JP2803430B2 - 衛星通信方式およびそれに使用する装置 - Google Patents

衛星通信方式およびそれに使用する装置

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JP2803430B2
JP2803430B2 JP3364792A JP3364792A JP2803430B2 JP 2803430 B2 JP2803430 B2 JP 2803430B2 JP 3364792 A JP3364792 A JP 3364792A JP 3364792 A JP3364792 A JP 3364792A JP 2803430 B2 JP2803430 B2 JP 2803430B2
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中心局:周辺局が1:n
の多元接続の衛星通信に利用する。特に、中心局および
周辺局のアクセス技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図7および図8を参照して説明
する。図7は多元接続衛星通信の全体構成図である。図
8は、従来例のスロット化アロハ方式のデータ伝送状況
を示す図である。
【0003】図7に示すように、1つの通信衛星Sによ
る通信回線を複数の周辺局T1〜T4が時分割して共有
し、1つの中心局Cとの通信を行う多元接続方式を用い
たTDMA(Time Division Multi
ple Access)チャネルアクセス方式の1つと
して、スロット化アロハ方式がある。スロット化アロハ
方式は、衛星回線を時分割した単位であるタイムスロッ
トに対し、すべての周辺局T1〜T4がランダムにアク
セスし、パケットデータを送信することが許される。こ
の方式の長所は、メッセージ生起率が低い場合、遅延の
小さい伝送を可能にすることである。中心局Cにはホス
ト端末が接続され、周辺局T1〜T4にはユーザデータ
端末を接続し、星状ネットワークを構成する。
【0004】図8にスロット化アロハのデータ伝送状況
を示す。
【0005】スロット化アロハ方式を用いるとき、送信
されるパケットデータは、タイムスロットに等しい長さ
でなければならない。発生したデータが、タイムスロッ
トの長さよりも長い場合は、タイムスロットに収容でき
る長さのパケットに分割する。また、発生したデータ
が、タイムスロットの長さよりも短い場合は、不足分を
ダミーのデータで埋めなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、周辺局に
発生するデータは、長さに大きなバラツキがある。これ
を、一定の長さのタイムスロットを使用し、スロット化
アロハ方式で送信するとき、図8に示すデータD2のよ
うに極端に短いデータを送信する際には、使用するタイ
ムスロットの大部分が、ダミーのデータで埋められるこ
とになり、効率が悪い。
【0007】また、データD2のような短いデータの長
さに合わせて、タイムスロットの長さを決定すると、デ
ータD3のように長いデータが発生した場合、分割数が
増えて、衝突の確率が高くなる。また、衛星通信におい
ては、プリアンブル部等のヘッダ部が大きいため、パケ
ット数が増えることは、データ伝送の効率を低下させる
原因になる。
【0008】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、長さの異なるタイムスロットをそのとき行われ
ている通信のデータ長の分布に合わせ、組み合わせて用
いることにより、データ伝送効率のよいスロット化アロ
ハ方式による衛星通信装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホスト端末に
接続され中心局装置からの回線を中継する通信衛星と、
この通信衛星を介して前記中心局装置とデータの送受信
を行う複数の周辺局装置とを備えた衛星通信方式におい
て、この中心局装置およびこの周辺局装置は長短2種類
のタイムスロットを1つのフレーム内に配置してデータ
の受信および送信を行う手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】なお、前記中心局装置は、前記長短2種類
のタイムスロット構成比を現在進行中のデータ長の分布
により可変する手段を含み、前記周辺局装置は、前記可
変する手段により変更されたタイムスロット構成比にス
ロットタイミングを同期させる手段を含むことが望まし
い。
【0011】本発明の第二の観点はその中心局装置であ
り、ホスト端末に接続され通信衛星に向けてデータの送
