JP2805091B2 - 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法 - Google Patents

4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法

Info

Publication number
JP2805091B2
JP2805091B2 JP1227010A JP22701089A JP2805091B2 JP 2805091 B2 JP2805091 B2 JP 2805091B2 JP 1227010 A JP1227010 A JP 1227010A JP 22701089 A JP22701089 A JP 22701089A JP 2805091 B2 JP2805091 B2 JP 2805091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyldiphenyl
dimethyldiphenyl
reaction
diphenyl
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1227010A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0390039A (ja
Inventor
裕康 大野
照典 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP1227010A priority Critical patent/JP2805091B2/ja
Publication of JPH0390039A publication Critical patent/JPH0390039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2805091B2 publication Critical patent/JP2805091B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、4−メチルジフェニル及び4,4′−ジメチ
ルジフェニルの製造方法に関する。4,4′−ジメチルジ
フェニルは、4,4′−ジフェニルカルボン酸の製造原料
として有用であり、4,4′−ジフェニルジカルボン酸
は、例えば、ポリエステル樹脂の原料として有用であ
る。また、4−メチルジフェニルは、4,4′−ジメチル
ジフェニルの製造原料として有用である。
従来の技術 4,4′−ジメチルジフェニルは、例えば、p−ブロモ
トルエンにグリニヤール反応を適用することによつて得
ることができるが、勿論、このような方法は、工業的に
は、実施し難い。
そこで、特開昭53−116353号公報には、メチル基を分
子内に2〜4個有するポリメチルベンゼンをメチル化剤
とし、触媒としてハロゲン化アルミニウムを用いると共
に、加圧した塩化水素等のハロゲン酸の存在下にジフェ
ニルをトランスメチル化することによつて、4−メチル
ジフェニル及び4,4′−ジメチルジフェニルを製造する
方法が開示されている。しかし、この方法によれば、メ
チル化剤の活性が低いために、比較的高温の反応条件を
必要としながら、反応の選択性及び目的とする4−メチ
ルジフェニル及び4,4′−ジメチルジフェニルの収率が
尚、満足すべきでない。更に、塩化水素のようなハロゲ
ン酸を用いることは、装置として耐腐食性が要求される
ので、設備費用が高くなる。
同様に、特公昭49−39667号公報には、分子内に少な
くとも1個のエチル基を有すると共に、1〜3個のメチ
ル基及び/又はエチル基を有するエチル化アルキルベン
ゼンをアルキル化剤として用いて、フリーデル・クラフ
ツ触媒の存在下にジフェニルをトランスエチル化して、
4−エチルジフェニル及び4,4′−ジエチルジフェニル
を製造する方法が開示されているが、反応の選択性が低
い。
通常のフリーデル・クラフツ反応によつて、ジフェニ
ルを塩化アルミニウム触媒の存在下に例えば塩化メチル
にてメチル化すれば、2−メチルジフェニルや3−メチ
ルジフェニルが4−メチルジフェニルとほぼ同量生成す
るので、目的とする4−メチルジフェニルを高選択性に
て得ることができない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、従来の4−メチルジフェニル及び4,4′−
ジメチルジフェニルの製造における上記した問題を解決
するためになされたものであつて、一層高い選択性にて
4−メチルジフェニル及び4,4′−ジメチルジフェニル
を製造することができる方法を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 本発明による4−メチルジフェニル及び4,4′−ジメ
チルジフェニルの製造方法は、ジフェニル及び/又は4
−メチルジフェニルをルイス酸触媒の存在下に50〜150
℃の範囲の温度にてペンタメチルベンゼン及び/又はヘ
キサメチルベンゼンにてトランスメチル化することを特
徴とする。
本発明においては、メチル化剤としてペンタメチルベ
ンゼン及び/又はヘキサメチルベンゼンを用いて、ジフ
ェニル及び4−メチルジフェニルをトランスメチル化す
る。ペンタメチルベンゼンは、フェニル基、フェニルオ
キシ基、ハロゲン原子等を置換基として有していてもよ
い。ジフェニル又は4−メチルジフェニルは、単独で、
又は混合物として用いられる。ペンタメチルベンゼン又
はヘキサメチルベンゼンも、単独で、又は混合物として
用いられるが、特に、ヘキサメチルベンゼンが好ましく
用いられる。
これらメチル化剤は、通常、ジフェニル又は4−メチ
ルジフェニル又はそれらの混合物1モルについて、0.01
〜20モルの範囲で用いられる。特に、本発明によれば、
メチル化剤をジフェニル1モルについて、1.5モル以上
用いることによつて、比較的穏和な反応条件下での一段
