JP2801855B2 - メールボックスビンからの印刷ジョブの取り忘れを合図する印刷装置メールボックスシステム - Google Patents

メールボックスビンからの印刷ジョブの取り忘れを合図する印刷装置メールボックスシステム

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JP2801855B2
JP2801855B2 JP6088881A JP8888194A JP2801855B2 JP 2801855 B2 JP2801855 B2 JP 2801855B2 JP 6088881 A JP6088881 A JP 6088881A JP 8888194 A JP8888194 A JP 8888194A JP 2801855 B2 JP2801855 B2 JP 2801855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】親優先出願の第44ページの第1のパラグ
ラフでは次のように記述している:“別の好適なシステ
ムの特徴は制御装置100がメールボックスメモリから
24時間以上前に印刷したジョブでビンから取り出して
いないものを表示する(さらにシステムたとえば印刷装
置のユーザーインタフェースへも通知できる)ことであ
る。システム管理者および/またはキーオペレータにメ
ッセージを伝えてこのような古いジョブをメールボック
スから排除してもらう。管理者またはオペレータにはこ
の目的でまたはその他の目的のためにいずれかのまたは
全てのビンにアクセスし得る符号を提供することが出来
る”。本出願は一般にこれらの特徴に関するものであ
る。
【0002】親出願と本出願双方で詳細に開示したその
他の典型的実施例には、施錠および非施錠(通常)メー
ルボックスビンの提供と、利用者のアクセス符号を“う
ち込む”ことによって特定利用者むけの施錠アクセスま
たは“保安”ビン扉つきの選択したメールボックスビン
の自動的電子的解錠の提供との詳細を含む。さらなる開
示の実施例では、原出願第26ページと本出願段落00
86の両方で、“変換ソフトウェアを有するネットワー
ク上のワークステーションが印刷サービスと相互作用で
き”、また“利用者はプリントサーバ端末を介してまた
はワークステーション上で要求を作成することによりキ
ュー内の印刷ジョブの状態とこれの順番を確かめること
が出来る”と示している。原出願第38ページおよび本
出願段落0123では、“所望なら、印刷ジョブが完了
しビンに送出したら速やかにネットワークメッセージを
自動生成してジョブ発信元の端末へ通達し、利用者の画
面に“印刷ジョブは#3ビンに揃いました”または“印
刷装置が紙切れです”または類似の状態メッセージを表
示させることも可能である。または後述するように、音
声メールをこの目的で使用してもよい”、と述べてい
る。さらに原出願第2ページと本出願段落0011で
は、“以下でさらに議論するように、近代的なシステム
またはネットワーク化したオフィス環境内において本明
細書で説明する各種の制御およびソフトウェア機能がメ
ールボックスユニットまたは印刷装置ユニットそれ自体
にではなくシステムのプリントサーバ内で実現し得るこ
とは理解されよう”と記述している。
【0003】このような遠隔端末で共有する利用者用印
刷装置ネットワーク化システムについて発行された幾つ
かの特許の実施例に言及しまた参照に含めてあり、また
本明細書の22ページの図面の簡単な説明においてさら
に述べるように、これらの特許の1つ米国特許第5,0
08,853号の図1を“従来技術”と付記して本明細
書の図22として正確に複写してある(但し参照番号は
削除してある)。
【0004】前記親出願で特に詳細に説明しているの
は、電子印刷装置の複数利用者を電子的にネットワーク
化したシステムにおける電子印刷装置および多ビンメー
ルボックスシステムの典型的な実施例で開示した特徴で
あって、該印刷装置メールボックスシステムにおいて、
前記印刷装置で印刷した印刷シートから成る各々の利用
者の印刷ジョブは前記多ビンメールボックスシステムの
特定の電子的に割り当てた印刷ジョブ保管メールボック
スビンへ自動的かつ可変的に振り分けられ、メールボッ
クスビンの少なくとも幾つかは普段は施錠されているが
機密印刷ジョブの保管用に公共アクセスを制限した機密
保護保管を提供する電子的に解錠自在なメールボックス
ビンを成し、個々の前記利用者が各々のアクセス符号を
各々に入力して前記電子的に割り当ててあり電子的に解
錠自在な利用者用メールボックスビンを解錠するための
電子アクセス符号入力システムと、前記個々の利用者に
対してどの施錠メールボックスビンに印刷ジョブが入っ
ているかを報告する制御システムをさらに含み、前記制
御システムは前記利用者が所定の時間間隔を超過するよ
うな長すぎる時間にわたって前記メールボックスビンか
ら印刷ジョブを取り出さずに放置してある場合ジョブ取
り出しを促すインジケータ表示信号の監視および電子的
提供を行なうように成してあること、および/または電
子印刷装置および多ビンメールボックスシステムであっ
て、前記制御システムが24時間以上経過しているが未
だに前記メールボックスビンから取り出していない全て
の印刷ジョブを取り出すようにオペレータに促すための
指示メッセージを自動的に提供するように成してあるこ
と、および/または電子印刷装置および多ビンメールボ
ックスシステムであって、前記個々の利用者の印刷ジョ
ブを前記施錠してあり電子的に解錠自在なメールボック
スビンから選択したどれかにではなく一般に開放してあ
る機密状態にない前記ジョブ保管ビンの1つまたはそれ
以上に選択的に供給することも出来るように成してある
こと、および/または前記制御システムがシステム管理
者に自動的に電子的指示を提供し、前記施錠メールボッ
クスからの前記取り出していないジョブを取り出せるよ
うに前記電子的に解錠自在なメールボックスビンのいず
れかを開放するためのアクセス符号も提供するように成
してある電子印刷装置および多ビンメールボックスシス
テム、および/または前記施錠メールボックスビンのど
れに前記個々の利用者宛ての印刷ジョブが入っているか
を報告するための前記制御システムにはどの前記ビンが
空かまたはどの前記ビンに印刷ジョブが入っているかを
指示するための前記ビン各々のビン空きセンサーを含む
ように成してある電子印刷装置および多ビンメールボッ
クスシステムである。
【0005】施錠自在な印刷装置用メールボックスとし
てさらに最近公開されたのは、1993年9月11日付
公開のグラドコ社のカナダ特許出願第2,090,88
6号、または1993年9月23日付公開の英国特許出
願第2,265,362号で、すべて1992年3月1
0日付米国特許出願第849,223号をもとにしてい
る。
【0006】本明細書で言及した以外の技術は別とし
て、従来技術は複写機または印刷装置に接続してありソ
ータビンの全部から全てのコピーを取り出すまでいかな
る時にも前記複写機または印刷装置からの印刷を全く止
めてしまうか、または第1のバンクまたは組のビンの全
部からシートを取り出していない間はコピー出力を全部
別の組またはバンクのソータビンへ切り換えるように要
求するようなソータを含むとも考えられる。
【0007】前記親出願で述べたように、受け取った複
写機、ファクシミリ装置、またはその他の印刷装置出力
を自動的に個別に取り扱い区分するために既存の各種の
印刷装置等の簡単な補助装置として使用可能な“メール
ボックス”システムを開示する。特に、別の利用者宛て
のまたは別の受取人宛てのそれぞれのジョブを自動的か
つ簡単に独立して取り扱い分離する能力を有する出力シ
ート・ソータシステムを開示する。
【0008】本明細書で開示の“メールボックス”ユニ
ットの実施例は、ファクシミリ装置またはネットワーク
化電子メール印刷装置を含むほとんど全ての従来の印刷
装置の出力へ接続できるまたは単にそのとなりに移動で
きるような汎用のモジュラー型またはスタンドアロン型
装置で有り得るのが望ましい。
【0009】本明細書で開示するのは印刷装置、複写
機、またはファクシミリ装置の出力(本明細書では術語
“印刷装置”に含める)用の汎用(多目的)ジョブソー
トまたは“メールボックス化”シート出力システムであ
り、印刷装置が出力する複数の物理的シートから成るセ
ットまたはジョブを特定の“メールボックス”ビンまた
はビンの組へ振り分け、ジョブ取り出しのために特定顧
客または利用者の“メールボックス”ビンを指示するよ
うに成してあるシステムである。これによって印刷装置
の複数利用者が自動的に別の利用者の出力を別の“メー
ルボックス”またはソータビンへ自動的に入れるような
共有システムを使えるようになる。本発明はどのビンに
ジョブが入っているかを利用者に自動的に個別に通知す
ることも可能である。本発明で開示のシステムは、メー
ルボックス・ソータユニットまたはモジュールが受信す
る出力シートがどこから来るものでも対応でき、多くの
異なる印刷装置と組み合わせて使用できるという意味に
おいて“汎用性”を有するものである。本発明の実施例
においては一体型ジョブセット・コンパイラ兼仕上げ
(ステープラ)システムも開示する。
【0010】本明細書の実施例で開示のシステムは、各
種の潜在的に望ましい機能を有するシステム印刷装置の
出力のための“メールボックス”ユニットを提供するも
ので、特に、利用者が共有する印刷装置から“メールボ
ックス”ユニットのその時点で利用可能なビンへ印刷ジ
ョブを自動的に割り当て(また任意で仕上げも行な
う)、識別のためにユニットのビンを可変的に割り当て
またジョブの出力が完了した利用者に対して表示を行な
い、ジョブ出力の入っているメールボックスユニットの
ビンを利用者に通知するように成してある。すなわち、
メールボックスユニットおよび/またはシステムはジョ
ブビン位置情報を表示できるが、特定利用者だけに制限
するのが望ましい。
【0011】本明細書でさらに後述するように、近代的
なシステムまたはネットワーク化したオフィス環境内に
おいて本明細書で説明する各種の制御およびソフトウェ
ア機能がメールボックスユニットまたは印刷装置ユニッ
トそれ自体にではなくシステムのプリントサーバ内で実
現し得ることは理解されよう。
【0012】本明細書の好適実施例において開示したよ
うに、もう1つの開示の任意の特徴である共有利用者印
刷装置の複数の異なるジョブ受取人に対して受信したハ
ードコピー用の便利な個別施錠式ビン管理を提供するこ
とが出来る。これは、本明細書の以下の例で説明するよ
うに、個人用ビンの管理のため電子制御式ビン解錠を行
なうものである。これは幾つかの指定したビンに対する
“保安扉”として本明細書においてさらに正確に説明す
る。これにより複数受取人が別個のジョブおよび/また
は通信相手を公開したり妥協したりまたは混同したりす
ることなく同一の印刷装置または同様の受信装置を共有
することが出来るようになる。言い換えれば、開示した
実施例は、従来の出力文書(従来の“ハードコピー”、
すなわち物理的シート)を独立して指定したビンに自動
的に仕分けし整理保管することが出来るような独立型
“メールボックス”または仕分け可能なソータを提供す
るものでビンを任意で施錠することが出来る。またさら
に開示するように、施錠したビンは容易に個別に電子的
に解錠して保管してあるハードコピーへほとんど瞬間的
に到達できるようにすることが出来る。開示したシステ
ムによれば、利用者または受取人は他の利用者に読まれ
たりまたは偶発的にせよ持ち去られたりしないようにま
たは1つの排出トレイ内で他のものと混同されないよう
に印刷装置のそばで出力を待つ必要がなくなる。
【0013】ジョブが始めから互い違いに成してある場
合でも、特に一緒に積み重ねてある場所では、共有(ネ
ットワーク化)印刷装置ジョブ出力を混同したり他の利
用者に持出されるのを防ぐことの問題は重大で、ちょう
ど郵便局の私書箱のように、手動式メールボックスの中
に何年にもわたり置き忘れが溜っていることがあるよう
に、手動ジョブソート用の場合にも別の利用者の名前が
付けられた箱の中に置き忘れが発生し得る。これは共有
ファクシミリ装置の場合にも同様である。
【0014】次のような部分的に広義の追加定義が本明
細書の説明に有用と思われる:“メールボックス
(化)”:所定の独自の電子アドレスをソータ式出力装
置の複数ビンの特定の1つに対して一時的(または半永
久的)に割り当てること、またはこのように割り当てた
特定のビンに利用者の出力を送り出せるようにするこ
と。保安扉を有する施錠ビンを含む場合と含まない場合
がある。利用者のメールボックス出力は全てのシートを
単一のビンに入れるような複数の丁合い済みのジョブで
あってソートは不要である。“ソート”:従来は、これ
はそれぞれの原本ページの1枚のコピーをソータの1つ
のビンに送出し、次のコピーを次のビンに送出し、必要
なだけの複数ビンそれぞれが1部のコピーを有するまで
同様にコピー部数だけ繰返して、前記各々のビンに次の
原本のコピーを積み重ねて、それぞれのビンに丁合いし
た一組のコピーが集るようにすることを指す。つまりそ
れぞれのコピーを別のビンに順次積み重ねてこの段階を
繰返すことで複数の同一のコピーを丁合いするという普
通のまたは一般的な意味合いにおいて、ジョブまたは受
取人宛て“メールボックス化”は“ソート”ではない。
しかし同様の“ソータ”ハードウェアが高速で無作意の
ビンへのアクセスおよびその他の望ましい特徴を提供で
きる場合にはこれを一部で用いることができる。“積み
重ね(スタック)”:一組のシート(ステープル止めま
たは何等かの仕上げを施したシートのセット)を充分制
御された一般に縦型の共通の束にまとめる能力を提供す
ることであるが、別のジョブセットを部分的に“ずらす
こと”が望ましい。
【0015】本明細書で使用している術語“メールボッ
クス化”は物理的すなわち“ハードコピー”の印刷シー
トを取り扱うことまたは仕分けすることを指している。
またこれはもっと取り扱いが容易な電子文書または画像
を指すものではない。
【0016】別の言い方をすれば、本明細書の例の“メ
ールボックス”は印刷装置から(利用者端末、ファクシ
ミリ装置、ネットワーク上のパージ画像、走査文書ジョ
ブ、または類似のものまたはこれらの組み合わせから)
複数の印刷ジョブを取り出し利用者ごとにジョブを仕分
けしてハードコピー出力した印刷ジョブを個々の利用者
用の個々のビンに利用者別に積み重ねる。(追加ソフト
ウェアオプションとして利用者は所望なら別の利用者の
メールボックス・ビンへ印刷ジョブを送付することも可
能である)メールボックス・ビンは一般に利用者ごと割
り当てるかまたは印刷装置、プリントサーバ、またはメ
ールボックス・ユニットが自動的に割り当てる。任意に
ステープラ装置を用意してあればジョブを個別にステー
プル処理することが出来る。オーバーフロー・ビンまた
は一般の共有排出トレイも用意し特定の利用者には割り
当てないのが望ましい。
【0017】“メールボックス化”というのは、より特
定すれば、本明細書の実施例にあるように、独自かつ所
定の電子アドレスを複写装置、印刷装置、またはファク
シミリ装置出力用ソータ風の装置の複数ビンのそれぞれ
に一時的または永久的に割り当て、特定利用者の1つま
たはそれ以上のジョブ出力を割り当てに従って1つまた
はそれ以上の選択したビンに振り分けることが出来るよ
うにすることを指す。これには前記で示したようにまた
本明細書の実施例に示すように、ビンを施錠するためお
よびこれへのアクセスを解錠するための手段を含むまた
は含まないことがある。適当な利用者名またはラベルを
