JP2823483B2 - 昇降棚 - Google Patents

昇降棚

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JP2823483B2
JP2823483B2 JP15580093A JP15580093A JP2823483B2 JP 2823483 B2 JP2823483 B2 JP 2823483B2 JP 15580093 A JP15580093 A JP 15580093A JP 15580093 A JP15580093 A JP 15580093A JP 2823483 B2 JP2823483 B2 JP 2823483B2
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健一 細川
忠昭 竹中
晴三郎 安田
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収納凹所内に収納配置
されている昇降棚本体を引き出し自在とした昇降棚に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高所に形成された収納凹所内に格
納されている昇降棚本体を収納凹所より引き出し自在と
した昇降棚においては、リンク機構を介して昇降棚本体
を略水平状態を維持しながら前方下方に引き出すことが
できるようになっている。これらのものにあっては、一
般的にリンク機構にバネ部材が取り付けられており、昇
降棚本体の出し入れはバネ部材のバネ力によって補助さ
れるようになっている。ここで、昇降棚本体を出し入れ
する場合、収納凹所内より昇降棚本体を引き出す時にバ
ネ部材が引き伸ばされた状態となり、収納凹所内に昇降
棚本体を格納する時にバネ部材のバネ力による補助によ
って軽い操作力で昇降棚本体を収納凹所内に格納できる
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、収納棚本体に靴等の物品の出し入れ
を行う場合には収納棚本体をバネ部材のバネ力に抗して
引き出した状態で収納棚本体を使用者が手で保持してい
なければならず、物品の出し入れは片手で行う必要があ
って使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、収納棚本体を引き出し状態でロックすること
ができ、収納棚本体への物品の出し入れを手間取ること
なく簡易に行うことができて使い勝手のよい昇降棚を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、略水平状態を維持しながら前方下方に
下降移動可能となるように収納凹所1内にリンク機構A
を介して収納棚本体2を収納配置し、収納棚本体2の引
き出し移動時に収納棚本体2を格納方向に付勢する第1
のバネ部材3と第2のバネ部材4をリンク機構Aに設
け、一端がリンク機構Aに連結された第2のバネ部材4
の他端を上下移動自在に配置し、昇降棚本体2の引き出
し途中に第2のバネ部材4の他端が無負荷状態で当接さ
れるバネ当たり5を第2のバネ部材4の他端の移動方向
の先方に配置し、収納棚本体2の引き出し状態で収納棚
本体2をロックするロック手段Dをリンク機構Aに設け
たことに特徴を有している。
【0006】また、請求項2記載のものにあっては、ロ
ック手段Dによるロックを解除するロック解除手段Eを
リンク機構Aに設けたことに特徴を有している。
【0007】
【作用】しかして、ロック手段Dによって収納棚本体2
を引き出した状態で収納棚本体2をロックすることで収
納棚本体2への物品の出し入れは使用者が両手を使って
行うことができるものであり、また、収納凹所1内に収
納棚本体2を収納する場合にはロック解除手段Eにてロ
ック手段Dによる収納棚本体2のロックを解除すること
で第1のバネ部材3及び第2のバネ部材4の2つのバネ
部材の付勢力によって昇降棚本体2を軽い操作力によっ
て収納凹所1内に格納することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。本発明における昇降棚Bは、例えば、下駄箱
のような収納家具を示しており、図1乃至図3に示され
るように下部収納部Cの上部前方に収納棚本体2を引き
下ろして靴のような物品を収納または取り出すことがで
きるようになっている。
