JP2819184B2 - 低刺激性洗浄剤組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は低刺激性洗浄剤組成物、更に詳しくは、スル
ホコハク酸系界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイ及び
シリコーン誘導体を含有する、起泡性及び洗浄性に優
れ、油性成分等に対する可溶化性、乳化安定性及び分散
安定性が良好で、使用時及び使用後の皮膚、毛髪等の感
触も優れ、且つ低刺激な洗浄剤組成物に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

従来より、洗浄剤としてアルキル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等の
アニオン性界面活性剤が広く用いられてきた。しかしな
がら、これらの界面活性剤は、程度の差はあるがいずれ
も皮膚刺激性を有し、連用すると皮膚を荒らすという欠
点を有していた。

これに対し、スルホコハク酸系界面活性剤は皮膚に対
し非常に温和であることが知られているが、起泡性及び
増粘性に乏しいことから、洗浄剤の主たる界面活性剤と
して用いられた例は少なく、添加剤的に用いられるのが
普通であった。例えば特公昭56−43276号公報には、従
来のイミダゾリン型両性界面活性剤、アルキルベタイン
型両性界面活性剤及びＮ−アシルアミノ酸塩型アニオン
界面活性剤との併用例が開示されている。

また、特公昭62−43479号公報には、第２級アルコー
ルエトキシレートの硫酸アンモニウム塩と第２級アルコ
ールエトキシレートのスルホコハク酸半エステル塩なら
びにアルキルアルカノールアマイド類及び／またはアル
キルアミンオキサイド類を組合わせた洗浄剤組成物が開
示されている。更に、特開昭56−38395号公報、特開昭5
6−82895号公報、特開昭56−82897号公報、特開昭56−8
2898号公報、特開昭57−159897号公報、特開昭59−1029
96号公報、特開昭60−146864号公報、特開昭61−140514
号公報、特開昭62−109897号公報、特開昭62−127396号
公報、特開昭62−148599号公報、特開昭62−164797号公
報、特開昭62−260893号公報及び特開昭63−161098号公
報には、スルホコハク酸系界面活性剤を他の成分と組合
わせた洗浄剤組成物ないしはシャンプー組成物が開示さ
れている。

これらの公報にはスルホコハク酸系界面活性剤を配合
した洗浄剤組成物は記載されているが、スルホコハク酸
系界面活性剤の低刺激性という特性を生かしつつ、良好
な起泡性、洗浄性、増粘性、洗浄時及び洗浄後のなめら
かさやしなやかさ、及びコンディショニング性といった
特性をも同時に満足する洗浄剤組成物は開示されていな
い。

一方、洗浄時の感触改善及び洗浄後のコンディショニ
ング性改善の目的で、カチオン性ポリマーを含有させた
洗浄剤組成物が一般に知られているが、これらの効果が
十分に発揮される量を添加した場合には乾燥する過程で
不快なべとつきを生じ、乾燥するにつれてカチオン性ポ
リマーのコンプレックスが固化し、ごわつき等が生じる
という問題があった。

また、一般にスルホコハク酸系界面活性剤にラノリ
ン、エステル油、炭化水素、シリコーン等の油性成分を
コンディショニング剤として併用することも行なわれて
きた。例えば特開昭62−84198号公報にはスルホコハク
酸系界面活性剤とシリコーン誘導体とを併用した液体洗
浄剤が開示されている。しかしながら、スルホコハク酸
系界面活性剤単独ではこれら油性成分の可溶化性、乳化
安定性及び分散安定性に劣り、起泡性、洗浄性及び保存
安定性が悪くなるという問題が残されていた。

そこで、斯かる問題を解決するために、従来、アルキ
ルアルカノールアマイドやアルキルアミンオキサイド等
が併用されてきたが、これらの界面活性剤はその効果が
十分に発揮される量を配合した場合、乾燥後につっぱり
感が生じるという問題があった。

