JP2815218B2 - ピリミジンジオン誘導体、およびそれを含有する抗不整脈剤 - Google Patents

ピリミジンジオン誘導体、およびそれを含有する抗不整脈剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なピリミジンジオン誘導体及びその酸付
加塩、これらの製造法およびこれらを含有する不整脈に
対する治療に有効な薬剤に関する。
[従来の技術] 不整脈の発生機序は複雑で、刺激生成の異常と伝導系
の障害、あるいはこれらの組合せからなるとされてい
る。
興奮伝導の障害では、リエントリー説が代表的であ
る。
発生条件として心臓各部での不応期の不均一性があ
り、これに一方向性ブロック、不応期の短縮、伝導遅
延、旋回経路の存在などが絡みあって起こるとされてい
る。
このような不整脈に対する治療には、従来より種々の
抗不整脈薬が用いられてきた。
抗不整脈薬はその作用機序により4群に分類される。
すなわち、Vaughan Williams E.M.,“Advances in dr
ug research,vol 9",ed.by Harper N.J.,Simmonds A.
B.,Academic Press,London;1974;p69〜101)は抗不整脈
薬を心筋の活動電位、またはそれを発生させるイオン電
流に対する作用による次の4群に分類している。
クラスI;ナトリウムチャンネル抑制薬 ナトリウム電流を抑制する作用による効果を有するも
のである。しかしながら、通常活動電位持続時間にほと
んど、または全く効果をもたず、ナトリウム電流の最大
立ち上がり速度(Vmax)を減少させる。このクラスに属
する抗不整脈薬は強力な抗不整脈作用を有する反面、心
機能抑制も強く、心不全、低血圧患者に投与する場合注
意が必要である。
クラスII;β遮断薬 プロプラノロールに代表されるβ遮断作用による効果
を有するものであり、交換神経が関与する不整脈に有用
である。しかしながら、副作用としてβ遮断作用による
心機能抑制、気管支喘息発作誘発,低血糖発作の誘発が
あるので使用上注意が必要である。
クラスIII;活動電位持続時間を延長させる薬物 心筋の活動電位持続時間を顕著に延長し、有効不応期
間を延長する効果を有するものである。このクラスIII
の薬物によりリエントリー不整脈が抑制され得ると考え
られている。このクラスIII型抗不整脈薬としては、ア
ミオダロン、ブレチリウム等が知られている。ところ
が、いずれも重篤な副作用を有し、使用の際に充分な注
意を要する。
クラスIV;カルシウム拮抗薬 カルシウムチャンネルを制御し、洞房結節の自動亢進
による不整脈や房室結節をリエントリー回路に含む心室
性頻拍等を抑えるものである。
これらの抗不整脈薬のなかでは、生命をおびやかす危
険性が最も高い心室性不整脈に有効とされているクラス
III型のものが最も有用性の高いものとして特に重要視
されている。
[発明が解決しようとする課題] 抗不整脈薬としては、すでに種々の薬物が開発、ある
いは利用されている。
しかしながら、複雑な発生機序をもち、抗不整脈薬の
長期投与が必要な不整脈療法にとって、理想的な抗不整
脈薬の探索が続けられているが、十分に満足できる結果
が得られていないのが現状である。
本発明はこのような抗不整脈薬における現状に鑑みな
されたものであり、その目的は、クラスIII型抗不整脈
薬として有用な新規な化合物及びその製造方法を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記課題解決のために鋭意検討する中
で、下記一般式(1)の化合物およびその酸付加塩を見
いだし、これらの化合物の薬理学的性質を研究した結
果、これらの化合物に心筋細胞の活動電位持続時間を著
明に延長し、さらに成犬を用いた動物実験においてその
心室不応期を著明に延長する薬理学的特性を見いだすに
至り本発明を完成した。
本発明の化合物は、下記一般式(1)で表わされる化
合物及びその酸付加塩である。
上記式中、Aは−(CH2−, 又は−O−(CH2−を示す。
R1及びR2は互いに独立に、低級アルキル基、水酸基に
より置換された低級アルキル基または水素原子を示す
か、R1とR2が連結してアルキレン鎖となることにより複
素環構造を形成してもよい。
R3及びR4は互いに独立に水素原子又は低級アルキル基
を示す。
R5はハロゲン原子、低級アルキルオキシ基、低級アル
キル基、水酸基により置換された低級アルキル基、低級
アルキルオキシ基により置換された低級アルキルオキシ
基、水酸基または低級アルキルオキシカルボニル基を示
すか、R5とR1が連結してアルキレン鎖となることにより
複素環構造を形成してもよい。
Xは水素原子、ハロゲン原子又はニトロ基を示す。
nは0、1、2または3(ただし、R5が水酸基の場合
はn≠0である)であり、mは0、1、2または3(た
だし、Aが−O−(CH2−であり、かつR5が水酸基
であるものを除く)であり、kは0、1、2または3で
ある。
上記一般式(1)の化合物において、低級アルキル基
としては、炭素数が1〜5の直鎖または分枝のアルキル
基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプ
ロピル、イソブチル、第三級ブチル、第二級ブチル基等
を上げることができる。
また、水酸基により置換された低級アルキル基として
は、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、2−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル
基等を挙げることができる。
またハロゲン原子としては弗素原子、塩素原子、臭素
原子等を挙げることができる。
低級アルキルオキシ基としては、前記で示された低級
アルキル基により置換された酸素原子を挙げることがで
きる。
また低級アルキルオキシカルボニル基としては、上記
で示された低級アルキルオキシ基により置換されたカル
ボニル基を挙げることができる。
R1とR2が、あるいはR1とR5が互いに連結するアルキル
鎖としては、エチレン鎖、プロピレン鎖等を挙げること
ができる。
上記一般式(1)で示される化合物の薬学的に許容さ
れる酸付加塩における「薬学的に許容される」とは、人
体に投与された時において著しい副作用、または毒性が
出現しないこと、及びその薬理活性を消失させないこと
を意味し、該酸付加塩は遊離塩基の中和により製造する
ことができる。
次に一般式(1)に含まれる化合物群のうち、代表的
なものを幾つか示すが、これらの化合物に限定されるも
のではない。
1,3−ジメチル−6−[4−(2−ヒドロキシ−3−
フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,
3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[2−(3−ヒドロキシ−4−
フェニルブチルアミノ)エチルアミノ]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[N−エチル−2−(2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチルアミノ)エチルアミノ]−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[2−(N−メチル−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチルアミノ)エチルアミノ]−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(2−ヒドロキシ−4−
フェニルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[2−(2−ヒドロキシ−4−
フェニルブチルアミノ)エチルアミノ]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(2−フルオロ−4−フ
ェニルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(2−エトキシカルボニ
ル−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(3−ヒドロキシ−2−
フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,
3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカルボニ
ル−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(1−ベンジル−2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカルボニ
