JP2826461B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2826461B2
JP2826461B2 JP321694A JP321694A JP2826461B2 JP 2826461 B2 JP2826461 B2 JP 2826461B2 JP 321694 A JP321694 A JP 321694A JP 321694 A JP321694 A JP 321694A JP 2826461 B2 JP2826461 B2 JP 2826461B2
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高司 土井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁石により操作され、
アクチュエータの始動や停止および動作方向を制御する
電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】アクチュエータの始動や停止および動作
方向を制御するための切換弁のうち、電磁石により操作
される電磁弁としては、1つのソレノイドで弁を操作す
るシングルソレノイド電磁弁と、2つのソレノイドで弁
を操作するダブルソレノイド電磁弁とがある。
【0003】シングルソレノイド電磁弁は、ソレノイド
つまり電磁石に対する通電を解くと弁軸は元の位置に復
帰する構造つまり自己復帰型の構造である。一方、ダブ
ルソレノイド電磁弁は通電されていたソレノイドに対す
る通電を解いても、弁軸は通電した際の位置を保持する
ことになるようにした構造つまり自己保持型の構造であ
る。したがって、ソレノイドに対する通電が解かれる
と、シングルソレノイド電磁弁の弁軸は、通電前の状態
に復帰することになるのに対して、ダブルソレノイド電
磁弁の弁軸は、通電前の状態を保持することになる。
【0004】近年にあっては、新版油空圧便覧「株式会
社オーム社(1989年2月25日発行)」第479頁
に記載のように、1つのマニホールドブロックに複数の
電磁弁を取り付けるようにしたマニホールド電磁弁が開
発されて多用されている。このマニホールド電磁弁は、
マニホールドブロックに共通の給気ポートと排気ポート
を形成し、複数の電磁弁に対する空気の給排気をマニホ
ールドブロックを介して行うようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、部品や製品の
組立工場においてマニホールド電磁弁が使用される場合
には、アクチュエータの種類やその制御の方式等に応じ
て、シングルソレノイド電磁弁とダブルソレノイド電磁
弁との何れかが選択されることになるが、アクチュエー
タの変更や制御方式の変更等の仕様変更がなされてシン
グルソレノイド電磁弁つまり自己復帰型の電磁弁と、ダ
ブルソレノイド電磁弁つまり自己保持型の電磁弁とが交
換されることがある。
【0006】その場合には、マニホールドブロックに搭
載された複数の電磁弁のうち何れかをマニホールドブロ
ックから取り外して他のタイプの電磁弁に交換すること
になるが、その作業は容易ではなく、工場における部品
や製品の組立ないし生産ラインを長時間停止させる必要
があり、作業性が良好でないという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、電磁弁自体を交換するこ
となく、自己復帰型の電磁弁と自己保持型の電磁弁との
何れかに容易に変更し得る電磁弁を提供することにあ
る。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の電磁弁は、一端に大径
ピストンを有し他端に小径ピストンを有し、複数の弁体
が設けられた弁軸を軸方向に摺動自在に収容する弁孔が
形成された主弁部と、前記弁孔に連通して前記主弁部に
形成された複数の出力ポート、前記弁軸に連通しそれぞ
れ前記主弁部の同一面に開口して形成された給気ポー
ト、および複数の排気ポートと、前記主弁部の一端部に
前記弁軸の延長上に位置させて取り付けられたソレノイ
ド部と、前記ソレノイド部内に前記弁軸と同一の方向に
往復動自在に設けられ、前記大径ピストンを収容する大
径圧力室に連通した第1操作通路と前記給気ポートとを
連通させる位置と閉塞させる位置とに作動する第1のプ
ランジャと、前記ソレノイド部内に前記第1のプランジ
ャに平行に往復動自在に設けられ、前記主弁部の他端面
に開口面を有する第2操作通路と前記給気ポートとを連
通させる位置と閉塞させる位置とに作動する第2のプラ
ンジャと、前記主弁部に前記給気ポートに連通して形成