の反応によつて、高純度の4,4′−ジメチルジフェニル
を4−メチルジフェニルよりも高い収率にて得ることが
できる。
反応は、無溶剤下でも行なうことができるが、通常、
溶剤の存在下に行なわれる。溶剤としては、用いるメチ
ル化剤、出発原料及び反応生成物を溶解し得、且つ、反
応条件下に不活性な溶剤であれば任意のものを用いるこ
とができるが、例えば、1,2−ジクロロエタン、クロロ
ベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素、ニトロベンゼン等が好ましく用いられる。
本発明においては、反応は、ルイス酸触媒の存在下に
行なわれる。ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニ
ウム、臭化アルミニウム等のハロゲン化アルミニウム、
塩化第二鉄、塩化スズ、塩化ビヒマス、塩化アンモチ
ン、三フツ化ホウ素等を挙げることができる。なかで
も、塩化アルミニウムが好ましい。
これら触媒は、通常、ジフェニル又は4−メチルジフ
ェニル又はそれらの混合物100重量部について、0.01〜1
00重量部、好ましくは、0.1〜50重量部の範囲で用いら
れる。
反応は、通常、0〜400℃の範囲にわたつてよいが、
好ましくは、30〜300℃であり、特に、50〜150℃の範囲
が好ましい。
反応終了後、反応混合物から溶剤や触媒を除去し、濃
縮、抽出、蒸留、再結晶等のような通常の手段によつ
て、目的とする4−メチルジフェニル及び/又は4,4′
−ジメチルジフェニルを得ることができる。
発明の効果 本発明の方法に従つて、メチル化剤として、ペンタメ
チルベンゼン又はヘキサメチルベンゼンを用いて、ジフ
ェニル及び/又は4−メチルジフェニルをトランスメチ
ル化することによつて、装置の腐食を引き起こすハロゲ
ン酸を併用することなく、比較的穏和な反応条件下に高
い選択性にて4−メチルジフェニル及び/又は4,4′−
ジメチルジフェニルを得ることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 ジフェニル770mg(5mmol)、ヘキサメチルベンゼン40
5mg(2.5mmol)及び塩化アルミニウム134mg(1mmol)を
o−ジクロロベンゼン5mlに溶解させ、100℃で30分間反
応させた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、ヘキサメチルベンゼン358mg、ジフ
ェニル729mg及び4−メチルジフェニル44mgが検出され
た。
従つて、4−メチルジフェニルへの選択率は、ジフェ
ニル基準にて98モル%、ヘキサメチルベンゼン基準にて
91モル%であつた。
実施例2 4−メチルジフェニル840mg(5mmol)、ヘキサメチル
ベンゼン810mg(5mmol)及び塩化アルミニウム134mg(1
mmol)をo−ジクロロベンゼン5mlに溶解させ、100℃で
4時間反応させた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、ヘキサメチルベンゼン536mg、4−
メチルジフェニル546mg及び4,4′−ジメチルジフェニル
287mgが検出された。
従つて、4,4′−ジメチルジフェニルへの選択率は、
4−メチルジフェニル基準にて90モル%、ヘキサメチル
ベンゼン基準にて93モル%であつた。
実施例3 ジフェニル770g(5mol)、ヘキサメチルベンゼン2.43
kg(15mol)及び塩化アルミニウム134g(1mol)をo−
ジクロロベンゼン5に溶解させ、80℃で8時間反応さ
せた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、ヘキサメチルベンゼン1390g、4−
メチルジフェニル259g及び4,4′−ジメチルジフェニル3
27gが検出された。
上記反応混合物を蒸留して、4,4′−ジメチルジフェ
ニル留分を得、これをメタノールから再結晶して、4,
4′−ジメチルジフェニル274gを得た。ガスクロマトグ
ラフィー純度は98%であつた。
比較例1 ジフェニル770mg(5mmol)及び塩化アルミニウム134m
g(1mmol)をo−ジクロロベンゼン5mlに溶解させ、こ
れに温度60℃で塩化メチルを吹き込みつつ、30分間反応
させた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、ジフェニル504mg及び4−メチルジ
フェニル34mgが検出された。
従つて、4−メチルジフェニルへの選択率は、ジフェ
ニル基準にて23モル%であつた。
比較例2 4−メチルジフェニル840mg(5mmol)、テトラメチル
ベンゼン670mg(5mmol)及び塩化アルミニウム134mg(1
mmol)をo−ジクロロベンゼン5mlに溶解させ、120℃で
4時間反応させた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、テトラメチルベンゼン620mg、4−
メチルジフェニル750mg及び4,4′−ジメチルジフェニル
47mgが検出された。
従つて、4,4′−ジメチルジフェニルへの選択率は、
4−メチルジフェニル基準にて48モル%、テトラメチル
ベンゼン基準にて70モル%であつた。
実施例4 4−メチルジフェニル840mg(5mmol)、ペンタメチル
ベンゼン740mg(5mmol)及び塩化アルミニウム134mg(1
mmol)をo−ジクロロベンゼン5mlに溶解させ、100℃で
4時間反応させた。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーに
て分析したところ、ペンタメチルベンゼン666mg、4−
メチルジフェニル753mg及び4,4′−ジメチルジフェニル
86mgが検出された。
従つて、4,4′−ジメチルジフェニルへの選択率は、
4−メチルジフェニル基準にて92モル%、ペンタメチル
