JP2821800B2 - 可変容量トルクコンバータ - Google Patents

可変容量トルクコンバータ

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JP2821800B2
JP2821800B2 JP2187613A JP18761390A JP2821800B2 JP 2821800 B2 JP2821800 B2 JP 2821800B2 JP 2187613 A JP2187613 A JP 2187613A JP 18761390 A JP18761390 A JP 18761390A JP 2821800 B2 JP2821800 B2 JP 2821800B2
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turbine runner
turbine
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pump impeller
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孝男 越道
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の自動変速機等に用いられるトルク
コンバータに関し、特に駆動力が入力されても動力伝達
作用が行なわれない状態時に駆動負荷を軽減できる可変
容量トルクコンバータに関する。
[従来技術及びその課題] 車両の自動変速機としては、トルクコンバータの後段
にギア式変速装置を組合せたものが一般的である。
このような自動変速機に用いられるトルクコンバータ
は、エンジンの出力軸に接続されたポンプインペラーと
ギア式変速装置に接続されたタービンランナーとを対向
配置すると共に、このポンプインペラーとタービンラン
ナーの間にステーターを配置して構成されており、エン
ジンによって回転駆動されるポンプインペラーによって
惹起されたオイル流がステーターによってその流れを変
えられてタービンランナーを回転駆動することによりト
ルク変換が行なわれるようになっている。(実開昭62−
170863号公報等参照) ところで、車両の自動変速機では、信号待ち等のエン
ジン駆動時に走行レンジで停車している状況、つまり駆
動力は入力されて動力伝達作用が行なわれない状態で
は、タービンランナーが停止してポンプインペラーがス
リップ回転することとなり、この時、エンジンの回転エ
ネルギーはポンプインペラーの回転抵抗によって全くム
ダに費やされているものである。
[発明の目的] 本発明は、上記の如き事情に鑑み、駆動力が入力され
ても動力伝達作用が行なわれない状態時にはポンプイン
ペラーの回転抵抗を軽減してエンジンのエネルギーロス
を最小限に留めることのできる可変容量トルクコンバー
タの提供、を目的とする。
[発明の構成] このため、本発明に係る可変容量トルクコンバータ
は、タービンランナーのタービンシェルの外周部に、該
タービンシェル内外を連通する連通孔を形成すると共
に、該連通孔にタービンランナーの停止時に開き、該タ
ービンランナーの回転に伴って閉じる開閉機構を設けて
構成したものである。
これにより、タービンランナー停止時には開閉機構が
開いて該連通孔を介してオイルがタービンシェル外に流
出する為にポンプインペラーの回転抵抗が軽減されると
共に、タービンランナーの回転規制が解除されるとその
回転に伴って開閉機構が閉じて駆動力伝達効率が向上す
る。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明に係る可変容量トルクコンバータの
一実施例を適用したトルクコンバータの部分断面図であ
る。
図示トルクコンバータは、エンジンの出力軸に接続さ
れる入力側のポンプインペラー10と、ギア式変速装置に
接続される出力側のタービンランナー20とを対向配置す
ると共に、このポンプインペラー10とタービンランナー
20の間にステーター30を配置して構成されている。
ポンプインペラー10は、深皿状のポンプシェル11の内
周にインペラブレード12を装着して構成され、ポンプシ
ェル11はその外周縁部でタービンランナー20の外周を覆
うコンバータカバー13と接合されて内部に閉塞空間を形
成し、ここに動力伝達媒体としてのオイルが充満されて
いる。
タービンランナー20は、ポンプシェル11と略同様の深
皿状のタービンシェル21の内周に、タービンブレード22
が装着されて構成されている。
タービンランナー20の外周面とコンバータカバー13の
内周面との間には、タービンランナー20とトーショナル
ダンバ43を介して連結されたロックアップ用のロックア
ップピストン40が配置され、該ロックアップピストン40
が両者(タービンランナー20とコンバータカバー13)間
の空間をタービンランナー20側の締結室41とコンバータ
カバー13側の解放室42とに隔絶二分している。
そして、エンジンによって回転駆動されるポンプイン
ペラー10によって惹起されて図中矢印で示す方向に流れ
るオイル流がステーターによってその流れ方向を紙面と
垂直方向に変化させられて還流し、タービンランナー20
をトルク変換して回転駆動するものである。又、高速時
には、締結室41に油圧を供給してロックアップピストン
40をコンバータカバー13側に移動駆動し、両者間に介設
されたクラッチ44を締結させて入力側と出力側(タービ
ンランナー20とコンバータカバー13)とを直接連結する
ようになっている。
ここで、タービンランナー20のタービンシェル21の外
周所定位置には、開閉機構50が設けられている。
開閉機構50は、その拡大断面図を第2図(A)に、
又、(B)に斜視図を示す如く、タービンシェル21の外
周全周に亘って装着されたケーシング51内に、開閉部材
52をタービンランナー20の径方向に移動可能に挿置して
構成されている。
ケーシング51は、タービンシェル21に開口形成された
連通孔21Aと対応する通路部51Aと、該通路部51Aと隔壁5
1Bを隔ててガイド部51Cがタービンランナー20の径方向
に延設されており、このガイド部51C内に開閉部材52が
当該ガイド部51Cに沿ってタービンランナー20の径方向
に摺動移動自在に収められ、該開閉部材52はガイド部51