され前記主弁部の他端面に開口面を有するバイパス通路
と、前記主弁部の他端面に自己復帰位置と自己保持位置
とに切換移動自在に取り付けられ、前記自己復帰位置に
おいて前記第2操作通路と前記小径圧力室とを閉塞しか
つ前記バイパス通路と前記小径圧力室とを連通させ、前
記自己保持位置において前記バイパス通路を閉塞しかつ
前記第2操作通路と前記小径圧力室とを連通させる切換
部材とを有することを特徴とする。
【0011】この場合において、切換部材には、第2操
作通路と小径圧力室とを連通させる第2操作通路連通孔
と小径圧力室とバイパス通路とを連通させるバイパス連
通孔とを非同心円上に、あるいは同心円上に開設するこ
とができる。また、第2操作通路またはバイパス通路を
選択的に小径圧力室に連通させる連通孔を開設すること
も可能である。
【0012】
【作用】このような構成を有する電磁弁によれば、切換
部材の位置を自己復帰位置として第1のプランジャのみ
を作動させるようにすれば、シングルソレノイド型の電
磁弁に設定され、自己保持位置として両方のプランジャ
を作動させるようにすれば、ダブルソレノイド型の電磁
弁に設定される。したがって、電磁弁自体を交換するこ
となく、短時間で容易に電磁弁の仕様を変更することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の電磁弁がマニ
ホールドブロックに複数個搭載されたマニホールド電磁
弁を示す斜視図、図2は本発明の電磁弁の主弁部を示す
断面図、図3は本発明の電磁弁のパイロット部を示す断
面図、図4はその電磁弁に用いられた切換部材の内面側
を示す斜視図、図5はその切換部材と第2操作通路およ
びバイパス通路との位置関係を示す説明図、そして図6
は本発明の電磁弁における動作状態を示す断面図であ
る。
【0015】図1に示すように、マニホールドブロック
1には流体圧源に接続される給気ポート2と、2つの排
気ポート3、4が形成されている。このマニホールドブ
ロック1には、複数の電磁弁5a〜5cが搭載されてい
る。マニホールドブロック1には、それぞれの電磁弁5
a〜5cに対応して、2つずつの出力ポート6a〜6
c、7a〜7cが形成されており、電磁弁5a〜5cの
作動により一方の出力ポート6a〜6cまたは7a〜7
cから流体が吐出されるようにしている。なお、マニホ
ールドブロック1には任意の数の電磁弁が搭載される。
【0016】出力ポート6a、6b、7a、7bにはア
クチュエータとしての空気圧シリンダ8a、8bが接続
されており、電磁弁5a、5bを操作することにより対
応する空気圧シリンダ8a、8bのロッド9a、9bが
それぞれ駆動されるようになっている。
【0017】図2および図3に示すように、本発明に係
る電磁弁は主弁部11とソレノイド部12とが一体的に
構成されて電磁弁のハウジング13が形成されている。
そして、電磁弁のハウジング13はその下側の部分でマ
ニホールドブロック1(図1)に固定されるようになっ
ている。
【0018】主弁部11内には、図2に示すように、弁
孔16が形成されており、主弁部11の軸方向中央部分
には、弁孔16に開口して給気ポートPが形成され、主
弁部11の両端部には、弁孔16に開口して排気ポート
1 とR2 とが形成されている。給気ポートPはマニホ
ールドブロック1の給気ポート2に連通され、それぞれ
の排気ポートR1 とR2 はマニホールドブロック1の排
気ポート3、4に連通されるようになっている。給気ポ
ートPとそれぞれの排気ポートR1 とR2 との間には、
出力ポートA、Bが弁孔16に開口して形成されてお
り、それぞれの出力ポートA、Bは図1に示すマニホー
ルドブロック1のたとえば符号6a,7aの出力ポート
にそれぞれ連通されるようになっている。
【0019】弁孔16内には弁軸17がその軸方向に摺
動自在に装着されており、図示する場合には、この弁軸
17に6つの弁体18が取り付けられている。したがっ
て、図2に示すように、弁軸17が図中右方向に移動し
た状態では、給気ポートPと出力ポートBとが連通状態
となり、出力ポートAと排気ポートR1 とが連通状態と
なる。一方、図6に示すように、弁軸17が左方向に移
動すると、給気ポートPと出力ポートAとが連通状態と
なり、出力ポートBと排気ポートR2 とが連通状態とな
る。
【0020】弁軸17の一端つまり弁軸17の右側(図
3で見て左側)には、大径ピストン21が設けられてお
り、他端つまり弁軸17の左側(図2で見て左端)に
は、この大径ピストン21よりも径が小さい小径ピスト
ン22(図2参照)が設けられている。図示する場合に
は、大径ピストン21の受圧面積は小径ピストンの受圧
面積の2倍に設定されている。大径ピストン21はソレ
