JP2811052B2 - 貼り替え防止用貼着材 - Google Patents

貼り替え防止用貼着材

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JP2811052B2
JP2811052B2 JP7155439A JP15543995A JP2811052B2 JP 2811052 B2 JP2811052 B2 JP 2811052B2 JP 7155439 A JP7155439 A JP 7155439A JP 15543995 A JP15543995 A JP 15543995A JP 2811052 B2 JP2811052 B2 JP 2811052B2
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口 正 松
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大松化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は貼り替え防止用貼着材
に関し、特に、たとえば値札や容器の開口部に貼着する
貼り替え防止用ラベル等に用いるに好適な貼り替え防止
用貼着材に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、値札等として用いられる貼り替え
防止用ラベルは、表面基材に適宜なミシン目または切目
を入れておき、たとえば店頭等でそれを剥がして他の値
札と貼り替えようとしたときには、ミシン目や切目で分
離・破損して、剥がされようとしたことが一目で判別す
ることができるようなものが知られている。 【0003】一方、容器の開口部に未開封状態を表示す
るために貼着される貼着紙は、パッケージの開口部分の
材料およびその表面処理方法などによっては、たとえば
店頭の陳列棚にならべられた商品を手に取り、その場で
容易に剥がすことができ、異物等をパッケージの中に混
入させた後剥がしたことがわからないように再び貼着す
ることができるので、外からその貼着紙を見ただけでは
パッケージがすでに開封されたかどうかわからない。そ
のために、そのパッケージの内容物に、手を加えられた
りしてしまうおそれがある。たとえば、パッケージ内の
お菓子に毒物が混在されたりするがごとくである。 【0004】そこで、最近では、貼着後剥離したことが
わかる貼着フィルムが、市場に出回るようになった。第
9図は、そのような貼着フィルムを示す断面図である。
この貼着フィルム10は、フィルム12を含み、このフ
ィルム12の裏面の一部には、シリコン層14が形成さ
れる。そして、その面に金属が蒸着された蒸着層16と
して形成される。したがって、この蒸着層16の一部
は、シリコン層14が介在されることによって、フィル
ム12に直接蒸着されていない。さらに、蒸着層16と
剥離シート17とが感圧性接着剤層18で仮着される。 【0005】この貼着フィルム10は、剥離シート17
を剥がし、露出した接着剤層18の面をパッケージの開
口部分(図示せず)に押し当てて貼着される。そして、
開口部分に貼着された貼着フィルム10が剥がされれ
ば、シリコン層14によってフィルム12に直接蒸着さ
れなかった蒸着層16′の部分のみが、接着剤層18で
開口部分に接着されたまま残り、残った所と剥がれた所
により所定の文字「開封済」等が現れることになる。さ
らに、開口部分を開封すれば、そこに貼着され残ってい
る蒸着層16′が切られまたは引き裂かれ、これによっ
て開封状態がわかるのである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
貼着フィルム10は、その金属がフィルム12およびシ
リコン層14に蒸着されるので、被蒸着剤としてのフィ
ルムは、ポリエステル等に限定される上にその他諸々の
条件を満たすことも必要で、コスト高になるという弊害
を有していた。また、フィルム12を剥がした時に、フ
ィルム12とともに引き剥がされた部分において、被貼
着材の貼着部分に残存し露出した接着剤層18の表面が
ベトつき、埃がつく等の欠点を有し、衛生上も問題点を
有していた。しかも、露呈した接着剤層18の粘着力に
よって、再びフィルム12を貼着することも可能であ
り、所期の目的を達成できないものであった。 【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、貼
着後剥離されたことがわかり、しかも蒸着工程を必要と
しない貼着材を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
よれば、第1の層と、第1の層上に積層されたワックス
を含む剥離剤からなる剥離層と、前記剥離層上にEVA
を含む樹脂をコーティングしてなる第2の層と、前記第