受信を行う衛星通信方式の中心局装置において、この中
心局装置は長短2種類のタイムスロットを1つのフレー
ム内に配置してデータの受信を行う手段を備え、前記長
短2種類のタイムスロット構成比を現在進行中のデータ
長の分布により可変する手段を含むことを特徴とする。
【0012】本発明の第三の観点はその周辺局装置であ
り、通信衛星を介して前記中心局装置とデータの送受信
を行う衛星通信方式の周辺局装置において、この周辺局
装置は長短2種類のタイムスロットを1つのフレーム内
に配置してデータの送信を行う手段を備え、前記可変す
る手段により変更されたタイムスロット構成比にスロッ
トタイミングを同期させる手段を含むことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】スロット化アロハ方式のタイムスロットとして
長短2種類のスロットを設け、中心局は一定時間内に受
信したデータの量と、それらのデータの再送頻度を監視
することにより、長スロットおよび短スロットそれぞれ
に関するスロット使用率を算出し、周辺局で発生するデ
ータの長さのバラツキに適した長スロットおよび短スロ
ットの数の割合を決定して、これを周辺局に通知するた
めのスロット構成情報を作成する。
【0014】周辺局は、中心局から通知されたスロット
構成情報に基づいて、長スロットおよび短スロットそれ
ぞれのスロットタイミングを作成する。
【0015】ユーザデータ端末から発生したデータを長
スロットで送信するべき長いパケットデータと、短スロ
ットで送信するべき短いパケットデータとに分ける。さ
らに、データどうしの衝突等のために送信に失敗したデ
ータについては、これを再び再送回数を付加して送信す
る。
【0016】
【実施例】本発明実施例装置の構成を図1および図2を
参照して説明する。図1は本発明実施例装置の中心局装
置のブロック図である。図2は本発明実施例装置の周辺
局装置のブロック図である。
【0017】本発明は、ホスト端末に接続され中心局装
置24からの回線を中継する通信衛星Sと、この通信衛
星Sを介して中心局装置24とデータの送受信を行う複
数の周辺局装置26とを備えた衛星通信方式において、
この中心局装置24およびこの周辺局装置26は長短2
種類のタイムスロットを1つのフレーム内に配置してデ
ータの受信および送信を行う手段としての中心局チャネ
ル監視部3、中心局分離部4および周辺局装置26の送
信制御部21とを備えたことを特徴とする。
【0018】なお、中心局装置24は、前記長短2種類
のタイムスロット構成比を現在進行中のデータ長の分布
により可変する手段としてのスロット構成決定部6を含
み、周辺局装置26は、前記可変する手段のスロット構
成決定部6により変更されたタイムスロット構成比にス
ロットタイミングを同期させる手段としてのスロットタ
イミング生成部18を含む構成である。
【0019】次に、本発明実施例装置の動作を図1〜図
7を参照して説明する。図3は周辺局装置26の送信フ
レーム構成を示す図である。図4は中心局装置24の送
信フレーム構成を示す図である。図5は中心局Cと周辺
局T1〜T4の送受信状況およびスロット構成変更過程
を示す図である。図6は周辺局装置26でのパケット分
割状況を示す図である。
【0020】初めに、中心局装置24の動作を説明す
る。
【0021】中心局回線インタフェース1は、通信衛星
Sとの送受信を行い、高周波帯と中間周波数帯との周波
数変換を行う。中心局受信部2は、中心局回線インタフ
ェース1が受信した信号の復調および誤り訂正を行う。
中心局チャネル監視部3は、CRC(Cyclic R
edundancy Check)方式を用いて、受信
したパケットデータの伝送誤りを検出する。さらに、中
心局チャネル監視部3は、受信したパケットデータに伝
送誤りがない場合、そのタイムスロット上に送信された
データを正しく受信したと判断し、その他の場合はデー
タどうしの衝突が発生したか、あるいはそのタイムスロ
ットでは1つもデータが送信されなかったものと判断す
る。そして、中心局チャネル監視部3は、正しく受信さ
れたデータの、送信元周辺局アドレスを受信応答信号生
成部8へ、1フレーム中に何個のデータを正しく受信し
たかを示すトラフィック情報をスロット構成決定部6
へ、それぞれ出力する。最後に、中心局チャネル監視部
3は、受信したデータの内、図3に示したRE部、PL
部、PC部、DATA部、ダミービット部を中心局分離
部4に引き渡す。中心局分離部4は、中心局チャネル監
視部3の出力を受け、これを中心局装置24に接続され
たホスト端末に渡すべきユーザデータ(DATA)、パ
ケットの有効長(PL)、パケットの再組み立てのため