Cの外周側に介装されたスプリング53によってタービン
ランナー20側(の中心方向)に付勢されている。
隔壁51B及び該隔壁51Bと対向するケーシング51の壁に
は、ガイド部51C内外を連通する通路51D,51Eが開口形成
されており、開閉部材52がスプリング53によってタービ
ンランナー20側に付勢された図示の如き状態では、連通
孔21A,通路部51A及び通路51D,51Eを介してタービンシェ
ル21内外が連通するようになっている。又、この状態か
ら、開閉部材52がスプリング53の付勢力に抗してガイド
部51Cに沿って外周側に所定量移動すると、通路51D,51E
と対応する位置に至って通路を塞ぎ、タービンシェル21
内外の連通を妨げるようになっている。
而して、上記の如き構成によれば、タービンランナー
20が停止している状態では、連通孔21A,通路部51A及び
通路51D,51Eを介してタービンシェル21内外が連通す
る。従って、エンジン駆動時に走行レンジで停車してい
る時のようなトルク変換乃至動力伝達作用が行なわれな
い状況即ちポンプインペラー10は回転してタービンラン
ナー20が停止している状態では、ポンプインペラー10の
回転によるオイル流は図中矢印で示す如く開閉機構50を
介して(連通孔21A,通路部51A及び通路51D,51Eを介し
て)タービンシェル21の内周側から外周側に逃げ、その
結果、オイル流がタービンランナー20によって妨げられ
ることによるポンプインペラー10の回転抵抗が軽減され
ることとなる。
一方、タービンランナー20が回転可能であってトルク
変換作用が機能し、ポンプインペラー10によるオイル流
によってタービンシェル21が回転駆動されると、その回
転による遠心力で開閉機構50の開閉部材52がスプリング
53の付勢力に抗してガイド部51C内を外周側に移動して
通路51D,51Eを塞ぎ、タービンシェル21内外の連通を妨
げ、オイル流によるタービンシェル21の回転駆動効率を
向上させる。つまり、動力伝達効率を向上させるもので
ある。
第3図は本発明の他の実施例であり、(A)が拡大断
面図、(B)はその斜視図である。
図示開閉機構50′は、タービンシェル21の外周全周に
亘って装着されたケーシング51′内が、仕切られてター
ビンシェル21の周方向に間欠的に通路部51A′が形成さ
れ、該通路部51A′の外周側のケーシング51′に所定径
の通路51E′を開口形成すると共に、通路部51A′内に通
路51E′を閉塞可能な鋼球54を自由移動可能に収納して
構成したものである。
本構成によっても、タービンランナー20が停止状態で
は通路51E′は開放されてタービンシェル21内外が連通
状態となり、ポンプインペラー10の回転によるオイル流
は連通孔21A及び通路51Eを介してタービンシェル21の内
周側から外周側に逃げてポンプインペラー10の回転抵抗
が軽減されると共に、ポンプインペラー10が回転すると
その遠心力で鋼球54が外周側に移動して通路51E′を塞
ぎ、オイルの流出を阻止して動力伝達効率を向上させる
ものである。尚、通路部51A′以外のケーシング51′は
通路部51A′のみを独立させて設けた場合に生ずる回転
抵抗を低減するように機能し、機能的,強度的に不要な
部分は切り欠き除去して開口部55…を形成したものであ
る。
[発明の効果] 上記の如き、本発明に係る可変容量トルクコンバータ
によれば、駆動力が入力されても動力伝達作用が行なわ
れない状態時にはポンプインペラーの回転抵抗を軽減す
ることができ、これにより、アイドル時の負荷軽減によ
る燃費の向上と振動の軽減を図ることができると共に、
クリープ現象も低減できる。
又、低回転時の負荷が軽減されることから、発進時の
回転上昇時にエンジン回転が迅速に立上ることとなって
発進性能が向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る可変容量トルクコンバータの一実
施例を適用したトルクコンバータの部分断面図、第2図
(A)は開閉機構の拡大断面図、(B)はその斜視図、
第3図(A)は開閉機構の他の実施例の拡大断面図,
(B)はその斜視図である。 20……タービンランナー 21……タービンシェル 21A……連通孔 50,51′……開閉機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−62965(JP,A) 特開 平1−275956(JP,A) 特開 昭57−69164(JP,A) 特開 昭58−24652(JP,A) 実開 昭55−94952(JP,U) 実開 昭56−82345(JP,U) 実開 平1−150253(JP,U) 実開 昭51−16179(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/48 - 61/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンランナーのタービンシェルの外周
    部に、該タービンシェル内外を連通する連通孔を形成す
    ると共に、該連通孔に前記タービンランナーの停止時に
    開き、該タービンランナーの回転に伴って閉じる開閉機
    構を設けて構成したこと、を特徴とする可変容量トルク
    コンバータ。
JP2187613A 1990-07-16 1990-07-16 可変容量トルクコンバータ Expired - Lifetime JP2821800B2 (ja)

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JP2187613A JP2821800B2 (ja) 1990-07-16 1990-07-16 可変容量トルクコンバータ

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JPH0473466A JPH0473466A (ja) 1992-03-09
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JPH0473466A (ja) 1992-03-09

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