JP2822118B2 - 台車のゲージ変更方法および可変ゲージ台車ならびにゲージ変更設備 - Google Patents

台車のゲージ変更方法および可変ゲージ台車ならびにゲージ変更設備

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JP2822118B2
JP2822118B2 JP4308152A JP30815292A JP2822118B2 JP 2822118 B2 JP2822118 B2 JP 2822118B2 JP 4308152 A JP4308152 A JP 4308152A JP 30815292 A JP30815292 A JP 30815292A JP 2822118 B2 JP2822118 B2 JP 2822118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、一対のレールの間隔
であるゲージ(軌間ともいう)の異なるレールを走行す
る車両において、その車体を支持する台車のゲージ(左
右の車輪間隔)をレールの間隔に合わせて変更する方法
と、ゲージを変更可能な可変ゲージ台車ゲージ変更設
備と関するものである。
【0003】
【従来の技術】一般の車両では、車体を支持する台車の
車輪のゲージは軌道のゲージに対応して常に一定に保持
されており、同一の車両で異なるゲージの軌道へ乗り入
れることは不可能ある。例えば、新幹線では広いゲージ
(広軌)のレール上を車両が走行し、在来線では狭いゲ
ージ(狭軌)のレール上を車両が走行する。
【0004】先行技術としては、次のものがある。
【0005】 車両の車輪のゲージはそのまま保持
し、軌道のゲージを車輪のゲージに合うように改造する
いわゆる改軌で、異なるゲージであった区間に乗り入れ
る。
【0006】 スペインにおける「タルゴ(TALGO)
列車」の可変ゲージ台車がある。この台車は、台車枠に
左右方向にスライド可能な車軸で支えられている独立し
た車輪と、車輪ゲージの位置決めをするロックピン等か
らなり、地上設備としては、車体を支持する車体支持レ
ールと、車輪の位置を案内する案内レールなどからな
る。そして、台車のゲージの変更は、車体支持レールが
台車フレームの一部に接触することによって、車体重量
を支えると同時に車輪が無負荷となり、ロックピンがは
ずされ、車輪は左右方向へスライド可能となり、案内レ
ールによって車輪が新しい位置へ移動し、ロックピンが
挿入されて車輪が位置決めされ、車体支持レールから台
車が降りて、車輪ゲージの変更が終了することにより行
われる。
【0007】 特開昭54−47221号公報に記載
のボギー台車がある。このボギー台車は、左右一対の独
立した板状の台車枠の前後に車輪を自由回転可能に配設
し、車体をバネ部材を介して支持する下部バーの両側部
下面にラックをレール幅方向に設けるとともに、このラ
ックに噛合するラックを台車枠の中央部上面にレールの
幅方向に設けている。そして、台車ゲージの変更は、下
部バーの両側下面をそれぞれベルトコンベヤで持ち上げ
てラックから浮かせ、台車枠の車輪の走行に合わせて下
部バーを車体とともに移動させながら、除々にゲージが
変更される一対のレールによって台車枠とともに車輪の
間隔を変え、最終の目標ゲージのレール上に台車が完全
に移行したときに、ベルトコンベヤで持ち上げた下部バ
ーのラック部を台車枠のラック上に載置して位置決めす
ることによって行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術では、次のような問題点がある。
【0009】 軌道のゲージを変換する場合:軌道の
設備の改造に莫大な費用と労力と時間がかかる。車輪の
ゲージは代わっていないので、結局のところ異なるゲー
ジの区間には乗り入れられない。
【0010】 「タルゴ列車」の場合:ゲージ変換時
に、車輪がレールから離れているので自走できない。し
たがって、列車の駆動力を外部から与えなければ、ゲー
ジ変換動作を実行できない。
【0011】 特開昭54−47221号の場合:台
車枠上でベルトコンベヤにより車体を持ち上げるので、
車輪に重量がほとんど作用しない。このため、自力走行
に必要な粘着力が失われるので、車輪を駆動する方式の
駆動台車には採用しがたい。また、台車枠上で車体を持
ち上げた際はもちろんであるが、走行中にも、台車枠が
転倒するおそれがある。さらに、ゲージの変更時に、台
車枠と下部バーとの移動速度を一致させるのが困難であ
る。
【0012】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あって、自走可能な駆動台車でも車輪のゲージ変換を実
現でき、同時に同じ機構を付随台車にも適用でき、ま
た、走行安定性が従来のゲージ固定方式の台車に劣ら
ず、地上設備から動く機構をなくし、保守が容易な台車
のゲージ変更方法および可変ゲージ台ならびにゲージ
変更設備提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の台車のゲージ変更方法は、a)ゲージが相互
に異なる一方の軌道から他方の軌道に移行する台車を、
両軌道を接続する中継軌道上を走行させながら、前記台
車のゲージを変更する方法であって、b)前記台車は、左
右一対の台車枠を相互に移動可能に構成し、かつ解錠可
能な鎖錠手段で相互に結合し、左右の車輪を車軸に対し
それぞれスライド自在とし、c)一方の軌道から中継軌道
に入ると、前記台車上に搭載される車体の荷重の一部を
担う補助輪と係合する走行路が鎖錠手段の補助輪を押上
げて鎖錠手段を解錠、保持し、d)続いて中継軌道のゲー
ジが変化する区間を前記車体の荷重の一部を担いなが
車が走行することで、一対のガイドレールまたは前記軌
道の一対のレールが台車の車輪を押圧し、e)この押圧力
で車輪と係合しつながった左右の各台車枠が相対的に横
