JP2820454B2 - 燃料供給制御装置 - Google Patents

燃料供給制御装置

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JP2820454B2 JP24838789A JP24838789A JP2820454B2 JP 2820454 B2 JP2820454 B2 JP 2820454B2 JP 24838789 A JP24838789 A JP 24838789A JP 24838789 A JP24838789 A JP 24838789A JP 2820454 B2 JP2820454 B2 JP 2820454B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は燃料供給制御装置に関し、特に所定条件下
で燃料の供給を停止するいわゆるフューエルカット(F/
C)を実現する燃料供給制御装置の改良に関する。
[従来の技術] 従来の車両では燃料の節約及び触媒コンバータの加熱
防止等を行なうために、一定の条件下で燃料の供給を停
止するいわゆるフューエルカットを行なっている。この
フューエルカットは車両の走行性、運転性に影響を及ぼ
さない範囲で可及的に広い範囲でフューエルカットでき
るものであることが望ましい。このための従来技術で本
発明に最も類似するものが特公昭56−37412号公報に記
載されている。この公報に記載の技術は、スロットル開
度が所定角度以下でありかつエンジン回転数が上側の閾
値以上の場合に燃料噴射を停止し、エンジン回転数が下
側の閾値未満となった場合に前記燃料噴射停止手段の作
動を解除し、更に上側の閾値と下側の閾値との間に中間
の閾値を設定し、エンジン回転数が上記中間の閾値を越
えた際の該中間閾値直前の回転数におけるスロットル開
度が上記所定角度より大きい場合は、スロットル開度が
上記所定角度以下となった時点で燃料噴射を停止し、ス
ロットル開度が上記所定角度以下の状態でエンジン回転
数が上昇していく場合にはエンジン回転数が上側の閾値
以上となった場合に燃料噴射を停止する。
この技術によって得られるフューエルカットの態様は
以下表に整理される。
同技術によると、前表から明らかなように、エンジン
回転数が下側閾値以下となって燃料が供給され始めた後
に回転数が上昇し、中間閾値を越えた後にスロットルバ
ルブが全閉となった場合には、エンジン回転数が上側閾
値以下であっても燃料供給が停止され、フューエルカッ
トの領域が広げられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら同技術によると、エンジン回転数が下側
閾値以下となって燃料が供給され始めて回転数が上昇
し、中間閾値を越えるまで上昇した後に減速されても、
その間スロットルバルブが全閉であればフューエルカッ
トされない。例えばエンジンブレーキをきかせながら長
い坂を下る場合に、中間閾値と上側閾値との間にあるエ
ンジン回転数を越えないようにブレーキ操作しつつ下る
と、全く燃料の供給は停止されない。また勾配が変化す
る坂を下る際に、急傾斜を下る間に中間閾値を越え、上
側閾値を越えないうちに次のゆるやかな斜面にさしかか
ってエンジン回転数が減少するような場合にも、燃料の
供給は停止されない。
これを改善するためには上側閾値を低くすることが考
えられるが、無条件に低くすると一様な傾斜の斜面を下
る際にエンジンは燃料の停止による減速と燃料供給によ
る増速をこきざみに繰返し、いわゆるハンチング現象が
生じて運転性が損われる。
そこで本発明は、スロットル弁が全閉状態の間に上側
閾値を越えない回転数にまで増速し、ついで減速される
ような場合にも燃料をカットして、フューエルカット領
域を増加させる燃料供給制御装置を提案するものであ
る。
[問題解決のための手段] 本発明の燃料供給制御装置では第7図(1)に示すよ
うに、燃料供給停止手段と、燃料供給停止解除手段と、
エンジン減速状態検出手段と、F/C開始回転数設定手段
とを備える。