2の層上に積層された接着剤層とを含む貼着材であっ
て、第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるの
に要する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接着力を
bとしたとき、下記式 a<b を満足する、貼り替え防止用貼着材である。 【0009】この発明の第2の発明によれば、第1の層
と、第1の層上に積層されたワックスを含む剥離剤から
なる剥離層と、前記剥離層上にウレタン樹脂を含む樹脂
をコーティングしてなる第2の層と、前記第2の層上に
積層された接着剤層とを含む貼着材であって、第1の層
を剥離層にて第2の層から剥離せしめるのに要する力を
aとし、接着剤層の被貼着材との接着力をbとしたと
き、下記式 a<b を満足する、貼り替え防止用貼着材である。 【0010】 【作用】接着剤層は、貼着材に、被貼着材の表面や封か
ん部分に接着する接着力を与えている。第2の層は、第
1の層が剥がされた場合、その初期の状態を保持する。
剥離層は、第2の層と第1の層とを剥離が容易なように
している。第1の層は、第2の層が切れたり引き裂かれ
たりするのを防いでいる。 【0011】 【発明の効果】この発明によれば、第2の層が第1の層
にコーティング等により積層されているので、従来のよ
うに蒸着を行なうことなく作ることができる。しかも、
剥離層を介して、再貼着不可能な状態に第2の層と第1
の層とが仮着されていて、所定形状に成形したラベルを
パッケージ等の開口部分から剥がそうとすれば、第1の
層が第2の層から剥がれて再び貼着できないので、貼着
された貼着材が剥離されたことがわかる。さらに、第2
の層が切られたり引き裂かれたりすると、再びもとの状
態にもどらないので、第2の層が分離されたことがわか
る。したがって、貼着された貼着材が剥離されたことが
一目でわかり、しかも従来必要だった蒸着工程を必要と
しない貼着材が得られる。 【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。 【0013】 【実施例】第1図はこの発明の一実施例を示す断面図で
ある。この実施例の貼着材10は、ラベル等として用い
られるもので、第9図に示す如く、貼着材10Aの上に
貼着材10Bが巻き重ねられるといったように、ロール
状に巻かれている。そして、第1の層としての表面層1
2の表面に、剥離層14が積層され、該剥離層14の表
面に、第2の層としての樹脂層16が積層され、該樹脂
層16の表面にさらに、接着剤層18が積層されてな
る。そして、表面層12の主面には印刷層24が形成さ
れ、さらに、巻き重ねられる貼着材10Bの接着剤層1
8に接合する貼着材10Aの表面層12の表面には、第
2の剥離層26が形成され、以下、順次同様に形成され
ている。また、表面層12の剥離層14側主面には、銀
刷等のベタ印刷層23が形成され、樹脂層16の接着剤
層18側表面にも印刷層22が形成されている。従っ
て、印刷層23によって、隠ぺい力が増して表面層12
側より印刷層22が透視することができなくなり、しか
も剥離層14の塗膜安定を図ることができる。もっと
も、印刷層22,23,24は形成しなくてもよい。そ
して、長尺帯状の貼着材10は、所定間隔をおいてミシ
ン目等の切目28が穿設され、所定の細片に切断し得る
ように構成されている。 【0014】表面層12は、樹脂層16が切れたり引き
裂かれたりするのを防止するために形成されたものであ
り、剥離層14を介して樹脂層16が仮着されている。
なお、表面層12の例としては、たとえば紙,合成紙,
セロファン,ポリスチレン,ポリエステル等のフィルム
又はアルミホイルなどがあげられるが、この貼着材10
を切り離してなる貼着片10aを折り曲げて封かん部分
に貼着したときには、樹脂層16の接着力に抗して、表
面層12が元の状態に復元しようとして剥離しないよう
な比較的柔軟なものがよい。 【0015】剥離層14は、樹脂層16と表面層12と
を再貼着不可能な状態に剥離することが容易になるよう
に形成されたものであり、たとえばワックスを含む剥離
剤を塗布してなり、樹脂層16と表面層12との間に形
成される。 【0016】樹脂層16は、たとえばパッケージの開口
部分を封かんするためのものであり、また、その封かん
部分が開封された際、切れたり引き裂かれたりして開封
状態となすためのものである。この樹脂層16は、ウレ
タン樹脂又はEVA樹脂からなる樹脂を剥離層14の表
面にコーティングして形成される。なお、樹脂層16の
他の例としては、比較的弱い力を加えることによって切
ったり引き裂いたりできるように形成された、金属粉末
が合成樹脂に混融されてなる合成樹脂をコーティングし
た樹脂層などがあげられる。 【0017】接着剤層18は、貼着材10にて所定形状