移動し、f)所定の移動が完了した後、補助輪と係合する
走行路が鎖錠手段の補助輪を降下させて鎖錠手段を鎖
錠、保持した後、g)台車が中継軌道区間から出て台車の
ゲージ変更を完了し、該台車が他方の軌道へ移行するも
のである。
【0014】また上記方法を実施するために本発明の可
変ゲージ台車は、A)一方の横はり4の端部が他方の側は
り3に互いに乗りあう左右一対の略T形の台車枠2・2
と、B)弾性体18・19を備え、前記台車枠2・2の両
方に乗ってこれの上に搭載される車体の荷重を支持し
記横はり4の先端部と対向する台車枠2同士を平行リン
ク機構状にそれぞれ枢支・接続する左右一対の車体支持
手段9と、C)前記台車枠2・2同士の少なくとも左右方
向を相互に複数の位置で固定して、前記台車枠2・2上
に搭載される車体の荷重の一部を担う鎖錠解錠可能な上
下可動の補助輪21を含む鎖錠手段6・7・8と、D)車
軸13に対し長手方向に移動可能な左右一対の移動車輪
12と、E)前記各移動車輪12を前記台車枠2に係合支
持する軸箱14とその支持装置15とを備えている。
【0015】請求項3記載のように、前記鎖錠手段は、
左右車輪間の内側に設けた各補助輪を作用点とし、各台
車枠を相手側の台車枠に対して相対的に上下方向に分離
して解錠、係合して鎖錠するように構成してもよく、あ
るいは請求項4記載のように、前記鎖錠手段は、左右車
輪間の外側に設けた各補助輪を作用点とし、各台車枠を
相手側の台車枠に対して相対的に上下方向に分離して解
錠、係合して鎖錠するように構成してもよく、さらにま
た請求項5記載のように、H)前記鎖錠手段が、補助輪の
上下動で分離係合可能に連繋枢支するロックピンを備え
ていてもよい。
【0016】請求項6記載のように、I)前記車輪が、車
軸に対して回転するようにしてもよく、あるいは請求項
7記載のように、J)前記車輪が、車軸に対して回転しな
いようにしてもよい。
【0017】更に上記方法を実施するために本発明の
ージ変更設備は、1)台車をゲージが相互に異なる一方の
軌道から他方の軌道に移行する際に、両軌道を接続する
中継軌道上を台車上に搭載される車体の荷重の一部を負
担させて走行させることにより可変ゲージ台車のゲージ
を変更するための地上設備と、左右一対の台車枠を相互
に移動可能に構成し、かつ解錠可能な鎖錠手段で相互に
結合し、左右の車輪を車軸に対しそれぞれスライド自在
とし、前記一方の軌道から中継軌道に入ると、前記鎖錠
手段の台車上に搭載される車体の荷重の一部を担う補助
輪が押上げられて解錠するとともに補助輪が降下して鎖
錠する鎖錠手段を備えた可変ゲージ台車とからなるゲー
ジ変更設備であって、2)前記地上設備が、狭いゲージの
軌道と、広いゲージの軌道と、該両軌道の間を接続し、
ゲージが連続的に変化する部分の両端にゲージが一定な
部分を設けた中継軌道と、中継軌道の区間内に配置し、
平面的にはゲージと所定の関係寸法を保持して位置し、
上下方向にはゲージが連続的に変化する区間を越える長
さにわたって、レール頭頂面より高く、かつ始終端部を
下方に向けて連続的に傾斜させた補助輪用の走行路とを
設けている。
【0018】請求項9に記載のように、3)前記中継軌道
の区間内で走行路の全長を越えて配置し、平面的にはゲ
ージと所定の関係寸法を保持して一対のレールの内側に
位置し、上下方向にはレール頭頂面以上の上端高さに設
けた一対の内側ガイドレールを備えたり、あるいは請求
項10記載のように、4)前記中継軌道の区間内で走行路
の全長を越えて配置し、平面的にはゲージと所定の関係
寸法を保持して一対のレールの外側に位置し、上下方向
にはレール頭頂面以上の上端高さに設けた一対の外側ガ
イドレールを備えたり、さらにまた請求項11記載のよ
うに、5)前記中継軌道の区間内で走行路の全長を越えて
配置し、平面的にはゲージと所定の関係寸法を保持して
一対のレールの内側に位置し、上下方向にはレール頭頂
面以上の上端高さに設けた一対の内側ガイドレールと、
6)前記中継軌道の区間内で走行路の全長を越えて配置
し、平面的にはゲージと所定の関係寸法を保持して一対
のレールの外側に位置し、上下方向にはレール頭頂面以
上の上端高さに設けた一対の外側ガイドレールとを備え
たりすることができる。
【0019】請求項12記載のように、7)前記走行路
を、前記中継軌道の一対のレールの内側に設けてもよ
く、あるいは請求項13記載のように、8)前記走行路
を、前記中継軌道の一対のレールの外側に設けてもよ
い。
【0020】
【作用】上記の構成を有する本発明の台車のゲージ変更
方法(請求項1)によれば、例えば狭いゲージの軌道か
ら広いゲージの軌道に台車が移行する際、台車が中継軌
道に進入する手前で前記側はり上に直交する横はりの作
用している車体荷重の一部が補助輪を介して押し上げら
れ、側はりと横はりの先端部の位置を拘束している前記
鎖錠手段を解錠、保持して位置決めが解除される。この
状態は、中継軌道を挟んで狭いゲージの軌道から広いゲ
ージの軌道上へ台車が完全に移行し終わるまでの間、継
続される。この間に、車軸に対し両側の車輪がレールの
間隔の変化に応じて外側へスライドすると同時に、各車
輪を支持している側はりが他方の横はりに対し車輪とと
もに外側へ移動する。そして、最終的に台車の左右の車
輪の間隔が広いゲージの軌道のレールの間隔と等しくな
るまで拡がり、また、台車枠を構成する左右の側はりの
間隔も車輪の間隔の拡がりに応じて拡がる。この状態
で、補助輪を介して押し上げられていた車体荷重が再び
前記横はりの先端部上に作用し、側はりと横はりの左右
方向の相対位置が再び前記鎖錠手段によって、鎖錠、保
持され、位置決めされる。この結果、台車の左右の台車
枠の間隔および左右の車輪の間隔が一定に保持され、台
車は広いゲージの軌道上を安定して走行できるようにな
る。なお、広いゲージの軌道から狭いゲージの軌道に台