従って、スルホコハク酸系界面活性剤の低刺激性とい
う特性を生かしつつ、起泡性、洗浄性に優れ、油性成分
に対する可溶化性、乳化安定性及び分散安定性が良好
で、同時に洗浄時の感触及び洗浄後のなめらかさ、しな
やかさに優れ、乾燥後のつっぱり感がない優れた洗浄剤
組成物の開発が望まれていた。

〔課題を解決するための手段〕

斯かる実情において、本発明者らは、スルホコハク酸
系界面活性剤を使用した洗浄剤組成物について、上記問
題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、特定のスル
ホコハク酸系界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン及
びシリコーン誘導体を配合すれば、低刺激性で、かつ起
泡性に優れ、エステル油、ラノリン等の油性成分に対す
る可溶化性、乳化安定性及び分散安定性が良好で、且つ
優れた感触を有する洗浄剤組成物が得られることを見出
し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び
（Ｃ） （Ａ）次の一般式（Ｉ）又は（II） 〔式中、 を示し（R₂は炭素数８〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R₃は炭素数７〜21の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す）、Ｍは
水素原子又はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウム及び有機アンモニウムから選ばれる水溶性塩を形
成する陽イオンを示し、ｍは０〜20の数を示す〕 で表わされるスルホコハク酸系界面活性剤の一種又は二
種以上 （Ｂ）次の一般式（III） 〔式中、R₄は炭素数８〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R₅及びR₆は各々メチル基、
エチル基又はヒドロキシエチル基を示す〕 で表わされるヒドロキシスルホベタインの一種又は二種
以上 （Ｃ）シリコーン誘導体の一種又は二種以上 を含有することを特徴とする低刺激性洗浄剤組成物を提
供するものである。

本発明洗浄剤組成物における（Ａ）成分のスルホコハ
ク酸系界面活性剤は前記一般式（Ｉ）又は（II）で表わ
される高級アルコール若しくはそのエトキシレートのス
ルホコハク酸エステルあるいは高級脂肪酸アミド由来の
スルホコハク酸エステル又はこれらの塩である。

上記一般式（Ｉ）又は（II）で表わされる化合物のう
ち、高級アルコール若しくはそのエトキシレートのスル
ホコハク酸エステルとしては、例えば炭素数11〜13の２
級アルコールエトキシレートのスルホコハク酸エステル
の２ナトリウム塩〔日本触媒化学工業製，ソフタノール
MES 3,5,7,9,12（それぞれの数字はエチレンオキサイド
の平均付加モル数（EO）を示す）等〕、ラウリルアルコ
ール又はラウリルアルコールエトキシレート（EO＝3,4,
6,9,12）のスルホコハク酸エステルの２ナトリウム塩
（東邦化学工業製，コハクールＬ−400等）、炭素数12
〜15の合成１級アルコール又はそのエトキシレート（EO
＝２〜12）のスルホコハク酸エステルの２ナトリウム
塩、炭素数８〜22のゲルベアルコール又はそのエトキシ
レート（EO＝２〜12）のスルホコハク酸の２ナトリウム
塩などが挙げられ、また、高級脂肪酸アミド由来のスル
ホコハク酸エステルとしては、例えばラウリル酸ポリエ
チレングリコール（EO＝1,2）アミドのスルホコハク酸
エステルの２ナトリウム塩、オレイン酸ポリエチレング
リコール（EO＝1,2）アミドのスルホコハク酸エステル
の２ナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸ポリエチレングリコー
ル（EO＝４）のスルホコハク酸エステルの２ナトリウム
塩などが挙げられるが、就中、感触の良さや起泡性の点
で炭素数11〜13の直鎖の高級アルコール又はそのエトキ
シレートのスルホコハク酸エステル又はその塩が好まし
い。