の情報(PC)を中心局受信データバッファ5へ、再送
回数(RE)をスロット構成決定部6にそれぞれ出力す
る。
【0022】中心局受信データバッファ5は、中心局分
離部4から受け取ったユーザデータ(DATA)をバッ
ファリングし、パケットの再組み立て情報(PC)とパ
ケットの有効長(PL)を参照して、周辺局T1〜T4
でパケット分割されたデータについては、これを1つの
データに組み立て直してから、パケット分割されなかっ
たデータについてそのままホスト端末に引き渡す。
【0023】スロット構成決定部6は、その時点でのス
ロット構成を通知するスロット構成情報25を多重部1
0へ出力する。また、スロット構成決定部6は、中心局
チャネル監視部3から受け取るトラフィック情報と、中
心局分離部4から受け取る再送回数に基づいて、長スロ
ット、短スロットそれぞれを使用するデータの発生量を
知り、現在のスロット構成が適当か否かを判断する。も
し、現在のスロット構成が不適当である場合は、スロッ
ト構成を変更する。そして、スロット構成決定部6は、
新しいスロット構成を中心局チャネル監視部3と受信応
答信号生成部8に通知し、多重部10へ出力する。スロ
ット構成情報25の内容も、新しいスロット構成のもの
に変更する。
【0024】中心局送信データバッファ7は、ホスト端
末からユーザデータを受けてバッファリングし、これを
多重部10へ出力する。
【0025】受信応答信号生成部8は、中心局チャネル
監視部3から受け取った、送信元周辺局アドレスを利用
して、受信応答信号を作成し、これを多重部10へ出力
する。
【0026】フレームタイミング信号生成部9は、フレ
ームの区切りを示すフレームタイミグ信号を多重部1
0へ出力する。同時に、フレームタイミグ信号生成部
9は、中心局装置24で使用する受信フレームタイミン
グを中心局チャネル監視部3と受信応答信号生成部8に
出力する。
【0027】多重部10は、スロット構成決定部6、中
心局送信データバッファ7、受信応答信号生成部8、フ
レームタイミング信号生成部9からの出力を時分割多重
し、これを中心局送信部11に出力する。
【0028】中心局送信部11は、多重部10からの入
力のうち、ユーザデータについて、CRC方式による伝
送誤り検出用の冗長ビットを付加し、符号化、変調を施
して中心局回線インタフェース1に出力する。
【0029】この中心局装置24からの送信フレームは
図4に示すとおりであり、各周辺局装置26に対して送
信される。ユーザデータを送信するとともに、一定の時
間長のフレームの区切りを示すフレームタイミング信号
を放送モードで送信する。このフレームタイミング信号
は、周辺局T1〜T4が自局から送信を行うときに用い
るタイミングの基準となり、このフレームタイミング信
号が送信される間隔は、周辺局T1〜T4の送信の際に
チャネルを時分割するフレームの長さと等しい。中心局
装置24は、フレームタイミング信号に続いて、周辺局
T1〜T4が送信したデータに対する受信応答信号と、
周辺局T1〜T4が送信に使用するフレームが、幾つの
短スロットと長スロットに分割されるかを指示するスロ
ット構成情報を放送モードで送信する。受信応答信号
は、中心局Cが正しく受信したデータの送信元周辺局T
1〜T4のアドレスを使用されたスロットの順番に並べ
たもので、何もデータが受信されなかったスロット、ま
たはデータ同士の衝突や伝送誤り等によって、データを
正常に受信することができなかったスロットについては
オール「0」を書き込む。受信応答信号とスロット構成
情報は、1フレームを単位として送信される。
【0030】次に、周辺局装置26の動作を説明する。
【0031】周辺局回線インタフェース12は、通信衛
星Sとの信号の送受信を行い、高周波帯と中間周波帯の
周波数変換を行う。
【0032】周辺局受信部13は、周辺局回線インタフ
ェース12から入力された信号の復調および誤り訂正処
理を行い、処理後の信号を周辺局分離部14に出力す
る。
【0033】周辺局分離部14は、周辺局受信部13の
出力を受けて、その中から中心局装置24が生成したフ
レームタイミング信号を検出して、フレームタイミング
をフレーム同期部17へ、受信応答信号を送達確認部2
3へ、スロット構成情報25をスロットタイミング生成
部18へ、ユーザデータを周辺局チャネル監視部15
へ、それぞれ出力する。
【0034】周辺局チャネル監視部15は、周辺局分離
部14から受け取ったユーザデータについて、誤り検出
を行い、正常に受信されたデータを周辺局受信データバ
ッファ16に出力する。
【0035】周辺局受信データバッファ16は、周辺局
チャネル監視部15から受け取ったユーザデータをバッ