車を移行する際にも、上記とほぼ同様の作用により台車
のゲージが変更される。
【0021】したがって、本発明の台車のゲージ変更方
法では、車輪ゲージを鎖錠している機構の解錠動作は、
台車が前に進む力の一部を利用して、台車に設けた補助
輪を上方に押し上げることによって行われ、解錠のため
の特別な動力は要しない。車輪の新しい位置へのスライ
ドにも、台車が前に進む力の一部を利用し、軌道のレー
ルまたはガイドレールとの相互作用力で車輪を押圧して
ゲージが変換され、特別な動力は要しない。車輪ゲージ
の鎖錠力は、補助輪が走行路から外れ、車体荷重がかか
ることによって発生する。台車が可変ゲージ区間を通過
するには、台車には通常、車両走行用のモータが搭載さ
れており、ゲージ変換中においても軸重が負荷され、車
輪が浮き上がることがなく、このため一般のレール上と
なんら変わることなく、ゲージ変換区間でも車輪とレー
ルの粘着力で自走することができる
【0022】上記構成を有する本発明の可変ゲージ台車
(請求項2)によれば、地上設備(実施例を参照)に対
応して台車の車輪間隔がレールの間隔の変化に応じて変
更される際に、左右の横はりが他方の側はり対して左右
のリンク部材を介し一定の間隔および平行関係を保って
相対向する方向に相対的に移動するとともに、左右の側
はりが平行関係を保って相対的に接近あるいは離間す
る。これにより、上記台車のゲージ変更方法が確実に実
施される。
【0023】請求項3記載の可変ゲージ台車では、車輪
のゲージが変更される際に、補助輪を介して台車枠の横
はりの先端部側が他方の横はりに対し持ち上げられ、両
者を左右方向で位置決めしている鎖錠手段による拘束状
態が解除される。これにより車軸に対し両側の車輪が、
軌道のゲージの変化に応じて台車枠の横はりと同時にス
ライドする。このとき、各リンク部材に作用する車体荷
重の一部が補助輪でも支持され、片側の前後の車輪と中
間位置の補助輪との3点で支持されるので、各車輪に作
用する荷重が減少し、各車輪がスムーズにスライドでき
る。また、地上設備に対応して車輪のゲージが軌道のゲ
ージの変化に応じて変化する際にも、各車軸の駆動装置
は対応した台車枠に保持される。
【0024】請求項4記載の可変ゲージ台車では、請求
項3の台車とほぼ同様の作用によりスライドするが、補
助輪が横はりを持ち上げる位置が請求項3の台車に比べ
て横はりの先端寄りになるので、横はりの持ち上げが一
層スムーズに行われる。
【0025】請求項5記載の可変ゲージ台車では、補助
輪によりテコ部材が枢支点を中心に傾動され、リンク部
材の一端部をロックピンと共に持ち上げることで、ロッ
クピンによる横はりと側はりの拘束関係が解除される。
【0026】請求項6記載の可変ゲージ台車では、左右
の車輪がそれぞれ自由に回転できるので、直線路での走
行安定性が優れている。
【0027】請求項7記載の可変ゲージ台車では、左右
どちらの車輪も車軸の回転に対して固定されているの
で、従来の車輪の挙動とかわりがない。
【0028】上記構成を有する本発明のゲージ変更設備
(請求項8)によれば、レールと走行路で構成され、可
動部分が全くない。また車両が、広いゲージの軌道から
狭いゲージの軌道へ向かって走行する場合、レールが車
輪を押圧する役目をはたす。
【0029】請求項9のゲージ変更設備によれば、レー
ルと走行路および内側ガイドレールで構成され、可動部
分が全くない。また車両が、狭いゲージの軌道から広い
ゲージの軌道へ向かって走行する場合、内側ガイドレー
ルが車輪を押圧する役目をはたす。
【0030】請求項10のゲージ変更設備によれば、レ
ールと走行路および外側ガイドレールで構成され、可動
部分が全くない。また車両が、広いゲージの軌道から狭
いゲージ軌道へ向かって走行する場合、外側ガイドレー
ルが車輪を押圧する役目をはたす。なお、車輪を押圧す
る力が、請求項8のゲージ変更設備におけるレールのみ
の場合よりも相対的に大きくとれるため、レールのみの
ゲージ変更設備(請求項8)よりも相対的に中継軌道の
区間を短くできる。
【0031】請求項11のゲージ変更設備によれば、レ
ールと走行路および内側ガイドレール、外側ガイドレー
ルで構成され、可動部分が全くない。また、車両は狭い
ゲージの軌道から広いゲージの軌道へ走行することも、
広いゲージの軌道から狭いゲージの軌道へ走行すること
も可能であり、狭いゲージの軌道から広いゲージの軌道
へ走行する場合は内側ガイドレールが車輪を押圧し、広
いゲージの軌道から狭いゲージの軌道へ走行する場合は
外側ガイドレールが車輪を押圧する役目をはたす。
【0032】請求項12記載のゲージ変更設備は、補助
輪がレールの内側に位置する請求項3および5記載の台
車に対応し、請求項13記載のゲージ変更設備は、補助
輪がレール外側に位置する請求項4記載の台車に対応し
ている。
【0033】
【実施例】以下、本発明の可変ゲージ台車および地上設
備の実施例について図面を参照して説明し、併せて本発
明の台車のゲージ変更方法について説明する。
【0034】ここに示す可変ゲージ台車の実施例は3つ
あり、第1実施例の可変ゲージ台車を用いた本発明のゲ
ージ変更方法に関し、補助輪の走行路が軌間の外側にあ
り補助輪を作用点として鎖錠手段を解錠するものを図1
から図8に示す。
【0035】第2実施例の可変ゲージ台車を用いた本発
明のゲージ変更方法に関し、補助輪の走行路が軌間の内
側にあり補助輪を作用点として鎖錠手段を解錠するもの
を図11から図17に示す。
【0036】第3実施例の可変ゲージ台車を用いた本発
明のゲージ変更方法に関し、補助輪の走行路が軌間の内
側にあり補助輪を作用点として鎖錠手段の一部であるロ
ックピンによって解錠、鎖錠するものを図18から図2
3に示す。
【0037】なお、図9と図10は各実施例の台車に共
通である。
【0038】図1(a)は第1実施例の可変ゲージ台車の
位置を地点Aと地点Dで代表して示したゲージ変換地上
