JP2835301B2

JP2835301B2 - 姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体

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Publication number: JP2835301B2
Application number: JP7232435A
Authority: JP
Inventors: 章高津
Original assignee: Datsuchesu Kk
Current assignee: Datsuchesu Kk
Priority date: 1995-09-11
Filing date: 1995-09-11
Publication date: 1998-12-14
Anticipated expiration: 2015-09-11
Also published as: JPH0975383A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、猫背等の姿勢を矯
正する姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体およびそれに使
用される肩パッドとブラジャーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、猫背等のややうつむき加減の姿勢
になりがちの人のために、このような猫背姿勢を矯正し
て正しい姿勢を保つものとして種々のコルセット等の矯
正具が普及している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコルセット等の矯正具は、着用者の通常の姿
勢に逆らって正しい姿勢の上半身を型取った型より形成
されているために、該型を着用するときわめて窮屈であ
り、猫背等の主な原因である肩部以外の人体部分につい
てもコルセットに拘束されるので、汗がこもりがちとな
る他、矯正具合の調節も不可能であり、さらには柔軟な
動きや敏速な行動にも支承を来した。しかも、このよう
な上半身を拘束するコルセットは着用者の体型に適合さ
せる必要があることから、もともと複雑な構成のコルセ
ットを、種々のサイズにて多数揃えねばならず不経済で
あるばかりでなく、生産性の向上も望めなかった。

【０００４】そこで、本発明では、上記従来のコルセッ
ト等による矯正方法における課題を解決して、簡素な構
成の矯正具の採用によって、万人に適応できて柔軟な動
きや敏速な行動、さらには矯正具合の調節も可能にした
着用感に優れる姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体および
それに使用される肩パッドを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、両肩にそれぞれ被冠した姿勢矯正帯にそ
れぞれ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中
にて交差させ、前記各交差ベルトの先端に設けた係止部
を人体下部に着用したパンツ等ボトムの適宜部位に係止
するように構成したことを特徴とするもので、これを課
題解決のための手段とするものである。また本発明は、
両肩にそれぞれ被冠した左右一対の肩パッド本体部にそ
れぞれ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中
にて交差させ、前記各伸縮性のある交差ベルトの先端に
設けた係止部を人体下部に着用したパンツ等ボトムの適
宜部位に係止するように構成したことを特徴とするもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、両肩にそれぞれ被冠した左右一対のブラジ
ャーの肩ひもあるいはブラジャーの背面の左右にそれぞ
れ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中にて
交差させ、前記各伸縮性のある交差ベルトの先端に設け
た係止部を人体下部に着用したパンツ等ボトムの適宜部
位に係止するように構成したことを特徴とするもので、
これを課題解決のための手段とするものである。さらに
本発明は、両肩にそれぞれ被冠した左右一対の姿勢矯正
帯または肩パッド本体部もしくはブラジャーにそれぞれ
取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中にて交
差させ、前記各交差ベルトの先端に設けた係止部を人体
腰部に着用したハイウェストガードルまたはウェストニ
ッパー等の適宜部位に係止するように構成したことを特
徴とするもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。さらにまた本発明は、前記パンツ等ボトムが
該ボトム裏側の股下部の後部両側にそれぞれの下端のみ
が縫着された伸縮性のある一対のテープのそれぞれの上
端に係止部を設けて構成された調節自在のヒップアップ
テープ付ボトムであり、該テープのそれぞれの上端の係
止部を前記伸縮性のある交差ベルトのそれぞれの先端の
係止部に係止するように構成したことを特徴とするもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、前記姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体にて
使用される肩パッドであって、肩の前部、側部および後
部にそれぞれ当接する前壁部、側壁部および後部壁から
構成される鞍状の肩パッド本体部と、該肩パッド本体部
における前記前壁部の下部と後部壁の下部との間に掛け
渡された締着ひもと、肩パッド本体部における前記後部
壁に取着され斜め下方に延設されて先端に係止部を有す
る伸縮性のある交差ベルトとから構成されることを特徴
とし、また前記肩パッド本体部は、弾力性のある表層と
保護層との間に剛性のある芯体を埋設して構成したこと
を特徴とするもので、これらを課題解決のための手段と
するものである。