ここで燃料供給停止手段は、スロットル開度が所定値
以下でかつエンジン回転数がF/C開始回転数以上のとき
に燃料の供給を停止させる。燃料供給停止解除手段はエ
ンジン回転数がF/C解除回転数以下なったときに燃料供
給の停止状態を解除して燃料の供給を再開させる。エン
ジン減速状態検出手段は燃料供給の停止状態を解除した
後のエンジン回転数の最大回転数から所定回転数を減じ
た回転数と、現時点での回転数を比較し、現時点回転数
が小さいときにエンジンの減速状態を検出する。F/C開
始回転数の設定手段は、エンジンが非減速状態であれば
F/C開始回転数を高く設定し、一方エンジンが減速中で
あれば低い回転数に設定する。
[作用] 同上手段によると、大略第7図(2)に示す制御が実
現される。
同図中、(e)はエンジン回転数がF/C解除回転数に
まで減少して燃料が供給され始め、ついで高い方のF/C
開始回転数に達する以前に減速される場合を示してい
る。これはゆるい下り坂にかかってエンジンブレーキに
よって減速されるとき、あるいはブレーキ操作によって
減速されるとき等に生じる。この場合、本発明によると
エンジンが減速されると同時にF/C開始回転数が低く設
定され、燃料の供給が停止される。この結果、強いエン
ジンブレーキ作用が得られる。
これに反し、(f)は従来技術による場合を示し、こ
の場合エンジン回転数は高い方のF/C開始回転数まで達
しないため燃料の供給は停止されない。
[実施例] 次に本発明を具体化した実施例を図を参照して説明す
る。第1図はこの発明が適用される水冷式エンジンとエ
ンジン制御装置の全体構成図である。エンジン1に接続
された吸気管2の途中には、スロットル弁3が設けられ
ている。このスロットル弁3にはスロットル弁3の弁開
度が所定の開度以下であること即ちアイドリング位置に
あることを検知し出力するスロットルセンサ4が連結さ
れており、このスロットル弁開度信号を電子制御装置
(以下ECUという)5に送る。燃料噴射弁6はスロット
ル弁3の下流に設けられており、図示しない燃料ポンに
接送され、またECU5に電気的に接続され、ECU5からの駆
動信号により燃料噴射が制御される。スロットル弁3の
すぐ下流には管7を介して吸気圧センサ8が設けられて
いる。吸気圧センサ8は吸気管2内の絶対圧を検出し
て、吸気圧信号をECU5に送る。エンジン1の本体には水
温センサ9が設けられている。すなわち水温センサ9
は、エンジンの冷却水が満たされたエンジン気筒周壁内
に装着され、エンジンの冷却水温を検出して温度信号を
ECU5に送る。エンジン1のカム軸周囲には所定のクラン
ク角位置で1パルス信号を出力してECU5に送るクランク
角センサ10が設けられ、これによりエンジン回転数NEが
演算される。また、排気管14には空燃比を検出する検知
手段としてO2センサ15が取り付けられていて、この信号
はECU5へ送られる。また、ブレーキにはブレーキが操作
されているか否かを検出するブレーキスイッチ17が取付
けられていて、このブレーキスイッチ17の信号はECU5に
送られる。
第2図は第1図のECU5の内部構成を示すブロック図で
ある。吸気圧センサ8、水温センサ9及びO2センサ15の
各信号はレベル修正回路51に入り、A/Dコンバータ52を
経てCPU53に入力される。スロットルセンサ4とブレー
キスイッチ17の各信号はレベル修正回路60に入りCPU53
に入力される。クランク角センサ10の信号は波形整形回
路54を経てCPU53に入力される。ROM55、RAM56が接続さ
れたCPU53では、入力された各信号を演算処理し、すな
わち必要な燃料供給量を演算して、燃料量に対応する時
間幅を有するパルス信号、あるいは非同期のパルス信号
を駆動回路57に送り駆動回路57は同パルス信号がオン状
態の間燃料噴射弁6に駆動電流を送り、燃料噴射弁6を
制御する。
第3図は本発明の実施例に関連する参考例のフローチ
ャートであり、特許請求の範囲に記載の発明に直接関連
するものではないが、実施例の理解の便のためにまず説