ファリングし、これをユーザデータ端末へ引渡す。
【0036】フレーム同期部17は、中心局Cから送信
されてくるフレームタイミングを基準として、自局と通
信衛星Sとの距離を考慮し、自局が送信を行う際に用い
るフレームタイミングを決定して、これをスロットタイ
ミング生成部18に出力する。
【0037】スロットタイミング生成部18は、フレー
ム同期部17が作ったフレームをスロット構成情報25
に基づいて、所定の数の長スロットと短スロットに分割
し、スロットタイミングを決定する。
【0038】パケット化部19は、ユーザデータ端末よ
りデータを受け取って、1つの長スロットのDATA部
が収容できるデータ長を単位として、ユーザデータをパ
ケットに分割し、周辺局送信データバッファ20に出力
する。また、パケット化部19は、周辺局送信データバ
ッファ20に引き渡すデータの1つ1つについて、パケ
ット分割されたデータを再び1つのデータに組み立て直
すために必要な情報(PC)と、パケットの中のデータ
有効長(PL)とを付加する。パケット再組み立て情報
(PC)としては、例えばそのデータが、パケット分割
されたデータの1部分であるか否か、またはパケット分
割されたデータのうち一番最後のデータか否か等の情報
が与えられる。
【0039】周辺局送信データバッファ20は、パケッ
ト化部19からデータを受け取り、これに再送回数(R
E)を付加してからバッファリングし、送信制御部21
へこれを出力する。このとき、周辺局送信データバッフ
ァ20は、長スロットに送信するべき長いパケットデー
タと、短スロットに送信すべき短いパケットデータとを
別々のバッファにバッファリングする。さらに、周辺局
送信データバッファ20は、送信制御部21へ出力した
データを送達確認のために、一次保留バッファに保留し
ておく。そして、送達確認部23からの再送またはバッ
ファ解放指示信号を受け、保留バッファからの解放を指
示されたデータはバッファ内から消去し、再送が指示さ
れたデータは、再送データ用の専用バッファにバッファ
リングしなおす。ただし、再送データ用の専用バッファ
も、長スロットに送信するべき長いパケットデータと、
短スロットに送信するべき短いパケットデータと、別々
のバッファを設けるものとする。また、周辺局送信デー
タバッファ20は、パケット化部19から入力したばか
りのデータには、再送回数として「0」を設定し、再送
のための専用バッファにバッファリングしなおす度に、
この値を1つ加算する。
【0040】送信制御部21は、スロットタイミング生
成部18からの出力を受け、スロットタイミングが来た
ことを知ると、それが長スロットのタイミングか、短ス
ロットのタイミングか認識して、周辺局送信データバッ
ファ20から、長スロット用のパケットデータまたは短
スロット用のパケットデータを1つ読出し、これを周辺
局送信部22へ出力する。このとき、送信制御部21
は、周辺局送信部22へ引き渡すデータに、自局のアド
レス(ADRS)を付加する。また、送信制御部21
は、そのタイムスロットでデータ送信を試みたか否かを
送達確認部23へ通知する。
【0041】周辺局送信部22は、送信制御部21から
の入力について、ダミービットおよびフレームシーケン
スチェックフィールド(FCS)を付加し、さらに符号
化および変調を施して誤り訂正用冗長ビット(FEC)
を付加し、周辺局回線インタフェース12に出力する。
【0042】送達確認部23は、送信制御部21からの
出力を受けて、自局がどのタイムスロットで送信を試み
たかを記憶しており、これと周辺局分離部14から出力
される受信応答信号とを比較し、自局がデータ送信を試
みたタイムスロットに対する応答が肯定応答ACK(A
cknowledgement)か否定応答NAK(N
ot Acknowledgement)であるかを識
別する。即ち、受信応答信号が自局のアドレスを示して
いれば肯定応答ACKであり、すべて「0」かあるいは
他の周辺局T1〜T4のアドレスが示されていれば否定
応答NAKと判断する。そして、送達確認部23は、応
答が否定応答NAKであったデータについては再送を応
答が肯定応答ACKであったデータについては一時保留
バッファからの解放をそれぞれ周辺局送信データバッフ
ァ20に指示する。
【0043】次に、図5を参照して本発明実施例装置に
おける、スロット構成の変更を説明する。
【0044】中心局装置24のスロット構成決定部6
が、スロット構成の適当あるいは不適当を決定するルー
ルは、 (1)スロット構成決定部6は、長スロットの使用数お
よび短スロットの使用数という2つの変数を管理する。
【0045】(2)長スロットを使用したデータが、1
