JP2801180B2 - 電磁波シールド用ガスケット - Google Patents

電磁波シールド用ガスケット

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JP2801180B2
JP2801180B2 JP9166008A JP16600897A JP2801180B2 JP 2801180 B2 JP2801180 B2 JP 2801180B2 JP 9166008 A JP9166008 A JP 9166008A JP 16600897 A JP16600897 A JP 16600897A JP 2801180 B2 JP2801180 B2 JP 2801180B2
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gasket
core
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coating material
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晃生 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性筐体の間隙に挟
まれて、その間隙を通過する電磁波を遮蔽する電磁波シ
ールド用ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電磁波シールド用ガ
スケットとしては、例えば、その端部を図5(A)に示
すように、弾性材により棒状に形成された芯材32の側
面周囲に、導電性繊維によって織られた導電性布34
を、接着剤により接着して覆設したもの(例えば、米国
特許第4857668号)が知られている。
【0003】また、上述のような導電性布34の代わり
に、ワイヤメッシュを芯材32の側面周囲に覆設したも
の(例えば、特開平2−296396号公報)も提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の電磁波シールド用ガスケット(以下、単に
ガスケットともいう)においては、以下のような問題が
あった。まず、芯材32がスポンジ等、圧縮されると体
積自体が小さくなるような材料によって形成されている
場合に、当該ガスケットを、図5(B)に例示する如く
導電性筐体36a,36bの間隙に挟んで使用すると、
芯材32は圧縮方向へ全体的に縮もうとするが、芯材3
2の導電性筐体36a,36bに接しない側の面は導電
性布34やワイヤメッシュによって縮むことができない
ため、結局、導電性布34やワイヤメッシュが、圧縮さ
れた芯材32の内側に鋭角に折り曲げられてしまうこと
となり、導電性布34やワイヤメッシュに折り目が生じ
て劣化してしまうという問題があった。また、極端な場
合には、導電性布34やワイヤメッシュに亀裂が生じて
本来のシールド効果が得られなくなるという可能性もあ
る。
【0005】そして更に、このようなガスケットを、開
閉する導電性筐体の合わせ部に装着した場合には、導電
性布34やワイヤメッシュに生じる折り目によって芯材
32が変形し、ガスケット自身の弾性、即ち復元力が次
第に低下して、導電性筐体との密着性が悪化するという
問題がある。
【0006】一方、芯材32が弾性ゴム等、圧縮された
ときに体積自体があまり変化しない材料によって形成さ
れている場合に、当該ガスケットを、図5(C)に例示
する如く導電性筐体36a,36bの間隙に挟んで使用
すると、芯材32はその圧縮方向に縮むだけでなく圧縮
方向に対して垂直方向に膨らむため、芯材32と導電性
布34やワイヤメッシュとの接着面にストレスが発生し
て、導電性布34やワイヤメッシュの耐久性が低下する
という問題がある。
【0007】また、このようなガスケットを、開閉する
導電性筐体の合わせ部に装着した場合には、導電性筐体
を何度も開閉するうちに、上述のストレスによって芯材
32と導電性布34等との間で位置ずれが起こり、ガス
ケット自身の形状が元に戻らなくなって、導電性筐体と
の密着性が悪化してしまうという問題もある。
【0008】一方更に、導電性被覆材として、上記従来
のガスケットのように、導電性繊維によって織られた導
電性布34やワイヤメッシュを使用した場合には、導電
性被覆材と導電性筐体とが完全な面接触をする訳ではな
いため、導電性筐体の間隙や合わせ部間を完全に導通さ
せるには限界がある。しかも、導電性被覆材として導電