ノイド部12に形成された大径圧力室23に収容され、
小径ピストン22はハウジング13の左側に形成された
小径圧力室24(図2参照)に収容されている。
【0021】図3に示すように、ソレノイド部12には
共通連通室25が形成されており、この共通連通室25
は連通路26によって給気ポートPに連通されている。
したがって、この共通連通室25には常時、給気ポート
Pからの流体が供給されている。さらに、この共通連通
室25には、後述する第1ソレノイド27および第2ソ
レノイド28のプランジャ27a,28aをそれぞれ手
動で後退移動させる手動操作ロッド29が収納されてい
る。すなわち、この手動操作ロッド29は、一端部に形
成された操作部29aが外部に面した状態で共通連通室
25内に挿入され、他端部に装着されたばね部材30に
よって全体が操作部方向に付勢されている。手動操作ロ
ッド29には2箇所のカム部29bが形成されており、
操作部29aを回転させてカム部29bのカム位置を周
方向に変化させることにより、ピン29cを介してプラ
ンジャ28aが手動で後退移動されるようになってい
る。
【0022】共通連通室25に形成された第1連通ポー
ト31は、第1操作通路33を介して大径圧力室23に
連通するようになっており、この第1連通ポート31つ
まり第1操作通路33を開閉するために、第1ソレノイ
ド27のプランジャ27aが第1連通ポート31に対向
して配置されている。
【0023】共通連通室25に形成された第2連通ポー
ト32は、第2操作通路34を介して小径圧力室24に
連通するようになっており、この第2連通ポート32つ
まり第2操作通路34を開閉するために、第2ソレノイ
ド28のプランジャ28aが第2連通ポート32に対向
して配置されている。
【0024】第1ソレノイド27のプランジャ27aの
先端部には、第1連通ポート31に圧接する弁体27b
が設けられており、プランジャ27aはヨーク27cに
取り付けられたボビン27d内に軸方向に摺動自在に装
着されている。このボビン27dの後端部には固定コア
27eが固定され、ボビン27dの外側にコイル部27
fを巻き付けることにより第1ソレノイド27が形成さ
れている。
【0025】プランジャ27aには弁体27bを第1連
通ポート31に圧接させる方向の弾発力が圧縮コイルば
ね27gにより付勢されており、コイル部27fに通電
すると、この弾発力つまりばね力に抗してプランジャ2
7aが第1連通ポート31から離れることになる。
【0026】第2ソレノイド28は、第1ソレノイド2
7に平行となって隣接して設けられ、第1ソレノイド2
7と同様の構造となっている。第2ソレノイド28を構
成する部材においては、第1ソレノイド27を構成する
部材と対応する部材には、番号28に同一の符号a〜g
が付されている。
【0027】ソレノイド部12にはプランジャ27aの
延長上に位置させて流体室35が形成されており、この
流体室35はプランジャ27aの先端部外側に形成され
た流体室36と第1操作通路33により連通されてい
る。したがって、コイル部27fに通電がされて弁体2
7bが第1連通ポート31から離れると、流体室36、
第1操作通路33、および流体室35を介して、共通連
通室25内の流体が大径圧力室23内に供給されるよう
になっている。
【0028】一方、プランジャ28aの延長上に位置さ
せて流体室41が形成されており、この流体室41はプ
ランジャ28aの先端部外側に形成された流体室42と
第2操作通路34により連通されている。したがって、
ソレノイド部28fに通電がされて弁体28bが第2連
通ポート32から離れると、流体室42、第2操作通路
34、および流体室41を介して、共通連通室25内の
流体が小径圧力室24内に供給されるようになってい
る。
【0029】流体室35,41内には、排気ポート4
3,44を開閉する弁体45,46がそれぞれ圧縮コイ
ルばね47,48によって排気口49に連通された排気
ポート43,44を閉塞する方向に付勢されて設けられ
ている。また、この弁体45,46は第1および第2操
作通路33,34内に設けられ、一端がプランジャ27
a,28aに当接されたた開閉ピン(図示せず)の他端
に当接されている。これによって、前記したプランジャ
27a,28aの前進および後退移動に同期して弁体4
5,46が移動されるようになっている。
【0030】したがって、プランジャ27a,28aが
後退移動して第1および第2連通ポート31,32が開
放されると、開閉ピンを介して弁体45,46によって
排気ポート43,44が閉塞され、共通連通室25から
の流体が大径圧力室23あるいは小径圧力室24に供給