これら（Ａ）成分のスルホコハク酸系界面活性剤は単
独で又は二種以上を混合して用いることができ、本発明
洗浄剤組成物中に１〜50重量％（以下単に％で示す）配
合されることが好ましく、特に組成物がシャンプーであ
る場合には５〜25％、皮膚洗浄剤である場合には10〜45
％配合されることが好ましい。配合量が少なすぎると、
本発明の効果が充分得られず、50％を大きく超えると操
作上取り扱いにくくなり好ましくない。

本発明洗浄剤組成物における（Ｂ）成分のヒドロキシ
スルホベタインは前記一般式（III）で表わされるもの
であるが、特に（III）式中、R₅及びR₆がメチル基であ
り、R₄がラウリル基又はミリスチル基であるもの、すな
わちラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン又はミ
リスチルジメチルヒドロキシスルホベタインが好まし
い。

これらのヒドロキシスルホベタインは場合によっては
脱塩してから使用することもできる。

これら（Ｂ）成分のヒドロキシスルホベタインは単独
で又は二種以上を混合して用いることができ、本発明洗
浄剤組成物中に0.1〜12％配合されることが好ましく、
特に組成物がシャンプーである場合には１〜６％、皮膚
洗浄剤である場合には２〜10％配合されることが好まし
い。

本発明洗浄剤組成物における（Ｃ）成分のシリコーン
誘導体としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変
性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アル
コール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、
エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状
シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン誘
導体等が挙げられる。斯かるシリコーン誘導体は、それ
ぞれ単体であっても、また特公昭56−38609号公報等に
記載の方法に従って乳化重合されたラテックス組成物で
あってもよい。

これらシリコーン誘導体のうち、ジメチルポリシロキ
サン（重合度500以上）、ポリエーテル変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン、環状シリコーン等が良い感
触を付与するため、特に好ましい。

これら（Ｃ）成分のシリコーン誘導体は単独で又は二
種以上を混合して用いることができ、本発明組成物中に
0.01〜10％、特に0.02〜５％配合されることが好まし
い。配合量が少なすぎると、毛髪や皮膚に対する感触の
向上効果が不充分となり、10％を大きく超えると、起泡
性及び洗浄性が低下し好ましくない。

本発明洗浄剤組成物は通常の洗浄剤組成物に用いられ
る公知の酸性若しくはアルカリ性薬剤により、pH3〜1
0、特にpH4〜８に調整されることが好ましい。

尚、本発明の洗浄剤組成物には上記必須成分の他に洗
浄剤中に通常使用される成分、例えば高級脂肪酸塩、ア
ルキルアミンオキサイド、脂肪酸アルカノールアマイ
ド、アルキルポリグルコシド、脂肪酸アルカノールアマ
イドエーテルサルフェート、アシル化イセチオネート、
アシル化タウレート等のアシル化アミノ酸、ショ糖脂肪
酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、アルキルマ
ルチトールエーテル、アルキルトリメチロール、アルキ
ルアミドトリメチロール等の補助界面活性剤、スクワレ
ン、ラノリン、エステル油、パーフルオロポリエーテル
等の感触向上剤、プロピレングリコール、グリセリン、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ソルビトー
ル等の保湿剤、メチルセルロース、カルボキシビニルポ
リマー、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セル
ロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレー
ト、エタノール等の粘度調整剤、パール化剤、香料、色
素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、トリクロサン、トリク
ロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸カリウム、
酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリチオン、
オクトピロックス等の抗フケ剤、メチルパラベン、ブチ
ルパラベン等の防腐剤、その他Encyclopedia of Shampo
o Ingredients（Micelle press,1985年）に収載されて
いる成分などを発明の効果を損なわない範囲において任
意に添加することも可能である。

本発明の洗浄剤組成物は、衣料用洗浄剤、食器用洗浄
剤、皮膚、毛髪用洗浄剤等種々の目的に用いることがで
き、その剤型は通常、洗浄剤に使用される剤型を任意に
選択することができる。この場合、スルホコハク酸系界
面活性剤とヒドロキシスルホベタインの組成物中含有量
は、双方の合計量で、固型の剤型であれば30％以上、ペ
ースト状の剤型であれば20％以上、液体の剤型であれば
10％以上であることが好ましい。

