JP2805222B2 - 2段切換式液位調整弁 - Google Patents

2段切換式液位調整弁

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JP2805222B2
JP2805222B2 JP26371489A JP26371489A JP2805222B2 JP 2805222 B2 JP2805222 B2 JP 2805222B2 JP 26371489 A JP26371489 A JP 26371489A JP 26371489 A JP26371489 A JP 26371489A JP 2805222 B2 JP2805222 B2 JP 2805222B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液槽からの導出量が少ない場合に液槽内で
の流体の滞留時間が長くなり、流体が変質することを防
ぐ為、2次側下流に設けられた液槽の液位を流体の1次
側圧力又は流量に応じて高低2段に調整する2段切換式
液位調整弁に関する。
〔従来の技術〕
従来、上水道などの送水圧力を、下流側の使用量に応
じて自動的に高低2段に切換える圧力制御弁が知られて
いる(特公昭56−27893号公報,同59−29887号公報,実
開昭和61−55711号公報参照)。これらは、1次側の圧
力と2次側の圧力との差圧を利用して主弁体の開度を調
整するもので、1次側の流体を圧力室に導入するととも
に、該圧力室を2次側に連通させ、これに高低2段の圧
力に設定されたパイロット弁と、主弁体の開度に応じて
開閉する切換弁とを組合わせて、使用量の変化に応じて
主弁体の開度を高低2段に調整していた。
〔考案が解説しようとする課題〕
しかしながら、2次側、即ち弁の下流側に液槽を有す
る設備では、2次側の圧力を高低どちらか一方に保とう
とする時、圧力としてはほぼ一定に保ち得ても、液位と
してはかなり変動が大きく、しかも安定性に欠ける為、
上記従来の圧力制御弁では対応することができなかっ
た。
そこで本発明は、主弁の2次側に設けられた液槽の液
位を流体の1次側圧力又は流量に応じて高低2段に調整
できる2段切換式液位調整弁を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、1次側の液圧に応じて切
換を行う本発明の2段切換式液位調整弁は、主弁の弁口
を開閉する主弁体と、主弁の1次側の流体が導入される
圧力室とを備え、該圧力室の流体をパイロット配管によ
り所定量導出して圧力室の圧力を変化させることによ
り、前記主弁体の開度を変化させて主弁の流量を調整
し、該主弁の下流に設けられた液槽の液位を高低2段に
調整する2段切換式液位調整弁において、前記液槽内の
低液位と高液位の所定位置に、液位の変化により開閉す
る低液位側パイロット弁と高液位側パイロット弁をそれ
ぞれ配設し、前記圧力室と低液位側パイロット弁とを低
液位側パイロット配管で接続するとともに、圧力室と高
液位側パイロット弁とを、主弁の1次側の液圧が低下し
たときに開弁し、該液圧が上昇したときに閉弁する1次
圧感知型の切換パイロット弁を備えた高液位側パイロッ
ト配管で接続したことを特徴としている。
また、流量に応じて切換を行う2段切換式液位調整弁
は、前記液槽内の低液位と高液位の所定位置に、液位の
変化により開閉する低液位側パイロット弁と高液位側パ
イロット弁をそれぞれ配設し、前記圧力室と低液位側パ
イロット弁とを低液位側パイロット配管で接続するとと
もに、主弁の1次側にオリフィスを設け、該オリフィス
の前後の差圧が称したときに開弁し、該差圧が低下した
ときに閉弁する差圧感知型の切換パイロット弁を備えた
高液位側パイロット配管で前記圧力室と高液位側パイロ
ット弁とを接続したことを特徴としている。
〔作 用〕
1次側の液圧に応じて切換を行う2段切換式液位調整
弁は、流体の使用量が増大して1次側の液圧が低下した
ときに、また流量に応じて切換を行う2段切換式液位調
整弁は、流体の使用量が増大して流量が増加し、オリフ
ィス前後の差圧が上昇したときに、それぞれ切換パイロ
ット弁が開弁して高液位側パイロット弁を作動させて液
槽内を高液位に保つ。
また、流体の使用量の低下により1次圧が上昇した
り、オリフィス前後の差圧が低下するとそれぞれの切換
パイロット弁が閉弁して低液位側パイロット弁のみを作
動させて液槽内を低液位に保つ。
即ち、下流側の液槽内の流体の使用量が変化して主弁
を通過する流体流量が変化すると、該流量変化に伴い1
次側液圧あるいはオリフィス前後の差圧が変化するの
