JP2829496B2 - 塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手 - Google Patents
塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手Info
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Description
ルまたは塩ビ製小口径ますに用いる自在継手に関するも
のである。
本管に塩ビ管が採用されてからも、依然として、公道に
おいてはコンクリート製マンホールが用いられている。
そのため、塩ビ製マンホールの出現が強く要請されてい
る。
径ますについての長年の実績のもとに、この小口径ます
を略スケールアップした塩ビ製小口径マンホールを開発
し(例えば、実開平5−87036号公報参照)、その
製品を既に提供している。
においても、塩ビ製小口径ますと同様、自在継手をもつ
小口径マンホールの要求があるので、図4に示す小口径
マンホールの開発を行った。
1は射出またはブロー成形された塩ビ製マンホール本体
であって、その上向きに点検筒用接合部2を、横向き上
流側に自在継手3を、下流側に差口4を、それぞれ設け
ている。
昭61−53597号公報や特公平1−21393号公
報で示されているものと同様の構造を採っているが、本
試作例では、予めT字状に成形されたます本体を用い、
このT字水平部を更にブロー成形してシェル5を作り、
このシェル5に、Oリング6を介して、コア7を自由な
向きに密接摺動できるように押圧・挿入し、このコア7
に、上流側の下水管8をTS接合している。このコア7
には、通常のTS接合構造のようにストッパー9を設け
ている。
製マンホールでは、上流側の下水管8を水平に対しθ≒
15゜の最大振り角で上向きにして使用すると、シェル
5の底部に汚物溜10が発生する、という問題があっ
た。
つ汚水ますにおいて、かかる汚物溜10を無くすような
提案がなされている。例えば、実公平4−1436号公
報では、管接続用自在継手において、下流側の下水管を
接合するシェルと、このシェルに、Oリングを介して、
自由な向きに密接摺動するように押圧・挿入されたコア
と、からなり、このコアに上流側の下水管がコアのスト
ッパー迄挿入されていて、しかも、上流側の下水管の軸
心が、下流側の下水管の軸心より上位になるようにして
いる。そのため、コアを水平面で自由な向きに回動させ
ても、シェルには汚物溜が生じない、とされている。
継手では、上流側の下水管を水平に対し約15゜の最大
振り角で上向きにして使用すると、依然として、このシ
ェルには汚物溜が発生する。また、実公昭61−170
93号公報では、自在継手をもつ汚水ますにおいて、ま
す本体に一体的に成形されたシェルと、このシェルに、
Oリングを介して、自由な向きに密接摺動するよう押圧
・挿入されたコアと、からなり、このコアに上流側の下
水管が、コアのストッパー迄挿入されていて、しかも、
シェルの底部を、ます本体の円弧状底部と同一円弧状で
かつ水平状にして、シェルの底部に汚物溜の凹部を無く
している。
つ汚水ますでは、シェルの底部を円弧状かつ水平状に形
成したので、次のような問題があった。 シェル全周のうち略下半分が球面でないことから、シ
ェルからコアが抜けるおそれがあり、もし、シェルから
コアが抜ければ、Oリングを介在させているので、再び
シェルにコアを押圧・挿入することは、現場では面倒に
なる。 シェルとコアの接触位置のうち、コア側の接触位置
は、密接摺動により変化するので、コア側にOリングを
嵌着させると、シールをしなくなる部分が生じるため、
Oリングはシェル側に嵌着させることになり、ひいて
は、Oリング溝の成形が困難となり、シール性を損な
う。
の各種の問題を全面的に解決しようとするものであっ
て、その要旨とするところは、1)上向きの点検筒用接
合部、横向き上流側の自在継手、および、横向き下流側
の下水管用接合部を、それぞれ設けた塩ビ製マンホール
本体において、前記自在継手を通常の球面部をもつシェ
ル、コアおよび該コア側に設けたOリングで構成し、該
コアにストッパーを設けずに上流側の下水管を挿入する
下水管接続用短管を挿入接着して水平状にしたとき、該
短管をマンホール本体内に若干突出させることにより汚
物溜を形成させないことを特徴とする塩ビ製小口径マン
ホール等に用いる自在継手にあり、また、2)上向きの
点検筒、横向き下流側の下水管用接合部、および、該点
検筒に横向きの自在継手を、それぞれ設けた塩ビ製マン
ホールにおいて、前記自在継手を通常の球面部をもつシ
