JP2818892B2 - 発泡製剤 - Google Patents
発泡製剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、発泡製剤の安定化方法、発泡製剤の安定化
剤及び高度の保存安定性を有する発泡製剤に関する。
剤及び高度の保存安定性を有する発泡製剤に関する。
従来の技術及び問題点 発泡製剤は、発泡成分として炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等と、中和剤として有機酸とを含有する製
剤である。これを水に接触させると発泡成分と有機酸が
中和反応を起こし、炭酸ガスを発生して製剤の崩壊、分
散又は溶解が促進される。この種の製剤は吸湿性が高
く、しかも中和反応は少量の水で起きるため、保存中は
できるだけ乾燥状態を保つ必要があった。密閉容器中で
保存しても、製剤化の際に残留する水分や結晶水で反応
が起こる危険がある。保存中に炭酸ガスが発生すると、
密閉保存容器の内部圧力が増加し、容器の変形や破損が
起こる場合があり、又、使用時に製品が発泡しない原因
となる。保存中の発泡は特に高温になると加速され、更
に発生した炭酸ガス及び反応水が反応を加速する。従っ
て、これを防止し商品価値を保つため乾燥剤の使用等の
対策が不可欠であった。
素ナトリウム等と、中和剤として有機酸とを含有する製
剤である。これを水に接触させると発泡成分と有機酸が
中和反応を起こし、炭酸ガスを発生して製剤の崩壊、分
散又は溶解が促進される。この種の製剤は吸湿性が高
く、しかも中和反応は少量の水で起きるため、保存中は
できるだけ乾燥状態を保つ必要があった。密閉容器中で
保存しても、製剤化の際に残留する水分や結晶水で反応
が起こる危険がある。保存中に炭酸ガスが発生すると、
密閉保存容器の内部圧力が増加し、容器の変形や破損が
起こる場合があり、又、使用時に製品が発泡しない原因
となる。保存中の発泡は特に高温になると加速され、更
に発生した炭酸ガス及び反応水が反応を加速する。従っ
て、これを防止し商品価値を保つため乾燥剤の使用等の
対策が不可欠であった。
本発明は、保存中の安定性に優れた発泡製剤を提供す
ることを目的としてなされたものである。
ることを目的としてなされたものである。
本発明者らは、驚くべきことに、炭酸カリウムを発泡
製剤中に添加すると製剤が安定化し、乾燥剤の使用等の
対策の必要なしに高度の保存安定性が得られることを見
出だし、ここに発明を完成した。
製剤中に添加すると製剤が安定化し、乾燥剤の使用等の
対策の必要なしに高度の保存安定性が得られることを見
出だし、ここに発明を完成した。
問題点を解決するための手段 即ち本発明は、炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素
ナトリウムを発泡成分として含有する発泡製剤におい
て、製剤中に炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナト
リウムを10〜35%(重量%、以下同じ)及び炭酸カリウ
ムを0.3〜1.0%含有させたことを特徴とする安定化され
た発泡製剤を提供するものである。
ナトリウムを発泡成分として含有する発泡製剤におい
て、製剤中に炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナト
リウムを10〜35%(重量%、以下同じ)及び炭酸カリウ
ムを0.3〜1.0%含有させたことを特徴とする安定化され
た発泡製剤を提供するものである。
本発明は又、上記発泡製剤の安定化方法及び安定化剤
をも提供するものである。
をも提供するものである。
本発明の発泡製剤は、高度の保存安定性を有するもの
であり、保存中の発泡が防止され、色や味等の商品価値
が損なわれず長期間維持される。また本発明の発泡製剤
は、その使用時の反応性が、保存前と同等のまま長期間