明する。なおこの処理はROM55に記憶されているプログ
ラムに基づいてCPU53が作動することにより実行され
る。まずエンジンキーを始動状態にする、即ちONにする
とECU5は作動を開始し、ROM55に予め記憶されているプ
ログラムに基づいてステップS1からの処理が開始され
る。ステップS2では後に記述する燃料噴射停止フラッグ
Fを燃料噴射が停止されていない状態を示す0にしてス
テップS3へ進む。ステップS3では、燃料噴射量等を演算
するに必要な各種センサの入力値を読む。即ち、吸気圧
センサ8の値PM、スロットルセンサ4の値ID、水温セン
サ9の値THW、O2センサ15の値OX、ブレーキスイッチ17
の出力値BS、クランク角センサ10の値CA等を読む。次に
ステップS4では燃料噴射弁6の開弁時間(噴射時間)τ
の計算をする。開弁時間τは(TP×FTHW×FAF)×(1
+FTC)等の式で求められる。ここでTPは吸気圧センサ
8の値PMとエンジン回転数NEにより求まる燃料噴射弁6
の基本噴射時間である。FTHWは水温センサ9の値THWよ
り求まる暖機補正係数、FAFはO2センサ15の値OXにより
定まる空燃比フィードバック係数である。またFTCは吸
気圧センサ8の値PMや水温センサ9の値THWにより定ま
る過渡補正係数である。
ステップS5では燃料噴射停止が解除されているとき、
即ち燃料噴射停止フラッグFがゼロのときはステップS6
へ進む。このステップS6ではブレーキスイッチ17の出力
値BSがONかOFFかの判断をする。ブレーキペダルが踏込
まれてブレーキスイッチ17の出力値BSがONのときはステ
ップS8へ進み、判定回転数NBが低い方のF/C開始回転数N
2を代入してステップS10へ進む。ここで低い方のF/C開
始回転数N2の値はブレーキスイッチ17の出力値BSがONと
なって燃料噴射が停止し、エンジン回転数が減少して後
述するF/C解除回転数N1で燃料噴射の停止状態が解除さ
れて再びエンジン回転数が増加することにより、回転数
N1とN2との間でエンジン回転数がハンチングしても搭乗
者が不快感を感じない回転数に設定されている。この場
合ブレーキが操作されているためエンジン回転数の上昇
速度は小さく、N1とN2の差が小さくても運転性に悪影響
を及ぼすことはない。一方、ステップS6で、ブレーキス
イッチ17の出力値BSがOFFのときは、判定回転数NBに高
い方のF/C開始回転数N3を代入して(ステップS7)ステ
ップS10へ進む。この高い方のF/C開始回転数N3は、ブレ
ーキペダルもアクセルペダルも踏まないで坂道を下る時
に、エンジン回転数がN1とN3回転数との間でハンチング
して搭乗者が不快感を感じることがない回転数に設定さ
れている。このためN3はN2よりも大きい。ブレーキ操作
していない場合の方がエンジン回転数は上昇し易く、N3
をN2と同一とすると細かくハンチングしてしまうからで
ある。
ステップS10ではスロットルセンサ4の出力値IDがON
か否かの判断をする。ここでIDがONのときはスロットル
弁3が所定角度以下のとき、即ちアクセルペダルが操作
されていないときである。このときはステップS11へ進
み、エンジン回転数NEと判定回転数NBとの比較を行な
う。即ち燃料噴射を停止するか否かの判断を行なう。エ
ンジン回転数NEが判定回転数NBより大きいときは燃料噴
射を停止するため、ステップS12で燃料噴射停止を示す
フラッグFを1に、及び開弁時間τを0にしてステップ
S14へ進む。なお、ステップS10でスロットルセンサ4の
出力値IDがOFFのとき即ちアクセルペダルが踏込まれて
いるとき、及びステップS11でエンジン回転数NEが判定
回転数NB以下のときは燃料噴射を行なうためフラッグF
の値を0としてステップS14へ進む。
ステップS14では燃料噴射弁6の開閉制御を燃料噴射
停止フラッグFの値に従って行なわれる。即ちフラッグ
Fの値が1のときは燃料噴射は停止され、反対にフラッ
グFの値が0のときはクランク角センサの信号に同期し
てステップS4で求めた開弁時間τの値に従って燃料噴射