【0009】昇降棚Bは収納凹所1内に出し入れ自在に
収納配置される収納棚本体2と、この収納棚本体2を略
水平状態を維持しながら前方下方に下降移動させるため
のリンク機構Aとで主体が構成されている。ここで、必
要に応じて収納凹所1の前開口部には開閉自在な扉を取
り付けるようにしてあってもよい。収納棚本体2は図4
に示される保持枠10と、図15に示される棚板30と
で主体が構成されており、図7に示されるように上下で
隣合うように保持枠10に棚板30が取り付けられてい
る。
【0010】保持枠10は図4、図5に示されるように
ロ字状の前枠11と、前枠11の背方に配置される後枠
12と、前枠11と後枠12との間に架設される棚受け
13と、前枠11と後枠12の上部間に架設される補強
部材14とで主体が構成されている。前枠11は一対の
縦枠15と横枠16とでロ字状に形成されており、対向
する縦枠15の下部間に設けられた下側の横枠16によ
って保持枠10を出し入れ操作する場合に使用者が手で
持つための把持部17が形成されている。
【0011】後枠12は丸鋼のような線状材によって形
成されており、縦片18と横片19とで断面L字状に形
成される棚受け13によって前枠11に連結固定されて
いる。棚受け13の横片19からは上方に向けて連結突
起20が突設されており、端部を横片19上に載置する
ようにして隣合う棚受け13間に配置される棚板30
は、端部に設けられた係止孔31に連結突起20を差し
込むことで固着具を用いたりするようなことなく設置で
きるようになっている。
【0012】補強部材14は縦片21と横片22とで断
面L字状に形成されており、前枠11を構成する上部側
の横枠16に横片22を連結固定し、縦片21を前枠1
1の縦枠15の上部に連結固定すると共に後枠12の上
部に連結固定して前枠11と後枠12との間に架設され
ている。隣合う補強部材14間には線状材にて形成され
るスペーサ23が架設されている。補強部材14の縦片
21の外面には取り付け位置を上下にずらせるようにし
てリンク機構Aを構成する前支持リンク40と後支持リ
ンク60の上部が回動自在に軸着される連結軸24が図
6に示されるように溶接固定によって取り付けられてい
る。この連結軸24は縦片21の外面に溶接固定される
基台25より軸26を突設して構成されており、軸26
にはネジ孔27が設けられている。対向する補強部材1
4間には開口28が設けられており、この開口28によ
って保持枠10の上部側から靴等の物品の出し入れを行
ったり、図7に示されるように長靴やブーツのような背
の高いものを収納できるようになっている。
【0013】棚板30は図15に示されるように両端に
係止孔31を備えた薄板材によって形成されており、後
端部には図16、図17に示されるように載置された靴
のような物品が後側に落ちるのを防止するためのガード
パイプ32が取り付けられるようになっており、前端部
にはゴムのような弾性材によって形成される滑り止め3
3が取り付けられるようになっている。また、滑り止め
33としては図18に示されるようにガードパイプ32
にて構成するようにしてあってもよい。
【0014】収納凹所1の側壁には図19、図20に示
されるような取り付けベース6が取り付けられており、
この取り付けベース6と保持枠10との間にリンク機構
Aが取り付けられるようになっている。取り付けベース
6は基板70の両端より取り付け片71を突設して構成
されており、取り付け片71に設けられた通孔72を介
して収納凹所1の側壁に固着具を打入することで収納凹
所1の側壁に取り付けられるようになっている。取り付
けベース6としては図19に示される右取り付けベース
6aと、図20に示される左取り付けベース6bとがあ
り、各取り付けベース6a,6bの基板70には図21
に示されるように相対向する位置に支持軸73が取り付
けられている。支持軸73は図22に示されるように基
板70に溶接固定される取り付け基台74より軸75を
突設して形成されており、軸75の先部にはネジ具を螺
合するためのネジ孔76が設けられている。左取り付け
ベース6bの上端部には上下方向に連続するスリット7
が設けられており、このスリット7に後述する第2のバ
ネ部材4の他端がスライド移動自在に取り付けられるよ
うになっている。スリット7の下端には後述する第2の
バネ部材4の他端の連結片4aに取り付けられた連結部