で、該圧力変化に基づいて高液位側パイロット配管に設
けた切換パイロット弁が開閉し、液槽内を流体流量に応
じた高液位又は低液位に自動的に保持する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず第1図及び第2図は、本発明の第1実施例を示す
もので、流量変化を1次側の流体圧力として検出し、こ
れにより液槽内の液位の調整を行う2段切換式液位調整
弁を示している。
上水道の給水管路等に設けられた液槽1の上流側に配
置される2段切換式液位調整弁2は、主弁3と、該主弁
3の開閉を制御する制御部分とからなるもので、主弁3
は、弁箱4の内部が隔壁5により1次側弁室6と2次側
弁室7とに組画形成されており、該隔壁5に1次側弁室
6と2次側弁室7とを連通する弁口8が設けられ、該弁
口8に主弁体9が垂直方向に摺動可能に嵌挿されてい
る。
さらに弁箱4の上部には、上記主弁体9を開閉させる
ための圧力室10を画成するダイヤフラム11が設けられて
おり、該ダイヤフラム11を、主弁体9とダイヤフラム押
え12とで挟持している。
一方前記液槽1は、一側に主弁3の2次側弁室7と連
通する導入口13が設けられ、他側に流体の使用設備に連
通する導出口14が設けられている。また液槽1内の所定
の位置には、低液位と高液位の所定位置に、液位の上昇
により開弁する低液位側パイロット弁15と高液位側パイ
ロット弁16がそれぞれ設けられている。
そして前記主弁3の1次側弁室6と圧力室10は、間に
ストレーナ17を配した1次側パイロット配管18及び可動
ニードル弁32を介して連通している。この可動ニードル
弁32は、可動ニードル弁軸33と可動ニードル弁座34とか
らなるもので、主弁3の全閉付近での圧力室10内への流
体の流入量を絞り、オーバーシュート(ハンチング)を
防止するものである。
また、圧力室10と低液位側パイロット弁15とは、低液
位側パイロット配管19で接続されており、圧力室10と高
液位側パイロット弁16とは、1次側弁室6内の圧力によ
り作動する切換パイロット弁20を備えた高液位側パイロ
ット配管21で接続されている。
上記切換パイロット弁20は、その内部が隔壁22により
弁室23と作動室24とに区画されている。弁室23内には、
高液位側パイロット配管21の圧力室側配管21aの端部が
開口するとともに、該開口端を開閉する弁体25が収納さ
れており、この弁体25の弁軸26は、前記隔壁22を貫通し
て前記作動室24内を区画するように配置されたダイヤフ
ラム27に接続されている。作動室24は、前記ダイヤフラ
ム27により主弁3の1次側弁室6の流体を導入する1次
圧導入室28が画成されており、該ダイヤフラム27の背面
側には、前記弁体25を開方向に押圧する調整スプリング
29と該調整スプリング29の押圧力を調整する調整ねじ30
とが設けられている。
この切換パイロット弁20は、切換作動用管路31を介し
て導入される主弁1次側の流体の圧力が前記調整スプリ
ング29の押圧力を超えると、その圧力でダイヤフラム27
が作動して弁体25を移動させ、圧力室側配管21aを閉塞
するように構成されている。
従って、主弁1次側の流体は、主弁体9を介して1次
側弁室6から2次側弁室7を通って液槽1に流入すると
ともに、その一部が、1次側弁室6→1次側パイロット
配管18→可動ニードル弁32→圧力室10と流れ、該圧力室
10からは、圧力室10→低液位側パイロット配管19→低液
位側パイロット弁15と流れる低液位側の流れと、圧力室
10→高液位側パイロット配管21の圧力室側配管21a→切
換パイロット弁20→高液位側パイロット配管21の液槽側
配管21b→高液位側パイロット弁16と流れる高液位側の
流れとなる。
次に、このように構成された2段切換式液位調整弁2
の作動状態を説明する。
まず液槽1内が空の場合、低液位側パイロット弁15及
び高液位側パイロット弁16のそれぞれの浮子15a,16a
は、それぞれ最も下がった位置に回動しており、両弁
共、開弁状態となっている。また主弁体9は、自重によ
り弁口8を閉塞した状態となっている。また、切換パイ
ロット弁20は、調整スプリング29の押圧力を調整ねじ30
で所定量に設定され、ダイヤフラム27を介して弁体25を
開方向に押圧した開弁状態とされている。
この状態で、1次側の上流の弁(図示せず)を開放し
て流体を流すと、流体は、1次側弁室6に流入するとと
もに1次側パイロット配管18から可動ニードル弁32を介
して圧力室10に流入する。この圧力室10に流入した流体
は、低液位側パイロット配管19及び高液位側パイロット
配管21から両パイロット弁15,16を介して液槽1内に流
