JP2834669B2 - 粉粒体混練装置 - Google Patents

粉粒体混練装置

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JP2834669B2 JP6096273A JP9627394A JP2834669B2 JP 2834669 B2 JP2834669 B2 JP 2834669B2 JP 6096273 A JP6096273 A JP 6096273A JP 9627394 A JP9627394 A JP 9627394A JP 2834669 B2 JP2834669 B2 JP 2834669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばセメントと水とを
混合してセメントミルクを作る装置のような粉粒体混練
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来セメントミルクを作ったり粉末や粒
状物を水や液体と混練する場合、内部に攪拌羽根を設け
たドラムの中にセメント粉末と適量の水とを投入し、当
該ドラムを回転させることにより攪拌羽根でセメント粉
末と水とを攪拌し、セメントミルクを形成のが一般的で
あった。
【0003】ところが斯かるものの場合、ドラムの中に
先にセメント粉末を入れ、次に水を注入すると、注入さ
れた水でセメント粉末がドラムの隅部で固まり易く、所
望する比率で均質なセメントミルクを形成することが出
来ないと言う問題があった。これとは逆にドラムの中に
先に水を入れ、次にセメント粉末を投入する時にはセメ
ント粉末が周辺に飛散し易く、作業員がこれを吸引した
り、周辺を汚損すると言う問題があった。
【0004】そこでこうした問題を解決するものとして
例えば本発明の出願人等が先に提案した特公平4−69
679号公報に記載されたものが知られている。この公
報に記載された粉粒体混練装置は、主として微粉石炭と
水等を混練してスラリー状の燃料を形成するもので、微
粉石炭を貯溜した粉粒体貯溜タンクの底部に粉粒体流出
口を形成し、この粉粒体出口を、加圧ポンプで加圧され
た高圧の液体を噴射して負圧を形成するジェットポンプ
の粉粒体供給口に密閉状に連結するようにし、ジェット
ポンプで形成された負圧で粉粒体貯溜タンク内の微粉石
炭を粉粒体流出口から吸引し、ジェットポンプ内の高圧
の液体ジェット流に余すことなく攪拌混合するようにし
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが本発明の出願
人等がした先の提案にかかるものではジェットポンプの
負圧が形成される粉粒体供給口の内部はジェット流の水
滴が乱流により縦横に飛翔している状態であることか
ら、この乱流の一部の水滴が粉粒体流出口から粉粒体貯
溜タンク内に侵入し、粉粒体貯溜タンク内の微粉石炭を
湿潤して固まらせてしまうと言う問題があった。特に、
セメント粉末のように水に反応する微粉末の場合には粉
粒体流出口や粉粒体貯溜タンク内でセメントが固結して
しまい、上記問題が顕著に表れるという問題があった。
【0006】また、粉粒体流出口から粉粒体供給口に供
給された粉粒体貯溜タンク内の粉粒体が粉粒体供給口の
内周面に付着して固結し、粉粒体供給口が徐々に塞がれ
てしまうことから、耐久性にも問題があるだけでなく、
粉粒体供給口の内周面に付着して固結する分、粉粒体が
無駄になると言う問題があった。
【0007】更に、粉粒体と液体との混合比率を検出す
る場合、混合されたスラリー状のものを取り出し、粘度
計や熟練した感によって混合比率を検出しており、粘度
計で混合比率を検出するものではジェットポンプを一旦
停止して行うために面倒で手間がかかるうえ、可動効率