【０００６】

【作用】前壁部１Ｆ、側壁部１Ｓおよび後部壁１Ｒとか
ら構成される鞍状の左右一対の肩パッド本体部１、２
を、前記前壁部１Ｆの下部と後部壁１Ｒの下部との間に
掛け渡された締着ひも５、６にそれぞれ左右の腕を通す
ことによって両肩に被冠し、これら肩パッド本体部１、
２の後部壁１Ｒ、２Ｒに取着されるか、あるいは両肩に
それぞれ被冠した姿勢矯正帯２５、２６から斜め下方に
延設されて先端に係止部７、８を有する伸縮性のある交
差ベルト３、４を人体の背中にて交差させる。次いで、
前記各交差ベルト３、４の先端に設けた面ファスナー等
の前記各係止部７、８を人体下部に着用したパンツ等の
ボトム９の面ファスナー等からなるウェスト部等の適宜
部位９Ａに係止する。これによって、左肩に被冠された
左肩パッド本体１は交差ベルト３によって右下後方へ牽
引され、右肩に被冠された右肩パッド本体２は交差ベル
ト４によって左下後方へ牽引される。そして、それぞれ
の交差ベルト３、４の先端の面ファスナー等の各係止部
７、８が上半身方向への移動が規制されているパンツ等
のボトム９の面ファスナー等からなるウェスト部等の適
宜部位９Ａに係止されていることによって、前記各左右
の肩パッド本体部１、２の右あるいは左下後方への牽引
力が持続されることになり、猫背等の主な原因である肩
部における姿勢を矯正することができる。このように、
肩部にのみ被冠される肩パッド本体部に締着ひもおよび
伸縮性のある交差ベルトを取着しただけの簡素な構造の
矯正具を用いるのみで、比較的個体差のない肩部に被冠
される肩パッド本体部を準備するだけ、あるいは両肩に
それぞれ被冠した姿勢矯正帯２５、２６に伸縮性のある
交差ベルトを取着しただけで、その他の部分として締着
ひもおよび交差ベルトが人体を拘束するのみであるの
で、万人に適応できて柔軟な動きや敏速な行動を可能に
し、かつ、殆ど人体の他の部分を被覆することがないの
で、涼やかな着用感が得られる。さらには前記交差ベル
ト３、４の先端の面ファスナー等の各係止部７、８をパ
ンツ等のボトム９の面ファスナー等からなるウェスト部
等の適宜部位９Ａに対してその位置を選択して係止する
ことにより、好みの矯正具合を得るべく調節もすること
も可能である。

【０００７】また、前記交差ベルト３、４が伸縮性を有
するもので構成されているので、人体の屈伸に応じた適
度の矯正度が自動的に調節されるとともに、その屈伸も
容易である。さらに、前記肩パッド本体部１（右肩側も
同様）が弾力性のある表層１Ａと保護層１Ｃとの間に剛
性のある芯体１Ｂを埋設して構成されるなら、矯正作用
を確実にする肩部の確保および保形を充分に維持しつ
つ、人体の肩への肌触りや外部への感触を柔軟なものに
する。しかも、肩パッド本体部１はその上に重ね着され
る上着の肩パッドを兼用できてきわめて有用である。

