JP2805673B2 - 床面吹出し装置及びこれを備えた二重床パネル - Google Patents
床面吹出し装置及びこれを備えた二重床パネルInfo
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- JP2805673B2 JP2805673B2 JP5058031A JP5803193A JP2805673B2 JP 2805673 B2 JP2805673 B2 JP 2805673B2 JP 5058031 A JP5058031 A JP 5058031A JP 5803193 A JP5803193 A JP 5803193A JP 2805673 B2 JP2805673 B2 JP 2805673B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、室内空間を構成する床
の床下を空調用空気の供給路とする床面吹き出し式の室
内個別空調装置に用いる床面吹出し装置及びこれを備え
た二重床パネルに関する。
の床下を空調用空気の供給路とする床面吹き出し式の室
内個別空調装置に用いる床面吹出し装置及びこれを備え
た二重床パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、ＯＡ化の進展にともないインテリ
ジェントビルなどでは、床の床下に空間を形成しこれに
配線を縦横に行えるようにいわゆる二重床・フリーアク
セスフロアー・浮き床などの採用が主流となっている。
また、この床下空間を空調用空気の供給路とし、室外の
空調機からの調和空気を供給し、床表面の所定位置に設
けた水平面吹出口より室内に放出して室内の空調を行う
アンダーフロアー空調方法もまたビル空調の主流となり
つつある。
ジェントビルなどでは、床の床下に空間を形成しこれに
配線を縦横に行えるようにいわゆる二重床・フリーアク
セスフロアー・浮き床などの採用が主流となっている。
また、この床下空間を空調用空気の供給路とし、室外の
空調機からの調和空気を供給し、床表面の所定位置に設
けた水平面吹出口より室内に放出して室内の空調を行う
アンダーフロアー空調方法もまたビル空調の主流となり
つつある。
【０００３】従来、この空調方法には、大別して２つの
方法があり、その一つは、実開平２−４４６３７号公報
に記載されている様に、空調機からの圧送空気を床表面
の所定位置に設けた複数の水平面吹出口の開口率制御に
より風量制御して行う方法である（以下プレッシャータ
イプと略称する）。他の一つは、特開平４−２８９３４
号及び実開平４−３６５４４各公報に記載されている様
に、空調機からの圧送空気を床下の所定位置に設けたフ
ァンにより室内へ吹出させる方法で、ファンの風量制御
により床表面の水平面吹出口から室内への吹出空気量を
制御して行う方法である（以下ファンタイプと略称す
る）。
方法があり、その一つは、実開平２−４４６３７号公報
に記載されている様に、空調機からの圧送空気を床表面
の所定位置に設けた複数の水平面吹出口の開口率制御に
より風量制御して行う方法である（以下プレッシャータ
イプと略称する）。他の一つは、特開平４−２８９３４
号及び実開平４−３６５４４各公報に記載されている様
に、空調機からの圧送空気を床下の所定位置に設けたフ
ァンにより室内へ吹出させる方法で、ファンの風量制御
により床表面の水平面吹出口から室内への吹出空気量を
制御して行う方法である（以下ファンタイプと略称す
る）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の、アンダーフロ
アー空調方法のうちプレッシャータイプにおいては、設
備コストが安価である反面、風量が空調機によって限定
され床下静圧を高めると二重床パネルの隙間からのリー
クが増加するので＋５ｍｍＡｑ程度が限度であり、室内
の個々の作業者やＯＡ機器の配置に合わせた希望する空
調条件を得る事すなわち室内空調のパーソナル化は不十
分であり、複数の水平面吹出口の開口率制御は全てその
場所まで行って個々に行わねばならず、遠隔操作は不可
能であった。 一方、ファンタイプにおいては、床下静
圧を±０ｍｍＡｑに出来るので二重床パネルの隙間から
のリークの心配は無く、個々のファンの回転制御により
室内空調の一応のパーソナル化と遠隔操作も可能である