の低下を招くと言う問題があり、熟練した感による時に
は正確な混合比率を検出することが難しく製品にバラツ
キをじると言う問題があった。そこで、本発明は上記
問題点に鑑み提案されたもので、液体に反応して固結す
るセメントのような粉粒体でも確実に混練でき、耐久性
に優れ製品にバラツキのない混練装置を提供できるよう
にすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る粉粒体混練装置は、第1に、液体を加圧
する加圧ポンプと、加圧ポンプで加圧された高圧の液体
を噴射して負圧を形成するジェットポンプと、粉粒体を
貯溜した粉粒体貯溜タンクとを備え、ジェットポンプ
は、圧力流体を噴射ノズルから保護管に噴射し、保護管
内に形成された負圧で外気を吸引して保護管内のジェッ
ト流と混合して混気ジェット流を形成し、該混気ジェッ
ト流を吸引管または混合管に噴射して吸引管または混合
管内に負圧を形成するようにした混気ジェットポンプで
構成し、粉粒体貯溜タンクの粉粒体流出口をジェットポ
ンプの粉粒体供給口に臨ませるとともに、粉粒体流出口
が臨む粉粒体供給口を大気に連通させたことを特徴とす
るものである。第2に、液体を加圧する加圧ポンプから
ジェットポンプの噴射ノズルに供給される高圧の流体の
圧力変化により液体と粉粒体との混合比率を検出するよ
うにしたことも特徴とするものである。
【0009】第3に、粉粒体供給口を上方が開口する碗
形に形成し、下面に洗浄用液体を噴射する洗浄用ノズル
を設けたことも特徴の1つであり、粉粒体貯溜タンクを
有底筒状に形成し、上方開口部粉粒体投入口を形成す
るとともに、当該底部に粉粒体流出用加圧流体を供給す
る流体供給手段を設けたことも特徴とするものである。
【0010】
【作用】先ず、粉粒体貯溜タンクに粉粒体を貯溜し、粉
粒体貯溜タンクの底部の粉粒体流出口から粉粒体を供給
可能にする。次に、加圧ポンプで加圧された高圧の圧力
流体をジェットポンプに供給してジェットポンプ内に負
圧を形成する。こうしてジェットポンプ内に負圧が形成
されると、この負圧で粉粒体流出口が臨む粉粒体供給口
の周辺の大気に連通した部分から外気を粉粒体流出口か
ら供給された粉粒体とともに吸引しジェットポンプ内で
ジェット流に粉粒体及び外気とを確実に攪拌混合するの
である。
【0011】この時、粉粒体流出口が臨む粉粒体供給口
部分を流走するジェット流の飛沫は吸引される外気によ
り粉粒体供給口の内方に押され、粉粒体流出口に付着す
ることが無いのである。また、粉粒体を混練した液体を
再び加圧ポンプに還流させて循環させると、粉粒体の混
練比率が上昇するのに伴って、粘度が高まり、液体を加
圧する加圧ポンプからジェットポンプの噴射ノズルに供
給される高圧の流体の圧力が徐々に上昇する。この上昇
する圧力の変化により、液体と粉粒体との混合比率を簡
単に且つ正確に検出することもできるのである。
【0012】更に、粉粒体供給口を上方が開口する碗形
に形成し、下面に洗浄用液体を噴射する洗浄用ノズルを
設けたものでは、粉粒体流出口から供給された粉粒体が
粉粒体供給口の内周面に付着堆積しようとするのを洗浄
用ノズルから噴射された洗浄水が洗い流してジェット流
に吸引させるので、付着・堆積が防止されるのである。
【0013】また、粉粒体貯溜タンクを有底筒状に形成
し、上方開口部を粉粒体投入口を形成するとともに、当
該底部に粉粒体流出用加圧流体を供給する流体供給手段
を設けたものでは流体供給手段から供給される圧力流体
で粉粒体貯溜タンク内の粉粒体は悉く粉粒体流出口から
粉粒体供給口に供給されるのである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の粉粒体混練装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。 <実施例1> この実施例に係る粉粒体混練装置1はセメントミルクを