保たれる。しかも本発明の炭酸カリウムによる安定化
は、安定化剤を配合しても、それによって発泡製剤の発
泡性及び味等を損なうことがない。
であり、保存中の発泡が防止され、色や味等の商品価値
が損なわれず長期間維持される。また本発明の発泡製剤
は、その使用時の反応性が、保存前と同等のまま長期間
保たれる。しかも本発明の炭酸カリウムによる安定化
は、安定化剤を配合しても、それによって発泡製剤の発
泡性及び味等を損なうことがない。
本発明の発泡製剤に含有される安定化剤としての炭酸
カリウムは、製剤の0.2%以上で安定効果を示す。味や
溶解性等を損なわないため1.0%以下で使用するのがよ
く、好ましくは0.3〜1.0%がよい。使用する炭酸カリウ
ムとしては特に限定されないが、結晶水等の水分を含ま
ないものが好ましく、例えば無水炭酸カリウムがより好
ましい。
カリウムは、製剤の0.2%以上で安定効果を示す。味や
溶解性等を損なわないため1.0%以下で使用するのがよ
く、好ましくは0.3〜1.0%がよい。使用する炭酸カリウ
ムとしては特に限定されないが、結晶水等の水分を含ま
ないものが好ましく、例えば無水炭酸カリウムがより好
ましい。
本発明の発泡製剤は、発泡成分として炭酸水素ナトリ
ウムおよび(又は)炭酸ナトリウムを含有する。上記発
泡成分の本発明製剤への配合割合は、製剤の形状、用
途、使用目的等により適当に選ぶことができる。発泡性
を得るため、好しくは10〜35%の範囲から選択されるの
が良い。
ウムおよび(又は)炭酸ナトリウムを含有する。上記発
泡成分の本発明製剤への配合割合は、製剤の形状、用
途、使用目的等により適当に選ぶことができる。発泡性
を得るため、好しくは10〜35%の範囲から選択されるの
が良い。
本発明発泡製剤は、通常発泡製剤に使用される有機酸
を中和剤として含有する。上記中和剤としては製剤の形
状、用途、使用目的等により、例えばクエン酸、酒石
酸、フマル酸、アスコルビン酸、乳酸及びリンゴ酸の中
から単独又は複数選ぶことができる。上記中和剤の本発
明製剤への配合割合は、発泡成分の含有量により適当に
選択し、中和剤全体で製剤の10〜70%とするのが良い。
を中和剤として含有する。上記中和剤としては製剤の形
状、用途、使用目的等により、例えばクエン酸、酒石
酸、フマル酸、アスコルビン酸、乳酸及びリンゴ酸の中
から単独又は複数選ぶことができる。上記中和剤の本発
明製剤への配合割合は、発泡成分の含有量により適当に
選択し、中和剤全体で製剤の10〜70%とするのが良い。
上記発泡成分及び中和剤の配合により、本発明製剤は
これを水に溶解させた溶液のpHが酸性となり、良好な溶
解性を得、炭酸ガスの発生が充分に行われ、水溶液の味
も美味しいものとなる。
これを水に溶解させた溶液のpHが酸性となり、良好な溶
解性を得、炭酸ガスの発生が充分に行われ、水溶液の味
も美味しいものとなる。
本発明の発泡製剤は、使用目的により選択される各種
の薬剤、例えばビタミン類、鉄塩等を含有できる。例え
ばこれを栄養剤として用いる場合は、ビタミン類、鉄
塩、他の無機塩類及び糖類等を配合できる。又、これを
NMR造影剤として用いる場合は各種造影剤用金属塩類、
例えば鉄塩等が配合できる。
の薬剤、例えばビタミン類、鉄塩等を含有できる。例え
ばこれを栄養剤として用いる場合は、ビタミン類、鉄
塩、他の無機塩類及び糖類等を配合できる。又、これを
NMR造影剤として用いる場合は各種造影剤用金属塩類、
例えば鉄塩等が配合できる。
また本発明の発泡製剤には、上記薬剤のほか必要に応
じ各種の添加剤を添加でき、例えば結合剤、賦形剤、崩
壊剤、滑沢剤、増粘剤、表面活性剤、浸透圧調整剤、電
解質、甘味料、香料、色素、pH調節剤等を適宜添加配合
することができる。
じ各種の添加剤を添加でき、例えば結合剤、賦形剤、崩
壊剤、滑沢剤、増粘剤、表面活性剤、浸透圧調整剤、電
解質、甘味料、香料、色素、pH調節剤等を適宜添加配合