〔発明の効果〕

本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、起泡性等の泡特
性、洗浄性、油性成分に対する可溶化性、乳化安定性、
分散安定性に優れ、洗浄時及び洗浄後の感触が良好な優
れた性能を示す。従って、皮膚、粘膜等に対して刺激が
低いことが要求される洗浄剤、例えば、乳幼児用の毛
髪、皮膚洗浄剤、手の荒れやすい主婦のためのウール、
台所用洗剤、毎日洗髪する人のためのデイリーシャンプ
ー等として有利に利用することができる。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではない。

実施例１ 下記の第１表に示す組成の洗浄剤組成物（pH6）を製
造し、それぞれについて起泡性、泡質、毛髪のなめらか
さ、皮膚のつっぱり感及び可溶化性・乳化安定性・分散
安定性の評価を行なった。その結果を第１表に示す。

尚、各評価方法及び評価基準は以下の通りである。

（起泡性） 長さ20cm、重さ20gの人毛から成るかもじに40℃の温
水を含ませた後、各洗浄剤組成物1gをまんべんなく付
け、次いで１分間泡立てて、その泡立ちの良し悪しを次
の基準により目視で評価した。

◎ 非常に優れている ○ 普通 △ やや不足 × 非常に不足 （泡質） 起泡性の評価と同様な方法で泡立て、その泡質につい
て次の基準により評価した。

◎ クリーミーで非常にすべる ○ クリーミーですべる △ やや荒くすべらない × 荒くすべらない （毛髪のなめらかさ） 起泡性の評価と同様な方法で泡立てた髪を流水ですす
ぎ、その後の髪のなめらかさについて次の基準により評
価した。

○ 非常になめらかである △ ややきしむ × 非常にきしむ （皮膚のつっぱり感） 各洗浄剤組成物を適量の水でうすめて洗顔を行ない、
乾燥後の皮膚のつっぱり感を次の基準により評価した。

○ しっとりしてつっぱらない △ ややつっぱる × 非常につっぱる （可溶化性・乳化安定性・分散安定性） 各洗浄剤組成物をガラスの容器に充填し、１週間、室
温にて保存して、その可溶化性・乳化安定性・分散安定
性について次の基準により目視で評価した。

○ 安定である × 不均一あるいは分離を生じている 第１表より明らかなように本発明品は泡特性に優れ、
感触及び安定性の良好な洗浄剤組成物であった。

実施例２ 以下に示す組成のシャンプーを製造した。これは低刺
激性で、また泡特性、洗浄性、感触及び安定性も良好で
あった。

（％） ポリオキシエチレン（５）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 15 ラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン 3 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2 ポリエーテル変性シリコーン （KF352（Ａ），信越化学工業製） 0.5 カチオン化セルロース （ポリマーJR400,UCC社製） 0.15 ジメチルポリシロキサン（10万cs） 0.05 香料 0.5 色素 適量 精製水 バランス 実施例３ 以下に示す組成のコンディショニングシャンプーを製
造した。これは低刺激性で、泡特性に優れ、またコンデ
ィショニング効果、感触及び安定性も良好であった。

（％） ポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 20 ラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン ２ モノラウリン酸グリセリド ２ カチオン化セルロース （ポリマーJR400,UCC社製） １ ジメチルポリシロキサン（５万cs） 0.1 ポリビニルピロリドン 0.1 ミンクオイル 0.2 香料，色素 適量 水 バランス 実施例４ 以下に示す組成のエアゾールシャンプーを製造した。