130としてのスライド部材131をスリット7内に挿
入係止するための挿入孔7aが設けられている。また、
スリット7の上端にはスリット7に沿って移動する第2
のバネ部材4の他端が当たって第2のバネ部材4の上方
への移動を止めるバネ当たり5が形成されている。
【0015】各取り付けベース6a,6bの基板70の
上部には図27、図28に示されるようなストッパー8
0が取り付けられるようになっており、このストッパー
80によって後述する後支持リンク60の回動範囲を規
制するようになっている。このストッパー80は縦片8
1と横片82とで略L字状に形成された本体83の縦片
81にゴムのような弾性体にて形成されるクッション8
4を取り付けて構成されており、横片82を固着具によ
って基板70に取り付けることで各取り付けベース6
a,6bに取り付けられている。85は固着具を挿通す
るための連結孔である。
【0016】保持枠10と取り付けベース6との間に設
置されるリンク機構Aは図8乃至図11に示される前支
持リンク40と、図12乃至図14に示される後支持リ
ンク60と、前支持リンク40及び後支持リンク60を
バネ付勢する第1のバネ部材3、第2のバネ部材4とで
主体が構成されている。前支持リンク40は一対の縦枠
41の下部間に横枠42を架設して構成されており、各
縦枠41の上端部には保持枠10を構成する補強部材1
4の縦片21に設けられた下側の連結軸24が軸着され
る連結孔43が設けられ、下端部には取り付けベース6
の基板70に設けられた下側の支持軸73が軸着される
連結孔44が設けられている。一方の縦枠41の上部に
は長孔状の取り付け孔51が設けられたレバーガイド取
り付け板50が取り付けられており、取り付け孔51に
ガイド孔53の孔縁を係合するようにして図29に示さ
れるようなレバーガイド52が取り付けられるようにな
っている。ここで、レバーガイド52は上下端に設けら
れた通孔54よりレバーガイド取り付け板50の上下端
に設けられた通孔55にネジ具を打入して相互に連結固
定されるようになっている。縦枠41の下端部からは横
枠42と直交するように軸取り付け片45が突設されて
おり、軸取り付け片45には図10に示されるように内
側方に向けて連結軸46が突設され、この連結軸46に
第1のバネ部材3の一端が軸着されるようになってい
る。
【0017】後支持リンク60は前支持リンク40を構
成する縦枠41よりも長さ寸法の長い一対の縦枠61の
下部間に横枠62を架設して構成されており、各縦枠6
1の上端部には保持枠10を構成する補強部材14の縦
片21に設けられた上側の連結軸24が軸着される連結
孔63が設けられ、下端部には取り付けベース6の基板
70に設けられた上側の支持軸73が軸着される連結孔
64が設けられている。また、各縦枠61の下端部から
は横枠62と直交するように軸取り付け片65が突設さ
れており、軸取り付け片65には内側方に向けて連結軸
66が突設され、この連結軸66に第2のバネ部材4の
一端が軸着されるようになっている。また、各縦枠61
の上端部からは上記軸取り付け片65の突出方向と反対
側に向けて軸取り付け片67が突設されており、軸取り
付け片67には内側方に向けて連結軸68が突設され、
この連結軸68に第1のバネ部材3の他端が軸着される
ようになっている。
【0018】一方の縦枠61の上部には図13に示され
るように長孔状のガイド孔91が設けられたストッパー
ガイド金具90が取り付けられている。ストッパーガイ
ド金具90の上端側に位置するガイド孔91の端部には
挿入孔92が設けられており、また、ストッパーガイド
金具90の下端側に位置するガイド孔91の端部にはガ
イド孔91と略直交する方向に向けてロック孔部93が
形成されている。
【0019】上記した前支持リンク40と後支持リンク
60とは図25、図26に示されるように前後で相対向
するように平行に配置されるものであり、前支持リンク
40と後支持リンク60にはロック手段Dとしてのスト
ッパー金具100とロック解除手段Eとしてのストッパ
ー解除レバー110が連結されるようになっている。ス
トッパー金具100は図23に示されるように帯板材1
01によって形成されており、一端には側方に向けて連
結軸102が突設され、他端にはネジ具が挿入される通
孔103が設けられている。連結軸102が突設された
一端には連結軸102と隣合うように係合凹所104が