することができる。
本発明製剤の製造は、通常の発泡製剤の製造法と同様
にして炭酸カリウムを配合して行うことができ、直接粉
末圧縮法又は、乾式又は湿式顆粒圧縮法等によって製造
できる。
にして炭酸カリウムを配合して行うことができ、直接粉
末圧縮法又は、乾式又は湿式顆粒圧縮法等によって製造
できる。
本発明製剤の形態は、錠剤のほか、水中に溶解分散さ
せて用いられる適宜の形態、例えば顆粒剤、散剤、カプ
セル剤等の形態であってもよい。
せて用いられる適宜の形態、例えば顆粒剤、散剤、カプ
セル剤等の形態であってもよい。
本発明製剤の投与形態は、その使用目的により異なる
が、これを経口投与する場合は、製剤を水中に投入すれ
ば、経口投与に適した飲料形態となる。
が、これを経口投与する場合は、製剤を水中に投入すれ
ば、経口投与に適した飲料形態となる。
その投与量は、使用目的により、又これを適用すべき
生体の年齢、性別、体重や疾患の程度等に応じて適宜決
定され、特に限定されるものではないが、経口投与され
る場合は、約1.5〜6.0gの本発明製剤を1回に水100〜30
0mlに溶かして服用させればよい。
生体の年齢、性別、体重や疾患の程度等に応じて適宜決
定され、特に限定されるものではないが、経口投与され
る場合は、約1.5〜6.0gの本発明製剤を1回に水100〜30
0mlに溶かして服用させればよい。
以下に本発明の好ましい実施態様として、L−アスコ
ルビン酸補給用発泡製剤、鉄補給用発泡製剤及びNMR造
影用鉄含有発泡製剤を挙げる。
ルビン酸補給用発泡製剤、鉄補給用発泡製剤及びNMR造
影用鉄含有発泡製剤を挙げる。
L−アスコルビン酸補給用発泡製剤は、中和剤として
のL−アスコルビン酸5〜30%、並びに炭酸ナトリウム
及び(又は)炭酸水素ナトリウム10〜35%を必須成分と
して含有することにより特徴付けられる。本製剤は中和
剤として上記L−アスコルビン酸の他に上述の各種中和
剤を含有できる。配合割合は中和剤全体で製剤の10〜70
%とするのがよい。
のL−アスコルビン酸5〜30%、並びに炭酸ナトリウム
及び(又は)炭酸水素ナトリウム10〜35%を必須成分と
して含有することにより特徴付けられる。本製剤は中和
剤として上記L−アスコルビン酸の他に上述の各種中和
剤を含有できる。配合割合は中和剤全体で製剤の10〜70
%とするのがよい。
鉄補給用発泡製剤は、鉄含有化合物を鉄として0.01〜
3.5%、並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナ
トリウム10〜35%を必須成分として含有することにより
特徴付けられる。
3.5%、並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナ
トリウム10〜35%を必須成分として含有することにより
特徴付けられる。
本製剤を構成する鉄含有化合物としては、例えばクエ
ン酸鉄アンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、クエ
ン酸鉄、グルコン酸第一鉄、ピロリン酸第一鉄、ピロリ
ン酸第二鉄、乳酸鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、三二酸
化鉄、鉄クロロフィンナトリウム、フマル酸第一鉄、ス
レオニン鉄、オロチン酸第一鉄、含糖酸化鉄、グルコン
酸第二鉄等を例示でき、之等の内では特にクエン酸鉄ア
ンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウム及びクエン酸鉄
が好ましい。之等の鉄含有化合物はそれぞれ入手される
形態、通常粒度が200μm以下の粉末形態で本発明に有
利に利用できる。また之等は単独で本製剤に配合されて
もよく、2種以上を混合して配合されてもよい。その配
合量は鉄として0.01〜3.5%、好ましくは0.6〜0.06%の
