JP2836565B2 - 複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置 - Google Patents

複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置

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JP2836565B2
JP2836565B2 JP8032383A JP3238396A JP2836565B2 JP 2836565 B2 JP2836565 B2 JP 2836565B2 JP 8032383 A JP8032383 A JP 8032383A JP 3238396 A JP3238396 A JP 3238396A JP 2836565 B2 JP2836565 B2 JP 2836565B2
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体情報を利用し
た緊張状態推定装置に関し、特に生体情報に混入したノ
イズの影響を受けないよう、利用する生体情報を切り替
える機能を有する、複数生体情報選択機能付き緊張状態
推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の緊張状態推定装置は、コ
ンピュータ端末利用時や自動車運転時等において、利用
者のストレスや緊張状態を計測することを目的としてい
る。例えば、特願平02−213892号には、皮膚電
気活動、指尖脈波、体温、動作、筋運動を計測し、これ
らの計測された生体指標と予め設定された目標値から生
体のおかれた状態を判断し、生体の安全を確保しつつ生
体の状態を制御する技術が記載されている。
【0003】特願平05−85816号には、瞳孔面
積、血流量、心音図、心電図、心磁図、心拍数、心拍間
隔、心拍ゆらぎ、指尖脈波振幅、血圧、唾液分泌量、唾
液分泌速度、呼吸流量、呼気成分、皮膚抵抗値、胃液p
H、体温、呼吸数、発汗量、発汗速度、脳波、脳磁図、
血糖値、血中ホルモン濃度等を計測指標として、最新の
計測値を被計測者ごとの基準値に対する比で表現する等
により、緊張やストレスを反映する自律神経活動度を出
力する技術が記載されている。
【0004】特開平07−010024号公報及び特開
平07−096802号公報には、自動車のドライバー
の心拍数及び心拍ゆらぎを計測し、ドライバーが緊張状
態にあるか否かを検出し、車両の制御に用いる技術が記
載されている。
【0005】特開平02−208710号公報には、複
数の生体情報の相関から心理状態を表す一つの指標を評
価することによって必要な要因の影響に絞った指標の評
価を行い、さらに複数の指標を求めてプラントの運転員
の心理状態を推定する技術が記載されている。
【0006】特開平01−094825号公報には、血
流を計測して周波数分析を行い、基線動揺と脈波信号に
分離することにより、健康状態を判断するための情報を
出力する技術が記載されている。
【0007】これらの従来技術は、ノイズを含まない生
体情報を入力とする場合には問題なく利用できるもので
ある。しかしながら、いずれもおいてもノイズに対処す
る手段が含まれていないため、生体情報にノイズが混入
した場合に、推定される緊張状態、心身状態及び健康状
態等の出力情報の信頼度が損なわれる問題がある。
【0008】日常場面で一種類または複数の生体情報を
計測し、得られた生体情報を解析して緊張状態推定など
を行う場合、その結果の信頼性は、推定手法の良否に依
存することは当然であるが、ノイズ除去の方法及び手段
にも大きく依存する。生体情報計測において問題となる
ノイズは、その発生要因に関して、計測環境に起因する
ノイズと被計測者の体動に起因するノイズに分けること
ができる。
【0009】計測環境に起因するノイズには、周囲の電
気機器が発生するノイズやハムノイズ等がある。被計測
者の体動に起因するノイズには、筋電気活動の混入やセ
ンサの接触状態の変動によるノイズ等がある。環境要因
に起因するノイズの除去に関する従来技術は、そのほと
んどが、ノイズ成分を求めて減算する手法を用いてい
る。
【0010】例えば、実開昭61−060908号公報
には、ハムノイズのような周期性ノイズについて、比較
参照波発生器によって周期性雑音に相関したパルスを発
生させてノイズを除去する技術が記載されている。
【0011】実開昭63−111105号公報には、ハ
ムノイズの位相と振幅を検出し、生体信号から減算する
ことによってハムノイズを除去する技術が記載されてい
る。
【0012】特開昭59−223897号公報には、生
体信号の休止状態の間けつ性信号によって、その雑音成
分に同期して記憶した雑音信号を所定区間毎に繰り返し
て減算することにより雑音を除去する技術が記載されて
いる。
【0013】電気メスによるノイズや、周囲の振動のよ
うに、ノイズ成分が計測可能である場合には、ノイズ源
に関する情報を利用してノイズを除去する従来技術があ
る。例えば、特開平07−039534号公報には、電
気メスによる切開位置によって心電図の誘導軸を変更す
ることにより、電気メスによるノイズの影響を受けない
心電図データを得る技術が記載されている。
【0014】特開平05−261071号公報には、車
載用心拍検出装置において、車体の振動を検知して生体
信号から除去することにより、精度の良い心拍数データ
を得る技術が記載されている。
【0015】体動に起因するノイズのように、発生時刻
や大きさが不定のノイズに対しては、計測信号を補正す
る従来技術がある。
【0016】例えば、実開平01−056208号公報
には、脈波信号にノイズが混入した場合に、脈波信号の
始点を強制的に予め定めておいた基準点に復帰させるこ
とによってノイズの影響を減じた脈波データを得る技術
が記載されている。
【0017】特開平07−059738号公報には、最
新の有効な計測値を保持しておき、ノイズが混入したと
判定されたときには、ノイズが混入した計測値のかわり
に保持しておいた値を出力することによって、常に有効
な範囲の計測値を得る技術が記載されている。
【0018】しかしながら、いずれのノイズ除去装置及
び方法も、ノイズ除去以上の処理を行う手段は有してい
ないため、緊張や健康のような心身状態を出力するもの
ではない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】生体情報を用いて心身
状態を推定する技術に関して、従来技術における第1の
問題点は、計測値にノイズが混入した場合に、心身状態
の推定を正しく行うことができなくなったり、推定結果
の信頼度が損なわれたりすることである。その理由は、
計測環境及び体動に起因するノイズを除去する手段もし
くはノイズに対処しつつ心身状態を推定するための手段
を有していないことにある。さらに、別の理由は、従来
のノイズ除去技術のうち、ノイズ成分を減算する技術で
は特に問題となる体動に起因するノイズに対処できない
こと、体動に起因するノイズに対処する従来技術では、
最新の時刻における緊張状態を正しく反映する値かどう
かが不明になること、である。
【0020】第2の問題点は、ノイズが頻発する日常場
面では、従来の心身状態推定技術の利用が難しく、実用
性が低いということである。その理由は、第1の問題
点、すなわち、計測値にノイズが混入した場合に、心身
状態の推定を正しく行うことができなくなったり、推定
結果の信頼度が損なわれたりすることである。
【0021】本発明の目的は、計測値にノイズが混入し
た場合でも、心身状態の推定を正しく行うことができ、
推定結果の信頼度を損なわないような緊張状態推定装置
を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、ノイズが頻発する日
常場面でも利用可能な、実用性の高い緊張状態推定装置
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明の複数生体情
報選択機能付き緊張状態推定装置は、複数チャネルの生
体情報時系列データを入力信号とし、各々のチャネルに
おいて生体情報からのノイズ判定及び緊張状態推定を行
い、装置が出力する緊張状態推定結果として用いている
チャネルのノイズ判定結果がノイズの混入を示すものと
なった場合に、別のチャネルの緊張状態推定結果を装置
の出力として用いるよう、選択するチャネルを切り替え
る機能を有することを特徴とする。
【0024】第2の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号とし、各々のチャネルにおいて生体情報か
らのノイズ判定及び緊張状態推定を行い、ノイズが混入
していないすべてのチャネルの緊張状態推定結果を装置
の出力として用いるよう、出力するチャネルを選択する
機能を有することを特徴とする。
【0025】第3の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号とし、各々のチャネルにおいて生体情報か
らのノイズ判定及び緊張状態推定を行い、すべてのチャ
ネルについてノイズ判定結果信号及び緊張状態推定結果
信号を組にして出力することを特徴とする。
【0026】 第4の発明(請求項1に係る発明)の複
数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、複数チャ
ネルの生体情報時系列データを入力信号として、各チャ
ネルの生体情報に応じてノイズ判定及び緊張状態推定を
行い、ノイズ判定結果信号及び緊張状態推定結果信号を
出力する入力チャネル別処理部と、全チャネルの前記ノ
イズ判定結果信号を受けて記憶し、どのチャネルのノイ
ズ判定結果を指定チャネルノイズ判定結果信号として出
力するかを指定するチャネル選択信号を受けて一つのチ
ャネルの前記ノイズ判定結果信号を前記指定チャネルノ
イズ判定結果信号として出力する全チャネルノイズ判定
結果記憶部と、全チャネルの前記緊張状態推定結果信号
を受けて記憶し、装置の出力として用いるチャネルの前
記緊張状態推定結果信号を指定チャネル緊張状態推定結
果信号として出力する第1の全チャネル緊張状態推定結
果記憶部と、前記全チャネルノイズ判定結果記憶部に、
前記チャネル選択信号を送り、得られた前記指定チャネ
ルノイズ判定結果信号がノイズの混入を示すものであっ
た場合は、別のチャネルを指定する前記チャネル選択信
号を出力することによって残りのチャネルのノイズ判定
結果を1チャネルずつ検査してゆき、ノイズが混入して
いないチャネルを得られたならば、そのチャネルの前記
緊張状態推定結果信号を装置の出力信号とするよう指示
する出力制御信号を出力し、計測している全チャネルの
うちノイズが混入していないチャネルが得られなかった
ならば、全チャネルの緊張状態推定結果が無効であるこ
とを前記出力信号とするよう指示する出力制御信号を出
力する第1の出力切替制御部と、前記出力制御信号が装
置の出力として用いるチャネルを指定するものであると
きは、そのチャネルを選択する推定結果選択信号を前記
第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部に送り、得ら
れた指定チャネル緊張状態推定結果信号を出力信号とし
て出力し、前記出力制御信号が全チャネルの緊張状態推
定結果が無効であることを示すものであるときは、全チ
ャネルの緊張状態推定結果が無効であることを出力する
切替出力部と、を有することを特徴とする。
【0027】 第5の発明(請求項2に係る発明)の複
数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、複数チャ
ネルの生体情報時系列データを入力信号として、各チャ
ネルの生体情報に応じてノイズ判定及び緊張状態推定を
行い、ノイズ判定結果信号及び緊張状態推定結果信号を
出力する入力チャネル別処理部と、全チャネルの前記緊
張状態推定結果信号を受けて記憶し、どのチャネルのノ
イズ判定結果を指定チャネルノイズ判定結果信号として
出力するかを指定するチャネル選択信号を受けて一つの
チャネルの前記ノイズ判定結果信号を前記指定チャネル
ノイズ判定結果信号として出力する全チャネルノイズ判
定結果記憶部と、全チャネルの前記緊張状態推定結果信
号を受けて記憶し、装置の出力として用いる複数のチャ
ネルの前記緊張状態推定結果信号を指定チャネル緊張状
態推定結果信号として出力する第2の全チャネル緊張状
態推定結果記憶部と、前記全チャネルノイズ判定結果記
憶部に前記チャネル選択信号を送って前記指定チャネル
ノイズ判定結果信号を得ることを、すべてのチャネルの
ノイズ判定結果を得るまで前記チャネル選択信号で指定
するチャネルを変えて繰り返し、ノイズの混入していな
いチャネルがあれば、そのすべてのチャネルの前記緊張
状態推定結果信号を装置の出力信号とし、ノイズの混入
していないチャネルがなければ全チャネルの緊張状態推
定結果が無効であることを出力信号とするよう指示する
複数出力制御信号を出力する第2の出力切替制御部と、
前記複数出力制御信号に従って、ノイズの混入していな
いチャネルがあるときには、装置の出力として用いるチ
