JP2821199B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2821199B2
JP2821199B2 JP25955789A JP25955789A JP2821199B2 JP 2821199 B2 JP2821199 B2 JP 2821199B2 JP 25955789 A JP25955789 A JP 25955789A JP 25955789 A JP25955789 A JP 25955789A JP 2821199 B2 JP2821199 B2 JP 2821199B2
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カメラ、詳しくはフォーカシング用レンズ
の位置決めを行うための該レンズの基準位置の設定に関
して、基準位置検出センサの検出位置の調整を行う必要
のないカメラに関する。
[従来の技術] 電源オン時または、撮影の度にフォーカシング用レン
ズ(以下、フォーカスレンズと称す)を無限遠位置に対
応する初期基準位置に一旦移動させるリセット動作を行
うようなAF(自動合焦)カメラにおいて、従来はそのカ
メラの組立調整時に、初期基準位置検出用である位置セ
ンサ動作点とフォーカスレンズの無限遠に合焦する位置
(以下、無限遠位置と称す)とを一致させる調整を行っ
ていた。
その調整の方法には、位置センサの検出位置に対応さ
せてフォーカスレンズ支持枠に螺着されているカムフォ
ロワの高さを調整する方法と、フォーカスレンズの位置
を検出する位置センサの取付位置を調整する方法とがあ
る。そして前者のカムフォロワを調整する部分の具体例
としては、実開昭62−38627号公報に開示のものがあ
る。
また、後者のセンサ取付位置を調整するものの具体例
を第14図によって説明する。図に示されるようにフォー
カシング部を支持する固定基板101上にフォーカスカム1
02は回動自在に支持される。そして、フォーカスカム10
2の回動により、フォーカスレンズ103のフォーカシング
位置を変化させることができる。また、フォーカスカム
102と一体形成されるセンサリーフ102aを介してフォー
カスカムの回動位置、即ち、フォーカスレンズ103の位
置を検出する位置センサ(フォトセンサ)104は固定基
板101の円弧状長穴101aによって取付けられるものとす
る。
上記フォトンセンサ104の初期位置の調整は、まず、
フォーカスカム102を回動させフォーカスレンズ103を初
期基準位置である無限遠点に合焦する位置に設定する。
そして、センサ104を長穴101aに沿って移動させ、設定
された位置でのフォーカスカム102のリーフ102aの端部
を検出する位置で固定する。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述の従来の初期基準位置の調整は、部品
のヒステリシス特性や温度変化、また、経年変化等を許
容させるために非常に綿密な精度が要求されるものであ
る。即ち、第15図はフォーカスレンズ位置に対する位置
センサの出力を示したものであるが、その検出位置aは
またbが∞位置である0(ステッピングモータのステッ
プ数表示)位置を中心に前後に0.5ステップ以内の位置
でセンサのON/OFFの切換えが行われるように調整する必
要がある。その調整がラフな場合、例えば、駆動ギヤー
のバックラッシュ、また、温度変化や経年変化等により
検出位置が少し狂った場合、AF制御用コントローラがス
テップ1あるいは−1、位置を∞位置として扱ってしま
うような虞れがあった。
本発明の目的は、上記の不具合を解消するため、組立
時に位置センサの調整をすることなしに高精度の初期基
準位置の設定ができるものであって、高精度のAF動作を
実現でき、更に組立調整工数の削減を可能とするカメラ
を提供するにある。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明によるカメラは、光軸に沿って移動可能な撮影
用レンズと、該撮影用レンズを駆動するためのステッピ
ングモータと、前記撮影用レンズの所定の第1の位置を
検出する位置センサと、前記ステッピングモータの励磁
パターンを検出する手段と、前記撮影用レンズの基準位