範囲から選択されるのがよく、この範囲内での配合によ
って、本製剤に所期の優れた鉄補給効果をもたらす。特
に好ましい上記鉄含有化合物の配合量としては、クエン
酸鉄アンモニウムでは0.6〜1.8%、クエン酸第一鉄ナト
リウムでは0.6〜3.0%、クエン酸鉄では0.4〜1.8%とす
るのがよい。
ン酸鉄アンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、クエ
ン酸鉄、グルコン酸第一鉄、ピロリン酸第一鉄、ピロリ
ン酸第二鉄、乳酸鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、三二酸
化鉄、鉄クロロフィンナトリウム、フマル酸第一鉄、ス
レオニン鉄、オロチン酸第一鉄、含糖酸化鉄、グルコン
酸第二鉄等を例示でき、之等の内では特にクエン酸鉄ア
ンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウム及びクエン酸鉄
が好ましい。之等の鉄含有化合物はそれぞれ入手される
形態、通常粒度が200μm以下の粉末形態で本発明に有
利に利用できる。また之等は単独で本製剤に配合されて
もよく、2種以上を混合して配合されてもよい。その配
合量は鉄として0.01〜3.5%、好ましくは0.6〜0.06%の
範囲から選択されるのがよく、この範囲内での配合によ
って、本製剤に所期の優れた鉄補給効果をもたらす。特
に好ましい上記鉄含有化合物の配合量としては、クエン
酸鉄アンモニウムでは0.6〜1.8%、クエン酸第一鉄ナト
リウムでは0.6〜3.0%、クエン酸鉄では0.4〜1.8%とす
るのがよい。
本製剤の含有する発泡成分及び中和剤の配合割合は、
発泡成分として炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナ
トリウム10〜35%及び中和剤20〜70%の範囲から選択さ
れるのがよい。特に炭酸ナトリウムは11〜31%、好まし
くは22〜26%、炭酸水素ナトリウムは10〜35%、好まし
くは20〜30%の範囲から選ばれるのがよく、その内でも
炭酸水素ナトリウムを単独で20〜25%の範囲で用いるの
が最も好ましい。また中和剤は、20〜70%、好ましくは
30〜40%の範囲から選択され、特にL−酒石酸を20〜25
%及びアスコルビン酸を8〜15%の範囲内で使用するの
が最も好ましい。上記成分の配合により本製剤所期の優
れた効果が達成される。
発泡成分として炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナ
トリウム10〜35%及び中和剤20〜70%の範囲から選択さ
れるのがよい。特に炭酸ナトリウムは11〜31%、好まし
くは22〜26%、炭酸水素ナトリウムは10〜35%、好まし
くは20〜30%の範囲から選ばれるのがよく、その内でも
炭酸水素ナトリウムを単独で20〜25%の範囲で用いるの
が最も好ましい。また中和剤は、20〜70%、好ましくは
30〜40%の範囲から選択され、特にL−酒石酸を20〜25
%及びアスコルビン酸を8〜15%の範囲内で使用するの
が最も好ましい。上記成分の配合により本製剤所期の優
れた効果が達成される。
NMR造影用鉄含有発泡製剤は、鉄含有化合物を鉄とし
て0.1〜10%、並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸
水素ナトリウム8〜35重量%を必須成分として含有する
ことにより特徴付けられる。
て0.1〜10%、並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸
水素ナトリウム8〜35重量%を必須成分として含有する
ことにより特徴付けられる。
本製剤を構成する鉄含有化合物は、上記鉄補給用発泡
製剤と同一の化合物の中から選択される。これらの内で
は、味が良く、飲みやすく、造影効果に優れる点より、