される。一方、プランジャ27a,28aが前進移動す
ると開閉ピンに押された弁体45,46が圧縮コイルば
ね47,48のばね力に抗する方向に移動され、これに
よって排気ポート43,44が開放されて大径圧力室2
3あるいは小径圧力室24内の流体が排気口49から排
出されるようになる。
【0031】前記のように給気ポートPは連通路26に
連通される一方、図2に示すように、小径圧力室24に
向かうバイパス通路50にも連通されている。そして、
ハウジングの小径ピストン22側に、前記した第2操作
通路34に対応した第2操作通路連通孔51aと、この
バイパス通路50に対応したバイパス連通孔51bとが
開設された切換部材51が図示しないボルトにより着脱
自在に設けられている。したがって、第2操作通路34
およびバイパス通路50は、それぞれこの切換部材51
に開設された第2操作通路連通孔51aおよびバイパス
連通孔51bを介して小径圧力室24に連通されるよう
になっている。図4に示すように、切換部材51の第2
操作通路連通孔51aおよびバイパス連通孔51bは弁
軸17の回転中心軸に対してそれぞれ非同心円上に設け
られている。
【0032】そして、図5に示すように、切換部材51
を回転させてバイパス連通孔51bとバイパス通路50
の孔位置を一致させることにより、図2に示すようにバ
イパス通路50と小径圧力室24とが連通されて自己復
帰位置となる。逆に、第2操作通路連通孔51aと第2
操作通路34の孔位置を一致させることにより、図6に
示すように第2操作通路34と小径圧力室24とが連通
されて自己保持位置となる。
【0033】切換部材51を図2に示す自己復帰位置に
設定すると、第2ソレノイド28の弁体28bにより第
2連通ポート32が閉塞された状態でも、バイパス通路
50を介して給気ポートPの流体が常に小径圧力室24
内に供給された状態となる。したがって、この状態のも
とで第1ソレノイド27のコイル部27fに通電される
と、弁軸17は図2において左側に移動し、通電を解く
と元の位置に戻ることになる。一方、切換部材51を図
6に示す自己保持位置に設定すると、第1ソレノイド2
7のコイル部27fを通電すると、第1操作通路33が
開かれて大径圧力室23内に流体が供給されることか
ら、弁軸17は図6に示すように左側に移動する。ま
た、第2ソレノイド28のコイル部28fを通電する
と、第2操作通路34が開放されて小径圧力室24内に
流体が供給されることから、弁軸17は右側に移動す
る。そして、弁軸17が何れの位置となっていても、コ
イル部27f、28fに対する通電が停止された場合に
は、弁軸17は何れかのソレノイドの作動により設定さ
れた位置を保持することになる。
【0034】次に、上述した電磁弁の作動について説明
する。図2は電磁弁がシングルソレノイド型として使用
された場合を示す図であり、図3に示す第2ソレノイド
28のコイル部28fには通電がなされず、したがって
第2ソレノイド28は休止状態に設定されている。そし
て、切換部材51は図2に示すようにバイパス通路50
がバイパス連通孔51bを介して小径圧力室24と連通
される自己復帰位置に設定される。この場合には、給気
ポートPからの流体がバイパス通路50からバイパス連
通孔51bを通って小径圧力室24に供給されている。
したがって、第1ソレノイド27のコイル部27fに電
流が供給されていない状態では、小径圧力室24に供給
される流体の圧力により、弁軸17は図2に示す位置と
なり、給気ポートPの流体は出力ポートBに流出する。
【0035】一方、第1ソレノイド27のコイル部27
fに電流が供給されると、弁体27bが第1連通ポート
31から離れるので、共通連通室25と流体室35,3
6が連通状態となり、第1操作通路33を介して大径圧
力室23に給気ポートPからの流体が供給される。前記
のように大径ピストン21の受圧面積は小径ピストン2
2の受圧面積の2倍に設定されているので、小径圧力室
24内に流体が供給されていても、大径圧力室23内に
供給された流体によって、弁軸17は図2に示される位
置よりも左側に移動する。これにより、給気ポートPの
流体は出力ポートAに流出し、出力ポートBからの流体
は排気ポートR2 に流出する。
【0036】次に、電磁弁をそのままダブルソレノイド
電磁弁として使用する場合には、切換部材51を180
゜姿勢を変更させて図6に示す自己保持位置、すなわち
第2操作通路34が第2操作通路連通孔51aを介して
小径圧力室24と連通される位置に設定するとともに、
第2ソレノイド28のコイル部28fに電力を供給し得
る状態に設定する。
【0037】このように設定された状態のもとで、第2