表示する付属LCDまたはその他の形式の表示および/
または本明細書の実施例のような共通または集中表示を
各ビンが有するような、および/または必要であれば、
すなわち1つの割り当てビンのシート積み重ね容量を超
過した場合に1つ以上の利用可能なビンにジョブを割り
当てるようなビン割り当て方式をさらに含むまたは含ま
ないことがある。前述のように、レーザー方式またはそ
の他の電子ページ入力印刷装置用メールボックスは通常
の丁付け装置またはソータのように作動するのではなく
(追加的または代替的にそのように作動し得たとして
も)、複数の丁合いを付けてあるシートセットに印刷し
て選択したビンに供給するのが望ましい。これは電子式
ページプリンタ装置では通常の場合、複数の直接的で順
次式に各ページを複写してそれぞれのコピーセットにつ
いてソータまたは丁付け装置で後から丁付けしビンを分
離するのではなく、容易に電子的にコピーする“原本”
のページの順序を組み換えて丁付けまたは順次にページ
印刷ジョブセットの順番で“コピー”または出力できる
ためである。
【0018】非常に望ましいメールボックスシステムの
特徴は“可変式ビン割り当て”システムで、幾つかのビ
ンをいくらかの利用者または消費者に固定的に永久的に
割り当てるのではなく、ビンの利用可能度(所定の時間
にそのビンを空にする)にあわせて特定の利用者または
利用者グループにビンを割り当て、可変式(ダイナミッ
ク)ビン割り当てを行なって利用者がこれを使用または
監視することにより限られたビン数の1つのメールボッ
クスユニットを複数の利用者が共有できるようになる。
【0019】単独でまたは組み合わせにおいて、印刷装
置用“メールボックス”システム、またはこの機能を提
供する多モード出力装置に用いることのできる幾つかの
可能かつ望ましい、および/または任意の特徴のさらな
る実施例を以下に示す。
【0020】もう1つの非常に望ましくまた関連のある
“メールボックス”の特徴は“仮想ビン”の概念であ
る。これはメールボックスのシート分配装置を制御する
プログラム式コンピュータまたは制御装置が利用可能で
あるとわかった割り当てビンXに利用者Aの第1のジョ
ブ出力を入れる。利用者A宛の次のジョブもビンXに適
合するならこれもビンXへ出力するが、入り切らない場
合には利用者A宛の次のジョブは割り当てしてある“オ
ーバーフロー”ビンY等へ自動的に出力する。すなわ
ち、それぞれの利用者に対して、割り当てビンの数は利
用者の必要にあわせて自動的に増加する。また隣接する
ビンをジョブオーバーフロー用に用いるのが望ましい。
一般にビンオーバーフローの特徴について記載してある
従来技術としては1975年3月18日付けククッカと
アカビバ(W. Kukucka and T. Acquaviva )のゼロック
ス社米国特許第3,871,643号、クラーク(Clar
k )らのアイ・ビー・エム社米国特許第4,522,4
86号(術語“仮想ビン”を使用している)、ジョンソ
ン(Johnson)らの米国特許第4,134,581号が含
まれる(本明細書におけるこの術語の定義については以
下の説明をさらに参照のこと)。
【0021】別の非常に望ましい特徴は“メールボック
ス”ビンを用いて複数の(1つ以上の)製本した(たと
えばステープル止めした)セットを1つまたはそれ以上
の選択した割り当てビンに保管する(これにより特定の
利用者指定ビンはどれも同一のまたは異なるジョブから
の複数のステープル止めしたセットを保管することが出
来る)(この点について、本発明と同一出願者のバリー
・P・マンデル(Barry P. Mandel)らのゼロックス社米
国特許第5,098,074号(ドケット番号D/88
157)、特にその図4とその説明および最後の節、な
らびにこれに対応する“ゼロックス社開示ジャーナル
(Xerox Disclosure Journal)”第16巻5号、199
1年9/10月号の281〜283ページの要約を参
照)。
【0022】また前述の米国特許第5,098,074
号で興味深い開示は、部分的(トレーと共通の)積み重
ね棚、端揃え装置、ステープル止め装置、排出ロール、
積み重ね高さセンサー、エレベータ式大容量スタッカ、
および本明細書の実施例にとって興味深いその他のハー
ドウェアが開示されていることである。部分的に(トレ
ーと)共通のコンパイラ/スタッカについては1989
年3月6日付日本国優先権のキヤノンの米国特許第5,
137,265号に記述がある。
【0023】別の望ましい“メールボックス”の特徴
は、多種多様な印刷装置、複写装置、および/またはフ
ァクシミリ装置またはこれらの組み合わせまたは多機能
“コンボ”装置、特に複数利用者の共有するおよび/ま
たは電子的にオフィス間で接続した“システム”印刷装
置からの順次シート出力を取り扱い編成する能力を改良
するモジュール式一体型装置を提供することである。
【0024】別の望ましい“メールボックス”の特徴
は、多種多様な印刷装置、複写装置、および/またはフ
ァクシミリ装置またはこれらの組み合わせまたは多機能
“コンボ”装置、特に複数利用者の共有するおよび/ま
たは電子的にオフィス間で接続した“システム”印刷装
置からの順次シート出力を取り扱い編成する能力を改良
するモジュール式一体型装置を提供することである。
【0025】別の任意の特徴は、左側または右側で印刷
装置排紙を任意に共用することの出来るモジュール式の
仕上げ/メールボックス装置を提供することである。す
なわち、右側排紙または左側排紙いずれかの印刷装置か
らの連続シート出力を受け入れることが出来る能力であ
る。これに関連の従来技術は後述する。
【0026】別の任意の特徴は、給紙側搬送経路または
相互接続モジュールの一部をシート反転装置またはシー
ト回転装置として用いることである(シート回転装置そ
れ自体は周知であり、本明細書で詳細な説明を要しな
い。たとえば本発明と同一のマンデルらによる1992
年2月25日付ゼロックス社米国特許第5,090,6
38号および該特許で言及している技術を参照された
い)。ソータ方式の縦型シート搬送ベルトの裏面を用い
て印刷装置から仕上げ装置へ文書を搬送することも任意
で行なうことが出来る。
【0027】その他の任意選択としては、ジョブセット
の拡張仕上げ機能の提供が含まれる。たとえば、ステー
プル止めおよび/またはその他の糊付け、孔開け、折り
込み、特殊シート挿入または小冊子作成、および仕上げ
済みまたは未仕上げのセットいずれかのメールボックス
仕分けが挙げられる。
【0028】別の任意選択はビンの個数、間隔、位置お
よび形状を変更するための簡単なおよび/または共通の
ビンまたはトレイ装着/取外し手段を含む、および/ま
たは装置を複写装置または印刷装置用の大容量エレベー
タ/スタッカとしておよび/またはソータとして、およ
び/または印刷装置または複写装置用の多ビンメールボ
ックスまたはソータとしてまたはこれらの変化自在な組
み合わせ用として作動し得るように成すような汎用出力
装置(メールボックス、仕上げ装置、大容量スタッカま
たはソータ)を提供することである。利用者は特定の所
望の構成で所望するビンおよび/または排紙トレイの個
数、位置、および容量を決定出来る。さらに後述するよ
うに、これに関連の記載のある従来技術にはアービン
(Ervin )の米国特許第3,907,279号が含まれ
る。
【0029】特定利用者がその利用者のアクセス符号を
“打ち込む”ことで選択的にメールボックスビンの施錠
したアクセスまたは“プライバシー保護”ビン扉を自動
解錠することの提供も別の望ましい選択肢である(たと
えば出願中のゼロックス社米国特許出願第07/93
3,640号(受理)、1992年8月24日付けユー
チ・クオ(Youti Kuo )の米国特許出願07/933,
831号:D/92247号“自動ファクシミリ出力受
取人電話システム”、およびD/91519号“ファク
シミリ出力ジョブソート装置およびそのシステム”、な
らびに米国特許第4,348,101号を含む本明細書
で言及した技術等も参照されたい)。
【0030】別の望ましい特徴は、メールボックスユニ
ットが集中(またはビンに付属の)LCDまたはその他
のビン識別用オペレータ用表示を有し、利用者のジョブ
を1つまたは(必要なら)複数の利用可能なビンに句武
運し全ての適当なビンを利用者名またはその他の識別子
で識別し表示し、さらに識別しまたは利用者名も表示で
きるようなビン割り当て表示システムである(たとえ
ば、本明細書でさらに説明する米国特許第4,501,
419号および第4,437,660号、ならびに直前
の節で述べたD/91519号とD/92247号を参
照されたい)。
【0031】任意で、独立した“回収トレイ”を用意
し、割り当てビンの幾つかまたは全部から生成された順
序でジョブ出力を積み重ねてビンからこれらのジョブを
削除し、単一の束にこれらを出力することが出来る(こ
の場合の効果は、利用者が可変量の単一共有ビンを有す
るように見える)。しかし本明細書で使用している術語
“仮想ビン”は本明細書で既に述べた“ダイナミックビ
ン割り当て”の1つの態様を示すもので、1つのビンの
シート容量が超過するような場合に同一利用者向けにさ
らなるビンの割り当てを自動的に行なうようにする。こ
の“仮想ビン”は、ビンから共通の別の紙束へと、各種
ビンからのジョブを自動的に振り向けるシステムを表わ
すような、たとえばゼロックス社の“9900”型複写
機“ビンデクサー”セット丁合い・回収・仕上げシステ
ム(米国特許第4,361,393号または第4,41
1,515号、または派生した米国特許第4,385,
827号などに示してある)や、または第4,564,
185号のように仕上げおよび可動式ビンからのセット
取り出し(このような自動ビン取り出しおよび共用積み
上げ(互い違いにするのが望ましい)は所望なら本発明
で開示のシステムに追加できるが、一度に一人の利用者
の全ジョブの取り出しに制限し、また1つ以上のメール
ボックスビンをその利用者が使用している場合に限るこ
とで、共用出力スタッカ内の別の利用者のジョブを交ぜ
返さないようにするのが望ましい)と、この術語の別の
用例と混同すべきではない。
【0032】別の選択肢は、指定した利用者ビン符号番
号と利用者のジョブに付属するページ番号をジョブの表
紙シート上に印刷して、ビンの符号読み取り装置が読み
取りメールボックスソータユニット内のゲート式分配装
置で振り分けるような、前述の出願中のゼロックス社米
国特許出願番号第07/933,640号および第07
/933,831号と本明細書で言及した技術に見られ
るようなビン符号化および分配システムである。
【0033】別の考え得る任意選択は上向き出力または
下向き出力の選択が自在な反転装置/スタッカである。
デニス・ステムリー(Denis Stemmle )の1992年6
月24日付ゼロックス社米国特許出願番号第07/90
3,291号、ドケット番号D/89465号、“上向
きまたは下向き積み重ねのための周回ニップ型コンパイ
ラ装置”がその1つの例である。
【0034】本発明のシステムは電子メールのハードコ
ピー印刷および/またはその他のネットワーク化または
共有化利用者文書印刷に一般に使用可能とするのが望ま
しい。たとえば、利用者に共有され、ネットワーク化し
てあるような、印刷装置環境たとえば近代化オフィス環
境などにおいて、印刷装置は印刷ジョブを送出する発信
者または利用者端末を既に前記ジョブで利用可能なネッ
トワークまたは文書電子情報から電子的に認識可能であ
る(このような共有印刷装置は代替スキャナまたはフロ
ッピーディスク文書入力も有することがある)。
【0035】ファクシミリおよび/またはデジタルスキ
ャナ、複写機および印刷装置(また従来の光学レンズま
たはデジタル複写であっても)の組み合わせ装置を一台
のユニットとして提供することが出来、これも本明細書
で持ちいる“印刷装置”の術語に含まれることにさらに
留意されたい。
【0036】特に背景的に注目されることに、広い意味
でのジョブ分離“メールボックス”それ自体が公知であ
る。解錠または開放型ビン複写機または印刷装置の“メ
ールボックス”の説明はゼロックス社による本出願と同
一出願人のマンデル(B. P.Mandel) らに譲受の199
2年3月24日付米国特許第5,098,074号(ド
ケット番号D/88157)を含む。特に図4とその説
明を参照されたい。特に、前記出願では自動的に複写機
または印刷装置出力のステープル打ち・製本した複数セ
ットの複数シートからなるコピーを選択した“メールボ
ックス”ビンにすなわちビンあたり1つ以上の束を積み
重ねることを説明している。ビン施錠可能な印刷装置用
メールボックスシステムは1987年10月14日付ゼ
ロックス社による欧州特許庁(EPO)出願番号第02
41273号である。
【0037】ジョブのオフセット付けに関して、ビン容
量を増加させるためビンの側方移動によりステープル止
めしていない一組以上のコピーセットからなるジョブの
オフセット付けを行なう自動積み重ねが、“ゼロックス
社開示ジャーナル(Xerox Disclosure Journal)”第1
4巻1号、1989年1/2月号の29ページと、シャ
ープ(Sharp )の米国特許第4,688,924号に説
明されている。シャープの特許およびミノルタ(Minolt
a )の米国特許第5,128,762号では処理方向の
セットのオフセット付けを教示している。つまり、他の
何等かの一般的に積み重ねてあるジョブセットより後ろ
向きにまたは処理(入力)方向に部分的に個々のジョブ
セットをオフセットすることである。複数積み重ねセッ
トをオフセット付けするための複写機出力トレイの横方
向または水平方向の移動も、たとえば米国特許第4,1
57,059号で公知となっている。単一セットのオフ
セット付けのための別の方法であるビン内蔵セット圧板
はたとえば米国特許第5,188,353号、米国特許
第5,044,625号(ドケット番号D/87242
号)、米国特許第3,860,127号、米国特許第
4,134,672号、米国特許第4,477,218
号、米国特許第4,480,825号、米国特許第4,
616,821号、米国特許第4,925,172号お
よび本明細書で言及した技術に開示がある。
【0038】(施錠していない)印刷装置出力用ソータ
または“メールボックス”および一般的な印刷装置“メ
ールボックス”のためのこれ以外の既存の従来技術のソ
ータの用途と言われているものは、グラドコ・システム
ズ社(Gradco Systems Inc.)のローレンス(F. Lawren
ce )らによる1989年6月27日付米国特許第4,
843,434号の第1列およびタナカらの1988年
8月16日付米国特許第4,763,892号で簡単な
説明がなされている。
【0039】前述の1981年8月20日出願1985
年2月26日交付のキヤノンのタカハシらの米国特許第
4,051,419号は、無作意的なビンへのアクセス
およびビン利用を最大とし印刷遅延を最小とするため検
出した満杯ビンから用紙を除去したビンへの自動ビン入
力切り換え付きレーザー印刷装置または複写装置いずれ
かの丁合い用紙出力の早期の教示で特に注目される。説
明されている装置の作動はソート(丁合い)を行なうこ
とであって丁合いジョブセットのメールボックス化では
ない。しかし前記出願で(また他で)解説しているビン
およびシート経路センサーは所望であれば本発明でも使
用できる。前述のように、前記出願はビン指示装置ディ
スプレイも教示している。
【0040】グラドコ・システムズ社のローレンス(F.