ャネルを選択する推定結果複数選択信号を前記第2の全
チャネル緊張状態推定結果記憶部に送り、複数チャネル
緊張状態推定結果信号を得て、複数選択したチャネルの
緊張状態推定結果を出力信号として出力し、全チャネル
にノイズが混入していたときには、全チャネルの緊張状
態推定結果が無効であることを出力信号として出力する
複数選択出力部と、を有することを特徴とする。
【0028】第6の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号として、各チャネルの生体情報に応じてノ
イズ判定及び緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号
及び緊張状態推定結果信号を出力する入力チャネル別処
理部と、全チャネルの前記ノイズ判定結果信号及び前記
緊張状態推定結果信号を受けて、全チャネルについて前
記ノイズ判定結果信号及び前記緊張状態推定結果信号を
組にした一括出力信号を出力する全チャネル情報出力部
と、を有することを特徴とする。
【0029】 第7の発明(請求項3に係る発明)の複
数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、第4の発
の複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置におい
て、装置の初期の出力信号として、どのチャネルの緊張
状態推定結果を用いるかをユーザが設定するための手段
を有することを特徴とする。
【0030】 第8の発明(請求項4に係る発明)の複
数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、第4、第
5又は第7の発明の複数生体情報選択機能付き緊張状態
推定装置において、入力信号の時間変化を用いてノイズ
判定を行う手段を有することを特徴とする。
【0031】 第9の発明(請求項5に係る発明)の複
数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、第4、第
5、第7、又は第8の発明の複数生体情報選択機能付き
緊張状態推定装置において、入力信号の時間変化を用い
て緊張状態推定を行う手段を有することを特徴とする。
【0032】 第10の発明(請求項6に係る発明)
複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、第4、
第5、第7、第8又は第9の発明の複数生体情報選択機
能付き緊張状態推定装置において、生体情報へのノイズ
混入の判定に用いる参照値をユーザが設定するための手
段を有することを特徴とする。
【0033】 第11の発明(請求項7に係る発明)
複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置は、第4、
第5、第7、第8、第9又は第10の発明の複数生体情
報選択機能付き緊張状態推定装置において、生体情報か
らの緊張状態推定に用いる参照値をユーザが設定するた
めの手段を有することを特徴とする。
【0034】第1の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号とし、各々のチャネルにおいて生体情報か
らのノイズ判定及び緊張状態推定を行い、装置が出力す
る緊張状態推定結果として用いているチャネルのノイズ
判定結果がノイズの混入を示すものとなった場合に、別
のチャネルの緊張状態推定結果を装置の出力として用い
るよう、選択するチャネルを切り替える機能を有するこ
とから、装置の出力として用いている生体情報にノイズ
が混入したときには、別の生体情報からの緊張状態推定
結果を装置の出力とするよう切り替えることができ、緊
張状態の推定を正しく行うことが可能になる。
【0035】第2の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号とし、各々のチャネルにおいて生体情報か
らのノイズ判定及び緊張状態推定を行い、ノイズが混入
していないすべてのチャネルの緊張状態推定結果を装置
の出力として用いるよう、出力するチャネルを選択する
機能を有することから、ノイズが混入していないチャネ
ルの緊張状態推定結果をすべて出力することが可能にな
り、異なる生体情報からの緊張状態推定結果を詳細に検
討することが可能になる。
【0036】第3の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、複数チャネルの生体情報時系列デー
タを入力信号とし、各々のチャネルにおいて生体情報か
らのノイズ判定及び緊張状態推定を行い、すべてのチャ
ネルについてノイズ判定結果信号及び緊張状態推定結果
信号を組にして出力する機能を有することから、全ての
チャネルの計測信号の状態を監視しながら緊張状態の推
定を行う場合に、本発明を利用することが可能になる。
【0037】第4の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、入力チャネル別処理部を有すること
から、複数チャネルの生体情報時系列データを入力信号
として、各チャネルの生体情報に応じてノイズ判定及び
緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号及び緊張状態
推定結果信号を出力することができ、全チャネルノイズ
判定結果記憶部を有することから、全チャネルの前記ノ
イズ判定結果信号を受けて記憶し、どのチャネルのノイ
ズ判定結果を指定チャネルノイズ判定結果信号として出
力するかを指定するチャネル選択信号を受けて一つのチ
ャネルの前記ノイズ判定結果信号を前記指定チャネルノ
イズ判定結果信号として出力することができ、第1の全
チャネル緊張状態推定結果記憶部を有することから、全
チャネルの前記緊張状態推定結果信号を受けて記憶し、
装置の出力として用いるチャネルの前記緊張状態推定結
果信号を指定チャネル緊張状態推定結果信号として出力
することができ、第1の出力切替制御部を有することか
ら、前記全チャネルノイズ判定結果記憶部に、前記チャ
ネル選択信号を送り、得られた前記指定チャネルノイズ
判定結果信号がノイズの混入を示すものであった場合
は、別のチャネルを指定する前記チャネル選択信号を出
力することによって残りのチャネルのノイズ判定結果を
1チャネルずつ検査してゆき、ノイズが混入していない
チャネルを得られたならば、そのチャネルの前記緊張状
態推定結果信号を装置の出力信号とするよう指示する出
力制御信号を出力し、計測している全チャネルのうちノ
イズが混入していないチャネルが得られなかったなら
ば、全チャネルの緊張状態推定結果が無効であることを
前記出力信号とするよう指示する出力制御信号を出力す
ることができ、切替出力部を有することから、前記出力
制御信号が装置の出力として用いるチャネルを指定する
ものであるときは、そのチャネルを選択する推定結果選
択信号を前記第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
に送り、得られた指定チャネル緊張状態推定結果信号を
出力信号として出力し、前記出力制御信号が全チャネル
の緊張状態推定結果が無効であることを示すものである
ときは、全チャネルの緊張状態推定結果が無効であるこ
とを出力することができる。
【0038】これにより、装置の出力として用いている
生体情報にノイズが混入したときには、別の生体情報か
らの緊張状態推定結果を装置の出力とするよう切り替え
ることができ、緊張状態の推定を正しく行うことが可能
になる。
【0039】第5の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、入力チャネル別処理部を有すること
から、複数チャネルの生体情報時系列データを入力信号
として、各チャネルの生体情報に応じてノイズ判定及び
緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号及び緊張状態
推定結果信号を出力することができ、全チャネルノイズ
判定結果記憶部を有することから、全チャネルの前記緊
張状態推定結果信号を受けて記憶し、どのチャネルのノ
イズ判定結果を指定チャネルノイズ判定結果信号として
出力するかを指定するチャネル選択信号を受けて一つの
チャネルの前記ノイズ判定結果信号を前記指定チャネル
ノイズ判定結果信号として出力することができ、第2の
全チャネル緊張状態推定結果記憶部を有することから、
全チャネルの前記緊張状態推定結果信号を受けて記憶
し、装置の出力として用いる複数のチャネルの前記緊張
状態推定結果信号を指定チャネル緊張状態推定結果信号
として出力することができ、第2の出力切替制御部を有
することから、前記全チャネルノイズ判定結果記憶部に
前記チャネル選択信号を送って前記指定チャネルノイズ
判定結果信号を得ることを、すべてのチャネルのノイズ
判定結果を得るまで前記チャネル選択信号で指定するチ
ャネルを変えて繰り返し、ノイズの混入していないチャ
ネルがあれば、そのすべてのチャネルの前記緊張状態推
定結果信号を装置の出力信号とし、ノイズの混入してい
ないチャネルがなければ全チャネルの緊張状態推定結果
が無効であることを出力信号とするよう指示する複数出
力制御信号を出力することができ、複数選択出力部を有
することから、前記複数出力制御信号に従って、ノイズ
の混入していないチャネルがあるときには、装置の出力
として用いるチャネルを選択する推定結果複数選択信号
を前記第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部に送
り、複数チャネル緊張状態推定結果信号を得て、複数選
択したチャネルの緊張状態推定結果を出力信号として出
力し、全チャネルにノイズが混入していたときには、全
チャネルの緊張状態推定結果が無効であることを出力信
号として出力することができる。
【0040】これにより、ノイズが混入していないチャ
ネルの緊張状態推定結果をすべて出力することが可能に
なり、異なる生体情報からの緊張状態推定結果を詳細に
検討することが可能になる。
【0041】第6の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、入力チャネル別処理部を有すること
から、複数チャネルの生体情報時系列データを入力信号
として、各チャネルの生体情報に応じてノイズ判定及び
緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号及び緊張状態
推定結果信号を出力することができ、全チャネル情報出
力部を有することから、全チャネルの前記ノイズ判定結
果信号及び前記緊張状態推定結果信号を受けて、全チャ
ネルについて前記ノイズ判定結果信号及び前記緊張状態
推定結果信号を組にした一括出力信号を出力することが
できる。
【0042】これにより、全てのチャネルの計測信号の
状態を監視しながら緊張状態の推定を行う場合に、本発
明を利用することが可能になる。
【0043】第7の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、第1又は4の発明の複数生体情報選
択機能付き緊張状態推定装置において、装置の初期の出
力信号として、どのチャネルの緊張状態推定結果を用い
るかをユーザが設定するための手段を有することから、
どのチャネルの緊張状態推定結果を装置の初期の出力信
号として用いるかをユーザが設定することが可能とな
る。
【0044】第8の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、第1、第2又は第3の発明の複数生
体情報選択機能付き緊張状態推定装置において、入力信
号の時間変化を用いてノイズ判定を行う手段を有するこ
とから、計測している生体情報の特性及び計測系の特性
を、より有効に利用してノイズ混入を判定することが可
能になる。
【0045】第9の発明の複数生体情報選択機能付き緊
張状態推定装置は、第1、第2、第3又は第4の複数生
体情報選択機能付き緊張状態推定装置において、入力信
号の時間変化を用いて緊張状態推定を行う手段を有する
ことから、計測している生体情報の特性及び計測系の特
性を、より有効に利用して緊張状態を推定することが可
能になる。
【0046】第10の発明の複数生体情報選択機能付き
緊張状態推定装置は、第1、第2、第3、第4、第5、
第6、第7、第8又は第9の発明の複数生体情報選択機
能付き緊張状態推定装置において、生体情報へのノイズ
混入の判定に用いる参照値をユーザが設定するための手
段を有することから、各チャネルで計測する生体情報に
応じたノイズ判定のための参照値を、ユーザが設定する
ことが可能になる。
【0047】第11の発明の複数生体情報選択機能付き
緊張状態推定装置は、第1、第2、第3、第4、第5、
第6、第7、第8、第9又は第10の発明の複数生体情
報選択機能付き緊張状態推定装置において、生体情報か
らの緊張状態推定に用いる参照値をユーザが設定するた
めの手段を有することから、各チャネルで計測する生体
情報に応じた緊張状態推定のための参照値を、ユーザが