が、ファンの回転制御のためのコントロール装置を個々
に設けなければならず、その上ファン容量を高く取る必
要があり設備コスト及び運転コストが高くなるといった
課題があった。本発明は、前記課題に対して室内空調の
より完全なパーソナル化が可能で、遠隔操作が出来しか
も設備コスト及び運転コストが安価で、室内空調条件変
更の自由度の高い床面吹き出し装置及びこれを備えた二
重床パネルを得る事を目的とする。
アー空調方法のうちプレッシャータイプにおいては、設
備コストが安価である反面、風量が空調機によって限定
され床下静圧を高めると二重床パネルの隙間からのリー
クが増加するので＋５ｍｍＡｑ程度が限度であり、室内
の個々の作業者やＯＡ機器の配置に合わせた希望する空
調条件を得る事すなわち室内空調のパーソナル化は不十
分であり、複数の水平面吹出口の開口率制御は全てその
場所まで行って個々に行わねばならず、遠隔操作は不可
能であった。 一方、ファンタイプにおいては、床下静
圧を±０ｍｍＡｑに出来るので二重床パネルの隙間から
のリークの心配は無く、個々のファンの回転制御により
室内空調の一応のパーソナル化と遠隔操作も可能である
が、ファンの回転制御のためのコントロール装置を個々
に設けなければならず、その上ファン容量を高く取る必
要があり設備コスト及び運転コストが高くなるといった
課題があった。本発明は、前記課題に対して室内空調の
より完全なパーソナル化が可能で、遠隔操作が出来しか
も設備コスト及び運転コストが安価で、室内空調条件変
更の自由度の高い床面吹き出し装置及びこれを備えた二
重床パネルを得る事を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、複数の水平面吹出口を穿設した板状の水平
面蓋と、前記水平面蓋外周下方に円筒状で側壁に等ピッ
チのスリットを穿設し底面中央部に円形の水平面吸込口
を穿設したスリットケーシングを設け、前記スリットケ
ーシング内側に円筒状で側壁に前記スリットと同寸同ピ
ッチのスリットを穿設したスリットダンパーをしゅう動
可能に設け、前記水平面吸込口上に軸心を合わせてファ
ンケーシングに組み込まれて前記スリットケーシング底
面上に固着されたユニットファンと、前記ファンケーシ
ングの円筒状内壁上方の延長上に形成され上端部が前記
水平面蓋下面との間に間隙をおき円筒状側壁をなす逆流
防止カバーと、前記逆流防止カバー内側で前記ユニット
ファン上に設けた複数の扇形の板状片より成るファンダ
ンパーと、前記水平面蓋中央部にスリットダンパー及び
ファンダンパーに連動する調節シャフトとを備え、前記
逆流防止カバーの前記スリットケーシング底面よりの高
さが前記スリットの該スリットケーシング底面よりの高
さより高い床面吹出し装置により解決したものである。
また、前記床面吹出し装置は、スリットダンパー上部が
截頭円錘形であるのが好ましい。さらに、前記床面吹出
し装置を備えた二重床パネルにより解決した。
するために、複数の水平面吹出口を穿設した板状の水平
面蓋と、前記水平面蓋外周下方に円筒状で側壁に等ピッ
チのスリットを穿設し底面中央部に円形の水平面吸込口
を穿設したスリットケーシングを設け、前記スリットケ
ーシング内側に円筒状で側壁に前記スリットと同寸同ピ
ッチのスリットを穿設したスリットダンパーをしゅう動
可能に設け、前記水平面吸込口上に軸心を合わせてファ
ンケーシングに組み込まれて前記スリットケーシング底
面上に固着されたユニットファンと、前記ファンケーシ
ングの円筒状内壁上方の延長上に形成され上端部が前記
水平面蓋下面との間に間隙をおき円筒状側壁をなす逆流
防止カバーと、前記逆流防止カバー内側で前記ユニット
ファン上に設けた複数の扇形の板状片より成るファンダ
ンパーと、前記水平面蓋中央部にスリットダンパー及び
ファンダンパーに連動する調節シャフトとを備え、前記
逆流防止カバーの前記スリットケーシング底面よりの高
さが前記スリットの該スリットケーシング底面よりの高
さより高い床面吹出し装置により解決したものである。
また、前記床面吹出し装置は、スリットダンパー上部が
截頭円錘形であるのが好ましい。さらに、前記床面吹出
し装置を備えた二重床パネルにより解決した。
【０００６】
【作用】前記構成により、本発明の床面吹き出し装置及
びこれを備えた二重床パネルを用いることにより、空調
