JP2809943B2 - シート状物成型用組成物 - Google Patents
シート状物成型用組成物Info
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
物成型用組成物に関する。
ルムあるいはシートが使用されている。フィルム、シー
トに使用される材料のうちポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィンは透明性、柔軟性が不十分であ
る。
ィルムでは強度が不十分であり、PVAフィルムでは吸
湿性が問題になる場合がある。
ては軟質塩化ビニルのフィルムがある。軟質塩化ビニル
はDOP等の低分子量可塑剤が添加されており、これが
ブリードするために接触している材料を汚染する問題が
ある。また、軟質塩化ビニルは燃焼する際に有毒ガスを
発生する問題もある。このため、最近では軟質塩化ビニ
ルから他の材料へ置換えする傾向がある。
を有する水添イソプレン系ブロック共重合体とポリプロ
ピレンとの混合物からなり、透明性に優れるとともに、
柔軟でブリードがなく、燃焼した際に有毒、有害なガス
を発生しない安全性にも優れる材料を提供することを目
的とする。
点は、(a)少なくとも1個のビニル芳香族モノマーか
らなる数平均分子量が2500〜40000のブロック
(A)〔以下、これをビニル芳香族ブロック(A)と略
称することがある〕と、イソプレンもしくはイソプレン
−ブタジエン混合物からなり、3,4結合および1,2
結合含有量が25%以上であるブロック(B)より構成
される数平均分子量が30000〜300000のブロ
ック共重合体の水添物90〜10重量部、および(b)
ポリプロピレン10〜90重量部を含有してなることを
特徴とするシート状物組成物により解決される。
るブロック共重合体のビニル芳香族ブロック(A)を構
成する成分は芳香族ビニルモノマーであり、その具体例
としてスチレン、α−メチルスチレン、1−ビニルナフ
タレン、3−メチルスチレン、4−プロピルスチレン、
4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシルスチレン、
2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−(フェニルブ
チル)スチレン等が挙げられるが、最も好ましいのはス
チレンである。
量は2500〜40000の範囲である。ビニル芳香族
ブロック(A)の数平均分子量が2500より小さい場
合には組成物としての性能が低下し、40000を越え
ると溶融粘度が高くなり過ぎ、本発明の他の成分との混
合がうまくいかず好ましくない。
ブロック共重合体中での割合は、5〜50重量%の範囲
であることが好ましい。
共重合体のブロック(B)を構成する成分としてはイソ
プレンもしくはイソプレン−ブタジエン混合物であり、
好ましくはイソプレンである。イソプレン−ブタジエン
混合物を用いる場合の形態としてはランダム、ブロッ
ク、テーパードのいずれでも良い。また、この場合のブ
タジエンの割合は40%以下である。ブタジエンの割合
が40%を越えると透明性が低下するため好ましくな
い。
(B)の3,4結合および1,2結合含有量(以下、こ
れらを総称してビニル結合含有量ということがある)は
25%以上(100%でも良い)であることが必要であ
る。ビニル結合含有量が25%より少ない場合には、十
分な透明性を有するシート状成型物が得られず好ましく
ない。
の数平均分子量は、ブロック共重合体の弾性的性質およ
び流動性の観点から、10000から200000の範
囲内にあることが望ましい。
ック共重合体の数平均分子量は、30000〜3000
00の範囲にあることが必要である。分子量が3000
0より小さいとブロック共重合体自体の機械的性質が低
下し、組成物とした場合にその強度を低下させ好ましく
ない。また、300000を越えると、加工性が悪くな
るため好ましくない。
n,(AB)nで示されるブロック形態のものが好適に
用いられる。ここで、Aは芳香族ビニルモノマーからな
るブロック、Bはイソプレンもしくはイソプレン−ブタ
ジエンからなるブロックを示し、nは1以上の整数であ
る。このうち、A−B−Aの形態の物が最も好ましく用
いられる。
の種々の方法により得られる。
アルキルリチウム化合物を開始剤としてビニル芳香族モ
ノマーを、続いてイソプレンまたはイソプレン−ブタジ
エン混合物を逐次重合させる方法、(ロ)ビニル芳香族
モノマー続いてイソプレンもしくはイソプレン−ブタジ
エン混合物を重合し、これをカップリング剤によりカッ
プリングする方法、あるいは(ハ)ジリチウム化合物を
開始剤としてイソプレンもしくはイソプレン−ブタジエ
ン混合物、続いてビニル芳香族モノマーを逐次重合させ
る方法等が挙げられる。
キル残基の炭素数が1〜10のアルキル化合物が挙げら
れるが、特にメチルリチウム、エチルリチウム、ペンチ
ルリチウム、ブチルリチウムが好ましい。カップリング
剤としてはジクロロメタン、ジブロムメタン、ジクロロ
エタン、ジブロムエタン、ジブロムベンゼン等が用いら