設定することが可能になる。
【0048】本発明の第1の効果は、計測している生体
情報にノイズが混入した場合でも、緊張状態の推定を正
しく行うことができることである。
【0049】その理由は、複数の生体情報を計測し、各
生体情報について緊張状態の推定を行い、推定結果を装
置の出力として用いている生体情報にノイズが混入した
ときには、別の生体情報からの緊張状態推定結果を装置
の出力とするよう、切り替えているためである。
【0050】第2の効果は、異なる生体情報からの緊張
状態推定結果を詳細に検討することが可能になることで
ある。
【0051】その理由は、ノイズが混入していないチャ
ネルの緊張状態推定結果をすべて出力することができ、
また、どのチャネルの緊張状態推定結果を用いるかをユ
ーザが設定することができるからである。
【0052】第3の効果は、計測信号の状態を監視しな
がら緊張状態の推定を行うことが可能になることであ
る。
【0053】その理由は、計測しているすべてのチャネ
ルについて、ノイズ判定結果と緊張状態推定結果を組に
して出力できるからである。
【0054】第4の効果は、計測している生体情報の特
性及び計測系の特性を、より有効に利用してノイズ混入
を判定することが可能になることである。
【0055】その理由は、入力信号の時間変化を用いて
ノイズ判定を行うことができ、また、生体情報へのノイ
ズ混入の判定に用いる参照値をユーザが設定することが
できるからである。
【0056】第5の効果は、計測している生体情報の特
性及び計測系の特性を、より有効に利用して緊張状態を
推定することが可能になることである。
【0057】その理由は、入力信号の時間変化を用いて
緊張状態推定を行うことができ、また、生体情報からの
緊張状態推定に用いる参照値をユーザが設定することが
できるからである。
【0058】第6の効果は、ノイズが頻発する日常場面
でも利用可能な、実用性の高い緊張状態推定を実現でき
ることである。
【0059】その理由は、同時にはノイズが混入し難い
ような複数の生体情報を用いれば、前述の第1から第5
の効果によって、日常場面での緊張状態推定の信頼性を
顕著に向上させるからである。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0061】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る構成を示すブロック図である。図1に示すように、本
発明の第1の実施の形態は、入力チャネル別処理部1
(i)と、全チャネルノイズ判定結果記憶部2と、第1
の全チャネル緊張状態推定結果記憶部3と、第1の出力
切替制御部4と、切替出力部5とから構成される。この
第1の実施の形態は、nチャネル分の生体情報の時系列
データを入力し、ノイズが混入していないチャネルがあ
るときは、どれかひとつのチャネルの緊張状態推定結果
を装置の出力信号とし、すべてのチャネルにノイズが混
入したときには、すべてのチャネルの緊張状態推定結果
がノイズにより無効であることを示す信号を装置の出力
信号とする例を示している。図1におけるiは、各入力
チャネルを示すものであり、1以上n以下の自然数であ
る。以下、iを用いた説明は、チャネル1からチャネル
nまでのすべてで行う処理を代表した説明である。例え
ば、入力チャネル別処理部1(i)として説明する場
合、その説明は、入力チャネル別処理部1(1)から入
力チャネル別処理部1(n)にも該当する。
【0062】入力チャネル別処理部1(i)は、チャネ
ルiに入力される生体情報、すなわち入力信号100
(i)を受け、この入力信号100(i)の特性に合わ
せてノイズの混入を判定し、判定の結果をノイズ判定結
果信号110(i)として出力する。また、入力チャネ
ル別処理部1(i)は、この入力信号100(i)の特
性に合わせて緊張状態推定を行い、推定の結果を緊張状
態推定結果信号120(i)として出力する。
【0063】全チャネルノイズ判定結果記憶部2は、入
力チャネル別処理部1(i)からノイズ判定結果信号1
10(i)を受け、ノイズ判定結果信号110(1)か
らノイズ判定結果信号110(n)のすべてを記憶して
おく。また、全チャネルノイズ判定結果記憶部2は、第
1の出力切替制御部4が出力するチャネル選択信号40
0によって指定されているチャネルのノイズ判定結果信
号110(i)を、指定チャネルノイズ判定結果信号2
00として出力する。
【0064】第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
3は、入力チャネル別処理部1(i)から緊張状態推定
結果信号120(i)を受け、緊張状態推定結果信号1
20(1)から緊張状態推定結果信号120(n)のす
べてを記憶しておく。また、第1の全チャネル緊張状態
推定結果記憶部3は、切替出力部5が出力する推定結果
選択信号500を受け、推定結果選択信号500が指定
するチャネルの緊張状態推定結果信号120(i)を、
指定チャネル緊張状態推定結果信号300として出力す
る。
【0065】第1の出力切替制御部4は、第1の実施の
形態の装置の出力信号として、チャネルk(1≦k≦
n)の緊張状態推定結果信号110(k)が示す緊張状
態推定結果を用いているとき、チャネルkを選択するこ
とを示すチャネル選択信号400を全チャネルノイズ判
定結果記憶部2に送り、ノイズ判定結果信号110
(k)を指定チャネルノイズ判定結果信号200として
得る。得られた指定チャネルノイズ判定結果信号200
がノイズが混入していないことを示すものだった場合
は、そのままチャネルkを選択することを示す出力制御
信号410を切替出力部5に送る。得られた指定チャネ
ルノイズ判定結果信号200がノイズが混入したことを
示すものだった場合は、別のチャネルを選択するチャネ
ル選択信号400を全チャネルノイズ判定結果記憶部2
に送り、チャネルm(1≦m≦n)を選択したときにノ
イズが混入していないことを示す指定チャネルノイズ判
定結果信号を得られたら、チャネルmの緊張状態推定結
果を装置の出力として選択することを示す出力制御信号
410を切替出力部5に送る。もし、すべてのチャネル
のノイズ判定結果信号がノイズ混入を意味するものであ
った場合、第1の出力切替制御部4は、そのときの全チ
ャネルの緊張状態推定結果が無効であることを示す出力
制御信号410を切替出力部5に送る。より具体的に
は、チャネル選択信号400でチャネルkを指定し、得
られた指定チャネルノイズ判定結果信号200がノイズ
の混入を示すものであったとき、第1の出力切替制御部
4は、チャネルk+1を選択するチャネル選択信号40
0を全チャネルノイズ判定結果記憶部2に送り、新たな
指定チャネルノイズ判定結果信号200を得る。この指
定チャネルノイズ判定結果信号200がノイズの混入を
示すものであったときには、第1の出力切替制御部4
は、チャネルk+2を選択するチャネル選択信号400
を全チャネルノイズ判定結果記憶部2に送る。このよう
にして選択するチャネルを変更して行き、チャネルnま
でにノイズが混入していないことを示す指定チャネルノ
イズ判定結果信号200が得られないときには、チャネ
ル1に戻り、ノイズが混入していないことを示す指定チ
ャネルノイズ判定結果信号200が得られるまで、順に
チャネル指定を1ずつ増やして行く。チャネル指定がk
−1に戻るまでに、チャネルm(1≦m≦n)でノイズ
が混入していないことを示す指定チャネルノイズ判定結
果信号200を得られたら、第1の出力切替制御部4
は、チャネルmの緊張状態推定結果信号120(m)を
装置の出力として用いることを指示する出力制御信号4
10を切替出力部5に送る。もし、すべてのチャネルに
ついて指定チャネルノイズ判定結果信号200がノイズ
混入を意味するものであった場合、第1の出力切替制御
部4は、そのときの全チャネルの緊張状態推定結果が無
効であることを出力するよう指示する出力制御信号41
0を切替出力部5に送る。
【0066】切替出力部5は、出力制御信号410を受
け、出力制御信号410があるチャネルmを選択するこ
とを示すものであった場合は、第1の全チャネル緊張状
態推定結果記憶部3に、チャネルmの緊張状態推定結果
を選択すること示す推定結果選択信号500を送り、チ
ャネルmの緊張状態推定結果信号120(m)を指定チ
ャネル緊張状態推定結果信号300として受け取り、こ
れを出力信号510として出力する。出力制御信号41
0が、そのときの全チャネルの緊張状態推定結果が無効
であることを示すものであった場合、切替出力部5は、
そのときの全チャネルの緊張状態推定結果が無効である
ことを示す出力信号510を出力する。
【0067】次に、入力チャネル別処理部1(i)の内
部の構成及び機能について、図を参照して説明する。図
1に示すように、入力チャネル別処理部1(i)が受け
取った入力信号100(i)は、入力チャネル別処理部
1(i)の内部で2系統に分岐し、一方は第1のノイズ
判定部6(i)に、他方は第1の緊張状態推定部7
(i)に入る。もちろん、図2に示すように、入力信号
100(i)を先に2系統に分岐してから入力チャネル
別処理部1(i)に入力しても良い。
【0068】図3は、第1のノイズ判定部6(i)の内
部構成を示すブロック図である。
【0069】図3に示すように、第1のノイズ判定部6
(i)に入った入力信号100(i)は、第1のノイズ
混入判定部61(i)に入る。第1のノイズ混入判定部
61(i)は、入力信号100(i)を受け取るととも
に、ノイズ判定参照値保持部62(i)からノイズ判定
参照値6200(i)を受け取り、入力信号100
(i)とノイズ判定参照値6200(i)とから、計測
系の特性、計測条件、計測する生体情報の特性から予め
設定されたルールによって、ノイズの混入を判定し、判
定の結果をノイズ判定結果信号110(i)として出力
する。例えば、入力信号100(i)に関わる計測系の
特性、計測条件、計測する生体情報の特性から、入力信
号100(i)の値の正常な範囲を設定できるような場
合、ノイズ判定参照値保持部62(i)は、正常範囲の
上限値及び下限値をノイズ判定参照値6200(i)と
して保持しておく。入力信号100(i)の値の正常な
範囲の設定に関与する計測系の特性としては、例えば、
検出する生体信号を増幅する際の増幅率やフィルタの特
性等があり、計測条件としては、例えば、温湿度のよう
な計測環境や生体信号を検出する位置等がある。計測す
る生体情報の特性としては、例えば、血圧や心拍数のよ
うに一般的な正常範囲が明確な指標であったり、脳波の
ように大きな電位となることはあり得ない指標であった
りすること等がある。このような入力信号100(i)
に関わる計測系の特性、計測条件、計測する生体情報の
特性を利用して、例えば、入力信号100(i)が指尖
脈波、指尖脈波振幅値、血圧値、心拍数及び瞬時心拍数
等の場合は、正常範囲をノイズ判定参照値6200
(i)として設定しておくことができる。入力信号10
0(i)が脳波のように微小な電位であり、原信号が取
り得る上限値を設定できる場合は、原信号の上限値と計
測系の増幅率の積を、ノイズ判定参照値6200(i)
として設定しておくことができる。このようにして設定
したノイズ判定参照値6200(i)を用いることによ
って、第1のノイズ混入判定部61(i)は、入力信号
100(i)の値が正常な範囲以内あるいは上限値以下
のとき、ノイズは混入していないと判定することがで
き、入力信号100(i)の値が正常な範囲外となった
とき、あるいは上限値を超えたとき、ノイズが混入した
と判定することができる。
【0070】図4は、第1の緊張状態推定部7(i)の
内部構成を示すブロック図である。
【0071】図4に示すように、第1の緊張状態推定部
7(i)に入った入力信号100(i)は、第1の状態
推定部71(i)に入る。第1の状態推定部71(i)
は、入力信号100(i)を受け取るとともに、状態推
定参照値保持部72(i)から状態推定参照値7200
(i)を受け、入力信号100(i)と状態推定参照値
7200(i)とから、計測系の特性、計測条件、計測
する生体情報の特性から予め設定された状態推定ルール
によって、緊張状態を推定し、推定の結果を緊張状態推
定結果信号120(i)として出力する。
【0072】例えば、入力信号100(i)が血圧や心
拍数のように正常範囲を設定することができ、かつ、緊
張状態に応じた値をとると設定できる場合、心拍数ある
いは瞬時心拍数が既定値以上ならば緊張が高いと推定
し、別の既定値以下ならば緊張が低いと推定することが
できる。このような既定値を状態推定参照値7200
(i)として保持しておき、同例のようなルールを状態
推定ルールとして第1の状態推定部71(i)に設定し
ておくことにより、第1の状態推定部71(i)は緊張
状態を推定することができる。
【0073】図5は、第1の出力切替制御部4の内部構
成を示すブロック図である。
【0074】図5に示すように、第1の出力切替制御部
4は、検査チャネル初期値設定部41、検査チャネル選
択部42及び第1のノイズ判定結果検査部43から構成
される。検査チャネル初期値設定部41は、どのチャネ
ルの緊張状態推定結果を装置の出力として用いるかを指