つ正しく受信される度に、長スロットの使用数は「1」
だけ加算される。短スロットを使用したデータが、1つ
正しく受信された場合も、同様に短スロットの使用数が
「1」だけ加算される。
【0046】(3)受信データの再送回数が「0」でな
い場合、その再送回数をスロットの使用数に加算する。
【0047】(4)スロット構成決定部6は、3フレー
ムの間のスロット使用率を参照して、スロット構成を決
定する。スロット使用率の計算式は、長または短スロッ
ト使用率=3フレーム間の長または短スロット使用数/
3フレーム間の全スロット数とする。
【0048】(5)スロット構成決定部6は、長スロッ
ト使用率および短スロット使用率のどちらか一方が、も
う一方の2倍以上であったなら、スロット構成を変更す
る。 (6)1フレーム中の長スロットの数および短スロット
の数は、それぞれの最小数が定義されており、一方のス
ロットの使用率が非常に高い場合も、もう一方のスロッ
トが「0」になることはない。
【0049】図では、上方に長スロットの使用数およ
び短スロットの使用数をそれぞれ示した。
【0050】まず、最初のスロット構成は、1フレーム
あたりに短スロットが4つ、長スロットが3つとなって
いる。そして、4つの周辺局T1〜T4が、中心局Cに
対して、スロット化アロハ方式でデータを送信する。中
心局Cは、1フレーム分の受信応答信号とスロット構成
情報25とを次のフレームの間に全周辺局T1〜T4へ
放送モードで送信する。フレーム1では、周辺局T4か
らの短スロット用データD1と、周辺局T3からの長ス
ロット用データC1とを正常に受信したため、フレーム
1の終わりでのスロット使用数は、長スロット使用数=
1、短スロット使用数=1となっている。また、フレー
ム1の第1長スロットにおいて、周辺局T1が送信した
データA1と、周辺局T2が送信したデータB1とが衝
突を起こしているため、中心局Cはこれを正常に受信す
ることができず、周辺局T1およびT2に対して、NA
K応答が返される。周辺局T1およびT2は、NAK応
答を受信した時点でそれぞれ乱数を発生させ、その乱数
分だけスロット間隔を空けて、データA1およびB1の
再送を行う。このとき、データA1およびB1には、再
送回数「1」が設定される。
【0051】フレーム3において、再送されたデータA
1およびB1が中心局Cに出力される。フレーム3の第
1長スロットにおいてデータA1が受信されると長スロ
ット使用数は、1データ受信によって「1」加算され、
さらに再送回数「1」が加算されて、合計2だけ加算さ
れることになる。第2長スロットにおいて、データB1
が受信された場合も、同様に長スロット使用数は「2」
だけ加算される。
【0052】以上のようなルールで、中心局装置24の
スロット構成決定部6は、データを1つ受信する度にス
ロット使用数を更新していくものとして、フレーム3の
終わりには、長スロット使用数「7」、短スロット使用
数「3」となっている。スロット構成決定部6はここ
で、フレーム1からフレーム3までの3フレーム間にお
ける、長スロットおよび短スロットそれぞれのスロット
使用率を計算する。
【0053】3フレームあわせて、長スロット数は9
個、短スロット数は12個である。このため、フレーム
1からフレーム3までのスロット使用率は、長スロット
使用率が0.78、短スロット使用率が0.25とな
る。このとき、長スロット使用率は、短スロット使用率
の2倍以上であるから、スロット構成決定部6は、短ス
ロットを2つ減らし、長スロットを1つ増やすことを決
定する。そして、新しいスロット構成を全周辺局T1〜
T4に放送モードで通知する。
【0054】このため、フレーム5以降では、1フレー
ムあたりのスロット構成は、短スロットが2個、長スロ
ットが4個となっている。
【0055】ただし、フレーム4で受信したデータにつ
いては、スロット構成変更中であるため、スロット使用
数の更新は行わない。
【0056】図6を参照して周辺局装置26のパケット
化部19における、パケット分割を説明する。
【0057】データD1およびD2のように、長スロッ
トのDATA部の長さよりも短いデータは、パケット分
割はされずに、1つのパケットデータとして、周辺局送
信データパッファ20に渡される。データD3およびD
4のように、長スロットのDATA部の長さよりも長い
データは、2つ以上のパケットデータに分割されてから
周辺局送信データバッファ20に渡される。この内、デ
ータD1およびD3の後半部bのように、短スロットの
DATA部の長さよりも短いパケットデータについて
は、周辺局送信データバッファ20がこれを短スロット
用のデータと判断し、短スロット用のバッファにバッフ
ァリングする。