出する。この流れにより圧力室10内の圧力が1次側弁室
6より低下し、両室6,10の間に差圧が生じ、1次側弁室
6内の流体がダイヤフラム11を押し上げて主弁体9を上
昇させ、弁口8を全開状態として流体を2次側弁室7か
ら液槽1に送出する。
液槽1内の液位が上昇すると低液位側パイロット弁15
の浮子15aが上昇して低液位側パイロット弁15を閉じる
が、主弁3が全開状態で流量が最大に近いから、1次側
の圧力が低いために切換パイロット弁20が調整スプリン
グ29の押圧力で開弁していることと、高液位側パイロッ
ト弁16が開弁していることにより、圧力室10内の流体の
流出が続き、主弁体9の開弁状態が維持され、液槽1へ
の流体の送出を継続する。
液槽1内の液位がさらに上昇すると高液位側パイロッ
ト弁16の浮子16aが上昇して高液位側パイロット弁16が
閉じ、圧力室10内の流体の流出が停止するため、圧力室
10内の圧力が1次側弁室6から流入する流体により上昇
して圧力室10側からダイヤフラム11を押圧し、主弁体9
を押し下げて弁口8を閉じる。そして主弁3の閉じ作動
により1次側の圧力が上昇して切換パイロット弁20の1
次圧導入室28内の圧力が上昇し、調整スプリング29の押
圧力に抗してダイヤフラム27を介して弁体25を閉方向に
移動させ、高液位側パイロット配管21の圧力室側配管21
aの開口端を閉塞する。
このように高液位とされた液槽1内の流体が下流の設
備で使用されて液槽1から導出され、液位が低下する
と、まず高液位側パイロット弁16が開弁するが、切換パ
イロット弁20が閉じているために圧力室10内の流体は流
出せず、主弁体9も作動しない。液位がさらに低下し、
低液位側パイロット弁15が開弁すると、その開度に応じ
て圧力室10内の流体が低液位側パイロット配管19を経て
流出するため、圧力室10の圧力が低下して主弁体9が上
昇し、流体の送給を開始する。この時、使用量が僅かで
液位の低下速度が小さければ低液位側パイロット弁15の
開度が小さいまま、即ち圧力室10からの流体の流出が少
なく、主弁体9の開度が小さい状態で液槽1の流入量と
流出量がバランスし、液槽1内を所定の範囲の低液位状
態に維持する。この低液位維持状態では、流体の流量が
少なく1次側の圧力もほとんど変化しないために切換パ
イロット弁20は閉じ状態のままである。
このように低液位でバランスした状態で下流側の使用
量が増大し、液槽1内の液位がさらに低下すると、低液
位側パイロット弁15の開度が大きくなり、圧力室10から
の流体の流出量が増し、主弁体9が大きく開いて主弁3
を通過する流量が増加する。そして、1次側の圧力は、
流体の流量増加に伴い次第に低下し、これに接続する切
換パイロット弁20の1次圧導入室28内の圧力が次第に低
下するため、調整スプリング29の押圧力によりダイヤフ
ラム27を介して弁体25が開方向に移動し、高液位側パイ
ロット配管21の圧力室側配管21aの開口端を開口する。
これにより高液位側パイロット弁16からの流体の流出
が開始され、圧力室10内の圧力が大きく低下するため、
主弁体9がさらに開き、全開状態となって流体の送給を
行う。そして液槽1内の液位が高まり、低液位側パイロ
ット弁15が閉じても高液位側パイロット弁16からの流体
の流出により、主弁体9の開弁状態が維持される。
液位がさらに上昇して高液位側パイロット弁16を閉じ
始めると、圧力室10からの流体の流出量が減少するた
め、圧力室10内の圧力が高まり主弁体9を閉じ方向に移
動させる。主弁3からの流体の送給量が液槽1からの導
出量に見合う量になると、高液位側パイロット弁16の開
度が保持されるため、液槽1内の液位が所定の範囲でバ
ランスして高液位を維持する。
この状態で使用量が減少すると液槽1内の液位が上昇
し、高液位側パイロット弁16が閉じ、圧力室10内の圧力
が上がり主弁体9を閉じるとともに、流量減少に伴う1
次側の圧力上昇により切換パイロット弁20も閉じる。そ
して液位が低液位側パイロット弁15を開く位置まで低下
すると、前述のごとく、低液位でのバランスがとられ、
また使用量が増大すると高液位でのバランス状態とな
る。
即ち第2図に示すように、主弁3を通過する流体の流
量をQ、前記調整スプリング29を調整して設定した切換
設定圧力をP1ch、1次側圧力をP1として説明すると、1
次側圧力P1は、管摩擦等により、流量Qの変化に伴い変
化し、流量Qが増加すれば1次側圧力P1は低下する。即
ち1次側圧力P1は、流量Qの関数、P1=−f(Q)なる
式で示すことができる。
流量Qが大きい場合、即ち1次側圧力P1が小さく、