【０００８】また、前記肩パッド１０における伸縮性の
ある交差ベルト３、４の先端の係止部７、８が係止され
るパンツ等ボトムとして、該ボトム裏側の股下部１９の
後部両側１９Ｌ、１９Ｒにそれぞれの下端のみが縫着さ
れた伸縮性のある一対のテープ１３、１４のそれぞれの
上端に係止部１７、１８を設けて構成された調節自在の
ヒップアップテープ付ボトム１１を採用し、前記各テー
プ１３、１４のそれぞれの上端の係止部１７、１８を前
記交差ベルト３、４のそれぞれの先端の係止部７、８に
係止するならば、前記肩パッド１０における交差ベルト
３、４に作用する斜め上方への矯正作用による牽引力が
前記ヒップアップテープ付ボトム１１における各テープ
１３、１４を上方に牽引する力に巧妙に転嫁されること
になり、充分なヒップアップ効果が得られるとともに、
交差ベルト３、４と各テープ１３、１４との間の係止位
置の調節によって矯正具合ひいてはヒップアップの程度
についても着用者の体型に応じて微妙な調節が可能とな
る。また、前記伸縮性のある交差ベルト３、４の先端の
係止部７、８を人体腰部に着用した磁気医療部材等を埋
設したハイウェストガードルまたはウェストニッパー２
０等の適宜部位に係止するように組み合わせれば、前記
伸縮性のある交差ベルトによる姿勢矯正作用と前記ハイ
ウェストガードルまたはウェストニッパー２０内に埋設
された磁気医療部材等との相互作用によって腰痛等の治
癒効果がさらに向上する。

【０００９】

【実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。図１、２は本発明の第１実施の形
態で、左側を例示した（右側も同様の構成なので説明を
省略する。）図２（Ａ）に示すように、肩パッド１０
は、肩パッド本体部１、締着ひも５および伸縮性のある
交差ベルト３とから構成され、肩パッド本体部１は前壁
部１Ｆ、側壁部１Ｓおよび後部壁１Ｒとから構成される
鞍状を呈している。前記肩パッド本体部１は、図２
（Ａ）のＡ−Ａ断面である図２（Ｂ）に示すように、発
泡ウレタン等の弾力性のある表層１Ａと保護層１Ｃとの
間にプラスチックやアルミ等の剛性のある芯体１Ｂを埋
設して構成され、前記前壁部１Ｆの下部と後部壁１Ｒの
下部との間には、腕を通して肩パッド本体部１を肩に被
冠するための伸縮性のある締着ひも５が掛け渡される。
さらに、肩パッド本体部１の後部壁１Ｒには先端に面フ
ァスナー等の係止部７を有する同様にパワーネット等の
伸縮性のある交差ベルト３が適宜の形態にて取着されて
斜め下方に延設される。本実施の形態では、前記締着ひ
も５や交差ベルト３は、前記表層１Ａと保護層１Ｃとの
間に埋設された剛性のある芯体１Ｂを層外に延設した部
分にビス等によって取着されているが、他の適宜の形態
にて取着することができる。

【００１０】以上のような構成の肩パッド１０を、図１
（Ａ）（Ｂ）に示した以下のような方法によって身体に
着用する。左右一対の肩パッド本体部１、２を、その前
壁部１Ｆの下部と後部壁１Ｒの下部との間に掛け渡され
た締着ひも５、６にそれぞれ左右の腕を通すことによっ
て両肩に被冠し、これら肩パッド本体部１、２の後部壁
１Ｒ、２Ｒに取着され斜め下方に延設されて先端に係止
部７、８を有する交差ベルト３、４を人体の背中にて交
差させる。次いで、前記各交差ベルト３、４の先端に設
けた面ファスナー等の前記各係止部７、８を人体下部に
着用したパンツ等のボトム９の面ファスナー等からなる
ウェスト部等の適宜部位９Ａに係止する。