弁6を開いて燃料が供給され、ステップS3へ戻る。
このようにして、ブレーキが操作されていない間のF/
C開始回転数は高い値(N3)に設定され(S6とS7)、ブ
レーキが操作されている間は低い値(N2)に設定される
(S6とS8)。
そして、アクセルペダルが踏込まれていない状態でエ
ンジン回転数がF/C開始回転数以上になると、ステップS
11の判断がYESとなって燃料噴射は停止される。
このようにして燃料噴射が停止されると、ステップS5
の判断はYESとなりステップS9が実行される。
このステップS9では判定回転数NBをF/C解除回転数N1
の値にしてステップS10へ進む。ここでF/C解除回転数N1
は燃料噴射の停止状態を解除するエンジン回転数であ
る。このF/C解除回転数N1は再度燃料を供給することに
よりエンジンが不調にならないで正常に回転を続けられ
る最低のエンジン回転数に設定されている。ステップS1
0ではアクセルペダルが踏込まれているか否かを検出
し、踏込まれていればステップS13に進んで停止フラグ
Fをゼロとする。またアクセルペダルが踏込まれていな
ければステップS11でエンジン回転数とステップS9で設
定されたF/C解除回転数と比較し、F/C解除回転数以下で
あればステップS13に進んで停止フラグFをゼロとす
る。これによりエンジン回転数がF/C解除回転数にまで
減少するとアクセルペダルが踏込まれていなくとも停止
フラグはゼロとされ、ステップS14で燃料の供給が再開
される。
そして一旦燃料の供給が再開され始めると、今度はス
テップS5の判断はNOとなり、判定回転数はN3又はN2とさ
れる。そしてこの場合にはエンジン回転数がN3またはN2
にまで上昇したときに前述のようにして燃料の供給が停
止され、再度判定回転数NBはF/C解除回転数N1に設定さ
れるのである。
なお周知のように、判定回転数NBはRAM56の所定の番
地に予めROM55に記憶されているN3,N2,N1のいずれかの
値を記憶させることにより実行される。
さて上記説明から明らかなように、ステップS5でNOと
なりステップS6でNOとなってステップS7が実行されるこ
とにより、非ブレーキ操作時のF/C開始回転数が高く設
定される。ステップS5でNOとなりステップS6でYESとな
ってステップS8が実行されることにより、ブレーキ操作
時のF/C開始回転数は低く設定される。この場合、ステ
ップS11でYESとなってステップS12に進むことにより、
エンジン回転数がこのようにして設定されたF/C開始回
転数以上になったときに燃料供給を停止する処理が実行
される。また燃料供給が停止されると、ステップS9が実
行され、さらにステップS11からステップS13に進むこと
により供給停止状態が解除されるのである。
次に上記のプログラムを実行したときの作用について
第4図を参照して説明する。第4図は横軸に時間をと
り、(a)図は縦軸にエンジン回転数NEと判定回転数NB
(NBは高いF/C開始回転数N3、低いF/C開始回転数N2、又
はF/C解除回転数N1のいずれか)をとり、実線はエンジ
ン回転数NEを、一点鎖線は判定回転数NBを示すものであ
る。(b)図はスロットルセンサ4の出力値IDを示し、
図示のように非全閉状態から時間t1で全閉に変化した場
合を例示している。(c)図はブレーキスイッチ17の出
力値BSを示し、ONはブレーキ操作中、OFFは非操作中に
対応する。(d)図は燃料噴射停止フラッグFの値をそ
れぞれ示している。
第4図において時刻0からt1までの期間はエンジン回
転数が減少している。このときは、スロットル弁が開
(IDはOFF)であるためステップS10の判断によりステッ
プ13が実行されフラッグFが0となり燃料噴射停止を行
なわれない。時刻t1においてスロットル弁が全閉となり
ブレーキが踏まれると、ステップS8へ進み判定回転数NB
はN2に設定され、ステップS10及びステップS11が実行さ
れる。ステップS11ではエンジン回転数NEが判定回転数N
B(N2)より大きいためステップS12へ進み、開弁時間τ