ル−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン 6−[4−(1−ヒドロキシ−5−フェニルペンタン
−3−イル)ホモピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン 3−プロピル−6−{2−[N−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−1−ヒドロキシ−4−フェニルブタン−2−
イルアミノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオン 1,3−ジイソプロピル−6−[N−イソプロピル−2
−(1−ヒドロキシ−4−フェニルブタン−2−イルア
ミノ)エチルアミノ]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオ
ン 1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロキシ
エチル)−1−ヒドロキシ−4−(ニトロフェニル)ブ
タン−2−イルアミノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−[4−(1−ヒドロキシ−4−
フェニルブタン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−{4−[3−(4−クロロフェ
ノキシ)−2−(2−メトキシエトキシ)プロピル]ピ
ペラジン−1−イル}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオ
ン 1,3−ジメチル−6−{4−[3−(4−ニトロフェ
ノキシ)−2−(プロピルオキシ)プロピル]ピペラジ
ン−1−イル}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−{2−[4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン−1−イル]エチルアミノ}−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロキシ
エチル)−3−(4−ニトロフェニル)ブチルアミノ]
エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロキシ
エチル)−3−(4−ニトロフェニル)ペンチルアミ
ノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロキシ
エチル)−4−(4−ニトロフェニル)ブタン−2−イ
ルアミノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン これらの薬学上許容される塩を構成できる酸として
は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸、メタンス
ルホン酸、マレイン酸、シュウ酸、マロン酸、琥珀酸、
フマル酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、ベンゼンスルホン
酸等の有機または無機酸を挙げることができる。
本発明の化合物は、上記一般式(1)に示されている
ように、フェニル部分とピリミジンジオン部分が、最低
2個の窒素原子を含むアルキル鎖を主体とした構造によ
り連結された基本的な骨格を有し、この基本骨格が薬理
的効果を発揮するものと推定される。
すなわち、上記一般式(1)で表わされる化合物を以
下のような不整脈病態モデルに適用したところ、いずれ
の化合物も有効性を示した。
心房細動モデル 雑種成犬をペントバルビタールナトリウム(30mg/k
g、静脈内投与)で麻酔し、A.L.Goldbergerらの方法(I
nternatina Journal of Cardiology,13巻、47〜55
頁、1986年)に準じて心房細動モデルを作成した。この
心房細動モデルを用いて、本発明の化合物の該心房細動
モデルに対する作用を0.1〜10mg/kgの投与量での静脈内
投与により調べたところ、本発明の化合物はいずれも心
房細動に対する治療効果が認められた。
心室頻拍モデル 雑種成犬をペントバルビタールナトリウム(30mg/k
g、静脈内投与)で麻酔し、左側開胸し、冠状動脈左前
下行枝を結紮後120分経過時に血流を再開通させ、頻拍
を誘発しやすい心筋梗塞巣を作成した。
以下、Lynchの方法(Journal Cardiovascular Pharma
cology、6巻、1132−1141頁、1984年)に準じて心室頻
拍を誘発させて、心室頻拍モデルを作成した。
このモデルに対して、本発明の化合物を0.1〜3mg/kg
の投与量で静脈内投与したところ、心室頻拍の治療効果
が認められた。
このように、本発明の化合物は不整脈病態モデルであ
る心房細動モデル及び心室頻拍モデルにおいて有効な治
療効果を示し、不整脈の治療または予防に有用である。
更に、本発明の化合物の心臓機能に対する効果を調べ
たところ、以下のような結果が得られた。
雑種犬(体重:8〜15kg)をペントバルビタールナトリ
ウム(30mg/kg、静脈内投与)で麻酔し、マイクロセン
サーカテーテルを総頚動脈より左心室に挿入し、左心室
内圧の一次微分値(dp/dt)および心電図を記録できる
ようにした試験系を用い、本発明の化合物を静脈内投与
(1mg/kg)して、(dp/dt)および心電図の変化を調べ
た。
その結果、本発明の化合物は有意にdp/dt maxを増大
させ。また心電図上において有意にQTcを延長させた。
従って本発明の化合物は抗不整脈作用、特にクラスII
I型抗不整脈薬として有用であることが確認された。ま
た、本発明の化合物によるdp/dt maxの有意な増大は、
本発明の化合物が陽性変力作用を有し、心不全治療薬と
して有用であることを示している。
先に述べたように、一般に不整脈患者において、心機
能が低下している場合が多く、このような患者に、例え
ば前述のクラスI、クラスIIに分類される抗不整脈薬を
適用する場合、これらが抗不整脈作用と同時に、負の変
力作用(心機能を更に低下させる作用)を多かれ、少な
かれ持っているので、その使用に十分な注意を要する
(Eivind S.Platous,Journal of Cardiovascular Pharm
acology,8巻3号,459頁、1986年)。
これに対し、上述のように本発明の化合物は、抗不整
脈作用と同時にdp/dt maxを有意に増大する陽性変力作
用を有するので、心機能の低下している不整脈患者にも
良い結果をもたらすことが期待できる。
次に本発明の一般式(1)の化合物の製造に関し、フ
ェニル部分とピリミジンジオン部分を結合する3つの方
法について説明する。本発明はこれらの製造法に限定さ
れるものではない。
方法a) 下記一般式(2) [この式中、Y1はハロゲン原子または下記一般式(3)
との反応の際に脱離基となり得る置換基を示し、A,X,R5
およびkは前記一般式(1)におけるのと同様に定義さ
れる。] で表わされる化合物と、下記一般式(3) [この式中、R1,R2,R3及びR4は前記一般式(1)におけ
るのと同様に定義される] で表わされる化合物とを、溶媒を用いずに混合するか、
適当な溶媒や分散剤中に溶解または懸濁した状態で反応
させることにより、前記一般式(1)の化合物を得るこ
とができる。
前記一般式(2)における脱離基となり得る置換基と
しては、パラトルエンスルホニルオキシ基等のアリルス
ルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等のアル
キルスルホニルオキシ基などを挙げることができる。
この反応は室温から、当該反応混合物の還流温度以下
の温度で行われ、例えば、より好ましくは20〜150℃の
範囲から選ばれる。
また反応液中に塩基を共存させることにより反応をよ
り好ましく進行させることができる。
この反応に用いる適当な溶媒または分散剤としては、
この反応に対して不活性な溶媒や分散剤ならば制限なく
利用でき、例えばメタノール、エタノール等のアルコー
ル類、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、ジオキサン、ベンゼン、
ジメチルスルホキシド等を利用できる。
また、この反応を促進させる効果のある塩基として
は、例えばトリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等を挙げること
ができる。
方法b) 下記一般式(4) [この式中、A,R1,R2,R5,X及びkは前記一般式(1)に
おけるのと同様に定義される] で表わされる化合物と、下記一般式(5) [この式中、R3及びR4は前記一般式(1)におけるのと
同様に定義され、Zはハロゲン原子を示す] で表わされる化合物とを溶媒を用いずに混合するか、適
当な溶媒や分散剤中に溶解または懸濁した状態で反応さ
せることにより、前記一般式(1)の化合物を得ること
