JP2832862B2 - セメントの急硬性混和剤 - Google Patents

セメントの急硬性混和剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、CaO−Na2O−Al2O3系焼成物または溶融物
(以下、CNAクリンカという)と硫酸カルシウムからな
るセメントの急硬性混和剤に関するものである。
〔従来の技術〕
ポルトランドセメントの初期強度を増大するため、従
来から種々の混和剤が提案されている。例えば、カルシ
ウムアムミネートと硫酸カルシウムからなる混和剤、こ
の混和剤にさらにNa2CO3等の無機塩類を加えたセメント
の強度促進剤が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
カルシウムアルミネートと硫酸カルシウムとからなる
混和剤を用いた場合には、そのセメントは混練してから
数時間後における圧縮強度が低いうえ、混練直後から混
練物の流動性が失われるため、施工が困難となる。
また、この混和剤にさらにNa2CO3等の無機塩類を加え
た強度促進剤を用いた場合には、混練してから数時間後
における圧縮強度は高いが、混練後、数分から硬化が始
るため、施工が著しく困難となる。
以上のように、従来の混和剤は、一長一短を有してい
たため、施工方針にしたがって、適宜該混和剤を選択す
る必要があった。
〔課題を解決するための手段〕 そこで、本発明者らは、前記従来技術の欠点を解消す
るため、セメントに添加し、混練した後、その混練物が
ある時間流動性を有し、その後、すみやかに急速硬化す
る混和剤について研究した結果、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明の要旨は、CaO、Na2OおよびAl2O3
換算して、CaOが20〜53重量%、Na2Oが2〜20重量%お
よびAl2O3が35〜75重量%であるCNAクリンカが35〜80重
量%、硫酸カルシウムが20〜65%の組成からなるセメン
トの急硬性混和剤にある。
CNAクリンカの原料には、Ca源としてCaCO3、CaO、Ca
(OH)等が、Na源としてNa2CO3等が、Al源としてAl2O
3、Al(OH)等が使用できる。なお、NaとAlの共通源
としてアルミン酸ナトリウムも使用できる。
CNAクリンカは、Ca源、Na源およびAl源を慣用の手段
で混合した後、混合原料を電気炉、ロータリーキルン等
の加熱炉で1300℃以上、好ましくは1500〜1800℃、15分
以上焼成または溶融し、冷却後得られたクリンカをブレ
ーン値で3000cm2/g以上、好ましくは4000〜6000cm2/gに
粉砕したものを用いる。該クリンカには、3CaO・2Na2O
・5Al2O3等の結晶およびガラス質が含まれる。
CNAクリンカの組成は、CaO、NaO2およびAl2O3に換算
して、CaOが20〜53重量%、Na2Oが2〜20重量%およびA
l2O3が35〜75重量%である。
CaOが20重量%未満では、水和反応性が低く、混練し
てから数時間後での強度発現が低い。一方、CaOが53重
量%を超えると、遊離CaOが大量に生成し、水と混練し
た際Ca(OH)となって部分的な膨張を生じるため好ま
しくない。
Na2Oが2重量%未満では、従来のカルシウムアルミネ
ートの場合と同様に、混練後数分で流動性が失われるた
め好ましくない。一方、20重量%を超えると、初期強度
の発現が低いうえに焼成中Na2の揮発が多くなり、炉の
損傷が激しく実用的でない。
Al2O3が35重量%未満の場合は、CaOが53重量%を超え
る場合と同様の現象が起こり好ましくない。Al2O3が75
重量%を超えると、水和反応性が低く、混練してから数
時間後の強度が低い。
硫酸カルシウムは、二水塩、半水塩および無水塩のい
ずれも使用できる。
CNAクリンカは、80重量%を上限とし、これよりも多
いと、混練直後より硬化が始り、混練物の流動性が失わ
れ、施工が困難となる。一方、35重量%未満では、混練
してから数時間後の圧縮強度が低くなる。
硫酸カルシウムは、65重量%を上限とし、これよりも
多いと、混練してから数時間後の圧縮強度が低くなる。
一方、20重量%未満では、混練直後より硬化が始り、混
練物の流動性が失われ施工が困難となる。
CNAクリンカおよび硫酸カルシウムは、慣用の設備を
用いて適当な細かさに粉砕し、前記組成範囲に入るよう
に配合したのち、慣用のミキサーで混合すれば、本発明
の急硬性混和剤が得られる。
本発明の急硬性混和剤の添加量は、セメントに対し、
3〜30重量%が望ましい。30重量%を超えると、混練直
後より硬化が始るため、混練物の流動性が失われ、施工
が困難となる。
本発明の急硬性混和剤は、ポルトランドセメント以外
のフライアッシュセメントあるいは高炉セメントに添加
して使用することもできる。
〔実施例〕
実施例1〜2、比較例1〜3 Ca源として白辰化学研究所(株)製のCaCO3、Na源と
して東洋曹達(株)製のNa2CO3およびAl源として昭和電
工(株)製のAl2O3を第1表に示す組成になるように配
合し、ボールミルで混合粉砕し、得た混合原料を工業用
電気炉内で、1700℃で15分間溶融させ、その後炉から取
り出して冷却した。得られたクリンカをボールミルでブ
レーン値5000cm2/gに粉砕し、第1表に示す組成のクリ
ンカを得た。
吉野石膏(株)製の食品添加用硫酸カルシウムを600
℃で1時間電気炉で加熱処理し、ボールミルでブレーン
値5000cm2/gに粉砕した無水石こうと第1表に示すクリ
ンカとを第2表に示す割合にV型混合機で混合し、急硬
性混和剤を製造した。
日本セメント(株)製の普通ポルトランドセメント、
豊浦標準砂:相馬珪砂特4号(1680〜1190μ):相馬珪
砂3号(1190〜590μ)=1:1:1の混合砂および第2表に
示す配合の急硬性混和剤6種類を用い、混合砂/セメン
ト=3、水/セメント=0.5および急硬性混和剤/セメ
ント=0.1の配合にしてモルタルミキサーで混練した。
その混練物の混練開始より30分後のフロー値、凝結時間
および圧縮強度を測定し、結果を第3表に示した。
なお、混練物のフロー値の測定は、JISR5201に規定し
た試験機を用いて測定した。凝結時間の測定は、コンク
リートの凝結時間試験方法(JISA6204付属書1)に準じ
て行なった。圧縮強度については、24時間、20℃で湿空
養生し、その後は20℃で水中養生し、第3表に示す各材
令について、JISR5201に規定した試験機を用いて強度測
定した。
第3表に示すように、本発明の急硬性混和剤を添加し
た場合、混練後30分以上流動性を有し、その後急速硬化
した。
〔発明の効果〕
本発明は特定範囲のCNAクリンカと硫酸カルシウムを
組合せたセメントの急硬性混和剤であり、これをセメン
トに用いることにより、混練後ある時間流動性を有し、
その後急速硬化し、かつ長期強度も高く維持することが
できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CaO、Na2OおよびAl2O3に換算して、CaOが2
    0〜53重量%、Na2Oが2〜20重量%およびAl2O3が35〜75
    重量%である焼成物または溶融物が35〜80重量%、硫酸
    カルシウムが20〜65重量%の組成からなるセメントの急
    硬性混和剤。
JP16276090A 1990-06-22 1990-06-22 セメントの急硬性混和剤 Expired - Fee Related JP2832862B2 (ja)

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