設備の側面図、同(b)はゲージ変換地上設備の平面図、
同(c)は地点Aから地点Gまでの各地点における第1実
施例の可変ゲージ台車とゲージ変換地上設備の正面図で
ある。
【0039】図1に基づき、狭軌側から広軌側に変換す
る場合を順を追って説明する。
【0040】地点A:第1実施例のゲージ変換台車1が
狭軌軌道のレール31・31上を走行している。
【0041】地点B:左右の車輪12・12は、内側ガ
イドレール34と外側ガイドレール35の間に進入して
いる。
【0042】地点C:補助輪21が補助輪走行路36上
を走行することにより、補助輪21が上に持ち上げら
れ、これにより台車枠2の横はり4の先端側が持ち上げ
られ、横はり4の下面の突起8が側はり3の外側の位置
決め穴7から抜け出し、左右の車輪12・12および台
車枠2・2がレールの枕木方向に相対移動可能な状態に
なる。
【0043】地点D:車輪12・12は狭軌軌道のレー
ル31・31上から中継軌道のレール32・32上へ移
行し、車輪12・12のバックゲージ側が内側のガイド
レール34によって押圧され、間隔の漸次拡がる中継軌
道のレール32・32上を走行しながら、車輪12・1
2の間隔が徐々に拡げられていく。車輪12・12の間
隔の拡がりに応じてこれを結合支持している台車枠2・
2の間隔も拡がる。
【0044】地点E:車輪12・12が広軌軌道のレー
ル33・33上に移行し、車輪12・12の間隔および
台車枠2・2の間隔もレール33・33の間隔に対応し
ている。
【0045】地点F:走行路36が終了し、補助輪21
が元の状態まで降下することによって、横はり4の先端
側が下がって台車枠の横はり4の下面の突起8が側はり
3の内側の位置決め穴6に嵌入して位置決めされ、左右
の台車枠2・2の相対移動が阻止、鎖錠される。同時
に、車軸13に対してスライド可能な車輪12も定位置
に固定され、車輪12・12の間隔が新しい軌道ゲージ
に対応して一定に保たれる。
【0046】地点G:車輪12・12が内側のガイドレ
ール34および外側のガイドレール35から抜け出し、
台車1は広軌軌道のレール33・33上を走行できるよ
うになる。
【0047】上記したAからGまでの過程を経て台車の
車輪12・12の間隔が狭軌側から広軌側に変更され
る。なお、広軌側から狭軌側に台車が移行するときの車
輪12・12の間隔の変化は、車輪12・12が中継軌
道のレール32および外側のガイドレール35またはレ
ール自体が車輪を押圧する点が相違するだけで、それ以
外に付いては全く共通している。
【0048】図2(a)は第1実施例の可変ゲージ台車に
対応する地上設備の実施例を示す右側側面図、図2(b)
は同平面図である。
【0049】図2(a)に示すように、ここでは地上設備
30は、狭軌軌道のレール31・31と、広軌軌道のレ
ール33・33と、ゲージの異なるレール31、33同
士を接続する中継軌道のレール32・32と、中継軌道
のレール32・32の全長にわたり車輪12・12のバ
ックゲージ側を押圧する内側のガイドレール34と、中
継軌道のレール32・32の全長にわたり、車輪12・
12の外側を押圧する外側のガイドレール35と、補助
輪21を走行させるための左右一対の走行路36・36
とを備えている。
【0050】一対の内側のガイドレール34・34は各
レール31、32、33から内側方に地点によって決ま
る所定の寸法だけ離間させ連続して敷設してある。これ
らの内側のガイドレール34の押圧作用をする頂部は、
レール31、32、33の頭頂面よりやや高くしてあ
る。また、一対の外側のガイドレール35は、各レール
31、32、33から外側方に同じく地点によって決ま
る所定の寸法だけ離間させ連続して敷設してある。これ
ら外側のガイドレール35も内側と同様に、押圧作用を
する頂部は、レール31、32、33の頭頂面よりやや
高くしてある。なお、内側のガイドレール34、外側の
ガイドレール35の両端部はレール31またはレール3
3から離間する方向に屈曲させて、車輪12がレール3
1またはレール33と内側のガイドレール34または外
側のガイドレール35との間にスムーズに進入するよう
にしている。
【0051】走行路36・36の全長は内側のガイドレ
ール34、外側のガイドレール35の全長より短く、右
側の走行路36は左側のレール31、32、33と平行
に、左側の走行路36は右側のレール31、32、33
と平行に敷設してある。また走行路36の走行面の高さ
は補助輪21の上下動に伴い、図7(b)の地点Cから地
点Eに示すように台車枠2の横はり4の下面の突起8が
台車枠の側はり3の内側の位置決め穴6または外側の位
置決め穴7から抜け出し、左右の車輪12・12および
台車枠2・2がレールの枕木方向に相対移動可能な状態
になるだけの十分な高さが確保できるような関係に配置
する。さらに、両端部では補助輪21の乗り移りをスム
ーズにするために傾斜をつけている。
【0052】図3(a)は第1実施例の台車に対応する地
上設備の実施例を示す右側側面図、図3(b)は同平面図
である。図3は、図2に示す地上設備のなかで外側のガ
イドレール35がない場合の実施例を示す。
【0053】図2の地上設備では、狭軌ゲージ側、広軌
ゲージ側のいずれからでも車両の進入ができるが、ガイ
ドレールが全くない場合、または外側ガイドレールのみ
を設ける場合は広軌ゲージ側からのみ進入、内側のガイ
ドレールのみ設ける場合は、狭軌ゲージ側からを主たる
進入方向として用いるのに適している。
【0054】図4、図5、図6は第1の可変ゲージ台車
の実施例を示す。図4(a)は地点Aの狭軌ゲージ軌道に
おける可変ゲージ台車の平面図、図4(b)は地点Gの広
軌ゲージ軌道における可変ゲージ台車の平面図、図5
(a)は地点A狭軌ゲージ軌道における可変ゲージ台車の
正面図、図5(b)は地点G広軌ゲージ軌道における可変
