JP2829237B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2829237B2
JP2829237B2 JP6083483A JP8348394A JP2829237B2 JP 2829237 B2 JP2829237 B2 JP 2829237B2 JP 6083483 A JP6083483 A JP 6083483A JP 8348394 A JP8348394 A JP 8348394A JP 2829237 B2 JP2829237 B2 JP 2829237B2
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inverter
circuit
detector
voltage
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昇太郎 村上
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統の無効電力
を補償するためのインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインバータ装置の構成を
図9に示す。同図において、1は3相交流系統母線、2
は3相交流系統母線1の系統電圧、負荷電流等の基準値
(予め定められている)を発生する基準回路、3は3相
交流系統母線1の系統電圧、負荷電流等を検出する電流
検出器(CT)、4は基準回路2が出力する基準値と電
流検出器3が出力する3相交流系統母線1の系統電圧、
負荷電流等とを比較し演算してインバータ装置の出力電
圧基準を生成する電流制御回路、5はインバータ回路1
0を制御するパルスを発生するための基準となる信号を
発生する搬送三角波基準、6は電流制御回路が出力する
出力電圧基準と基準搬送三角波とを比較する比較器、7
は比較器6の比較結果に基づきインバータ回路10の電
力半導体素子を制御するパルスを生成するロジック回
路、8はロジック回路7で生成された制御パルスを増幅
してインバータ回路10を駆動するパルス増幅器、9は
直流電圧を蓄えるための直流コンデンサ、10はGTO
サイリスタ等の電力半導体から構成され、直流コンデン
サ9に蓄えられた直流電圧を交流電圧に変換するインバ
ータ回路、11はインバータ装置10で変換した交流電
圧を3相交流系統母線1に供給するインバータ変圧器で
ある。
【0003】次に動作について説明する。図9のインバ
ータ装置は、図示しない負荷の変動等により3相交流系
統母線1に無効電力が発生したときに、この無効電力を
補償するように動作する。すなわち、電流検出器3は、
3相交流系統母線1の系統電圧、負荷電流等を検出し、
電流制御回路4に対し出力する。電流制御回路4は、こ
れら系統電圧、負荷電流等と基準回路2が出力する基準
値とを比較して偏差をとることにより補償すべき電圧・
電流量を求めるとともに、この偏差に対し予め定められ
た電流制御ゲインを乗じてインバータ装置の出力電圧基
準を生成する。
【0004】電流制御回路4が生成するインバータ装置
の出力電圧基準は、比較器6に対し出力される。比較器
6において、インバータ装置の出力電圧基準は、搬送三
角波基準5が出力する基準の搬送三角波と比較されてイ
ンバータ回路10の電力用半導体素子をオン/オフする
ための基準となる信号に変換される。ロジック回路7は
比較器6の出力に基づき所定のパルス信号を発生する。
パルス増幅器8はこのパルス信号を増幅した後、インバ
ータ回路10のGTOサイリスタ等の電力用半導体素子
のゲートに供給する。
【0005】インバータ回路10は、パルス増幅器8の
出力に基づき直流コンデンサ9の出力をオン/オフし、
直流コンデンサ9に蓄えられた直流電圧をインバータ出
力電圧基準に近似した矩形波状の交流電圧に変換し、イ
ンバータ変圧器11を介して3相交流系統母線1に供給
する。このとき、インバータ変圧器11の出力電圧が3
相交流系統母線1の電圧より大きければ進み無効電力を
補償し、逆に小さければ遅れ無効電力を補償するこのよ
うな動作により、図9のインバータ装置は、3相交流系
統母線1の無効電力を補償する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
は、以上のように構成されているので、インバータ変圧
器11はインバータ回路10からの出力電圧により励磁
されて所定の出力を3相交流系統母線1側に供給する
が、インバータ変圧器11の出力において、出力電圧の
正極性側、負極性側の半波ごとの電圧積が異っており、
バランスがとれていない場合、あるいは、出力電圧が急
激に変化することにより正負極性間のバランスがとれな
い場合には、インバータ変圧器11が偏磁することによ
りインバータ変圧器11の駆動電流が増大し、過電流が
発生して安定した運転を継続できなくなることがあっ
た。特に、定常的な偏磁がある場合はインバータ変圧器
11の鉄心のヒステリシス特性の中心に動作点がないか
ら、負荷変動等による急激な偏磁により磁束の飽和を生
じやすく、過電流が発生しやすいという欠点があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、過渡的なインバータ変圧器の
偏磁を補償するとともに、定常的なインバータ変圧器の
偏磁を補償することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインバー
タ装置は、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回
路と、上記インバータ回路の出力を受けて補償電力を出
力するインバータ変圧器と、上記インバータ変圧器の偏
磁成分に対応する偏差を求める偏磁検出部と、上記偏磁
検出部が検出する偏差のうちの定常的な成分に対する補
正信号を生成するとともに上記補正信号を遅延してから
出力する第1の補正回路と、上記偏磁検出部が検出する
偏差のうちの過渡的な成分に対する補正信号を生成する
第2の補正回路と、上記第1の補正回路の出力と上記第
2の補正回路の出力とを合成する加算器と、上記加算器
の出力に基づき上記インバータ回路の制御信号を生成す
る制御回路と、上記制御回路の出力に基づき上記インバ
ータ回路を駆動する増幅器とを備えたものである。
【0009】請求項2に係るインバータ装置は、上記偏
磁検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力を検出
する第1の電流検出器と、上記インバータ変圧器の2次
側出力を検出する第2の電流検出器と、上記第1の電流
検出器の出力と上記第2の電流検出器の出力との偏差を
求める減算器とから構成したものである。
【0010】請求項3に係るインバータ装置は、上記偏
磁検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力を検出
する第1の電圧検出器と、上記インバータ変圧器の2次
側出力を検出する第2の電圧検出器と、上記第1の電圧
検出器の出力と上記第2の電圧検出器の出力との偏差を
求める減算器と、上記減算器が出力する偏差の低周波成
分を抽出するフィルタ回路とから構成したものである。
【0011】請求項4に係るインバータ装置は、上記偏
磁検出部を、上記インバータ変圧器の鉄心の磁束を検出
する磁束検出器と、上記磁束検出器の出力の低周波成分
を抽出するフィルタ回路とから構成したものである。
【0012】請求項5に係るインバータ装置は、直流電
圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、上記インバ
ータ回路の出力を受けて補償電力を出力するインバータ
変圧器と、上記インバータ変圧器の偏磁成分に対応する
偏差を求める第1の偏磁検出部及び第2の偏磁検出部
と、上記第1の偏磁検出部が検出する偏差のうちの定常
的な成分に対する補正信号を生成するとともに上記補正
信号を遅延してから出力する第1の補正回路と、上記第
2の偏磁検出部が検出する偏差のうちの過渡的な成分に
対する補正信号を生成する第2の補正回路と、上記第1
の補正回路の出力と上記第2の補正回路の出力とを合成
する加算器と、上記加算器の出力に基づき上記インバー
タ回路の制御信号を生成する制御回路と、上記制御回路
の出力に基づき上記インバータ回路を駆動する増幅器と
を備えたものである。
【0013】請求項6に係るインバータ装置は、上記第
1の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力
を検出する第1の電圧検出器と、上記インバータ変圧器
の2次側出力を検出する第2の電圧検出器と、上記第1
の電圧検出器の出力と上記第2の電圧検出器の出力との
偏差を求める減算器と、上記減算器が出力する偏差の低
周波成分を抽出するフィルタ回路とから構成するととも
に、上記第2の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の
1次側出力を検出する第1の電流検出器と、上記インバ
ータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電流検出器
と、上記第1の電流検出器の出力と上記第2の電流検出
器の出力との偏差を求める減算器とから構成したもので
ある。
【0014】請求項7に係るインバータ装置は、上記第
1の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の鉄心の磁束
を検出する磁束検出器と、上記磁束検出器の出力の低周
波成分を抽出するフィルタ回路とから構成するととも
に、上記第2の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の
1次側出力を検出する第1の電流検出器と、上記インバ
ータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電流検出器
と、上記第1の電流検出器の出力と上記第2の電流検出
器の出力との偏差を求める減算器とから構成したもので
ある。
【0015】請求項8に係るインバータ装置は、上記第
1の補正回路を、上記偏磁検出部が出力する偏差が予め
定められた値より大きくなったときに信号を出力する比
較器と、上記比較器の出力に基づきパルス信号を出力す
るパルス発生器と、上記パルス発生器が出力するパルス
信号を積分する積分器とから構成したものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明においては、インバータ回路が
直流電圧を交流電圧に変換し、インバータ変圧器が上記
インバータ回路の出力を受けて補償電力を出力し、偏磁
検出部が上記インバータ変圧器の偏磁成分に対応する偏
差を求め、第1の補正回路が上記偏磁検出部が検出する