凹設されており、この係合凹所104は一端側の上縁を
部分的に切り欠くようにして形成されている。
【0020】ストッパー解除レバー110は図24に示
されるようにへ字状の帯板材111によって形成されて
おり、一端には図30に示されるような操作つまみ12
0が取り付けられるようになっている。この操作つまみ
120は一側面がわに嵌め込み溝121が形成されてお
り、この嵌め込み溝121を帯板材111の一端に係合
し、帯板材111に設けられた通孔114よりネジ孔1
22内にネジ具123を打入することで取り付けられる
ようになっている。帯板材111の他端には側方に向け
て係止突起113が突設されており、係止突起113と
隣合うように帯板材111の他端には通孔112が設け
られている。
【0021】上記ストッパー金具100は図25に示さ
れるように一端の連結軸102を後支持リンク60に設
けられたストッパーガイド金具90のガイド孔91にス
ライド移動自在に係合すると共に他端をネジ具94によ
って右取り付けベース6aの上部に連結固定することで
右取り付けベース6aと後支持リンク60との間に架設
されている。ここで、帯板材101の一端の連結軸10
2はガイド孔91の端部に設けられた挿入孔92よりガ
イド孔91内に挿入されるようになっており、また、帯
板材101の他端は通孔103に挿入されたネジ具94
を右取り付けベース6aの基板70の上部に打入するこ
とで回動自在に右取り付けベース6aに連結固定されて
いる。
【0022】ストッパー解除レバー110は操作つまみ
120が取り付けられる一端側を前支持リンク40に設
けられたレバーガイド52のガイド孔53に挿通し、他
端に設けられた通孔112に挿通されたネジ具56をス
トッパー金具100の連結軸102の裏面側に打入する
ことでストッパー金具100に対して回転自在に連結さ
れている。
【0023】ガススプリングにて形成される第1のバネ
部材3は一端に設けられた連結片3aを前支持リンク4
0の下端の軸取り付け片45に設けられた連結軸46に
回動自在に軸着してあり、他端に設けられた連結片3b
を後支持リンク60の上端の軸取り付け片67に設けら
れた連結軸68に回動自在に軸着してあり、前後で対向
するように配置された前支持リンク40の縦枠41の下
端と後支持リンク60の縦枠61の上端との間に取り付
けられている。ここで、第1のバネ部材3は前支持リン
ク40と後支持リンク60とが起立状態となっている場
合に伸びた状態となり、前支持リンク40と後支持リン
ク60とが倒れた状態となった場合に圧縮されるように
前後で対向するように配置された前支持リンク40の縦
枠41の下端と後支持リンク60の縦枠61の上端との
間に配置されている。
【0024】ガススプリングにて形成される第2のバネ
部材4は一端に設けられた連結片4aを後支持リンク6
0の下端の軸取り付け片65に設けられた連結軸66に
回動自在に軸着してあり、他端に設けられた連結部13
0を左取り付けベース6bに設けられたスリット7にス
ライド移動自在に取り付けてある。この連結部130は
スリット7に抜け止めされた状態でスリット7に沿って
スライド移動させることができるスライド部材131に
よって構成されており、このスライド部材131が第2
のバネ部材4の他端の連結片4bに連結固定されてい
る。ここで、第2のバネ部材4は前支持リンク40と後
支持リンク60とが起立状態となっている場合に伸びた
状態となり、前支持リンク40と後支持リンク60とが
倒れた状態となった場合に圧縮されるように配置されて
いるものであるが、スリット7にスライド移動自在に挿
入係止されたスライド部材131は前支持リンク40と
後支持リンク60とが起立状態となっている場合にはス
リット7の下部に位置し、前支持リンク40と後支持リ
ンク60とが少し倒れた状態ではスリット7の中間部に
位置し、前支持リンク40と後支持リンク60とが約4
5°以下に倒れた状態でスリット7の上端縁のバネ当た
り5に当接されるように配置されている。つまり、リン
ク機構Aとしての前支持リンク40と後支持リンク60
とが倒れ始めた初期には第2のバネ部材4は上方に移動
させられるものの他端がスリット7に沿ってスライド移
動することで第2のバネ部材4は圧縮されないものであ
り、前支持リンク40と後支持リンク60とが約45°
以下の状態まで倒れて第2のバネ部材4の他端がバネ当