ができる。
この反応は室温から、当該反応混合物の還流温度以下
の温度で行われ、例えば、より好ましくは20〜150℃の
範囲から選ばれる。
また反応液中に塩基を共存させることにより、この反
応をより好ましく進行させることができる。
この反応に用いる適当な溶媒または分散剤としては、
この反応に対して不活性な溶媒や分散剤ならば制限なく
利用でき、例えば方法a)の説明で例示したものが使用
できる。
また、この反応を促進させるのに有用な塩基として
は、例えば方法a)の説明で例示したものが使用でき
る。
前記一般式(1)の化合物の内、下記一般式(6) [式中、Aは−(CH2−, 又は−O−(CH2−を示し、 R1′及びR2′は互いに独立に水素原子、低級アルキル
基、水酸基により置換された低級アルキル基を示し、 R3及びR4は互いに独立に水素原子又は低級アルキル基
を示し、 R5はハロゲン原子、低級アルキルオキシ基、低級アル
キル基、水酸基により置換された低級アルキル基、低級
アルキルオキシ基により置換された低級アルキルオキシ
基、水酸基または低級アルキルオキシカルボニル基を示
すか、 R5とR1′が連結してアルキレン鎖となることにより複
素環構造を形成してもよく、 Xは水素原子、ハロゲン原子又はニトロ基を示し、 nは0、1、2または3(ただし、R5が水酸基の場合
はn≠0である)であり、mは0、1、2または3(た
だし、Aが−O−(CH2−であり、かつR5が水酸基
であるものを除く)であり、kは0、1、2または3で
ある] で示される化合物は下記工程c)を含む方法により製造
できる。
方法c) 下記一般式(7) [この式中、A,X,R1′,R5及びkは前記一般式(6)に
おけるのと同様に定義される。] で表わされる化合物と、下記一般式(8) [この式中、Y2はハロゲン原子または上記一般式(7)
との反応の際に脱離基となり得る置換基を示し、R2′,R
3及びR4は前記一般式(6)におけるのと同様に定義さ
れる] で表わされる化合物とを、溶媒を用いずに混合するか、
適当な溶媒や分散剤中に溶解または懸濁した状態で反応
させることにより、前記一般式(6)の化合物を得るこ
とができる。
この反応は室温から、当該反応混合物の還流温度以下
の温度で行われ、例えば、より好ましくは50〜170℃の
範囲から選ばれる。
また、反応液中に塩基を共存させることによりこの反
応をより好ましく進行させることができる。
この反応に用いる適当な溶媒または分散剤としては、
この反応に対して不活性な溶媒や分散剤ならば制限なく
利用でき、例えば方法a)の説明で例示したものが使用
できる。
また、この反応を促進させるのに有用な塩基として
は、例えば方法a)の説明で例示したものが使用でき
る。
一方、前記一般式(1)の化合物の薬理的に許容され
る酸付加塩は、前記一般式(1)の化合物を、水または
有機溶媒またはそれらの混合溶媒中、例えば塩酸、臭化
水素酸、リン酸、硫酸、酢酸、クエン酸、マレイン酸、
フマル酸、シュウ酸、メタンスルホン酸等の無機酸もし
くは有機酸と反応させて製造することができる。
本発明の前記一般式(1)の化合物及びその酸付加塩
を不整脈治療剤、心不全治療剤等の心臓機能障害改善剤
として用いる場合、その投与量、剤形は、有効成分とし
て用いる本発明の化合物の物性、投与対象の症状により
異なるが、例えば成人1日あたり1〜1000mgを経口的
に、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、カプセル剤として、
また非経口的に、例えば座剤、注射剤、輸液用等張液と
して投与できる。
本発明の医薬品組成物の一般的製法は、例えば注射剤
の場合、本発明の化合物を綿実油、トウモロコシ油、ラ
ッカセイ油、オリーブ油等から選ばれる油の任意量に溶
解させて非水性注射剤とする方法;さらに本発明の化合
物に水を加え、適切な界面活性剤の存在下に乳濁液とし
て水性注射剤とする方法;また錠剤する場合、本発明の
化合物に吸着剤として結晶性セルロースおよび軟質無水
ケイ酸を加え、さらに賦形剤としてトウモロコシデンプ
ン等を加え、最終的にステアリン酸マグネシウムを加え
て、製剤とする方法;等が挙げられるが、上記製造法に
限定されるものではなく、その他の通常の製法において
も製剤とすることは可能である。
[発明の効果] 本発明により、クラスIII型抗不整脈薬として有用な
新規な化合物及びその製造方法が提供された。
[実施例] 次に実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 1,3−ジメチル−6−[4−(2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物1)の製造 (1)4−フェニル−1−ブテンの調製 ヨウ化メチルトリフェニルホスホニウム40.4gを無水
テトラヒドロフラン300mlに懸濁し、これにt−ブトキ
シカリウム11.2gを室温下で添加した。この懸濁液に3
−フェニルプロピオンアルデヒド10.72gの無水テトラヒ
ドロフラン50ml溶液を0℃で加え、更に室温で2時間撹
拌した。これに水20mlを加えた後、減圧下で濃縮乾固
し、残渣にエーテル500mlを加えた。得られたエーテル
溶液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した後、残渣にヘキサンを加え、不溶物を濾去した。
濾液を濃縮乾固して得られた黄色油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト精製(ヘキサン)し、4−フェニル−1−
ブテンの無色油状物9.2gを得た。
得られた4−フェニル−1−ブテンの分析結果 NMR(CDCl3)δppm:2.20(m,2H),2.70(m,2H),5.04
(m,2H),5.90(m,1H),7.29(m,5H) IR neat νmax(cm-1);3020,2920,1640,1605,1500,145
0,995,910,700 (2)1,2−エポキシ−4−フェニルブタンの調製 上記(1)項で得た4−フェニル−1−ブテン2.62g
をクロロホルム30mlに溶解し、これに0℃でm−クロロ
過安息香酸4.6gを加え、同温度で30分撹拌後、室温で更
に3時間撹拌した。反応液から溶媒を留去し、残渣にエ
ーテル200mlを加え、1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄
後、更に水洗した。この水洗したエーテル溶液を減圧乾
固し、1,2−エポキシ−4−フェニルブタンの無色油状
物2.46gを得た。この化合物はこれ以上精製することな
く次反応に供した。
(3)1,3−ジメチル−6−[4−(2−ヒドロキシ−
4−フェニルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1
H,3H)−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物1)の製造 上記(2)項で得た1,2−エポキシ−4−フェニルブ
タン1.48gと1,3−ジメチル−6−(1−ピペラジニル)
−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン1.8gをエタノール40
mlに溶解し、3時間還流した。次に、反応液から溶媒を
留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ク
ロロホルム/メタノール=100/1〜20/1容量比)し、更
にクロロホルム/ヘキサンの混合溶媒を用い結晶化させ
ることにより、1,3−ジメチル−6−[4−(2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチル)ピペラジン−1−イル]
−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンの無色結晶2.14gを
得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 融点;133〜134℃ NMR(CDCl3)δppm:1.76(m,2H),2.30〜3.10(m,12
H),3.35(s,3H),3.40(s,3H),3.74(m,1H),3.20(b
r.,1H),5.26(s,1H),7.29(m,5H) IR KBr νmax(cm-1); 3470,2920,2830,2800,1700,1640,1610,1490,143
0,1370,1300,1205,800,760 このピリミジンジオン誘導体の0.98gを常法に従い、
塩酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6
−[4−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)ピペ
ラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