定するチャネルの初期値を保持し、この初期値を装置の
動作開始時に検査チャネル初期値4100として、検査
チャネル選択部42に送る。検査チャネル選択部42
は、装置の動作開始時には検査チャネル初期値4100
が示すチャネルを選択するチャネル選択信号400を出
力する。第1のノイズ判定結果検査部43は、チャネル
選択信号400が指定したチャネルのノイズ判定結果を
示す指定チャネルノイズ判定結果信号200を受け、指
定チャネルノイズ判定結果信号200がノイズ混入を示
すものだった場合は、別のチャネルを選択することを指
示する検査チャネル変更信号4300を検査チャネル選
択部42に送り、指定チャネルノイズ判定結果信号20
0がノイズの混入していないことを示すものだった場合
は、このとき選択しているチャネルの緊張状態推定結果
を装置の出力として用いることを指示する出力制御信号
410を切替出力部5に送る。1回の検査チャネル変更
でノイズが混入していないことを示す指定チャネルノイ
ズ判定結果信号200を得られないときには、検査チャ
ネルの変更を繰り返す。ノイズ判定結果部43は、入力
チャネルすべてのノイズ判定結果を検査するまでに、ノ
イズが混入していないチャネルが得られたら、そのチャ
ネルの緊張状態推定結果を装置の出力信号として用いる
ことを指示する出力制御信号410を出力し、すべての
チャネルのノイズ判定結果がノイズ混入を示すものであ
ったときには、そのときの全チャネルの緊張状態推定結
果が無効であることを示す出力信号を出力することを指
示する出力制御信号410を出力する。
【0075】次に、第1の実施の形態の動作について、
指尖脈波振幅値、瞬時心拍数及び血圧を入力信号とする
場合を例として、図6を参照して説明する。装置の初期
状態としては、入力チャネル1の緊張状態推定結果を装
置の出力として用いるよう、設定されているとする。こ
こでは、すべての入力信号を時間間隔Δtごとに得られ
る時系列データとし、時刻tにおいて、入力チャネル別
処理部1(1)には、指尖脈波振幅値が入力信号100
(1)として入り、入力チャネル別処理部1(2)に
は、瞬時心拍数が入力信号100(2)として入り、入
力チャネル別処理部1(3)には、血圧が入力信号10
0(3)として入る。各チャネルの次の入力信号を得る
時刻t+Δtまでに、各入力チャネル別処理部1
(i)、全チャネルノイズ判定結果記憶部2、第1の全
チャネル緊張状態推定結果記憶部3、第1の出力切替制
御部4及び切替出力部5は、以下のような処理を行う。
【0076】まず、各入力チャネル別処理部1(i)に
おいて、第1のノイズ判定部6(i)が入力信号100
(i)に適合したノイズ判定を行い、ノイズ判定結果信
号110(i)を出力する。また、第1の緊張状態推定
部7(i)が入力信号100(i)に適合した緊張状態
推定を行い、緊張状態推定結果信号120(i)を出力
する。
【0077】この図6の例においては、入力チャネル別
処理部1(1)は、指尖脈波振幅値を入力信号100
(1)としている。第1のノイズ判定部6(1)の内部
では、ノイズ判定参照値保持部62(1)が、例えば前
述のように、入力信号100(1)すなわち指尖脈波振
幅値の取り得る値の範囲を示すノイズ判定参照値620
0(1)を保持している。時刻tで、第1のノイズ混入
判定部61(1)は、入力信号100(1)とノイズ判
定参照値6200(1)を受け取り、図7aに示すよう
に、入力信号100(1)の値がノイズ判定参照値62
00(1)の示す範囲内であればノイズは混入していな
いと判定し、図7bに示すように、入力信号100
(1)の値がノイズ判定参照値6200(1)の示す範
囲外であればノイズが混入したと判定する。第1のノイ
ズ混入判定部61(1)は、このノイズ判定結果をノイ
ズ判定結果信号110(1)として出力する。
【0078】第1の緊張状態推定部7(1)の内部で
は、状態推定参照値保持部72(1)が、例えば前述の
ように、入力信号100(1)すなわち指尖脈波振幅値
に関して、緊張状態の高低を表す既定値を、状態推定参
照値7200(1)として保持している。時刻tで、第
1の状態推定部71(1)は、入力信号100(1)と
状態推定参照値7200(1)を受け取る。指尖脈波振
幅値は、例えば佐藤・朝長編、藤田企画出版(株)発行
の「ストレスの仕組みと積極的対応」151頁に記載さ
れているように、緊張が高い方が小さくなるので、図8
aに示すように、脈波振幅値が状態推定参照値7200
(1)よりも小さいときには、緊張が高いと推定し、脈
波振幅値が状態推定参照値7200(1)以上のときに
は、緊張が低いと推定することができる。図8bのよう
に、状態推定参照値7200(1)に複数の参照値を設
定しておけば、緊張状態を数段階に推定することも可能
である。
【0079】図6の例における入力チャネル別処理部1
(2)は、瞬時心拍数を入力信号100(2)としてい
る。第1のノイズ判定部6(2)の内部では、ノイズ判
定参照値保持部62(2)が、例えば前述のように、入
力信号100(2)の取り得る値の範囲を示すノイズ判
定参照値6200(2)を保持している。時刻tで、第
1のノイズ混入判定部61(2)は、入力信号100
(2)とノイズ判定参照値6200(2)を受け取り、
図9aに示すように、入力信号100(2)の値がノイ
ズ判定参照値6200(2)の示す範囲内であればノイ
ズは混入していないと判定し、図9bに示すように、入
力信号100(2)の値がノイズ判定参照値6200
(2)の示す範囲外であればノイズが混入したと判定す
る。第1のノイズ混入判定部61(2)は、このノイズ
判定結果をノイズ判定結果信号110(2)として出力
する。
【0080】第1の緊張状態推定部7(2)の内部で
は、状態推定参照値保持部72(2)が、例えば前述の
ように、入力信号100(2)すなわち瞬時心拍数に関
して、緊張状態の高低を表す既定値を、状態推定参照値
7200(2)として保持している。時刻tで、第1の
状態推定部71(2)は、入力信号100(2)と状態
推定参照値7200(2)を受け取る。前述の「ストレ
スの仕組みと積極的対応」65頁によると、心身の緊張
によって交感神経の活動が高まると、瞬時心拍数は増加
する傾向があるので、図10aに示すように、瞬時心拍
数が状態推定参照値7200(1)よりも大きいときに
は、緊張が高いと推定し、瞬時心拍数が状態推定参照値
7200(1)以下のときには、緊張が低いと推定する
ことができる。図10bのように、状態推定参照値72
00(1)に複数の参照値を設定しておけば、緊張状態
を数段階に推定することも可能である。
【0081】図6の例における入力チャネル別処理部1
(3)は、血圧値を入力信号100(3)としている。
第1のノイズ判定部6(3)の内部では、ノイズ判定参
照値保持部62(3)が、例えば前述のように、入力信
号100(3)の取り得る値の範囲を示すノイズ判定参
照値6200(3)を保持している。時刻tで、第1の
ノイズ混入判定部61(3)は、入力信号100(3)
とノイズ判定参照値6200(3)を受け取り、図11
aに示すように、入力信号100(3)の値がノイズ判
定参照値6200(3)の示す範囲内であればノイズは
混入していないと判定し、図11bに示すように、入力
信号100(3)の値がノイズ判定参照値6200
(3)の示す範囲外であればノイズが混入したと判定す
る。第1のノイズ混入判定部61(3)は、このノイズ
判定結果をノイズ判定結果信号110(3)として出力
する。
【0082】第1の緊張状態推定部7(3)の内部で
は、状態推定参照値保持部72(3)が、例えば前述の
ように、入力信号100(3)すなわち血圧値に関し
て、緊張状態の高低を表す既定値を、状態推定参照値7
200(3)として保持している。時刻tで、第1の状
態推定部71(3)は、入力信号100(3)と状態推
定参照値7200(3)を受け取る。前述の「ストレス
の仕組みと積極的対応」65頁によると、心身の緊張に
よって交感神経の活動が高まると、血圧値は増加する傾
向があるので、図12aに示すように、血圧値が状態推
定参照値7200(3)よりも大きいときには、緊張が
高いと推定し、血圧値が状態推定参照値7200(3)
以下のときには、緊張が低いと推定することができる。
図12bのように、状態推定参照値7200(3)に複
数の参照値を設定しておけば、緊張状態を数段階に推定
することも可能である。
【0083】以上のようにして、入力チャネル別処理部
1(1)、入力チャネル別処理部1(2)及び入力チャ
ネル別処理部1(3)は、ノイズ判定結果信号110
(1)から110(3)、緊張状態判定結果信号120
(1)から120(3)を出力することができる。な
お、各チャネルの処理は、チャネル1、2、3の順に逐
次的に行っても良いし、チャネル2、1、3のように任
意の順に行っても良い。また、入力チャネル別処理部1
(1)、入力チャネル別処理部1(2)及び入力チャネ
ル別処理部1(3)を別のハードウェア上で動作させる
こともでき、その場合、各チャネルの処理は、順序に関
係なく行われることになる。
【0084】入力チャネル別処理部1(1)から入力チ
ャネル別処理部1(3)が出力したノイズ判定結果信号
110(1)から110(3)は、全チャネルノイズ判
定結果記憶部2に入り、各チャネルごとに割り当てられ
た記憶部分、例えばメモリや固定ディスクに記憶され
る。入力チャネル別処理部1(1)から入力チャネル別
処理部1(3)が出力した緊張状態判定結果信号120
(1)から120(3)は、第1の全チャネル緊張状態
推定結果記憶部3に入り、各チャネルごとに割り当てら
れた記憶部分、例えばメモリや固定ディスクに記憶され
る。
【0085】第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
3は、全チャネルの緊張状態推定結果を記憶するととも
に、指定されているチャネルの緊張状態推定結果を、指
定チャネル緊張状態推定結果信号300として出力す
る。ここでは、チャネル1の緊張状態推定結果を装置の
出力とするよう初期設定されていることとする。このと
き、第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部3は、チ
ャネル1の緊張状態推定結果信号120(1)を、指定
チャネル緊張状態推定結果信号300として出力する。
【0086】第1の出力切替制御部4は、全チャネルノ
イズ判定結果記憶部2に、チャネル選択信号400を送
り、指定したチャネルのノイズ判定結果信号を得る。こ
こでは、チャネル1の緊張状態推定結果を装置の出力と
するよう初期設定されているので、第1の出力切替制御
部4の内部の検査チャネル初期値設定部41には、検査
チャネル初期値4100としてチャネル1を示す値が格
納されている。本発明の装置の動作開始により、検査チ
ャネル初期値設定部41は、検査チャネル初期値410
0を検査チャネル選択部42に送る。これによって、検
査チャネル選択部42は、チャネル1を選択することを
指示するチャネル選択信号400を出力する。チャネル
選択信号400を受けた第1の全チャネル緊張状態推定
結果記憶部3が指定チャネルノイズ判定結果信号200
を出力すると、第1のノイズ判定結果検査部43が、こ
の指定チャネルノイズ判定結果信号200を受けとり、
指定チャネルノイズ判定結果信号200がノイズ混入を
示すものだった場合は、チャネル2を選択することを指
示する検査チャネル変更信号4300を検査チャネル選
択部42に送り、指定チャネルノイズ判定結果信号20
0がノイズの混入していないことを示すものだった場合
は、このとき選択しているチャネル1の緊張状態推定結
果を装置の出力として用いることを指示する出力制御信
号410を切替出力部5に送る。第1のノイズ判定結果
検査部43が、チャネル2を選択する検査チャネル変更
信号を出力したとき、検査チャネル選択部42及び第1
のノイズ判定結果検査部43は、チャネル1と同様の処
理をチャネル2について行う。指定チャネルノイズ判定
結果信号200がノイズの混入はないことを示すものだ
った場合は、このとき選択しているチャネル1の緊張状
態推定結果を装置の出力として用いることを指示する出
力制御信号410を切替出力部5に送る。もし、指定チ
ャネルノイズ判定結果信号200がノイズの混入を示す
ものだった場合は、チャネル3を選択することを指示す
る検査チャネル変更信号4300を検査チャネル選択部
42に送り、チャネル1、チャネル2と同様にして、チ
ャネル3のノイズ判定結果を検査する。得られた指定チ
ャネルノイズ判定結果信号200がノイズの混入はない
ことを示すものだった場合は、このとき選択しているチ
ャネル3の緊張状態推定結果を装置の出力として用いる
ことを指示する出力制御信号410を切替出力部5に送
る。もし、指定チャネルノイズ判定結果信号200がノ
イズの混入を示すものだった場合、第1のノイズ判定結
果検査部43は、すべてのチャネルの緊張状態推定結果
が無効であることを示す出力信号510を出力すること
を指示する出力制御信号410を出力する。このとき、
時刻t+Δtでチャネル3以外を選択するならば、第1
のノイズ判定結果検査部43は、チャネル1あるいは2