を0に、又フラッグFを1にする。即ち、燃料噴射を停
止する(ステップS14)。そして次の処理ループのステ
ップS9で判定回転数をN1とする。
エンジン回転数NEが更に減少してF/C解除回転数N1と
なると(t2時点)、ステップS1での判断はNOとなりステ
ップS13へ進む。ステップS13ではフラッグFを0とし
て、即ち燃料噴射の停止を解除してステップS14へ進み
燃料の噴射が開始される。そして次のルーチンでフラッ
グFが0のためステップS5でNOと判断されステップS6へ
進み、ステップS6でブレーキスイッチ17の出力値BSがON
か否かの判断をする。ブレーキを踏んでいない(ブレー
キスイッチの出力値BSはOFF)ためステップS7へ進み判
定回転数NBは高い方のF/C開始回転数N3に設定される。
この状態で車両が坂道を下るとエンジン回転数NEは次第
に増加していく。時刻t3でエンジン回転数NEはN3に達す
ると、ステップS11での判断はYESとなりステップS12が
実行され、開弁時間τを0に又フラッグFを1にする。
即ち、燃料噴射を停止する。そして次のループにおける
ステップS5での判断はフラッグFが1のためステップS9
へ進み、判定回転数NBはF/C解除回転数N1に設定され
る。
燃料噴射が停止されたためエンジン回転数NEは減少
し、エンジン回転数NEがF/C解除回転数N1に達したとき
(時刻t4)ステップS11での判断はNOとなりステップS13
へ進み、フラッグFが0となる。即ち、燃料噴射停止が
解除され燃料の供給が始まる。そして次のループでのス
テップS5での判断はNOとなりステップS6でブレーキスイ
ッチBSがONのためステップS8へ進み、判定回転数NBはN2
に設定される。なお時刻t5においてブレーキを踏むのを
止めたのでブレーキスイッチBSはOFFとなり、ステップS
6での判断はNOとなり判定回転数NBはN3に設定される
(ステップS7)。
次に、燃料が供給されエンジン回転数NEが増加してい
くが、エンジン回転数NEが高い方のF/C開始回転数N3以
上にならない場合の処理について説明する。
時刻t6でブレーキを踏むことによってブレーキスイッ
チBSはONとなり、ステップS6での判断はYESとなりステ
ップS8へ進み、判定回転数NBはN2に設定される。そして
ステップS11でエンジン回転数NEは判定回転数NBより大
きいためステップS12へ進み、開弁時間τを0に又フラ
ッグFを1にして燃料噴射が停止される。なお、次のル
ープのステップS5の実行により判定回転数NBはただちに
F/C解除回転数N1に設定される(ステップS9)。
このようにエンジン回転数NEは高い方のF/C開始回転
数N3以上にならない場合であってもブレーキを踏むこと
によってF/C開始回転数が低く設定され、その結果燃料
供給が停止されてブレーキを踏んだ以後の燃費の軽減を
図ることができる。また強いエンジンブレーキ効果を得
ることができる。
本実施例によればスロットル開度が所定角度以下でエ
ンジン回転数が増加していく過程において、第4図に示
す時刻t6でブレーキ操作をすることによりF/C開始回転
数がN3からN2に変わり、エンジン回転数がN2より大きく
なったとき燃料噴射の停止が実施され、以後の燃料量の
軽減を図ることができる。このことは時刻t2と時刻t3と
の間においてブレーキ操作をしないときエンジン回転数
がN3になって始めて燃料噴射が停止されることと比較す
るとによって明らかである。
(実施例) 本実施例は請求項に記載の発明に対応するものであ
り、第5図及び第6図を参照して説明する。なお第1実
施例と同じ機能等をするステップは同じ符号を付して説
明を省略する。第6図においてスップ1のスタートから
開始し、ステップS2でフラッグFを0に、又後述する判
別値NHをF/C解除回転数N1にイニシャルセットする。ス
テップS3では、燃料噴射量等を演算するに必要な各種セ
ンサの入力値を読み、ステップS4では燃料噴射弁6の開
弁時間τの計算をする。
ステップS19からステップS5までの処理が本実施例特