これは、良好な泡特性を有し、皮膚、眼に対する刺激
性が少なく、更に感触に極めて優れた洗浄剤組成物であ
る。

（％） ポリオキシエチレン（７）アルキルスルホ コハク酸ジナトリウム（ソフタノールMES7H, 日本触媒化学工業製） ５ ミリスチルジメチルヒドロキシスルホベタイン 0.5 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム １ ヒドロキシプロピルメチルセルロース （２％水溶液粘度400cp） 0.5 カチオン化セルロース （ポリマーJR400,UCC社製） 0.1 ポリエーテル変性シリコーン （SH3775C,トーレ・シリコーン社製） 0.5 両性ポリマー （ユカフォーマーAM75W,三菱油化製） 0.1 香料 0.3 液体石油ガス ８ 水 バランス 実施例５ 以下に示す組成のリンス効果を有するシャンプーを製
造した。これは泡特性、感触、コイディショニング効果
に極めて優れ、安定性の良好なリンス効果を有する洗浄
剤であった。

（％） ポリオキシエチレン（４）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 15 ラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン ８ Ｎ−ラウロイル−Ｎ−（２−ヒドロキ シエチル）−Ｎ′,N′−ビス（カル ボキシメチル）エチレンジアミンTEA塩 ３ ステアロイル乳酸ナトリウム １ カチオン化セルロース誘導体 （QUATRISOFT POLYMER LM−200,Amerchol 社製） 0.5 ２−デシルテトラデシルトリメチルア ンモニウムクロリド 0.5 アミノ変性シリコーンエマルジョン （SM8702C,トーレ・シリコーン社製） ２ ポリエーテル変性シリコーン （SH3772C,トーレ・シリコーン社製） １ ジメチルポリシロキサン（10万cs） 0.1 香料，色素，植物抽出液 適量 pH調整剤（pHを６〜７に調整） 適量 水 バランス 実施例６〜７ 以下に示す組成の衣料用軽質洗浄剤、食器調理具用洗
浄剤を製造した。これらはいずれも低刺激性で、また泡
特性、洗浄性、感触及び安定性も良好であった。

（実施例６） 衣料用軽質洗浄剤： （％） ポリオキシエチレン（７）アルキルスルホ コハク酸ジナトリウム（ソフタノール MES7H,日本触媒化学工業製） 15 Ｎ−ラウリル−Ｎ′−カルボキシメ チル−Ｎ′−（２−ヒドロキシエチル） エチレンジアミンNH₃塩 10 ラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン ５ メチルフェニルポリシロキサン（3000cs） 0.3 メチルセルロース 0.3 エチルアルコール ８ 香料 適量 水 バランス （実施例７） 食器調理具用洗浄剤： （％） ポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 10 ポリオキシエチレン（５）ラウロイルエタ ノールアミドスルホコハク酸エステル ジナトリウム ７ ミリスチルジメチルヒドロキシスルホベタイン ５ デシルポリグリコシド（1.6） ５ 環状ジメチルポリシロキサン （KF996,信越化学工業社製） 0.5 カルボキシビニルポリマー （カーボポール941,Goodrich社製） 0.5 ポリエチレングリコール 0.5 香料，色素 適量 水 バランス 実施例８ 以下に示す組成の洗顔フォームを製造した。これは泡
立ちが良く、低刺激性で皮膚の感触及び安定性も良好で
あった。

（％） ポリオキシエチレン（３）ヤシ油アルキル スルホコハク酸ジナトリウム 26 ヤシ油アルキルジメチルヒドロキシス ルホベタイン 10 ラウリン酸 10 エチレングリコールジステアレート ４ マーコート550（MERCK社製） 0.2 ポリエーテル変性シリコーン （SH3775C,トーレ・シリコーン社製） １ パーフルオロポリエーテル （FOMBLIN HC/25,モンテフルオス社製） 0.2 香料 0.3 精製水 バランス 実施例９〜10 以下に示す組成の抗フケシャンプーを製造した。これ
らは優れた泡特性を示し、また抗フケ効果及び感触も良
好であった。