を選択する検査チャネル変更信号4300を出力する。
時刻t+Δtで選択するチャネルをチャネル3のままと
するならば、検査チャネル変更信号4300を出力する
必要はない。
【0087】切替出力部5は、第1の出力切替制御部4
が出力した出力制御信号410が、装置の出力として用
いるチャネルを示すものであった場合は、指定チャネル
緊張状態推定結果信号300を出力信号510として出
力する。出力制御信号410が、全てのチャネルの緊張
状態推定結果が無効であること示すものであった場合
は、全チャネルの緊張状態が無効であることを示す出力
信号510を出力する。例えば、出力制御信号410が
チャネル2の緊張状態推定結果を用いることを示すもの
であった場合、切替出力部5は、第1の全チャネル緊張
状態推定結果記憶部3に、チャネル2を選択する推定結
果選択信号500を送り、緊張状態推定結果信号120
(2)が代入された指定チャネル緊張状態推定結果信号
300を得て、これを出力信号510として出力する。
【0088】図6の例において、以上の動作が時刻tか
ら時刻t+Δtまでの間に行われる。このようなΔt時
間内の動作を繰り返して行うことによって、各チャネル
に入力される生体信号の時系列データを次々に処理し、
ノイズが混入していないチャネルの緊張状態推定結果を
選択して出力することができる。
【0089】なお、ここまで述べた図6の例は、3種類
の生体情報を入力するものであったが、入力チャネル別
処理部1(4)、入力チャネル別処理部1(5)、入力
チャネル別処理部1(n)のように、入力チャネル別処
理部を増やし、第1の出力切替制御部4及び切替出力部
5におけるチャネル選択の範囲を入力チャネル数に合わ
せれば、4種類以上の生体情報を利用することが可能と
なる。2種類の生体情報を利用するには、図6の例から
入力チャネル別処理部1(3)とその出力を除き、第1
の出力切替制御部4及び切替出力部5におけるチャネル
選択の範囲をチャネル2までとすれば良い。
【0090】本発明の第2の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0091】図13は、本発明の第2の実施の形態にお
ける構成を示すブロック図である。図13に示すよう
に、本発明の第2の実施の形態は、入力チャネル別処理
部1(i)と、全チャネルノイズ判定結果記憶部2と、
第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8と、第2の
出力切替制御部9と、複数選択出力部10とから構成さ
れる。この第2の実施の形態は、nチャネル分の生体情
報の時系列データを入力し、ノイズが混入していないチ
ャネルすべての緊張状態推定結果を装置の出力信号と
し、すべてのチャネルにノイズが混入したときには、す
べてのチャネルの緊張状態推定結果がノイズにより無効
であることを示す信号を装置の出力信号とする例を示し
ている。図13におけるiは、各入力チャネルを示すも
のであり、1以上n以下の自然数である。以下、iを用
いた説明は、チャネル1からチャネルnまでのすべてで
行う処理を代表した説明である。例えば、入力チャネル
別処理部1(i)として説明する場合、その説明は、入
力チャネル別処理部1(1)から入力チャネル別処理部
1(n)にも該当する。
【0092】本発明の第2の実施の形態が第1の実施の
形態と異なる点は、ノイズが混入していないチャネルす
べての緊張状態推定結果を装置の出力とするために、第
1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部3が第2の全チ
ャネル緊張状態推定結果記憶部8となったこと、第1の
出力切替制御部4が第2の出力切替制御部9となったこ
と、切替出力部5が複数選択出力部10となったこと、
である。また、これらの変更によって、指定チャネル緊
張状態推定結果信号300が複数チャネル緊張状態推定
結果信号800に、出力制御信号410が複数出力制御
信号900に、推定結果選択信号500が推定結果複数
選択信号1000に、出力信号510が複数選択チャネ
ル出力信号1010に変更されている。これらの異なる
点について、以下に説明する。
【0093】第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
3は、緊張状態推定結果信号120(i)のうち、ノイ
ズが混入していない一つのチャネルの緊張状態推定結果
を指定チャネル緊張状態推定結果信号300として出力
したが、第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8
は、緊張状態推定結果信号120(i)のうち、推定結
果複数選択信号1000に従って、ノイズが混入してい
ないチャネルすべての緊張状態推定結果を、複数チャネ
ル緊張状態推定結果信号800として出力する。複数チ
ャネル緊張状態推定結果信号800は、例えば、チャネ
ルjと緊張状態推定結果信号120(j)を組にした、
{(1,120(1)),(4,120
(4)),...,(n,120(n))}のようなデ
ータの集合である。ここで、jは、1≦j≦nを満た
し、かつ、ノイズが混入していないチャネルを示すもの
であり、推定結果複数選択信号1000によって指定さ
れる。
【0094】第2の出力切替制御部9が第1の出力切替
制御部4と異なる点は、ノイズが混入していないチャネ
ルが複数あるときは、そのすべての緊張状態推定結果を
装置として出力することを指示する複数出力制御信号9
00を出力することである。第2の出力切替制御部9
は、図14に示すように、ノイズ判定結果検査制御部9
1、第2のノイズ判定結果検査部92、有効チャネル情
報記憶部93及び有効チャネル情報出力部94から構成
される。ノイズ判定結果検査制御部91は、ノイズ判定
結果を検査するチャネルを選択するチャネル選択信号4
00を、全チャネルノイズ判定結果記憶部2に送る。第
2のノイズ判定結果検査部92は、チャネル選択信号4
00が指定したチャネルのノイズ判定結果を示す指定チ
ャネルノイズ判定結果信号200を受け、指定チャネル
ノイズ判定結果信号200がノイズの混入はないことを
示すものだった場合は、有効チャネル指定信号9200
として、そのチャネルの番号を有効チャネル情報記憶部
93に送る。指定チャネルノイズ判定結果信号200が
ノイズ混入を示すものだった場合、第2のノイズ判定結
果検査部92は、有効チャネル指定信号9200は出力
しない。その後、第2のノイズ判定結果検査部は、ひと
つのチャネルについてノイズ判定結果の検査を終了した
ことを示す検査終了信号9210を、ノイズ判定結果検
査制御部91に送る。検査終了信号9210を受けたノ
イズ判定結果検査制御部91は、別のチャネルを選択す
るチャネル選択信号400を全チャネルノイズ判定結果
記憶部2に送る。別のチャネルについて、ここまでに述
べた一つのチャネルについての処理を行い、すべてのチ
ャネルのノイズ判定結果の検査が終了したとき、すなわ
ちノイズ判定結果検査制御部91がn回目の検査終了信
号9210を受け取ったとき、ノイズ判定結果検査制御
部91は、有効チャネル情報出力部94に有効チャネル
情報出力許可信号9100を送り、有効チャネル情報記
憶部93に記憶しているすべてのチャネル番号を出力す
ることを指示する。有効チャネル情報出力許可信号91
00を受けた有効チャネル情報出力部94は、有効チャ
ネル情報記憶部93に、データ要求信号9400を送
る。データ要求信号9400を受けた有効チャネル情報
記憶部93は、記憶しているチャネル番号の集合を有効
チャネル情報9300として有効チャネル情報出力部9
4に送る。有効チャネル情報出力部94は、有効チャネ
ル情報9300を受け、そこに含まれているチャネル番
号、すなわち、ノイズが混入していないチャネル番号の
集合を、複数出力制御信号900として出力する。例え
ば、ノイズが混入していないチャネルが、チャネル1、
チャネル5及びチャネルnだった場合、(1,5,n)
のようなチャネル番号の組として、複数出力制御信号9
00を出力する。
【0095】上述の有効チャネル指定信号9200は、
ノイズが混入していないときのみ出力するものとして説
明したが、ノイズが混入したときには0を、ノイズが混
入していないときには1をというように、ノイズの混入
を区別できる情報を常に出力してもよい。このような場
合、有効チャネル情報記憶部93には、すべてのチャネ
ルに対応する1と0の集合が記憶されることになり、複
数出力制御信号900は、例えば、緊張状態推定結果を
出力するチャネルを1、出力しないチャネルを0で表し
て、{1,0,0,0,1,...,1}のような集合
として表現すればよい。
【0096】複数選択出力部10が切替出力部5と異な
る点は、複数出力制御信号900に従って、第2の全チ
ャネル緊張状態推定結果記憶部8に推定結果複数選択信
号1000を送り、出力信号510のかわりに複数選択
チャネル出力信号1010を出力することである。複数
出力制御信号900は、前述のように、装置の出力とし
て用いる緊張状態推定結果信号(i)のチャネルを指定
するものである。例えば、前述の例のような複数出力制
御信号900を受け取ったとき、複数選択出力部10
は、第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8に、チ
ャネル1、5、nを選択する推定結果複数選択信号10
00を送り、緊張状態推定結果信号120(1)、緊張
状態推定結果信号120(5)及び緊張状態推定結果信
号120(n)を、複数チャネル緊張状態推定結果信号
800として、受け取る。複数チャネル緊張状態推定結
果信号800は、例えば、前述のように、{(1,120
(1)),(5,120(5)),...,(n,12
0(n))}のような、指定されたチャネルの緊張状態
推定結果の集合である。このようにして、複数選択出力
部10は、ノイズが混入していないチャネルすべての緊
張状態推定結果を得て、複数選択チャネル出力信号10
10として出力する。複数選択チャネル出力信号101
0は、例えば、複数チャネル緊張状態推定結果信号80
0と同じように、{(1,120(1)),(5,120
(5)),...,(n,120(n))}のような、
データの集合として表現したものである。
【0097】次に、本発明の第2の実施の形態の動作に
ついて、指尖脈波振幅値、瞬時心拍数及び血圧を入力信
号とする場合を例として、図15を参照して説明する。
図15において、すべての入力信号は時間間隔Δtごと
に得られる時系列データとし、時刻tにおいて、入力チ
ャネル別処理部1(1)には、指尖脈波振幅値が入力信
号100(1)として入り、入力チャネル別処理部1
(2)には、瞬時心拍数が入力信号100(2)として
入り、入力チャネル別処理部1(3)には、血圧が入力
信号100(3)として入る。各チャネルの次の入力信
号を得る時刻t+Δtまでの動作のうち、本発明の第1
の実施の形態における動作と異なるのは、第2の全チャ
ネル緊張状態推定結果記憶部8、第2の出力切替制御部
9及び複数選択出力部10の動作であるので、これらの
動作を以下に説明する。
【0098】第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
8は、入力チャネル別処理部1(1)、入力チャネル別
処理部1(2)及び入力チャネル別処理部1(3)が出
力する緊張状態判定結果信号120(1)、緊張状態判
定結果信号120(2)及び緊張状態判定結果信号12
0(3)を、各チャネルごとに割り当てられた記憶部
分、例えばメモリや固定ディスクに記憶する。
【0099】一方、第2の出力切替制御部9は、ノイズ
判定結果検査制御部91が、チャネル1のノイズ判定結
果を検査するよう、チャネル1を選択するチャネル選択
信号400を、全チャネルノイズ判定結果記憶部2に送
る。
【0100】第2のノイズ判定結果検査部92が、チャ
ネル1のノイズ判定結果を示す指定チャネルノイズ判定
結果信号200を受け、チャネル1でノイズの混入はな
いことを示すものだった場合は、有効チャネル指定信号
9200として、チャネルの番号すなわち1を有効チャ
ネル情報記憶部93に送る。指定チャネルノイズ判定結
果信号200がチャネル1でのノイズ混入を示すものだ
った場合、第2のノイズ判定結果検査部92は、有効チ
ャネル指定信号9200は出力しない。その後、第2の
ノイズ判定結果検査部は、チャネル1についてノイズ判
定結果の検査を終了したことを示す検査終了信号921
0を、ノイズ判定結果検査制御部91に送る。検査終了
信号9210を受けたノイズ判定結果検査制御部91
は、チャネル2を選択するチャネル選択信号400を全
チャネルノイズ判定結果記憶部2に送る。ノイズ判定結
果検査制御部91が選択するチャネルをチャネル2、チ
ャネル3と変えて行き、チャネル2及びチャネル3につ
いて、チャネル1を選択した上記の場合と同様の処理を
行う。この例では、チャネル3までノイズ判定結果の検
査が終了したとき、ノイズ判定結果検査制御部91は、
有効チャネル情報出力部94に有効チャネル情報出力許
可信号9100を送り、有効チャネル情報記憶部93に