に成形されてなる貼着片10aに接着力を与えるための
ものであり、たとえば感圧型接着剤などの接着剤からな
り、樹脂層16の表面に形成される。 【0018】なお、この貼着材10は、表面層12を剥
離層14にて樹脂層16から剥離せしめるのに要する力
をaとし、接着剤層18がパッケージ等の被貼着材に接
着されたときの被貼着材との接着力をbとし、巻き重ね
られた貼着材10において、隣接する貼着材10Aと1
0Bのうち、貼着材10Bの接着剤層18をそれと接合
した貼着材10Aの第2の剥離層26より剥離せしめる
のに要する力をcとすると、各々の部分の剥離に要する
力が、式c<a<bを満たすように構成する。 【0019】使用するには、まず、ロール状の貼着材1
0を引き出し、隣接する貼着材10Aより剥がしつつ所
定長さを引き出した後、ミシン目等の切目28において
所定の貼着片10aに切り離し、接着剤層18によっ
て、たとえば、第10図(a)に示す如く、値札として
貼着したり、お菓子のパッケージの開口部分に貼着す
る。また、第10図(b)および(c)に示す如く、カ
ンやビンの蓋の開口部分を完全にシールする場合には、
ミシン目等の切目28が不要で、一連のものとして使用
するとよい。 【0020】このように表面層12および樹脂層16な
どからなる貼着片10aが貼着されたパッケージの開口
部分を開けるためには、貼着された貼着片10aを剥が
し、その封かん部分を開けなければならない。この場
合、表面層12が樹脂層16に剥離層14を介して弱く
仮着され、一方、樹脂層16がパッケージの開口部分に
接着剤層18で強く接着されているので、貼着片10a
を剥がそうとすれば表面層12しか剥がすことができ
ず、樹脂層16が接着剤層18とともに封かん部分に貼
着されたまま残る。したがって、一度表面層12を剥離
したならば、再び表面層12を樹脂層16の表面に再貼
着することができず、もとの状態にはもどらないので、
開封状態であることが一目瞭然にしてわかるのである。
そして、完全にパッケージの開口部分を開けるために
は、引き剥がされずに残存している樹脂層16を切った
り引き裂いたり、あるいは、開口部分から剥離しなけれ
ばならない。 【0021】なお、封かん部分を開けるために、表面層
12を剥がす際、それと同時に樹脂層16を切ったり引
き裂いたりした場合も、上記同様に樹脂層16の状態を
見れば、その開封状態がわかるのである。なお、この例
では、貼着片10aが、お菓子のパッケージに使用され
たが、このほかに薬のパッケージ,封筒,袋などの封か
んすべき部分、そして、価格を表示した値札として使用
され得ることは当然である。 【0022】以下、この発明を、より一層明らかにする
ために、この発明にかかる貼着材の製法の一例に基づい
て説明する。第2図及び第3図は、この発明の実施例に
用いる積層体を製造するための装置の一例を示す図解図
である。この積層体30は、表面層12の上に、剥離層
14および樹脂層16を、その順序で積層したものであ
る。 【0023】装置100は、帯状の表面層12を形成す
る表面材12aをロール状に保持するための保持ローラ
102を含む。保持ローラ102に保持された表面材1
2aは、その一端がときほどかれて、剥離剤塗布装置1
04に導かれる。 【0024】剥離剤塗布装置104は、表面材12aの
一方の表面に、たとえば、シリコン、又はフッ素樹脂を
含む剥離剤14aを印刷塗布するためのものであり、2
つのローラ104aおよび104bを含む。ローラ10
4aは、その下部がパン104cに溜めた剥離剤14a
に浸漬されている。したがって、ローラ104aおよび
104bを回転させることによって、それらの間に導か
れた表面材20aの表面に剥離剤14aが、印刷塗布さ
れる。なお、剥離剤塗布装置104としては、グラビア
ロールコーター,リバースロールコーター,エアーナイ
フコーター等の塗布装置を用いてもよく、又、オフセッ
ト印刷機,スクリーン印刷機などの公知の印刷機を用い
てもよい。 【0025】そして、剥離剤14aが印刷塗布された表
面材12aは、たとえばヒータを含むドライヤー106
に導かれる。ドライヤー106では、表面材12aに印
刷塗布された剥離剤14aが乾燥されて剥離層14とし
て形成される。このように剥離層14が形成された表面
材12aは、巻き取り装置108に導かれる。 【0026】次に、再び、巻き取り装置108に巻き重
ねられたロール状の表面材12aを、剥離剤塗布装置1
04の保持ローラ102に装填する。そして、前記した
と同様に、表面層12の剥離層14面とは反対側の主面
に、前記剥離層14の剥離力と比較して軽い剥離力の剥
離剤を塗布して、第2の剥離層26を形成する。 【0027】このように、この実施例では、剥離力を表
面材12aの両主面において、異ならしめている。すな
わち、剥離層14の方が、第2の剥離層26より重い剥
離力としているが、これは、例えば剥離剤の成分を異な