ェル、コアおよび該コア側に設けたOリングで構成し、
該コアにストッパーを設けずに上流側の下水管を挿入す
る下水管接続用短管を挿入接着して水平状にしたとき、
該短管を点検筒内に若干突出させることにより汚物溜を
形成させないことを特徴とする塩ビ製小口径マンホール
等に用いる自在継手にあり、また、3)請求項1または
2のコアの天井側に、シェルに当接するストッパーを設
けてコアの上流側が水平より下向きにならないように規
制したことを特徴とする塩ビ製小口径マンホール等に用
いる自在継手にあり、また、4)請求項1または2また
は3の塩ビ製マンホールを塩ビ製宅内用ますとしたこと
を特徴とする塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継
手にある。
述べる。図1は本発明の実施例の第1の実施例の要部断
面図、図2は第2の実施例の要部断面図、図3は第3の
実施例の要部断面図であるが、試作例を示す図4と同一
部分は、図示およびその説明を省略する。
の公道下に、2m程度迄の深さで埋設される自在継手を
もつ塩ビ製小口径マンホールに好適であって、この小口
径マンホールに接続する下水管は100〜200mm
φ、このマンホールの点検筒は300mmφの大きさが
好適である。
ビ製マンホールに設けた点検筒の一部を示し、この点検
筒11の管壁に開口部12を設け、この開口部12に
は、射出成形されたシェル13の嵌合部14を接着剤を
介して内嵌し、この開口部12の外周面にシェル13の
弯曲状フランジ15を接着している。すなわち、このシ
ェル13には、通常の球面部16や接続管傾斜許容部1
7の他に、その反対側において、前記嵌合部14と弯曲
状フランジ15とを設けている。このシェル13には、
Oリング18を介して、射出成形されたコア19が挿入
されている。このコア19はシェル13に対し、通常の
ように自由な向きに密接摺動する。
けられているストッパー(図4の符号9参照)を設けて
いない。そして、このコア19には、ゴム輪受口付短管
20が挿入される。したがって、このゴム輪受口付短管
20の差口部21は、短管20を水平状態にしたとき、
点検筒11の内面から若干突出してコア19に挿入され
接着されている。また、前記のようにストッパーを設け
ていないため、コア19の点検筒側外周には切欠段部2
2を設けることができ、その結果、差口部21との接着
面を延長しても、シェル13との干渉が生じない。
管20を水平に対し、通常のようにθ≒15゜の最大振
り角可能に上向きに使用する場合でも、短管20の管底
が点検筒11の内面の延長上に位置するようにしてい
る。勿論、短管20の突出量が、これより小であれば、
シェル13の底部に汚物溜が発生するし、これより大で
あれば、点検筒11の内部空間を余計に占めることにな
る。
口部21の反対側にゴム輪受口部23を設け、リップ付
シール24を嵌着している。したがって、上流側の下水
管(不図示)を、このゴム輪受口部23に挿入すると、
約5゜の振り角が得られるので、本実施例の自在継手で
は、全体として約20゜の振り角をもつことになる。し
たがって、この自在継手をもつ小口径マンホールでは、
施工現場において、上流側の下水管をゴム輪受口部23
に単に挿入するだけで、約20゜振り角の範囲で自由な
向きに接続でき、きわめて至便であると共に、シェル1
3、コア19および短管20は抜けることはない。
において、第1の実施例と相違するところは、前記コア
19の切欠段部22の天井側に、シェル13の嵌合部1
4の内面に当接する舌片25を設け、この舌片25をス
トッパーとして、図示のようにコア19の上流側が水平
より下向きにならないように回動を規制している。
において、第3の実施例は第2の実施例と相違するとこ
ろは、自在継手を点検筒11でなく、マンホール本体2
6そのものに、横向き上流側に一体的に設けている。
産工場において、この点検筒11に開口部12を設け
る。一方、シェル13にはOリング18を嵌着したコア
19を押圧・挿入する。このコア19にゴム輪受口付短
管20を挿入して接着接合する。このようにして組付け
られた短管付自在継手のシェル13を、前記点検筒11
の開口部12に内嵌して接着接合する。
や、マンホール本体26を施工現場に持込み、この点検
筒11を適宜切管して、マンホール本体26に、例えば
ゴム輪接合により接続・立設する。次いで、ゴム輪受口
部23に上流側の下水管を接続すれば、滝落し配管とし
て約20゜の振り角の範囲で布設することができる。
径マンホールで説明したが、本発明はこれに限らず、宅
内用の塩ビ製小口径ますであってもよい。
ッパーを設けずに、該コアに下水管接続用短管を挿入接