記憶しているすべてのチャネル番号を出力することを指
示する。有効チャネル情報出力許可信号9100を受け
た有効チャネル情報出力部94は、有効チャネル情報記
憶部93に、データ要求信号9400を送る。データ要
求信号9400を受けた有効チャネル情報記憶部93
は、記憶しているチャネル番号の集合を有効チャネル情
報9300として有効チャネル情報出力部94に送る。
有効チャネル情報出力部94は、有効チャネル情報93
00を受け、そこに含まれているチャネル番号、すなわ
ち、ノイズが混入していないチャネル番号の集合を、複
数出力制御信号900として出力する。例えば、ノイズ
が混入していないチャネルが、チャネル1、及びチャネ
ル3だった場合、(1,3)のようなチャネル番号の組
として、複数出力制御信号900を出力する。あるいは
上述のように、ノイズが混入したチャネルには0を、ノ
イズが混入していないチャネルには1をというようにし
て、{1,0,1}のような集合として表現した複数出
力制御信号900を出力してもよい。
【0101】複数選択出力部10は、複数出力制御信号
900によって指定されたチャネルの緊張状態推定結果
を選択するため、複数選択チャネル出力信号1010
を、第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8に送
る。複数選択チャネル出力信号1010は、例えば、複
数出力制御信号900と同様に、{1,3}のように用
いるチャネルを指定した集合であり、あるいは、あるチ
ャネルを用いる場合は1、用いない場合は0として、
{1,0,1}のように、チャネル1から順に、1また
は0を列挙した集合として表すことができる。
【0102】第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部
8は、複数選択出力部10が出力した複数選択チャネル
出力信号1010を受けて、指定されたチャネルの緊張
状態推定結果を、複数チャネル緊張状態推定結果信号8
00として出力する。例えば、複数選択チャネル出力信
号1010がチャネル1及び3を選択することを示して
いる場合、第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8
は、緊張状態推定結果信号120(1)及び緊張状態推
定結果信号120(1)を、例えば、{(1,120
(1)),(3,120(3))}のように、チャネル
番号と緊張状態推定結果を組にして、複数チャネル緊張
状態推定結果信号800として出力する。
【0103】複数選択出力部10は、上述のように第2
の全チャネル緊張状態推定結果記憶部8が出力した複数
チャネル緊張状態推定結果信号800を受けて、ノイズ
の混入していないチャネルすべての緊張状態推定結果
を、複数選択チャネル出力信号1010として出力す
る。複数選択チャネル出力信号1010は、例えば、複
数チャネル緊張状態推定結果信号800と同じように、
{(1,120(1)),(3,120(3))}のよう
な、データの集合として表現したものである。
【0104】以上のようにして、本発明の第2の実施の
形態では、nチャネル分の生体情報の時系列データを入
力し、ノイズが混入していないチャネルすべての緊張状
態推定結果を装置の出力信号とし、すべてのチャネルに
ノイズが混入したときには、すべてのチャネルの緊張状
態推定結果がノイズにより無効であることを示す信号を
装置の出力信号とすることが可能となる。
【0105】本発明の第3の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0106】図16は、本発明の第3の実施の形態にお
ける構成を示すブロック図である。図16に示すよう
に、本発明の第3の実施の形態は、入力チャネル別処理
部1(i)と、全チャネル情報出力部11とから構成さ
れる。この第3の実施の形態は、nチャネル分の生体情
報の時系列データを入力し、すべてのチャネルについ
て、ノイズ判定結果と緊張状態推定結果を出力する例で
ある。図16におけるiは、各入力チャネルを示すもの
であり、1以上n以下の自然数である。以下、iを用い
た説明は、チャネル1からチャネルnまでのすべてで行
う処理を代表した説明である。例えば、入力チャネル別
処理部1(i)として説明する場合、その説明は、入力
チャネル別処理部1(1)から入力チャネル別処理部1
(n)にも該当する。
【0107】本発明の第3の実施の形態において、入力
チャネル別処理部1(i)は、第1及び第2の実施の形
態と同じ構成要素である。よって、全チャネル情報出力
部11について、以下に説明する。
【0108】全チャネル情報出力部11は、図16に示
すように、すべてのチャネルのノイズ判定結果及び緊張
状態推定結果を受け、例えば、{(ノイズ判定結果信号1
10(1),緊張状態推定結果信号120(1)),
(ノイズ判定結果信号110(2),緊張状態推定結果
信号120(2)),...,(ノイズ判定結果信号1
10(n),緊張状態推定結果信号120(n))}の
ように、各チャネルごとに組にして出力する。全チャネ
ル情報出力部11の内部構成は図17のようになってお
り、各チャネルのノイズ判定結果及び緊張状態推定結果
を格納し、全チャネルの最新の結果を格納したときに全
チャネル結果更新信号1210及び全チャネル結果信号
1200を出力する全チャネル結果一時記憶部12と、
全チャネル結果更新信号1210を受けて、全チャネル
の結果が更新されたならば出力許可信号1300を出力
する結果更新監視部13と、出力許可信号を受けたとき
に、全チャネル一時記憶部12から受けていた全チャネ
ル結果信号1200を一括して、一括出力信号1100
として出力する全チャネル一括出力部14を有してい
る。
【0109】次に、本発明の第3の実施の形態の動作に
ついて、指尖脈波振幅値、瞬時心拍数及び血圧を入力信
号とする場合を例として、図18を参照して説明する。
図18において、すべての入力信号は時間間隔Δtごと
に得られる時系列データとし、時刻tにおいて、入力チ
ャネル別処理部1(1)には、指尖脈波振幅値が入力信
号100(1)として入り、入力チャネル別処理部1
(2)には、瞬時心拍数が入力信号100(2)として
入り、入力チャネル別処理部1(3)には、血圧が入力
信号100(3)として入る。各チャネルの次の入力信
号を得る時刻t+Δtまでの動作のうち、入力チャネル
別処理部1(1)、1(2)及び1(3)の動作は、本
発明の第1の実施の形態における動作と同様である。よ
って、全チャネル情報出力部11の動作を以下に説明す
る。
【0110】全チャネル情報出力部11が受け取ったノ
イズ判定結果信号110(1)から110(3)及び緊
張状態推定結果信号120(1)から120(3)は、
全チャネル結果一時記憶部12によって、例えばメモリ
やハードディスクに記憶される。全チャネル結果一時記
憶部12は、全チャネルの結果が更新されたとき、全チ
ャネル結果更新信号1210と全チャネル結果信号12
00を出力する。結果の更新を判定するには、例えば、
各チャネルごとに結果が更新されたら1となる更新フラ
グを設けておき、全チャネルの更新フラグが1となった
とき、全チャネルの結果が更新されたとすればよい。結
果更新監視部13は、全チャネル結果更新信号を受け取
ると、出力許可信号1300を全チャネル一括出力部1
4に送るとともに、全チャネル結果一時記憶部に結果更
新リセット信号1310を送る。例えば、結果更新リセ
ット信号1310を受けた全チャネル結果一時記憶部1
2は、更新フラグを0にする。全チャネル一括出力部1
4は、出力許可信号1300を受けると、全チャネル結
果一時記憶部12に格納されている全チャネルのノイズ
判定結果及び緊張状態推定結果を、例えば、{(ノイズ判
定結果信号110(1),緊張状態推定結果信号120
(1)),(ノイズ判定結果信号110(2),緊張状
態推定結果信号120(2)),(ノイズ判定結果信号1
10(3),緊張状態推定結果信号120(3))}の
ようにして、一括出力信号1100として出力する。
【0111】このようにして、全チャネルのノイズ判定
結果及び緊張状態推定結果を一括して出力することがで
きるので、ノイズが混入していないチャネルの結果だけ
でなく、どのチャネルにノイズが混入したかも、同時に
得ることが可能となる。また、全チャネル結果記憶部1
2を設けることによって、各入力チャネルの処理を逐次
的に行っても、時刻tの入力データの処理結果を一括し
て出力することが可能となる。
【0112】次に、第1、第2及び第3の実施の形態の
変形例を、図19及び図20を用いて説明する。
【0113】図1、図13及び図16の入力チャネル別
処理部1(i)において、第1のノイズ判定部6(i)
のかわりに、図19に示すような第2のノイズ判定部1
5(i)を用いることによって、ノイズ混入の判定を行
う際に、時刻tの入力信号100(i,t)だけでな
く、時刻tまでの最新のp個の入力信号を用いてノイズ
判定を行うことが可能となる。
【0114】第2のノイズ判定部15(i)は、図19
に示すように、時刻tまでの最新のp個の入力信号10
0(i)を一時的に記憶しておく第1の入力信号一時記
憶部63(i)と、ノイズ判定のためのノイズ判定参照
値6200(i)を記憶しておくノイズ判定参照値保持
部62(i)と、第1の入力信号一時記憶部63(i)
に記憶されている入力信号を用いてノイズ特徴量640
0(i)を算出して出力するノイズ混入指標算出部64
(i)と、ノイズ判定参照値6200(i)及びノイズ
特徴量6400(i)を用いてノイズ混入の判定を行う
第2のノイズ混入判定部65(i)とから構成される。
ここで、pは第1の入力信号一時記憶部63(i)に記
憶する個数として予め与えておく自然数である。
【0115】第1の入力信号一時記憶部63(i)は、
例えば、先入れ先出し型のメモリを用いて、時刻tまで
の最新のp個の入力信号100(i)を記憶する。例え
ば、図20のように、時刻t−(p−1)Δt、時刻t
−(p−2)Δt、...、時刻tの入力信号100
(i)を格納しておく。時刻t+Δtで次の入力信号が
入るときには、第1の入力信号一時記憶部63(i)
は、常に最新のp個の入力信号を記憶しておくため、記
憶内容を更新する。
【0116】ノイズ混入指標算出部64(i)は、第1
の入力信号一時記憶部63(i)に記憶されている入力
信号を用い、各チャネルで入力している生体情報の特性
を利用して、ノイズ特徴量6400(i)を算出する。
【0117】例えば、入力信号100(i)が、容積脈
波、音響脈波等のように正弦波状の波形もしくは心電図
のようにほぼ一定の周期を持つ波形である場合、ノイズ
混入指標算出部64(i)は、波形ピークを検出し、最
新の一周期の時間を求めてノイズ特徴量6400(i)
とする。
【0118】入力信号100(i)が、背景脳波、心電
図等のように周波数成分で特徴付けることができる場
合、ノイズ混入指標算出部64(i)は、まず、入力信
号100(i)について周波数分析を行う。得られたパ
ワースペクトラムについて、例えば、周波数を階級に分
割して各階級ごとにパワー値の和を求め、各階級を代表
する周波数と各階級のパワー値の組を、ノイズ特徴量6
400(i)とする。
【0119】また、計測機器の特性を利用してノイズ特
徴量6400(i)を算出することもできる。例えば、
交流増幅を行う計測機器を用いている場合、直流変動成
分の増幅度は小さいので、この特性を利用することがで
きる。例えば指尖脈波のように計測波形が正弦波状とな
る生体情報を計測している場合、ノイズの混入がなけれ
ば、山と谷の中央付近はゼロに近い値となるはずであ
る。よって、直流変動成分をノイズ混入に利用すること
ができる。図21のような連続する山と谷があるとき、
直流変動成分は、
【数1】 のようにして求めることができるので、ノイズ混入指標
算出部64(i)は、この直流変動成分の値をノイズ特
徴量6400(i)とし、出力する。
【0120】第2のノイズ混入判定部65(i)は、前
述のようにしてノイズ混入指標算出部64(i)が出力
したノイズ特徴量6400(i)を受け取り、ノイズ判
定参照値保持部62(i)に予め記憶してあるノイズ判
定参照値6200(i)と比較して、ノイズ混入の判定
を行い、その結果をノイズ判定結果信号110(i)と
して出力する。
【0121】例えば、計測対象とする生体情報が容積脈
波、音響脈波等のように正弦波状の波形もしくは心電図
のようにほぼ一定の周期を持つ波形である場合、ノイズ
特徴量6400(i)には、前述のように、最新の一周
期の時間を用いることができる。第2のノイズ判定部6
5(i)は、このようなノイズ特徴量6400(i)を
受け取り、ノイズ判定参照値保持部62(i)に予め記
憶してあるノイズ判定参照値6200(i)と比較す
る。この場合、ノイズ判定参照値6200(i)は、標
準的な一心拍周期の時間を示すものである。第2のノイ
ズ判定部65(i)は、ノイズ特徴量6400(i)及
びノイズ判定参照値6200(i)とから、例えば、
【数2】 が予め設定した範囲内であればノイズは混入していない
と判定し、設定範囲外であればノイズが混入したと判定
する。