らせて剥離力に差異をつけたり、あるいは、剥離剤の塗
布量を変えて差異をつける。そして、更に第2の剥離層
26が形成され、ロール状に巻き重ねられた表面材12
aは、第3図に示された別の樹脂16aの積層装置11
0に装填される。積層装置110は、2つのローラ11
2および114を含む。ローラ112は、その下部がパ
ン116に溜めたウレタン樹脂またはEVA樹脂を含む
樹脂16aに浸漬されている。したがってローラ112
および114を回転させることによって、それらの間に
導かれた表面材12aの剥離層14の表面に、樹脂16
aが印刷塗布される。そして、樹脂16aがコーティン
グされた表面材12aは、さらにドライヤー120に導
かれ、乾燥固化される。これによって、表面層12の表
面の剥離層14の表面上に、樹脂16aがコーティング
されて、樹脂層16が形成された積層体30が形成され
る。そして、この積層体30は、つぎの印刷装置130
に送られる。印刷装置130は、たとえばオフセット印
刷機などの公知の印刷機からなり、積層体30の移送経
路に設けられる。そして、この印刷装置130によって
樹脂層16の表面に、たとえば「開封済」の文字などを
印刷した印刷層22が形成される。また、例えばパッケ
ージ等の被貼着材の表面にあらかじめ「開封済」等の所
定の画線を印刷しておき、表面層12を剥がしたとき、
樹脂層16を通して、被貼着材に形成された画線を透視
し得るようにすれば、印刷層22を形成しなくてもよ
い。 【0028】次に、積層体30を切取り用ミシン目等の
切目28を形成する切目形成装置136に導く。切目2
8は、多数の同一の配列を分割するようにして形成され
貼着材10を1枚つづに分割することを容易にするため
のものである。この切目形成装置136は、このような
切目28の形状に対応する形状の切り刃を有する。そし
て、この切目形成装置136としては、切り刃ローラを
含む装置等を用いてもよい。もっとも、切目28を形成
しない貼着材の場合には、切目形成装置136で切目2
8を形成しなくてもよいことは当然である。 【0029】このようにして印刷層22が形成された積
層体30は、巻き取りローラ140によってロール状に
巻き取られ保持される。第4図は第3図に示した積層体
30を用いて、さらに接着剤層18を積層するための装
置の一例を示す図解図である。 【0030】装置150は、塗布装置152を含む。塗
布装置152は、積層体30の樹脂層16の表面に接着
剤18aを塗布するためのものであり、メインローラ1
54と該メインローラ154に対向して設けられたロー
ラ156を含む。そして、メインローラ154はその下
部がパン158に溜められた接着剤18aに浸漬されて
おり、メインローラ154とローラ156とに挟まれて
いる積層体30の樹脂層16の表面に、メインローラ1
54で接着剤18aが塗布される。 【0031】そして、接着剤18aが印刷塗布された積
層体30は、たとえばヒータを含む乾燥機122に導か
れる。乾燥機122では、積層体30に印刷塗布された
接着剤18aが乾燥されて接着剤層18として形成され
る。そして、接着剤層18と積層体30が積層されてな
る貼着材10は、巻き取りローラ160に導かれる。こ
のようにして、製造された貼着材10をもってラベル化
するためには積層体30を、印刷装置等を含むラベルを
製造するための装置に装填すればよい。 【0032】前記実施例においては、第2の剥離層26
を形成する前に、「商品名」等の適宜な画線を表面層1
2の表面に印刷してなる印刷層24が形成されている。
もっとも、これらの印刷層22,23,24は、単独も
しくは2層以上の組み合わせとして形成してもよく、ま
た全く形成しなくてもよい。 【0033】ここで、更に具体的に述べると、つぎの如
くである。 (1)第1の層として厚さ5〜100μ程度の東レ株式
会社製ナイロンフィルムを用い、剥離層を形成する剥離
剤としてワックスを塗布乾燥させた。つぎにこのワック
スの上に第2の層を形成するウレタン樹脂またはEVA
樹脂、たとえば表−1に示すEVA樹脂を主成分とする
ホットメルトを厚さ約5〜50μとなるようにコートす
る。このときウレタン樹脂またはEVA樹脂をワックス
面より剥がすのに要した力(a)は100gであった。
このようにして作成されたフィルムと第2の層との積層
体に東洋インク株式会社製粘着剤を乾燥被膜厚5〜50
μとなるようにコートした。しかる後、積層体をロール
状に巻き重ねたところ、このとき第2の剥離層から粘着
剤部分を剥がすのに要する力(c)は20gであった。
かくして構成された貼着材をラベル化して被貼着材(紙
函、プラスチック、ガラスビン等)に貼り付けた。この
ときの被貼着材への接着力(b)は1,000gであっ
た。貼り付けられたラベルを無理に被貼着材より剥がそ
うとしたところ第1の層のナイロンフィルムの方が先に