【0058】一方、データD2およびデータD3の前半
部a、データD4を分割したcおよびdのように、短ス
ロットのDATA部の長さよりも長いデータについて
は、周辺局送信データバッファ20が、これを長スロッ
ト用のデータと判断し、長スロット用データのバッファ
にバッファリングする。
【0059】
【発明の効果】長さの異なるタイムスロットをそのとき
行われている通信のデータ長の分布に合わせ、組み合わ
せて用いることにより、データ伝送効率のよいスロット
化アロハ方式による衛星通信ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置の中心局装置のブロック図。
【図2】本発明実施例装置の周辺局装置のブロック図。
【図3】周辺局装置の送信フレーム構成を示す図。
【図4】中心局装置の送信フレーム構成を示す図。
【図5】中心局装置と周辺局装置の送受信状態およびス
ロット構成変更過程を示す図。
【図6】周辺局装置でのパケット分割状況を示す図であ
る。
【図7】多元接続衛星通信の全体構成図。
【図8】従来例のスロット化アロハ方式のデータ伝送状
況を示す図。
【符号の説明】
1 中心局回線インタフェース 2 中心局受信部 3 中心局チャネル監視部 4 中心局分離部 5 中心局受信データバッファ 6 スロット構成決定部 7 中心局送信データバッファ 8 受信応答信号生成部 9 フレームタイミング信号生成部 10 多重部 11 中心局送信部 12 周辺局回線インタフェース 13 周辺局受信部 14 周辺局分離部 15 周辺局チャネル監視部 16 周辺局受信データバッファ 17 フレーム同期部 18 スロットタイミング生成部 19 パケット化部 20 周辺局送信データバッファ 21 送信制御部 22 周辺局送信部 23 送達確認部 24 中心局装置 25 スロット構成情報 26 周辺局装置 C 中心局 S 通信衛星 T1〜T4周辺局 A1〜A3データ B1〜B4データ C1〜C4データ D1〜D4データ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト端末に接続され中心局装置からの
    回線を中継する通信衛星と、この通信衛星を介して前記
    中心局装置とデータの送受信を行う複数の周辺局装置と
    を備え の中心局装置およびこの周辺局装置は長短2種類のタ
    イムスロットを1つのフレーム内に配置してデータの受
    信および送信を行う手段を備えた衛星通信方式におい
    て、 前記中心局装置は、前記長短2種類のタイムスロット構
    成比を現在進行中のデータ長の分布により可変するタイ
    ムスロット構成比決定手段を含み、 前記周辺局装置は、前記可変する手段により変更された
    タイムスロット構成比にスロットタイミングを同期させ
    る手段を含み、 前記タイムスロット構成比決定手段は、中心局装置が受
    信する長タイムスロット使用データの個数と短タイムス
    ロット使用データの個数と各データに付加される再送回
    数とを複数フレームにわたって計数し、タイムスロット
    使用率が効率的になる長短タイムスロットの構成比を決
    定する手段を含む ことを特徴とする衛星通信方式。
  2. 【請求項2】 前記中心局装置が送信するフレームは、
    先頭からフレームタイミング信号部、周辺局装置に対す
    る受信応答信号および長短タイムスロットの比率を示す
    タイムスロット構成情報部、ユーザデータ部とを含んで
    構成される請求項1記載の衛星通信方式。
  3. 【請求項3】 ホスト端末に接続され通信衛星に向けて
    データの送受信を行う衛星通信方式の中心局装置におい
    て、 この中心局装置は長短2種類のタイムスロットを1つの
    フレーム内に配置してデータの受信を行う手段を備え、 前記長短2種類のタイムスロット構成比を現在進行中の
    データ長の分布により可変するタイムスロット構成比決
    定手段と、この決定されたタイムスロット構成比情報を
    周辺局装置に通知する手段とを含み、 前記タイムスロット構成比決定手段は、中心局装置が受
    信する長タイムスロット使用データの個数と短タイムス
    ロット使用データの個数と各データに付加され る再送回
    数とを複数フレームにわたって計数し、タイムスロット
    使用率が効率的になる長短タイムスロットの構成比率を
    決定する手段を含む ことを特徴とする衛星通信方式の中
    心局装置。
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