置である第2の位置と前記第1の位置との差に対応する
前記ステッピングモータのステップ数と前記励磁パター
ンとを記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶内容に基
づき撮影用レンズを駆動するレンズ駆動用手段とを具備
したことを特徴とする。
上記第1の位置とは、所定のタイミング、例えば、電
源ON直後あるいは、撮影時の位置センサ動作に関連する
フォーカスレンズの初期位置であり、また、上記基準位
置である第2の位置とは、フォーカシングを行う場合の
フォーカスレンズ駆動の基準となる位置である。この基
準位置は従来のカメラにおける初期基準位置、例えば、
上記レンズの無限遠位置に対応する。
本カメラにおけるフォーカスレンズの基準位置設定動
作の概念について第1図のブロック構成図、および第2
図のフォーカスレンズ位置に対する位置センサ出力線図
によって説明する。なお、第2図においてフォーカスレ
ンズ位置は駆動用ステッピングモータのステップ数で表
示する。
電源オンに関連してレンズ駆動手段によってフォーカ
スレンズL1が駆動される。即ち、制御手段(例えば、マ
イクロコンピュータ)30の指示によりモータ駆動回路32
を介してステッピングモータ23を駆動する。そして、変
換部材であるフォースカム18が駆動され、フォーカスレ
ンズL1が移動する。フォーカスカム18の駆動位置を位置
センサであるフォトセンサ28によって検出する(第2図
では8ステップ近傍)。その位置から更に所定のステッ
プ数だけ移動した位置を初期位置(第1の位置)とす
る。続いて記憶手段(E2PROM33)に記憶されているレン
ズ基準位置に関する値Aを読み出し、上記初期位置をス
テップ数Aに対応させる。ここで、値Aは、カメラ組立
調整時に、第1の位置から第2の位置間のステップ数の
測定を行って上記記憶手段(E2PROM33)に書き込まれて
いる値である。従って、ステップ数0のフォーカスレン
ズL1の位置が上記第2の位置(基準位置)、例えば、無
限遠位置に、また、ステップ数Aの位置が第1の位置
(初期位置)にそれぞれ対応することになる。なお第2
図の場合、値Aは6ステップである。この後、上記ステ
ップ数0のフォーカスレンズL1の位置を基準位置とし、
測距センサ31の測距データに基づいてフォーカシングが
行われる。
[実 施 例] 以下、図示の実施例によって本発明を説明する。
本発明の一つの実施例を示す電子カメラの構成は、第
1図によって既に説明した通りである。そして、上記電
子カメラのズームレンズとその駆動機構は、第3,4図に
示すように構成されている。即ち、ズームレンズは被写
体側から順に、可動のレンズ支持枠1に保持された3枚
構成のフォーカスレンズL1,同じく可動のレンズ支持枠
2に保持された3枚構成のバリエータレンズL2,可動の
レンズ支持枠3に保持された1枚の凸レンズからなるコ
ンペンセータレリンズL3および不動のレンズ支持枠4に
保持された4枚のレンズからなるリレーレンズL4で構成
されており、それぞれレンズ光軸O上に配設されてい
る。
上記リレーレンズL4を保持したレンズ支持枠4は、レ
ンズ光軸O上に配設され、中央部にレンズ光軸方向の貫
通孔5aを有する不動の固定枠部材5の、上記貫通孔5aの
前端部に固定されていて、貫通孔5aの後端部には支持部
材6によって基板7上に保持されたCCDからなる固体撮
像素子8が固定されており、同撮像素子8の前面の撮像
面には上記貫通孔5a内に支持枠9に保持されたローパス
フィルタ10を介して上記リレーレンズL4によって被写体
像が結像されるようになっている。また、この不動の固
定枠部材5の前面には絞り装置11(第3図には図示され
ず)が取り付けられていて、同絞り装置11による絞り開
口がリレーレンズL4の直前に形成されるようになってい
る。
そして、上記固定枠部材5の前面の、上記光軸Oの左
右には光軸Oに沿って延び出すガイドシャフト11a,11b
の基部が固植されていて、同シャフト11a,11bの先端部
は固定基板12を貫通して前部固定部材13に支持されてい
る。この2本の平行に配設されたガイドシャフト11a,11
bに、上記コンペンセータレンズL3を保持した支持枠3,