形成するものであって、図1に示すように、水(液体)
2を貯溜した貯溜槽3と、貯溜槽3の底部に水2を吸引
して加圧する加圧ポンプ4と、加圧ポンプ4で加圧され
た高圧の圧力流体を噴射して負圧を形成するジェットポ
ンプM.J.Pと、後述するジェットポンプM.J.P
の粉粒体供給口6にセメント(粉粒体)7を供給する粉
粒体貯溜タンク8とを備えてなる。
【0015】上記ジェットポンプM.J.Pは、加圧ポ
ンプ4で加圧された高圧の水を小径の噴射ノズル9から
当該噴射ノズル9よりも大径に形成された保護管10内
に噴射し、保護管10の噴射ノズル9側に形成された負
圧で吸気管11から外気を吸引して高圧のジェット流に
混入させて混気ジェット流を形成し、この混気ジェット
流を保護管10より大径の吸引管12に噴射させて吸引
管12内に負圧を形成するように形成してあり保護管
10と吸引管12との間には吸引管12に形成された負
圧で粉粒体を吸引する粉粒体吸引部13が形成してあり
(図2参照)、吸引管12に吸引された粉粒体はその下
流側に設けられている混合管14で充分混合された後、
貯溜槽3に還流させるように構成されている。
【0016】上記粉粒体吸引部13は、図2に示すよう
に、上端が粉粒体供給口15として開口する碗形の容器
本体16の左右の両側壁部分に保護管10と吸引管12
及び混合管14を同心状に支持させ保護管10と吸引
管12との間に形成したものであり、粉粒体供給口15
の周縁部分は内側下向きにカーリングさせた案内部分1
5aを形成してある。容器本体16の底面部分には洗浄
用ノズル17が設けられており、この洗浄用ノズル17
は図2及び図3に示すように、小径のドーム型のケーシ
ング18の上端寄りで容器本体16の底面部分から突出
する部分に保護管10から吸引管12に噴射されたジ
ェット流に直交する方向に洗浄水を噴射する噴口19・
19を穿設し、この噴口19・19に加圧ポンプ4と噴
射ノズル9とを連結する高圧水供給路20から分岐され
た洗浄水供給路21を連結して構成されている(図1参
照)
【0017】高圧水供給路20には図1に示すように
圧水の圧力を検出してセメント7と水との混合比率を検
出するための圧力計22が設けられている。また、ジェ
ットポンプM.J.Pの保護管10は図2に示すよう
に、粉粒吸引口13の容器本体16の側壁部分に取付け
用フランジ23を有する混合管14と略同径の支持管2
4を設け、この取付け用フランジ23に吸引管12の中
間に設けた取付けフランジ25と混合管14のフランジ
26部分をボルト27で固定して支持されている。こう
した支持構造にする時には吸引管12及び混合管14が
磨滅した場合にボルト27を螺解するだけで簡単に交換
することができるのである。
【0018】上記ジェットポンプM.J.Pの粉粒体供
給口6にセメント(粉粒体)7を供給する粉粒体貯溜タ
ンク8は、図1に示すように比較的大径の有底筒状に形
成されたタンク本体28の上端部にロート状のスロープ
を形成した粉粒体投入口29を形成するとともに、底部
の中央には下端が粉粒体供給口15の上方に開口する粉
粒体流出口30を設けてあり、粉粒体流出口30の下端
30aと粉粒体供給口15との間に間隔S(図2参照)
が形成されている。
【0019】また、タンク本体28の底部にはパンチン
グメタル等の通気性を有する支持板31が取りつけてあ
り、支持板31の上面には可撓性を有する目の細かなネ
ット32が設けられるとともに、支持板31の下方でタ
ンク本体28の底部には送風装置33から流出用空気が
供給されるように構成した流体供給手段34が形成され
ている。尚、図1中符号35は粉粒体流出口30から流
出させるセメント7の量を制御する流量調節バルブであ