J. Lawrence)への1987年9月8日付米国特許第
4,691,914号では(複数ソレノイドによる)無
作意複数ビンアクセス式シートレシーバを開示してい
る。前記発明はそれぞれ複写装置および印刷装置で示し
た右側または左側の両方からのシート入力を開示してい
る。
【0041】1987年9月9日出願1989年5月1
6日付のグラドコ・アキジション社(Gradco Acquisiti
on Corp.)ファジオら(D. Fazio et al. )の米国特許
第4,830,358号では、単に先行出願のラグナ
(Fred R. Lagner)の米国特許第4,288,070号
(この発明自体もメールボックスを説明していない)に
言及する上で、第1列29〜31行において“メールボ
ックス”ソータを参照している。前記米国特許第4,8
30,358号でも第1列44行目でトレイを“無作意
的にアクセス”し得るソータを提供すると述べた上で、
さらに少なくとも第11列、第8列の下から第9列の上
などにかけて、印刷装置の接続を述べている。第4,8
30,358号特許はさらに印刷装置/ソータの制御信
号および制御についても開示している。
【0042】前述のグラドコ・システムズ社のローレン
スらへの1987年11月17日出願1989年6月2
7日付米国特許第4,843,434号では第1列28
行などで電子式またはレーザー式印刷装置用“メールボ
ックス”について簡単な説明を行なっており、特に“メ
ールボックス化は異なるメールボックス宛の文書または
ジョブが順次に処理されずまた将来もされないであろう
ことからさらに困難である。つまりメールボックスには
選択したビンまたはメールボックスへ供給するためのシ
ート供給の無作意アクセスまたは位置決めが必要であ
る。(第1列37行〜42行)”と述べている。この使
用はビンの高速移動が従来技術のソータにおいて問題と
なることと、高速ジョブ分離および容易な無作意アクセ
ス動作を提供することを示そうとしたものである。
【0043】さらに“メールボックス”の関連におい
て、セイコー・エプソン社(Seiko Epson Corporation
)のシゲル・サワダ(Shigeru Sawada) らによる19
92年8月25日付米国特許第5,141,222号
(および1990年11月28日発行の同等の欧州特許
庁出願第0399565号“プリンタ”)においては、
複数利用者が印刷装置を共有し、ソートし、利用者ごと
にコピーを積み重ねるためのモジュラー式ソータ装置を
一般に第1列で示している。前記出願では固定式トレイ
とソータトレイへコピーシートを振り向けるための軸旋
回自在なソータ案内部材を有する出力ソータを請求して
いる。それぞれのトレイもトレイ内にシートを保持する
ためのゲート機構を有している。第6列においてメール
ボックスをそれぞれの利用者に割り当てまたは専用化で
き、ID符号および印刷データを入力することで“メー
ルボックス”として使用可能であることを示唆してい
る。本参考文献はソータのビンの満杯を検出しコピーシ
ートを次の利用可能なソータ・ビンに供給する点でも注
目すべきである。すなわち前記米国特許第5,141,
222号の第8列で開示されているのはトレイの満杯
(シート積み重ね容量に達したこと)を検出しそのソー
タトレイのコピーシート案内をもう1つの(空の)ソー
タトレイにも増やすための手段である。前述のように、
これのもう1つの例は前述のタカハシ(Y. Takahashi)
らの1985年2月26日付米国特許第4,051,4
19号に開示されている(この特許のビン給紙口ゲート
方式およびビン表示の特徴も本明細書で参照してい
る)。
【0044】しかしステープル止めしたシート束に対し
ては、本明細書で説明するように、ジョブセット全体を
一度にビンに入れることの出来る場合(一度に1つづつ
ビンにシートを重ねるのに対して)、次のジョブセット
の大きさとジョブ積み重ねに現在使用しているビンの残
り容量の知識をもとに次のジョブを別のビンに入れるか
どうかの決定を先に行なう必要がある。
【0045】一体型開放型ソータビン(ビン選択システ
ムは公知ではない)を有すると示されている印刷装置製
品にはソータオプション付で数年前に販売されたキヤノ
ンのNP−9030型、5ビン用ソータオプション付キ
ョーセラF−2010およびF−3010型(1988
年以降?)、および20または40ビンのオプション・
プログラム式ソータ/メールボックスと組み合わせ自在
なオチェ・ヴァン・デル・グリンテン社(Oce van der
Grinten Corporation )が最近商業的に展示した“67
50”型および“6800”型印刷装置が含まれる。東
芝と同社のOEM先のジェニコン(Genicon )社はネッ
トワーク印刷装置用にWindows 用ドライバをサポートし
た10ビンの“メールボックス・ソータ”を最近発表し
た。東芝の利用者はドライバのメニュー(ネットワーク
ではなく)からビン番号を選択できる。つまり利用者全
員の間で誰がどのビンを使うかについて合意がなされて
いる必要がある。ジェニコン社のシステムではネットワ
ーク管理者がビンの割り当てを行なうことが出来る。
【0046】既に述べたように、メールボックス・シス
テムで望ましい追加の特徴はそれぞれのジョブのシート
をまとめてステープル打ちまたは何らかの方法で束ね
る、縛る、または仕上げして、複数の仕上げ済みジョブ
セットが利用者のビンから取りだし自在できちんと積み
重ねられ、また縛ることでほかのジョブから独立してい
るようになすことである。これは前述の本発明と同一の
マンデル(B. Mandel )らへの米国特許第5,098,
074号に示したように、メールボックスビン内に送出
する前にシート一揃いを予め積み重ねてステープル打ち
することで行なうことが出来る。
【0047】これ以外に、ジョブセットのステープル止
めはソータで公知となっているビン内蔵型ステープル止
め装置を用いて行なうことが出来る。
【0048】上記から理解されるように、ビン内蔵型ス
テープル止め装置付き一体型ソータ/ステープラユニッ
トは公知である。開示されているように、一般にステー
プラユニットはそれぞれのビン内部に移動または部分的
に軸旋回してそのなかのそれぞれのセットをステープル
止めするか、または積み重ねたセットをわずかにビンの
外に移動させ、ステープル止めしてからビン内部へ戻
す、またはビンがステープラ装置内へ移動または軸旋回
して入るようになっている。しかしビンあたり一組以上
のセットをステープル止めするためにこれを行なうのは
困難である。これがビン内蔵型ステープル止めを複数ジ
ョブ“メールボックス化”に用いるのを困難にしてい
る。以下の実施例で開示のシステムにはこの問題がな
い。
【0049】さらなる背景として、ステープル止めは出
力ジョブセットを全て揃えるまで出来ない。つまり後丁
付け式印刷装置出力では、出力コピーのステープル止め
の前にソータがジョブの全部のコピーを必要なビン全て
に溜めておかねば成らない。一方、RDHまたは“メー
ルボックス”付き電子印刷装置を用いる先丁付け式の複
写では、丁合い済みジョブセットとしてジョブセットを
印刷出力でき、それぞれのビンに供給しまた1度に1セ
ットを仕上げることが出来る。
【0050】別の望ましい“メールボックス”の特徴は
ビンの機密保護である。施錠および解錠自在な複写機ま
たは印刷装置用ビンまたはこれの出力シート用メールボ
ックスに関する従来技術には、前述の“アクセス制限複
写装置ビン”と題するゼロックス社が1987年10月
14日付け公開の欧州特許庁(EPO)出願番号第02
41273号(ドケット番号D/86031EP)があ
り、ここでは丁合い済みまたは未丁合いのコピーを受け
取るための利用者が選択可能な施錠および解錠自在なビ
ンを有する複写装置を開示している。これ以外に、前記
特許では本発明と組み合わせた使用が可能なコピービン
施錠ボックスおよび中央コンピュータでビン表示するビ
ン解錠用入力および制御のついた遠隔利用者またはレー
ザー印刷装置入力も教示している。さらにビン施錠につ
いてデービス(D. Davis)らによるデータポイント社へ
の1984年9月11日付の“ワードプロセッサ制御印
刷装置出力ビン施錠ボックス”と題する米国特許第4,
470,356号では出力ビンに挿入排除自在な施錠ボ
ックスを開示している。保安扉を閉じることで該ボック
スを取り出すことが出来る。これもデータポイント社へ
の1984年3月20日付の“ワードプロセッサ制御印
刷装置出力スキャナ機構”と題する米国特許第4,43
7,660号では、それぞれのビンの利用性、利用の度
合、および施錠ボックスがビン内に装置してあるかを検
査するためにレーザー印刷装置出力を回収する独立した
出力ビンを走査するための走査機構を開示している点に
特に注目される。アルバート・ボール(Albert Bolle)
らによる1982年8月3日発表の“アクセス制御式複
写装置”と題する米国国防省刊行物第T102,102
号では、バッジ読み取り装置またはそれに類するものを
用いて利用者以外には施錠可能なソータビンを開示して
いる。利用者入力の識別データを入力し施錠したソータ
ビンに出力する第1のコピーにこれが記録される。19
83年11月8日付の“複写機・印刷装置を使用する情
報送受信局”と題するアイ・ビー・エム社の米国特許第
4,414,579号では丁合い装置の底部に装置した
保安メールボックスを開示している。ゼロックス社は少
なくとも米国国務省向けに施錠ビンを有する改良型複写
機ソータを数年前から提供しているとも伝えられてい
る。
【0051】別の任意または望ましい特徴として、ビン
が付属のLCDまたは同様な形式の視覚的表示を有する
ようなソータビン割り当て方式に関する技術には、デー
ビス(Davis )の米国特許第3,905,594号、お
よび前述のトムキンス(Tomkins )らの米国特許第4,
437,660号、タカハシらの米国特許第4,50
1,419号、およびボール(Bolle)らの米国国防刊行
物T102,102号が含まれる。また、1984年4
月17日付申請1985年11月6日公開第60−16
7054号として開示の富士ゼロックス社FX−104
75号日本国特願昭59−55424号が含まれる。
【0052】別の任意または望ましい特徴として、コピ
ーセット内のシート枚数が単一のビンの容量を超過した
場合にとなりの1つ以上のビンを用いるまたはグループ
化するための多ビンシート丁合い装置またはソータの制
御および動作が、たとえば、米国特許第4,522,4
85号、前述のタカハシらの米国特許第4,501,4
19号、または米国特許第4,134,581号、さら
に前述のおよびそれ以外の各種の参照から公知である。
【0053】本発明で開示の装置は操作が簡単で、従来
に方法で従来の制御システムから制御することができ
る。このような制御機能および論理を従来のマイクロプ
ロセッサ用の従来のソフトウェア的命令によってプログ
ラムし実行することが一般に周知であり望ましい。これ
はたとえば米国特許4,475,156号ほか本明細書
で言及した従来技術など各種の特許ならびに各種の市販
の複写機、印刷装置、およびソータで教示されている。
このようなソフトウェアは当然特定の機能と特定のソフ
トウェアシステム、ならびに使用する特定のマイクロプ
ロセッサまたはマイクロコンピュータによって大幅に変
化することがあるが、本明細書で提供しているような語
句による機能の説明、または従来技術のこうした機能に
ついての予備知識による過剰な実験を行なわずとも、一
般的なソフトウェアおよびコンピュータ技術に関する知
識を援用すれば当業者には容易に利用可能またはプログ
ラム可能となるであろう。これ以外にもその他各種の既
知のまたは好適な配線済み論理または切り換えシステム
を用いて制御を行なうこともできる。
【0054】図1は模式的に図示した従来技術の共有利
用者印刷装置のコピーシートの出力と動作的に接続しま
たこれを受け入れるように図示してあり典型的な表示パ
ネルおよびキーパッドを有する本発明の“メールボック
ス”システムユニットの1つの実施例の部分正面図であ
る。本メールボックスユニットは右手側面に印刷装置の
左側端部または側面からの出力を搬送するためのインタ
フェースモジュールを含めて図示してある(右手の印刷
装置出力は別の図に図示したようにメールボックスユニ
ットの左側側面で直接的に交互に受け入れることが出来
る)。
【0055】図2は図2のメールボックスユニットと一
体型の典型的な移動シート選択装置、コンパイラ、ステ
ープラおよびジョブセット排出ユニットの拡大部分正面
図である。
【0056】図3は図1およびその他の図の典型的なメ
ールボックスシステムで使用可能な典型的なシート分配