たり5に当接した後に圧縮され始めるようになってい
る。
【0025】しかして、図1に示される格納状態から保
持枠10を構成する前枠11の下部の把持部17を手で
持って前方に引き出すと収納棚本体2は図2、図3に示
されるようにリンク機構Aによって略水平状態を維持し
ながら前方下方に下降移動させられるものであり、ロッ
ク手段Dによって引き出された状態でロックされた図3
に示される状態で収納棚本体2の棚板30上に靴等の物
品を置いたり、棚板30上から物品を取り出すものであ
る。続いて引き出された収納棚本体2を収納凹所1内に
格納するにはロック解除手段Eとしてのストッパー解除
レバー110を操作してロックを解除した後に把持部1
7を手で持って収納棚本体2を上方に持ち上げるように
すると軽い力で収納棚本体2を収納凹所1内に格納する
ことができるものである。
【0026】そして、把持部17を手で持って収納棚本
体2を収納凹所1より引き出していくと、リンク機構A
によって収納棚本体2は略水平状態を維持しながら前方
下方に下降移動させられるものであり、リンク機構Aを
構成する前支持リンク40と後支持リンク60とが第1
のバネ部材3のバネ力に抗して前傾していく。ここで、
後支持リンク60の前傾に伴って第2のバネ部材4も圧
縮方向に移動させられることとなるが、第2のバネ部材
4の他端は取り付けベース6に設けられたスリット7に
沿って移動自在となっているために収納棚本体2の引き
出し初期には第2のバネ部材4のバネ力が前支持リンク
40と後支持リンク60に作用することがなく、収納棚
本体2の引き出し初期には第1のバネ部材3のみのバネ
力に抗して保持枠10を引き出すようになっている。そ
して、大部分を引き出した状態での収納棚本体2の引き
出し完了前に第2のバネ部材4の他端がスリット7の上
端のバネ当たり5に当たることで第2のバネ部材4のバ
ネ力がリンク機構Aに作用することとなるが、引き出し
完了前には収納棚本体2を移動させている惰力で第2の
バネ部材4が圧縮されるために大きい引き出し力を必要
とすることなく第2のバネ部材4が圧縮される。収納棚
本体2が引き出し完了となって第2のバネ部材4が圧縮
されると同時に後支持リンク60のストッパーガイド金
具90のガイド孔91に沿って移動したストッパー金具
100の連結軸102がガイド孔91の端部のロック孔
部93に嵌まり込むものであり、これと同時にストッパ
ー解除レバー110の係止突起113がストッパー金具
100の係合凹所104に係合し、これによってリンク
機構Aはロック手段Dにて引き出し完了時に自動的にロ
ックされた状態となって第1のバネ部材3と第2のバネ
部材4のバネ力がリンク機構Aに作用したままの状態で
収納棚本体2が引き出された状態のままで固定される。
ここで、ストッパー解除レバー110の中央部は前支持
リンク40に設けられたレバーガイド52のガイド孔5
3に挿入係止されているために操作つまみ120が設け
られた先端部が下方に移動することがないようになって
いる。また、ここで、前支持リンク40と後支持リンク
60とを構成する各縦枠41,61は横枠42,62に
よって相互に連結されているために強度を上げることが
できて前支持リンク40及び後支持リンク60に歪みが
発生したりするのを防止することができ、ロック及びロ
ック解除を行うためのストッパー金具100とストッパ
ー解除レバー110は片側のみに取り付けるようにして
あってもリンク機構Aに変形が生じたりするようなこと
なくロック及びロックの解除を確実に行えるようになっ
ている。そして、ロック手段Dによって引き出し状態で
ロックされた収納棚本体2に対して靴等の物品の出し入
れを使用者は両手を使って行うことができるものであ
る。
【0027】次いで、収納棚本体2を収納凹所1内に格
納する場合にはロック解除手段Eとしてのストッパー解
除レバー110の操作つまみ120を下方に引くようし
てストッパー金具100の係合凹所104に係合された
ストッパー解除レバー110の係止突起113を係合凹
所104より外すことでストッパーガイド金具90のガ
イド孔91のロック孔部93に係合したストッパー金具
100の連結軸102がロック孔部93より外れ、圧縮
された状態の第1のバネ部材3と第2のバネ部材4の伸
びようとするバネ力によってリンク機構Aが起こされる
方向に付勢されて移動し、バネ力によって軽い操作力で
収納棚本体2を収納凹所1内に格納することができるも