着して水平状にしたとき、マンホール本体内に若干突出
させたので、汚物溜が発生しないばかりか、コアが通常
の球面部をもつシェルから抜けることがない。その上、
通常の自在継手と同様、Oリング溝の形成がコア側とな
り容易となって、ひいては、シール性が良好(例えば、
15゜の最大振り角で使用してもシールをしなくなる部
分は生じない)となる。
コア、20…短管
Claims (4)
- 【請求項1】 上向きの点検筒用接合部、横向き上流側
の自在継手、および、横向き下流側の下水管用接合部
を、それぞれ設けた塩ビ製マンホール本体において、 前記自在継手を通常の球面部をもつシェル、コアおよび
該コア側に設けたOリングで構成し、該コアにストッパ
ーを設けずに上流側の下水管を挿入する下水管接続用短
管を挿入接着して水平状にしたとき、該短管をマンホー
ル本体内に若干突出させることにより汚物溜を形成させ
ないことを特徴とする塩ビ製小口径マンホール等に用い
る自在継手。 - 【請求項2】 上向きの点検筒、横向き下流側の下水管
用接合部、および、該点検筒に横向きの自在継手を、そ
れぞれ設けた塩ビ製マンホールにおいて、 前記自在継手を通常の球面部をもつシェル、コアおよび
該コア側に設けたOリングで構成し、該コアにストッパ
ーを設けずに上流側の下水管を挿入する下水管接続用短
管を挿入接着して水平状にしたとき、該短管を点検筒内
に若干突出させることにより汚物溜を形成させないこと
を特徴とする塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継
手。 - 【請求項3】 請求項1または2のコアの天井側に、シ
ェルに当接するストッパーを設けてコアの上流側が水平
より下向きにならないように規制したことを特徴とする
塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手。 - 【請求項4】 請求項1または2または3の塩ビ製マン
ホールを塩ビ製宅内用ますとしたことを特徴とする塩ビ
製小口径マンホール等に用いる自在継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6334741A JP2829496B2 (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6334741A JP2829496B2 (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08170360A JPH08170360A (ja) | 1996-07-02 |
JP2829496B2 true JP2829496B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=18280709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6334741A Expired - Lifetime JP2829496B2 (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 塩ビ製小口径マンホール等に用いる自在継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829496B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9924075D0 (en) * | 1999-10-12 | 1999-12-15 | Floplast Ltd | An inspection chamber base |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6117093U (ja) * | 1984-07-03 | 1986-01-31 | 積水プラントシステム株式会社 | 隔壁付タンク |
JP2526310Y2 (ja) * | 1990-09-19 | 1997-02-19 | 積水化学工業株式会社 | マンホール用継手およびマンホール |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP6334741A patent/JP2829496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08170360A (ja) | 1996-07-02 |
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