偏差のうちの定常的な成分に対する補正信号を生成する
とともに上記補正信号を遅延してから出力し、第2の補
正回路が上記偏磁検出部が検出する偏差のうちの過渡的
な成分に対する補正信号を生成し、加算器が上記第1の
補正回路の出力と上記第2の補正回路の出力とを合成
し、制御回路が上記加算器の出力に基づき上記インバー
タ回路の制御信号を生成し、増幅器が上記制御回路の出
力に基づき上記インバータ回路を駆動する。
【0017】請求項2の発明においては、上記偏磁検出
部の第1の電流検出器が上記インバータ変圧器の1次側
出力を検出し、第2の電流検出器が上記インバータ変圧
器の2次側出力を検出し、減算器が上記第1の電流検出
器の出力と上記第2の電流検出器の出力とに基づき偏磁
成分に対応する偏差を求める。
【0018】請求項3の発明においては、上記偏磁検出
部の第1の電圧検出器が上記インバータ変圧器の1次側
出力を検出し、第2の電圧検出器が上記インバータ変圧
器の2次側出力を検出し、減算器が上記第1の電圧検出
器の出力と上記第2の電圧検出器の出力とに基づき偏磁
成分に対応する偏差を求め、フィルタ回路が上記減算器
が出力する偏差の低周波成分を抽出する。
【0019】請求項4の発明においては、上記偏磁検出
部の磁束検出器が上記インバータ変圧器の偏磁に対応す
る鉄心の磁束を検出し、フィルタ回路が上記磁束検出器
の出力の低周波成分を抽出する。
【0020】請求項5の発明においては、インバータ回
路が直流電圧を交流電圧に変換し、インバータ変圧器が
上記インバータ回路の出力を受けて補償電力を出力し、
第1の偏磁検出部及び第2の偏磁検出部が上記インバー
タ変圧器の偏磁成分に対応する偏差を求め、第1の補正
回路が上記第1の偏磁検出部が検出する偏差のうちの定
常的な成分に対する補正信号を生成するとともに上記補
正信号を遅延してから出力し、第2の補正回路が上記第
2の偏磁検出部が検出する偏差のうちの過渡的な成分に
対する補正信号を生成し、加算器が上記第1の補正回路
の出力と上記第2の補正回路の出力とを合成し、制御回
路が上記加算器の出力に基づき上記インバータ回路の制
御信号を生成し、増幅器が上記制御回路の出力に基づき
上記インバータ回路を駆動する。
【0021】請求項6の発明においては、上記第1の偏
磁検出部の第1の電圧検出器が上記インバータ変圧器の
1次側出力を検出し、第2の電圧検出器が上記インバー
タ変圧器の2次側出力を検出し、減算器が上記第1の電
圧検出器の出力と上記第2の電圧検出器の出力との偏差
を求め、フィルタ回路が上記減算器が出力する偏差の低
周波成分を抽出し、上記第2の偏磁検出部の第1の電流
検出器が上記インバータ変圧器の1次側出力を検出し、
第2の電流検出器が上記インバータ変圧器の2次側出力
を検出し、減算器が上記第1の電流検出器の出力と上記
第2の電流検出器の出力との偏差を求める。
【0022】請求項7の発明においては、上記第1の偏
磁検出部の磁束検出器が上記インバータ変圧器の鉄心の
偏磁に対応する磁束を検出し、フィルタ回路が上記磁束
検出器の出力の低周波成分を抽出し、上記第2の偏磁検
出部の第1の電流検出器が上記インバータ変圧器の1次
側出力を検出し、第2の電流検出器が上記インバータ変
圧器の2次側出力を検出し、減算器が上記第1の電流検
出器の出力と上記第2の電流検出器の出力との偏差を求
める。
【0023】請求項8の発明においては、上記第1の補
正回路の比較器が上記偏磁検出部が出力する偏差が予め
定められた値より大きくなったときに信号を出力し、パ
ルス発生器が上記比較器の出力に基づきパルス信号を出
力し、積分器が上記パルス発生器が出力するパルス信号
を積分する。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例に係るインバータ
装置を図に基づいて説明する。図1はこの実施例1のイ
ンバータ装置の構成図である。同図において、1は3相
交流系統母線、2は予め定められた3相交流系統母線1
の系統電圧、負荷電流等の基準値を発生する基準回路、
3は3相交流系統母線1の系統電圧、負荷電流を検出す
る電流検出器(CT)、4は基準回路2が出力する基準
値とCT3が出力する3相交流系統母線1の系統電圧、
負荷電流等とを比較し演算してインバータ装置の出力電
圧基準を生成する電流制御回路、5はインバータ回路1
0を制御するパルスを発生するための基準となる信号を
発生する搬送三角波基準、6はインバータ装置の出力電
圧基準と基準搬送三角波とを比較する比較器、7は比較
器6の比較結果に基づきインバータ回路10の電力半導
体素子を制御するパルスを生成するロジック回路、8は
ロジック回路7で生成された制御パルスを増幅してイン
バータ回路10を駆動するパルス増幅器、9は直流電圧
を蓄えるための直流コンデンサ、10はGTOサイリス
タ等の電力半導体から構成され、直流コンデンサ9に蓄
えられた直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回
路、11はインバータ装置10で変換した交流電圧を3
相交流系統母線1に供給するするインバータ変圧器であ
る。
【0025】また、12はインバータ変圧器11の2次
側電流を測定し出力する電流検出器(DCCT)、13
はCT3の出力とDCCT12の出力との差を求める減
算器、14は減算器13の出力を増幅する増幅器、15
は正常動作時における増幅器14のオフセット出力を調