(ビン選択)システムおよびこれに付随する前記典型的
な移動式シートコンパイラ等のユニットの部分を示す詳
細部分内部斜視図である。
【0057】図4Aから図4Cは図1から図3のモジュ
ール式メールボックスシステムの変更の3種類の略正面
図で、たとえば上部開放トレイと異なる位置の施錠およ
び非施錠メールボックスの選択自在な混合とトレイ・エ
レベータありまたはなしの大容量排出トレイを追加する
ことによるなど全て同一の支持枠上に交換自在に装着し
たサブモジュールの変更により異なる構成に設定しなお
す方法を示す(図4Cは図1と同様に印刷装置左側の出
力から供給するシート入力用の右側および上部インタフ
ェースモジュールも併せて示す)。
【0058】図5は典型的なメールボックスシステム制
御装置と付随する印刷装置制御装置および/またはこれ
のプリントサーバとの電子的情報交換の例を示す。
【0059】図6は本発明のメールボックスシステムで
可変式ビン割り当てを決定するための流れ図と電子的信
号論理回路図の例を示す。
【0060】図7は本発明のメールボックスシステムで
可変式ビン割り当てを決定するための流れ図と電子的信
号論理回路図の例を示す。
【0061】図8は本発明のメールボックスシステムで
可変式ビン割り当てを決定するための流れ図と電子的信
号論理回路図の例を示す。
【0062】図9(AおよびB)は縦方向に移動自在な
ビンのアレイを備えたメールボックスユニット内で固定
的に装置したジョブセット・コンパイラ/ステープラ
(または両者とも部分的に可動式)を具備するメールボ
ックスシステムの別の実施例である。図9Aでは積み上
げ中のジョブセットを示し、図9Bでは積み上げ後にジ
ョブセットを隣接するビンに排出することを示す(本実
施例においてはセット排出装置の押出しフィンガを使用
している)。任意の装丁用表紙またはその他の挿入ペー
ジ用シート挿入装置2種類も交換自在な上部サブモジュ
ールに模式的に図示してある(これらは本明細書の他の
実施例にも提供可能である)。
【0063】図10は利用者のアクセスを制限するいわ
ゆる保安または施錠メールボックスビンを提供するため
図示したメールボックスの実施例のいずれにも使用可能
なビンの“保安扉”の1つの実施例の部分切取り拡大斜
視図で、ビンの扉を開けたときにビン内部のジョブセッ
トの前部を自動的に持ち上げるための一体型ジョブセッ
ト・リフトシステムも図示してある。
【0064】図11Aから図11Cは図10のメールボ
ックス保安扉およびジョブセット・リフトシステムの実
施例用の3段階の扉開放段の側面図である。
【0065】図12Aおよび図12Bは図10と図11
に図示したセットリフト・システムのわずかに異なる別
の実施例を2つの位置で図示しまた図12Bのビン扉開
放でフラグが移動して図14のシート検出器がビン内部
を検査しないようにさせるビンの空きとビン扉閉鎖両方
の検出のための2モード検出システムを図示する。
【0066】図13Aおよび図13Bは図10および図
11のセットリフトにも図示してある発条装荷・電磁石
起動式自動ビン扉開放装置システムを示す。
【0067】図14は、図16ならびに図12と図15
にも図示してある開放したビンに信号送出可能なビンの
空き(利用可能なビン)の検出器の実施例を示す。
【0068】図15は、図16ならびに図12と図15
にも図示してある開放したビンに信号送出可能なビンの
空き(利用可能なビン)の検出器の実施例を示す。図1
5の論理回路図は図面に図示してあるように図6〜図8
との接続において同様のあらゆるシステムと使用可能で
ある。
【0069】図16は、図12と図15にも図示してあ
る開放したビンに信号送出可能なビンの空き(利用可能
なビン)の検出器の実施例を示す。図16は図10から
図13で固定式に装置しているビン内で軸旋回式に開放
する保安扉の代わりとして電磁石式ラッチにより開放し
た場合に自動的に引出しを押し出すようになしてある発
条装荷メールボックスビンを示す。
【0070】図17はシート偏向ゲート(ビン選択ゲー
ト)が選択したビン内に延出する部分的積み上げ棚を含
む別のメールボックス・モジュールである。
【0071】図18は各ジョブを入れたメールボックス
の脇に点滅する可変式利用者名表示装置を有し付随する
印刷装置と併せて図示した別のメールボックスユニット
の実施例である。
【0072】図19は別の流れ図で、典型的なメールボ
ックス利用者用検出器および利用者表示システムのため
の論理および演算の1つの例を提供する。
【0073】図20は別の流れ図で、典型的なメールボ
ックス利用者用検出器および利用者表示システムのため
の論理および演算の1つの例を提供する。
【0074】図21は別の流れ図で、典型的なメールボ
ックス利用者用検出器および利用者表示システムのため
の論理および演算の1つの例を提供する。
【0075】図22は“従来技術”と標記してあり、複
数利用者(複数ワークステーション)が電子印刷装置を
共有する電子的ネットワーク化システムの模式的全体図
で、本発明および親出願の22ページで言及し参照に含
めている1991年4月16日付米国特許第5,00
8,853号の図1から(参照番号を除き)の複写であ
る。
【0076】図面に図示したメールボックスユニットの
好適実施例を参照すると、これらは本発明の請求のシス
テムの単なる例であることが理解されよう。メールボッ
クスシステムを動作的に接続する印刷装置は、各種の印
刷装置を印刷装置側のわずかな変更または無変更で各種
システムの一部として接続可能であるため、部分的に図
示しているだけまたは図示していない。メールボックス
ユニットは各種印刷装置の出力レベルに適合するまたは
これを調節する入力を有するかまたはインタフェースユ
ニットまたは相互接続搬送部を既知の方式で設け印刷装
置出力シートをメールボックスユニットの給紙口へ順次
供給するのが望ましい。図示したメールボックスビン
や、コンパイラ、ステープラなど本明細書で図示または
説明しているものは実施例であり大幅に変更することが
有り得る。各種の変更を本明細書内で図示している場合
でも一般に以下では参照番号10をメールボックスユニ
ットまたはモジュールに用いる。同様に、一般に参照番
号11をそれぞれのメールボックス(ビン)に通して用
いることとする。
【0077】開示したシステムは印刷装置から順次出力
するシートを独立したジョブセットごとに、多数の変更
自在に割り当て可能な“メールボックス”ビンを有する
メールボックスジョブ仕分け補助ユニットの1つまたは
それ以上の一時的かつ変更自在に割り当てた“メールボ
ックス”に積み重ねるために提供するものである。特
に、本明細書の実施例においては、現在割り当ててある
利用者ごとに共有印刷装置(ファクシミリ受信装置また
は組み合わせユニットを含む)の各種利用者のシート出
力をメールボックス内にダイナミックに分離するための
ダイナミック“メールボックス”ユニットおよびシステ
ムを開示する。可変式表示装置は最後に特定利用者のジ
ョブを給紙してからジョブをまだ取り出していないビン
を表示する。収集済みおよび/またはステープル打ちし
た複数のジョブセットを全て1つのビンに積み重ねるこ
とがある。実施例に開示のシステムはまたステープル止
めしていない利用者シートを積み重ねおよびステープル
打ちせずに直接メールボックス内に順次積み上げるため
のバイパスも提供し得る。必要に応じて効率的に無制限
のまたは“仮想ビン”へ複数ジョブ積み重ねを提供する
ための正規利用者用追加一次割り当てビンの自動オーバ
ーフロー割り当ても開示する。一体型の移動シート偏向
板、コンパイラ、ステープラユニットは別個に指定した
利用者宛シートのジョブセットを積み重ね、重ねあわ
せ、任意にステープル打ちしてから独立しているが偏向
自由に割り当ててある1つまたはそれ以上の“メールボ
ックス”へ排出するために図示してある。開示の“メー
ルボックス”ユニットは少なくともメールボックスビン
の幾つかへのアクセスを制限するため“保安扉”を施錠
し、利用者アクセス符号の入力に応じて選択したビンの
電子的扉解錠を行ない、またその他の利用者向けの特徴
を有し得るものである。
【0078】しかし第1に、さらなる背景として、オフ
ィス全体またはその他のシステムおよび/または、1つ
またはそれ以上のメールボックスユニットとこれに関連
する印刷装置を含めるのが望ましいようなネットワーク
等の例について説明する。前述のように、共有印刷装置
出力ジョブは各種供給源から生成しメールボックスへ取
り込むことが出来る。たとえば、顧客がそれぞれのワー
クステーションから、たとえば後述するような画面上に
表示されるメニューまたはジョブチケットから、印刷装
置へジョブを送信することが可能である。
【0079】別の潜在的なジョブ供給源は、その印刷装
置に宛てたまたは転送されたファクシミリ文書またはメ
ッセージで、該ファクシミリメッセージと同時に指定受
取人のメールボックスまたはその他の利用者符号番号を
送信することが望ましい(プリントサーバまたはメール
ボックスユニットは指定受取人のワークステーションへ
確認メッセージを送信し、その利用者のメールボックス
にファクシミリを受信したことを通知することも可能で
ある)。つまり、ファクシミリ送信者はファクシミリ送
信装置(ファクシミリ装置またはコンピュータ端末)か
ら、たとえば数字キーパッドなどを用いて符号を入力
し、これが受信する印刷装置とそのメールボックスユニ
ットに誰が受取人か提示するように出来る。メールボッ
クスユニットは印刷したファクシミリジョブを正しい
(割り当て)ビンへ自動的に入れる。(ワークステーシ
ョン、印刷装置、サーバ、またはメールボックスの)電
話回線用モデム装置が指定受取人を発呼して、ファクシ
ミリを受信したことを伝える録音メッセージを送出する
(このような受け取り先符号を指定していない場合、フ
ァクシミリを施錠していない汎用ビンへ入れることがで
きる)。DIS/DCSファクシミリ電送信号に関する
CCITT(現ITU−T)のG3規格は発信元電話番
号用に20桁のフィールドを有し、またその打ちの10
桁だけが米国国内での電送に必要とされるので、受信し
たファクシミリ通信を複数の出力“メールボックスビン
を設けてあるファクシミリサーバの指定したビンへ自動
的に供給するため、通常未使用のフィールド部分を用い
て既知の“メールボックス”ビン符号番号を通信開始時
ファクシミリ転送の一部として送信することが出来る。
【0080】印刷ジョブはまた別の人のメールボックス
へ直接送付し、宛先のワークステーションへ届けなくと
も良い。たとえば、別のシステム利用者の署名を必要と
するような契約書のハードコピーを誰かが送信したいと
する。それぞれの様式を電子的コピーで電子メールしな
くとも、本明細書で説明するように、メールボックス宛
先をつけて印刷を命令すれば印刷装置へもまたはその代
わりとして印刷のために送信し、ハードコピーをすぐに
印刷し宛先人に割り当ててあるメールボックスビンへ届
けることが出来る。
【0081】メールボックスシステムを含めて使用でき
るようなシステムについての背景として、以下のような
ゼロックス社の米国特許がネットワーク、サーバー、印
刷装置(通常は共有する利用者の遠隔端末用)を有する
システムの実施例を含んでいる:第5,153,577
号、第5,113,517号、第5,072,412
号、第5,065,347号、第5,008,853
号、第4,947,345号、第4,939,507
号、第4,937,036号、第4,899,136
号、第3,958,088号、第3,920,895
号。また富士ゼロックス社米国特許第5,113,35
5号もこれに含まれる。プリントサーバの開示に関する
記述は、ハーゾグ(Herzog) らの1987年3月17日
付アイ・ビー・エム社米国特許に含まれる。
【0082】印刷装置制御の実施例についての記述はゼ
ロックス社米国特許第5,133,048号および19
90年10月発行のチャールズ・ルコンテ(Charles Le
Comte )著“ゼロックス・ドキュテック(DocuTech)プ
ロダクション・パブリシャー(The Xerox DocuTech Pro
duction Publisher )”(ビスカップ・インターナショ
ナル社、マサチューセッツ州ニュートンビル(BIS CAP
International, Newtonville MA )に見られる。またゼ
ロックス社米国特許第5,170,340号と受理米国
特許出願第07/591,324号にも、これのネット
ワーク化についてと、HP・PCL4等による文書印刷
について記述がある。さらに、ElixiForm/ElixiSys、El
ixiGraphics およびElixiFont を含むゼロックス社印刷
生産性シリーズ:エリクシール版ハイライトカラー2.