れる。ジリチウム化合物の例としてはナフタレンジリチ
ウム、ジチオヘキシルベンゼン等が挙げられる。使用量
は求める分子量により決定される性質のものであるが、
重合に用いられる全モノマー100重量部に対し、概ね
開始剤を0.01〜0.2重量部、カップリング剤を用
いる場合には、該カップリング剤を0.04〜0.8重
量部程度の範囲で使用する。
ン部分が、ビニル結合含有量が25%以上のミクロ構造
を有するようにするためには、イソプレンもしくはイソ
プレン−ブタジエン混合物の重合の際に共触媒としてル
イス塩基が用いられる。ルイス塩基の例としてはジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、エチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコール
エーテル類、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−
テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、N−メ
チルモルホリン等のアミン系化合物等が挙げられる。こ
れらのルイス塩基の使用量は重合開始剤のリチウムのモ
ル数に対して概ね0.1〜1000倍の範囲で用いられ
る。
を使用するのが好ましい。溶媒としては重合開始剤に対
し不活性な有機溶媒が用いられる。特に炭素数が6〜1
2の脂肪族、脂環族、芳香族炭化水素が好ましく用いら
れる。その例としてはヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン等が挙げられ
る。
80℃の温度範囲で、0.5〜50時間の範囲で行われ
る。
される。水添反応は水添触媒および反応に不活性な溶媒
に溶解した状態で公知の水添触媒により分子状態の水素
を反応させる方法が好ましく用いられる。使用される触
媒としては、ラネーニッケル、あるいはPt、Pd、R
u、Rh、Ni等の金属をカーボン、アルミナ、珪藻土
等の担体に担持させたもの等の不均一触媒、または遷移
金属とアルキルアルミニウム化合物、アルキルリチウム
化合物等の組み合わせからなるチーグラー系の触媒等が
用いられる。反応は、水素圧が常圧ないし200kg/cm
2 、反応温度が常温ないし250℃、反応時間が0.1
ないし100時間の範囲で行われる。反応後のブロック
共重合体は、反応液をメタノール等により凝固させた
後、加熱あるいは減圧乾燥させるか、反応液を沸騰水中
に注ぎ溶媒を共沸させ除去した後、加熱あるいは減圧乾
燥することにより得られる。
上、好ましくは70%以上にするのが良い。50%より
低い場合には十分な透明性が得られず好ましくない。
ピレンとしては、ホモ、ランダム、ブロック重合体が使
用される。
の範囲の物が用いられ、より好ましくは2〜200の範
囲である。
限らず、2種類以上を混合して用いても差支えない。
ブロック共重合体が90〜10重量部、(b)成分であ
るポリプロピレンが10〜90重量部の割合で混合され
る。(b)成分であるポリプロピレンの比率がこれより
少ない場合、組成物としての機械強度が不十分となる。
また、ポリプロピレンの比率がこれより多くなると、得
られるシート状成型物の透明性が低下する。
程度に各種添加剤が使用される。その例としては、組成
物100重量部に対して0.01〜5重量部の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、着色剤、結晶核剤等が挙げられる。
なわない範囲であれば他のポリマーをブレンドして使用
することも可能である。その例としては、水添ポリイソ
プレン、水添ポリブタジエン、水添スチレン−ブタジエ
ン共重合体、水添スチレン−イソプレン共重合体、水添
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水添スチレン
−イソプレンブロック共重合体、ブチルゴム、ポリイソ
ブチレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン系ゴム、
ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン等が挙げら
れ、1種類に限らず、2種類以上を混合して用いても差
支えない。これらのポリマーのブレンド量は(a)成分
の水添ブロック共重合体100重量部に対して概ね50
重量部以下である。
過酸化物を用いて通常の架橋方法により架橋して使用す
ることも可能である。
ールにより混練され、カレンダーロール、押出機、射出
成型機、インフレーションにより成型し使用される。
説明する。
より求めた。
4.8ppm、5.8ppmの3.4結合、1,2結合
のピークの比から、3,4結合、1,2結合の含有量を
算出した。
体のヨウ素価を測定し、その比より算出した。
を測定した。
の測定を行った。 参考例1(本発明における(a)成分の水添ブロック共
重合体の調製) 乾燥した窒素で置換された耐圧反応器中で、溶媒として
シクロヘキサン、重合触媒としてn−ブチルリチウム、