【００１１】これによって、左肩に被冠された左肩パッ
ド本体１は伸縮性のある交差ベルト３によって右下後方
へ牽引され、右肩に被冠された右肩パッド本体２は交差
ベルト４によって左下後方へ牽引される。そして、それ
ぞれの交差ベルト３、４の先端の面ファスナー等の各係
止部７、８が上半身方向への移動が規制されているパン
ツ等のボトム９の面ファスナー等からなるウェスト部等
の適宜部位９Ａに係止されていることによって、前記各
左右の肩パッド本体部１、２の右あるいは左下後方への
牽引力が持続されることになり、猫背等の主な原因であ
る肩部における姿勢を矯正することができる。かくし
て、肩部にのみ被冠される肩パッド本体部に締着ひもお
よび伸縮性のある交差ベルトを取着しただけの簡素な構
造の矯正具を用いるのみで、比較的個体差のない肩部に
被冠される肩パッド本体部を準備するだけで、その他の
部分として締着ひもおよび交差ベルトが人体を拘束する
のみであるので、万人に適応できて柔軟な動きや敏速な
行動を可能にし、かつ、殆ど人体の他の部分を被覆する
ことがないので、涼やかな着用感が得られる。さらには
前記交差ベルト３、４の先端の面ファスナー等の各係止
部７、８をパンツ等のボトム９の面ファスナー等からな
るウェスト部等の適宜部位９Ａに対してその位置を選択
して係止することにより、好みの矯正具合を得るべく調
節もすることも可能となる。

【００１２】また、前記交差ベルト３、４を伸縮性を有
するもので構成したことにより、人体の屈伸に応じた適
度の矯正度が自動的に調節されるとともに、その屈伸も
容易となる。そして、前記肩パッド本体部１が弾力性の
ある表層１Ａと保護層１Ｃとの間に剛性のある芯体１Ｂ
を埋設して構成されているので、矯正作用を確実にする
肩部の確保および保形を充分に維持しつつ、人体の肩へ
の肌触りや外部への感触を柔軟なものにし、しかも、肩
パッド本体部１はその上に重ね着される上着の肩パッド
を兼用できてきわめて有用である。

【００１３】図３は、本件出願人がすでに出願して提案
したヒップアップテープ付ボトム１１を示すものであ
る。これ簡単に説明すると、パワーネット等の伸縮性生
地を用いたガードルであるボトム１１は前部と後部を主
体として筒状体を形成し、該本体と脚が収容される左右
の前身頃および後身頃とが左右の傾斜縫合部によって縫
合されて構成されている。かく構成されたボトム１１の
裏側において、股下部１９の後部両側１９Ｒ、１９Ｌに
下端部が縫合された伸縮性のある一対の右側テープ１４
および左側テープ１３をそれぞれの下端のみが縫合され
る。そして、それぞれのテープ１３、１４の上端裏面に
面ファスナー等の係止部１７、１８を設ける。一方、前
記ボトム１１の前身頃とマチ部および前部との間の左右
の縫合部の一部にスリット部（縫合部の一部を縫合しな
いで形成する）である左右のテープ孔１５、１６を設
け、ボトム１１の着用時に前記一対の各テープ１３、１
４がこれらのテープ孔１５、１６を通ってボトム１１の
表側に出るように構成する。さらに、前記テープ１３、
１４の上端裏面の係止部１７、１８を形成するマジック
テープ（登録商標）等の面ファスナーの雄部に対応し
て、前記ボトム本体１１の前部にマジックテープの雌部
を形成する係止部１２Ａ、１２Ｂを設ける。

【００１４】これによって、ヒップアップテープ付ボト
ム１１の着用時には、該ボトム１１の内側において手で
前記伸縮性のある左右のテープ１３、１４を臀部の裾部
に沿わせて該臀部をヒップアップした後、前記テープ１
３、１４の上端の係止部１７、１８をボトム本体の前部
に形成された相手方の係止部１２Ｂ、１２Ａの適切な位
置に係止することによって、充分なヒップアップ効果が
得られるとともに、ヒップアップの程度についても着用
者の体型に応じて微妙な調節が可能であり、前記伸縮性
のあるテープ１３、１４はそれぞれの下端部のみがボト
ム１１裏側の股下部１９の後部両側１９Ｒ、１９Ｌに縫
合されてボトム本体とは切り離された挙動を示すので、
着用者がかがんだりしてボトム１１がずれても、テープ
１３、１４自体は大きくずれることがなく、「ずり上が
り現象」を有効に抑止することが可能となる。