整するための直流バイアス発生器、16は増幅器14の
出力と直流バイアス発生器15の出力とを加算する加算
器、17は加算器16の出力に基づき偏磁電流が予め定
められた一定値を越えているかどうか判断する比較器、
18は比較器17の出力に基づきインバータ変圧器11
の出力電圧の正極性部分と負極性部分とのアンバランス
が予め定められた基準よりも大きいときに、所定の正又
は負の一定振幅、一定継続時間のパルスを出力するパル
ス発生器、19はパルス発生器18の出力を積分して直
流信号に変換するとともに遅延させて出力する積分器、
20は加算器16の出力から偏磁成分のうちの急峻・過
渡的な成分を抽出するフィルタ回路、21は積分器19
の出力とフィルタ回路20の出力とを加算する加算器、
22は電流制御回路4の出力と加算器21の出力とを加
算する加算器である。
【0026】図1において一点鎖線で囲った部分、すな
わち、直流電流検出器12、減算器13、増幅器14、
DCバイアス発生器15、加算器16、比較器17、パ
ルス発生器18、積分器19、フィルタ回路20、加算
器21、加算器22は、偏磁補償装置を示す。また、比
較器17、パルス発生器18及び積分器19は偏磁の定
常的な成分の補正信号を生成するための第1の補正回路
であり、フィルタ回路20は、偏磁の過渡的な成分の補
正信号を生成するための第2の補正回路である。
【0027】次に動作について説明する。図1のインバ
ータ装置は、比較器17、パルス発生器18、積分器1
9により定常的な偏磁を検出し、一方、フィルタ回路2
0により過渡的な偏磁を検出する。これら定常的な偏磁
及び過渡的な偏磁何れに対しても、加算器21で加算し
た信号に基づき偏磁補償を行う。
【0028】まず、定常的な偏磁を補償する場合の動作
について説明する。動作の前提として、図1のインバー
タ装置は、正常な(偏磁していない)動作状態におい
て、増幅器14の出力として得られるインバータ変圧器
11の1次側電流と2次側電流との偏差が補正されてい
るものとする。すなわち、正常状態において減算器1
3、増幅器14により得られた1次側電流と2次側電流
との偏差が、加算器16の出力において零になるように
DCバイアス発生器15が調整されている。
【0029】この場合において、定常的な偏磁が生じる
と、図2に示すように、加算器16の電流偏差に対応す
る出力において正のピーク値と負のピーク値との間にア
ンバランスを生じる(同図では、負側に徐々に偏磁して
いく)。同図は偏磁補正がない場合の波形を示してお
り、偏磁が累積・増加していくのでわずかな定常的な偏
磁が生じた場合でも無視することができなくなる。
【0030】そこで、比較器17は、定常的な偏磁によ
り加算器16の出力の正のピーク値と負のピーク値との
アンバランスが予め定められた値より大きくなったこと
を検出し、そして、パルス発生器18は、比較器17の
出力を受けて、正負の電圧時間積のバランスをとり偏磁
を補正できるように、予め定められた一定レベル、一定
幅のパルスを発生して、インバータ回路10の出力をゆ
っくりと制御する。すなわち、パルス発生器18は、加
算器16の出力である偏差電流をIp、定常的な偏磁が
生じたと判定するための予め定められたしきい値である
ピーク電流をI1としたとき、次式(1)〜(3)によ
り一定のパルスを発生する。
【0031】 Ip>I のとき レベルA1のパルス発生 (パルス幅はT時間) (1) Ip<−Iのとき レベル−A1のパルス発生 (パルス幅はT時間) (2) −I≦Ip≦I のとき パルス発生せず (3) ただし、パルスの振幅A1及びパルス幅Tは予め定めら
れている。
【0032】そして、パルス発生器18の出力パルス
は、積分器19において積分され遅延されて一定値に変
換された後、定常的な偏磁の補正信号として加算器21
に対して出力される。ここで、遅延は信号の数十サイク
ルに対応する時間程度行われる。
【0033】ここで、比較器17、パルス発生器18、
積分器19により定常的な偏磁の補正量を求めるのは次
のような理由による。出力電圧の正負電圧積のアンバラ
ンスにより生じる定常的な偏磁の場合は、インバータ変
圧器11のヒステリシス特性にしたがって、複数のサイ
クルにわたりゆっくり磁束が飽和していく。このような
場合には、定常的な偏磁の兆候(ヒステリシスのサイク
ルの中心のゆるやかな変化)を検出し、磁束が飽和する
前に偏磁を補正する必要がある。また、このとき、偏磁
補正を急激に行うと補正のかけ過ぎにより制御の安定を
図れないので制御を遅延させる必要もある。そこで、図
1のようにパルス発生器18と積分器19との組み合わ
せにより、少し偏磁が生じたら少し補正し、その結果改
善が見られたら補正をそのまま(その補正値のまま)と
し、改善が見られなければさらに補正量を増加(パルス
を発生)させるように制御する。このように、一度偏磁
が生じたとしても、数秒程度(信号の数十サイクル程
度)遅延して段階的な制御を行い、ゆるやかに偏磁を補
正するのである。
【0034】次に、加算器21は、積分器19が出力す
る定常的な偏磁補償信号と後述のフィルタ回路20が出
力する過渡的な変化時の偏磁補償信号とを加算し、加算
器22に出力する。加算器22は、加算器21の偏磁補
償信号と電流制御回路4の出力とを加算することによ
り、電流制御回路4が出力する電圧基準を偏磁の補償が
できるような極性にシフトする(図4)。すなわち、定
常的な偏磁に対して補償を行う場合において、加算器2