ベンゼン基準にて95モル%であつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 15/14,6/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジフェニル及び/又は4−メチルジフェニ
    ルをルイス酸触媒の存在下に50〜150℃の範囲の温度に
    てペンタメチルベンゼン及び/又はヘキサメチルベンゼ
    ンにてトランスメチル化することを特徴とする4−メチ
    ルジフェニル及び4,4′−ジメチルジフェニルの製造方
    法。
JP1227010A 1989-08-31 1989-08-31 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法 Expired - Fee Related JP2805091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1227010A JP2805091B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1227010A JP2805091B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0390039A JPH0390039A (ja) 1991-04-16
JP2805091B2 true JP2805091B2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=16854101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1227010A Expired - Fee Related JP2805091B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2805091B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS568052B2 (ja) * 1972-08-21 1981-02-21
FR2245588B1 (ja) * 1973-09-27 1977-10-14 Inst Francais Du Petrole
JPS53116353A (en) * 1976-11-26 1978-10-11 Suntech Preparation of methylbiphenyl by methyl exchange
JPH0674222B2 (ja) * 1986-12-25 1994-09-21 新日鐵化学株式会社 エチルビフエニル類の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0390039A (ja) 1991-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01186829A (ja) ベンセン環が塩素化されたトリシクロ8.2.2.2.ヘキサデカ4,6,10,12,13,15ヘキサエンの製造方法
JP2805091B2 (ja) 4―メチルジフェニル及び4,4’―ジメチルジフェニルの製造方法
JPH09183745A (ja) 2,3,6−トリフルオルフェノール類の新規誘導体およびそれの製造方法
JPH0774177B2 (ja) 6−ブロムナフタリン誘導体を製造する方法
JP2918703B2 (ja) 芳香族酸の製造法
EP0761627B1 (en) Process for the preparation of p-bromofluorobenzene
EP0566372B1 (en) Process for preparing ethylidene diacetate using iodide catalysts
JP2739337B2 (ja) 化合物の新規な製造方法
JP2662462B2 (ja) ビアリールの製造方法
JP2613650B2 (ja) β,β’‐ジメチルナフタレンの製造方法
JP2557382B2 (ja) メタ臭素化ビフュノールの製造方法
KR100713029B1 (ko) 하이드로퀴논 유도체 제조방법
JP2003516375A (ja) o−クロロメチルベンゾイルクロリドの製造方法
HU188283B (en) Process for preparing 3-bromo-4-fluoro-toluene
JP3508214B2 (ja) 1−アミノアントラキノン類の製造方法
US3560553A (en) Manufacture of aromatic acid fluokides
JPH0729972B2 (ja) アシル化ナフタレン類の製造方法
JP3010644B2 (ja) 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法
KR960001909B1 (ko) 2-메틸-6-아실나프탈렌의 제조방법
EP0393088A1 (en) PROCESS FOR THE CO-PRODUCTION OF AROMATIC CARBOXYLATES AND ALKYL IODIDES.
JP2636367B2 (ja) ビフェニル−4,4’−ジオールの製法
JPH05294852A (ja) ヘキサメチルベンゼンの製造方法
JP4354037B2 (ja) 1−ブロモ−3−フルオロベンゼンの製造方法
US4654447A (en) Process for the preparation of tribromotetramethylbiphenol and related compounds
JPH04169564A (ja) シアノビフェニル誘導体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees