JP2806895B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2806895B2
JP2806895B2 JP18055696A JP18055696A JP2806895B2 JP 2806895 B2 JP2806895 B2 JP 2806895B2 JP 18055696 A JP18055696 A JP 18055696A JP 18055696 A JP18055696 A JP 18055696A JP 2806895 B2 JP2806895 B2 JP 2806895B2
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magnetic disk
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bearing
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Inventor
伸一 岩田
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茨城日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置の
構造に関し、特にベアリングユニット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置においては、ア
ームとベアリングユニットとの固定方法は、接着法,リ
ング法またはネジ固定法が一般的である。最も多く使用
されているネジ固定法では、ベアリングユニットと一体
になっているスリーブにネジを設けるのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したネジ固定法に
おいては、ベアリングユニットのスリーブに貫通穴を設
けてネジを挿入する際、ネジと貫通穴との擦れによって
発生したダストがベアリングユニットの内部に侵入し、
ベアリングゴロの発生、ベアリングの寿命低下の原因と
なっていた。
【0004】また、上記の問題を回避するために、ネジ
を貫通しない構造にした場合には、洗浄液等がネジ穴に
残留するといった問題が生じていた。さらに、この場
合、スリーブの厚さを充分厚くしなければならず、それ
に伴って、アームが移動するときの慣性モーメントが増
加し、耐久性にも劣るといった欠点があった。
【0005】この問題に対しては、スリーブのネジをベ
アリングそのものに当接して封止することによりある程
度解決できるが、ベアリング挿入部が、またネジ部とな
るため、スリーブの真円度を高くして加工する必要があ
る。しかし、実際に加工する場合、真円度は出しにく
く、また、ネジ加工によって発生するバリがネジ部に残
ったりしているために、かなりの注意が必要であった。
さらに、この場合、2つのベアリングの中央でネジ止め
ができなくなるため、振動が一方に偏り、振動特性上で
も問題となっていた。
【0006】従って、本発明の目的は、磁気ディスク装
置において、アームとベアリングユニットとを固定する
際の信頼性が高い、ベアリングユニット構造を有する磁
気ディスク提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の問題点は、本発明
による磁気ディスク装置、すなわち、ベアリングユニッ
トが、その中心に設けられたシャフトと、シャフトの周
囲に設けられたベアリングと、ベアリングの間に設けら
れたスペーサと、ベアリングおよびスペーサの周囲に設
けられたスリーブとによって構成され、アームとスリー
ブにそれぞれ貫通穴を設け、それぞれの貫通穴に1つの
ネジを貫通させ、ネジがスペーサに当接することによっ
てアームを固定する磁気ディスク装置によって達成でき
る。
【0008】その際、スペーサを、スリーブの内周面に
当接する。さらに、スペーサを、ベアリング以外の別の
部材により形成する。そして、結果的には、ネジがアー
ムおよびスリーブを貫通し、スリーブに当接する際、封
止されていれば良い。また、より確実に封止するために
は、スペーサを、弾力性を有する材料で形成する。
【0009】本発明の磁気ディスクのベアリングユニッ
ト構造は、スリーブを通過したネジをスペーサで封止す
る手段を有する。従って、アームとベアリングユニット
を固定する際にネジの擦れによって発生したダストのベ
アリングユニット内部への混入を防止できる。また、ベ
アリングユニット組み立て前にはネジ式となっているた
め、洗浄液等が貫通穴の内部に残ることが無く、充分な
洗浄が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照にして説明する。
【0011】図1は、一般的な磁気ディスク装置の一例
の概略図である。磁気ディスク装置は、ベース1に取り
付けられたスピンドルモータ2と、スピンドルモータ2
によって回転させられる磁気ディスク3と、磁気ディス
ク3に対して情報の記録および再生を行う磁気ヘッド4
と、磁気ヘッド4に所定の加重を与え保持するためのサ
スペンション5と、サスペンション5を保持するための
アーム6と、アーム6を回転自在にするためのベアリン
グユニット7と、アーム6を駆動して磁気ヘッド4を磁
気ディスク3上の指定されたシリンダに位置決めするボ
イスコイルモータ8と、これらの部品をベース1との嵌
合によって外気から遮断して密封するためのカバー9
と、各部の動作の制御を行う電子回路を搭載したプリン
ト基板10によって構成される。
【0012】図2は、本発明の磁気ディスク装置の一実
施例のアクチュエータベアリング構造を示す平面図
(A)および側面図(B)である。図2(A)では、ア
ーム6の側面から、ネジ11が挿入され、ネジ11はア
ーム6を通過した後、スリーブ74を貫通し、ベアリン
グ72に設けられたスペーサ75に封止される。ここ
で、スリーブ74と、ベアリング72,73と、スペー
サ75とを総称して、ベアリングユニットという。図2
(B)は、ネジ11の方向から見た側面図である。ネジ
11は、+ネジでも、−ネジでも、6角ネジでも良い。
【0013】図3は、本発明の磁気ディスク装置の一実
施例のアクチュエータベアリング構造を示す断面図であ
り、図1のX−X断面を示す。ベアリングユニット7
は、シャフト71,ベアリング72,73,アーム6に
固定するためのネジ11を受け入れる貫通穴77を設け
たスリーブ74,ネジ11の片側(スリーブ内周面側)
を封止するためのスペーサ75によって構成される。こ
のベアリングユニットとアーム6とによって、アクチュ
エータベアリング構造が形成される。ネジ11は、アー
ム6に設けられた貫通穴76を貫通し、スペーサ74の
貫通穴77を通り、ベアリング73に設けられたスペー
サ75に当接して封止される。スペーサが、スリーブの
内周面に当接された状態でネジを取り付けると封止がよ
り確実なものになる。また、このスペーサ75は、ベア
リング73以外の別部材で形成する。さらに、スリーブ
75の材料は弾力性を有する材料、例えば合成樹脂等で
形成できる。
【0014】図4は、本発明の磁気ディスク装置の一実
施例のアクチュエータベアリング構造のスリーブ部の詳
細を示す断面図である。スリーブ74の側面に貫通穴7
7を設け、貫通穴77は、スリーブ74の内周面側に設
けられたスペーサ75によって塞がれている。スペーサ
75は、ネジ11を封止するためのもので、ベアリング
72,73とは別材料で、弾力性を持った材質で形成さ
れる。このようにして形成されたスリーブ74の外側か
らスリーブ74を挟み込むようにしてアーム6が取り付
けられる。
【0015】
【発明の効果】本発明の磁気ディスクでは、アームとベ
アリングユニットを固定する際にネジの擦れによって発
生したダストのベアリングユニット内部への混入を防止
できる。また、ベアリングユニットを組み立てる前は、
ネジ式となっているため、洗浄液等が貫通穴の内部に残
ることなく、充分な洗浄が可能となり、信頼性の高い磁
気ディスク装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な磁気ディスク装置を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の磁気ディスク装置の一実施例のアクチ
ュエータベアリング構造を示す図であり、(A)は平面
図,(B)は側面図である。
【図3】本発明の磁気ディスク装置の一実施例のアクチ
ュエータベアリング構造を示す断面図であり、図2
(A)のX−X断面図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置の一実施例のアクチ
ュエータベアリング構造のスリーブ部の詳細を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 スピンドルモータ 3 磁気ディスク 4 磁気ヘッド 5 サスペンション 6 アーム 7 ベアリングユニット 8 ボイスコイルモータ 9 カバー 10 プリント基板 11 ネジ 71 シャフト 72,73 ベアリング 74 スリーブ 75 スペーサ 76 貫通穴 77 貫通穴