パリエータレンズL2を保持したレンズ支持枠2,フォーカ
スレンズL1を保持したレンズ支持枠1が前後方向に摺動
自在に取り付けられる。
即ち、リレーレンズL4の前方には、支持枠3の一端に
一体に形成されたパイプ状のガイド軸部3aを上記一方の
シャフト11aに貫通させ他端に形成されたフォーク部3b
を上記他方のシャフト11bに嵌合させて上記レンズ支持
枠3が摺動自在に配設され、このレンズ支持枠3の前方
には、支持枠2の一端に一体に形成されたパイプ状のガ
イド軸部2aを上記一方のシャフト11aに貫通させ他端に
形成されたフォーク部2bを上記他方のシャフト11bに嵌
合させて上記レンズ支持枠2が摺動自在に配設され、上
記固定基板12と前部固定部材13との間には、支持枠1の
一端に形成されたフォーク部1aを上記一方のシャフト11
aに嵌合させ、他端に一体に形成されたパイプ状のガイ
ド軸部1bを上記他方のシャフト11bに貫通させて上記レ
ンズ支持枠1が摺動自在に配設されている。
また、上記レンズ支持枠2と3は、そのガイド軸部2
a,3aにそれぞれ一体に形成されたバネ掛け突部2c,3cを
有しており、両バネ掛け突部2c,3cにかけ渡された緊縮
性のコイルばね14により互いに相寄る方向の習性が与え
られている。更に上記両ガイド軸部2a,3aには側方に向
けて突出する駆動ピン2d,3dがそれぞ一体に形成されて
いて、この両駆動ピン2d,3dは上記コイルばね14の緊縮
弾力により、ズーム用カム15の作動カム15aに圧接して
いる。
このズーム用カム15はセクタ状のカム板で形成されて
おり、その基部を取付用ねじ16によって前記固定枠部材
5の側面に回動自在に支持されていて、前方に向けて扇
状に延び出した先端縁部には部分円弧状の突条からなる
作動カム15aが形成されている。この作動カム15aの外周
面に上記バリエータレンズL2の支持枠2の駆動ピン2dが
圧接し、内周面に上記コンペンセータレンズL3の支持枠
3の駆動ピン3dが圧接している。また、扇形状に形成さ
れる作動カム15aは、上方(第3図において)の端縁部
の半径方向の長さが下方の端縁部の長さより短く形成さ
れていて、先端周縁部の部分円弧状に形成される作動カ
ム15aの曲率は、バリエータレンズL2とコンペンセータ
レンズL3をそれぞれズーム位置に円滑に移動させる形状
に形成されている。そして、このズーム用カム15はズー
ム時に手動または自動で駆動せられ、作動カム15aによ
ってレンズ支持枠2および3を光軸方向に移動させ、バ
リエータレンズL2およびコンペンセータレンズL3をそれ
ぞれズーム位置に移動させる。
一方、上記固定基板12と前部固定部材13は、重合せら
れて基板12と固定部材13を前面がわから貫通する固定用
ねじ17a〜17cにより、前記固定枠部材5の前面の角隅部
の3箇所から一体に前方に向けて延び出した取付アーム
5b〜5dの先端面にそれぞれ固定されている。そして、上
記固定基板12にはフォーカシング用のフォーカスカム18
が回転自在に取り付けられている。
即ち、上記固定基板12は、そのレンズ光軸Oに相当す
る部分に露光用開孔12aが穿設されており、同開孔12aの
前面側の周縁部には、比較的肉厚の円環状部材で形成さ
れたフォーカスカム18が回動自在に固定基板12に取り付
けられている。このフォーカスカム18は端面カムで形成
されており、その前端面には略90゜の角度範囲にわたっ
て光軸方向に向けて傾斜し、フォーカスレンズL1を前後
動させるための作動カム面18aが形成されていて、後端
面には矢張り略90゜の角度範囲にわたって光軸方向に傾
斜しコンペンセータレンズL3を光軸方向に移動させる作
動カム面18bがそれぞれ形成されている(第5図参
照)。
そして、上記前面がわの作動カム面18aには上記フォ
ーカスレンズ支持枠1にビス19で固定され後方に向けて
突出するカムフォロワ20が、レンズ支持枠1と上記固定
基板12とにかけ渡された緊縮性のコイルばね21によって
レンズ支持枠1が基板12に引き寄せられることにより圧
接しており、また上記後面がわの作動カム面18bには前
記コンペンセータレンズ支持枠3の前面がわに、同支持
枠3に一体に形成され前方に向けて延び出すピンで形成
されたカムフォロワ22が、バリエータレンズ支持枠2に