機よりの調和空気は室内空間を構成する床の床下空間を
流れ、スリットケーシング及びスリットダンパーの側壁
のスリットにより形成された各鉛直面吸込口からのルー
ト（第１ルート）と各水平面吸込口からユニットファン
を経てのルート（第２ルート）の２ルートを通って、床
表面の所定位置に設けた各水平面吹出口から室内へ放出
することができる。その際室内の個々の作業者やＯＡ機
器の配置に合わせた希望する空調条件を得る様に、鉛直
面吸込口の開口率制御・ユニットファンのオンオフ運転
制御・ファンダンパーの開口率制御及び逆流防止カバー
の作用との組み合わせにより室内への放出風量の調節が
広範囲に可能となり、室内空調のパーソナル化及び遠隔
操作が効率よく行える。ここで逆流防止カバーは、恐ら
くスリットケーシング底面よりの高さがスリットの高さ
より高い側壁を有するため、ユニットファンからの第２
ルートの流れによるエジェクター効果により第１ルート
の流れを加速するように作用するものと思われる。ま
た、スリットダンパー上部を截頭円錘形とすることによ
り、第１ルートの流れに対しより有効な整流作用が生ず
る。
びこれを備えた二重床パネルを用いることにより、空調
機よりの調和空気は室内空間を構成する床の床下空間を
流れ、スリットケーシング及びスリットダンパーの側壁
のスリットにより形成された各鉛直面吸込口からのルー
ト（第１ルート）と各水平面吸込口からユニットファン
を経てのルート（第２ルート）の２ルートを通って、床
表面の所定位置に設けた各水平面吹出口から室内へ放出
することができる。その際室内の個々の作業者やＯＡ機
器の配置に合わせた希望する空調条件を得る様に、鉛直
面吸込口の開口率制御・ユニットファンのオンオフ運転
制御・ファンダンパーの開口率制御及び逆流防止カバー
の作用との組み合わせにより室内への放出風量の調節が
広範囲に可能となり、室内空調のパーソナル化及び遠隔
操作が効率よく行える。ここで逆流防止カバーは、恐ら
くスリットケーシング底面よりの高さがスリットの高さ
より高い側壁を有するため、ユニットファンからの第２
ルートの流れによるエジェクター効果により第１ルート
の流れを加速するように作用するものと思われる。ま
た、スリットダンパー上部を截頭円錘形とすることによ
り、第１ルートの流れに対しより有効な整流作用が生ず
る。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって説明す
る。図２は本発明の実施例の床面吹出し装置１３の平面
図であり、図３は本発明の実施例の床面吹出し装置１３
のＦ−Ｆ断面図であり、図４は本発明の実施例の床面吹
出し装置１３のＥ−Ｅ断面図である。二重床パネル６に
設けた通常方形の切欠きに沿って切欠き下部内側に突出
部を有する床面吹出し装置支持材２２に、通常方形のス
リットケーシングホルダー１１を嵌着せしめている。ス
リットケーシングホルダー１１の中央部には通常円形の
開口を設け、複数の放射状スリットより成る水平面吹出
口２３を備え中央部にスリットダンパー調節シャフト８
とファンダンパー調節シャフト９を設けた水平面蓋７を
嵌着せしめている。水平面吹出口２３の形状は、必ずし
も放射状スリットである必要はなく、吹出し空気が均一
に分散するよう水平面蓋７全体に万遍無くスリット、開
口が設けられていればよく、網状体で構成しても良い。
スリットケーシングホルダー１１と水平面蓋７は必ずし
も別体とする必要はなく一体であってもよく、その場合
は水平面蓋７の外形を二重床パネル６に設けた通常方形
の切欠きに合わせることが必要である。
る。図２は本発明の実施例の床面吹出し装置１３の平面
図であり、図３は本発明の実施例の床面吹出し装置１３
のＦ−Ｆ断面図であり、図４は本発明の実施例の床面吹
出し装置１３のＥ−Ｅ断面図である。二重床パネル６に
設けた通常方形の切欠きに沿って切欠き下部内側に突出
部を有する床面吹出し装置支持材２２に、通常方形のス
リットケーシングホルダー１１を嵌着せしめている。ス
リットケーシングホルダー１１の中央部には通常円形の
開口を設け、複数の放射状スリットより成る水平面吹出
口２３を備え中央部にスリットダンパー調節シャフト８
とファンダンパー調節シャフト９を設けた水平面蓋７を
嵌着せしめている。水平面吹出口２３の形状は、必ずし
も放射状スリットである必要はなく、吹出し空気が均一