剥がされてしまった。 【0034】 【表1】 【0035】接着剤層18を形成する接着剤18aは、
前記実施例と同様な感圧型接着剤を用いてもよいが、第
5図に示すような枚葉型(シート状)の貼着材10を形
成するときには、感圧型接着剤では、不用意に接着する
ので、水で濡らすと直ちに溶解して強い接着力を示すよ
うな再湿型接着剤を塗布すればよい。この再湿型接着剤
としては、たとえば水溶性ポリエチレンやポバール(P
VA)や澱粉糊等の澱粉系の接着剤を用いる。なおこの
ような、枚葉型(シート状)の貼着材10の場合には、
貼着材10とは異なって、第2の剥離層26を表面層1
2の表面に形成する必要性がなく、表面層12の表面上
に、第5図に示すように「商品名」,「価格」等の画線
を適宜印刷して印刷層24aを形成してもよい。 【0036】また、切目も、第5図に示すように、ミシ
ン目からなる幅方向の切目28aと長さ方向の切目28
bとにより幅広のシート状貼着材10を所定の大きさに
区画し、切目28aおよび28bにて切り離すことによ
り、適宜な大きさの貼着片10aを形成するようにして
もよい。 【0037】また、接着剤層18を形成する接着剤18
aとしては、常温では表面に粘着性がないが、加熱する
と活性化し粘着力を生じる感熱タイプの接着剤を用いて
もよい。感熱タイプの接着剤としては、加熱により接着
剤が活性化する、例えば、ポリエチレンのような熱溶融
性樹脂を主体とした粘着性を有し冷却されることで接着
される接着剤を用いてもよい。かかる接着剤を積層体3
0の第2の層である樹脂層16の表面に塗布する場合に
は、たとえば、第6図に示すような、適宜な温度に加熱
しながら接着剤を塗布する塗布装置158を用いて塗布
すればよく、接着剤18aが印刷塗布された積層体30
は、冷風を吹き出す装置を含む乾燥器124に導き、接
着剤18aを乾燥して接着剤層18を形成する。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。 【図2】この発明の実施例に用いる積層体を製造するた
めの装置の一例を示す図解図である。 【図3】この発明の実施例に用いる積層体を製造するた
めの装置の一例を示す図解図である。 【図4】図3に示した積層体30を用いて、さらに接着
剤層18を積層するための装置の一例を示す図解図であ
る。 【図5】この発明の他の実施例を示す斜視図である。 【図6】接着剤層18を積層するための他の装置を示す
図解図である。 【図7】この発明の一実施例を示す斜視図である。 【図8】(a)(b)(c)はこの発明にかかる貼着材
の使用方法を示す斜視図である。 【図9】従来例を示す断面図である。 【符号の説明】 10 貼着材 10a 貼着片 12 表面層 14 剥離層 14a 剥離剤 16 樹脂層 16′ フィルム 18 接着剤層 18a 接着剤 22 印刷層 23 印刷層 24 印刷層 26 第2の剥離層 30 積層体 102 保持ローラ 104 剥離剤塗布装置 104a,104b ローラ 104c パン 106 ドライヤー 108 巻き取り装置 110,110′ 積層装置 120 ドライヤー 122 乾燥装置 130,132 印刷装置 136 切目形成装置 140 巻き取りローラ 150 装置 152 塗布装置 154 メインローラ 156 ローラ 158 パン 160 巻き取りローラ 162 保持ローラ 164,166 ローラ 168 巻き取りローラ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.第1の層と、 前記第1の層上に積層されたワックスを含む剥離剤から
    なる剥離層と、 前記剥離層上にEVAを含む樹脂をコーティングしてな
    る第2の層と、 前記第2の層上に積層された接着剤層とを含む貼着材で
    あって、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるのに要
    する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接着力をbと
    したとき、下記式 a<b を満足する、貼り替え防止用貼着材。 2.貼着材は、ロール状に巻き重ねられたものを含む、
    請求項1に記載の貼り替え防止用貼着材。 3.前記第1の層は、剥離層が形成された面とは反対側
    の面に形成された第2の剥離層を含み、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるのに要
    する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接着力をbと
    し、ロール状に巻き重ねられたとき接合された第1の層
    の第2の剥離層と接着剤層とを剥離せしめるのに要する