特にクエン酸鉄アンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウ
ム、クエン酸鉄等が好ましく、核磁気モーメントの観点
からは3価の鉄塩が好ましい。之等はいずれも医薬品分
野、食品分野等において広く用いられており安全性の高
いものである。之等の鉄含有化合物はそれぞれ入手され
る形態、通常粒度が200μm以下の粉末形態で、一種単
独で又は2種以上組み合わせて、本製剤に有利に利用で
きる。その配合量は鉄として0.1〜10%、好ましくは0.5
〜5%の範囲から選択されるのがよい。この配合量は発
泡錠剤形態の本製剤を例にとれば、1錠当り約10〜300m
g、好ましくは約25〜100mgの範囲とされ、散剤形態では
1包当たり上記と同重量範囲とされるのがよい。上記範
囲内での配合により本製剤に所期の優れたNMR造影効果
がもたらされる。
製剤と同一の化合物の中から選択される。これらの内で
は、味が良く、飲みやすく、造影効果に優れる点より、
特にクエン酸鉄アンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウ
ム、クエン酸鉄等が好ましく、核磁気モーメントの観点
からは3価の鉄塩が好ましい。之等はいずれも医薬品分
野、食品分野等において広く用いられており安全性の高
いものである。之等の鉄含有化合物はそれぞれ入手され
る形態、通常粒度が200μm以下の粉末形態で、一種単
独で又は2種以上組み合わせて、本製剤に有利に利用で
きる。その配合量は鉄として0.1〜10%、好ましくは0.5
〜5%の範囲から選択されるのがよい。この配合量は発
泡錠剤形態の本製剤を例にとれば、1錠当り約10〜300m
g、好ましくは約25〜100mgの範囲とされ、散剤形態では
1包当たり上記と同重量範囲とされるのがよい。上記範
囲内での配合により本製剤に所期の優れたNMR造影効果
がもたらされる。
本製剤中への発泡成分及び中和剤の配合割合は、発泡
成分として炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリ
ウム8〜35%及び中和剤10〜70%の範囲から選択され
る。特に炭酸ナトリウムは9〜35%、好ましくは22〜26
%、炭酸水素ナトリウムは8〜35%、好ましくは20〜35
%の範囲から選ばれるのがよい。中和剤は好ましくは20
〜50%、より好ましくは30〜40%の範囲から選ばれ、特
に炭酸水素ナトリウム等に対して当量以上用いられるの
がよい。この発泡成分の配合により、本製剤所期の優れ
た効果が奏される。
成分として炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリ
ウム8〜35%及び中和剤10〜70%の範囲から選択され
る。特に炭酸ナトリウムは9〜35%、好ましくは22〜26
%、炭酸水素ナトリウムは8〜35%、好ましくは20〜35
%の範囲から選ばれるのがよい。中和剤は好ましくは20
〜50%、より好ましくは30〜40%の範囲から選ばれ、特
に炭酸水素ナトリウム等に対して当量以上用いられるの
がよい。この発泡成分の配合により、本製剤所期の優れ
た効果が奏される。
かくして得られる本発明のNMR造影剤は、水中に投入
後経口投与され、その投与量は、造影すべき生体の臓器
乃至組織に応じて適宜決定される。例えば膵臓のコント
ラスト造影の場合には、本製剤(1錠1.5〜6.0gに調製
された錠剤もしくは1包1.5〜6.0gに調製された散剤)
の1〜2錠もしくは1〜2包を水100〜300mlに溶かして
服用させればよい。
後経口投与され、その投与量は、造影すべき生体の臓器
乃至組織に応じて適宜決定される。例えば膵臓のコント
ラスト造影の場合には、本製剤(1錠1.5〜6.0gに調製
された錠剤もしくは1包1.5〜6.0gに調製された散剤)
の1〜2錠もしくは1〜2包を水100〜300mlに溶かして