【００１５】図４は第２実施の形態を示すもので、本実
施の形態は、前述した図３のヒップアップテープ付ボト
ム１１を姿勢矯正機能を有する本発明の肩パッド１０と
組み合わせたものである。すなわち、図１に示した肩パ
ッド１０における伸縮性のある交差ベルト３、４の先端
の係止部７、８が係止されるパンツ等ボトム９として、
前記図３に示したヒップアップテープ付ボトム１１を着
用した例で、該ボトム１１裏側の股下部１９の後部両側
１９Ｒ、１９Ｌにそれぞれの下端のみが縫着された伸縮
性のある一対のテープ１３、１４のそれぞれの上端に面
ファスナー等の係止部１７、１８を設けて構成された前
記各テープ１３、１４のそれぞれの上端の係止部１７、
１８を前記交差ベルト３、４のそれぞれの先端の面ファ
スナー等の係止部７、８に係止したものである。

【００１６】かくすることにより、前記肩パッド１０に
おける伸縮性のある交差ベルト３、４に作用する斜め上
方への矯正作用による牽引力が前記ヒップアップテープ
付ボトム１１における各テープ１３、１４を上方に牽引
する力に巧妙に転嫁されることになり、充分なヒップア
ップ効果が得られるとともに、交差ベルト３、４と各テ
ープ１３、１４との間の係止位置の調節によって矯正具
合ひいてはヒップアップの程度についても着用者の体型
に応じて微妙な調節が可能となる。

【００１７】図５は第３実施の形態を示すもので、本実
施の形態は、前述した図１の肩パッド１、２に代えて、
両肩にそれぞれ被冠した左右の姿勢矯正帯２５、２６に
それぞれ取着された伸縮性のある交差ベルト３、４を人
体の背中にて交差させ、前記各交差ベルト３、４の先端
に設けた係止部７、８を人体腰部に着用した磁気医療部
材等を埋設したハイウェストガードルまたはウェストニ
ッパー２０等の適宜部位に係止したものである。あるい
は、前記各交差ベルト３、４の先端に設けた係止部７、
８を前述した実施の形態と同様に、人体下部に着用した
パンツ等のボトム９の適宜部位９Ａに係止できることは
言うまでもない。したがって、本実施の形態では肩パッ
ド１、２が不要となって構造が簡素化されるとともに、
男女で兼用ができる。かくして、各交差ベルト３、４の
先端に設けた係止部７、８を人体腰部に着用した磁気医
療部材等を埋設したハイウェストガードルまたはウェス
トニッパー２０等とを組み合わせた場合には、前記伸縮
性のある交差ベルト３、４による姿勢矯正作用と前記ハ
イウェストガードルまたはウェストニッパー２０内に埋
設された磁気医療部材等との相互作用によって腰痛等の
治癒効果がさらに向上する。なお、図５に示すように、
前述した左右の肩パッド１および２を両肩にそれぞれ被
冠した左右の姿勢矯正帯２５、２６に直接取着すること
もできる。