【0122】計測対象とする生体情報が背景脳波、心電
図等のように周波数成分で特徴付けられる場合、前述の
ように、ノイズ特徴量6400(i)は、例えば、パワ
ースペクトラムを階級に分割したときの、各階級を代表
する周波数と各階級のパワー値の組として表現されてい
る。このようなとき、第2のノイズ混入判定部65
(i)は、計測している生体情報に特有の周波数帯域の
パワー値とそれ以外の帯域のパワー値を分離し、それぞ
れのパワー値の合計の比を求めて、生体情報特有の成分
とし、ノイズ判定参照値保持部62(i)に予め記憶し
てあるノイズ判定参照値6200(i)と比較する。生
体情報特有の成分が、ノイズ判定参照値6200(i)
として予め設定された値よりも少ないときにはノイズが
混入したと判定し、生体情報特有の成分が多いときには
ノイズは混入していないと判定する。
【0123】計測機器の特性を利用して、直流変動成分
を用いてノイズ混入の判定を行う場合、第2のノイズ混
入判定部65(i)は、ノイズ特徴量6400(i)す
なわち直流変動成分の値を、ノイズ判定参照値保持部6
2(i)に予めノイズ判定参照値6200(i)と記憶
してある限界値と比較する。直流変動成分の値が、ノイ
ズ判定参照値6200(i)として設定した限界値より
も大きいときにはノイズが混入したと判定し、限界値以
下のときにはノイズは混入していないと判定する。
【0124】以上のようにして、第2のノイズ混入判定
部65(i)はノイズの混入を判定する。ノイズ判定結
果信号110(i)としては、例えば、ノイズが混入し
ていないと判定した場合にはゼロを、ノイズ混入したと
判定した場合には1を出力する。
【0125】以上のようにして、第2のノイズ判定部1
5(i)は、時刻tの入力信号100(i)だけでな
く、時刻tまでの最新のp個の入力信号を用いてノイズ
判定を行うことが可能となる。これにより、入力信号の
時間特性を利用したノイズ判定を行うことができ、より
生体情報の特性や計測系の特性を利用したノイズ判定を
行うことが可能になる。
【0126】次に、第1、第2及び第3の実施の形態の
別の変形例を、図22、図23を用いて説明する。
【0127】図1、図13及び図16の入力チャネル別
処理部1(i)において、第1の緊張状態推定部7
(i)のかわりに、図22に示すような第2の緊張状態
推定部16(i)を用いることによって、ノイズ混入の
判定を行う際に、時刻tの入力信号100(i,t)だ
けでなく、時刻tまでの最新のp個の入力信号を用いて
緊張状態推定を行うことが可能となる。
【0128】図22は、第2の緊張状態推定部16
(i)の内部構成を示すブロック図である。
【0129】図22に示すように、第2の緊張状態推定
部16(i)は、時刻tまでの最新のp個の入力信号1
00(i)を一時的に記憶しておき、複数入力信号73
00(i)として出力する第2の入力信号一時記憶部7
3(i)と、緊張状態の推定に用いる状態推定参照値7
200(i)を記憶しておく状態推定参照値保持部72
(i)と、第2の入力信号一時記憶部73(i)に記憶
されている入力信号を用いて生体情報特徴量7400
(i)を算出して出力する生体情報特徴量算出部74
(i)と、状態推定参照値7200(i)及び生体情報
特徴量7400(i)を用いて緊張状態を推定し緊張状
態推定結果信号120(i)を出力する第2の状態推定
部75(i)とから構成される。ここで、pは第2の入
力信号一時記憶部73(i)に記憶する個数として予め
与えておく自然数である。
【0130】第2の入力信号一時記憶部73(i)は、
例えば、先入れ先出し型のメモリを用いて、時刻tまで
の最新のp個の入力信号100(i)を記憶する。例え
ば、図23に示すようにして、時刻t−(p−1)Δ
t、時刻t−(p−2)Δt、...、時刻tの入力信
号100(i)を格納しておく。時刻t+Δtで次の入
力信号が入るときには、第2の入力信号一時記憶部73
(i)は、常に最新のp個の入力信号を記憶しておくた
め、記憶内容を更新する。なお、この変形例を適用する
実施の形態が、既に第1の入力信号一時記憶部63
(i)を有しているならば、図24に示すように、第1
及び第2の入力信号一時記憶部を共有させてもよい。
【0131】生体情報特徴量算出部74(i)は、第2
の入力信号一時記憶部73(i)に記憶されている入力
信号を用い、各チャネルで入力している生体情報の特性
を利用して、生体情報特徴量7400(i)を算出し出
力する。
【0132】例えば、時刻tにおける値だけでなく、入
力信号100(i)の時間変化として、緊張しつつある
か弛緩しつつあるか、また、その変化が急激なものであ
るか緩やかなものであるか等も表す生体情報特徴量74
00(i)を算出する。例えば、時刻tにおける入力信
号100(i)を100(i,t)のように表し、sを
予め設定した適当な自然数とすると、
【数3】 によって求められる値は、時刻t−sΔtにおける入力
信号100(i)に対して、時刻tにおける入力信号1
00(i)がどの程度変化したかを示す時間変化比とな
る。sの値を変えることによって、差をとる時間設定を
変えることができるので、計測している生体情報からの
緊張状態推定に適した時間変化を求めることができる。
例えば、指尖脈波振幅値、瞬時心拍数、皮膚抵抗値等の
自律神経指標を入力信号100(i)とする場合、sΔ
tを2秒から3秒に設定すれば、緊張反応の大小を表す
値を得ることができる。
【0133】生体情報特徴量算出部74(i)は、生体
情報特徴量7400(i)として、例えば、上述のよう
な時間変化比と入力信号100(i,t)の値を組にし
て出力する。
【0134】第2の状態推定部75(i)は、生体情報
特徴量7400(i)及び状態推定参照値7200
(i)を受け取り、緊張状態を推定して、緊張状態推定
結果信号120(i)を出力する。生体情報特徴量74
00(i)が、上述のような時間変化比と入力信号10
0(i,t)の値を組にしたものである場合、入力信号
100(i,t)を用いた緊張状態推定は、第1の実施
の形態における第1の状態推定部71(i)と同様にし
て行うことができる。さらに、第2の状態推定部75
(i)は、緊張状態の時間変化を表す値を用いて、緊張
状態の変化の速度を評価する。例えば、時間変化比に関
する基準値を状態推定参照値7200(i)に予め設定
しておき、時間変化比を基準値で除した値から、緊張状
態が「横ばい」、「上昇中」、「下降中」、「急上昇
中」、「急下降中」のように判定する。
【0135】以上によって、第2の緊張状態状態推定部
16(i)は、「かなり緊張しており、緊張状態は横ば
い」、「あまり緊張していないが緊張状態は上昇中」の
ように、最新の計測値が示す緊張状態だけでなく時間変
化も含めた緊張状態推定結果信号120(i)を出力す
ることができる。
【0136】さらに、本発明の第1、第2及び第3の実
施の形態の別の変形例として、第1のノイズ判定部6
(i)及び第1の緊張状態推定部7(i)のかわりに、
第2のノイズ判定部15(i)及び第2の緊張状態推定
部16(i)を有する実施の形態も可能である。
【0137】さらに、本発明の第1、第2及び第3の実
施の形態の別の変形例として、第1のノイズ判定部6
(i)のかわりに第3のノイズ判定部17(i)を有す
る実施の形態、第2のノイズ判定部15(i)のかわり
に第4のノイズ判定部18(i)を有する実施の形態も
可能である。第3のノイズ判定部17(i)及び第4の
ノイズ判定部18(i)は、それぞれ図25及び図26
に示すように、ノイズ判定参照値保持部62(i)のか
わりに、ノイズ判定参照値記憶部66(i)を有してお
り、ユーザがユーザ設定ノイズ判定参照値6600
(i)を入力できるようになっている。第1のノイズ混
入判定部61(i)及び第2のノイズ混入判定部65
(i)は、ノイズ判定参照値6200(i)のかわり
に、ユーザ設定ノイズ判定参照値6600(i)を用い
て、前述のようなノイズ判定処理を行い、ノイズ判定結
果信号110(i)を出力する。これにより、各チャネ
ルで計測する生体情報に応じたノイズ判定のための参照
値を、ユーザが設定することが可能になる。
【0138】さらに、本発明の第1、第2及び第3の実
施の形態の別の変形例として、第1の緊張状態推定部7
(i)のかわりに第3の緊張状態推定部19(i)を有
する実施の形態、第2の緊張状態推定部16(i)のか
わりに第4の緊張状態推定部20(i)を有する実施の
形態も可能である。第3の緊張状態推定部19(i)及
び第4の緊張状態推定部20(i)は、それぞれ図27
及び図28に示すように、状態推定参照値保持部72
(i)のかわりに、状態推定参照値記憶部76(i)を
有しており、ユーザがユーザ設定状態推定参照値760
0(i)を入力できるようになっている。第1の状態推
定部71(i)及び第2の状態推定部75(i)は、状
態推定参照値7200(i)のかわりに、ユーザ設定状
態推定参照値7600(i)を用いて、前述のような緊
張状態推定の処理を行い、緊張状態推定結果信号120
(i)を出力する。これにより、各チャネルで計測する
生体情報に応じた緊張状態推定のための参照値を、ユー
ザが設定することが可能になる。
【0139】また、本発明の第1の実施の形態及びその
変形例において、第1の出力切替部4のかわりに、図2
9に示すような、第3の出力切替部21を用いる変形も
可能である。第3の出力切替部21は、第1の出力切替
部4における検査チャネル初期値設定部41のかわり
に、検査チャネル初期値記憶部44を有している。検査
チャネル初期値記憶部44は、ユーザが入力するユーザ
設定検査チャネル初期値4400を受け、検査チャネル
選択部42に送る。検査チャネル選択部42及び第1の
ノイズ判定結果検査部43は、前述のような処理を行え
ばよい。これにより、装置の初期の出力信号として、ど
のチャネルの緊張状態推定結果を用いるかをユーザが設
定することができ、装置の動作の最初から、注目したい
生体情報の緊張状態推定結果を得ることが可能になる。
【0140】
【実施例】次に本発明の実施例を述べる。
【0141】まず、指尖脈波、耳朶脈波、瞬時心拍数、
呼吸数、血圧等、入力信号100(i)となる各種の生
体情報は、日本電気三栄(株)製脈拍ピックアップ45
261、脈拍ピックアップ45262、心拍数ユニッ
ト、生体電気用増幅ユニット1253A等のセンサ及び
増幅器によって得ることができる。これらの生体情報
を、カノープス(株)製A/D変換ボードADXM−9
8A等を用いてA/D変換し、日本電気(株)製PC−
9821Xa等のパーソナルコンピュータに取り込むこ
とによって、時系列データである入力信号100(i)
を得ることができる。入力信号100(i)に指尖脈波
振幅値を用いる場合は、前述のようにしてパーソナルコ
ンピュータに取り込んだ指尖脈波について、山と谷のピ
ークを検出し、その差を求めることによって、指尖脈波
振幅値を得ることができる。あるいは、最新の1.5秒間
程度のデータにおける最大値と最小値の差を、近似的
に、指尖脈波振幅値として用いることができる。
【0142】以上の処理によって入力信号100(i)
を得た後は、日本電気(株)製PC−9821Xa等パ
ーソナルコンピュータのメインメモリ上に入力信号10
0(i)を取り込み、上述のような、入力チャネル別処
理部1(i)における第1のノイズ判定部6(i)第1
の緊張状態推定部7(i)、第2のノイズ判定部15
(i)、第2の緊張状態推定部16(i)、第3のノイ
ズ判定部17(i)、第3の緊張状態推定部19
(i)、第4のノイズ判定部18(i)、第4の緊張状
態推定20(i)、全チャネルノイズ判定結果記憶部
2、第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部3、第1
の出力切替制御部4、切替出力部5、第2の全チャネル
緊張状態推定結果記憶部8、第2の出力切替制御部9、
複数選択出力部10、全チャネル情報出力部11及び第
3の出力切替制御部21が行う処理をプログラム化して
動作させることによって、本発明の第1、第2、第3の
実施の形態とそれらの変形例を実現することができる。
入力信号100(i)を得る時間間隔Δtは、生体情報
をA/D変換するサンプリング間隔とすればよい。第3
のノイズ判定部17(i)、第3の緊張状態推定部19
(i)、第4のノイズ判定部18(i)、第4の緊張状
態推定20(i)及び第3の出力切替制御部21におけ
る、ユーザ設定ノイズ判定参照値6600(i)及びユ
ーザ設定状態推定参照値7600(i)は、キーボード
入力できるようにしておけばよい。
【0143】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、計測している生
体情報にノイズが混入した場合でも、緊張状態の推定を
正しく行うことができることである。
【0144】その理由は、複数の生体情報を計測し、各
生体情報について緊張状態の推定を行い、推定結果を装
置の出力として用いている生体情報にノイズが混入した
ときには、別の生体情報からの緊張状態推定結果を装置
の出力とするよう、切り替えているためである。
【0145】第2の効果は、ノイズが頻発する日常場面
でも利用可能な、実用性の高い緊張状態推定を実現でき