穿設された透孔2eを貫通し、開孔12bを挿通して圧接す
るようになっている。
また、このフォーカスカム18の固定基板12寄りの部分
には、駆動用ギヤー18cが設けられており、同ギヤー18c
には固定基板12に取り付けられ前面がわに配設された、
ギヤー24,2段ギヤー25および出力ギヤー26からなる減速
用ギヤートレインにより上記基板12の裏面がわに固定さ
れたフォーカシング用のステッピングモータ23による回
転力が伝達されるようになっている。
更に、上記円環状のフォーカスカム18には駆動系の初
期位置を検出するための機構が設けられている。即ち、
フォーカスカム18の外周面の一部には部分円弧状の光反
射板27が貼設されており、この光反射板27の反射光を検
出するように固定基板12の所定位置にはフォトセンサ28
が配設されている。
そして、このようにフォーカスカム18とその駆動機構
を搭載した固定基板12の前方にフォーカスレンズ支持枠
1が光軸方向に摺動自在に配設されて、これらが露光用
開孔13aを有する上記前部固定部材13によってカバーさ
れている。
次に、上記フォーカスカム18の作動カム面18a,18bに
ついて、第5図によって今少し詳しく説明すると、第5
図はフォーカムカム18のカム面18a,18bを拡大した展開
図である。この図からも判るように、円環状のフォーカ
スカム18の前端面に形成された傾斜面からなる作動カム
面18aと後端面に形成された傾斜面からなる作動カム面1
8bとは、通常のフォーカス動作でカムフォロワ20が作動
カム面18aに圧接する通常フォーカシング範囲にカム
フォロワ20がある間は、マクロフォーカスを行うカムフ
ォロワ22は作動カム面18bには当接しないようになって
おり、また、フォーカスカム18が通常での最至近位置
(第6図(B)参照)であってもカムフォロワ22はマク
ロフォーカスの作動カム面18bに当接しないようになっ
ている。
即ち、通常フォーカシング範囲にカムフォロワ20が
ある間は、カムフォロワ22はマクロフォーカシング範囲
に連設された平坦面18cの通常フォーカス範囲の対
向位置にあって、カムフォロワ22の先端は平坦面18cに
接触せず、ズーム光学系が近距離位置に移動した状態に
おいても、なおカムフォロワ22の先端は平坦面18cに当
接しないようになっている。これは通常のフォーカス時
の最至近位置においてカムフォロワ22とマクロフォーカ
スの作動カム面18bを当接するように設計すると、各部
品の製作誤差などによりフォーカスカム18を通常の最至
近位置にしたとき、既に作動カム面18bがカムフォロワ2
2を動かしてしまう虞れがあるためである。
作動カム面18bの作動リフト量はフォーカスレンズL1
の無限遠位置から最至近位置に相当するリフト量に各関
連部品の寸法バラツキなどに対する余裕分を加えた寸法
とする。この余裕寸法は後述するように本実施例のカメ
ラにおいては、無限遠位置でのカム位置合わせの寸法的
な調整を行わないために必要となるものである。
このように本発明の一つの実施例によるカメラのズー
ムレンズ駆動機構は構成されている。次にその動作を説
明すると、先ず通常のズーム撮影時には、ステッピング
モータ23を駆動し、ギヤートレインを通じてフォーカス
カム18を回動させ、その作動カム面18aによってカムフ
ォロワ20を介してフォーカスレンズ支持枠1を光軸方向
に前後動させてフォーカスレンズL1を移動させ、フォー
カシングを行う。そして、ピントを合わせた後、ズーム
用カム15を回動させ、バリエータレンズ支持枠2および
コンペンセータレンズ支持枠3を前後動させ、バリエー
タレンズL2,コンペンセータレンズL3をワイド位置から
望遠位置またはテレ位置からワイド位置へと移動させて
ズーミングを行い撮影する。
次に、マクロ撮影を行う場合には、ズークレンズ光学
系、即ちバリエータレンズL2とコンペンセータンレンズ
L3をワイド位置に移動させる。そして、ステッピングモ
ータ23を駆動しフォーカスカム18を回動させて、これを
通常フォーカスの最至近位置に変位させる。すると、フ
ォーカスカム18の作動カム面18a,18bとカムフォロワ20,
22とはそれぞれ第6図(B)に示す位置関係となり、更
にステッピングモータ23の回動によりフォーカスカム18
を回動させると、第6図(C)に示すように作動カム面