10a版(Xerox printing productivity series: Eli
xir Edition for Highlight Color Version 2.10a )も
記述がある。
【0083】さらに初期の背景技術として、選択的電子
的に対応可能なモジュラー型印刷装置とインタフェース
またはネットワーク接続した各種の用紙走査または電子
画像電送入力装置の概念が、“多重入力システム”と題
する1968年8月30日出願1971年7月27日付
のゼロックス社米国特許第3,597,071号に開示
されている。またドナルド・R・アンドリューズら(Do
nald R. Andrews et al.)の、複数画像供給源を含む複
写機または電子印刷装置入力および制御に関する原出願
1976年10月4日、1986年11月18日付アイ
・ビー・エム社米国特許第4,623,244号も記述
がある。
【0084】また印刷装置付き商用ネットワークシステ
ムに関する記述は、顧客のノベルNetWare 3.11ネッ
トワーク用“ネットワークサーバ”を含み、各種ネット
ワークプロトコルおよび“イーサネット(Ethernet)”
をサポートするゼロックス社の1992年の“ドキュテ
ック”出版システム(DocuTech publishng system )の
“ネットワーク・パブリシャー”版に見られる。イース
トマン・コダック社の“ライオンハート(LionHeart
)”も同様である。ネットワーク出版についてはシェ
リル・E・カリッド、クレイグ・A・ジレット共著、カ
リフォルニア州アラメダのSYBEX社(SYBEX, Inc.,
Alameda, CA)の“ノベルNetWareをマスターする”に
記述がある。またマサチューセッツ州ニュートンのデー
タメーション(DATAMATION, Newton MA )の“いつでも
どこでも(ほとんど)好きなときに印刷(Print (Almos
t) Anything Anywhere)”では、あらゆるプラットホー
ムからのほとんどあらゆる文書をあらゆる印刷装置へ転
送するための汎用トランスレータを意図したアイ・ビー
・エム・ペナント・システムズ社の“印刷サービス・フ
ァシリティ/2(Print Services Facility/2 ):PS
F/2”について特に記述している。
【0085】前述の従来技術で述べられているように、
システムまたはネットワーク環境における印刷装置の制
御およびそのソフトウェアは印刷装置それ自体に含める
ことが出来る。しかし一般にシステム印刷装置統合ソフ
トウェアの大部分の操作はシステム内で接続してある
“プリントサーバ”(通常はスタンドアロン型または専
用の共有小型コンピュータまたはPC)において行な
う。プリントサーバの機能または能力を提供するユニッ
トの別名または形式は“共有インタフェースユニット”
である。
【0086】変換ソフトウェアを有するネットワーク上
のワークステーションは印刷サービスと相互作用でき
る。このソフトウェアは利用者が文書を印刷する要求を
発したときに自動的に実行される。これはワークステー
ションで用いられる文書フォーマットを“インタープレ
ス(Interpress)”マスタに変換して印刷サービスへ転
送する。印刷手順を実装しているネットワークキューイ
ング・サブシステムがこの転送を実行し、Interpressマ
スタの追跡用に内部の印刷キューとインタフェースす
る。内部印刷キューによって処理の各種段階での文書の
移動が容易になる。キューは大量の文書を保持し、これ
らを受信した順番で処理でき、また順位の組み換えも可
能である。一般に、印刷ジョブは利用者が印刷要求を起
動してから数分以内に印刷装置の出力トレイ内で入手で
きるようになる。利用者はプリントサーバ端末を介して
またはワークステーション上で要求を作成することによ
りキュー内の印刷ジョブの状態とこれの順番を確かめる
ことが出来る。結果表示でジョブがキューに組み込ま
れ、整形され、または印刷されているかを利用者に表示
する。
【0087】印刷中またはファクシミリ送信段階で、メ
ッセージを生成し、印刷装置に関するあらゆる障害たと
えば印刷用紙の補給が必要などを報告することが出来
る。
【0088】別のワークステーションから別の方法で印
刷サービスにアクセスすることが可能である。文書を印
刷するには、利用者がマウスのクリックまたはその他の
命令で、ワークステーションのデスクトップ上の印刷装
置アイコンへ簡単に文書を“複写”または“移動”し、
ゼロックス社のワークステーションのように、表示され
る印刷オプションを設定できるのが望ましい。たとえば
IBM PCのような他のワークステーションからで
は、アクセスを取得するためにメニュー項目を選択する
かまたはコマンドを打ち込む必要がある場合がある。ワ
ークステーションで選択自在な印刷オプションには、コ
ピー部数、選択範囲の印刷、用紙寸法、画像方向、印刷
装置の選択、およびファクシミリ装置へ送信する場合の
電話番号が含まれる。さらに、オプションシートにより
利用者はInterpressまたはその他のマスタを消去、また
はワークステーションのデスクトップ上に保持しておく
かを指定することが出来る。
【0089】ネットワーク間ルーティング・サービスを
用いると、利用者は“Interpress”またはその他の印刷
マスタをネットワーク経由で転送、および/またはイン
ターネット経由で別のローカル・エリア・ネットワーク
へ転送することが出来る。電話線、ツイステッドペア
線、同軸ケーブル、マイクロ波、セルラホン電話、赤外
線送受信機、および/またはその他のデータリンクのい
ずれかを用いることが可能で、1つの場所で作成した文
書を、同じ場所および遠隔地の数百または場合によって
数千マイル離れた場所へ、数秒で自動的に印刷サービス
へ転送できる(これらのデータ転送媒体または担体のい
ずれもメールボックスユニットとこれに付属の印刷装置
および/またはプリントサーバの間で用いることが出来
る)。
【0090】以下では図面を参照して好適実施例につい
てさらに詳細に説明を行なう。第1にスタンドアロン型
印刷装置出力“メールボックス”ジョブ仕分けユニット
10とこれの複数ビン11、および一体型ジョブコンパ
イラ・仕上げ装置ユニット例えばこれらの例として90
などの各種実施例が図示してある。従来の丁合い済み電
子式印刷装置出力または類似のものから順次受信した複
数ページ文書よりなるハードコピーはメールボックスユ
ニット10に供給しジョブシートの宛先を特定のビン1
1に割り当てるように自動制御される。メールボックス
ユニット10は利用者のジョブの全部の指定シートを利
用可能なビンへ、または利用可能性に基づいてその印刷
装置使用者に一時的に割り当ててあるビン11へ区分す
る。
【0091】前述のように、開示したメールボックスユ
ニット10は、ほとんどあらゆる従来の印刷装置出力に
取り付けるまたは単にそのとなりに移動するだけの汎用
または専用スタンドアロン式ユニットとすることが出来
る。所望すれば、ビン数を増加させるために従来技術の
シート通過式フィーダおよびゲートを用いてちょうど複
数のソータのように複数ユニット10を直列に接続する
ことも出来る。区分において一般に周知のように、所望
ならソータビンユニットはこの方法で延出させまたは直
列接続してさらに多くの利用可能なビンを提供すること
が可能である。ある種のファクシミリ受信装置またはそ
の他の印刷装置では、第1に既存の出力受信トレイから
取り出すのが必要または望ましいことがある。出力トレ
イはしばしば容易に着脱自在な“引っかけ式”プラスチ
ック製部材である。電気的または機械的連動または相互
接続は必ずしも必要とされない。ジョブ区分ユニット1
0は多機能ユニットを含む各種印刷装置出力から1つま
たはそれ以上のシート入力20へ入力するシートを取り
扱う。入力20は所望ならば軸旋回式またはその他の縦
方向に調節可能な入力ランプおよびまたはフィーダを設
け、インタフェースモジュール内において印刷出力の各
種レベルを位置揃えすることが出来る。左側および右側
のシート入力はメールボックスモジュールの2つの対向
する側面の一方で異なる水準で共有印刷装置のシート出
力と動作的に係合するようになして多数の異なる印刷装
置出力および出力水準を汎用的に受け入れられるように
する。入力20はたとえば入ってくるシートを第1にユ
ニット上部へ供給するための入力フィーダ装置24を含
む。ここに図示したように、図4A、図4Bおよび図9
に図示したような従来技術の縦方向摺動シート搬送ベル
ト26フィーダの外側面平坦部または彎曲部を左側シー
ト入力にまたはインタフェースモジュール16またはそ
の他の縦方向フィーダを図1または図4Cに図示したよ
うに右側入力に用いることも出来る。印刷装置の出力は
出力する度に個々の積み重ねていないシートとして順次
取り込まれるので、シートセパレータはユニット10に
は不要であり、そのため非常に簡単な入力フィーダを用
いることが出来る。印刷装置の既存のシート出力トレイ
に到達するように装置してそのトレイからシートを引き
出すのでも良い。ユニット10の入力フィーダ24は給
紙口経路20へのシート前縁の到着を検出して起動する
従来のシート入力センサーを有するのが望ましい。
【0092】メールボックスユニット10の内部シート
供給では各種の既知のソータシート搬送部を使用でき、
その多くは本明細書で言及した従来技術に図示されてい
る。印刷装置の各出力シートをユニット10の入力フィ
ーダ24または類似の装置で取り込んでからの、さらな
る供給は図示したようなベルト26と係合するローラ2
5がベルト26に沿ってビン選択兼供給手段30にシー
トが到達するまで供給するようにした供給ニップを形成
させる従来技術で行なうことが出来る。ここで、移動ベ
ルト26の内側平坦部または彎曲部は、シートを載せて
ユニットの上部から下向きに一連のゲートまたはシート
偏向板32を通過し、シートが後述するように選択した
ビンまたはトレイ11の入口近くの開いたゲート32に
到達した時に選択したビン11へシートが偏向されるま
で搬送を続ける。
【0093】前述のように、メールボックスユニット1
0の各種部材は本明細書で説明するように制御また偏向
する以外は商業的に入手可能でもあるような従来技術品
で良い。シート偏向機構を備えた移動式ゲートまたは独
立した関連ビンゲートによりシート搬送から入力シート
を選択したビンへ供給またゲートする各種の供給および
ゲート構造は従来技術において周知である。ここで図示
したのは、可動式摺動ベルト26搬送システムおよび供
給ベルト26から選択したビン11へ選択的にシートを
偏向させるための複数の固定式だが軸旋回するシート偏
向板32である。
【0094】前述したように、実施例のメールボックス
モジュールユニット10の全体的動作は本明細書で説明
した動作のためソフトウェアにより従来技術でプログラ
ム可能な一体型の従来の低価格マイクロプロセッサチッ
プ制御装置100で制御する。このようなシステムは本
明細書で説明する機能のために、さらに所望すれば、本
明細書で説明する各種のその他の機能、たとえば紙詰ま
り検出や、紙詰まり排除指示などにも充分な容量と対応
能力を有している。
【0095】本明細書のシステムにおいて、ビン11の
幾つかまたは全部は、後述するようなビン扉解錠システ
ム50で一側面(または一端)から開放でき通常は施錠
してある保安扉52により部分的にまたは完全に封止す
るのが望ましい。
【0096】任意でユニット10の最上部のビンまたは
トレイ11aを従来通開放または“共用”ビンとして用
いられる。最上部ビンは他の重ねてあるトレイによる積
み重ね高さ制限がないことから宛先の指定がないまたは
未知の利用者のジョブ、紙詰まり排出、等に用いるのが
望ましい。
【0097】前述のように、また多様な図面同士の間の
差として図示されているように、メールボックスユニッ
ト10はモジュール式またはスタンドアロン式装置だ
が、ことなるトレイ/ビンの組み合わせおよび間隔に柔
軟に対応し得るようにもなすのが望ましい同一の枠の装
置へ可変式に装着する棚および/または可動式シート積
み重ねトレイのシステムの実施例はたとえば前述のマン
デルら(Mandel, et al.)の米国特許第5,098,0
74号および米国特許第3,907,279号に図示さ
れている。その他のこのような可変式棚装着システムは
壁装着用本棚で周知で、たとえば縦方向に固定した溝を
切ってあるレールに端部が“J”字状の本棚またはラッ
ク支持を片持ち梁式に装着する。
【0098】本システムで可能な各種のメールボックス
ユニット10の再設定の幾つかの例を特に図4Aから図
4Cなど異なる図面で図示した。図示したように、本出
願で開示するメールボックスモジュールユニット10は
各種要件に適応し得る広範囲の出力設定に柔軟に対応す
る。多数の独立した印刷装置またはファクシミリ装置共
有利用者のために用意した相対的に小容量(たとえばシ
ート100枚程度)メールボックスビンの数はそれぞれ
がユニット10の主枠に容易に追加したりまたはここか
ら取り外せる4または5ビンのモジュールで製造でき
る。しかし図示したように、図示したような1つまたは
それ以上のスタッカトレイ14システムも1つまたはそ
れ以上のメールボックスビンモジュールの位置に同じ枠
上に(縦方向に重ねるように)装着して大容量積み重ね
を行なうための大きな縦方向の自由空間を提供すること
が出来る。これによってたとえば90などのメールボッ
クスビンとインタフェースする同一のコンパイラ/ステ
ープラカートリッジから複数のステープル止めしたセッ
トを積み重ねる容量を提供するのが望ましい。つまり、
排出トレイ14の入力はビン11への入力とほとんど縦
方向の位置が揃えてある。これは大容量スタッカが望ま
れるホスト装置接続の印刷装置に、特に、個人宛ての宛
先のメールボックスではなくビン出力区分が少なくてす
むような“1つの部門で使用する”印刷装置として用い
る印刷装置に対応するものである。
【0099】しかし、紙が溜るにつれてコンパイラの排
出レベルより紙束の最上部がわずかに低くなるように下
向きに移動する従来の排出トレイ14の代わりに、本発
明ではコンパイラ/ステープラユニット90または類似
のものをトレイ14が埋まるにつれて上向きに動かし得
るのが望ましい。これにより、トレイ14のエレベータ
機構なしでコンパイラユニットから選択したメールボッ
クスビン11へジョブを振り分けるためにも使用するビ
ン指示エレベータ・システムを使用して、簡単な固定式
トレイ14を使用できる方が望ましい。これ以外にまた
は追加として、前述のマンデルの米国特許第5,09
8,074号または米国特許第5,137,265号、
第5,026,034号、第4,541,763号、ま
たは第4,880,350号で説明しているのと同様
の、従来技術のエレベータ式スタッカトレイを用いても
よい。
【0100】メールボックス10の(または印刷装置と
メールボックスの間に装置するインタフェースユニット
16の)もう1つの任意の特徴は、ビンの手前のメール
ボックスモジュール入力シート経路内に任意で追加のオ
ンラインシート処理サブシステム、たとえばシート回転
装置、シート反転装置、シート穿孔器、シグネーチャ折
曲器、Z折曲器、シート挿入装置、パージトレイ等また
はこれらの何らかの組み合わせを提供することである
(これらはどれもそれ自体が周知であり本明細書で詳細
を示す必要はない)。このような装置をたとえばメール
ボックスユニットの着脱・置換自在な上部(または底
部)サブモジュール10aに装置し、容易に前記の機能
ユニットを別のサブユニットへ換装することで多様な顧
客の要望に簡単に対応できるようにすることが出来る。
たとえば、シート回転装置は図1の17で図示したメー
ルボックスシート入力経路内に位置決めできる。一般に
シート回転装置はシートの一方の側面を他方より高速で
移動させ、シートが90度回転するまで(可変速モータ
または駆動を用いるなどして)供給経路の一方の側で1
つのシート供給ニップに他方よりゆっくりシートを供給
するまたは保持しておくことで作動する。これにより横
向きまたは縦向きにシートをビン11に積み上げるか、
および/またはステープルをセットのどちらの側面に打