2は、通常の電圧基準信号(図4(a))を、積分器1
9の出力(s1)に対応してオフセットする(同図
(b))。なお、同図(b)中の点線は補正がされない
ときの電圧基準信号である。
【0035】加算器22が出力する出力電圧基準は、従
来例の場合と同様に、比較器6に対し出力される。比較
器6において、インバータ出力電圧基準は、搬送三角波
基準5が出力する基準の搬送三角波と比較されてインバ
ータ回路10の電力用半導体素子をオン/オフするため
の基準となる信号に変換される。ロジック回路7は比較
器6の出力に基づき所定のパルス信号を発生する。パル
ス増幅器8はこのパルス信号を増幅した後、インバータ
回路10のGTOサイリスタ等の電力用半導体素子のゲ
ートに供給する。
【0036】インバータ回路10は、パルス増幅器8の
出力に基づき直流コンデンサ9の出力をオン/オフし、
直流コンデンサ9に蓄えられた直流電圧をインバータ出
力電圧基準に近似した矩形波状の交流電圧に変換し、イ
ンバータ変圧器11を介して3相交流系統母線1に供給
する。このとき、インバータ変圧器11の出力電圧が3
相交流系統母線1の電圧より大きければ進み無効電力を
補償し、逆に小さければ遅れ無効電力を補償するこのよ
うな動作により、図1のインバータ装置は、3相交流系
統母線1の無効電力を補償することができるとともに、
図3に示すように加算器16の出力のピーク値が−I1
から+I1にかけての範囲内にあるようにインバータ変
圧器11の励磁電流は制御されるので、定常的な偏磁を
補償することができる。
【0037】次に、過渡的な偏磁補償の動作について説
明する。急激な負荷変動等による偏磁が生じると急激に
励磁インピーダンスが減少するため、図2に示すように
直流電流検出器12の出力には急瞬な偏磁電流が流れ
る。そして、この急激な偏磁電流を補償しようとして装
置は過電流状態となり、正常な動作ができなくなる。そ
こで、この過渡的な偏磁に対しては直ちに補償を行い、
過電流となるまえに偏磁を補償する必要がある。
【0038】過渡的な変化によって偏磁が発生した場合
において、フィルタ回路20は、加算器16の出力から
急瞬な偏磁電流成分(過渡的な偏磁電流成分)のみを検
出する。加算器21は、フィルタ回路20が出力する過
渡的な偏磁電流成分と積分器19が出力する定常的な偏
磁電流成分とを加算した後、加算器22に対して出力す
る。加算器22の出力は、例えば図4(c)のように、
急激な偏磁に対して補償できるように信号の1サイクル
のうちの一部について補正されている。比較器6以下の
動作は、定常的な偏磁補償する場合と同様であるから、
その説明を省略する。
【0039】以上のように、この実施例1によれば、比
較器17、パルス発生器18、積分器19により定常的
な偏磁をゆるやかに補償するとともに、フィルタ回路2
0により過渡的な偏磁を補償するので、定常的な偏磁、
過渡的な偏磁いずれに対してもより効果的な補償をする
ことができて、過電流が発生することなく安定して運転
を継続することができる。また、定常的な偏磁をゆるや
かに補償し、ヒステリシスカーブにおける動作点をほぼ
中央にすることができて、過渡的な補償のみを行う場合
に比べ、負荷変動等による過渡的な偏磁が発生した場合
でもインバータ変圧器の磁束の飽和が生じにくく、イン
バータ装置の過電流が発生することはない。
【0040】実施例2.なお、上記実施例1では、偏磁
による偏差を求めるためにインバータ変圧器11の1次
側電流及び2次側電流を用いたが、これに限らずインバ
ータ変圧器11の1次側電圧及び2次側電圧を用いるよ
うにしてもよい。この実施例2の構成を図5に示す。
【0041】同図において、23はインバータ変圧器1
1の1次側電圧を検出する電圧検出器(PT)、24は
インバータ変圧器11の2次側電圧を検出する電圧検出
器(DCPT)、25は減算器13の出力から低周波成
分を抽出するフィルタ回路である。なお、3相交流系統
母線1、・・・、加算器22は、図1に示すものと同じ
ものである。なお、各部の動作波形は実施例1の場合と
同様である。
【0042】図5のインバータ装置の動作は、偏差とし
てインバータ変圧器11の1次側電圧及び2次側電圧の
差を用いる点を除き、図1のインバータ装置の場合と同
様である。すなわち、PT23が3相交流系統母線1側
の電圧を求め、DCPT24がインバータ回路10側の
電圧を求め、これらの偏差を減算器13により求め、さ
らにフィルタ回路25を用いて偏差の低周波分を検出す
る。フィルタ回路25が出力する偏差は増幅器14に対
し出力される。
【0043】インバータ装置において、インバータ変圧
器11の励磁電圧に直流成分(DC成分)があるとき、
この直流成分が累積されることによりヒステリシス曲線
における動作点が中心から動き、定常的な偏磁が生じ
る。ところで、図5の構成によれば、インバータ変圧器
11の電圧の直流成分を実施例1の場合に比べて精度良
く測定できるから、定常的な偏磁の兆候をより早くとら
えることができる。そして、上記直流成分を流さないよ
うに制御することにより、偏磁による偏磁電流、過電流
が流れる前に、これらを制御することができる。
【0044】以上のように、この実施例2によれば、定
常的な偏差の直流成分検出の精度が向上するため、実施
例1の場合に比べ、定常的な偏磁補償がさらに効果的に
行える。
【0045】実施例3.なお、上記実施例2では、偏差