ソレノイド28のコイル部28fに電力を供給すると、
第2操作通路34から小径圧力室24内に流体が供給さ
れて、弁軸17は図6に示す位置よりも左側に移動す
る。一方、第2ソレノイド28のコイル部28fに対す
る通電を解いて、第1ソレノイド27のコイル部27f
に通電すると、大径圧力室23内に流体が供給されて、
弁軸17は図6に示す位置に移動する。この場合には、
通電を解くと弁軸17は移動された位置に保持される。
【0038】このように、切換部材51の位置を自己復
帰位置と自己保持位置とに切り換えることにより、1つ
の電磁弁をシングルソレノイドの自己復帰型の電磁弁と
して使用することができる一方、ダブルソレノイドの自
己保持型の電磁弁としても使用することができる。した
がって、部品や製品の組立ラインにおいてこの電磁弁が
使用されていた場合に、容易に電磁弁のタイプを変更す
ることができる。
【0039】(実施例2)図7は本発明の他の実施例に
よる電磁弁に用いられた切換部材と第2操作通路および
バイパス通路との位置関係を示す説明図である。
【0040】本実施例における切換部材61によれば、
第2操作通路34と小径圧力室とを連通させる第2操作
通路連通孔61aと小径圧力室とバイパス通路50とを
連通させるバイパス連通孔61bとが弁軸の回転中心軸
に対して共に同心円上に開設されている。また、図示す
るように、第2操作通路34およびバイパス通路50
は、それぞれ切換部材61の孔位置を切り換えることに
よって、これに開設された第2操作通路連通孔61aお
よびバイパス連通孔61bを介して小径圧力室に連通さ
れる位置に形成されている。
【0041】本実施例に示すように、切換部材61に開
設された第2操作通路連通孔61aとバイパス連通孔6
1bの孔位置は同心円上とすることも可能である。
【0042】(実施例3)図8は本発明のさらに他の実
施例による電磁弁に用いられた切換部材と第2操作通路
およびバイパス通路との位置関係を示す説明図である。
【0043】図8に示すように、本実施例における切換
部材71によれば、第2操作通路34またはバイパス通
路50を選択的に小径圧力室に連通させる連通孔71a
が開設されている。そして、第2操作通路34およびバ
イパス通路50は、それぞれ切換部材71の孔位置を切
り換えることによって連通孔71aを介して小径圧力室
に連通される位置に形成されている。
【0044】本実施例に示す切換部材71のように単一
の連通孔71aのみを開設し、これを第2操作通路34
またはバイパス通路50に選択的に連通させることも可
能である。
【0045】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0046】たとえば、本実施例では何れも5ポート弁
となっているが、ポート数はこれに限定されることな
く、4ポート2位置切換弁や3ポート2位置切換弁に対
しても本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0048】(1).本発明によれば、電磁弁自体を交換す
ることなく、自己復帰型の電磁弁つまりシングルソレノ
イド型の電磁弁と、自己保持型の電磁弁つまりダブルソ
レノイド型の電磁弁との何れかに容易に変更することが
できる。
【0049】(2).したがって、電磁弁が使用された部品
や製品の組立や加工ラインにおいては、組立装置等に仕
様変更がなされた場合に、迅速にその変更に対応するこ
とができ、生産効率が大幅に向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による電磁弁がマニホールド
ブロックに複数個搭載されたマニホールド電磁弁を示す
斜視図である。
【図2】その電磁弁の主弁部を示す断面図である。
【図3】その電磁弁のパイロット部を示す断面図であ
る。
【図4】その電磁弁に用いられた切換部材の内面側を示
す斜視図である。
【図5】その切換部材と第2操作通路およびバイパス通
路との位置関係を示す説明図である。
【図6】その電磁弁における動作状態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例2による電磁弁に用いられた切
換部材と第2操作通路およびバイパス通路との位置関係
を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例3による電磁弁に用いられた切
