JP2832106B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP2832106B2
JP2832106B2 JP4678292A JP4678292A JP2832106B2 JP 2832106 B2 JP2832106 B2 JP 2832106B2 JP 4678292 A JP4678292 A JP 4678292A JP 4678292 A JP4678292 A JP 4678292A JP 2832106 B2 JP2832106 B2 JP 2832106B2
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禎亮 上田
哲也 芦刈
善平 谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気密シール性及び生産
性が向上する半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザ装置は、コンパクト
ディスクや光通信などの光産業のデバイスとして多用さ
れてきている。上記のような半導体レーザ装置は、図7
に示すように、ヒートシンク(放熱材)1に一体化した
ステム2に半導体レーザチップ3をボンディングして、
この半導体レーザチップ3と外部端子4とを金ワイヤー
7で接続して電極を形成している。上記半導体レーザチ
ップ3や金ワイヤー7は、金属製カンキャップ5で覆っ
て保護すると共に、このカンキャップ5のレーザ光の放
射用孔5aには、透明ガラス6が取付けられている。
【0003】ところで、上記半導体レーザチップ3は、
レーザ光を放射して機能するデバイスであることから、
湿気により、レーザ光の放射部分に水分(露)が付着する
と、レーザ光の放射形状や方向が変化して、半導体レー
ザの本来の機能が損なわれる。
【0004】このため、上記ヒートシンク1とカンキャ
ップ5とを電気溶接などにより気密シールすると共に、
カンキャップ5とガラス6とを低融点ガラスにより気密
シールしている。この気密シールは、窒素雰囲気中で行
われ、したがって、カンキャップ5内は窒素雰囲気にな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような気密シール方法は、高度な溶接技術や高価な材料
を必要とするので、半導体レーザ装置を大量生産する方
法としては問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、気密シール性と
生産性の両方を向上させることができる半導体レーザ装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ヒートシンクに半導体レーザチップを接
着し、この半導体レーザチップに、シリコン系樹脂とキ
シレン溶剤とを1:10から1:20(重量比、以下同
じ)の割合で混合した樹脂材を塗布して、上記半導体レ
ーザチップを上記シリコン系樹脂でモールドすることを
特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の半導体レーザ装置は、基本的には、半
導体レーザチップを樹脂モールドすることにより、簡単
かつ安価に気密シール性と生産性の両方を向上させてい
る。
【0009】しかし、発光ダイオードのモールドによく
用いられるエポキシ系樹脂で半導体レーザチップをモー
ルドした場合、エポキシ系樹脂の応力により、半導体レ
ーザチップにストレスが入り、エポキシ系樹脂でモール
ドしていない半導体レーザチップに比べて劣化が早くな
る。図8は、エポキシ系樹脂でモールドしていない半導
体レーザチップの高温通電試験のグラフであり、図9
は、エポキシ系樹脂でモールドした半導体レーザチップ
の高温通電試験のグラフである。図8,9において、横
軸はエイジング時間を示し、縦軸は動作電流を示す。い
ずれも温度Tc=70℃、電力Po=5mWの条件であ
る。明らかに、図9のエポキシ系樹脂でモールドしたの
半導体レーザチップの高温通電試験の結果が劣っている
ことがわかる。
【0010】そこで、本発明の半導体レーザ装置では、
半導体レーザチップを、樹脂の応力が少ないシリコン系
樹脂でモールドしている。これにより、半導体レーザチ
ップへのストレスが少なくなり、図8のエポキシ系樹脂
でモールドしていない半導体レーザチップの高温通電試
験と差がない結果が得られる(図6参照)。
【0011】一方、上記半導体レーザチップをエポキシ
系樹脂で単にモールドするだけでは、樹脂モールドが半
導体レーザチップの光放射面に対して平坦性よく形成さ
れないことから、樹脂の凹凸がレンズとして作用し、光
放射方向が変化する。
【0012】そこで、本発明の半導体レーザ装置では、
半導体レーザチップをシリコン系樹脂で平坦性よくモー
ルドするために、樹脂のモールド量を制御する手段とし
て、シリコン系樹脂とキシレン溶剤との混合比を1:1
0から1:20に特定している。これにより、光強度分
布の変動が少なくなり、光放射方向が変化しにくくな
る。
【0013】上記樹脂の特定並びに樹脂と溶剤との混合
比の特定により、半導体レーザチップの樹脂モールドが