り、符号36は粉粒体投入口29に設置されたセメント
を貯溜したフレキシブルコンテナ(可撓性搬送容器)、
符号37は加圧ポンプの吐出口に設けた方向切換バルブ
であって、セメント7と水2とが所定割合に形成された
セメントミルクを加圧ポンプ4の吐出圧を利用し、吐出
管38から取り出すためのものである。
【0020】上記のように構成された粉粒体混練装置1
の作用を次に説明する。先ず、貯溜槽3内の水2を加圧
ポンプ4で加圧し、この高圧の水を、高圧水供給路20
を介して噴射ノズル9に圧送し、噴射ノズル9から保護
管10内に噴射して保護管10内に負圧を形成する。こ
うして保護管10内に形成された負圧で吸気管11から
外気を吸引して保護管10内に混気ジェット流が形成さ
れ、この混気ジェット流を保護管10から吸引管12に
噴射させて吸引管12内に負圧を形成すると、この負圧
が粉粒体吸引口13から粉粒体供給口15に作用し、粉
粒体供給口15から外気を吸引するようになる。
【0021】一方、フレキシブルコンテナ36を粉粒体
貯溜タンク8の粉粒体投入口29を塞ぐ状態に設置し、
セメント7をタンク本体28のネット32上に供給して
堆積させた状態でタンク本体28の底部に送風装置33
からの流出用空気が供給されると、この流出用空気が支
持板31を透過してネット32に送られ、このネット3
2を上方に膨らませ、更にネット32を透過した流出用
空気でセメント7をほぐしながら流量調節バルブ35で
調量しながら粉粒体流出口30からその下方に開口する
粉粒体供給口15に落下供給する。この時、粉粒体流出
口30が臨む粉粒体供給口15部分を流走するジェット
流の飛沫は吸引される外気により粉粒体供給口15の内
方に押され、粉粒体流出口30に付着することが無いの
である。また、粉粒体流出口30と粉粒体供給口15と
の間に隙間があることから、粉粒体流出口30から供
給されるセメント7が周囲に飛散しようとしても、粉粒
体供給口15に作用している外気の吸引作用により周囲
に散逸することなく全て粉粒体供給口15から容器本体
16内に吸引され、吸引管12及び混合管14内でジェ
ット流に接触し、セメントミルクが形成された後、貯溜
槽3内に還流されるのである。
【0022】次に、粉粒体供給口15から容器本体16
内に吸引されたセメント7は、その殆どが吸引管12に
吸引されるのであるが、ある一部は容器本体16の内周
面に付着することがある。こうした場合、加圧ポンプ4
と噴射ノズル9とを連結する高圧水供給路20から分岐
された洗浄水供給路21から供給される高圧の圧力水が
容器本体16の底部に設けられた洗浄用ノズル17の噴
口19から噴射され、容器本体16の内周面に付着する
セメントを洗浄し、粉粒体供給口15の周縁部分の内側
下向きにカーリングさせた案内部分15aで粉粒体吸引
口13に案内して吸引管12に吸引させるので、付着堆
積が防止されるのである。
【0023】こうして混合管14から吐出されたセメン
トミルクが貯溜槽3内に還流され、これが再び加圧ポン
プ4で加圧され、循環されるとセメント7と水2との混
合比率が変わって粘度が高くなり、加圧ポンプ4と噴射
ノズル9とを連結する高圧水供給路20内の圧力が高く
なる。この高圧水供給路20内の圧力が高くなったのを
圧力計22で検出することによりセメント7と水2との
混合比率を正確に検出することができるのである。
【0024】<実施例2> 本実施例では上記実施例1のジェットポンプM.J.P
が加圧ポンプ4で加圧された高圧の水を小径の噴射ノズ
ル9から保護管10内に噴射し、保護管10に形成され
た負圧で吸気管11から外気を吸引して混気ジェット流
を形成し、この混気ジェット流を保護管10から吸引管
12に噴射して吸引管12内に負圧を形成する混気ジェ
ットポンプに形成してあるが、このジェットポンプM.