・塩酸塩(化合物1)の結晶0.76gを得た。
得られたこの化合物1の分析結果 融点180〜183℃ IR KBr νmax(cm-1); 3300,2920,2450,1705,1640,1610,1490,1440,800,
750 元素分析値 C20H28N4O3・HClとして 計算値(%):C 58.74 H 7.15 N 13.70 Cl 8.67 分析値(%):C 58.38 H 7.44 N 13.61 Cl 8.54 実施例2 1,3−ジメチル−6−[2−(2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチルアミノ)エチルアミノ]−2,4(1H,3H)−
ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物2)の製造 前記実施例1−(2)により得た1,2−エポキシ−4
−フェニルブタン0.98g,1,3−ジメチル−6−(2−ア
ミノエチルアミノ)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
・塩酸塩3.3g及びトリエチルアミン3mlをエタノール50m
lに懸濁し、3時間還流した。得られた反応液から減圧
下で溶媒を留去し、残渣にクロロホルム100mlを加え
た。この溶液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト精製(クロロホルム/メタノール=50/1〜5/1容量
比)することにより1,3−ジメチル−6−[2−(2−
ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)エチルアミ
ノ]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンの白色結晶0.49
gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 融点;98〜101℃ NMR(CDCl3)δppm:1.76(m,2H),2.32(br.,2H),2.30
〜3.28(m,8H),3.29(s,3H),3.36(s,3H),3.66(m,1
H),4.78(s,1H),5.60(br.,1H),7.24(m,5H) IR KBr νmax(cm-1); 3400,3300,2920,1690,1610,1550,1455,1435 このピリミジンジオン誘導体の0.45gを常法に従い、
塩酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6
−[2−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミ
ン)エチルアミノ]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
・塩酸塩(化合物2)の結晶0.46gを得た。
得られたこの化合物2の分析結果 融点211〜213℃ IR KBr νmax(cm-1); 3310,1700,1640,1615,1563,1480,1440,1250 元素分析値 C20H29N5O5・(COOH)・H2Oとして 計算値(%):C 56.46 H 7.11 N 14.63 Cl 9.26 分析値(%):C 55.97 H 6.99 N 14.53 Cl 9.05 実施例3 1,3−ジメチル−6−[4−(2−フルオロ−4−フェ
ニルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−
ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物3)の製造 前記実施例1で得た1,3−ジメチル−6−[4−(2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)ピペラジン−1−
イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン0.8gを無水塩
化メチレン20mlに溶解し、これに−20℃でジエチルアミ
ノサルファートリフルオリド0.52gを加えた。同温度で
1時間撹拌した後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、撹拌後、塩化メチレン層を分取した。得ら
れた有機層に塩化メチレン50mlを更に加え、水洗後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホ
ルム/メタノール=50/1容量比)し、1,3−ジメチル−
6−[4−(2−フルオロ−4−フェニルブチル)ピペ
ラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
の白色結晶0.38gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の結晶の分析結果 融点;114〜115.5℃ IR KBr νmax(cm-1); 3080,2935,2800,1690,1630,1600,1480,1430,137
0,1200,1140 このピリミジンジオン誘導体の0.35gを常法に従い、
塩酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6
−[4−(2−フルオロ−4−フェニルブチル)ピペラ
ジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・
塩酸塩(化合物3)の結晶0.37gを得た。
得られたこの化合物3の分析結果 融点227〜229℃ IR KBr νmax(cm-1); 2940,2340,1690,1645,1620,1490,1435,1390,1205 元素分析値 C20H27N4O2F・HClとして 計算値(%):C 58.46 H 6.87 N 13.63 Cl 8.63 分析値(%):C 57.83 H 7.02 N 13.41 Cl 9.14 実施例4 1,3−ジメチル−6−[4−(2−エトキシカルボニル
−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物4)の
製造 α−フェニル−β−ブロモプロピオン酸エチルエステ
ル8.1gと1,3−ジメチル−6−(1−ピペラジニル)−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンをジオキサン90mlに溶
解し、90℃で30分撹拌した。この溶液に更にトリエチル
アミン12mlを加え、90℃で1時間撹拌後、エタノール60
mlを加え3時間加熱還流した。反応液から溶媒を減圧留
去後、残渣をクロロホルムに溶解した。得られた溶液を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製
(クロロホルム)して、1,3−ジメチル−6−[4−
(2−エトキシカルボニル−2−フェニルエチル)ピペ
ラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
を4.5gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 IR KBr νmax(cm-1); 3440,2960,2840,1730,1690,1660,1600,1470,138
0,1300,1260,1200 NMR(CDCl3)δppm:1.2(t,3H),2.4〜3.2(m,10H),3.
4(s,3H),3.45(s,3H),3.9(m,1H),5.2(s,1H),7.3
(s,5H) このピリミジンジオン誘導体の1gを常法に従い、塩酸
/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6−
[4−(2−エトキシカルボニル−2−フェニルエチ
ル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオン・塩酸塩(化合物4)0.9gを得た。
得られたこの化合物4の分析結果 融点 アモルファス状物 元素分析値 C21H28N4O4・HClとして 計算値(%):C 57.73 H 6.69 N 12.82 Cl 8.11 分析値(%):C 57.43 H 6.22 N 13.11 Cl 8.51 実施例5 1,3−ジメチル−6−[4−(3−ヒドロキシ−2−フ
ェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合物5)の製
前記実施例4で得た1,3−ジメチル−6−[4−(2
−エトキシカルボニル−2−フェニルエチル)ピペラジ
ン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン1.3g
をテトラヒドロフラン50mlに溶解し、得られた溶液を−
20℃に冷却しつつこれに水素化リチウムアルミニウム1.