に分散するよう水平面蓋７全体に万遍無くスリット、開
口が設けられていればよく、網状体で構成しても良い。
スリットケーシングホルダー１１と水平面蓋７は必ずし
も別体とする必要はなく一体であってもよく、その場合
は水平面蓋７の外形を二重床パネル６に設けた通常方形
の切欠きに合わせることが必要である。
【０００８】スリットケーシングホルダー１１の下面に
側壁が円筒形で底面に円形の水平面吸込口１７が穿設さ
れているスリットケーシング１０が固着されている。ス
リットケーシング１０は、側壁に長手鉛直方向長さｈ、
円周方向幅ｆ、等ピッチの方形のスリットが穿設されて
いる。スリットケーシング１０内側に上部截頭円錘形下
部円筒形で側壁にスリットケーシング１０のスリットと
同寸同ピッチのスリットを穿設したスリットダンパー４
がしゅう動可能に緩挿されている。スリットダンパー４
の上部には、スリットダンパー調節シャフト８に連結す
るスリットダンパー支持材５が十文字状に設けられてい
る。なおこのスリットの形状は、前記方形に限定され
ず、例えば楕円形・長方形端部に丸みを有する形状又は
斜め方向の形状などであっても良い。またスリットダン
パー４は、全部円筒形であってもよい。スリットケーシ
ング１０及びスリットダンパー４の側壁の同寸のスリッ
トにより鉛直面吸込口２５が形成され、両スリットの重
なりをスリットダンパー調節シャフト８の回動により調
節して開口率可変としている。
側壁が円筒形で底面に円形の水平面吸込口１７が穿設さ
れているスリットケーシング１０が固着されている。ス
リットケーシング１０は、側壁に長手鉛直方向長さｈ、
円周方向幅ｆ、等ピッチの方形のスリットが穿設されて
いる。スリットケーシング１０内側に上部截頭円錘形下
部円筒形で側壁にスリットケーシング１０のスリットと
同寸同ピッチのスリットを穿設したスリットダンパー４
がしゅう動可能に緩挿されている。スリットダンパー４
の上部には、スリットダンパー調節シャフト８に連結す
るスリットダンパー支持材５が十文字状に設けられてい
る。なおこのスリットの形状は、前記方形に限定され
ず、例えば楕円形・長方形端部に丸みを有する形状又は
斜め方向の形状などであっても良い。またスリットダン
パー４は、全部円筒形であってもよい。スリットケーシ
ング１０及びスリットダンパー４の側壁の同寸のスリッ
トにより鉛直面吸込口２５が形成され、両スリットの重
なりをスリットダンパー調節シャフト８の回動により調
節して開口率可変としている。
【０００９】スリットケーシング１０の水平面吸込口１
７に軸心を合わせて、通常方形のファンケーシング１２
に組み込まれたユニットファン１が取付けられ、ファン
ケーシング１２の円筒状内壁上方の延長上に形成され上
端部が水平面蓋７下面との間に間隙をおき円筒状側壁を
なす逆流防止カバー３とその内側に複数の扇形の板状片
より成るファンダンパー２を備え、扇形の板状片の重ね
合わせ中心上部にはファンダンパー調節シャフト９が連
結しこの回動により重なりを調節して開口率可変として
いる。
７に軸心を合わせて、通常方形のファンケーシング１２
に組み込まれたユニットファン１が取付けられ、ファン
ケーシング１２の円筒状内壁上方の延長上に形成され上
端部が水平面蓋７下面との間に間隙をおき円筒状側壁を
なす逆流防止カバー３とその内側に複数の扇形の板状片
より成るファンダンパー２を備え、扇形の板状片の重ね
合わせ中心上部にはファンダンパー調節シャフト９が連
結しこの回動により重なりを調節して開口率可変として
いる。
【００１０】図５は本発明の実施例の床面吹出し装置１
３において逆流防止カバー３の関係高さを示すＦ−Ｆ断
面図である。逆流防止カバー３は、スリットケーシング
底面よりの高さｋ1 と、鉛直面吸込口２５を形成するス
リットケシング１０及びスリットダンパー４の側壁のス
リットの高さｋ2 とスリットの長手鉛直方向長さｈの関
係が、(a）ｋ1 ＞ｋ2 ＞ｈ（ｂ）ｋ1 ＝ｋ2 ＞ｈ（ｃ）
ｈ≦ｋ1 ＜ｋ2 の３通りの場合がある。この中で（ａ）
が本発明の場合で、逆流防止カバー３のスリットケーシ
ング底面よりの高さｋ1 が前記スリッの高さｋ2 より高
い側壁を有する構造とされている。
３において逆流防止カバー３の関係高さを示すＦ−Ｆ断
面図である。逆流防止カバー３は、スリットケーシング
底面よりの高さｋ1 と、鉛直面吸込口２５を形成するス