（実施例９） 抗フケシャンプー： （％） ポリオキシエチレン（２）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 20 ラウリルヒドロキシスルホベタイン ２ ラウリン酸TEA塩 ３ Ｎ−ラウロイル−Ｎ−メチルタウリンナトリウム３ モノラウリン酸ポリオキシエチレンソ ルビタン（20E.O.）（Tween20） １ セタノール 0.5 ジメチルポリシロキサン（350cs） 0.6 ジメチルポリシロキサンゴム（2000万cs） 0.4 オクトピロックス 0.5 ジエチレングリコールモノエチルエーテル ３ 香料，色素 適量 水 バランス （実施例10） 抗フケシャンプー： （％） ポリオキシエチレン（５）ラウリルスルホ コハク酸ジナトリウム 20 ラウリルジメチルヒドロキシスルホベタイン ５ ３−（Ｎ−ラウロイルアミノエチル− Ｎ−ヒドロキシエチル）アミノ−２− ヒドロキシ−１−プロパンスルホン酸TEA塩 ３ アマイドエーテルサルフェート （Genapol AMS−TEA,Hoechst社製） ３ ポリエーテル変性シリコーン （SH37720,トーレ・シリコーン社製） １ カチオン化グアーガム （ジアグアールＣ−13−S,セラニーズ− シュタイン・ホール社製） 0.2 ジメチルポリシロキサン（200万cs） 0.2 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.1 ポリビニルアルコール 0.5 ジンクピリチオン 0.8 香料，色素 適量 水 バランス 実施例11 以下に示す組成のベビーシャンプーを製造した。これ
は、低刺激性で、また泡特性に優れ、感触及び安定性も
良好であった。

（％） ポリオキシプロピレン（５）ポリオキシエ チレン（４）−２−ブチルオクチルスルホ コハク酸ジナトリウム（（Ａ）成分） 8 ミリスチルジメチルヒドロキシスルホ ベタイン（（Ｂ）成分） 1 ショ糖脂肪酸エステル 1 モノラウリン酸グリセリド （サンソフト750,太陽化学社製） 1 ポリオキシプロピレンブチルエーテルリン酸 （20P.O.） 0.5 アミノ変性シリコーンエマルジョン （DC929,ダウ・コーニング社製） 0.4 カチオン化セルロース （ポリマーLR30M,UCC社製） 0.05 加水分解コラーゲン 0.1 エチレングリコールモノステアレート 0.5 香料，乳酸，植物オイル 適量

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｃ１１Ｄ 3/37 Ｃ１１Ｄ 3/37 (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) C11D 1/00 - 19/00 A61K 7/075 A61K 7/50

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ） （Ａ）次の一般式（Ｉ）又は（II） 〔式中、 を示し（R₂は炭素数８〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル
   基又はアルケニル基を示し、R₃は炭素数７〜21の直鎖又
   は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す）、Ｍは
   水素原子又はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
   ニウム及び有機アンモニウムから選ばれる水溶性塩を形
   成する陽イオンを示し、ｍは０〜20の数を示す〕 で表わされるスルホコハク酸系界面活性剤の一種又は二
   種以上 （Ｂ）次の一般式（III） 〔式中、R₄は炭素数８〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
   基又はアルケニル基を示し、R₅及びR₆は各々メチル基、
   エチル基又はヒドロキシエチル基を示す〕 で表わされるヒドロキシスルホベタインの一種又は二種
   以上 （Ｃ）シリコーン誘導体の一種又は二種以上を含有する
   ことを特徴とする低刺激性洗浄剤組成物。
2. 【請求項２】（Ａ）成分、（Ｂ）成分及び（Ｃ）成分の
   配合量がそれぞれ１〜50重量％、0.1〜12重量％及び0.0
   1〜10重量％である請求項１記載の低刺激性洗浄剤組成
   物。