を求めるための電圧測定に電圧検出器を用いたが、これ
に限らずサーチコイルを用いるようにしてもよい。この
実施例3の構成を図6に示す。
【0046】同図において、26はインバータ変圧器1
1内の鉄心に設けられ、鉄心の磁束を検出するサーチコ
イルである。なお、3相交流系統母線1、・・・、加算
器22は、図1に示すものと同じものである。なお、各
部の動作波形は実施例1の場合と同様である。
【0047】図6のインバータ装置の動作は、偏差とし
てサーチコイル26が検出したインバータ変圧器11の
鉄心の磁束を用いる点を除き、図5のインバータ装置の
場合と同様である。すなわち、サーチコイル26がイン
バータ変圧器11の鉄心の磁束に対応する電圧を出力
し、フィルタ回路25がサーチコイル26の出力の低周
波分を検出する。フィルタ回路25が出力する偏差は増
幅器14に対し出力される。
【0048】以上のようにこの実施例3によれば、イン
バータ変圧器11内の鉄心に設けられたサーチコイル2
6を用いるので、実際の磁束レベルに基づき制御するこ
とができて精度が向上するとともに、実施例1及び実施
例2において必要であった電流検出器、電圧検出器が不
要となり、装置の小型化を図ることができる。
【0049】実施例4.なお、上記実施例1乃至実施例
3では、定常的な偏磁を補正するための比較器17、パ
ルス発生器18、積分器19と、過渡的な偏磁を補正す
るためのフィルタ回路20とに対して共通の信号を供給
していたが、これら信号を別々の手段による信号として
もよい。この実施例4の構成を図7に示す。
【0050】同図において、3相交流系統母線1、・・
・、フィルタ回路25は、図1及び図5に示すものと同
じものである。図7のインバータ装置の動作は、定常的
な偏磁を補正するために、PT23とDCPT24とに
よる偏差をフィルタ回路25を介して比較器17に入力
し、一方、過渡的な偏磁を補正するために、CT3とD
CCT12とによる偏差を増幅器14bを介して(フィ
ルタ回路25を介さずに)フィルタ回路20に入力する
点を除き、図1及び図5のインバータ装置の動作と同様
である。
【0051】以上のようにこの実施例4によれば、定常
的な偏磁の補償を電圧の直流成分を精度よく検出できる
電圧検出器の出力に基づき行うとともに、過渡的な偏磁
の補償を電流検出器の出力に基づき行うようにしたの
で、過渡的な変化の偏磁電流が流れた場合にも有効な補
償を行いつつ、定常的な偏磁に対する補償精度を向上さ
せることができる。
【0052】実施例5.なお、上記実施例4は、実施例
1と実施例2とを組み合わせたものであったが、実施例
1と実施例3とを組み合わせたものでもよい。この実施
例5の構成を図7に示す。
【0053】同図において、3相交流系統母線1、・・
・、フィルタ回路25は、図1及び図6に示すものと同
じものである。図8のインバータ装置の動作は、定常的
な偏磁を補正するために、サーチコイル16による磁束
信号をフィルタ回路25を介して比較器17に入力し、
一方、過渡的な偏磁を補正するために、CT3とDCC
T12とによる偏差を増幅器14bを介して(フィルタ
回路25を介さずに)フィルタ回路20に入力する点を
除き、図1及び図6のインバータ装置の動作と同様であ
る。
【0054】以上のようにこの実施例5によれば、定常
的な偏磁の補償を電圧の直流成分を精度よく検出できる
サーチコイルの出力に基づき行うとともに、過渡的な偏
磁の補償を電流検出器の出力に基づき行うようにしたの
で、過渡的な変化の偏磁電流が流れた場合にも有効な補
償を行いつつ、定常的な偏磁に対する補償精度を向上さ
せることができる。さらに、実施例4の場合に比べ、電
圧検出器の部品が不要となり部品点数を少なくすること
ができて装置の小型化を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、インバータ変圧器の偏磁成分に対応する偏差を求め
る偏磁検出部と、上記偏磁検出部が検出する偏差のうち
の定常的な成分に対する補正信号を生成するとともに上
記補正信号を遅延してから出力する第1の補正回路と、
上記偏磁検出部が検出する偏差のうちの過渡的な成分に
対する補正信号を生成する第2の補正回路と、上記第1
の補正回路の出力と上記第2の補正回路の出力とを合成
する加算器と、上記加算器の出力に基づき上記インバー
タ回路の制御信号を生成する制御回路と、上記制御回路
の出力に基づき上記インバータ回路を駆動する増幅器と
を備えたので、定常的な偏磁と過渡的な偏磁いずれの偏
磁についても補償することができ、インバータ変圧器の
偏磁による過電流を防止し、安定した運転を行うことが
できる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、上記偏磁
検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力を検出す
る第1の電流検出器と、上記インバータ変圧器の2次側
出力を検出する第2の電流検出器と、上記第1の電流検
出器の出力と上記第2の電流検出器の出力との偏差を求
める減算器とから構成したので、簡単な手段で定常的な
偏磁と過渡的な偏磁いずれについても補償できる。
【0057】また、請求項3の発明によれば、上記偏磁
検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力を検出す
る第1の電圧検出器と、上記インバータ変圧器の2次側