リットケシング１０及びスリットダンパー４の側壁のス
リットの高さｋ2 とスリットの長手鉛直方向長さｈの関
係が、(a）ｋ1 ＞ｋ2 ＞ｈ（ｂ）ｋ1 ＝ｋ2 ＞ｈ（ｃ）
ｈ≦ｋ1 ＜ｋ2 の３通りの場合がある。この中で（ａ）
が本発明の場合で、逆流防止カバー３のスリットケーシ
ング底面よりの高さｋ1 が前記スリッの高さｋ2 より高
い側壁を有する構造とされている。
【００１１】図１は、本発明の実施例の床面吹き出し装
置１３を用いた室内空調の全体を示す概略図であって、
室外の空調機１４の空調機ファン１５吹出側に連設する
空調機吹出ダクト１６が、室内空間Ｂを構成する床の床
下空間Ａ端部に連結開口している。本図では、床はモジ
ュール一定の二重床パネル６を支持具により支持し床下
空間Ａを置いて床面全体に敷き詰めてある。二重床パネ
ル６は通常板状の強化材入りセメント・金属・硅カル・
プラスチックなどより成り、通常は配線取出器具を設け
てある以外は表面平滑であるが、室内の個々の作業者１
８やＯＡ機器の配置に合わせた床表面の所定位置に本発
明の床面吹出し装置１３が取り付けられている。図１で
は床面吹出し装置１３の取り付けは等間隔の様になって
いるが、個々の負荷に合わせて適宜粗密に配置すること
ができる。さらに、室内空間Ｂを構成する天井２０がリ
ターン空気の通路となる天井上空間Ｄを形成し、天井２
０の所定位置に室内空気吸込口１９が設けられ天井上空
間Ｄ端部に開口して設けられた空調機吸込ダクト２１を
介して空調機吸込側に連結している。尚空調機には新鮮
空気の取り入れ口（図示省略）が別途設けられている。
室内空気吸込口１９は必ずしも天井２０でなく壁面に取
付けてもよい。
置１３を用いた室内空調の全体を示す概略図であって、
室外の空調機１４の空調機ファン１５吹出側に連設する
空調機吹出ダクト１６が、室内空間Ｂを構成する床の床
下空間Ａ端部に連結開口している。本図では、床はモジ
ュール一定の二重床パネル６を支持具により支持し床下
空間Ａを置いて床面全体に敷き詰めてある。二重床パネ
ル６は通常板状の強化材入りセメント・金属・硅カル・
プラスチックなどより成り、通常は配線取出器具を設け
てある以外は表面平滑であるが、室内の個々の作業者１
８やＯＡ機器の配置に合わせた床表面の所定位置に本発
明の床面吹出し装置１３が取り付けられている。図１で
は床面吹出し装置１３の取り付けは等間隔の様になって
いるが、個々の負荷に合わせて適宜粗密に配置すること
ができる。さらに、室内空間Ｂを構成する天井２０がリ
ターン空気の通路となる天井上空間Ｄを形成し、天井２
０の所定位置に室内空気吸込口１９が設けられ天井上空
間Ｄ端部に開口して設けられた空調機吸込ダクト２１を
介して空調機吸込側に連結している。尚空調機には新鮮
空気の取り入れ口（図示省略）が別途設けられている。
室内空気吸込口１９は必ずしも天井２０でなく壁面に取
付けてもよい。
【００１２】次に、図１について室内空調の全体につい
ての操作を順次説明する。室外に置かれた空調機１４の
空調機ファン１５吹出側に連設する空調機吹出ダクト１
６から床の床下空間Ａに矢印ａ方向に調和空気が導入さ
れる。床面全体に敷き詰めてある二重床パネル６のうち
床面吹出し装置１３が取り付けられている箇所において
は、水平面吹出口２３から矢印ｂ方向に調和空気が分散
して室内空間Ｂに放出され、室内の個々の作業者１８や
ＯＡ機器の冷暖房負荷と熱交換した後、リターン空気と
して天井２０の所定位置に設けられた室内空気吸込口１
９に矢印ｃ方向から天井上空間Ｄ内を矢印ｄ方向に進み
空調機吸込ダクト２１を介して空調機吸込側にもどる。
尚空調機には別に新鮮空気が取り入れ口より適宜導入さ
れる。室内空気吸込口１９は必ずしも天井２０でなく、
壁面に取り付けられている場合もある。
ての操作を順次説明する。室外に置かれた空調機１４の
空調機ファン１５吹出側に連設する空調機吹出ダクト１
６から床の床下空間Ａに矢印ａ方向に調和空気が導入さ
れる。床面全体に敷き詰めてある二重床パネル６のうち
床面吹出し装置１３が取り付けられている箇所において
は、水平面吹出口２３から矢印ｂ方向に調和空気が分散
して室内空間Ｂに放出され、室内の個々の作業者１８や
ＯＡ機器の冷暖房負荷と熱交換した後、リターン空気と
して天井２０の所定位置に設けられた室内空気吸込口１