つかの選択が出来る。前述のマンデルらの米国特許第
5,090,638号に加え、米国特許第3,861,
673号、米国特許第4,473,857号、米国特許
第4,830,356号、米国特許第5,145,16
8号に他のシート回転装置が図示してあり、その幾つか
はインタフェースモジュール内に図示してある。EKの
米国特許第4,602,775号と富士ゼロックス社の
米国特許第5,172,162号でも印刷装置または複
写装置とソータ、仕上げ装置、またはその他の出力ユニ
ットとの間の反転装置またはその他のシート処理装置を
備えたインタフェースモジュールを図示している。オン
ラインZ折りおよびその他のシート折曲システムの例は
本出願と同一のマンデルへの1991年12月31日付
米国特許50,266,556号に示してある。オンラ
インシート穿孔ユニットの例にはゼロックス社の米国特
許第4,819,021号、米国特許第4,998,0
30号、米国特許第4,763,167号が含まれる。
シート反転装置特許の例はゼロックス社の米国特許第
3,833,911号、第3,917,257号、第
4,359,217号、第4,673,176号を含
む。前者2件はゼロックス社製“4500”型複写装置
でソータと組み合わせる任意の反転装置を示す。装丁ま
たはその他のシート挿入装置などの例は1991年11
月/12月のゼロックス社XDJ出版物381ページか
ら383ページ、および米国特許第4,626,156
号、第4,924,265号、第5,080,340
号、第4,602,776号に開示されている。本明細
書では例18を図9に図示した。シートを図9に図示し
たシートトレイの一方とフィーダから印刷装置または制
御装置100が選択した時刻に供給して、同じコンパイ
ラ/ステープラへの同じシート経路内に進む印刷装置か
らのジョブシートに挿入する。
【0101】たとえば17インチの大きなシートが印刷
装置から送出されるという信号を受信した場合、または
メールボックス給紙口センサで検出した場合には、この
ようなシートを前述のようなシート経路内の17などの
シート回転装置または類似の装置で回転させ、短辺を最
初にビン内へ積み重ねるようにする。これ以外では、シ
ート折り曲げ器をシート経路内に用意してある場合、大
きなシートは積み重ねる前に折り曲げることが出来る。
つまりメールボックスビンはこのように異常に大きな寸
法のシートに対応するような大型とする必要はない。
【0102】図1に図示したように、サブモジュール1
0aも別のゲート式の、メールボックスユニットを通っ
て別のメールボックスユニットへのバイパスシートフィ
ーダ経路12を用いてビン容量を増加させるまたはさら
なるメールボックスユニット内でさらなるシート処理選
択を行なうように出来る。
【0103】このような選択的追加シート処理の特徴
は、前述のようなビン選択システムおよび/またはコン
パイラ/仕上げ装置ユニットへ別のシート供給経路に沿
って下向きに供給する前に、入力シートを第1にユニッ
ト10の上部の(存在していれば)サブモジュール10
まで一本のシート供給経路で上向きに供給するような
(または底部にサブモジュールを備えていれば逆方向
に)ユニット10シート供給システムで補助するのが望
ましい。
【0104】これらの置換自在なサブモジュールの特徴
は左側または右側のシート入力どちらかに提供でき、な
おかつ“汎用”メールボックスユニットの設定のいずれ
においても同一のメールボックスユニット枠および紙搬
送部を使用可能である。つまり、メールボックスモジュ
ールは共有印刷装置のシート出力を回収するための重ね
合わせた複数メールボックス印刷ジョブ回収トレイのア
レイを有し、また置換自在な上部または底部の縦方向の
モジュール式サブモジュールも有している。メールボッ
クスモジュールはそれぞれ左側または右側のシート入力
からそれぞれ縦方向にサブモジュールへシートを供給す
るための右側と左側両方を有することが出来る。置換自
在なサブモジュールは、経路内のシートを順次処理する
ためメールボックスモジュールのシート経路内に1つま
たはそれ以上の交換自在なシート処理モジュール、たと
えばシート回転装置、シート反転装置、シート穿孔器、
またはシート挿入装置などを有することが出来る。メー
ルボックスモジュールはこのサブモジュールから選択し
た印刷ジョブシート回収トレイまで第3の一般に縦方向
のシート搬送経路を有する。前述のように、メールボッ
クスモジュールは各種のシート回収トレイを別々に様々
な位置で着脱自在に装着することの出来る装着枠を有す
るのが望ましい。
【0105】図3ならびに図1と図2に図示したメール
ボックスシート区分システム30の例において、複数の
シート区分ゲート32は回転自在な軸33上に一般に直
線的に装着して複数のゲートユニット34を構成する。
これらのゲート/軸ユニット34の個数と間隔はビン1
1の個数および間隔に等しい。これらは複数のベルト2
6シート搬送部に近接して平行にまたこれに沿って縦方
向に間隔を開けてある。同じ軸33はシート供給ニップ
を形成するシート経路アイドラ・ローラも図示したよう
にベルト26のそれの面で支持する。しかし本発明の区
分ゲートユニット34は、従来技術のようにビンに直接
的に隣接させるのではなく、水平方向にビンから可動式
コンパイラ/ステープラユニット90の間隔(幅)だけ
離してある。軸旋回式ゲート32の一組または1つのユ
ニット34が軸旋回すると、各ゲート32の端部フィン
ガ32bを含む上部表面32aがシート偏向板として作
用して、そのゲート34の位置でシート搬送ベルト26
からシートを反らせ、その選択したビン11の位置で隣
接するコンパイラユニット90内へ(またはこれを通っ
て)進める。選択した単一行のゲート32(1つのゲー
トユニット34)はエレベータ装置/コンパイラユニッ
ト90上のカム式アクチュエータ35と軸旋回式ゲート
ユニット34の軸33上のゲート開口部カム追従部との
直接的機械的係合により軸33の周りを軸旋回する。こ
れによって縦方向のシート搬送ベルト26の間の空間を
介してその組のゲート32の前記端部フィンガ32bを
軸旋回させるので、フィンガ32bは上部表面32a上
にシートを受け取る位置に移動しベルト搬送部からコン
パイラユニット90内へシートを反転させる。
【0106】同時に、他の軸旋回式ゲート32は全て重
力によって閉止(縦)位置に引き寄せられており、裏面
または左側側面32cがシート案内または遮蔽として作
用して、搬送ベルト26の縦方向経路に沿ってシートが
移動するように維持している。
【0107】コンパイラ・エレベータ装置がコンパイラ
ユニット90を別に選択したビン位置へ移動させると、
それまで開いていた隣接するビンのゲートが再び閉じ、
他の新しく選択したゲート34の組32が軸旋回式に開
く。これにより各ビンあたり1個の複数電磁石およびビ
ン選択のための配線の必要性を排除している。本発明で
は複数で2モードのゲートを用い、選択したビンへのシ
ート経路の一部も構成する可動式コンパイラユニットに
より一度に1つだけがカム式に独立して開く。つまり本
発明のユニット90は作動するとシート区分およびビン
選択システム30の一部を構成する(可動式ゲートソー
タ(たとえばノーフィン(Norfin Co.)社のシュネリン
グら(Snelling et al.)の米国特許第3,414,2
54号)は従来技術のソータにおいて公知である。しか
し通常の場合これらは単一の、非軸旋回式ゲートを有
し、これら自体がビンとベルトおよび/または真空式シ
ート搬送部の間にベルトへと常に延出している一組の非
軸旋回式偏向板を有しており、この単一のゲートがエレ
ベータ機構によりビンの間を上下に移動する)。これと
対照的に、本発明ではコンパイラユニット90がこれと
隣接するビンに向かって縦方向に上下移動し、ゲートが
移動するのではない。類似の既知のエレベータ機構、た
とえば上部または底部に装置したモータにより回転する
長いネジ軸または駆動ケーブルのベルト・アンド・プー
リー機構等を、本発明のコンパイラ/ステープラユニッ
トに使用できる。後者の場合、コンパイラユニットは従
来技術の昇降レール上または円滑な円柱状支柱に沿って
従来技術の摺動式の昇降をさせることが出来る。
【0108】ここで特に図2を、また図1と図3も併せ
て参照すると、シートのジョブセットのコンパイルおよ
びステープル打ちおよび/または排出システムの例90
は、たとえば、本出願と同一のバリー・P・マンデルら
によるゼロックス社の1992年5月26日付米国特許
出願番号第07/888,091号(ドケット番号D/
91697)に開示され説明されている装置とそれ自体
類似している可能性がある(もう1つのこのようなコン
パイル兼ステープラシステムが同一出願人による前述の
米国特許5,098,074号に開示してある)。シー
ト偏向またはビンゲートシステム30から順次入ってく
るシートは全ての場合にユニット90の入力供給ニップ
91へ供給する。しかし、図1の破線の経路で図示した
ように積み重ねまたはステープル打ちせずにすぐ隣接し
たビン11内へコンパイラ/ステープラユニット90を
介して直接シートを供給するか、またはシートをコンパ
イラ・トレイ92へ落し込むことで第1に積み重ねてか
ら後ろ向きに供給してコンパイラ・トレイ92の下降積
み重ね後壁92aに対して端を揃える。セット積み重ね
および位置合わせの間に、積み重ねたセットの排出アー
ム装置93(駆動ローラ94とも)が、(コンパイラト
レイ92の出口で)実線の位置として図示したように、
排出アイドラ・ローラ95と接触しない上側位置に来
る。つまり積み重ねサイクルの間、セット排出アーム装
置93は積み重ねトレイ92内のシートのどれとも接触
しない上側位置に来る(積み重ねせずに(バイパスまた
はソート・モードで)コンパイラ90を経由してビン1
1へ単一シートを順次直接的に供給する場合、排出用ロ
ーラ94はローラ95と係合する下側位置に保持され
る)。給紙口ロールのニップ91から到着シートを排出
し一時積み重ねトレイ92へ落とし込み、シートが下向
きに傾斜したなら、到着シートの上部表面は回転自在で
摺動式の可撓性コンパイラベルト96とも接触して、ベ
ルトがシートを後ろ向き下向きにトレイ92の後壁に対
して完全に突き当たるまで駆動する。この形式の圧縮自
在な開口または“フロッピーベルト”押し出し装置また
はコンパイラ補助装置は、1989年11月28日付イ
イダ(N. Iida)らへのキヤノンの米国特許第4,88
3,265号、および米国特許第5,137,265号
および欧州特許第346,851号にさらに開示されて
いる。後続の各ジョブシートはこの方法で直前のシート
の上部にトレイ92内で積み上げられる。従来技術の横
方向位置決め圧板もこれについて前述した従来技術のよ
うに設けることが出来る。つまり各シートを排出しフロ
ッピーベルト96の回転により積み重ねトレイ92内の
シートの一番上の表面に対して後部の位置決めが済む
と、横方向の圧板が係合してトレイ92の横方向の位置
決め辺縁へ各シートを持ち上げる。フロッピー位置決め
ベルト96も可撓性があり上部だけで保持されているの
で、横方向には容易に変形する。積み重ね動作中であっ
てもシートは部分的にこれに隣接するビン11に延出し
また残存しているのでメールボックス全体の幅を節約で
きる。つまり積み重ねトレイ92は前述のマンデルの米
国特許第5,098,074号またはキヤノンの第5,
137,265号に述べられているように大半のシート
寸法に対して部分的にシートを保持するだけの棚であ
る。
【0109】システム90では図示していないが、これ
以外にも所望すれば細長く一般に水平方向のゲート32
の延出部を部分的積み重ねトレイ92の少なくとも一部
として用いることが可能である。図17に図示したよう
に所望なら積み重ね用に選択したビン内に部分的に軸旋
回するように製作することが出来る。
【0110】セットの積み重ねが完了し(ジョブセット
全体を重ね合わせ)長手方向と横方向に位置決めしたな
ら、積み重ねた束をステープラ97またはステッチャ、
またはその他の適切なセット貼り合わせ装置たとえば前
述の従来技術に図示されているような装置を用いて相互
に貼り付けられる。従来技術において図示してあるよう
に、またそれ以外にも周知のように、ステープル止めま
たはその他の貼り合わせはセットの一隅、または1つの
辺縁に沿って、またはサドルステッチ(中綴じ)状に中
央スプラインに沿って行なうことが出来る。しかしセッ
トのステープル止めはここでは必要とされない。ステー
プル止めしてもしなくても、排出装置93は積み重ねを
完了したセットの上部表面上に自動的に下降してニップ
を形成し、93の破線の位置で示したように、排出用ロ
ーラ94と排出アイドラ・ローラ95の間にセットを把
持する。積み重ね(また通常はステープル止めした)セ
ットは積み重ねトレイ92から取り出されこれに隣接し
たビン11まで完全に駆動されてトレイ底部13に積み
上げられる。
【0111】本発明のセット排出装置93は例である。
セット排出は搬送ベルトまたは機械的押し出しフィン
ガ、またはその他の適切なセット搬送装置で実現するこ
とも出来る。セット排出後、装置93が持ち上りこれの
初期位置へ復帰するとシート排出ニップ94、95が開
き、コンパイラ装置90は別のビンに移動した後これに
別の後続するコピーセットを積み重ねる準備が完了す
る。
【0112】つまり、メールボックスユニットと一体型
で印刷装置出力のセットを積み重ね、位置揃えし、束ね
るための単一で位置変更自在な小型のコンパイラ/ステ
ープラユニット90を提供する。コピーシートは傾斜し
た積み重ねトレイに排出され各シートは位置が揃うよう
に補助される。各シートは圧板機構により横方向にも移
動することが出来る。積み重ねトレイの高さおよび/ま
たはシート入力の高さは所望なら調整可能である。シー
トの全セットを積み重ね完全に位置揃えしたなら束をス
テープラまたはその他の手段で束ねるかまたは束ねるこ
とをせず、一組として積み重ねトレイからこれに隣接す
るビンへ排出する。本システムは次のコピーシートのセ
ットを続けて受け入れ積み重ねられるように初期位置へ
復帰する。しかし前述のように、複数モードで動作する
システムであるから、シートを直接的に順次ビン11へ
供給してそこに積み上げる単一シート通過フィーダとし
て機能させることも出来る。
【0113】前述のように、コンパイラ/ステープラユ
ニット90をセットのシート枚数に関連した縦方向の距
離だけセット排出後にせり上げ、後述するように積み上
げを補助するため特に大容量ビンまたは大容量積み重ね
トレイ14用として、もっと高い位置から同一ビン内に
次のセットを排出することが出来る。
【0114】図1に図示したように、メールボックスユ
ニット10の利便な上部表面上には数字キーパッド10
2とそのそばにLCDまたはその他のオペレータ用表示
装置104を装置できる。両方とも後述するようにメー
ルボックスユニット10の制御装置100へ動作的に接
続する。本明細書で使用している術語“キーパッド”は
従来技術の数値入力用または英数字入力用キーボード、
CRTタッチスクリーン領域、またはその他の打鍵取り
込み装置または音声入力装置のあらゆる単純または低コ
ストなものを包含することを意図している。さらに、印
刷装置のユーザーインタフェース(UI)内のキーボー
ドを用いてもよい。
【0115】前述の同時出願中で共通して譲受される米
国特許出願第17/933,640号および第07/9
33,831号では、単純なプログラム式ユーザーイン
タフェース(すべて同一で単一の簡単なキーパッドによ
る)の実施例を提供しており、これらも本発明のメール
ボックスユニットと組み合わせて使用することが出来
る。パスワード(暗証番号)は印刷ジョブ受信中を除き
いつでも好きなときに変更できる。パスワードは施錠ビ
ンを解錠するために入力しなければならないようになす
のが望ましい。初期割り当ての数字4文字からなるまた
はその他のパスワードは従来技術のソフトウェア技術を
用いて容易に変更することが出来る。このような制御ソ
フトウェアにおいては、古いパスワードが新しいパスワ
ードで置き換えられ、ソフトウェアが利用者の入力した