J.Pを図4に示すように構成した点が上記実施例1と
相違するものである。
【0025】即ち、本実施例のジェットポンプM.J.
Pは噴射ノズル9と、吸引管12を同心状に粉粒体供給
口15の容器本体16に取付けたもので、貯水タンク3
内の水2を加圧ポンプ4で加圧し、この高圧の水を噴射
ノズル9から吸引管12内に直接噴射し、吸引管12に
形成された負圧で粉粒体供給口15から外気及び粉粒体
流出口30から流下するセメント7を容器本体16内に
吸引するようにしたものである。この場合吸引管12を
混合管14と兼ねさせることもできる。
【0026】<実施例3> 本実施例では上記各実施例の粉粒体貯溜タンク8を図5
に示すように変更したもので、その他の構成並びに作用
は上記実施例1と同様である。本実施例の粉粒体貯溜タ
ンク8は、比較的大径で下細りテーパー状に形成され、
下端部にモーター38で回転駆動されるスクリュー式搬
送軸39を設けるとともに、スクリュー式搬送軸39の
モーター側端部に粉粒体流出口30を形成するようにし
たもので、こうしたものでは上記実施例1における流体
供給手段34のパンチングメタル等の通気性を有する支
持板31、可撓性を有する目の細かなネット32、送風
装置35並びに流量調節バルブ を省略できるととも
に、スクリュー式搬送軸39を粉粒体流出口30が上方
に位置するように斜めに設けると、粉粒体貯溜タンク8
の上端位置を低くすることが出来装置全体をコンパクト
に纏めることができるという利点もある。
【0027】尚、上記各実施例では加圧ポンプ4と噴射
ノズル9とを連結する高圧水供給路20に圧力計22を
設け、この圧力計22によりセメント7と水2との混合
比率を正確に検出するようにしてあるが、これを圧力セ
ンサーに代え、圧力センサーが所定の圧力を検出すると
粉粒体混練装置1を自動的に停止させたり、加圧ポンプ
4の吐出口に設けた方向切換バルブ37を切り換えて加
圧ポンプ4の吐出圧を利用し、吐出管38から取り出す
ようにしても良いことは勿論である。また、上記実施例
ではセメントと水とを混練するようにしてあるが、その
他の粉体、例えば粉炭を混練したりする時に使用するこ
とができるのはいうまでも無いことである。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る粉粒
体混練装置は加圧ポンプで加圧された高圧の圧力流体を
保護管に噴射してここに負圧を形成し、この負圧で吸引
した空気を保護管内のジェット流に混入させて混気ジェ
ット流を形成し、この混気ジェット流を混合管内を流走
させ、もって混合管内に多量で強力な負圧を形成し、こ
の負圧で粉粒体流出口が臨む粉粒体供給口の周辺の大気
に連通した部分から外気を粉粒体流出口から供給された
粉粒体とともに吸引し、ジェットポンプ内の混合管
ジェット流に粉粒体及び外気とを確実に攪拌混合する
ようにしてあるので、粉粒体供給口の内部に飛翔する
ジェット流の水滴が粉粒体流出口から粉粒体貯溜タン
ク内に侵入し、粉粒体貯溜タンク内の微粉石炭等の粉粒
を湿潤して固まらせてしまうと言う従来の問題を未然
に防止することができるという利点がある。特に、セメ
ント粉末のように水と反応する微粉末を混練するでも、
粉粒体流出口や粉粒体貯溜タンク内でセメントが反応し
て固結することもなく良好に供給することができるとい
う利点がある。
【0029】更に、液体を加圧する加圧ポンプからジェ
ットポンプの噴射ノズルに供給される高圧の流体の圧力
変化により液体と粉粒体との混合比率を検出するように
したものでは、粉粒体を混練した液体を再び加圧ポンプ
に還流させて循環させると、粉粒体の混練比率が上昇す
るのに伴って、粘度が高まり、液体を加圧する加圧ポン
プからジェットポンプの噴射ノズルに供給される高圧の
流体の圧力が徐々に上昇するので、この上昇する圧力の
変化により、液体と粉粒体との混合比率を簡単に且つ正
確に検出することもでき、感に頼ることなく混練比率の