のである。つまり、収納凹所1内への格納時には第1の
バネ部材3と第2のバネ部材4の2つのばね力によって
収納棚本体2を収納凹所1内に格納できるようになって
いる。
【0028】そして、上記した昇降棚Bにおいては、収
納棚本体2を収納凹所1内より引き出す場合の初期には
第1のバネ部材3のみのバネ力に抗して収納棚本体2を
引き出すだけでよく、また、収納棚本体2を収納凹所1
内に格納する場合には第1のバネ部材3と第2のバネ部
材4の2つのばね力をリンク機構Aに作用させて収納棚
本体2を収納凹所1内に格納することができるものであ
り、2つのバネ部材を備えているといえども、引き出し
初期には軽い力で収納棚本体2を引き出すことができ、
格納時には2つのバネ部材のバネ力を利用して軽い力で
収納棚本体2を格納することができるようになってい
る。
【0029】上述した実施例にあっては、保持枠10に
設けられる棚板30が上下2段に設けられた2段仕様の
ものについて説明したが、このものに限定されるもので
はなく2段以下または2段以上であってもよいものであ
り、3段仕様の場合に用いられる保持枠10、前支持リ
ンク40、後支持リンク60、取り付けベース6をそれ
ぞれ図31乃至図35に示している。また、上述した実
施例にあっては、前支持リンク40及び後支持リンク6
0を構成する一対の縦枠41,61は横枠42,62に
よって下部同士を相互に連結するようにしたものを示し
たが、図36に示されるように横枠を設けずに各縦枠4
1,61の下部を取り付けベース6に連結固定するよう
にしてあってもよい。さらに、上述した実施例にあって
は、昇降棚Bは靴のような物品を収納する下駄箱のよう
なものである場合を示しているが、このものに限定され
るものではなく物品として食器を収納する食器棚として
用いたり、本を収納する本棚として用いるようにしても
よいものである。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のように、略水平状態を維
持しながら前方下方に下降移動可能となるように収納凹
所内にリンク機構を介して収納棚本体を収納配置し、収
納棚本体の引き出し移動時に収納棚本体を格納方向に付
勢する第1のバネ部材と第2のバネ部材をリンク機構に
設け、一端がリンク機構に連結された第2のバネ部材の
他端を上下移動自在に配置し、昇降棚本体の引き出し途
中に第2のバネ部材の他端が無負荷状態で当接されるバ
ネ当たりを第2のバネ部材の他端の移動方向の先方に配
置し、収納棚本体の引き出し状態で収納棚本体をロック
するロック手段をリンク機構に設けてあるので、収納棚
本体をロック手段によって引き出し状態でロックするこ
とができ、収納棚本体への物品の出し入れは使用者が両
手を使って行うことができるものであり、収納棚本体へ
の物品の出し入れを手間取ることなく簡易に行うことが
できて使い勝手のよい昇降棚を提供することができるも
のである。また、収納凹所内に収納棚本体を格納する場
合にはロック解除手段にてロック手段による収納棚本体
のロックを解除することで第1のバネ部材及び第2のバ
ネ部材の2つのバネ部材の付勢力によって昇降棚本体を
軽い操作力によって収納凹所内に格納することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す収納状態の断面図であ
る。
【図2】同上の引き出し途中の断面図である。
【図3】同上の引き出した状態の断面図である。
【図4】保持枠を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図5】保持枠の分解斜視図である。
【図6】図4(a)におけるイ部の拡大断面図である。
【図7】昇降棚本体の背方から見た斜視図である。
【図8】前支持リンクを示すものであり、(a)は正面
図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は左側
面図である。
【図9】レバーガイド取り付け板の取り付け状態を示す
拡大正面図である。
【図10】図8(a)におけるロ部の左右反転させた状
態の拡大正面図である。
【図11】前支持リンクの斜視図である。
【図12】後支持リンクを示すものであり、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は左
側面図である。