18bによってカムフォロワ22が押動され、コンペンセー
タレンズ支持枠3が後退しコンペンセータレンズL3の移
動によりマクロフォーカス動作が行われる。また、この
マクロフォーカス時には通常フォーカス用のカムフォロ
ワ20は作動カム面18aから押し出されてカム18の前端面
の平坦面18dに圧接するので、フォーカスレンズL1は一
定位置に保持される。
フォーカスカム18を駆動するステッピングモータ23は
2相励磁駆動方式の4相ステッピングモータである。そ
してその励磁パターンは1〜4とし、各パターンに対応
する励磁コイルφ1〜φ4の端子の印加電圧状態(H,
L)は第7図に示される通りである。そして、フォーカ
スレンズL1を至近位置方向へ駆動する場合、励磁パター
ン1→4の順に励磁し、逆に無限遠位置方向へ駆動する
場合、励磁パターン4→1の順に励磁される。そして、
フォーカスレンズL1の無限遠位置から最至近位置はステ
ッピングモータ23のステップ数60で分割する。
なお、第8図は上記ステッピングモータ23の励磁コイ
ルの結線図を示すものである。
以上のように構成された本実施例の電子カメラの組立
調整時の基準位置の設定方法について第9〜11図によっ
て説明する。
まず、第9図に示されるレンズ無限遠位置測定治具に
該当する電子カメラのズーム・AF機構40を取付ける。な
お、このズーム・AF機構40は、上述の第3図のズームお
よびAF機構に対して最像素子8が装着されていないもの
である。上記測定治具は光軸O上に配設されるコリメー
タレンズ41によって無限遠被写体相当位置にセットされ
るチャート42の像をズーム・AF機構40を介して撮像素子
ユニット8′上に結像させ、結像位置の変化を測定する
ものである。
そして、第10図に示すようにズーム・AF機構40のバリ
エータレンズL2とコンペンセータレンズL3をテレ端から
ワイド端の間ズーミングを行って結像位置の変化(移動
量)を撮像素子ユニット8′で測定する。その移動量が
所定の許容範囲を越える場合、レンズ駆動手段のステッ
ピングモータ23によって、移動量を相殺するステップ数
だけフォーカスレンズL1を動かす。再度ズーミングによ
る結像位置の移動量を測定し、許容範囲内であれば、そ
の状態のステッピングモータ23の駆動位置を測定治具上
で無限遠位置、即ち基準位置(第2の位置)として記憶
する。なお、許容範囲外であれば、上記調整を繰返す。
上記の調整を行った後、バックフォーカスの調整を行
う。即ち、第10図に示されるリレーレンズL4の位置を撮
像素子からの出力信号をモニタしながら調整する。
続いて、上記基準位置と位置センサであるフォトセン
サ28の動作位置との関係を示す基準位置情報を測定し
て、該当する電子カメラ内の記憶手段であるE2PROM33に
記憶するが、上記の相対関係を示す情報はステップ数を
示す値Aおよびステッピグモータの励磁パターンを示す
パターンEとする。上記の値Aについて説明すると、フ
ォーカスカム18の回動によりフォトセンサ28の出力が切
換わるステッピングモータ23の位相から更にステップ数
の減少の方向に2ステップ分駆動したときのフォーカス
レンズの位置を第1の位置、即ち、初期位置とし、前記
基準位置(第2の位置、例えば∞)から上記初期位置ま
でのステップ数を値Aとする。更に、上記初期位置での
ステッピングモータ23の励磁パターンをパターンEとす
る。例えば第2図の場合であれば、フォトセンサ28の出
力の切替わりは、ステップ数8近傍で行われ、その2ス
テップ左のステップ数6がAの値となる。そして、ステ
ップ数6に対応する励磁コイルの励磁パターンEは4と
なる(励磁パターンの具体例は第7図参照)。
そして、上記ステップ数情報A,パターン情報Eを測定
しE2PROM33に書き込まれる。その基準位置情報書き込み
処理のフローを第11図によって説明する。まず、上記測
定治具上でズーム・AF機構40のフォーカスレンズL1を既
に測定済みの基準位置(∞)にステッピングモータ23に
よって駆動し、そのとき変数STEPに0を代入する。次
に、フォトセンサ28の出力をチェックし(ステップS10
1)、ONであればフォーカスレンズL1を+1ステップ駆
動(第7図において右方向へ駆動)し、変数STEPをイン