[1次側圧力P1<切換設定圧力P1ch]の関係が成立する
場合には、前記切換パイロット弁20の弁体25が、調整ス
プリング29の作用によりダイヤフラム27を介して高液位
側パイロット配管21を開く方向に移動する。従って、高
液位側パイロット弁16の開閉作動により圧力室10内の流
体が流出するため液槽1内を高液位状態に保持する。
そして、流量が低下して[1次側圧力P1>切換設定圧
力P1ch]となると、切換パイロット弁20のダイヤフラム
27は、1次側から導入される流体の圧力P1により、調整
スプリング29の押圧力に抗して移動し、弁体25を閉方向
に移動させて高液位側パイロット配管21を閉塞する。こ
れにより、高液位側パイロット弁16が開作動しても圧力
室10内の流体が流出しないため、低液位側パイロット弁
15の開閉作動のみによる低液位保持状態となる。
次に第3図及び第4図は、本発明の第2実施例を示す
もので、流量変化を主弁の1次側に設けたオリフィス前
後の圧力差として検出し、これにより液槽内の液位の調
整を行う2段切換式液位調整弁を示している。尚、以下
の説明において前記第1図に示した実施例と同一要素の
ものには同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この2段切換式液位調整弁40は、主弁3の1次側にオ
リフィス41を設けるとともに、液位を切換える切換パイ
ロット弁42として、階オリフィス前後の流体を導入して
該両流体間の差圧により開閉作動する差圧感知型パイロ
ット弁を用いている。
この切換パイロット弁42は、隔壁43により区画された
弁室44と作動室45とを有するもので、さらに該作動室45
は、ダイヤフラム46にて区画されてオリフィス41の上流
側の流体が上流側配管41aを経て導入される上流側流体
室47と下流側の流体が下流側配管41bを経て導入される
下流側流体室48とが形成されている。また弁室44内に
は、高液位側パイロット配管21の圧力室側配管21aの端
部が開口するとともに、該開口端を開閉する弁体49が収
納されており、この弁体49の弁軸50は、前記隔壁43を貫
通して前記作動室45内のダイヤフラム46に接続されてい
る。さらに作動室45には、前記弁体49を閉方向に押圧す
る調整スプリング51と該調整スプリング51の押圧力を調
整する調整ねじ52とが設けられている。
この切換パイロット弁42は、オリフィス41の前後の差
圧が上昇して上流側流体室47に導入される流体の圧力
が、下流側流体室48に導入される流体の圧力と調整スプ
リング51の押圧力の合力を超えると、上流側流体の圧力
でダイヤフラム46が移動して弁体49を作動させ、圧力室
側配管21aの開口端を開放するように構成されている。
即ち、オリフィス41の上流側の流体圧力P1とオリフィ
ス下流側の流体圧力P2の差圧(P1−P2)をΔP、調整ス
プリング51を調整して設定した切換設定圧力をΔPchと
し、主弁3を通過する流体の流量をQとすると、オリフ
ィス41前後の流体圧力P1,P2の差圧ΔPは、公知のごと
く流量Qの変化に伴い変化、流量Qが増加すれば差圧Δ
Pも増加する。即ち差圧ΔPは、流量Qの関数、ΔP=
f(Q)なる式で示すことができる。
流量Qが所定流量以上の場合、即ち差圧ΔPが大き
く、[差圧ΔP>切換設定圧力ΔPch]の関係が成立す
る場合には、切換パイロット弁42のダイヤフラム46は、
オリフィス上流側の流体圧力P1により、調整スプリング
51の押圧力及びオリフィス下流側の流体圧力P2に抗して
移動し、弁体49を開方向に移動させて高液位側パイロッ
ト配管21を開放する。従って、前記実施例と同様に高液
位側パイロット弁16の開閉作動により圧力室10内の流体
が流出するため、液槽1内が高液位状態に保たれる。
また、流量が少ない場合には、オリフィス41前後の差
圧ΔPが小さくなり、[差圧ΔP<遮断設定圧力ΔPc
h]となる。これにより、切換パイロット弁42のダイヤ
フラム46は、調整スプリング51の押圧力と下流側流体圧
力との合力が上流側流体圧力を上回ることにより弁体49
の閉方向に移動して高液位側パイロット配管21を閉塞
し、高液位側パイロット弁16が開作動しても圧力室10内
の流体が流出しない状態とし、低液位側パイロット弁15
の開閉作動のみによる低液位保持状態となる。
両実施例に示すように、このように構成された2段切
換式液位調整弁を、下流に水槽を有する上水道設備に用
いることにより、余裕のある給水を行えるとともに、水
質の悪化や塩素の抜けを防止できる。
例えば、昼間等の水の使用量の多い時には、水槽内を
高液位でバランスさせることで余裕のある給水を行うこ