服用させればよい。
発明の効果 本発明の発泡製剤は、高度の保存安定性を有するもの
であり、保存中の発泡が防止され、色や味等の商品価値
が損なわれず長期間維持される。また本発明の発泡製剤
は、その使用時の反応性が、保存前と同等のまま長期間
保たれる。しかも本発明の炭酸カリウムによる安定化
は、安定化剤を配合しても、それによって発泡製剤の発
泡性及び味等を損なうことがない。
であり、保存中の発泡が防止され、色や味等の商品価値
が損なわれず長期間維持される。また本発明の発泡製剤
は、その使用時の反応性が、保存前と同等のまま長期間
保たれる。しかも本発明の炭酸カリウムによる安定化
は、安定化剤を配合しても、それによって発泡製剤の発
泡性及び味等を損なうことがない。
実 施 例 以下、本発明をさらに詳しく説明するため製剤例及び
安定性試験を実施例として挙げる。以下の%はすべて重
量%とする。
安定性試験を実施例として挙げる。以下の%はすべて重
量%とする。
<製剤例> L−アスコルビン酸補給用発泡製剤の製剤例 製剤例1 グラニュー糖 34% L−アスコルビン酸 21% L−酒石酸 20% 甘味料 適量 炭酸水素ナトリウム 21% 塩化ナトリウム 適量 炭酸カリウム 0.5 % 香料・着色料 微量 100 %(全量5g) 上記成分を混合し、直接打錠により調製し(錠剤)、
又は各成分を秤料混合し分包し(散剤)、或いは各成分
を秤量混合し、造粒乾燥後、分包して(顆粒剤)、製剤
を製造した。
又は各成分を秤料混合し分包し(散剤)、或いは各成分
を秤量混合し、造粒乾燥後、分包して(顆粒剤)、製剤
を製造した。
以下製剤例1と同様にして製剤例2〜10を調剤した。
製剤例2 グラニュー糖 40% L−アスコルビン酸 10% L−酒石酸 23% 甘味料 適量 炭酸水素ナトリウム 22% クエン酸ナトリウム 適量 炭酸カリウム 0.4 % 香料・着色料 微量 100 %(全量5g) 鉄補給用発泡製剤の製剤例 製剤例3 グラニュー糖 40% L−アスコルビン酸 11% L−酒石酸 23% 甘味料 適量 クエン酸鉄アンモニウム 0.8 % 炭酸水素ナトリウム 22% シアノコバラミン 微量 クエン酸ナトリウム 微量 炭酸カリウム 0.4 % 香料・着色料 微量 100 % (全量4.6g) 製剤例3と同様にして第1表の鉄補給用発泡製剤4〜
9を製造した。
9を製造した。
NMR造影用発泡製剤の製剤例 製剤例10 グラニュー糖 40% L−酒石酸 29% 甘味料 適量 クエン酸鉄アンモニウム 3.6 % 炭酸水素ナトリウム 24% シアノコバラミン 微量 炭酸カリウム 0.5 % 香料・着色料 適量 100%(全量4g) <安定性試験> 下記の製剤A及び製剤Bの各錠剤の安定性を、該製剤
に於いて炭酸カリウムを添加しない錠剤(炭酸カリウム
無添加錠)を対照として、比較試験した。各錠剤は直接
打錠により製剤し、アルミラミネートグラシン紙で個別
に包装し、恒温室に保存し、安定性効果の判定に供し
た。試験項目は以下の通りである。
に於いて炭酸カリウムを添加しない錠剤(炭酸カリウム
無添加錠)を対照として、比較試験した。各錠剤は直接
打錠により製剤し、アルミラミネートグラシン紙で個別
に包装し、恒温室に保存し、安定性効果の判定に供し
た。試験項目は以下の通りである。
1)包材の膨れ 包材中のガス発生量を目盛り付きシリンジで抜き取
り、容積を測定した。
り、容積を測定した。
2)錠剤の変色 色差計(カラーエースMODEL TC−I 東京電色(株)
製)を使用し、経変開始前の錠剤(打錠後4℃保存)を
スタンダードとして錠剤表面の色の経時変化をNBS単位
(ΔE=色差)及びLabで表した。
製)を使用し、経変開始前の錠剤(打錠後4℃保存)を
スタンダードとして錠剤表面の色の経時変化をNBS単位
(ΔE=色差)及びLabで表した。