クリメントしてステップS101に戻る。一方、出力がOFF
になれば、フォーカスレンズL1を−1ステップ駆動(第
7図において左方向へ駆動、ステップS102)し、変数ST
EPをデクリメントする。そして、再度フォトセンサ28の
出力をチェックし、OFFのままであればステップS102に
戻る。一方出力がONになれば、フォーカスンレンズL1
−2ステップ駆動させると同時に変数STEPも2回デクリ
メントする。そして、変数STEPの値をステップ数情報A,
また、そのときのステッピングモータ23の励磁パターン
をパターン情報Eとして取り込む。続いてE2PROM33に上
記の情報データA,Eを書き込み、処理を終了する。
本実施例においては誤動作の発生を少なくするため、
上記のようにステップ数の値Aの他に励磁パターンEも
同時に記憶する。この理由は、ステップ数のみの情報を
記憶している場合、温度変化等によって僅かにフォトセ
ンサ28の検出位置がずれて1ステップ分の検出誤差が生
じると、基準位置自体も同様に1ステップの差が生じて
しまう。ところが、パターンEが同時に記憶してあれ
ば、もし、寸法変化等でフォトセンサ28の検出位置がず
れ、1〜2ステップ分の誤差が生じても、励磁パターン
は4ステップで1サイクルの変化をするものであるか
ら、指定パターンを違えることはなく、所定の位置を正
しく指定できる。
上記情報値A,Eは各電子カメラのズーム・AF機構40
各構成部品の特性が加味されたものであって、上記カメ
ラ単体毎の測定結果のデータA,Eを読み出すことによっ
てフォーカスレンズL1の基準位置に関するリセットを行
うことが可能となるのである。
次に上記基準位置情報によるフォーカスレンズの基準
位置設定処理、即ちリセット処理を第12図のフローチャ
ートによって説明する。なお、この処理ではそのリセッ
ト動作によってフォーカスレンズL1は基準位置(∞)ま
では移動することはなく、フォトセンサが作用する初期
位置まで移動し、その状態でのステップ数を値Aに設定
するものである。
上記リセット処理は、まず、電源スイッチON等に伴っ
てリセットルーチンがコールされ、フォトセンサ28の出
力がチェックが行われる。出力がONである限りフォーカ
スレンズL1を+1ステップづつ駆動する。そして、出力
がOFFとなると、フォーカスレンズL1は−1ステップ駆
動し(ステップS110)、フォトセンサ28の出力のチェッ
クを行う。そして、出力がOFFであればステップS110に
戻り、出力がONであれば、続いて、ステッピングモータ
23の励磁パターンがE2PROM33に記憶されているパターン
情報Eと一致するまでステップS110に処理が戻される。
励磁パターンがパターン情報Eに一致すると、フォーカ
スレンズL1が設定された初期位置にリセットされたこと
になり、上記レンズ位置のステップ数を示す変数STEPに
E2PROM33のステップ数情報Aを代入してリセット動作を
終了する。
続いて、フォーカスレンズL1のリセットの処理におい
て、リセット時にフォーカスレンズL1を0ステップ位
置、即ち、基準位置(∞)に移動させる処理ルーチンを
第13図のフローチャートによって説明する。フォトセン
サ28の出力のチェック処理から変数STEPに値Aを代入す
るまでのフローは第12図に示されるものと同等である。
そして、その後、ステッピングモータ23によってステッ
プ数−Aだけ駆動(ステップS120)し、フォーカスレン
ズL1を基準位置(∞)まで移動させ、変数STEPに0を代
入し(ステップS130)、処理ルーチンを終了する。
なお、上記処理ルーチンのステップS120において−A
ステップ以外の適当なステップ数だけ駆動した後、ステ
ップS130において変数STEPに駆動した位置に対応した数
値を代入することによって、電源ON時等に所望の位置に
フォーカスレンズL1を移動させることも可能である。
本実施例においてはフォトセンサ28に光反射板27を利
用するリフレクトタイプのものを利用したが、勿論フォ
ーカスカム18に遮蔽板(リーフ)を設け、光透過タイプ
のフォトセンサを用いてもよい。また、本実施例におけ
るフォトセンサは位置調整が不要であるのに、フォトセ
ンサ28は直接固定基板12に取付けることができ、位置調