1gを数回にわけ添加した。−10℃で1時間撹拌後、同温
度で水0.7mlを添加した。反応液を2〜3時間撹拌後、
無水硫酸ナトリウム3gを添加し、一夜放置し、不溶物を
濾去した。濾液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに
溶解して、得られた溶液を水洗し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール100/1
〜30/1、容量比)することによって1,3−ジメチル−6
−[4−(3−ヒドロキシ−2−フェニルプロピル)ピ
ペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオ
ン0.5g(油状物)を得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:2.4〜3.1(m,11H),3.30(s,3H),
3.35(s,3H),3.7〜4.0(m,2H),5.0(br.,1H),5.2
(s,1H),7.2(s,5H) このピリミジンジオン誘導体の0.45gを常法に従い、
シュウ酸/メタノール溶液で処理して1,3−ジメチル−
6−[4−(2−フェニル−3−ヒドロキシプロピル)
ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジ
オン・シュウ酸塩(化合物5)の結晶0.3gを得た。
得られたこの化合物5の分析結果 融点:128〜130℃ IR KBr νmax(cm-1); 3200,2940,2890,2820,1680,1630,1600,1490,143
0,1360,1200,1130,1030 元素分析値 C19H26N4O3・(COOH)・H2Oとして 計算値(%):C 54.07 H 6.48 N 11.76 分析値(%):C 54.02 H 6.56 N 12.01 実施例6 1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカルボニル
−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物6)の
製造 (1)1−ベンジル−4−(1−エトキシカルボニル−
2−フェニルエチル)ピペラジンの調製 N−ベンジルピペラジン14.2gをメタノール50mlに溶
解し、これにフェニルピルビン酸13.2gのメタノール20m
l溶液を滴下した。これを室温で10分撹拌後、15%HCl/
メタノール(重量比)10mlを徐々に滴下し、更に1.5時
間撹拌した。得られた反応液にシアノ水素化硼素ナトリ
ウム9.2gのメタノール30ml溶液を氷冷下約6時間かけ徐
々に滴下し一夜放置した。つぎに反応液から溶媒を留去
し、残渣をクロロホルムに溶解させた。得られた溶液を
希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、更に水洗してから
溶媒を留去し、残渣をエタノール600mlに溶解し、これ
に濃硫酸12mlを加え4時間加熱還流した。次に、反応液
から溶媒を減圧留去した後、氷水200ml及びクロロホル
ム200mlを加え、更に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えて水層をアルカリ性とした。撹拌後、有機層を分取
し、更に水洗後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマト精製(クロロホルム)することに
より1−ベンジル−4−(1−エトキシカルボニル−2
−フェニルエチル)ピペラジンの油状物7.6gを得た。
得られたこのピペラジン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:1.1(t,3H),2.4〜2.9(m,8H),2.9
〜3.1(m,2H),3.3〜3.5(m,1H),3.5(s,2H),4.0(q,
2H),7.2(s,5H),7.3(s,5H) IR neat νmax(cm-1); 3020,2940,2810,1730,1600,1580,1500,1450,135
0,1300,1200,1160,1010 (2)1−(1−エトキシカルボニル−2−フェニルエ
チル)ピペラジンの調製 上記(1)項で得た1−ベンジル−4−(1−エトキ
シカルボニル−2−フェニルエチル)ピペラジンの6.2g
をメタノール100ml及び酢酸100mlの混合溶媒に溶解して
得た溶液に、13%HCl/メタノール50ml及び10%Pd/C 0.4
gを加え、常圧にて水素添加を行った。反応後、反応液
から溶媒を留去し、残渣をクロロホルムに溶解し、得ら
れた溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後
更に水洗した。水洗した有機層から溶媒を減圧留去し、
1−(1−エトキシカルボニル−2−フェニルエチル)
ピペラジンの油状物4.5gを得た。
得られたこのピペラジン誘導体の分析結果 IR neat νmax(cm-1); 3300,2940,2820,1730,1600,1500,1450,1200,116
0,1030 NMR(CDCl3)δppm:1.2(t,3H),1.9(br,1H),2.5〜3.
2(m,10H),3.3〜3.6(m,1H),4.2(q,2H),7.3(s,5
H) (3)1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカル
ボニル−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]
−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物
6)の製造 上記(2)項で得た1−(1−エトキシカルボニル−
2−フェニルエチル)ピペラジン4.2g、6−クロロ−1,
3−ジメチル−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン3.5g及
びトリエチルアミン4.2mlをジオキサン100mlに溶解し、
80〜90℃で8時間加熱撹拌した。反応後、反応液から溶
媒を留去し、残渣をクロロホルムに溶解した。得られた
クロロホルム溶液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去した。この濃縮物をシリカゲルカラ
ムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100/1,容
量比)し、1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシ
カルボニル−2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イ
ル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンの油状物3.3gを
得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 IR nujol νmax(cm-1); 2920,2850,1720,1690,1650,1600,1450,1380,120
0,1170,1000 NMR(CDCl3)δppm:1.2(t,3H),2.7〜3.2(m,10H),3.
35(s,3H),3.4(s,3H),3.3〜3.6(m,1H),4.1(q,2
H),5.2(s,1H),7.3(s,5H) このピリミジンジオン誘導体の0.5gを常法に従い、塩
酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6−
[4−(1−エトキシカルボニル−2−フェニルエチ
ル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオン・塩酸塩(化合物6)の結晶0.3gを得た。
得られたこの化合物6の分析結果 元素分析値 C21H28N4O4・HClとして 計算値(%):C 57.73 H 6.69 N 12.82 Cl 8.11 分析値(%):C 57.64 H 7.09 N 12.85 Cl 7.80 実施例7 1,3−ジメチル−6−[4−(1−ベンジル−2−ヒド
ロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合物7)の製造 前記実施例6で得た1,3−ジメチル−6−[4−(1
−エトキシカルボニル−2−フェニルエチル)ピペラジ
ン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン2gを
実施例5の方法に従い処理し、1,3−ジメチル−6−
[4−(1−ベンジル−2−ヒドロキシエチル)ピペラ
ジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンの
白色結晶1gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 IR KBr νmax(cm-1); 3400,2840,1690,1640,1590,1470,1430,1360,120
0,1030,800 NMR(CDCl3)δppm:2.2〜3.1(m,11H),3.3(s,3H),3.