ゲージ台車の正面図、図6は可変ゲージ台車の側面図で
ある。
【0055】図4(a)に示すように、本実施例にかかる
可変ゲージ台車1は左右一対のT形をした台車枠2・2
を対向的に備え、各台車枠2・2は、側はり3の中間位
置に横はり4を固設して、横はり4の先端部を他方の側
はり3に対して交差させて相対移動自在にしている。側
はり3と横はり4の相対移動に対して常に適切な状態を
保つようにするために側はり3上に横はり4を挟むよう
にして一対のガイド部材5・5を設けている。
【0056】また、側はり3の、横はり4が交差する位
置に、支持部3aを内方に向けて一体に延設している。
この支持部3aと側はり3の本体上に、所定の間隔をあ
けて位置決め穴6・7を穿設し、これらの位置決め穴6
・7に選択的に嵌入する突起8を、横はり4の先端部下
面に突設している。つまり、本実施例では、位置決め穴
6・7および突起8が側はり3と横はり4の鎖錠手段を
構成することになる。
【0057】各横はり4の先端部には、側はり3と横は
り4の位置決め鎖錠を解錠する手段としての補助輪21
を、J形をしたアーム部材22を介して転動自在に設け
ている。そして、この補助輪21は、ゲージ変更時に走
行路36上を転動することにより、台車枠2の横はり4
の先端部を持ち上げ、位置決め穴6または7と突起8の
嵌合関係を解除させる。
【0058】ここでは、補助輪21の一例を示したが、
これが回転せず摺動する滑動部材であっても補助輪の概
念に含むものとする。ただし、この場合は、摩耗の影響
と摩擦力とを考慮する必要がある。
【0059】さらに、一対のT字形をした台車枠2・2
の横はり4・4同士を、左右一対のリンク部材9・9で
平行リンク機構状に枢支・接続している。すなわち、一
方の横はり4の基端上と他方の横はり4の先端部上面に
半球上の突起10をそれぞれ突設し、各リンク部材9・
9の下面に凹設した係合溝9a・9aに突起10を嵌入
して枢支・接続している。なお各係合溝9aは、図4
(a)の拡大図に示すように、一対の係合溝9aを結ぶ直
線に沿って延長された長溝に形成されているが、これ
は、ゲージ変更の際に前後の横はり4を他方の側はり3
に対し移動させるときに、横はり4の間隔を所定の値に
保持するためである。狭軌軌道上、広軌軌道上、あるい
は中継軌道上のいずれの場合であっても支持点の位置が
変化しないようにリンク部材9・9の上面中央で積層ゴ
ム等の弾性体18を介して空気バネ等の弾性体19が取
り付けられ車体の荷重を支持している。台車1の中央部
の牽引装置20は、台車1の進行方向前後の牽引力を車
体に伝えるものであり、車体の荷重は直接作用していな
い。ここでは、主として上記リンク部材9、弾性体18
および19が、車体支持手段を構成する。
【0060】各車輪12・12に装備されているブレー
キ装置23は、ゲージ変更時に車輪12と共に移動する
ように横はり4と支持部3aに取り付けられている。
【0061】本実施例の可変ゲージ台車は駆動台車であ
り、前後の横はり4に駆動モータ25をブラケット25
aで取り付けている。また駆動モータと並べて歯車装置
26を横はり4のブラケット27にゴムブッシュ26a
で取り付けている。歯車装置26はギアケース26b内
に、相互に噛合する駆動ギアと従動ギア26cとを備
え、駆動ギアは駆動モータ25の駆動軸に撓み継手25
bを介して接続されている。
【0062】図6に示すように、各側はり3の両端部下
には、コイルバネ等の部材11を介して固定の車輪12
R側の軸箱14Rは、車軸13の端部を回転自在に支持
し、可動の車輪12L側の軸箱14Lは、車輪12Lを
回転自在に支持すると共に、車輪12Lと共にスライド
する軸箱14R・14Lが装着されている。また各軸箱
14は、側はり3の下面途中から前後方向に延設された
支持具15の先端部でも支持されており、各支持具15
は、基端部が側はり3の下面に固設されたブラケット1
5aに、上下方向に揺動自在に枢支されている。
【0063】図7は上記ゲージ変更時に台枠の移動する
様子を示したものである。図7(a)は狭軌軌道上の地点
AおよびBにおける状態を、図7(b)は中継軌道上で補
助輪21は走行路36の上を走行し、台車枠の横はり4
の先端部を持ち上げた地点CからEにおける状態を、図
7(c)は広軌軌道上の地点FおよびGにおける状態をそ
れぞれ示している。
【0064】図8は第1実施例の可変ゲージ台車を付随
台車に適用した実施例である。図8(a)は地点Aの狭軌
ゲージ軌道における可変ゲージ台車の平面図、図8(b)
は地点Gの広軌ゲージ軌道における可変ゲージ台車の平
面図である。
【0065】図9は第1実施例の可変ゲージ台車ないし
第3実施例の可変ゲージ台車の駆動台車に装備される駆
動用車軸の拡大断面図である。同図に示すように、車輪
12R・12Lは、それぞれストッパー16・16の範
囲内でスライド自在に配装されている。車輪12R・1
2Lは、スプライン17を介し車軸13に相対回転でき
ないように配装される場合と、プレーンベアリングによ
り車軸13に相対回転自在に配装される場合とがある。
車輪12R・12Lの軸箱14R・14Lは、車輪12
R・12Lを回転自在に支持すると共に、車輪12R・
12Lと共にスライドする。このため、左右の車輪12
R・12Lのそれぞれ外側方が車軸13を取り囲むよう
に円筒状に延設され、この円筒部12aの周囲を軸箱1
4R・14Lが回転自在に支持している。また車輪12
Rの中心支持部は、内側方にも延設され、その円筒支持
部12bの周囲に従動ギア26cが、車輪12Rと一体
的に取り付けられている。
【0066】図10は第1実施例の可変ゲージ台車ない
し第3実施例の可変ゲージ台車の付随台車に装備される
付随用の車軸の拡大断面図である。
【0067】従動ギア26cが車輪12Rに装備されて
いない点を除いて、その構成と機能は図9の駆動用車軸
と同様である。
【0068】図11から図17までは第2の可変ゲージ