パスワードとその利用者用にメモリ内に記憶してあるパ
スワードとを照合する。パスワードが適合すると施錠機
構に合図して特定のビンを解錠する。通常は異なる使用
者のビンには異なるパスワードが必要だが、パスワード
を共有する、および/または“マスターキー”パスワー
ドと組み合わせることも可能である。本明細書で説明す
るようなビンの保安扉施錠システムでは、パスワード入
力後に一度に複数のビンを自動的に開放したりまたは1
つづつ開放することが出来る。所望すれば、紙詰まりま
たは停電の場合に備えて独立した鍵でオペレータがアク
セスできる機械的解錠システムを全てのビンについて用
意することも出来る(ユニットの側面全体を軸旋回式に
開放するなど)。
【0116】パスワードを変更する別のシステムは、キ
ーパッド入力の代わりにシステムのネットワーク経由で
送信するおよび/または印刷装置で符号化したカバーシ
ートを用いるものである。印刷装置で予め設定しておい
たまたは特別に印刷したカバーシートの符号パターンを
制御装置100に接続してあるシート入力20内の光学
検出器が読み取り、同一のまたは後続のカバーシート上
の別の符号を続けて読み取らせることで、ジョブのビン
割り当てカバーシート符号として記入したまたは印刷し
たパターンの代わりに新しいパスワードとしてメモリ内
へその情報を入力するように出来る。
【0117】利用者のピンまたは符号番号は利用者の加
入しているネットワーク名または“ログオン”パスワー
ド、識別子、またはアドレスでもよい。前述したよう
に、システム利用者識別子は既存のシステム内のその利
用者から各印刷ジョブにすでに自動的に付随している。
【0118】ビン施錠および解錠システムでは、たとえ
ば図13および図16に図示したように、各ビンに電磁
石またはカムで作動するラッチを一個一個別々に取り付
けるのが望ましいが必ずしも必要ではない。または前述
の米国特許出願第17/933,640号または第07
/933,831号で説明されているような位置変更自
在な歯付き施錠ベルトを用いてもよい。積み重ねユニッ
トの移動を利用してカムを作動させ、たとえばビンの扉
の施錠ラッチを開放することによりビン解錠を行なうこ
とも可能である。電気的ビン施錠・解錠システムのもう
1つの例は前述のヨーロッパ特許庁公開出願第0,24
1,273号に説明がある。
【0119】たとえば図13または図16に図示してあ
るように、ビン施錠・解錠システム50は、それぞれの
選択した扉52を開放するための簡単なスプリングを仕
掛けてある簡単な電磁石式ビン扉ラッチ54を含み、扉
52を手で閉めたときに通常のカムまたは扉のストライ
カーが再施錠するようになしてある。検出器55を用い
て、たとえば扉が閉まっているときには検出器スロット
内に図示したような扉のタブがはまり込んで遮断するよ
うになしてある従来技術の光学的スロット検出器など
で、扉52が開いたまたは閉じたことを検出することも
出来る。しかし本明細書でも開示したように、このさら
なる機能のため“ビンの空き”検出器の2モード共有シ
ステムを本発明で開示していることで、余分なセンサー
とこれから制御装置100までの配線は必要ではなくな
る。
【0120】扉が開放したままのビンから制御装置10
0は信号を受け、紙詰まりと保安上の問題から扉が閉ま
るまでこれ以上のシートを供給させない。通常はアクセ
ス用扉を閉じているビンの施錠またはアクセス制限の機
能はコンパイラ/ステープラユニットが作動中また作動
しているビンまたはその隣接ビン領域内へまたは所望な
ら全てのビンに利用者が手を差し込むのを防止するもの
である。すなわち利用者がビンから取り出した直後の印
刷ジョブは別の新しく割り当てたビンへ回送する、また
は制御装置100が印刷装置にその利用者宛の全てのジ
ョブの印刷を停止させる、または印刷装置に全てのビン
扉が閉じるまであらゆる印刷を停止させることが可能で
ある。当然独立した安全スイッチを用いることも出来
る。
【0121】割り当てメールボックス11の位置で顧客
が自分宛の“メール”を見つけられるように指示または
補助する方法は多数存在する。自動式のビン扉開放はこ
の目的に望ましいものであり、本明細書で説明してい
る。顧客はさらにまたはこれに代わってメールボックス
ユーザーインタフェース(UI)液晶(LCD)104
またはその他の表示装置を観察することが出来る。UI
104は作動時に、所望なら多様な顧客名および現在メ
ールボックスユニット内にジョブを有する顧客のビン位
置を全てスクロールできる。あるいは、匿名による保安
が望まれるまたはこれを選択した場合、利用者はジョブ
のビン位置を表示させるためにアクセス番号を入力する
必要がある。すでに説明したように、ジョブを印刷装置
に送信する時点で施錠ビンの保安を指定してある場合、
顧客はPIN(符号)番号を入力し、UIがそのジョブ
の位置を示しまたそのビン(群)を解錠することが可能
である。
【0122】もう1つの任意の利用者通知の特徴は、メ
ールボックスユニットが従来技術の発音体またはその他
の音響信号装置を有してオペレータまたは利用者に対し
て印刷ジョブが完了した(割り当てたメールボックスビ
ンに全て積み重ねた)時点で(速やかに)取り出すよう
知らせることである。これはどのビンから取り出すべき
かを知らせる視覚的表示に追加してもよい。利用者がメ
ールボックスユニットの近くで待機しておりその利用者
の印刷ジョブが“プリント・オンデマンド”モードで実
行中の場合、施錠したビン扉は最後のシートが最後の割
り当てビンへ入るまで施錠したままにしておくのが望ま
しいことから、特に有用である。
【0123】本システムは、所望なら、印刷ジョブが完
了しビンに送出したら速やかにネットワークメッセージ
を自動生成してジョブ発信元の端末へ通達し、利用者の
画面に“印刷ジョブは#3ビンに揃いました”または
“印刷装置が紙切れです”または類似の状態メッセージ
を表示させることも可能である。または後述するよう
に、音声メールをこの目的で使用してもよい。
【0124】集中LCD、CRT、またはその他の共有
式共通表示104が好適であり配線およびハードウェア
の節約になるが、本システムは所望であればさらに任意
で、利用者に取り出すべき適切なビンを指示する表示ラ
ンプの発光部を利用者ビンまたはその近くに含められる
(この点に関しては、前述のソータビンの表示ランプ技
術を参照のこと)。
【0125】高度の“プリント・オンデマンド”保安を
利用者が選択した場合、これらのジョブは印刷装置また
はプリントサーバのバッファメモリ内に電子的に保存さ
れるがまだ印刷は行なわれない。その顧客が暗証番号を
入力してからジョブが自動的に印刷装置のプリントキュ
ー(印刷待ち行列)へ自動的に組み込まれ(待ち行列の
先頭へ)、印刷を開始してジョブをメールボックスへ送
出する。メールボックスUIはここでビンへのジョブの
到着予想時間(ETA:Estimated Time of Arrival
)、およびジョブが配送されるビン番号も併せて表示
する。
【0126】すでに述べたように、顧客がジョブをビン
から取り出すと、ビン空き状態センサーはシステム制御
装置に対し、その空のビンが新しいジョブでの使用およ
び/または利用者の再割り当てに利用可能であることを
示す。特定すればビン内部の検出システムが“メールボ
ックス”の利用可能性を決定する。
【0127】独自のビン空き状態検出システム110を
特に図14から図16で図示した。ここでは単一の小型
赤外線またはその他の光学検出ユニット112を各トレ
イの底部13で単一の開口部13a内に装置する。各単
一ユニット112は光ビーム発信器112aを一方の側
面にまた光検出器(受光器)112bを他方の側面に有
している。このようにして1つのビン床13内の1つの
ユニット112からの光ビームが次のビンの底部にある
次のユニット112内の受光器112bを上向き(また
は下向き)に照明し、これを順繰りに続ける。あるビン
11に何らかのシートが入っている場合、そのシートが
光ビームを遮蔽し受光器112で受光していないことが
信号される。つまり単一の小型で一体型の検出器パッケ
ージ112がひとつと接続リード線だけが各ビンまたは
トレイ11に必要で、単線のハーネスまたは接栓で良
く、各ビンごとの2つのユニットまたは筐体と2本の配
線セットは必要ではない。つまり本明細書で開示してい
る“ビンの空き状態”検出システム110ではハードウ
ェアならびに配線を節約することが出来る。別の言い方
をすれば、ビンの床13の単一のセンサーユニット11
2が発光部112aから1つの方向で隣接する次のビン
のセンサーの受光器112bへ一本の光ビーム14を送
信し、同時に、対向する方向で隣接するビン内のシート
により別の光ビームが遮蔽されていない限り同じ検出ユ
ニット112が対向する方向で隣接するビン内の検出器
ユニット112からの対向する方向からの別の光ビーム
も受光している。ここで各発光体/検出器ユニット11
2は、一般的な光学検出器ユニットにおけるのと同様
に、それ自身以外の上または下に隣接するビン内の前記
ユニット112と協働して作動する。使用可能な発光体
およびセンサーの単なる例としては図14に示すように
給紙方向に向いた端部または側面を滑らかに傾斜させて
シート端部が引っ掛からないようにしたプラスチック製
のブロックに装着したオプテック(Optek )社製製品番
号OP298および同じオプテック社製OP555があ
る。図示したように、各ユニット112の上部はビンの
トレイ底部13のシート積み重ね表面と等しいまたはこ
れより低い高さとしてビンへまたはビンからのシートの
移動を妨害しないように成すのが望ましい。
【0128】図14に図示したように、ビンの角度を補
償し尚且つ発光器ビームを直交させまたビントレイ内に
装着するにはセンサーユニット112はそれぞれがDs
in(a)に等しい距離Sだけビンのトレイに沿ってそ
れぞれからのオフセットをとる。ここで“D”はビント
レイ間の垂直方向の距離、また“a”は水平方向からの
ビンの成す角度である。または図16に図示したように
横向きに装着するのもよい。
【0129】前述のように、ビンの空き状態検出システ
ム110はさらに、同じセンサーユニット112を用い
て、抽出しまたはビンが開いたことならびに個々のビン
の内部に取り出していないシートジョブがあることを検
出することで2モードの機能を提供する。ビン内のシー
トにより遮蔽された同じ光ビームが同じビンの扉を開け
ることによっても遮蔽されるように出来る(これについ
てはビンの保安扉システムの開示と関連して本明細書で
さらに説明する)。
【0130】本明細書の新規の“ダイナミック”(可
変)利用者ビン割り当てシステムの重要な態様は、各
“メールボックス”またはそのために使用すべき独立し
たビンを新規利用者に再割り当てするために頻繁に検査
(更新)することである。つまり直前の利用者がビンか
ら印刷装置出力シートを全部取り出すことでそのビンが
利用可能になってから別の利用者への再割り当てを行な
うのである。ソーターまたは丁合い装置とは異なり、全
てのビンを完全に空(空き状態)にする必要はない。ダ
イナミックメールボックスシステムでは、どれか1つの
空きビンが別の空いていないビンの間にあっても、その
空きビンにジョブシートを供給可能である。本システム
を用いれば、利用者は矛盾のないビン割り当てを行なわ
なくてもよい。ビンは印刷装置の印刷ジョブ情報を元に
“先着順”方式で割り当てられる(ビンの割り当てはメ
モリ内に保存し何時でもジョブを取り出したいときに識
別できるように成す)。
【0131】これはメールボックス制御装置100へ電
気的に接続してありそれぞれのメールボックスビンごと
の上記で説明したまたはその他のジョブシートで切り換
え自在な“ビンの空き状態”検出センサーにより可能と
なる。特に図14から図16ならびに図12も参照され
たい。メールボックス制御装置は定期的にビン空き状態
センサー112を検査してどのビン11が現在空き状態
かを調べる。この問い合わせは印刷装置および/または
プリントサーバが印刷ジョブを送出する(および/また
は印刷準備段階に入る)度ごとに行なうのが望ましい。
たとえば図16の流れ図、図6から図8、図19から図
21、および図5に図示した電子的データ情報交換を参
照されたい。
【0132】その他の各種の“ビンの空き状態”センサ
ーは前述のおよびその他の従来技術で教示している。し
かしその多くは個々のビンではなくビンの幾つかまたは
全てを一組としてこれを光学的に検査するか、またはそ
の他の望ましくない特徴たとえば紙詰まりの排除で折れ
曲がりやすいようなスイッチ腕などを有している。典型
的な発光体/反射器によるシート検出システムはビン内
部で彎曲または屈曲した用紙がセンサーからの距離を変
化させたりまたは紙線維の屑または千切れた紙片による
遮蔽などの望ましくないエラーを発生する傾向にある。
これとは対照的に、センサーの発光体からのビームが検
出されるまでにビンの空間全体を通って垂直方向に上へ
通過し反射ではなく透過による検出なのでセンサーは遮
蔽または汚染される位置には存在しない。
【0133】前述のように、利用者にビンからの取り出
しを案内するための視覚的対話型表示は利用者がアクセ
ス符号または解錠符号を入力した際に取り出す必要のあ
る利用者のビンの保安扉52を自動的に開放するのが望
ましい。自動的解錠および少なくとも部分的に施錠した
ビン扉を開放するのが望ましいがこれは開いた扉が利用
者に正しいビンまたは複数ビンを明確に指示するまたは
案内する一助となるためである。また、オペレータは片
手でビン内部からジョブシートを取り出せ、もう一方の
手でビンの保安扉が閉まらないように押さえなくともよ
い。自動ビン扉開放はたとえば電磁石がメールボックス
制御装置から電気的解錠信号を受信することにより簡単
な電磁石式脱進ラッチまたは類似のものが開放された時
に発条装荷したビン扉が発条の力によって飛び出してく
ることにより図13に図示したように実現することが出
来る。または蝶番式に開くビン扉の代わりにちょうど独
立した抽出しのようにビンそれ自体が摺動して出てくる
ことにより開くように成してもよい。図16に図示した
ように、利用者の抽出しが電磁石式ラッチで開放された
後、発条の力でわずかな距離だけ飛び出すので、オペレ
ータはジョブを取り出すためにさらに手動で抽出しを開
けることが出来る。また抽出しを押して閉めると従来技
術の扉同様にラッチが再施錠する。
【0134】添付の流れ図に図示してあるように、本明
細書で説明したメールボックスユニットは初期設定状態
として全てのビンについて前述のダイナミックビン割り
当てを使用するための制御装置ソフトウェアにおいて設
定しておくのが望ましい。しかし顧客が簡単なソフトウ
ェア方式のキー入力選択肢で1つまたはそれ以上のビン
を特定利用者に予め割り当てることにより部分的に選択
的に上書きし、その特別の上書きを消去するまで、また
はそのビンの別の利用者への再割り当てを制御装置に入
力するまで、他の利用者にそのビンを使用させないよう
にも出来る(そのビンには他の利用者の印刷ジョブは送
出されなくなる)。(または、さらに指示があるまで例
えばしばらく不在にするまたは全ての印刷ジョブを他の
人たとえば秘書のメールボックスへ送付することに決定
した場合などで、利用者がその利用者宛の全ての印刷ジ
ョブを独立して施錠したまたは解錠したメールボックス
にではなく開放ビンまたは共用スタッカに送出させるよ
うに選択することも同様に可能である)しかし残りのメ
ールボックスビンの全ては同様な特別の割り当てが成さ
れていないので自由にダイナミック可変式割り当てでき
るように残しておくのが望ましい。
【0135】本発明のダイナミックメールボックス割り
当てシステムにより存在するメールボックス以上の利用
者が印刷装置を共用できるようになり、さらに現在の印
刷装置利用者の自動再割り当てメールボックスにより、
ビンが空いていれば、独立したメールボックス内にジョ
ブを格納させることが出来る。本明細書でも述べたよう
に、利用可能なメールボックスの個数および/またはメ
ールボックスおよび/または排出トレイの施錠と開放の
比率は所望すれば容易な改良で拡張または変更すること
が出来る分野である。ステープラも改良し得る任意装着