９に矢印ｃ方向から天井上空間Ｄ内を矢印ｄ方向に進み
空調機吸込ダクト２１を介して空調機吸込側にもどる。
尚空調機には別に新鮮空気が取り入れ口より適宜導入さ
れる。室内空気吸込口１９は必ずしも天井２０でなく、
壁面に取り付けられている場合もある。
【００１３】空調機１４よりの調和空気は、床表面の所
定位置に設けた各水平面吹出口２３から室内Ｂへ放出す
る際に、床の床下空間Ａを流れ各鉛直面吸込口２５から
のルート（第１ルート）と各水平面吸込口１７からユニ
ットファン１を経てのルート（第２ルート）の２ルート
を通る。第１ルートでは、鉛直面吸込口２５を形成する
スリットダンパー４側壁のスリット円周方向幅ｆをスリ
ットダンパー調節シャフト８の回動によりコントロール
して開口率制御を行う。第２ルートでは、ユニットファ
ン１上のファンダンパー２の複数の扇形の板状片の重ね
合わせをファンダンパー調節シャフト９の回動により開
口率制御を行い、さらに別途ユニットファン１の運転制
御を行う。この場合、通常ユニットファン１はオンオフ
制御を行い、ファンダンパー２の開口率制御による微調
整と組合わせて行うのが好ましい。また、ユニットファ
ン１のオンオフ制御は、室外のコントロールセンター
（図示省略）からの遠隔操作によって行うことができ
る。この場合、室内空調のパーソナル化をより徹底する
ために、個々の作業者やＯＡ機器の配置に合わせて個別
に条件を設定することも可能である。
定位置に設けた各水平面吹出口２３から室内Ｂへ放出す
る際に、床の床下空間Ａを流れ各鉛直面吸込口２５から
のルート（第１ルート）と各水平面吸込口１７からユニ
ットファン１を経てのルート（第２ルート）の２ルート
を通る。第１ルートでは、鉛直面吸込口２５を形成する
スリットダンパー４側壁のスリット円周方向幅ｆをスリ
ットダンパー調節シャフト８の回動によりコントロール
して開口率制御を行う。第２ルートでは、ユニットファ
ン１上のファンダンパー２の複数の扇形の板状片の重ね
合わせをファンダンパー調節シャフト９の回動により開
口率制御を行い、さらに別途ユニットファン１の運転制
御を行う。この場合、通常ユニットファン１はオンオフ
制御を行い、ファンダンパー２の開口率制御による微調
整と組合わせて行うのが好ましい。また、ユニットファ
ン１のオンオフ制御は、室外のコントロールセンター
（図示省略）からの遠隔操作によって行うことができ
る。この場合、室内空調のパーソナル化をより徹底する
ために、個々の作業者やＯＡ機器の配置に合わせて個別
に条件を設定することも可能である。
【００１４】図６は、前記した２ルートの風量制御と水
平面吹出口２３吹出し風量との関係を示すグラフであ
る。図７は、前記した第１ルートの風量制御と水平面吹
出口２３吹出し風量と図５（ａ）（ｂ）（ｃ）に示す逆
流防止カバー３のスリットケーシング底面よりの高さｋ
1 と、鉛直面吸込口２５を形成するスリットケーシン１
０及びスリットダンパー４の側壁のスリットの高さｋ2
との関係を示すグラフである。すなわち図６は、縦軸に
吹出し風量ｍ3 ／ｍｉｎをとり、横軸のスリットダパー
４とファンダンパー２の開口率（全閉〜全開）及びユニ
ットファン１のオンオフ（運転または停止）に対応させ
てある。この場合の床下静圧は＋２ｍｍＡｑで、風量測
定方法はＡＭＣＡスタンダード２１０に基づいて測定し
た。このグラフから明らかなように、本発明の実施例に
よれば，吹出し風量は０ｍ3 ／ｍｉｎから３．２ｍ3 ／
ｍｉｎと広範囲に連続的にコントロールが可能であるこ
とを示している。図７は、図６と同様の測定方法でユニ
ットファン１をオンにした場合で、縦軸に吹出し風量ｍ
3 ／ｍｉｎをとり、横軸にスリットダンパー４の開口率
に対応させ、（ａ）ｋ1 −ｋ2 ＝３０ｍｍ（ｂ）ｋ1 −
ｋ2 ＝０ｍｍ（ｃ）ｋ1 −ｋ2＝−２０ｍｍと変化させ
た場合を示す。このグラフから明らかなように，（ａ）
の場合が風量制御が確実に連続的にコントロールが可能
であることを示している。
平面吹出口２３吹出し風量との関係を示すグラフであ
る。図７は、前記した第１ルートの風量制御と水平面吹
出口２３吹出し風量と図５（ａ）（ｂ）（ｃ）に示す逆
流防止カバー３のスリットケーシング底面よりの高さｋ
1 と、鉛直面吸込口２５を形成するスリットケーシン１
０及びスリットダンパー４の側壁のスリットの高さｋ2
との関係を示すグラフである。すなわち図６は、縦軸に