台車の実施例を示す。上記の第1の実施例と相違すると
ころは、横はり4の先端部を持ち上げて側はり3との左
右方向の位置決め鎖錠を解錠するための補助輪21と走
行路36を、レール31、32、33の内側、すなわち
軌間内に配置したことである。この構成により、第1の
実施例と比較した場合の利点は補助輪21が外側にない
ため、台車の構成を車両限界内に収めるのが容易になる
ことである。その他の構成および機能については第1の
実施例と同様である。
【0069】図18から図23までは第3の可変ゲージ
台車の実施例を示す。補助輪21と走行路36は第2の
実施例と同様に、レール31、32、33の内側に配置
してあるが、上記の第1の実施例および第2の実施例と
の相違するところは、補助輪の上下作用で鎖錠を解錠す
る機構にテコの機構を用いて側はり3と横はり4の位置
決めを解除するロックピン46を持ち上げることであ
る。
【0070】図22に第3の可変ゲージ台車の実施例に
おける位置決め機構を拡大して示している。本実施例の
可変ゲージ台車では、補助輪21は横はり4の先端にテ
コ部材41を介して取り付けられており、第1の実施例
および第2の実施例のように横はり4に直接取り付けら
れてはいない。すなわち、図21および図22に示すよ
うに、横はり4の先端部4aに、一対のテコ部材41・
41の基端を枢支軸42で枢着し、テコ部材41・41
の先端にアーム44の上端をそれぞれ枢支軸43で枢着
したうえ、アーム44・44の下端に補助輪21を転動
自在に装着している。各テコ部材41・41の基端寄り
には、位置決め用突起41aを突設し、これらの突起4
1aに係合する係合溝45aを下面の両端にそれぞれ形
成した板部材45の中央部に、ロックピン46を下向き
に設けている。
【0071】さらにロックピン46の頂部46aは半球
形に形成して、板部材45の上方に突出している。横は
り4の先端部4aにはロックピン46が挿通可能である
貫通穴47が穿設され、また横はり4の先端部4aが交
差する側はり3の本体と支持部3aに、貫通穴47と連
通してロックピン46を挿入可能な位置決め穴48・4
9が間隔をあけて穿設されている。そして、ロックピン
46の頂部46aに、リンク部材9の下面に凹設された
係合溝9aを嵌入させることにより、前後の横はり4の
先端部4aを枢支・接続している。なお、係合溝9aが
長溝であることは、第1の実施例および第2の実施例と
同様の理由による。その他の構成については第1の実施
例および第2の実施例と同様である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の台車のゲージ変更方法および可変ゲージ台
は、次のような効果がある。
【0073】(1) 本発明のゲージ変更方法によれば、別
途駆動力を加えることなく台車自ら走行してゲージの変
換ができる。また、乗客や荷物を乗せた状態でゲージの
変更が確実にでき、ゲージ変更後の走行性が従来の固定
方式のものに劣らず安定しているうえに、地上設備も簡
単な構造で済む。
【0074】(2) 本発明の可変ゲージ台車によれば、駆
動装置のない付随台車についても同じ構成で実施でき
る。したがって、駆動台車を付随台車へ、あるいは付随
台車を駆動台車へ改造も簡単にできるうえ、客車、電気
車、気動車いずれの車両にも適用できる。また、車軸に
対し両側の車輪をそれぞれ台車枠(側はり)とともに相
対移動自在に構成したので、狭軌状態で台車の外方へ突
出する車軸の長さが小さいため、車両限界内に収め易
い。
【0075】(3) 請求項3記載の可変ゲージ台車では、
各車軸の駆動装置は対応した台車枠に固定できるため従
来の駆動装置を利用でき、また一輪軸のうち、スライド
する車輪は片側のみのため、もう片方の車輪は従来構造
を利用できる。
【0076】(4) 請求項4記載の可変ゲージ台車では、
補助輪が横はりを持ち上げる位置が請求項3の台車に比
べて横はりの先端寄りになるので、横はりの持ち上げが
一層スムーズに行われる。
【0077】(5) 請求項5記載の可変ゲージ台車では、
補助輪によりテコ部材が枢支点を中心に傾動され、リン
ク部材の一端部をロックピンと共に持ち上げることで、
ロックピンによる横はりと側はりの拘束関係が解除され
る。
【0078】(6) 請求項6記載の可変ゲージ台車では、
左右の車輪がそれぞれ自由に回転するので、直線路での
走行安定性が優れている。
【0079】(7) 請求項7記載の可変ゲージ台車では、
左右どちらの車輪も車軸と一体に回転し、従来の車輪の
挙動とかわりがない。
【0080】(8) 本発明のゲージ変更設備の地上設備
は、レールおよび走行路、またはレールおよび走行路お
よびガイドレールで構成され、全て剛体よりなり、可動
部分が全くない。したがって、耐久性に富み、保安管理
が容易で、屋外設備として好適なうえ、長期間安定して
使用できる。
【0081】(9) 請求項9のゲージ変更設備の地上設備
では、車両が、狭いゲージの軌道から広いゲージの軌道
へ向かって走行する場合、内側ガイドレールが車輪を押
圧する役目をはたす。
【0082】(10)請求項10のゲージ変更設備の地上設
備では、車両が、広いゲージの軌道から狭いゲージ軌道
へ向かって走行する場合、外側ガイドレールが車輪を押
圧する役目をはたす。また、車輪を押圧する力が相対的
に大きくとれるため、レールのみの地上設備(請求項
8)よりも相対的に中継軌道の区間を短くできる。
【0083】(11)請求項11のゲージ変更設備の地上設
備では、車両は狭いゲージの軌道と広いゲージの軌道の
いずれの方向からの走行が可能で、狭いゲージの軌道か
ら広いゲージの軌道へ走行する場合は内側ガイドレール
が車輪を押圧し、広いゲージの軌道から狭いゲージの軌
道へ走行する場合は外側ガイドレールが車輪を押圧する
役目をはたす。
【0084】(12)請求項12記載のゲージ変更設備の