    力をcとしたとき、下記式 c<a<b を満足する、請求項2に記載の貼り替え防止用貼着材。 4.前記貼着材はシート状のものを含む、請求項1に記
    載の貼り替え防止用貼着材。 5.前記第1の層は、紙を含む、請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の貼り替え防止用貼着材。 6.前記第1の層は、合成樹脂フィルムを含む、請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載の貼り替え防止用貼
    着材。 7.前記第1の層は、セロファンを含む、請求項6に記
    載の貼り替え防止用貼着材。 8.前記接着剤層は、感圧型接着剤を塗布してなる接着
    剤層を含む、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の貼り替え防止用貼着材。 9.前記接着剤層は、再湿型接着剤を塗布してなる接着
    剤層を含む、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の貼り替え防止用貼着材。 10.前記接着剤層は、感熱型接着剤を塗布してなる接
    着剤層を含む、請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の貼り替え防止用貼着材。 11.前記感熱型接着剤層は、熱溶融性樹脂を主体とし
    た接着剤層を含む、請求項10に記載の貼り替え防止用
    貼着材。 12.前記第1の層は、その主面に形成された印刷層を
    含む、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の貼
    り替え防止用貼着材。 13.前記第2の層は、その主面に形成された印刷層を
    含む、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の貼
    り替え防止用貼着材。 14.第1の層と、 前記第1の層上に積層されたワックスを含む剥離剤から
    なる剥離層と、 前記剥離層上にウレタン樹脂を含む樹脂をコーティング
    してなる第2の層と、 前記第2の層上に積層された接着剤層とを含む貼着材で
    あって、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるのに要
    する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接着力をbと
    したとき、下記式 a<b を満足する、貼り替え防止用貼着材。 15.貼着材は、ロール状に巻き重ねられたものを含
    む、請求項14に記載の貼り替え防止用貼着材。 16.前記第1の層は、剥離層が形成された面とは反対
    側の面に形成された第2の剥離層を含み、 第1の層を剥離層にて第2の層から剥離せしめるのに要
    する力をaとし、接着剤層の被貼着材との接着力をbと
    し、ロール状に巻き重ねられたとき接合された第1の層
    の第2の剥離層と接着剤層とを剥離せしめるのに要する
    力をcとしたとき、下記式 c<a<b を満足する、請求項15に記載の貼り替え防止用貼着
    材。 17.前記貼着材はシート状のものを含む、請求項14
    に記載の貼り替え防止用貼着材。 18.前記第1の層は、紙を含む、請求項14ないし請
    求項17のいずれかに記載の貼り替え防止用貼着材。 19.前記第1の層は、合成樹脂フィルムを含む、請求
    項14ないし請求項17のいずれかに記載の貼り替え防
    止用貼着材。 20.前記第1の層は、セロファンを含む、請求項19
    に記載の貼り替え防止用貼着材。 21.前記接着剤層は、感圧型接着剤を塗布してなる接
    着剤層を含む、請求項14ないし請求項20のいずれか
    に記載の貼り替え防止用貼着材。 22.前記接着剤層は、再湿型接着剤を塗布してなる接
    着剤層を含む、請求項14ないし請求項20のいずれか
    に記載の貼り替え防止用貼着材。 23.前記接着剤層は、感熱型接着剤を塗布してなる接
    着剤層を含む、請求項14ないし請求項20のいずれか
    に記載の貼り替え防止用貼着材。 24.前記感熱型接着剤層は、熱溶融性樹脂を主体とし
    た接着剤層を含む、請求項23に記載の貼り替え防止用
    貼着材。 25.前記第1の層は、その主面に形成された印刷層を
    含む、請求項14ないし請求項24のいずれかに記載の
    貼り替え防止用貼着材。 26.前記第2の層は、その主面に形成された印刷層を
    含む、請求項14ないし請求項25のいずれかに記載の
    貼り替え防止用貼着材。
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