吹出し風量ｍ3 ／ｍｉｎをとり、横軸のスリットダパー
４とファンダンパー２の開口率（全閉〜全開）及びユニ
ットファン１のオンオフ（運転または停止）に対応させ
てある。この場合の床下静圧は＋２ｍｍＡｑで、風量測
定方法はＡＭＣＡスタンダード２１０に基づいて測定し
た。このグラフから明らかなように、本発明の実施例に
よれば，吹出し風量は０ｍ3 ／ｍｉｎから３．２ｍ3 ／
ｍｉｎと広範囲に連続的にコントロールが可能であるこ
とを示している。図７は、図６と同様の測定方法でユニ
ットファン１をオンにした場合で、縦軸に吹出し風量ｍ
3 ／ｍｉｎをとり、横軸にスリットダンパー４の開口率
に対応させ、（ａ）ｋ1 −ｋ2 ＝３０ｍｍ（ｂ）ｋ1 −
ｋ2 ＝０ｍｍ（ｃ）ｋ1 −ｋ2＝−２０ｍｍと変化させ
た場合を示す。このグラフから明らかなように，（ａ）
の場合が風量制御が確実に連続的にコントロールが可能
であることを示している。
【００１５】
【発明の効果】本発明の床面吹出し装置及びこれを備え
た床パネルを室内空調に用いることにより、プレッシャ
ータイプとファンタイプによる風量制御に加えて逆流防
止カバーの作用を組合わせて広範囲連続的に風量コント
ロールができ、室内の個々の作業者やＯＡ機器の配置に
合わせた希望する空調条件を得る室内空調のより完全な
パーソナル化が可能となる。また、ユニットファンの回
転制御のため特別のコントロール装置が不要で、その上
ファン容量を小さく取れ、風量制御を遠隔操作と床表面
から行えるので設備コスト及び運転コストが安価で済む
といった効果を有する。また、二重床パネルの配置を変
更することによる室内空調条件変更の自由度を増すこと
ができる。
た床パネルを室内空調に用いることにより、プレッシャ
ータイプとファンタイプによる風量制御に加えて逆流防
止カバーの作用を組合わせて広範囲連続的に風量コント
ロールができ、室内の個々の作業者やＯＡ機器の配置に
合わせた希望する空調条件を得る室内空調のより完全な
パーソナル化が可能となる。また、ユニットファンの回
転制御のため特別のコントロール装置が不要で、その上
ファン容量を小さく取れ、風量制御を遠隔操作と床表面
から行えるので設備コスト及び運転コストが安価で済む
といった効果を有する。また、二重床パネルの配置を変
更することによる室内空調条件変更の自由度を増すこと
ができる。
【図１】本発明の実施例の床面吹き出し装置を用いた室
内空調の全体を示す概略図である。
内空調の全体を示す概略図である。
【図２】本発明の実施例の床面吹出し装置の平面図であ
る。
る。
【図３】本発明の実施例の床面吹出し装置のＦ−Ｆ断面
図である。
図である。
【図４】本発明の実施例の床面吹出し装置のＥ−Ｅ断面
図である。
図である。
【図５】本発明の実施例の床面吹出し装置において逆流
防止カバーの関係高さを示すＦ−Ｆ断面図である。
防止カバーの関係高さを示すＦ−Ｆ断面図である。
【図６】風量制御と水平面吹出口吹出し風量との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図７】風量制御と水平面吹出口吹出し風量と図４に示
す逆流防止カバーの関係高さとの関係を示すグラフであ
る。
す逆流防止カバーの関係高さとの関係を示すグラフであ
る。
１ ユニットファン ２ ファンダンパー ３ 逆流防止カバー ４ スリットダンパー ５ スリットダンパー支持材 ６ 二重床パネル ７ 水平面蓋 ８ スリットダンパー調節シャフト ９ ファンダンパー調節シャフト １０ スリットケーシング １１ スリットケーシングホルダー １２ ファンケーシング １３ 床面吹出し装置 １４ 空調機 １５ 空調機ファン １６ 空調機吹出ダクト １７ 水平面吸込口 １８ 作業者 １９ 室内空気吸込口 ２０ 天井 ２１ 空調機吸込ダクト ２２ 床面吹出し装置支持材 ２３ 水平面吹出口 ２５ 鉛直面吸込口 Ａ 床下空間 Ｂ 室内空間 Ｄ 天井上空間 ａ，ｂ，ｃ，ｄ 空気移動方向 ｆ スリット円周方向幅 ｈ スリット長手鉛直方向長さ ｋ1 逆流防止カバーのスリットケーシング底面よりの
高さ ｋ2 スリットのスリットケーシング底面よりの高さ
高さ ｋ2 スリットのスリットケーシング底面よりの高さ
Claims (3)
- 【請求項１】 水平面吹出口（２３）を穿設した板状の