35(s,3H),3.2〜3.6(m,2H),5.2(s,1H),7.0〜7.3
(m,5H) このピリミジンジオン誘導体の0.5gを常法に従い、シ
ュウ酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−
6−[4−(1−ベンジル−2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオ
ン・シュウ酸塩(化合物7)の結晶0.3gを得た。
得られたこの化合物7の分析結果 融点:175〜177℃ NMR(DMSO−d6)δppm:2.6〜3.4(m,11H),3.1(s,3
H),3.3(s,3H),3.4〜3.6(m,2H),5.2(s,1H),7.3
(s,5H) 元素分析値 C19H26N4O3・(COOH)・H2Oとして 計算値(%):C 54.07 H 6.48 N 12.01 分析値(%):C 53.83 H 6.55 N 12.03 実施例8 1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカルボニル
−3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合物
8)の製造 (1)1−ベンジル−4−(1−エトキシカルボニル−
3−フェニルプロピル)ピペラジンの調製 N−ベンジルピペラジン17.6g、ベンジルピルビン酸1
7.8gを実施例6−(1)と同様の方法に従い処理し、1
−ベンジル−4−(1−エトキシカルボニル−3−フェ
ニルプロピル)ピペラジン13.0gを得た。
得られたこのピペラジン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:1.2(t,3H),2.0(m,2H),2.2〜2.9
(m,10H),3.1(t,1H),3.5(s,2H),4.1(q,2H),7.1
(s,5H),7.2(s,5H) (2)1−(1−エトキシカルボニル−3−フェニルプ
ロピル)ピペラジンの調製 上記(1)項で得た1−ベンジル−4−(1−エトキ
シカルボニル−3−フェニルプロピル)ピペラジンの4.
5gを実施例6−(2)と同様の方法に従い処理し、1−
(1−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)ピ
ペラジンの油状物2.8gを得た。
得られたこのピペラジン誘導体の分析結果 IR neat νmax(cm-1); 3300,2920,2810,1720,1660,1450,1150,1020 NMR(CDCl3)δppm:1.2(t,3H),2.4〜3.8(m,11H),4.
1(q,2H),7.2(s,5H) (3)1,3−ジメチル−6−[4−(1−エトキシカル
ボニル−3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イ
ル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩
(化合物8)の製造 上記(2)項で得た1−(1−エトキシカルボニル−
3−フェニルプロピル)ピペラジン2.6g、6−クロロ−
1,3−ジメチル−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン2.6g
及びトリエチルアミン2.5gを、ジオキサン20mlに溶解
し、80〜90℃で2時間加熱撹拌した。反応後、反応液か
ら溶媒を留去し、残渣をクロロホルムに溶解し、得られ
たクロロホルム溶液は水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、更に溶媒を減圧留去した。得られた濃縮物をシリカ
ゲルカラムクロマト精製(クロロホルム)し、1,3−ジ
メチル−6−[4−(1−エトキシカルボニル−3−フ
ェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオンの油状物2.9gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 IR neat νmax(cm-1); 2930,2830,1720,1690,1640,1600,1480,1430,137
0,1190,1160,1020,990 NMR(CDCl3)δppm:1.3(t,3H),1.9〜2.2(m,2H),2.4
〜3.3(m,11H),3.3(s,3H),3.35(s,3H),4.2(q,2
H),5.2(s,1H),7.2(s,5H) このピリミジンジオン誘導体の0.55gを常法に従い、
シュウ酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル
−6−[4−(1−エトキシカルボニル−3−フェニル
プロピル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオン・シュウ酸塩(化合物8)の結晶0.3gを
得た。
得られたこの化合物8の分析結果 元素分析値 C22H30N4O4・(COOH)・2H2Oとして 計算値(%):C 53.32 H 6.71 N 10.36 分析値(%):C 53.44 H 6.38 N 10.15 NMR(DMSO−d6)δppm:1.3(t,3H),1.9〜2.1(m,2H),
2.5〜3.3(m,11H),3.15(s,3H),3.3(s,3H),4.1(m,
2H),5.2(s,1H),7.25(s,5H) 実施例9 1,3−ジメチル−6−[4−(1−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合物
9)の製造 前記実施例8で得た1,3−ジメチル−6−[4−(1
−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)ピペラ
ジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン1g
を実施例5の方法に従い処理し、1,3−ジメチル−6−
[4−(1−ヒドロキシ−4−フェニルブタン−2−イ
ル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオンの油状物0.45gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 IR nujol νmax(cm-1); 2900,2830,1680,1640,1460,1370,1030 NMR(CDCl3)δppm:1.8〜2.1(m,2H),2.4〜3.2(m,11
H),3.1(s,3H),3.2(s,3H),3.8(m,2H),5.1(s,1
H),7.2(s,5H) このピリミジンジオン誘導体の0.25gを常法に従い、
シュウ酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル
−6−[4−(1−ヒドロキシ−4−フェニルブタン−
2−イル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオン・シュウ酸塩(化合物9)の結晶0.1gを
得た。
得られたこの化合物9の分析結果 融点:143〜146℃ NMR(DMSO−d6)δppm:1.7〜2.0(m,2H),2.4〜3.4(m,
11H),3.1(s,3H),3.3(s,3H),3.7(m,2H),5.2(s,1
H),7.3(s,5H) 元素分析値 C20H28N4O3・(COOH)・0.5H2Oとして 計算値(%):C 56.04 H 6.63 N 11.88 分析値(%):C 56.68 H 6.86 N 11.86 実施例10 1,3−ジメチル−6−{4−[3−(4−クロロフェノ
キシ)−2−(2−メトキシエトキシ)プロピル]ピペ
ラジン−1−イル}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
・塩酸塩(化合物10)の製造 1,3−ジメチル−6−{4−[3−(4−クロロフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ピペラジン−1−
イル}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン1.0gをジメチ
ルホルムアミド30mlに溶解し、これに水素化ナトリウム
(60%油性)0.25gを加え、室温で30分撹拌後、メトキ
シエチルブロミド0.85mlを更に加えた。3日間撹拌後、
反応液にクロロホルム100mlを加え、これを水洗後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホ
ルム/メタノール=30/1、容量比)し、1,3−ジメチル
−6−{4−[3−(4−クロロフェノキシ)−2−
(2−メトキシエトキシ)プロピル]ピペラジン−1−
イル}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン2.0gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:2.5〜3.1(m,10H),3.3(s,3H),3.