【００１８】図６は第４実施の形態を示すもので、本実
施の形態は、前述した図１の肩パッド１、２や図５の姿
勢矯正帯２５、２６に代えて、両肩にそれぞれ被冠した
左右一対のブラジャー２７の肩ひも２８、２９あるいは
ブラジャーの背面の左右にそれぞれ取着された伸縮性の
ある交差ベルト３、４を人体の背中にて交差させ、前記
各伸縮性のある交差ベルト３、４の先端に設けた面ファ
スナー等の係止部７、８を人体下部に着用したパンツ等
ボトムの適宜部位に係止することにより、猫背等の姿勢
を矯正することを特徴とするものである。図６（Ａ）の
ものでは、ブラジャー２７の左肩ひも２８の上端部に取
着された伸縮性のある交差ベルト３と右肩ひも２９の上
端部に取着された伸縮性のある交差ベルト４とが人体の
背中にて交差させて、前記各交差ベルト３、４の先端に
設けた面ファスナー等の係止部７、８を人体下部に着用
したパンツ等ボトム９の適宜部位９Ａに係止して構成さ
れる。前記ボトムとして、前述の実施の形態のようなヒ
ップアップテープ付ボトム１１や人体腰部に着用した磁
気医療部材等を埋設したハイウェストガードルまたはウ
ェストニッパー２０等の着用と組み合わせてよいことは
言うまでもない。図６（Ｂ）のものは、ブラジャー２７
における左右の肩ひも２８、２９を人体前部にて交差し
て着用するタイプのブラジャー２７に適用された例で、
それぞれの肩ひも２８、２９の上端部に取着された伸縮
性のある交差ベルト３と４とが人体の背中にてさらに交
差されて、前記各交差ベルト３、４の先端に設けた面フ
ァスナー等の係止部７、８を人体下部に着用したパンツ
等ボトム９の適宜部位９Ａに係止される。これによっ
て、前記伸縮性のある交差ベルト３と４による姿勢矯正
作用と協動して交差ブラジャーによるバスト寄せおよび
バストアップ作用が効果的になされることになる。ま
た、前記ボトムとして、ヒップアップテープ付ボトム１
１や人体腰部に着用した磁気医療部材等を埋設したハイ
ウェストガードルまたはウェストニッパー２０等が組み
合わされることは言うまでもない。また、図示はしない
が、前記伸縮性のある交差ベルト３および４は肩ひもに
連結されることなく、ブラジャーの背面の左右にそれぞ
れ取着されてもよい。なお、図６（Ａ）に示すように、
左右の肩ひも２８、２９を、前記交差ベルト３、４の上
端部ともども前述した両肩にそれぞれ被冠した左右の姿
勢矯正帯２５、２６に直接取着することもできる。

【００１９】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明の趣旨の範囲内において、肩パッド本体部
の形状、材質、締着ひもの数、材質、形状、姿勢矯正帯
およびブラジャーの形状、材質、交差ベルトの形状、
幅、長さ、および肩パッド本体部と締着ひもおよび交差
ベルトとの取着形態、姿勢矯正帯およびブラジャーの交
差ベルトとの取着形態、パンツ等ボトムの形状、材質、
テープの幅、形状、長さ、係止部の形態、位置、スリッ
ト部の位置、幅、テープと股下部の後部両側との縫合形
態等については適宜選択できるものであることは言うま
でもない。また、交差ベルトやヒップアップテープ付ボ
トムのテープの係止部を鉤ホックとしてもよい。さら
に、テープを臀部の裾部に沿わせて該臀部をヒップアッ
プした後、各テープ孔を通してボトムの表側に出た前記
一対のテープがボトム前部で交差したのちに体の周りに
巻き付く形態に構成してもよい。また、ハイウェストガ
ードルまたはウェストニッパー等についても、適宜の形
態のものが採用され得る。

【００２０】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
鞍状の左右一対の肩パッド本体部を前壁部の下部と後部
壁の下部との間に掛け渡された締着ひもにそれぞれ左右
の腕を通して両肩に被冠し、これら肩パッド本体部の後
部壁に取着され、あるいは両肩にそれぞれ被冠した姿勢
矯正帯から斜め下方に延設されて先端に係止部を有する
伸縮性のある交差ベルトを人体の背中にて交差させ、前
記各交差ベルトの先端に設けた前記各係止部を人体下部
に着用したパンツ等のボトムのウェスト部等の適宜部位
に係止することによって、左肩に被冠された左肩パッド
本体は左交差ベルトによって右下後方へ牽引され、右肩
に被冠された右肩パッド本体は右交差ベルトによって左
下後方へ牽引される。そして、それぞれの交差ベルトの
先端の各係止部が上半身方向への移動が規制されている
パンツ等のボトムのウェスト部等の適宜部位に係止され
ていることによって、前記各左右の肩パッド本体部の右
あるいは左下後方への牽引力が持続されることになり、
猫背等の主な原因である肩部における姿勢を矯正するこ
とができる。このように、肩部にのみ被冠される肩パッ
ド本体部に締着ひもおよび伸縮性のある交差ベルトを取
着しただけの簡素な構造の矯正具を用いるのみで、比較
的個体差のない肩部に被冠される肩パッド本体部を準備
するだけで、あるいは両肩にそれぞれ被冠した姿勢矯正
帯に伸縮性のある交差ベルトを取着しただけで、その他
の部分として締着ひもおよび交差ベルトが人体を拘束す
るのみであるので、万人に適応できて柔軟な動きや敏速
な行動を可能にし、かつ、殆ど人体の他の部分を被覆す
ることがないので、涼やかな着用感が得られる。さらに
は、前記伸縮性のある交差ベルトの先端の各係止部をパ
ンツ等のボトムのウェスト部等の適宜部位に対してその
位置を選択して係止することにより、好みの矯正具合を
得るべく調節もすることも可能である。また、前記交差
ベルトを伸縮性を有するもので構成したので、人体の屈
伸に応じた適度の矯正度が自動的に調節されるととも
に、その屈伸も容易である。そして、前記肩パッド本体
部が弾力性のある表層と保護層との間に剛性のある芯体
を埋設して構成されるなら、矯正作用を確実にする肩部
の確保および保形を充分に維持しつつ、人体の肩への肌
触りや外部への感触を柔軟なものにする。しかも、肩パ
ッド本体部はその上に重ね着される上着の肩パッドを兼
用できてきわめて有用である。