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクと、前記磁気ディスクを回転
    させるスピンドルモータと、前記磁気ディスクに情報の
    記録または再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを
    保持するためのサスペンションと、前記サスペンション
    を保持するためのアームと、前記アームを回転自在とす
    るベアリングユニットとを具備する磁気ディスク装置に
    おいて、 前記ベアリングユニットが、その中心に設けられたシャ
    フトと、前記シャフトの周囲に設けられたベアリング
    と、前記ベアリングの間に設けられたスペーサと、前記
    ベアリングおよび前記スペーサの周囲に設けられたスリ
    ーブとによって構成され、 前記アームと前記スリーブにそれぞれ貫通穴を設け、前
    記それぞれの貫通穴にネジを貫通させ、前記ネジが前記
    スペーサに当接することによって前記アームを固定する
    磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記スペーサが、前記スリーブの内周面に
    当接していることを特徴とする、請求項1に記載の磁気
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記スペーサが、前記ベアリング以外の別
    の部材により形成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記ネジが、前記アームおよび前記スリー
    ブを貫通し、前記スリーブに当接する際、封止されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
    磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記スペーサが、弾力性を有する材料で形
    成されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに
    記載の磁気ディスク装置。
JP18055696A 1996-07-10 1996-07-10 磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JP2806895B2 (ja)

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JPH1027440A JPH1027440A (ja) 1998-01-27
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US6342992B1 (en) * 1999-08-13 2002-01-29 International Business Machines Corporation Hard disk drive actuator pivot with inboard pads and enhanced pivot sleeve thickness for improved servo stability
KR100725959B1 (ko) 2006-07-21 2007-06-11 삼성전자주식회사 하드디스크 드라이브

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JPH1027440A (ja) 1998-01-27

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