ビニル化剤にTMEDAを用い、スチレンモノマー、イ
ソプレンモノマー、スチレンモノマーの順に添加して重
合し、A−B−A型ブロック共重合体(I)、(II)を
得た。得られたブロック共重合体(I)、(II)はシク
ロヘキサン中で、水添触媒としてPd−Cを用い、水素
圧20kg/cm2 で水添反応を行ない、水添ブロック共重
合体(I)、(II)とした。
の調製) ビニル化剤を使用しないこと以外は参考例1と同様の方
法により水添スチレン−イソプレンブロック共重合体を
得た。得られた水添スチレン−イソプレンブロック共重
合体は数平均分子量=120000、スチレンブロック
の数平均分子量=8000、イソプレンブロックの数平
均分子量=100000、ビニル結合含有量=7.6
%、水添率=95.4%であった。 実施例1〜4 参考例1で得られた水添ブロック共重合体(I)、(I
I)を表2に示した配合に従ってニーダーにより210
℃で混練し組成物を得た。
ートにプレス成型し、光線透過率および硬度の測定を行
った。 比較例1〜4 参考例1、2で得られたブロック共重合体(I)、(I
I)、水添スチレン−イソプレン共重合体および水添ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体(旭化成製、タフ
テックH1052)を表2に示した配合に従って実施例
と同様に混練、シート成型し、光線透過率および硬度の
測定を行った。
体とポリプロピレンとを組み合わせることにより、柔軟
性および透明性に優れたシート状物成型用組成物が提供
される。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)少なくとも1個のビニル芳香族モ
ノマーからなる数平均分子量が2500〜40000の
ブロック(A)と、イソプレンもしくはイソプレン−ブ
タジエン混合物からなり、3,4結合および1,2結合
含有量が25%以上であるブロック(B)より構成され
る数平均分子量が30000〜300000のブロック
共重合体の水添物90〜10重量部、および (b)ポリプロピレン10〜90重量部を含有してなる
シート状物成型用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4252240A JP2809943B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | シート状物成型用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4252240A JP2809943B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | シート状物成型用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673246A JPH0673246A (ja) | 1994-03-15 |
JP2809943B2 true JP2809943B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17234466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4252240A Expired - Lifetime JP2809943B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | シート状物成型用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2809943B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002096426A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Toyo Cloth Co Ltd | 熱可塑性重合体組成物からなる積層体 |
CN1226352C (zh) | 2001-08-13 | 2005-11-09 | 日本弹性体股份有限公司 | 嵌段共聚物组合物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1309530C (en) * | 1986-07-07 | 1992-10-27 | Glenn Roy Himes | Styrene-ethylene/butylene block copolymer blends with improved oil absorption resistance |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4252240A patent/JP2809943B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673246A (ja) | 1994-03-15 |
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