36(s,3H),3.2〜4.2(m,7H),5.26(s,1H),6.86(d,2
H),7.3(d,2H) このピリミジンジオン誘導体の2gを常法に従い、塩酸
/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル−6−
{4−[3−(4−クロロフェノキシ)−2−(2−メ
トキシエトキシ)プロピル]ピペラジン−1−イル}−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・塩酸塩(化合物10)
の結晶0.8gを得た。
得られたこの化合物10の分析結果 融点:182〜184℃ 元素分析値 C21H31N4O3Cl・HClとして 計算値(%):C 51.32 H 6.56 N 11.40 Cl 14.43 分析値(%):C 51.88 H 6.35 N 11.48 Cl 14.28 実施例11 1,3−ジメチル−6−{2−[4−(4−フルオロベン
ゾイル)ピペリジン−1−イル]エチルアミノ}−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合物1
1)の製造 (1)1,3−ジメチル−6−(2−メタンスルホニルオ
キシエチルアミノ)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
(化合物a)の調製 6−クロロ−1,3−ジメチル−2,4(1H,3H)−ピリミ
ジンジオン52.4gをピリジン280mlに溶解しトリエチルア
ミン45.5gとアミノエタノール21.3gを加え、90℃で4時
間加熱撹拌した。反応液を氷冷し内温0〜4℃に保ち、
メタンスルホニルクロリド55.8gを滴下し、同温で3時
間撹拌し、これにメタノール1.2を加え更に2時間撹
拌した。この反応液中に析出した結晶を濾取し、更にメ
タノール3.5で再結晶することにより1,3−ジメチル−
6−(2−メタンスルホニルオキシエチルアミノ)−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン(化合物a)の結晶70.0
gを得た。
化合物aの分析結果 融点:169〜170℃ NMR(CDCl3)δppm:3.09(s,3H),3.19(s,3H),3.28
(s,3H),3.35〜3.50(m,2H),4.30(t,2H),4.81(s,1
H),6.93(t,1H) (2)1,3−ジメチル−6−{2−[4−(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エチルアミノ}
−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・シュウ酸塩(化合
物11)の製造 上記(1)項で得た、1,3−ジメチル−6−(2−メ
タンスルホニルオキシエチルアミノ)−2,4(1H,3H)−
ピリミジンジオン(化合物a)1gと4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン0.42gを混合して100℃で30分加
熱し、放冷後クロロホルム100mlを加え、得られたクロ
ロホルム溶液を希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した
後、水洗し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=
40/1、容量比)し、1,3−ジメチル−6−{2−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エ
チルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン0.4gを
得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:2.0〜2.2(m,5H),3.2(m,2H),2.9
〜3.1(m,6H),3.36(s,3H),3.40(s,3H),5.12(s,1
H),7.49(d,2H),7.88(d,2H) このピリミジンジオン誘導体の0.35gを常法に従い、
シュウ酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル
−6−{2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリ
ジン−1−イル]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリ
ミジンジオン・シュウ酸塩(化合物11)の結晶0.2gを得
た。
得られたこの化合物11の分析結果 融点:117〜118℃ 元素分析値 C20H26N4O3F・2(COOH)・H2Oとして 計算値(%):C 49.06 H 5.49 N 9.54 分析値(%):C 49.11 H 5.81 N 9.56 IR KBr νmax(cm-1); 2900,1710,1680,1640,1620,1170,850 実施例12 1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロキシエ
チル)−3−(4−ニトロフェニル)ブチルアミノ]エ
チルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・フマ
ル酸塩(化合物12)の製造 (1)1−(4−ニトロフェニル)エチル ブロミドの
調製 p−ニトロアセトフェノン6.0gをエタノール100mlに
溶解し、これに氷冷下で水素化硼素ナトリウム0.75gを
加えた。その後反応液を室温で2時間撹拌し、0.1N塩酸
1mlを加え反応を停止させた。この反応混合物を減圧濃
縮し、残渣に0.5N塩酸100mlを加え、エーテル50mlで2
回抽出した。得られたエーテル層を合せて水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣を塩化メ
チレン100mlに溶解した。この溶液に、氷冷下、三臭化
りん7.2gを滴下し、室温で10時間撹拌した。次に、反応
液に炭酸カリウム水溶液を加え中和した後、塩化メチレ
ン層を分取し水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト精製(クロロホルム/ヘキサン=2/1、容量
比)し、1−(4−ニトロフェニル)エチル ブロミド
の油状物3.5gを得た。
得られたこのブロミド誘導体の分析結果。
NMR(CDCl3)δppm:2.06(d,3H),5.23(q,1H),7.60
(d,2H),8.20(d,2H) (2)1−(4−ニトロフェニル)エチルマロン酸ジメ
チルの調製 水素化ナトリウム(60%油性)1.18gをジメチルスル
ホキシド20mlに懸濁し、これに氷冷下でマロン酸ジメチ
ル3.9gを滴下した。滴下後、反応液を室温に昇温し、上
記(1)項で合成した1−(4−ニトロフェニル)エチ
ル ブロミド3.4gを加え、遮光下室温で20時間撹拌し
た。得られた反応混合物を1N塩酸中に徐々に注ぎ、これ
をエーテル50mlで2回抽出した。抽出液を合せて水洗
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去
して乾固させ、1−(4−ニトロフェニル)エチルマロ
ン酸ジメチルの油状物3.9gを得た。
得られたこのマロン酸誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:1.38(m,3H),3.53(s,3H),3.81
(s,3H),3.63〜3.76(m,2H),7.43(d,2H),8.21(d,2
H) (3)3−(4−ニトロフェニル)ブタン酸メチルの調
製 前記(2)項で得た1−(4−ニトロフェニル)エチ
ルマロン酸ジメチル3.0gのジメチルスルホキシド20ml溶
液に、塩化リチウム3.45gと水0.7gを加え、窒素雰囲気
下、170℃で1時間加熱した。放冷後、反応液を水100ml
中に注ぎ、エーテル50mlで2回抽出した。有機層を分取
し合せて水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精
製(n−ヘキサン/クロロホルム=1/5〜1/100、容量
比)して3−(4−ニトロフェニル)ブタン酸メチルの
油状物1.5gを得た。
得られたこのエルテル誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:1.35(d,3H),2.61(d,2H),3.06〜
3.56(m,1H),3.60(s,3H),7.33(d,2H),8.10(d,2
H) (4)N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ニト
ロフェニル)ブチルアミンの調製 前記(3)項で得た3−(4−ニトロフェニル)ブタ
ン酸メチル1.5gとエタノールアミン5mlの混合物を窒素
雰囲気下、100℃で4時間加熱した。反応混合物を水50m
l中に注ぎ、得られた水溶液に炭酸カリウムを飽和する
まで加え、これをクロロホルム30mlで2回抽出した。ク
ロロホルム層を合せて無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣を氷冷下、