上設備は、補助輪がレールの内側に位置する請求項3お
よび5記載の台車に対応する。
【0085】(13)請求項13記載のゲージ変更設備の
上設備は、補助輪がレール外側に位置する請求項4記載
の台車に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲージ変更の手順を示す図面で、図1(a)は本
発明の可変ゲージ台車の第1実施例である駆動台車と、
走行路が両レールの外側にある場合の地上設備の側面図
で、図1(b)は図1(a)の地上設備の平面図、図1(c)
はゲージが変更されるときのA〜G各地点における図1
(a)の台車の正面図である。
【図2】地上設備の実施例の図面で、図2(a)は走行路
が両レールの外側にあり、内側のガイドレールと外側の
ガイドレールを装備した側面図、図2(b)は図2(a)の
平面図である。
【図3】地上設備の他の実施例の図面で、図3(a)は走
行路が両レールの外側にあり、内側のガイドレールのみ
を装備した側面図で、図3(b)は図3(a)の平面図であ
る。
【図4】第1実施例の可変ゲージ台車の図面で、図4
(a)は狭軌の場合の平面図、図4(b)は広軌の場合の平
面図である。
【図5】図5(a)は図4の可変ゲージ台車狭軌の場合の
正面図で、図4(b)は広軌の場合の正面図である。
【図6】図4の可変ゲージ台車で、補助輪が作用してな
い場合の側面図である。
【図7】図7(a)は図4の可変ゲージ台車における図1
(b)の地点AおよびBの側はりと、補助輪と、横はり
と、輪軸の正面図で、図7(b)は図1(b)の地点Cおよ
びDおよびEの側はりと、補助輪と、横はりと、輪軸の
正面図で、図7(c)は図1(b)の地点FおよびGの側は
りと、補助輪と、横はりと、輪軸の正面図である。
【図8】第1実施例の可変ゲージ台車を付随台車に適用
した例を示す図面で、図8(a)は狭軌の場合の平面図
で、図8(b)は広軌の場合の平面図である。
【図9】駆動台車用の車軸を示す拡大断面図で、上半分
は広軌状態を、下半分は狭軌状態を示している。
【図10】付随台車用の車軸を示す拡大断面図で、上半
分は広軌状態を、下半分は狭軌状態を示している。
【図11】ゲージ変更の手順を示す図面で、図11(a)
は本発明の可変ゲージ台車の第2実施例である駆動台車
と、走行路が両レールの内側にある場合の地上設備の側
面図、図11(b)は図11(a)の地上設備の平面図、図
11(c)はゲージが変更されるときのA〜G各地点にお
ける図11(a)の台車の正面図である。
【図12】地上設備の実施例の図面で、図12(a)は走
行路が両レールの内側にあり、内側のガイドレールと外
側のガイドレールを装備した側面図、図12(b)は図1
2(a)の平面図である。
【図13】地上設備の他の実施例を示す図面で、図13
(a)は走行路が両レールの内側にあり、内側のガイドレ
ールのみを装備した側面図、図13(b)は図13(a)の
平面図である。
【図14】第2実施例の可変ゲージ台車の図面で、図1
4(a)は狭軌の場合の平面図、図14(b)は広軌の場合
の平面図である。
【図15】図15(a)は図14の可変ゲージ台車狭軌の
場合の正面図、図15(b)は広軌の場合の正面図であ
る。
【図16】図14の可変ゲージ台車で、補助輪が作用し
てない場合の側面図である。
【図17】第2実施例の可変ゲージ台車を付随台車に適
用した例を示す図面で、図17(a)は狭軌の場合の平面
図、図17(b)は広軌の場合の平面図である。
【図18】ゲージ変更の手順を示す図面で、図18(a)
は本発明の可変ゲージ台車の第3実施例である駆動台車
と、走行路が両レールの内側にある場合の地上設備の側
面図、図18(b)は図18(a)の地上設備の平面図、図
18(c)はゲージが変更されるときのA〜G各地点にお
ける図18(a)の台車の正面図である。
【図19】第3実施例の可変ゲージ台車の図面で、図1
9(a)は狭軌の場合の平面図、図19(b)は広軌の場合
の平面図である。
【図20】図20(a)は図19の可変ゲージ台車の狭軌
の場合の正面図、図20(b)は広軌の場合の正面図であ
る。
【図21】図19の可変ゲージ台車で、補助輪が作用し
てない場合の側面図である。
【図22】図19の可変ゲージ台車に装備された、てこ
式の位置決め鎖錠手段および同解錠手段の概要を拡大し
て示す傾視図である。
【図23】第3実施例の可変ゲージ台車を付随台車に適
用した例を示す図面で、図23(a)は狭軌の場合の平面
図、図23(b)は広軌の場合の平面図である。
【符号の説明】
1 台車 2 T形台車枠 3 側はり 4 横はり 5 ガイド部材 6、7、48、49 位置決め穴 8 突起(鎖錠手段) 9 リンク部材(車体支持手段) 9a 係合溝 12(12R・12L) 車輪 12a 円筒部 13 車軸 14(14R・14L) 軸箱 16 ストッパー 17 スプライン 21 補助輪 22 アーム部材 23 ブレーキ装置 25 駆動モータ 26 歯車装置 30 地上設備 31、32、33 レール 34、35 ガイドレール 36 補助輪用走行路 41 テコ部材 46 ロックピン 47 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許21984(JP,C2) 英国特許1173069(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61F 7/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲージが相互に異なる一方の軌道から他
    方の軌道に移行する台車を、両軌道を接続する中継軌道
    上を走行させながら、前記台車のゲージを変更する方法
    であって、 前記台車は、左右一対の台車枠を相互に移動可能に構成
    し、かつ解錠可能な鎖錠手段で相互に結合し、左右の車
