JP2818103B2 - メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法 - Google Patents

メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法

Info

Publication number
JP2818103B2
JP2818103B2 JP5309950A JP30995093A JP2818103B2 JP 2818103 B2 JP2818103 B2 JP 2818103B2 JP 5309950 A JP5309950 A JP 5309950A JP 30995093 A JP30995093 A JP 30995093A JP 2818103 B2 JP2818103 B2 JP 2818103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
liquefied gas
corrugation
divided
gas tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5309950A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07165169A (ja
Inventor
公雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP5309950A priority Critical patent/JP2818103B2/ja
Publication of JPH07165169A publication Critical patent/JPH07165169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2818103B2 publication Critical patent/JP2818103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばLNG輸送船に
搭載されるメンブレン式液化ガスタンクの壁体部および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LNG輸送船に搭載されるLNG
用タンクとしては、メンブレン式のタンクが使用されて
おり、また図7に示すように、このタンクの壁体部51
として使用されるメンブレン材52には、原則として3
40mm間隔(ピッチ)で縦横に走るコルゲーション
(皺)53が形成されたステンレス鋼製のものが使用さ
れていた。なお、このように、コルゲート構造にされて
いるのは、LNGが極低温であるとともに、温度変化や
船体変形によるタンク自体に生じる伸縮を吸収するため
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の壁
体部51の構造によると、コルゲーション53が縦横に
交差して設けられており、したがって図7の破線にて示
すように、長方形状に分割された分割メンブレン材52
a同士を順次継ぎ足すことにより所定の壁体部51を得
る際に、その継ぎ目部分には必ず、凸状部であるコルゲ
ーション部が存在するため、その溶接作業が非常に面倒
になるとともに時間を要するという問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題を解消し得るメ
ンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のメンブレン式液化ガスタンクの壁体部は、
複数個の矩形状の分割メンブレン材が溶接により継ぎ合
わせられて構成されるメンブレン式液化ガスタンクの壁
体部における上記各分割メンブレン材に形成されるコル
ゲーションの配置模様を、90度でもって交互に折り曲
げたジグザグ状にするとともに、このコルゲーションの
両端部を、分割メンブレン材の両端部に位置させるよう
にしたものである。
【0006】また、上記課題を解決するため、本発明の
メンブレン式液化ガスタンクの壁体部の製造方法は、
ンブレン式液化ガスタンクの壁体部を構成するメンブレ
ン材に形成されるコルゲーションの配置模様を、90度
でもって交互に折り曲げたジグザグ状に形成したメンブ
レン式液化ガスタンクの壁体部の製造方法であって、
形状に分割された分割メンブレン材のジグザグ状に形成
される折曲部に対応する箇所に切欠部を形成し、次にプ
レスにより各切欠部間においてコルゲーションの直線部
を形成し、次に各切欠部をコルゲーションのコーナ部で
覆いコルゲーションを形成し、次にコルゲーションが形
成された複数の分割メンブレン材同士を互いに溶接によ
り接続する方法である。
【0007】
【作用】上記の壁体部およびその製造方法によると、メ
ンブレン材に形成されるコルゲーションの配置模様を9
0度でもって折り曲げたジグザグ状にしたので、分割さ
れるとともにコルゲーションが形成された分割メンブレ
ン材同士を溶接して互いに接続する際に、例えばコルゲ
ーションが縦横に形成される場合と異なり、コルゲーシ
ョン部の溶接は、分割メンブレン材の両端部だけとな
り、したがって溶接作業を容易にかつ短時間で行うこと
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
き説明する。図1において、1は例えばLNG輸送船に
搭載されるメンブレン式液化ガスタンクの壁体部2を構
成するメンブレン材であり、このメンブレン材1には、
90度でもって交互に折り曲げられた、すなわち階段状
(ジグザグ状)に配置されたコルゲーション3が設けら
れている。
【0009】勿論、この階段状のコルゲーション3は、
例えばその横方向の距離Lと縦方向の距離Hとが等しく
されるとともに、それぞれの折り曲げ角度が90度にさ
れ、さらに隣合うコルゲーション3A,3B同士は、コ
ルゲーション3の配置方向に沿って互いに干渉し合わな
いような距離で離して設けられている。
【0010】次に、上記メンブレン材1の製造方法を、
図2〜図5に基づき説明する。まず、図1の破線および
図2に示すように、所定大きさの長方形状に分割された
分割メンブレン材1aに、コルゲーション3の折曲部3
aとなる箇所をプレスなどで打ち抜き(勿論、切り抜い
てもよい)、切欠部4および溝部5を形成する。
【0011】次に、図3に示すように、プレスにより、
予め決められた階段状の配置模様に沿って凸状部である
コルゲーション3の直線部3bを、各切欠部4間に形成
し、その後、溝部5を溶接aする。
【0012】次に、図4および図5に示すように、折曲
部3aすなわち切欠部4に、予めプレスなどで成形され
たコルゲーション3のコーナ部6を被せてラップ溶接を
行い、長方形状の分割メンブレン材1aを得る。
【0013】次に、このようにして得られた分割メンブ
レン材1aの所定の2辺(重ね合わせ部分)に、プレス
により段差部1b(図6参照)を形成した後、これら各
分割メンブレン材1aを、図1に示すように、順次、並
べるとともに、図6に示すように、隣接する分割メンブ
レン材1a同士の重なり部分をラップ溶接することによ
り、所定のメンブレン材1が得られる。なお、図6中、
11はメンブレン材1の外側に設けられた断熱部材を示
している。
【0014】このような構成にすることにより、各分割
メンブレン材1a同士の溶接による接続においては、図
1に示すように、その長手方向に沿う側部継ぎ目部分A
では、凸状部であるコルゲーション3部が無く、コルゲ
ーション3部の溶接は、端部継ぎ目部分Bだけとなり、
例えば従来のように、分割メンブレン材の全周囲におい
てコルゲーション部の溶接を行う場合に比べて、その溶
接作業が極めて容易になるとともに溶接作業も短時間で
済む。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の壁体部およびその
製造方法よると、メンブレン材に形成されるコルゲーシ
ョンの配置模様を90度でもって折り曲げたジグザグ状
にしたので、分割されるとともにコルゲーションが形成
された分割メンブレン材同士を溶接して接続する際に、
例えばコルゲーションが縦横に形成される場合と異な
り、コルゲーション部の溶接は、分割メンブレン材の両
端部の2個所だけとなり、溶接作業が非常に容易になる
とともに、溶接時間も短時間で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるタンクの壁体部を構
成するメンブレン材の一部展開図である。
【図2】同実施例におけるメンブレン材の製造工程を示
す要部平面図である。
【図3】同実施例におけるメンブレン材の製造工程を示
す要部平面図である。
【図4】同実施例におけるメンブレン材の製造工程を示
す要部斜視図である。
【図5】同実施例におけるメンブレン材の要部斜視図で
ある。
【図6】同実施例におけるメンブレン材の要部断面図で
ある。
【図7】従来例におけるタンクの壁体部を構成するメン
ブレン材の一部展開図である。
【符号の説明】
1 メンブレン材 1a 分割メンブレン材 2 壁体部 3 コルゲーション 3a 折曲部 3b 直線部 4 切欠部 5 溝部 6 コーナ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の矩形状の分割メンブレン材が溶接
    により継ぎ合わせられて構成されるメンブレン式液化ガ
    スタンクの壁体部における上記各分割メンブレン材に形
    成されるコルゲーションの配置模様を、90度でもって
    交互に折り曲げたジグザグ状にするとともに、このコル
    ゲーションの両端部を、分割メンブレン材の両端部に位
    置させるようにしたことを特徴とするメンブレン式液化
    ガスタンクの壁体部。
  2. 【請求項2】メンブレン式液化ガスタンクの壁体部を構
    成するメンブレン材に形成されるコルゲーションの配置
    模様を、90度でもって交互に折り曲げたジグザグ状に
    形成したメンブレン式液化ガスタンクの壁体部の製造方
    法であって、矩形状に分割された分割メンブレン材の
    グザグ状に形成される折曲部に対応する箇所に切欠部を
    形成し、次にプレスにより各切欠部間においてコルゲー
    ションの直線部を形成し、次に各切欠部をコルゲーショ
    ンのコーナ部で覆いコルゲーションを形成し、次にコル
    ゲーションが形成された複数の分割メンブレン材同士を
    互いに溶接により接続することを特徴とするメンブレン
    式液化ガスタンクの壁体部の製造方法。
JP5309950A 1993-12-10 1993-12-10 メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2818103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5309950A JP2818103B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5309950A JP2818103B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07165169A JPH07165169A (ja) 1995-06-27
JP2818103B2 true JP2818103B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=17999308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5309950A Expired - Lifetime JP2818103B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2818103B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101368763B1 (ko) * 2012-02-10 2014-03-03 삼성중공업 주식회사 액화천연가스 화물창의 단열구조
FR3004416B1 (fr) * 2013-04-12 2015-04-03 Gaztransp Et Technigaz Membrane etanche et son procede de fabrication