水素化硼素ナトリウム0.63gのテトラヒドロフラン10ml
溶液中に滴下し、これに酢酸1gのテトラヒドロフラン10
ml溶液を約40分かけ更に滴下した。次に、反応液を40℃
に加熱しつつ1時間撹拌後、更に昇温し1時間加熱還流
した。次に、反応液を、氷冷し、これに水0.3gを約10分
かけ滴下した後、更に水10mlと4N塩酸1.5gを加え、減圧
下でテトラヒドロフランを留去した。得られた水溶液に
希水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし、これ
をクロロホルム20mlで抽出した。クロロホルム抽出液を
水洗後、濃縮し、得られた残渣からトルエンを用い再結
晶することによりN−(2−ヒドロキシエチル)−3−
(4−ニトロフェニル)ブチルアミンの結晶0.9gを得
た。
(5)1,3−ジメチル−6−{2−[N−(2−ヒドロ
キシエチル−3−(4−ニトロフェニル)ブチルアミ
ノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
・フマル酸塩(化合物12)の製造 実施例11−(1)で得られた1,3−ジメチル−6−
(2−メタンスルホニルオキシエチルアミノ)−2,4(1
H,3H)−ピリミジンジオン(化合物a)0.9gと炭酸カリ
ウム0.67gをアセトニトリル15ml中に懸濁し、窒素雰囲
気下、4時間加熱還流し、放冷後不溶物を濾去した。濾
液を濃縮し、得られた残渣に前記(4)項で得たN−
(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ニトロフェニ
ル)ブチルアミン0.8g、ジメチルホルムアミド1.6ml及
びp−トルエンスルホン酸・一水和物0.03gを加え、80
℃で2時間撹拌した。放冷後、反応液をクロロホルム50
mlに溶解し、炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水洗
し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100/1〜2
0/1、容量比)し、1,3−ジメチル−6−{2−[N−
(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ニトロフェニ
ル)ブチルアミノ]エチルアミノ}−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオンの淡黄色油状物1.2gを得た。
得られたこのピリミジンジオン誘導体の分析結果 NMR(CDCl3)δppm:1.27(d,3H),1.84(m,2H),2.27〜
3.2(m,10H),3.27(s,3H),3.39(s,3H),3.62(m,2
H),4.74(s,1H),5.97(s,1H),7.34(d,2H),8.16
(d,2H) このピリミジンジオン誘導体の1.15gを常法に従い、
フマル酸/メタノール溶液で処理して、1,3−ジメチル
−6−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)−3−
(4−ニトロフェニル)ブチルアミノ]エチルアミノ}
−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン・フマル酸塩(化合
物12)の結晶0.9gを得た。
得られたこの化合物12の分析結果 融点:112〜115℃ 元素分析値 C20H29N5O5・C4O4H4・0.5H2Oとして 計算値(%):C 52.94 H 6.29 N 12.86 分析値(%):C 52.86 H 5.84 N 12.89 実施例13 実施例1の方法により得ることのできる1,3−ジメチ
ル−6−[4−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチ
ル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオン・塩酸塩(化合物1)を有効成分とする錠剤の
製造: 該ピリミジンジオン誘導体・塩酸塩(化合物1)1g、
乳糖123gおよびトウモロコシデンプン20gをよく混合
し、これをヒドロキシプロピルセルロース5gを水100ml
に溶解した液で混合造粒し、50℃で4時間乾燥した。こ
れにステアリン酸マグネシウム1gを加えてよく混合し、
打錠機を用い1錠あたり150mgの重量で打錠し錠剤を得
た。
実施例14 実施例6の方法により得ることのできる1,3−ジメチ
ル−6−[4−(1−エトキシカルボニル−2−フェニ
ルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオン・塩酸塩(化合物6)を有効成分とする
カプセル剤の製造: 該ピリミジンジオン誘導体・塩酸塩(化合物6)5g、
乳糖120gおよびトウモロコシデンプン25gをよく混合
し、得られた混合物をカプセル充填機にて硬カプセルに
150mg宛充填し、カプセル剤を得た。
実施例15 実施例6の方法により得ることができる1,3−ジメチ
ル−6−[4−(1−エトキシカルボニル−2−フェニ
ルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオン・塩酸塩(化合物6)を有効成分とする
注射剤の製造: 該ピリミジンジオン誘導体・塩酸塩(化合物6)20m
g、および塩化ナトリウム0.85gをとりこれを適量の注射
用蒸留水で溶解し全量を100mlとし注射剤とした。
[薬理学的試験例] 心筋活動電位持続時間(APD75)に対する作用雑種成
犬をペントバルビタール30mg/kg静脈内投与して麻酔
後、心臓を摘出しタイロード液中で右室自由壁を切り出
した。
切り出した右室自由壁は37℃の恒温槽内に固定し、栄
養液(20ml、タイロード液)を潅流させた。
この状態で、上述の実施例で得られた表1の各化合物
及び対象薬としてのd−ソタロールの投与前と投与後に
おける心筋活動電位持続時間(APD75)を求め、得られ
た結果から以下の式に従って、APD75(%)を算出し
た。
なお、APD75は、右室自由壁に1ヘルツのフィールド
刺激を行い、活動電位の変化をそのプルキンエ繊維に刺
入したガラス微小電極(10〜20MΩ)から増幅器を介し
てオシロブラウン管上に描記し、コンピュータを用いて
波形解析を行い、活動電位発生時から75%再分極時まで
の時間を心筋活動電位持続時間として算定した。
表1に示した各化合物及びd−ソタロールは、それぞ
れ個々に潅流栄養液(20ml)中に加えられ、20分間のイ
ンキュベーション後の心筋活動電位持続時間の変化から
投与後のAPD75が算出された。
なお本試験は、佐藤らの方法[H.Sato,K.Hashimoto,A
rzneimittel Forschung,34(1),3a,376〜380(198
4)]に準じて行った。
得られた結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 正昭 千葉県茂原市東郷2142 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 239/54 C07D 401/12 C07D 403/12 A61K 31/505 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) [式中、Aは−(CH2−、 又は−O−(CH2−を示し、 R1及びR2は互いに独立に、低級アルキル基、水酸基によ
    り置換された低級アルキル基または水素原子を示すか、
    R1とR2が連結してアルキレン基となることにより複素環
    構造を形成してもよく、 R3及びR4は互いに独立に水素原子又は低級アルキル基を
    示し、 R5はハロゲン原子、低級アルキルオキシ基、低級アルキ
    ル基、水酸基により置換された低級アルキル基、低級ア
    ルキルオキシ基により置換された低級アルキルオキシ
    基、水酸基または低級アルキルオキシカルボニル基を示
    すか、R5とR1が連結してアルキレン鎖となることにより
    複素環構造を形成してもよく、 Xは水素原子、ハロゲン原子又はニトロ基を示し、 nは0、1、2または3(ただし、R5が水酸基の場合は
    n≠0である)であり、mは0、1、2または3であ
    り、kは0、1、2または3である(ただし、Aが−O
    −(CH2−であり、かつR5が水酸基であるものを除
    く)]で表わされることを特徴とするピリミジンジオン
    誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のピリミジンジオン誘導体
    の薬学的に許容される酸付加塩。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のピリミジンジオン誘導体
    を有効成分とする抗不整脈剤。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のピリミジンジオン誘導体
    の薬学的に許容される酸付加塩を有効成分とする抗不整
    脈剤。
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