とができ、また夜間等、水の使用量の少ない場合には、
低液位でバランスさせることにより、水槽内の水の滞留
時間を短縮でき、水質の悪化等を防止できる。また低液
位でバランスした状態で、下流側の消化活動等により水
の使用量が急激に増大した場合には、自動的に高液位に
切換わるので、供給不足となることもない。従って、良
質な水を安定して供給することが可能となる。
尚、弁体の開閉は、ダイヤフラクによらずピストン型
式にても行うことができ、各配管等も弁の設置場所等に
より適宜決定することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の2段切換式液位調整弁
は、弁の下流に設けられた液槽内の高低それぞれに、液
槽内の液位により開閉するパイロット弁を設けるととも
に、流体の流量に応じて開閉する切換パイロット弁を設
けて主弁の開度を制御し、液槽内を高低2段の液位に調
整するから、液槽からの導出量に応じて液槽内の液位を
自動的に調整できる。従って、導出量の多い時には液位
を高くして安定した供給を行うことができ、また導出量
の少ない時には液位を下げることで、液槽内での流体の
滞留時間を短縮し、流体の変質等を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実施例を示すもので、
第1図は2段切換式液位調整弁の系統図、第2図は2段
切換式液位調整弁の作動を説明するフローシート、第3
図及び第4図は本発明の第2実施例を示すもので、第3
図は2段切換式液位調整弁の系統図、第4図は2段切換
式液位調整弁の作動を説明するフローシートである。 1……液槽、2,40……2段切換式液位調整弁、3……主
弁、6……1次側弁室、7……2次側弁室、9……主弁
体、10……圧力室、11……ダイヤフラム、15……低液位
側パイロット弁、16……高液位側パイロット弁、18……
1次側パイロット配管、19……低液位側パイロット配
管、20,42……切換パイロット弁、21……高液位側パイ
ロット配管、25……弁体、28……1次圧導入室、29……
調整スプリング、32……可動ニードル弁、41……オリフ
ィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/18 - 31/34 G05D 16/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主弁の弁口を開閉する主弁体と、主弁の1
    次側の流体が導入される圧力室とを備え、該圧力室の流
    体をパイロット配管により所定量導出して圧力室の圧力
    を変化させることにより、前記主弁体の開度を変化させ
    て主弁の流量を調整し、該主弁の下流に設けられた液槽
    の液位を高低2段に調整する2段切換式液位調整弁にお
    いて、前記液槽内の低液位と高液位の所定位置に、液位
    の変化により開閉する低液位側パイロット弁と高液位側
    パイロット弁をそれぞれ配設し、前記圧力室と低液位側
    パイロット弁とを低液位側パイロット配管で接続すると
    ともに、圧力室と高液位側パイロット弁とを、主弁の1
    次側の液圧が低下したときに開弁し、該液圧が上昇した
    ときに閉弁する1次圧感知型の切換パイロット弁を備え
    た高液位側パイロット配管で接続したことを特徴とする
    2段切換式液位調整弁。
  2. 【請求項2】主弁の弁口を開閉する主弁体と、主弁の1
    次側の流体が導入される圧力室とを備え、該圧力室の流
    体をパイロット配管により所定量導出して圧力室の圧力
    を変化させることにより、前記主弁体の開度を変化させ
    て主弁の流量を調整し、該主弁の下流に設けられた液槽
    の液位を高低2段に調整する2段切換式液位調整弁にお
    いて、前記液槽内の低液位と高液位の所定位置に、液位
    の変化により開閉する低液位側パイロット弁と高液位側
    パイロット弁をそれぞれ配設し、前記圧力室と低液位側
    パイロット弁とを低液位側パイロット配管で接続すると
    ともに、主弁の1次側にオリフィスを設け、該オリフィ
    スの前後の差圧が上昇したときに開弁し、該差圧が低下
    しときに閉弁する差圧感知型の切換パイロット弁を備え
    た高液位側パイロット配管で前記圧力室と高液位側パイ
    ロット弁とを接続したことを特徴とする2段切換式液位
    調整弁。
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