性布34を使用した場合には、その導電性布34から微
塵が発生し、また、導電性被覆材としてワイヤメッシュ
を使用した場合には、そのワイヤメッシュの金属線間に
空気中の塵や花粉などが紛れ込む虞があるため、半導体
工場などのクリーンルーム内では用いることができな
い。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、耐久性及び形状の復元性に優れ、しかも、
あらゆる場所で使用可能な高性能の電磁波シールド用ガ
スケットを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の本発明は、弾性材に
り、断面が四角形の柱状に形成された芯材と、該芯材
の側面周囲に覆設されたシート状の導電性被覆材と、を
備え、導電性筐体の一方側と他方側との間隙に挟まれて
電磁波を遮蔽する電磁波シールド用ガスケットにおい
て、前記導電性被覆材は、合成樹脂からなるフィルム材
に金属層を積層することにより形成されていると共に、
その両側縁が前記芯材の1つの側面の中心部で合わさる
ように前記芯材の側面周囲に巻き付けられ、 前記導電性
被覆材と前記芯材とは、前記芯材の4つの側面のうち
で、前記両側縁が合わせられた側面と、その側面とは反
対側の側面との2面においてのみ接着されており、更
に、前記導電性被覆材にて、その両側縁が合わせられた
合わせ部の前記芯材とは反対側の表面には、前記芯材の
幅よりも幅が狭い両面粘着テープが、前記合わせ部を覆
うように貼着されており、当該電磁波シールド用ガスケ
ットは、前記両面粘着テープによって前記導電性筐体の
一方側に接着固定されること、を特徴とする電磁波シー
ルド用ガスケットを要旨としている。
【0011】
【作用及び発明の効果】本発明の電磁波シールド用ガス
ケットにおいて、シート状の導電性被覆材は、その両側
縁が芯材の1つの側面の中心部で合わさるように、一巻
で芯材の側面周囲に巻き付けられており、導電性被覆材
と芯材との接着は、芯材の4つの側面のうちで、導電性
被覆材の両側縁が合わせられた側面と、その側面とは反
対側の側面との2面においてのみなされている。そし
て、導電性被覆材にて、その両側縁が合わせられた合わ
せ部の芯材とは反対側の表面(つまり、芯材に接着され
た側とは反対の面)には、芯材の幅よりも幅が狭い両面
粘着テープが、前記合わせ部を覆うように貼着されてい
る。
【0012】このような本発明の電磁波シールド用ガス
ケットは、導電性被覆材の表面に貼着された両面粘着テ
ープによって導電性筐体の一方側に接着固定され、その
状態で、導電性筐体の一方側と他方側との間隙に挟まれ
る。すると、弾性材により形成された芯材の弾力によっ
て、その側面周囲に覆設された導電性被覆材が導電性筐
体に密着し、導電性筐体の一方側と他方側との間隙を通
過する電磁波を遮蔽することができるのである。尚、両
面粘着テープの幅は、芯材の幅よりも狭いため、導電性
被覆材を導電性筐体に確実に密着させることができる。
【0013】ここで、本発明の電磁波シールド用ガスケ
ットにおいては、導電性被覆材と芯 材とを、芯材の4つ
の側面のうちで、導電性被覆材の両側縁が合わせられた
側面と、その側面とは反対側の側面との2面においての
み接着するようにしているため、導電性被覆材の導電性
筐体に接触する面の両方の内側だけが芯材に接着され
て、当該ガスケットにおける導電性筐体に接しない面で
は、導電性被覆材と芯材とが接着されないこととなる。
【0014】従って、本発明の電磁波シールド用ガスケ
ットによれば、芯材がスポンジ等、圧縮されると体積自
体が小さくなるような材料によって形成されている場合
に、当該ガスケットが導電性筐体により圧縮されても、
導電性被覆材芯材の内側に折り曲げられてしまうこと
なく外側へ緩やかに湾曲するようになるため、導電性被
覆材が劣化することがない。そして更に、芯材は、導電
性被覆材に妨げられることなく全体的にバランス良く伸
縮することができるようになるため、当該ガスケット本
来の弾性を長期間に渡って維持することができ、導電性
筐体との密着性が悪化するということもないのである。
【0015】また、芯材が弾性ゴム等、圧縮されたとき
に体積自体があまり変化しない材料によって形成されて
いる場合に、当該ガスケットが導電性筐体により圧縮さ
れて、芯材が導電性筐体と接触しない面側に膨らんで
も、その面側で芯材と導電性被覆材とが接着されていな
ため、両者の位置関係がスムースに変化して導電性被
覆材に余分なストレスがかからなくなる。そして、当該