整のためのセンサホルダなどを介して取付ける必要はな
い。
本実施例のカメラは励磁パターンEを記憶手段に記憶
するようにしたものであるが、必ずしもパターンを記憶
する必要はなく、誤動作の可能性の少ないものにあって
は、上述のステップ数Aのみを記憶手段に記憶させて、
基準位置の設定を行わせることも可能である。また、本
実施例のものはズームレンズのカメラに適用したが、単
焦点レンズのカメラにも本発明の要旨をそのまま適用す
ることができる。更に本実施例のものはフォーカスレン
ズの駆動源として回転ステッピングモータを用いたが、
リニアステッピングモータを用いてフォーカスレンズを
駆動するカメラに対しても、本発明の要旨はそのまま適
用することが可能である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、撮影用レンズの基
準位置である第2の位置と初期位置である第1の位置と
の差に対応するステッピングモータのステップ数の他
に、上記ステッピングモータの励磁パターンも同時に記
憶手段に記憶し、該記憶手段の記憶内容に基づき撮影用
レンズを駆動することにより、寸法変化等でフォトセン
サの検出位置がずれ、1〜2ステップ分の誤差が生じて
も、励磁パターンは複数ステップで1サイクルの変化を
するものであるから、指定パターンを違えることはな
く、所定の位置に撮影用レンズを正しく設定することが
できるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すカメラのブロック構
成図、 第2図は、上記第1図のカメラのフォーカスレンズ位置
に対する位置センサの出力線図とステッピングモータの
励磁パターンを示す図、 第3図は、上記第1図のカメラのズームおよびAF機構の
分解斜視図、 第4図は、上記第3図のズームおよびAF機構のIV−IV断
面図、 第5図は、上記第3図のズームおよびAF機構に用いられ
るフォーカスカムの要部拡大展開図、 第6図(A)〜(C)は、それぞれ上記第5図のフォー
カスカムの動作を示す要部拡大展開図、 第7図は、上記第1図のカメラのステッピングモータの
励磁パターンを示す図、 第8図は、上記第1図のカメラのステッピングモータの
励磁コイル結線図、 第9図は、レンズの無限遠位置測定治具の構成図、 第10図は、上記第9図の測定治具上でのズームレンズの
作動状態を示す図、 第11図は、上記第1図のカメラにおけるフォーカスレン
ズの基準位置設定処理のフローチャート、 第12,13図は、それぞれ上記第1図のカメラのフォーカ
スレンズリセット処理のフローチャート、 第14図は、従来例のカメラのフォーカスレンズ駆動機構
の分解斜視図、 第15図は、上記第14図のカメラの位置センサの出力線図
である。 18……フォーカスカム(変換部材)(レンズ駆動手段) 23……ステッピングモータ(レンズ駆動手段) 28……フォトセンサ(位置センサ)(レンズ駆動手段) 30……制御手段(レンズ駆動手段) 32……モータ駆動回路(レンズ駆動手段) 33……E2PROM(記憶手段) L1……フォーカスレンズ(フォーカシング用レンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08 G02B 7/28 G03B 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸に沿って移動可能な撮影用レンズと、 該撮影用レンズを駆動するためのステッピングモータ
    と、 前記撮影用レンズの所定の第1の位置を検出する位置セ
    ンサと、 前記ステッピングモータの励磁パターンを検出する手段
    と、 前記撮影用レンズの基準位置である第2の位置と前記第
    1の位置との差に対応する前記ステッピングモータのス
    テップ数と前記励磁パターンとを記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶内容に基づき、撮影用レンズを駆動す
    るレンズ駆動用手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
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