【００２１】また、前記肩パッドにおける伸縮性のある
交差ベルトの先端の係止部が係止されるパンツ等ボトム
として、該ボトム裏側の股下部の後部両側にそれぞれの
下端のみが縫着された伸縮性のある一対のテープのそれ
ぞれの上端に係止部を設けて構成された調節自在のヒッ
プアップテープ付ボトムを採用し、前記各テープのそれ
ぞれの上端の係止部を前記交差ベルトのそれぞれの先端
の係止部に係止するならば、前記肩パッドにおける交差
ベルトに作用する斜め上方への矯正作用による牽引力が
前記ヒップアップテープ付ボトムにおける各テープを上
方に牽引する力に巧妙に転嫁されることになり、充分な
ヒップアップ効果が得られるとともに、交差ベルトと各
テープとの間の係止位置の調節によって矯正具合ひいて
はヒップアップの程度についても着用者の体型に応じて
微妙な調節が可能となる。また、前記伸縮性のある交差
ベルトの先端の係止部を人体腰部に着用した磁気医療部
材等を埋設したハイウェストガードルまたはウェストニ
ッパー等の適宜部位に係止するように組み合わせれば、
前記伸縮性のある交差ベルトによる姿勢矯正作用と前記
ハイウェストガードルまたはウェストニッパー内に埋設
された磁気医療部材等との相互作用によって腰痛等の治
癒効果がさらに向上する。

【００２２】さらに、前記肩パッドに代えて、両肩にそ
れぞれ被冠した左右の姿勢矯正帯にそれぞれ取着された
伸縮性のある交差ベルトを人体の背中にて交差させ、前
記各交差ベルトの先端に設けた係止部を人体下部に着用
したボトムに係止すれば、肩パッドが不要となって構造
が簡素化されるとともに、男女で兼用ができる。また、
肩パッドや姿勢矯正帯に代えて、両肩にそれぞれ被冠し
た左右一対のブラジャーの肩ひも、あるいはブラジャー
の背面の左右にそれぞれ取着された伸縮性のある交差ベ
ルトを人体の背中にて交差させ、前記各伸縮性のある交
差ベルトの先端の係止部を人体下部に着用したパンツ等
ボトムの適宜部位に係止すれば、前記伸縮性のある交差
ベルトによる姿勢矯正作用と協動してブラジャーによる
バスト寄せおよびバストアップ作用が効果的になされる
ことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施の形態の姿勢矯正機能を備え
る肩パッドの着用方法を示す正面および背面図である。