安定した均質な液体と粉粒体との混合物を形成すること
ができるという利点もある。
【0030】この場合、圧力の変化で混練比率を検知す
ることができるので、粉粒体混練装置の可動を停止させ
なくても済み、手間をかけることなく簡単に混練比率を
の検出を行え、可動効率を向上させることができるとい
う利点もある。
【0031】また、上方が開口する碗形の粉粒体供給口
の下面に洗浄用液体を噴射する洗浄用ノズルを設けたも
のでは、粉粒体流出口から供給された粉粒体が粉粒体供
給口の内周面に付着堆積しようとするのを洗浄用ノズル
から噴射された洗浄水が洗い流してジェット流に吸引さ
せるので、粉粒体の粉粒体供給口への付着・堆積による
耐久性の低下を確実に防止することができるとともに、
粉粒体の有効利用率を高めることができるという利点も
ある。
【0032】加えて、有底筒状の粉粒体貯溜タンクの底
部に粉粒体流出用加圧流体を供給する流体供給手段を設
けたものでは流体供給手段から供給される圧力流体で粉
粒体貯溜タンク内の粉粒体は悉く粉粒体流出口から粉粒
体供給口に供給することができ、残留する粉粒体を無く
してその有効利用率をさらに高めることができるという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る粉粒体混練装置の概略の構成を
示す縦断面図である。
【図2】実施例1に係るジェットポンプM.J.P部分
の縦断面図である。
【図3】実施例1に係る粉粒体供給口の容器本体部分の
横断平面図である。
【図4】実施例2に係るジェットポンプM.J.P部分
の縦断面図である。
【図5】実施例3に係る粉粒体貯溜タンク部分の縦断面
図である。
【符号の説明】
1・・・粉粒体混練装置 2・・・液体(水) 4・・・加圧ポンプ 7・・・粉粒体 8・・・粉粒体貯溜タンク 9・・・噴射ノズル 10・・・保護管 12・・・吸引管 14・・・混合管 15・・・粉粒体供給口 17・・・洗浄ノズル M.J.P・・・ジェットポンプ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を加圧する加圧ポンプと、加圧ポンプ
    で加圧された高圧の液体を噴射して負圧を形成するジェ
    ットポンプと、粉粒体を貯溜した粉粒体貯溜タンクとを
    備え、ジェットポンプは、圧力流体を噴射ノズルから保
    護管に噴射し、保護管内に形成された負圧で外気を吸引
    して保護管内のジェット流と混合して混気ジェット流を
    形成し、該混気ジェット流を吸引管または混合管に噴射
    して吸引管または混合管内に負圧を形成するようにした
    混気ジェットポンプで構成し、粉粒体貯溜タンクの粉粒
    体流出口をジェットポンプの粉粒体供給口に臨ませると
    ともに、粉粒体流出口が臨む粉粒体供給口を大気に連通
    させたことを特徴とする粉粒体混練装置。
  2. 【請求項2】液体を加圧する加圧ポンプからジェットポ
    ンプの噴射ノズルに供給される高圧の流体の圧力変化に
    より液体と粉粒体との混合比率を検出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の粉粒体混練装置。
  3. 【請求項3】粉粒体供給口を上方が開口する碗形に形成
    し、下面に洗浄用液体を噴射する洗浄用ノズルを設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉粒
    体混練装置。
  4. 【請求項4】粉粒体貯溜タンクを有底筒状に形成し、上
    方開口部粉粒体投入口を形成するとともに、当該底部
    に粉粒体流出用加圧流体を供給する流体供給手段を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項
    に記載の粉粒体混練装置。
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