*NBS単位と感覚との関係の目安 感覚の差 NBS単位 微かに 0 〜0.5 わずかに 0.5 〜1.5 感知せられる程に 1.5 〜3.0 目立つ程に 3.0 〜6.0 大いに 6.0 〜12.0 多大に 12.0以上 (参照:「色に関する事柄」日本電色工業) *Lab L:数値が大きいほど明度が高い。
a:(+)側では赤の度合い、(−)側では緑の度合い
を示す。
を示す。
b:(+)側では黄の度合い、(−)側では青の度合い
を示す。
を示す。
3)溶解時間 8〜9℃の冷水約140mlに錠剤を投入し完全に溶解す
るまでの時間を測定した。
るまでの時間を測定した。
4)味の変化 経時変化開始前の錠剤(打錠後4℃冷所保存品)との
比較を2名で官能試験により行い、5段階の点数評価に
よって表した。
比較を2名で官能試験により行い、5段階の点数評価に
よって表した。
1点:変化なし 2点:僅かに変化あるが問題なし 3点:変化が認められる 4点:明らかに変化が認められる 5点:大いに変化あり 製剤例A 精製白糖 34% L−アスコルビン酸 21% L−酒石酸 19% 甘味料 適量 炭酸水素ナトリウム 21% 塩化ナトリウム 適量 炭酸カリウム 0.5% 香料 適量 100%(全量4.7g) 以下に製剤例Aの安定性試験の結果を示す。
製剤例B 精製白糖 40% L−アスコルビン酸 11% L−酒石酸 23% 甘味料 適量 炭酸水素ナトリウム 22% クエン酸鉄アンモニウム 0.8% シアノコバラミン 微量 クエン酸ナトリウム 適量 炭酸カリウム 0.4% 香料及び色素 適量 100%(全量4.6g) 以下に製剤例Bの安定性試験の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 47/02 A23L 2/40 49/00 (72)発明者 中村 利夫 徳島県板野郡北島町新喜来字二分1― 115 (72)発明者 松本 敏明 徳島県徳島市川内町加賀須野463―10 大塚製薬株式会社今切寮内 (56)参考文献 特開 昭47−35116(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナト
リウムを発泡成分として含有する発泡製剤において、製
剤中に炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリウム
を10〜35重量%及び炭酸カリウムを0.3〜1.0重量%含有
させたことを特徴とする安定化された発泡製剤。 - 【請求項2】炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナト
リウムを発泡成分として10〜35重量%含有する発泡製剤
中に、炭酸カリウムを0.3〜1.0重量%含有させることを
特徴とする発泡製剤の安定化方法。 - 【請求項3】L−アスコルビン酸5〜30重量%、並びに
炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリウム10〜35
重量%を必須成分として含有すると共に、製剤中に炭酸
カリウムを0.3〜1.0重量%含有させることにより安定化
されたL−アスコルビン酸補給用発泡製剤。 - 【請求項4】鉄含有化合物を鉄として0.01〜3.5重量
%、並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリ
ウム10〜35重量%を必須成分として含有すると共に、製
剤中に炭酸カリウムを0.3〜1.0重量%含有させることに
より安定化された鉄補給用発泡製剤。 - 【請求項5】鉄含有化合物を鉄として0.1〜10重量%、
並びに炭酸ナトリウム及び(又は)炭酸水素ナトリウム
8〜35重量%を必須成分として含有すると共に、製剤中
に炭酸カリウムを0.3〜1.0重量%含有させることにより
安定化されたNMR造影用鉄含有発泡製剤。
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