【図２】本発明の姿勢矯正方法に使用される肩パッドの
構成を示す図である。

【図３】本発明の姿勢矯正方法に使用されるヒップアッ
プテープ付ボトムの斜視図である。

【図４】本発明の第２実施の形態の姿勢矯正方法を示す
正面図である。

【図５】本発明の第３実施の形態の姿勢矯正方法を示す
正面図である。

【図６】本発明の第４実施の形態の姿勢矯正方法を示す
正面図である。

【符号の説明】

１左肩パッド本体部１Ａ表層１Ｂ芯体１Ｃ保護層１Ｆ前壁部１Ｓ側壁部１Ｒ後壁部２右肩パッド本体部３左交差ベルト４右交差ベルト５左締着ひも６右締着ひも７左係止部（面ファスナー）８右係止部（面ファスナー）９ボトム９Ａボトム係止部（面ファスナー）１０肩パッド１１ヒップアップテープ付ボトム１２係止部（面ファスナー）１３左テープ１４右テープ１５左テープ孔１６右テープ孔１７係止部（面ファスナー）１８係止部（面ファスナー）１９股下部２０ハイウェストガードル２５姿勢矯正帯２６姿勢矯正帯２７ブラジャー２８左肩ひも２９右肩ひも

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A61F 5/01 A41B 9/04 A41C 3/00 A41C 3/12 A41D 27/26

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】両肩にそれぞれ被冠した姿勢矯正帯にそ
れぞれ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中
にて交差させ、前記各交差ベルトの先端に設けた係止部
を人体下部に着用したパンツ等ボトムの適宜部位に係止
するように構成したことを特徴とする姿勢矯正帯とボト
ムとの組合せ体。
【請求項２】両肩にそれぞれ被冠した左右一対の肩パ
ッド本体部にそれぞれ取着された伸縮性のある交差ベル
トを人体の背中にて交差させ、前記各伸縮性のある交差
ベルトの先端に設けた係止部を人体下部に着用したパン
ツ等ボトムの適宜部位に係止するように構成したことを
特徴とする姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体。
【請求項３】両肩にそれぞれ被冠した左右一対のブラ
ジャーの肩ひもあるいはブラジャーの背面の左右にそれ
ぞれ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中に
て交差させ、前記各伸縮性のある交差ベルトの先端に設
けた係止部を人体下部に着用したパンツ等ボトムの適宜
部位に係止するように構成したことを特徴とする姿勢矯
正帯とボトムとの組合せ体。
【請求項４】両肩にそれぞれ被冠した左右一対の姿勢
矯正帯または肩パッド本体部もしくはブラジャーにそれ
ぞれ取着された伸縮性のある交差ベルトを人体の背中に
て交差させ、前記各交差ベルトの先端に設けた係止部を
人体腰部に着用したハイウェストガードルまたはウェス
トニッパー等の適宜部位に係止するように構成したこと
を特徴とする姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体。
【請求項５】前記パンツ等ボトムが該ボトム裏側の股
下部の後部両側にそれぞれの下端のみが縫着された伸縮
性のある一対のテープのそれぞれの上端に係止部を設け
て構成された調節自在のヒップアップテープ付ボトムで
あり、該テープのそれぞれの上端の係止部を前記伸縮性
のある交差ベルトのそれぞれの先端の係止部に係止する
ことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の
姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体。
【請求項６】前記請求項２、４あるいは５のいずれか
に記載の姿勢矯正帯とボトムとの組合せ体にて使用され
る肩パッドであって、肩の前部、側部および後部にそれ
ぞれ当接する前壁部、側壁部および後部壁から構成され
る鞍状の肩パッド本体部と、該肩パッド本体部における
前記前壁部の下部と後部壁の下部との間に掛け渡された
締着ひもと、肩パッド本体部における前記後部壁に取着
され斜め下方に延設されて先端に係止部を有する伸縮性
のある交差ベルトとから構成されることを特徴とする姿
勢矯正機能を有する肩パッド。
【請求項７】前記肩パッド本体部は、弾力性のある表
層と保護層との間に剛性のある芯体を埋設して構成した
ことを特徴とする請求項６に記載の姿勢矯正機能を有す
る肩パッド。