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56122091U (ja) * 1980-02-20 1981-09-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07165169A (ja) 1995-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4898108B2 (ja) 密着された壁構造体およびこのような構造体で備え付けられるタンク
US3299598A (en) Corrugated sheet-like yieldable wall element
JP2532167B2 (ja) ハニカム構造単位体及びハニカムパネル
JPS62273051A (ja) 触媒担体用ハニカム体およびその製法
NO153049B (no) Fremgangsmaate og reaktor for ammoniakk-syntese
US4471013A (en) Core strip for honeycomb core panels
JP2946311B2 (ja) 低温タンク用メンブレン内槽の組立単位メンブレンパネルの製造方法
JP2818103B2 (ja) メンブレン式液化ガスタンクの壁体部およびその製造方法
JPH0622682B2 (ja) 触媒コンバータ用担体および組立体、および担体製造方法
KR100706509B1 (ko) Lng 운반선 단열탱크의 멤브레인 금속패널
GB2174615A (en) Matrix for a catalytic reactor for waste gas cleaning
JPH04506184A (ja) 湾曲したパネル及び湾曲したコア材料を製造する方法
US3994693A (en) Expandable metal membrane
JPS6046831A (ja) 消音器における構成パイプの接合方法
KR100710980B1 (ko) Lng 운반선 단열탱크의 멤브레인 금속패널
US3226905A (en) Cellular material
JP4564051B2 (ja) Lng貯蔵タンクのメンブレイン金属パネル
JPH046419B2 (ja)
KR100833028B1 (ko) 액화천연가스 저장탱크의 멤브레인 금속패널
KR102573006B1 (ko) 화물창의 방벽
JP3249283B2 (ja) 低温タンクのメンブレン構造
SU1186075A3 (ru) Металлический элемент сотового заполнител и способ его изготовлени
JPH0146760B2 (ja)
RU2084349C1 (ru) Объемный элемент для сотовых конструкций и способ изготовления трехслойных сотовых конструкций с его участием
KR102075970B1 (ko) 주름 집중형 멤브레인 및 이를 이용한 극저온 유체 저장탱크