有の処理であり、ステップS19でフラッグFが1のと
き、即ち、燃料噴射が停止されているときはステップS2
2へ進み、後述するようにF/C解除後の(即ち再度燃料が
供給され始めてからの)エンジン回転数の最大値から所
定値を減じた回転数を記憶するための変数(以下単に略
最大回転数という)NHの値を最低値であるF/C解除回転
数N1としてステップS5へ進む。反対にステップS19でフ
ラッグFが0のときはステップS20へ進み、そのときの
エンジン回転数NEと略最大回転数NHに所定値Aを加算し
た値との比較を行なう。ここで所定値Aは100rpm程度の
値であって、F/C解除回転数N1と比してもなお充分に小
さい。ステップS20でエンジン回転数NEが略最大回転数N
Hに所定値Aを加算した値以上のときはステップS21へ進
み、判別値NHに1を加算してステップS5へ進む。反対に
NEの方が小さいときにはNHに1を加算することなくステ
ップS5へ進む。この処理が燃料供給が停止されていない
間繰返し実行される。
この処理の流れにより次の結果が得られる。最初燃料
噴射停止中エンジン回転数がF/C解除回転数N1まで減速
されると燃料噴射が再開される。このときの略最大回転
数NHはN1に設定されている(ステップS22)。
燃料噴射の再開とともにエンジン回転数がN1から上昇
し、A回転数だけ高くなるとステップS20の判定がYESと
なり、略最大回転数NHは1上昇する。さらにエンジン回
転数が上昇してゆくと、再度ステップS20での判定はYES
となり、NHは1上昇する。そしてエンジン回転数NEが一
定の値を維持していると、NH<NE−Aの条件が成立して
いる間はNHに1が加算され続け、最終的にはNH=HE−A
となる。なおこの処理はエンジン回転数NEの変化に比し
て充分に高速に繰返し実行されるため、エンジン回転数
が上昇してゆく過程ではNH=HE−Aの式を満たすように
略最大回転数NHはエンジン回転数NEに追従して上昇す
る。
一方、NEが減少すると、ステップS20の判断はNOとな
り、ステップS21は実行されない。すなわちNHの値は変
化しない。これによりNHの値は燃料の供給が再開された
後のエンジンの最大回転数からAを減じた回転数が記憶
されるのである。
前述のようにAの回転数は比較的小さく、NHの値は燃
料供給の再開後のエンジンの最大回転数にほぼ等しい値
に設定されるわけである。ステップS5以後の処理は参考
例の場合とほぼ同様である。ステップS5で停止フラグF
が停止を示す1であればステップS9へ進み、判定回転数
NBにF/C解除回転数N1を代入してステップS10へ進む。ス
テップS5で燃料噴射が停止中でないときはステップS6II
へ進む。
参考例のステップS6ではブレーキが操作中か否かを判
別したが、この実施例のステップS6IIではそのときのエ
ンジン回転数NEがそれまでの最大回転数からA回転数減
じた値(NH)より小さいかどうかを判定する。そのとき
のエンジン回転数NEがNHより小さければ減速中であり、
このときは判定回転数NBを低いF/C開始回転数N2にす
る。一方、NEがNHより小さくなければ、減速中でなくこ
の場合には判定回転数を高い方のF/C開始回転数N3にす
る。これは参考例ではブレーキが操作中か否かでF/C開
始回転数の高低を切替えたのに対し、本実施例では減速
中か否かにより減速中であればF/C開始回転数を低く、
減速中でなければF/C開始回転数を高く設定することに
なる。
ステップS10,11,12,13及び14は参考例と同じである。
即ち、ステップS10ではスロットルセンサ4の出力値ID
がONか否かの判断をし、ステップS11ではエンジン回転
数NEと判定回転数NBとの比較を行なう。ステップS12で
は燃料噴射停止を示すフラッグFを1とし、ステップS1
3では反対に燃料噴射をするためフラッグFを0とす
る。ステップS14では燃料噴射弁6の開閉制御を燃料噴
射停止フラッグFの値に従って行なわれる。即ちフラッ
グFの値が1のときは燃料噴射は停止され、反対にフラ
ッグFの値が0のときはステップS4で求めた開弁時間τ