ガスケットが圧縮されなくなると、芯材と導電性被覆材
との位置関係は速やかに元の状態に戻るため、ガスケッ
ト自身の復元性が低下することもない。
【0016】つまり、本発明の電磁波シールド用ガスケ
ットによれば、芯材の伸縮特性に係わらず、優れた耐久
性と復元性が得られるようになるのである。しかも、本
発明の電磁波シールド用ガスケットにおいては、合成樹
脂からなるフィルム材に金属層を積層することにより導
電性被覆材を形成している。
【0017】従って、導電性筐体と導電性被覆材とを金
属層によって完全に面接触させることができ、導電性筐
体の間隙をより低抵抗な状態で導通させることができる
ようになる。そして、導電性被覆材が、合成樹脂製のフ
ィルム材に金属層を積層して形成されているため、その
可とう性によって当該ガスケットが圧縮されても金属層
に亀裂が生じることが防止され、また、万が一金属層に
亀裂が生じたとしても、それが部分的なものに留まって
広がることがない。
【0018】そして更に、導電性被覆材が、合成樹脂製
のフィルム材に金属層を積層して形成されているため、
その導電性被覆材から微塵が発生したり、あるいは、そ
の導電性被覆材に空気中の塵や花粉などの異物が付着す
ることがない。よって、当該電磁波シールド用ガスケッ
トによれば、半導体工場のクリーンルームのように、塵
などが侵入してはいけない場所でも安心して使用するこ
とができる。
【0019】その上、本発明の電磁波シールド用ガスケ
ットでは、当該ガスケットを導電性筐体に接着固定する
ための両面粘着テープを、導電性被覆材の合わせ部を覆
うように設けている。このため、両面粘着テープは、導
電性筐体に当該ガスケットを接着固定するための役割だ
けではなく、導電性被覆材の合わせ部の接合を補強する
役割をも果たすこととなる。
【0020】よって、本発明の電磁波シールド用ガスケ
ットによれば、芯材の側面周囲に導電性被覆材を一巻す
るだけで製造することができると共に、そのような簡単
な構成でありながら、特別な補強部材を追加することな
く、高い耐久性を得ることができる。また、本発明の電
磁波シールド用ガスケットでは、導電性筐体に接しない
面でのみ、導電性被覆材と芯材とを接着しないように
し、導電性被覆材の導電性筐体に接触する面の両方の内
側は芯材に接着しているため、耐久性をより高めること
ができる。
【0021】このように本発明の電磁波シールド用ガス
ケットによれば、簡単に製造することができるにも拘ら
ず、優れた耐久性及び復元性を得ることができると共
に、導電性筐体の間隙をより低抵抗な状態で導通させる
ことができるという高い性能を、あらゆる場所で発揮す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図1は、本発明が適用された第1実施例の電
磁波シールド用ガスケットの構成を説明するための説明
図である。
【0023】図1(A)に示すように、本実施例の電磁
波シールド用ガスケット2は、弾力性のある発泡材(例
えば、クロロプレンやポリウレタン等をスポンジ状に形
成した部材)により、断面が四角形の柱状に形成された
芯材4と、この芯材4の側面周囲に覆設されたシート状
の導電性被覆材6と、を備えている。
【0024】導電性被覆材6は、図1(B)に示すよう
に、ポリ塩化ビニル(PVC)8とポリエチレンテレフ
タレート(PET)10とアルミ箔12とを夫々積層す
ることによって形成されており、各素材の厚さは、夫
々、PVC8が100μm、PET10が25μm、ア
ルミ箔12が12μmとなっている。
【0025】そして、導電性被覆材6は、展開状態での
両側縁が図1(A)において芯材4の上面中心部で合わ
さるように芯材4の周囲に緩やかに巻き付けられてお
り、芯材4の底面及び上面に夫々貼着された両面粘着テ
ープ14,16によって接着固定されている。また、導
電性被覆材6の合わせ部17側の面には、後述する導電
性筐体に、このガスケット2を装着するための両面粘着
テープ18が貼着されており、その幅は芯材4の幅より
も小さく設定されている。そして、両面粘着テープ18
の表面には剥離紙20が貼着されている。
【0026】尚、図1(A)に示すように、芯材4と導
電性被覆材6とを接着する両面粘着テープ14,16の
幅は、芯材4の幅とほぼ同一に形成されているが、芯材
4の幅よりも小さく設定しておいてもよい。また、導電
性被覆材6を芯材4に緩やかに巻き付けるようにしてい
るのは、導電性被覆材6にストレスを与えないようにす
るためである。従って、導電性被覆材6が芯材4に接着