出力を検出する第2の電圧検出器と、上記第1の電圧検
出器の出力と上記第2の電圧検出器の出力との偏差を求
める減算器と、上記減算器が出力する偏差の低周波成分
を抽出するフィルタ回路とから構成したので、定常的な
偏磁の兆候を早くとらえることができて定常的な偏磁補
償をさらに効果的に行える。
【0058】また、請求項4の発明によれば、上記偏磁
検出部を、上記インバータ変圧器の鉄心の磁束を検出す
る磁束検出器と、上記磁束検出器の出力の低周波成分を
抽出するフィルタ回路とから構成したので、偏磁の測定
精度が向上して偏磁補償を適確に行えるとともに装置を
小型化できる。
【0059】また、請求項5の発明によれば、インバー
タ変圧器の偏磁成分に対応する偏差を求める第1の偏磁
検出部及び第2の偏磁検出部と、上記第1の偏磁検出部
が検出する偏差のうちの定常的な成分に対する補正信号
を生成するとともに上記補正信号を遅延してから出力す
る第1の補正回路と、上記第2の偏磁検出部が検出する
偏差のうちの過渡的な成分に対する補正信号を生成する
第2の補正回路と、上記第1の補正回路の出力と上記第
2の補正回路の出力とを合成する加算器と、上記加算器
の出力に基づき上記インバータ回路の制御信号を生成す
る制御回路と、上記制御回路の出力に基づき上記インバ
ータ回路を駆動する増幅器とを備えたので、定常的な偏
磁及び過渡的な偏磁いずれについても偏磁補償を適確に
行うことができる。
【0060】また、請求項6の発明によれば、上記第1
の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の1次側出力を
検出する第1の電圧検出器と、上記インバータ変圧器の
2次側出力を検出する第2の電圧検出器と、上記第1の
電圧検出器の出力と上記第2の電圧検出器の出力との偏
差を求める減算器と、上記減算器が出力する偏差の低周
波成分を抽出するフィルタ回路とから構成するととも
に、上記第2の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の
1次側出力を検出する第1の電流検出器と、上記インバ
ータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電流検出器
と、上記第1の電流検出器の出力と上記第2の電流検出
器の出力との偏差を求める減算器とから構成したので、
定常的な偏磁及び過渡的な偏磁いずれについても偏磁補
償を適確に行うことができるとともに、定常的な偏磁の
兆候を早くとらえることができて定常的な偏磁補償がさ
らに効果的に行える。
【0061】また、請求項7の発明によれば、上記第1
の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の鉄心の磁束を
検出する磁束検出器と、上記磁束検出器の出力の低周波
成分を抽出するフィルタ回路とから構成するとともに、
上記第2の偏磁検出部を、上記インバータ変圧器の1次
側出力を検出する第1の電流検出器と、上記インバータ
変圧器の2次側出力を検出する第2の電流検出器と、上
記第1の電流検出器の出力と上記第2の電流検出器の出
力との偏差を求める減算器とから構成したので、定常的
な偏磁及び過渡的な偏磁いずれについても偏磁補償を適
確に行うことができるとともに、偏磁の測定精度が向上
して偏磁補償を適確に行え、かつ、装置を小型化でき
る。
【0062】また、請求項8の発明によれば、上記第1
の補正回路を、上記偏磁検出部が出力する偏差が予め定
められた値より大きくなったときに信号を出力する比較
器と、上記比較器の出力に基づきパルス信号を出力する
パルス発生器と、上記パルス発生器が出力するパルス信
号を積分する積分器とから構成したので、簡単な構成で
適確な補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1のインバータ装置の構成
図である。
【図2】 この発明の実施例1のインバータ装置の動作
を説明するための波形図である。
【図3】 この発明の実施例1のインバータ装置の動作
を説明するための波形図である。
【図4】 この発明の実施例1の電圧基準の例である。
【図5】 この発明の実施例2のインバータ装置の構成
図である。
【図6】 この発明の実施例3のインバータ装置の構成
図である。
【図7】 この発明の実施例4のインバータ装置の構成
図である。
【図8】 この発明の実施例5のインバータ装置の構成
図である。
【図9】 従来のインバータ装置の構成図である。
【符号の説明】
3 電流検出器(CT)、11 インバータ変圧器、1
2 直流電流検出器(DCCT)、13 減算器、14
増幅器、17 比較器、18 パルス発生器、19
積分器、20 フィルタ回路、21 加算器、22 加
算器、23 電圧検出器(PT)、24 直流電圧検出
器(DCPT)、25 フィルタ回路、26 サーチコ
イル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/42 - 7/98 G05F 1/12 - 1/445 G05F 1/70 H02J 3/00 - 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧を交流電圧に変換するインバー
    タ回路と、上記インバータ回路の出力を受けて補償電力
    を出力するインバータ変圧器と、上記インバータ変圧器