【図13】ストッパーガイド金具の取り付け状態を示す
拡大正面図である。
【図14】後支持リンクの斜視図である。
【図15】棚板を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図16】棚板へのガードパイプと滑り止めの取り付け
位置を示す分解斜視図である。
【図17】ガードパイプと滑り止めの取り付け状態を示
す一部破断した側面図である。
【図18】滑り止めの他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図19】右取り付けベースを示すものであり、(a)
は正面図、(b)は平面図である。
【図20】左取り付けベースを示すものであり、(a)
は正面図、(b)は平面図である。
【図21】右取り付けベースと左取り付けベースの斜視
図である。
【図22】支持軸の取り付け状態を示すものであり、図
20(b)におけるハ部の拡大断面図である。
【図23】ストッパー金具を示すものであり、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図24】ストッパー解除レバーを示すものであり、
(a)は正面図、(b)は部分平面図である。
【図25】ストッパー金具とストッパー解除レバーの連
結状態を示す分解斜視図である。
【図26】リンク機構の一部省略した分解斜視図であ
る。
【図27】ストッパーを示すものであり、(a)は正面
図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図28】ストッパーの分解斜視図である。
【図29】レバーガイドを示すものであり、(a)は正
面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図30】操作つまみを示すものであり、(a)は正面
図、(b)は平断面図、(c)は斜視図である。
【図31】3段用の保持枠を示すものであり、(a)は
正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図32】3段用の前支持リンクを示すものであり、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、
(d)は左側面図である。
【図33】3段用の後支持リンクを示すものであり、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、
(d)は左側面図である。
【図34】3段用の右取り付けベースを示す正面図であ
る。
【図35】3段用の左取り付けベースを示す正面図であ
る。
【図36】リンク機構の他の実施例を示す一部省略した
分解斜視図である。
【符号の説明】
A リンク機構 D ロック手段 E ロック解除手段 1 収納凹所 2 収納棚本体 3 第1のバネ部材 4 第2のバネ部材 5 バネ当たり 6 取り付けベース 7 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 晴三郎 大阪市中央区島之内1丁目12番23号 双 葉実業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47B 51/00 501

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平状態を維持しながら前方下方に下
    降移動可能となるように収納凹所内にリンク機構を介し
    て収納棚本体を収納配置し、収納棚本体の引き出し移動
    時に収納棚本体を格納方向に付勢する第1のバネ部材と
    第2のバネ部材をリンク機構に設け、一端がリンク機構
    に連結された第2のバネ部材の他端を上下移動自在に配
    置し、昇降棚本体の引き出し途中に第2のバネ部材の他
    端が無負荷状態で当接されるバネ当たりを第2のバネ部
    材の他端の移動方向の先方に配置し、収納棚本体の引き
    出し状態で収納棚本体をロックするロック手段をリンク
    機構に設けて成ることを特徴とする昇降棚。
  2. 【請求項2】 ロック手段によるロックを解除するロッ
    ク解除手段をリンク機構に設けて成ることを特徴とする
    請求項1記載の昇降棚。
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