JP2834615B2 - 電気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティング剤 - Google Patents

電気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティング剤

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JP2834615B2 JP4096785A JP9678592A JP2834615B2 JP 2834615 B2 JP2834615 B2 JP 2834615B2 JP 4096785 A JP4096785 A JP 4096785A JP 9678592 A JP9678592 A JP 9678592A JP 2834615 B2 JP2834615 B2 JP 2834615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気炉電極の高熱によ
る酸化を防止するコーティング剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気炉の電極としては、棒状に形
成した黒鉛を使用しており、同電極を電極ホルダーを介
して通電することにより放熱させて製鋼するようにして
いるが、同電極が高熱により酸化されるために、この酸
化を防止するために、同電気炉電極の表面にコーティン
グ剤を塗布することが行なわれている。
【0003】そして、かかるコーティング剤としては、
例えば、特開昭60-118762 号公報に記載されたものがあ
る。
【0004】すなわち、このコーティング剤は、炭化珪
素と、熱放射助材及びバインダーと、密着性や塗膜間結
合強度を高める添加剤と、金属粉と、焼結助剤混合物
と、融点降下剤とからなるものであり、電気炉電極の表
面に塗布した際には、高い密着性と気密性のある焼成被
覆層を形成して、電気炉電極の酸化を防止することがで
きるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ーティング剤の場合、通電性がないために、いまだ次の
ような問題点を有していた。
【0006】すなわち、電気炉電極には、電極ホルダー
を通して通電しているために、前もって電気炉電極の全
周面にコーティング剤を塗布することはできず、そのた
めに、電極ホルダーに電気炉電極を把持させた後にコー
ティング剤を塗布しなければならないが、この場合に
は、電気炉電極の周面に塗布することが困難で、正面側
半面しか塗布できず、確実な酸化防止効果が得られない
という問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、発
熱抵抗体としての機能と焼結機能とを有する炭化ケイ素
と、通電性を付与するモリブデンと黒鉛との混合物と、
耐水性を付与するコロイダルシリカとを配合してなる電
気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティング剤を
提供せんとするものである。
【0008】また、さらに、焼結を促進する機能を有す
るガラス粉及び/又は二酸化ケイ素を配合してなること
にも特徴を有する。
【0009】ここで、(a) 炭化ケイ素は、5〜40重量
%使用することができ、発熱抵抗体(熱を発散させやす
い)としての機能と、焼結機能とを有する。
【0010】(b) 通電性を付与するモリブデンは、5〜
30重量%使用することができ、また、通電性を付与す
る黒鉛は、5〜60重量%使用することができる。
【0011】(c) 耐水性剤を付与するコロイダルシリ
カ、アルミナゾル、又はジルコニアゾルは、それぞれ1
0〜80重量%使用することができ、これらコロイダル
シリカやアルミナゾルやジルコニアゾルは結合剤として
も機能する。
【0012】(d) 焼結を促進するガラス粉5〜50重量
%と二酸化ケイ素5〜50重量%とを配合して使用する
ことができ、これらにより酸化防止用コーティング剤自
体を低温(70〜1700℃)で結合させて、塗膜間強
度を高めることができる。
【0013】(e) 分散剤としては、メチルセルローズナ
トリウム1〜5重量%とケイ酸アルミニウム2〜10重
量%とを配合して使用することができる。
【0014】(f) 被覆して酸化防止機能を付与する酸化
亜鉛は、10〜60重量%使用することができ、かかる
被覆物により間隙を埋めて隠蔽状態にすることにより、
酸化防止機能を高めることができる。
【0015】(g) 通電性を補足する安定化ジルコニア粉
5〜40重量%とチタン酸バリウム1〜30重量%とを
配合して使用することができ、これらにより、耐熱性強
度を良好に確保することができる。
【0016】(h) 耐熱・耐食のための酸化アルミニウム
を5〜50重量%、又は、酸化ジルコニアを5〜50重
量%使用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0018】 本発明に係る酸化防止用コーティング
剤を電気炉電極の表面に塗布した場合には、同コーティ
ング剤中の炭化ケイ素により、高い密着性と気密性のあ
る焼成被覆層を形成することができて、電気炉電極の酸
化を確実に防止することができると共に、モリブデンと
黒鉛との混合物を配合しているために、上記焼成被覆層
に通電性をもたせることができ、従って、電気炉電極を
電極ホルダーに把持させる前に、かかるコーティング剤
の塗布作業を楽に行なうことができる。
【0019】そして、コロイダルシリカも配合している
ために、散水を受けた場合にも耐水性を良好に保つこと
ができて、焼成被覆層の破壊を防止することができる。
【0020】 ガラス粉及び/又は二酸化ケイ素を配
合した場合には、塗膜間強度を高めることができるため
に、より酸化防止効果を高めることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0022】
【表1】
【0023】表1は、本発明の一実施例としての酸化防
止用のコーティング剤の成分配合割合を示している。
【0024】表1で製造した酸化防止用コーティング剤
を20インチの径を有する電気炉電極の全周面にエアー
スプレーにて800g/m2 の割合で塗布し、常温にて3時
間乾燥後、酸化消耗の激しい層、すなわち、三層ある内
の酸化吹込み側に使用してみた。
【0025】なお、電極の消耗度を平均値でみる為、酸
化消耗の激しい層に10本使用し、電極の原単位を調査
した。
【0026】
【数1】
【0027】10本の電気炉電極の使用後の電極の原単
位で、約10%の電極原単位が引き下げられた。
【0028】他の電極層についても11〜15%の電極
原単位の引き下げ効果が認められた。
【0029】また、電極ホルダーより下方に位置する電
気炉電極の1.6m内では、酸化防止用コーティング剤
による塗膜の剥離はまったく見られず、散水による塗膜
の破壊についても皆無であった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 5/24 C09D 1/00 C09D 5/08 C04B 41/87

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体としての機能と焼結機能とを
    有する炭化ケイ素と、 通電性を付与するモリブデンと黒鉛との混合物と、 耐水性を付与するコロイダルシリカとを配合してなる電
    気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティング剤。
  2. 【請求項2】 さらに、焼結を促進する機能を有するガ
    ラス粉及び/又は二酸化ケイ素を配合してなる請求項1
    記載の電気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティ
    ング剤
JP4096785A 1992-04-16 1992-04-16 電気炉電極の通電性を有する酸化防止用コーティング剤 Expired - Fee Related JP2834615B2 (ja)

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