の値に従って燃料噴射弁6を開いて燃料が供給される。
次に上記のプログラムを実行したときの作用について
第6図を参照して説明する。第6図は横軸に時間をと
り、(a)図は縦軸にエンジン回転数NEと判定回転数NB
(NBは高いF/C開始回転数N3、低いF/C開始回転数N2、ま
たはF/C解除回転数N1のいずれか)及び略最大回転数NH
をとり、実線はエンジン回転数NEを、一点鎖線は判定回
転数NBを、又鎖線は略最大回転数NHを示している。
(b)図はスロットルセンサ4の出力値ID、(c)図は
燃料噴射停止フラッグFの値をそれぞれ示している。
第6図において時刻0からt1までの期間はエンジン回
転数が減少しているがスロットル弁が開(IDはOFF)で
あるためステップS10の判断によりステップS13が実行さ
れフラッグFが0となり燃料噴射停止は行なわれず、ま
た判定回転数NBはN2である。そこで時刻t1において、ス
ロットル弁を所定角度以下(IDはON)とすることによ
り、ステップS10での判断はYESとなりステップS11へ進
む。ステップS11ではエンジン回転数NEがN2に設定され
ている判定回転数NBより大きいためステップS12へ進み
燃料噴射を停止するフラッグFを1として、ステップS1
4での実行により燃料噴射は停止される。このため次の
ループでのステップS5の判断はYESとなり、判定回転数N
BがF/C解除回転数N1に設定される(ステップS9)。
次に、エンジン回転数NEが減少し回転数がF/C解除回
転数N1(時刻t2)に達したとき、ステップS11での判断
はNOとなりステップS13へ進み、燃料噴射停止を解除す
るためフラッグFを0にする。即ち、ステップS14で燃
料供給が開始される。そしてエンジン回転数NEが増加す
るにつれてステップS20及びステップS21が実行される略
最大回転数NEはエンジン回転数NEより所定値Aだけ小さ
い値で増加していく。時刻t2において略最大回転数NHは
N1に固定されている。その後時刻t2までの間はNHの方が
エンジン回転数NEより大きいためステップS8で判定回転
数NBにN2を設定する。時刻t2′でエンジン回転数NEがNH
以上に増加するとステップS6IIでの判断はNOとなりステ
ップS7を実行し判定回転数NBをN3にする(時刻t2′)。
時刻t3でエンジン回転数NEがNBに設定されている高い方
のF/C開始回転数N3に達するとステップS11での判断はNO
からYESに変わりステップS12へ進み、ステップS12では
燃料噴射停止をするためフラッグFの値が1に設定され
燃料噴射が停止される(ステップS14)。そして次のル
ープのステップS19の判断によりステップS22が実行され
略最大回転数NHはN1に、又ステップS5の判断によりステ
ップS9が実行され判定回転数NBはN1に設定される(時刻
t3)。そしてエンジン回転数NEがF/C解除回転数N1より
小さい値になったとき(t3′)燃料噴射停止は停止され
る。
次に時刻t3′以後においてエンジン回転数が増加して
いくがエンジン回転数NEが高い方のF/C回転数N3に達し
ない場合の処理について説明する。エンジン回転数NEが
増加するとともにステップS20及びステップS21が実行さ
れて略最大回転数NHはエンジン回転数NEより所定値Aだ
け小さい値で増加する。時刻t4でエンジン回転数NEが最
大となったときステップS20の処理により判別値NHはエ
ンジン回転数NEの最大値より所定値Aだけ小さい値とな
り、以後エンジン回転数が低下してもこの値が保持され
る。この状態でエンジン回転数NEが減少して時刻t5でNH
=NEとなると、ステップS6IIでの判断はNOからYESに変
わりステップS8へ進み、判定回転数NBをN2にしてステッ
プS10へ進む。ステップS10ではスロットルセンサ4の出
力値IDがONのためステップS11へ進む。ステップS11では
エンジン回転数NEが判定回転数NB(N2)より大きいため
ステップS12へ進み、ステップS12が実行され開弁時間τ