ることである。
【0146】その理由は、同時にはノイズが混入し難い
ような複数の生体情報を用いれば、第1の効果によっ
て、日常場面での緊張状態推定の信頼性を顕著に向上さ
せるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1の実施に形態において、入力信号
100(i)を先に2系統に分岐してから入力チャネル
別処理部1(i)に入力する例を示す図である。
【図3】第1のノイズ判定部6(i)の内部構成を示す
ブロック図である。
【図4】第1の緊張状態推定部7(i)の内部構成を示
すブロック図である。
【図5】第1の出力切替制御部4の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態が、指尖脈波振幅
値、瞬時心拍数及び血圧を入力信号とする例を示す図で
ある。
【図7】(a)は、指尖脈波振幅値を入力信号としたと
き、ノイズは混入していないと判定する例である。
(b)は、指尖脈波振幅値を入力信号としたとき、ノイ
ズが混入したと判定する例である。
【図8】(a)は、指尖脈波振幅値を入力信号としたと
き、緊張状態を推定する方法を示す図である。(b)
は、指尖脈波振幅値を入力信号としたとき、緊張状態を
多段階に推定する方法を示す図である。
【図9】(a)は、瞬時心拍数を入力信号としたとき、
ノイズは混入していないと判定する例である。(b)
は、瞬時心拍数を入力信号としたとき、ノイズが混入し
たと判定する例である。
【図10】(a)は、瞬時心拍数を入力信号としたと
き、緊張状態を推定する方法を示す図である。(b)
は、瞬時心拍数を入力信号としたとき、緊張状態を多段
階に推定する方法を示す図である。
【図11】(a)は、血圧値を入力信号としたとき、ノ
イズは混入していないと判定する例である。(b)は、
血圧値を入力信号としたとき、ノイズが混入したと判定
する例である。
【図12】(a)は、血圧値を入力信号としたとき、緊
張状態を推定する方法を示す図である。(b)は、血圧
値を入力信号としたとき、緊張状態を多段階に推定する
方法を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における構成を示
すブロック図である。
【図14】第2の出力切替制御部9の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態が、指尖脈波振幅
値、瞬時心拍数及び血圧を入力信号とする例を示す図で
ある。
【図16】本発明の第3の実施の形態における構成を示
すブロック図である。
【図17】全チャネル情報出力部11の内部構成を示す
ブロック図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態が、指尖脈波振幅
値、瞬時心拍数及び血圧を入力信号とする例を示す図で
ある。
【図19】第2のノイズ判定部15(i)の内部構成を
示すブロック図である。
【図20】第1の入力信号一時記憶部63(i)の内部
構造を示す図である。
【図21】生体情報の直流変動成分を求める方法を説明
する図である。
【図22】第2の緊張状態推定部16(i)の内部構成
を示すブロック図である。
【図23】第2の入力信号一時記憶部73(i)の内部
構造を示す図である。
【図24】入力信号を一時記憶する部分を、ノイズ混入
指標算出部64(i)と生体情報特徴量算出部74
(i)とで共有する例を示す図である。
【図25】第3のノイズ判定部17(i)の内部構成を
示すブロック図である。
【図26】第4のノイズ判定部18(i)の内部構成を
示すブロック図である。
【図27】第3の緊張状態推定部19(i)の内部構成
を示すブロック図である。
【図28】第4の緊張状態推定部20(i)の内部構成
を示すブロック図である。
【図29】第3の出力切替制御部21の内部構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1(i) 入力チャネル別処理部 2 全チャネルノイズ判定結果記憶部 3 第1の全チャネル緊張状態推定結果記憶部 4 第1の出力切替制御部 5 切替出力部 6(i) 第1のノイズ判定部 7(i) 第1の緊張状態推定部 8 第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部 9 第2の出力切替制御部 10 複数選択出力部 11 全チャネル情報出力部 12 全チャネル一時記憶部 13 結果更新監視部 14 全チャネル一括出力部 15(i) 第2のノイズ判定部 16(i) 第2の緊張状態推定部 17(i) 第3のノイズ判定部 18(i) 第4のノイズ判定部 19(i) 第3の緊張状態推定部 20(i) 第4の緊張状態推定部 21 第3の出力切替制御部 41 検査チャネル初期値設定部 42 検査チャネル選択部 43 第1のノイズ判定結果検査部 44 検査チャネル初期値記憶部 61(i) 第1のノイズ混入判定部 62(i) ノイズ判定参照値保持部 63(i) 第1の入力信号一時記憶部 64(i) ノイズ混入指標算出部 65(i) 第2のノイズ混入判定部 66(i) ノイズ判定参照値記憶部 71(i) 第1の状態推定部 72(i) 状態推定参照値保持部 73(i) 第2の入力信号一時記憶部 74(i) 生体情報特徴量算出部 75(i) 第2の状態推定部 76(i) 状態推定参照値記憶部 91 ノイズ判定結果検査制御部 92 第2のノイズ判定結果検査部 93 有効チャネル情報記憶部 94 有効チャネル情報出力部 100(i) チャネルiの入力信号 100(i,t) 時刻tにおけるチャネルiの入力信
号 110(i) ノイズ判定結果信号 120(i) 緊張状態推定結果信号 200 指定チャネルノイズ判定結果信号 300 指定チャネル緊張状態推定結果信号 400 チャネル選択信号 410 出力制御信号 500 推定結果選択信号 510 出力信号 800 複数チャネル緊張状態推定結果信号 900 複数出力制御信号 1000 複数推定結果選択信号 1010 複数選択チャネル出力信号 1100 一括出力信号 1200 全チャネル結果信号 1210 全チャネル結果更新信号 1300 出力許可信号 1310 結果更新リセット信号 4100 検査チャネル初期値 4300 検査チャネル変更信号 4400 ユーザ設定検査チャネル初期値 6200(i) ノイズ判定参照値 6300(i) 複数入力信号 6400(i) ノイズ特徴量 7200(i) 状態推定参照値 7300(i) 複数入力信号 7400(i) 生体情報特徴量 9100 有効チャネル情報出力許可信号 9200 有効チャネル指定信号 9210 検査終了信号 9300 有効チャネル情報 9400 データ要求信号

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルの生体情報時系列データを
    入力信号として、各チャネルの生体情報に応じてノイズ
    判定及び緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号及び
    緊張状態推定結果信号を出力する入力チャネル別処理部
    と、全チャネルの前記ノイズ判定結果信号を受けて記憶
    し、どのチャネルのノイズ判定結果を指定チャネルノイ
    ズ判定結果信号として出力するかを指定するチャネル選
    択信号を受けて一つのチャネルの前記ノイズ判定結果信
    号を前記指定チャネルノイズ判定結果信号として出力す
    る全チャネルノイズ判定結果記憶部と、全チャネルの前
    記緊張状態推定結果信号を受けて記憶し、装置の出力と
    して用いるチャネルの前記緊張状態推定結果信号を指定
    チャネル緊張状態推定結果信号として出力する第1の全
    チャネル緊張状態推定結果記憶部と、前記全チャネルノ
    イズ判定結果記憶部に、前記チャネル選択信号を送り、
    得られた前記指定チャネルノイズ判定結果信号がノイズ
    の混入を示すものであった場合は、別のチャネルを指定
    する前記チャネル選択信号を出力することによって残り
    のチャネルのノイズ判定結果を1チャネルずつ検査して
    ゆき、ノイズが混入していないチャネルを得られたなら
    ば、そのチャネルの前記緊張状態推定結果信号を装置の
    出力信号とするよう指示する出力制御信号を出力し、計
    測している全チャネルのうちノイズが混入していないチ
    ャネルが得られなかったならば、全チャネルの緊張状態
    推定結果が無効であることを前記出力信号とするよう指
    示する出力制御信号を出力する第1の出力切替制御部
    と、前記出力制御信号が装置の出力として用いるチャネ
    ルを指定するものであるときは、そのチャネルを選択す
    る推定結果選択信号を前記第1の全チャネル緊張状態推
    定結果記憶部に送り、得られた指定チャネル緊張状態推
    定結果信号を出力信号として出力し、前記出力制御信号
    が全チャネルの緊張状態推定結果が無効であることを示
    すものであるときは、全チャネルの緊張状態推定結果が
    無効であることを出力する切替出力部と、から構成され
    る複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置。
  2. 【請求項2】 複数チャネルの生体情報時系列データを
    入力信号として、各チャネルの生体情報に応じてノイズ
    判定及び緊張状態推定を行い、ノイズ判定結果信号及び
    緊張状態推定結果信号を出力する入力チャネル別処理部
    と、全チャネルの前記緊張状態推定結果信号を受けて記
    憶し、どのチャネルのノイズ判定結果を指定チャネルノ
    イズ判定結果信号として出力するかを指定するチャネル
    選択信号を受けて一つのチャネルの前記ノイズ判定結果
    信号を前記指定チャネルノイズ判定結果信号として出力
    する全チャネルノイズ判定結果記憶部と、全チャネルの
    前記緊張状態推定結果信号を受けて記憶し、装置の出力
    として用いる複数のチャネルの前記緊張状態推定結果信
    号を指定チャネル緊張状態推定結果信号として出力する
    第2の全チャネル緊張状態推定結果記憶部と、前記全チ
    ャネルノイズ判定結果記憶部に前記チャネル選択信号を
    送って前記指定チャネルノイズ判定結果信号を得ること
    を、すべてのチャネルのノイズ判定結果を得るまで前記
    チャネル選択信号で指定するチャネルを変えて繰り返
    し、ノイズの混入していないチャネルがあれば、そのす
    べてのチャネルの前記緊張状態推定結果信号を装置の出
    力信号とし、ノイズの混入していないチャネルがなけれ
    ば全チャネルの緊張状態推定結果が無効であることを出
    力信号とするよう指示する複数出力制御信号を出力する
    第2の出力切替制御部と、前記複数出力制御信号に従っ
    て、ノイズの混入していないチャネルがあるときには、
    装置の出力として用いるチャネルを選択する推定結果複
    数選択信号を前記第2の全チャネル緊張状態推定結果記
    憶部に送り、複数チャネル緊張状態推定結果信号を得
    て、複数選択したチャネルの緊張状態推定結果を出力信
    号として出力し、全チャネルにノイズが混入していたと
    きには、全チャネルの緊張状態推定結果が無効であるこ
    とを出力信号として出力する複数選択出力部と、から構
    成される複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置。
  3. 【請求項3】 装置の初期の出力信号として、どのチャ
    ネルの緊張状態推定結果を用いるかをユーザが設定でき
    ることを特徴とする、請求項記載の複数生体情報選択
    機能付き緊張状態推定装置。
  4. 【請求項4】 入力信号の時間変化を用いてノイズ判定
    を行うことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の複
    数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置。
  5. 【請求項5】 入力信号の時間変化を用いて緊張状態推
    定を行うことを特徴とする、請求項1、2、3又は4
    載の複数生体情報選択機能付き緊張状態推定装置。
  6. 【請求項6】生体情報へのノイズ混入の判定に用いる参
    照値をユーザが設定できることを特徴とする、請求項
    1、2、3、4又は5記載の複数生体情報選択機能付き
    緊張状態推定装置。
  7. 【請求項7】生体情報からの緊張状態推定に用いる参照
    値をユーザが設定できることを特徴とする、請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の複数生体情報選択機能付き
    緊張状態推定装置。
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