換部材と第2操作通路およびバイパス通路との位置関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マニホールドブロック 2 給気ポート 3 排気ポート 4 排気ポート 5a,5b,5c 電磁弁 6a,6b,6c 出力ポート 7a,7b,7c 出力ポート 8a,8b 空気圧シリンダ 9a,9b ロッド 11 主弁部 12 ソレノイド部 13 ハウジング 16 弁孔 17 弁軸 18 弁体 21 大径ピストン 22 小径ピストン 23 大径圧力室 24 小径圧力室 25 共通連通室 26 連通路 27 第1ソレノイド 27a プランジャ 27b 弁体 27c ヨーク 27d ボビン 27e 固定コア 27f コイル部 27g 圧縮コイルばね 28 第2ソレノイド 28a プランジャ 28b 弁体 28c ヨーク 28d ボビン 28e 固定コア 28f コイル部 28g 圧縮コイルばね 29 手動操作ロッド 29a 操作部 29b カム部 29c ピン 30 ばね部材 31 第1連通ポート 32 第2連通ポート 33 第1操作通路 34 第2操作通路 35 流体室 36 流体室 41 流体室 42 流体室 43 排気ポート 44 排気ポート 45 弁体 46 弁体 47 圧縮コイルばね 48 圧縮コイルばね 49 排気口 50 バイパス通路 51 切換部材 51a 第2操作通路連通孔 51b バイパス連通孔 61 切換部材 61a 第2操作通路連通孔 61b バイパス連通孔 71 切換部材 71a 連通孔 A 出力ポート B 出力ポート P 給気ポート R1 排気ポート R2 排気ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−82479(JP,U) 実公 平5−44625(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/06 F16K 27/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に大径ピストンを有し他端に小径ピ
    ストンを有し、複数の弁体が設けられた弁軸を軸方向に
    摺動自在に収容する弁孔が形成された主弁部と、 前記弁孔に連通して前記主弁部に形成された複数の出力
    ポート、前記弁軸に連通しそれぞれ前記主弁部の同一面
    に開口して形成された給気ポート、および複数の排気ポ
    ートと、 前記主弁部の一端部に前記弁軸の延長上に位置させて取
    り付けられたソレノイド部と、 前記ソレノイド部内に前記弁軸と同一の方向に往復動自
    在に設けられ、前記大径ピストンを収容する大径圧力室
    に連通した第1操作通路と前記給気ポートとを連通させ
    る位置と閉塞させる位置とに作動する第1のプランジャ
    と、 前記ソレノイド部内に前記第1のプランジャに平行に往
    復動自在に設けられ、前記主弁部の他端面に開口面を有
    する第2操作通路と前記給気ポートとを連通させる位置
    と閉塞させる位置とに作動する第2のプランジャと、 前記主弁部に前記給気ポートに連通して形成され前記主
    弁部の他端面に開口面を有するバイパス通路と、 前記主弁部の他端面に自己復帰位置と自己保持位置とに
    切換移動自在に取り付けられ、前記自己復帰位置におい
    て前記第2操作通路と前記小径圧力室とを閉塞しかつ前
    記バイパス通路と前記小径圧力室とを連通させ、前記自
    己保持位置において前記バイパス通路を閉塞しかつ前記
    第2操作通路と前記小径圧力室とを連通させる 切換部材
    とを有することを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記切換部材には、前記第2操作通路と
    前記小径圧力室とを連通させる第2操作通路連通孔と前
    記小径圧力室と前記バイパス通路とを連通させるバイパ
    ス連通孔とが前記弁軸の回転中心軸に対してそれぞれ非
    同心円上に開設されていることを特徴とする請求項1記
    載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記切換部材には、前記第2操作通路と
    前記小径圧力室とを連通させる第2操作通路連通孔と前
    記小径圧力室と前記バイパス通路とを連通させるバイパ
    ス連通孔とが前記弁軸の回転中心軸に対して共に同心円
    上に開設されていることを特徴とする請求項1記載の電
    磁弁。
  4. 【請求項4】 前記切換部材には、前記第2操作通路ま
    たはバイパス通路を選択的に前記小径圧力室に連通させ
    る連通孔が開設されていることを特徴とする請求項1記
    載の電磁弁。
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