水平面蓋（７）と、前記水平面蓋（７）外周下方に円筒
状で側壁に等ピッチのスリットを穿設し底面中央部に円
形の水平面吸込口（１７）を穿設したスリットケーシン
グ（１０）を設け、前記スリットケーシング（１０）内
側に円筒状で側壁に前記スリットと同寸同ピッチのスリ
ットを穿設したスリットダンパー（４）をしゅう動可能
に設け、前記水平面吸込口（１７）上に軸心を合わせて
ファンケーシング（１２）に組み込まれて前記スリット
ケーシング（１０）底面上に固着されたユニットファン
（１）と、前記ファンケーシング（１２）の円筒状内壁
上方の延長上に形成され上端部が前記水平面蓋（７）下
面との間に間隙をおき円筒状側壁をなす逆流防止カバー
（３）と、前記逆流防止カバー（３）内側で前記ユニッ
トファン（１）上に設けた複数の扇形の板状片より成る
ファンダンパー（２）と、前記水平面蓋（７）中央部に
スリットダンパー（４）及びファンダンパー（２）に連
動する調節シャフト（８、９）とを備え、前記逆流防止
カバー（３）の前記スリットケーシング（１０）底面よ
りの高さ（ｋ１）が前記スリットの該スリットケーシン
グ（１０）底面よりの高さ（ｋ２）より高いことを特徴
とする床面吹出し装置。 - 【請求項２】 スリットダンパー（４）上部が截頭円錘
形であることを特徴とする請求項１記載の床面吹出し装
置。 - 【請求項３】 請求項１〜２のいずれかに記載の床面吹
出し装置（１３）を備えたことを特徴とする二重床パネ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5058031A JP2805673B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 床面吹出し装置及びこれを備えた二重床パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5058031A JP2805673B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 床面吹出し装置及びこれを備えた二重床パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06249495A JPH06249495A (ja) | 1994-09-06 |
| JP2805673B2 true JP2805673B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=13072586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5058031A Expired - Fee Related JP2805673B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 床面吹出し装置及びこれを備えた二重床パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2805673B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4615267B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2011-01-19 | 株式会社Ｎｔｔファシリティーズ | ファン内蔵二重床パネル及びこれを備えた室内空調システム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH058418Y2 (ja) * | 1987-06-04 | 1993-03-03 | ||
| JP3010149U (ja) * | 1994-03-18 | 1995-04-25 | 株式会社北原製作所 | 再回転防止スタータースイッチ |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5058031A patent/JP2805673B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06249495A (ja) | 1994-09-06 |
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