されない2面では、図1(A)に示すように、導電性被
覆材6と芯材4との間に若干のクリアランスが設けられ
ることとなる。
【0027】以上のように構成されたガスケット2は、
例えば図2(A)に示すように、開閉自在な導電性筐体
の一方側としての本体部22aに、剥離紙20を剥した
両面粘着テープ18によって接着固定される。そして、
この状態で、図2(B)に示すように、導電性筐体の他
方側としての蓋部22bを矢印方向に閉じると、ガスケ
ット2が圧縮されて、導電性被覆材6が導電性筐体の本
体部22aと蓋部22bとに夫々密着し、本体部22a
と蓋部22bとの合わせ部間(即ち、間隙)を通過する
電磁波が遮断されるのである。
【0028】尚、本実施例のガスケット2においては、
導電性筐体の本体部22aに装着するための両面粘着テ
ープ18の幅を芯材4の幅よりも小さくしているため、
導電性筐体の蓋部22bを閉じれば、図2(B)に示す
ように、導電性被覆材6は導電性筐体の本体部22aに
確実に密着するのである。
【0029】ここで、本実施例のガスケット2において
は、導電性筐体の本体部22aと蓋部22bとに接触し
ない面、即ち図2における左右の面では、芯材4と導電
性被覆材6とを接着していない。従って、導電性筐体の
蓋部22bを閉じた場合には、図2(B)に示すよう
に、導電性被覆材6は芯材4の内側に折り曲げられるこ
となく外側に緩やかに湾曲することとなるため、導電性
筐体の蓋部22bを繰り返し開閉しても、導電性被覆材
6が劣化することがないのである。また、芯材4は、導
電性被覆材6に妨げられることなく圧縮方向に対して全
体的に伸縮することができるようになるため、ガスケッ
ト2が備えた本来の弾性を長期間に渡って維持すること
ができ、導電性筐体の本体部22a及び蓋部22bとの
密着性が悪化するということもない。
【0030】しかも、本実施例のガスケット2において
は、導電性被覆材6の表面がアルミ箔12であるため、
導電性被覆材6と導電性筐体の本体部22a及び蓋部2
2bとの接触が面で行われることとなり、より確実に本
体部22aと蓋部22bとを導通させることができるよ
うになる。そして、このような導電性被覆材6は、アル
ミ箔12の内側に積層されたPET10とPVC8によ
って十分な可とう性を備えているため、耐久性にも優れ
ている。
【0031】そして更に、導電性被覆材6がPVC8及
びPET10にアルミ箔12を積層して形成されている
ため、その導電性被覆材6から微塵が発生したり、その
導電性被覆材6に空気中の塵や花粉などの異物が付着す
ることがない。よって、このガスケット2によれば、半
導体工場のクリーンルームのように、塵などが侵入して
はいけない場所でも使用することができる。
【0032】その上、本実施例のガスケット2では、当
該ガスケット2を導電性筐体に装着するための両面粘着
テープ18を、図1(A)の如く、導電性被覆材6の合
わせ部17を覆うように設けている。このため、両面粘
着テープ18は、導電性筐体に当該ガスケット2を接着
固定するための役割だけではなく、導電性被覆材6の合
わせ部17の接合を補強する役割をも果たすこととな
る。
【0033】よって、本実施例ガスケット2によれば、
芯材4の側面周囲に導電性被覆材6を一巻するだけで製
造することができると共に、そのような簡単な構成であ
りながら、特別な補強部材を追加することなく、高い耐
久性を得ることができる。また、本実施例のガスケット
2では、導電性筐体の本体部22aと蓋部22bとに接
しない面でのみ、導電性被覆材6と芯材4とを接着しな
いようにし、導電性被覆材6の導電性筐体に接触する面
の両方の内側は、両面粘着テープ14,16によって芯
材4に接着しているため、耐久性をより高めることがで
きる。
【0034】以上のように、本実施例のガスケット2に
よれば、簡単に製造することができるにも拘らず、優れ
た耐久性及び復元性を得ることができると共に、導電性
筐体の間隙をより低抵抗な状態で導通させることができ
るという高い性能を、あらゆ る場所で発揮することがで
きる。
【0035】、上述の実施例においては、クロロプレ
ンやポリウレタン等をスポンジ状に形成した弾力性のあ
る発泡材を使用して芯材4を形成したが、芯材4を弾性
ゴム等、圧縮されたときに体積自体があまり変化しない
材料によって形成してもよい。そして、この場合には、
導電性筐体の蓋部22bを閉じると、芯材4が導電性筐
体の本体部22a及び蓋部22bと接触しない面側に膨
らむこととなるが、その面側では芯材4と導電性被覆材