    輪を車軸に対しそれぞれスライド自在とし、 一方の軌道から中継軌道に入ると、前記台車上に搭載さ
    れる車体の荷重の一部を担う補助輪と係合する走行路が
    鎖錠手段の補助輪を押上げて鎖錠手段を解錠、保持し、 続いて中継軌道のゲージが変化する区間を前記車体の荷
    重の一部を担いなが台車が走行することで、一対のガイ
    ドレールまたは前記軌道の一対のレールが台車の車輪を
    押圧し、 この押圧力で車輪と係合しつながった左右の各台車枠が
    相対的に横移動し、 所定の移動が完了した後、補助輪と係合する走行路が鎖
    錠手段の補助輪を降下させて鎖錠手段を鎖錠、保持した
    後、 台車が中継軌道区間から出て台車のゲージ変更を完了
    し、該台車が他方の軌道へ移行することを特徴とする台
    車のゲージ変更方法。
  2. 【請求項2】 一方の横はり(4)の端部が他方の側は
    り(3)に互いに乗りあう左右一対の略T形の台車枠
    (2・2)と、 弾性体(18・19)を備え、前記台車枠(2・2)の
    両方に乗ってこれの上に搭載される車体の荷重を支持し
    前記横はり(4)の先端部と対向する台車枠(2)同士
    を平行リンク機構状にそれぞれ枢支・接続する左右一対
    の車体支持手段(9)と、 前記台車枠(2・2)同士の少なくとも左右方向を相互
    に複数の位置で固定して、前記台車枠(2・2)上に搭
    載される車体の荷重の一部を担う鎖錠解錠可能な上下可
    動の補助輪(21)を含む鎖錠手段(6・7・8)と、 車軸(13)に対し長手方向に移動可能な左右一対の
    動車輪(12)と、 前記各移動車輪(12)を前記台車枠(2)に係合支持
    する軸箱(14)とその支持装置(15)とを備えたこ
    とを特徴とする可変ゲージ台車。
  3. 【請求項3】 前記鎖錠手段は、左右車輪間の内側に設
    けた各補助輪を作用点とし、各台車枠を相手側の台車枠
    に対して相対的に上下方向に分離して解錠、係合して鎖
    錠するように構成した請求項2記載の可変ゲージ台車。
  4. 【請求項4】 前記鎖錠手段は、左右車輪間の外側に設
    けた各補助輪を作用点とし、各台車枠を相手側の台車枠
    に対して相対的に上下方向に分離して解錠、係合して鎖
    錠するように構成した請求項2記載の可変ゲージ台車。
  5. 【請求項5】 前記鎖錠手段が、補助輪の上下動で分離
    係合可能に連繋枢支するロックピンを備えた請求項2記
    載の可変ゲージ台車。
  6. 【請求項6】 前記車輪が、車軸に対して回転する請求
    項2記載の可変ゲージ台車。
  7. 【請求項7】 前記車輪が、車軸に対して回転しない請
    求項2記載の可変ゲージ台車。
  8. 【請求項8】 台車をゲージが相互に異なる一方の軌道
    から他方の軌道に移行する際に、両軌道を接続する中継
    軌道上を台車上に搭載される車体の荷重の一部を負担さ
    せて走行させることにより可変ゲージ台車のゲージを変
    更するための地上設備と、左右一対の台車枠を相互に移
    動可能に構成し、かつ解錠可能な鎖錠手段で相互に結合
    し、左右の車輪を車軸に対しそれぞれスライド自在と
    し、前記一方の軌道から中継軌道に入ると、前記鎖錠手
    段の台車上に搭載される車体の荷重の一部を担う補助輪
    が押上げられて解錠するとともに補助輪が降下して鎖錠
    する鎖錠手段を備えた可変ゲージ台車とからなるゲージ
    変更設備であって、 前記地上設備が、 狭いゲージの軌道と、広いゲージの軌道と、該両軌道の
    間を接続し、ゲージが連続的に変化する部分の両端にゲ
    ージが一定な部分を設けた中継軌道と、 中継軌道の区間内に配置し、平面的にはゲージと所定の
    関係寸法を保持して位置し、上下方向にはゲージが連続
    的に変化する区間を越える長さにわたって、レール頭頂
    面より高く、かつ始終端部を下方に向けて連続的に傾斜
    させた補助輪用の走行路と、 を設けたことを特徴とするゲージ変更設備
  9. 【請求項9】 前記中継軌道の区間内で走行路の全長を
    越えて配置し、平面的にはゲージと所定の関係寸法を保
    持して一対のレールの内側に位置し、上下方向にはレー
    ル頭頂面以上の上端高さに設けた一対の内側ガイドレー
    ルを備えた請求項8記載のゲージ変更設備
  10. 【請求項10】 前記中継軌道の区間内で走行路の全長
    を越えて配置し、平面的にはゲージと所定の関係寸法を
    保持して一対のレールの外側に位置し、上下方向にはレ
    ール頭頂面以上の上端高さに設けた一対の外側ガイドレ
    ールを、備えた請求項8記載のゲージ変更設備。
  11. 【請求項11】 前記中継軌道の区間内で走行路の全長
    を越えて配置し、平面的にはゲージと所定の関係寸法を
    保持して一対のレールの内側に位置し、上下方向にはレ
    ール頭頂面以上の上端高さに設けた一対の内側ガイドレ
    ールと、 前記中継軌道の区間内で走行路の全長を越えて配置し、
    平面的にはゲージと所定の関係寸法を保持して一対のレ
    ールの外側に位置し、上下方向にはレール頭頂面以上の
    上端高さに設けた一対の外側ガイドレールと、を備えた
    請求項8記載のゲージ変更設備
  12. 【請求項12】 前記走行路を、前記中継軌道の一対の
    レールの内側に設けた請求項8〜11のいずれかに記載
    ゲージ変更設備
  13. 【請求項13】 前記走行路を、前記中継軌道の一対の
    レールの外側に設けた請求項8〜11のいずれかに記載
    ゲージ変更設備
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