    の偏磁成分に対応する偏差を求める偏磁検出部と、上記
    偏磁検出部が検出する偏差のうちの定常的な成分に対す
    る補正信号を生成するとともに上記補正信号を遅延して
    から出力する第1の補正回路と、上記偏磁検出部が検出
    する偏差のうちの過渡的な成分に対する補正信号を生成
    する第2の補正回路と、上記第1の補正回路の出力と上
    記第2の補正回路の出力とを合成する加算器と、上記加
    算器の出力に基づき上記インバータ回路の制御信号を生
    成する制御回路と、上記制御回路の出力に基づき上記イ
    ンバータ回路を駆動する増幅器とを備えたインバータ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記偏磁検出部は、上記インバータ変圧
    器の1次側出力を検出する第1の電流検出器と、上記イ
    ンバータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電流検出
    器と、上記第1の電流検出器の出力と上記第2の電流検
    出器の出力との偏差を求める減算器とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 上記偏磁検出部は、上記インバータ変圧
    器の1次側出力を検出する第1の電圧検出器と、上記イ
    ンバータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電圧検出
    器と、上記第1の電圧検出器の出力と上記第2の電圧検
    出器の出力との偏差を求める減算器と、上記減算器が出
    力する偏差の低周波成分を抽出するフィルタ回路とから
    構成されることを特徴とする請求項1記載のインバータ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記偏磁検出部は、上記インバータ変圧
    器の鉄心の磁束を検出する磁束検出器と、上記磁束検出
    器の出力の低周波成分を抽出するフィルタ回路とから構
    成されることを特徴とする請求項1記載のインバータ装
    置。
  5. 【請求項5】 直流電圧を交流電圧に変換するインバー
    タ回路と、上記インバータ回路の出力を受けて補償電力
    を出力するインバータ変圧器と、上記インバータ変圧器
    の偏磁成分に対応する偏差を求める第1の偏磁検出部及
    び第2の偏磁検出部と、上記第1の偏磁検出部が検出す
    る偏差のうちの定常的な成分に対する補正信号を生成す
    るとともに上記補正信号を遅延してから出力する第1の
    補正回路と、上記第2の偏磁検出部が検出する偏差のう
    ちの過渡的な成分に対する補正信号を生成する第2の補
    正回路と、上記第1の補正回路の出力と上記第2の補正
    回路の出力とを合成する加算器と、上記加算器の出力に
    基づき上記インバータ回路の制御信号を生成する制御回
    路と、上記制御回路の出力に基づき上記インバータ回路
    を駆動する増幅器とを備えたインバータ装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の偏磁検出部は、上記インバー
    タ変圧器の1次側出力を検出する第1の電圧検出器と、
    上記インバータ変圧器の2次側出力を検出する第2の電
    圧検出器と、上記第1の電圧検出器の出力と上記第2の
    電圧検出器の出力との偏差を求める減算器と、上記減算
    器が出力する偏差の低周波成分を抽出するフィルタ回路
    とから構成されるとともに、上記第2の偏磁検出部は、
    上記インバータ変圧器の1次側出力を検出する第1の電
    流検出器と、上記インバータ変圧器の2次側出力を検出
    する第2の電流検出器と、上記第1の電流検出器の出力
    と上記第2の電流検出器の出力との偏差を求める減算器
    とから構成されることを特徴とする請求項5記載のイン
    バータ装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の偏磁検出部は、上記インバー
    タ変圧器の鉄心の磁束を検出する磁束検出器と、上記磁
    束検出器の出力の低周波成分を抽出するフィルタ回路と
    から構成されるとともに、上記第2の偏磁検出部は、上
    記インバータ変圧器の1次側出力を検出する第1の電流
    検出器と、上記インバータ変圧器の2次側出力を検出す
    る第2の電流検出器と、上記第1の電流検出器の出力と
    上記第2の電流検出器の出力との偏差を求める減算器と
    から構成されることを特徴とする請求項5記載のインバ
    ータ装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の補正回路は、上記偏磁検出部
    が出力する偏差が予め定められた値より大きくなったと
    きに信号を出力する比較器と、上記比較器の出力に基づ
    きパルス信号を出力するパルス発生器と、上記パルス発
    生器が出力するパルス信号を積分する積分器とから構成
    されることを特徴とする請求項1ないし請求項7いずれ
    かに記載のインバータ装置。
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