を0に又フラッグEを1にする。即ち、ステップS14で
燃料噴射が停止される。なお判定回転数NBはステップS5
の判断によりステップS9が実行されF/C解除回転数N1と
なるため、エンジン回転数NEがF/C解除回転数N1になる
まで(t6)燃料噴射の停止が継続される。
上記のように本実施例によるとエンジン回転数NEが高
い方のF/C開始回転数に達しないで減速される場合に
も、減速の開始後はF/C開始回転数が低く設定されてエ
ンジン回転数NEが減少していく過程において燃料噴射の
停止ができるため燃費の軽減を図ることができる。
なお本明細書中「以上」とは通常の意味の「以上」と
「より大きい」の両者を含むものであり、「以下」も通
常の意味の「以下」と「未満」とを含むものである。実
施例は通常の以上、以下で判別する例を示しているが、
「より大きい」と「未満」で判別することも当然に可能
である。
[発明の効果] 本発明は上記で詳述した如く、エンジンの回転数から
減速状態か否かを判別し、これによって燃料の供給を停
止するエンジン回転数(F/C開始回転数)を変更するも
のである。即ち減速中の場合には通常時よりも低い回転
数で燃料の供給を停止させ始める。減速過程でない通常
時には従来技術と同様にして比較的高いF/C開始回転数
にまで上昇して始めて燃料供給を停止する。これにより
通常時のエンジン回転数のハンチングを防止しつつ、減
速時等には燃料供給停止領域を拡大して燃料の節約と強
いエンジンブレーキ作動を実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1、第2実施例におけるエンジンとエンジン
制御装置の全体構成図、第2図は第1図のECU5のブロッ
ク図、第3図は第1実施例の処理手順を示す図、第4図
は第1実施例の動作図、第5図は第2実施例の処理手順
を示す図、第6図は第2実施例の動作図、第7図は本発
明を概念的に示す図である。 1……エンジン 2……吸気管 3……スロットル弁 4……スロットルセンサ 5……電子制御装置(ECU) 6……燃料噴射弁 8……吸気圧センサ 9……水温センサ 10……クランク角センサ 14……排気管 15……O2センサ(空燃比検知手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−104333(JP,A) 特開 昭58−126439(JP,A) 特開 昭63−280833(JP,A) 特開 平2−204645(JP,A) 特開 昭60−166726(JP,A) 特開 昭60−45751(JP,A) 特開 昭58−183844(JP,A) 特開 昭58−62326(JP,A) 特開 昭54−7021(JP,A) 特開 昭53−120575(JP,A) 特開 昭60−1347(JP,A) 特公 平4−32933(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/12 330 F02D 41/10 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットル開度が所定角度以下でありかつ
    エンジン回転数が上側の閾値(F/C開始回転数)以上の
    場合に燃料供給を停止する手段と、 エンジン回転数が下側の閾値(F/C解除回転数)以下と
    なった場合に前記燃料供給停止手段の作動を解除する手
    段と、 エンジン回転数が前記F/C解除回転数以下となって燃料
    供給停止手段の作動が解除された後のエンジン回転数の
    最大回転数から所定の回転数を減じた回転数と、現時点
    での回転数とを比較してエンジン回転の減速状態を検出
    する手段と、 前記減速検出手段により、減速状態が検出されていない
    間は前記F/C開始回転数を高く、減速状態が検出されて
    いる間は前記F/C開始回転数を低く設定する手段と、 を有する燃料供給制御装置。
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