可能なアクセサリの分野である。
【0136】もう1つの利用者がプログラム可能な選択
肢としては印刷装置に通常の“見出し”(カバー)シー
トを該利用者の各印刷ジョブごとに生成させるかまたは
させないかの選択がある。ジョブ見出しシートはたとえ
ばステープル打ちしていないジョブを混在させて共用ス
タッカに積み上げる場合などでは残しておくのが望まし
いが、利用者ごとにすでに分類して独立したメールボッ
クスへ区分してある場合、特に前述したメールボックス
ユニットで提供しているようにジョブをステープル止め
している場合には必ずしも必要ではない。見出しシート
を排除すると紙を節約でき生産性が向上する。見出しシ
ートありと見出しシートなしの選択を上書きが可能な自
動システム初期設定選択とするのも望ましい。同様に、
初期用紙経路内の開放している共用または汎用トレイの
手動または自動によるシステム初期設定の選択も、利用
者のジョブ選択情報または印刷装置制御装置が特殊な取
り扱いを必要とする用紙にジョブを印刷中と通知してい
る場合またはノーカーボン紙やOHP透明シート、封筒
などのメールボックスビン選択用紙経路またはコンパイ
ラ装置内での紙詰まりが起こりやすい場合に、行なうこ
とが出来る。
【0137】さらに多くの利用者オプションの選択およ
び該選択の指示、ならびにその他の利用者に指示する情
報を提供し自動的に表示することが出来ることは理解さ
れよう。たとえば、利用者にメールボックスビン内の全
てのシートを取り出すように指示し、および/または
“印刷中止”、一時停止、ビン再割り当て、または挿入
モード指示を入力した場合以外には余分なシートをビン
に給紙して発生する紙詰まりを回避するために、手動で
カバーを挿入しまたはビン内にシートを挿入したりしな
いように指示することも出来る。
【0138】制御アルゴリズムは常にメールボックスビ
ンのアレイの最上部にもっとも近くて利用可能な第1の
メールボックスビンから選択して埋めて行く。これは高
いビンの方が通常取り出しやすいためである。これがダ
イナミックビン割り当てシステムの別の長所である。全
ての利用者は利用が集中しており取り出していない印刷
ジョブが多数存在しているときを除いて多くの場合、
“上側の”ビンを使用できる等しい確率を有し得る。し
かし車イスを使用しているまたはその他の障害を有する
利用者の場合には必ずその利用者を利用可能なビンのう
ちでもっとも低いビンに割り当てるようにアルゴリズム
にプログラムさせられるように成しておくべきである。
【0139】ジョブの取り出し補助におけるさらなる任
意の特徴が図10から図13に示してある。全てのビン
の保安扉52の解錠と開放ではさらに、簡単かつ低価格
の機構120により、オペレータが簡単に取り出せるよ
うに内部の出力セットの露出している前端を自動的に持
ち上げる。扉52を所定量または所定の角度だけ最初に
開くと、一体型の従来技術の角度制限または停止ヒンジ
(図10および図13)または接続リンク(図12)も
旋回し始め、さらに扉を開けると、アームプレートまた
はフラップ(もっと小さい角度で持上る)がジョブセッ
トの端部またはそのビンのセット全部の端部の下側のト
レイ底部から持上る。ビン扉が完全に開くと、利用者は
ジョブセットの下に手を滑り込ませてセットを掴みビン
から取り出すのが容易に行なえるようになる。
【0140】特に図10で図示してあるように、このセ
ット持ち上げ機構120は、下降した時に、セット取り
出しの補助用の通常のビンまたはトレイ底部13の“切
り欠き”13bを持ち上げ板122で保護的に被覆する
ためにも役立つ。トレイの開口部が保安または施錠メー
ルボックスビンで開いたままでは不適切なためである
(また、ビンへ手を挿入して切り欠き13bから積み上
げたシートの底部に到達するのは下側に隣接し保安扉の
閉じているビン保安扉でいずれにしても遮蔽される)。
セット持ち上げ機構120のフラップ122により(切
り欠き13bのある)同じビントレイを施錠(保安扉
式)および非施錠(開放)ビンどちらにも使用できるこ
とになり、“汎用”またはモジュール式出力装置、特に
混合機能および/または交換自在な出力メールボックス
を提供するために望ましい。
【0141】前述のように、2種類のわずかに異なる前
記紙束持ち上げ機構をそれぞれ図10、図11、図13
と図12に図示してある。何れの場合にも、ビン扉を開
けたとき腕またはフラップ122が紙束の前縁を持ち上
げる。図示したように、わずかな追加ハードウェアが必
要である。この方法だと、オペレータが下側のビンが施
錠したビン扉を有しているときに切り欠き13b経由で
ビンの下側に到達できないとしても、縦方向に高さが低
い(小さい)ビンからでも容易にセットを取り出せる。
この紙束持ち上げシステムはコンパイラの横方向または
端部圧板がジョブセットをビンの前方またはビンドア側
に整列させたような場合、および/または印刷装置およ
び/またはメールボックスが中心位置決めシステムでは
なく端部位置揃えの場合に特に有効である。
【0142】ビンからの取り出しを開始後に適切な時間
的遅延の後で、音響発音体(およびLCD表示装置10
4または類似の装置上の視覚的操作表示)を用いて利用
者に開放したビン扉を閉めるように注意を促し、ビンを
他の利用者に再割り当てし再利用できるようにするのも
望ましい。ビンが空になっていないおよび/またはビン
の扉が適切な時間的遅延の後で閉まっていない場合、こ
れのために同様なもう1つの音響的/視覚的指示を提供
するのが望ましい。
【0143】別の好適なシステムの特徴は制御装置10
0がメールボックスメモリから24時間以上前に印刷し
たジョブでビンから取り出していないものを表示する
(さらにシステムたとえば印刷装置のユーザーインタフ
ェースへも通知できる)ことである。システム管理者お
よび/またはキーオペレータにメッセージを伝えてこの
ような古いジョブをメールボックスから排除してもら
う。管理者またはオペレータにはこの目的でまたはその
他の目的のためにいずれかのまたは全てのビンにアクセ
スし得る符号を提供することが出来る。
【0144】本明細書で開示した実施例は好適なもので
あるが、以上の教示から当業者の成しうる各種の変化、
変更、選択または改良が添付の請求項の範囲に含まれる
ことを意図していることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 模式的に図示した従来技術の共有利用者印刷
装置のコピーシートの出力と動作的に接続しまたこれを
受け入れるように図示してあり典型的な表示パネルおよ
びキーパッドを有する本発明の“メールボックス”シス
テムユニットの1つの実施例の部分正面図である。
【図2】 図1のメールボックスユニットと一体の典型
的な移動シート選択装置、コンパイラ、ステープラおよ
びジョブセット排出ユニットの拡大部分正面図である。
【図3】 図1およびその他の図の典型的なメールボッ
クスシステムで使用可能な典型的なシート分配システム
およびこれに付随する前記典型的な移動式コンパイラ等
のユニットの部分を示す詳細部分内部斜視図である。
【図4】 図1から図3のモジュール式メールボックス
システムの変更の3種類の略正面図である。
【図5】 典型的なメールボックスシステム制御装置と
付随する印刷装置制御装置および/またはこれのプリン
トサーバとの電子的情報交換の例を示す説明図である。
【図6】 本発明のメールボックスシステムで可変式ビ
ン割り当てを決定するための流れ図と電子的信号論理回
路図の例を示す。
【図7】 本発明のメールボックスシステムで可変式ビ
ン割り当てを決定するための流れ図と電子的信号論理回
路図の例を示す。
【図8】 本発明のメールボックスシステムで可変式ビ
ン割り当てを決定するための流れ図と電子的信号論理回
路図の例を示す。
【図9】 縦方向に移動自在なビンのアレイを備えたメ
ールボックスユニット内で固定的に配置したジョブセッ
トコンパイラ/ステープラを具備するメールボックスシ
ステムの別の実施例の側面図である。図9Aでは積み上
げ中のジョブセットを示し、図9Bでは積み上げ後にジ
ョブセットを隣接するビンに排出することを示す。
【図10】 利用者のアクセスを制限するいわゆる保安
または施錠メールボックスビンを提供するため図示した
メールボックスの実施例のいずれにも使用可能なビンの
“保安扉”の1つの実施例の部分切取り拡大斜視図であ
る。
【図11】 図10のメールボックス保安扉およびジョ
ブセット・リフトシステムの実施例用の3段階の扉開放
段の側面図である。
【図12】 図10と図11に図示したセットリフト・
システムのわずかに異なる別の実施例を2つの位置で図
示しまた図12Bのビン扉開放でフラグが移動して図1
4のシート検出器がビン内部を検査しないようにさせる
ビンの空きとビン扉閉鎖両方の検出のための2モード検
出システムを示す側面図である。
【図13】 図10および図11のセットリフトにも図
示してある発条装荷・電磁石起動式自動ビン扉開放装置
システムを示す説明図である。
【図14】 図16ならびに図12と図15にも図示し
てある開放したビンに信号送出可能なビンの空き(利用
可能なビン)の検出器の実施例を示す説明図である。
【図15】 図16ならびに図12と図15にも図示し
てある開放したビンに信号送出可能なビンの空き(利用
可能なビン)の検出器の実施例を示す流れ図である。
【図16】 図12と図15にも図示してある開放した
ビンに信号送出可能なビンの空き(利用可能なビン)の
検出器の実施例を示す説明図である。
【図17】 シート偏向ゲート(ビン選択ゲート)が選
択したビン内に延出する部分的積み上げ棚を含む別のメ
ールボックス・モジュールの側面図である。
【図18】 各ジョブを入れたメールボックスの脇に点
滅する可変式利用者名表示装置を有し付随する印刷装置
と併せて図示した別のメールボックスユニットの実施例
の側面図である。
【図19】 別の流れ図で、典型的なメールボックス利
用者用検出器および利用者表示システムのための論理お
よび演算の1つの例を提供する。
【図20】 別の流れ図で、典型的なメールボックス利
用者用検出器および利用者表示システムのための論理お
よび演算の1つの例を提供する。
【図21】 別の流れ図で、典型的なメールボックス利
用者用検出器および利用者表示システムのための論理お
よび演算の1つの例を提供する。
【図22】 従来の、複数利用者(複数ワークステーシ
ョン)が電子印刷装置を共有する電子的ネットワーク化
システムの模式的全体図である。
【符号の説明】 10 ジョブ区分(メールボックス)ユニット、10a
サブモジュール、11ジョブ区分ビン(メールボック
ス)、12 バイパス経路(図1)、13 トレイ底
部、13a トレイ底部の開口、13b 切り欠き、1
4 積み重ねトレイ、16 インタフェースモジュー
ル、17 シート回転装置(図1)、18カバー挿入装
置(図1)、20 装置10へのシート入口、24 入
力シート供給装置、25 ベルトローラ、26 シート
搬送ベルト、30 ビン選択兼供給手段、32 シート
区分ゲート、32a ゲート上部表面、32b ゲート
端部フィンガ、32c ゲート後部または左側面、34
転換ゲート装置、35 カム・アクチュエータ(コン
パイラ90内)、36 カム・フォロワ(コンパイラ9
0内)、50 ビン施錠・解錠システム、52 ビンア
クセス保安扉、54扉ラッチ、55 ビン扉開放検出
器、90 コンパイラ/ステープラ装置、91供給ニッ
プ、92 部分積み上げトレイ、92a 後部位置決め
壁、93 セット排出装置、94 排出用ローラ、95
排出駆動ローラ、96 可撓性ベルト(フロッピーベ
ルト)、97 ステープラ装置、100 マイクロプロ
セッサ、102 数字キーパッド、104 表示装置、
110 ビン空き状態検出器、112 検出器ユニッ
ト、112a 発光部、112b 受光部、114
(送り側)第1の光ビーム、116 (受け側)第2の
光ビーム、120 セット持ち上げ機構、122 持ち
上げアームまたはフラップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/44 H04N 1/44 (56)参考文献 特開 平4−241617(JP,A) 特開 平4−48323(JP,A) 特開 平2−120068(JP,A) 特開 平7−125911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/12 B65H 39/11 G03G 21/00 396 G06F 13/00 351

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子印刷装置の複数利用者の電子的ネッ
    トワーク化システムのための電子印刷装置および多ビン
    メールボックスシステムであって、 前記印刷装置メールボックスシステムにおいて、個々の
    利用者の前記印刷装置で印刷した印刷ジョブの印刷シー
    トを、前記多ビンメールボックスシステムの特定の電子
    的に割り当てた印刷ジョブ保管メールボックスビンへ自
    動的可変的に送出するように構成されており、 前記メールボックスビンの少なくとも幾つかは、機密印
    刷ジョブのプライバシー保護のため公共アクセスを制限
    してある、通常は施錠してあるが電子的に解錠自在なメ
    ールボックスビンであり、 個々の前記利用者が前記電子的に割り当てられた電子的
    に解錠自在な利用者メールボックスビンを解錠するため
    のそれぞれのアクセス符号を各々に入力するための電子
    アクセス符号入力システムと、 前記個々の利用者に対して印刷ジョブが前記施錠メール
    ボックスビンのどれを占有しているか報告する制御シス
    テムとをさらに含み、 前記制御システムはまた監視を行なって、前記利用者が
    所定の時間間隔を越えて長時間にわたり前記メールボッ
    クスビンから印刷ジョブを取り出さずに放置してある場
    合には、ジョブ取り出しを促す指示表示信号を電子的に
    提供するように構成されてり、前記制御システムは、前記プリントジョブを生成する前
    記個々の利用者の一人ではないシステム管理者であっ
    て、前記電子的に解錠自在なメールボックスビンのいず
    れをも開くための、他のアクセス符号とは異なったマス
    ターアクセス符号を有しているシステム管理者に対し
    て、前記所定の時間が過ぎた後に、前記取り出していな
    いジョブを前記施錠されたメールボックスから取り出す
    ための電子的命令を自動的に与えるように構成されてお
    り、そして 前記制御システムは、施錠されたメールボッ
    クスからまだ取り出されていないプリントジョブの前記
    システム管理者による取り出しと同時に、ビンが今空で
    あるということを示すビン空きセンサに応答して、前記
    プリンタにより印刷された印刷シートの、前記利用者の
    追加的なプリントジョブを前記メールボックスへ自 動的
    に送出するものである、電子印刷装置および多ビンメー
    ルボックスシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、印刷後24時間以上経
    過しておりまだ前記メールボックスビンから取り出して
    いない全ての印刷ジョブを取り出すようにオペレータに
    指示するための注意メッセージを提供する、請求項1に
    記載の電子印刷装置および多ビンメールボックスシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記個々の利用者の印刷ジョブを、前記
    施錠してあり電子的に解錠自在なメールボックスから選
    択したメールボックスに給紙するのではなく、1つまた
    はそれ以上の非公開ではない前記ジョブ保管ビンへ代替
    的に選択的に給紙することが出来るように構成されてい
    る、請求項1に記載の電子印刷装置および多ビンメール
    ボックスシステム。
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