可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図2に示すように、半導体レーザ装置は、従来
と同様に、ヒートシンク10と一体化したステム11に
半導体レーザチップ12をボンディングして、この半導
体レーザチップ12と外部端子13とを金ワイヤー(図
示しない。)で接続して電極を形成する。
【0015】その後、レーザ光の放射用孔14aを有す
る金属製カンキャップ14の下端部をヒートシンク10
に電気溶接などで溶接する。このカンキャップ14の光
放射用孔14aには、従来のような透明ガラスが取付け
られておらず、したがって、電気溶接などは大気中で行
い、従来のように窒素雰囲気中で行う必要がない。
【0016】ついで、シリコン系樹脂15とキシレン溶
剤とを特定の割合(後述する。)で混合した樹脂材16
を上記半導体レーザチップ12に塗布する。具体的に
は、図3に示すように、上記樹脂材16を上記光放射用
孔14aからカンキャップ14内に充填する。
【0017】その後、これを例えば温度150℃で約2
時間加熱すると、上記キシレン溶剤が蒸発してシリコン
系樹脂15が硬化し、図1に示すように、半導体レーザ
チップ12がシリコン系樹脂15でモールドされるよう
になる。
【0018】上記シリコン系樹脂15とキシレン溶剤と
の混合比は、1:10から1:20の割合が好適であ
る。表1に、上記混合比が1:3、1:10、1:2
0、1:30の4種について、樹脂モールドの前、後で
光放射形状が変動(±5%)した素子の発生率を示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1において、θ1は、レーザ発振する活
性層に対して水平方向の光強度分布であり、θ2は、上
記活性層に対して垂直方向の光強度分布である。表1に
よれば、混合比が、1:10と1:20の場合には、光
強度分布の変動が少ないことがわかる。つまり、混合比
が1:3の場合には、図4に示すように、樹脂量が多過
ぎて発光面の樹脂厚みにムラができ、光放射形状に変化
が生じる。また、混合比が1:30の場合には、図5に
示すように、樹脂厚みが少な過ぎて発光面に凹凸生じ
て、レンズとして働き、光放射方向が樹脂により変化し
てしまう。このことから、混合比が1:10から1:2
0の場合には、樹脂厚みが均一となり、発光面にムラが
できにくいことがわかる。また、混合比が1:10から
1:20の範囲に入らないものは、実用に供し得ないこ
とが実験により確認された。
【0021】一方、半導体レーザチップ12を、樹脂の
応力が少ないシリコン系樹脂15でモールドしたことか
ら、半導体レーザチップ12へのストレスが少なくな
る。これにより、図6に示すように、温度Tc=70
℃、電力Po=5mWの条件で、シリコン系樹脂15で
モールドした半導体レーザチップ12の高温通電試験で
は、図8に示したエポキシ樹脂でモールドしていない半
導体レーザチップの高温通電試験と差がない結果が得ら
れた。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の半導体レーザ装置は、半導体レーザチップを樹脂でモ
ールドしたものである。したがって、この樹脂モールド
により、気密シール性と生産性の両方が向上するように
なる。また、導体レーザチップを、樹脂の応力が少ないシ
リコン系樹脂でモールドしたから、半導体レーザチップ
へのストレスが少なくなり、樹脂モールドしていない半
導体レーザチップと差がない高温通電試験結果が得られ
るようになる。さらに、シリコン系樹脂とキシレン溶剤
との混合比を1:10から1:20に特定したから、光
強度分布の変動7が少なくなり、光放射方向が変化しに
くくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体レーザ装置の断面図
【図2】 樹脂モールド前の半導体レーザ装置の断面図
【図3】 樹脂モールド後の半導体レーザ装置の断面図
【図4】 樹脂量が多いモールド部分の断面図
【図5】 樹脂量が少ないモールド部分の断面図
【図6】 本発明の半導体レーザ装置の高温通電試験の
グラフ
【図7】 従来の半導体レーザ装置の斜視図
【図8】 樹脂モールドしていない従来の半導体レーザ
装置の高温通電試験のグラフ
【図9】 樹脂モールドした従来の半導体レーザ装置の
高温通電試験のグラフ
【符号の説明】
10…ヒートシンク、11…ステム、12…半導体レー
ザチップ、14…カンキャップ、15…シリコン系樹
脂、16…樹脂材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−48672(JP,A) 特開 平2−209785(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシンクに半導体レーザチップをボ
    ンディングし、この半導体レーザチップに、シリコン系
    樹脂とキシレン溶剤とを1:10から1:20(重量
    比)の割合で混合した樹脂材を塗布して、上記半導体レ
    ーザチップを上記シリコン系樹脂でモールドしたことを
    特徴とする半導体レーザ装置。
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