6とが接着されていないため、両者の位置関係はスムー
スに変化して導電性被覆材6に余分なストレスがかかる
ことはない。また、導電性筐体の蓋部22bを開ける
と、芯材4と導電性被覆材6との位置関係は速やかに元
の状態に戻るため、ガスケット2自身の復元性も低下す
ることがないのである。
【0036】ここで、第1実施例のガスケット2によれ
ば、上述のような優れた効果を奏するのであるが、ガス
ケット2を導電性筐体に装着する際等に、ガスケット2
の長手方向に大きな折り曲げ応力を加えてしまうと、導
電性被覆材6のアルミ箔に亀裂が入る可能性がある。
【0037】そこで、次に、第2実施例として、このよ
うな取り扱い上の不具合を解消できる電磁波シールド用
ガスケットについて説明する。図3(A)に示すよう
に、本実施例のガスケット24は、第1実施例のガスケ
ット2と全く同様に構成されているが、導電性被覆材6
の導電性筐体に接しない側の2面に予め切込み26が等
間隔で設けてある点のみ異なっている。
【0038】そして、この切込み26は、ガスケット2
4の長手方向に対して垂直方向に設けられているため、
ガスケット24の長手方向に折り曲げ応力が加えられて
も、ガスケット24がその切込み26の位置で曲がるこ
とになり、導電性被覆材6に予期しない亀裂が生じる心
配がなくなるのである。
【0039】また、このように構成されたガスケット2
4によれば、接触する導電性筐体の表面に多少の凹凸が
ある場合でも、導電性被覆材6の表面がその凹凸に応じ
て変形し易くなるため、両者の密着性が損なわれること
がない。また更に、ガスケット24を所望の長さに切断
する作業が非常に容易となる。
【0040】ここで、図3(A)に例示したガスケット
24は、導電性筐体に接触しない側の2面に切込み26
を設けたものであったが、図3(B)に示すように、切
込み26を、導電性被覆材6の両面粘着テープ18が貼
着される面以外の3面に設けてもよい。
【0041】尚、このように導電性被覆材6の4面全て
に切込み26設けないのは、導電性被覆材6に切込み2
6を入れた後、それを芯材4に巻き付けることを想定し
ているためであり、例えば、導電性被覆材6を芯材4に
巻き付けてから切込み26を設ける場合には、当然、そ
の4面全てに切込み26を入れることができる。
【0042】ところで、以上説明した第1実施例及び第
2実施例のガスケット2,24においては、導電性被覆
材6に余分なストレスを与えないために、導電性被覆材
6と芯材4とを接着しない2面において、両者の間に若
干のクリアランスを設けるようにしたものであったが、
導電性被覆材6がより大きな弾力性を備えている場合に
は、図4に示すように、導電性被覆材6と芯材4とを接
着しない2面での両者のクリアランスをなくすようにし
てもよい。
【0043】た、第1実施例及び第2実施例のガスケ
ット2,24においては、導電性被覆材6が導電性筐体
に接触する両方の面で、芯材4と導電性被覆材6とを両
面粘着テープ14,16により接着するようにしたが、
その接着は当然、接着剤によるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電磁波シールド用ガスケットを説
明する説明図である。
【図2】第1実施例の電磁波シールド用ガスケットの使
用状態を説明する説明図である。
【図3】第2実施例の電磁波シールド用ガスケットを説
明する説明図である。
【図4】他の実施例を説明する説明図である。
【図5】従来の電磁波シールド用ガスケットを説明する
説明図である。
【符号の説明】
2,24…電磁波シールド用ガスケット 4,28
…芯材 6…導電性被覆材 8…ポリ
塩化ビニル(PVC) 10…ポリエチレンテレフタレート(PET)12…ア
ルミ箔 14,16,18…両面粘着テープ 17…合わせ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材により、断面が四角形の柱状に形
    成された芯材と、 該芯材の側面周囲に覆設されたシート状の導電性被覆材
    と、を備え、 導電性筐体の一方側と他方側との間隙に挟まれて電磁波
    を遮蔽する電磁波シールド用ガスケットにおいて、 前記導電性被覆材は、合成樹脂からなるフィルム材に金
    属層を積層することにより形成されていると共に、その
    両側縁が前記芯材の1つの側面の中心部で合わさるよう
    に前記芯材の側面周囲に巻き付けられ、 前記導電性被覆材と前記芯材とは、前記芯材の4つの側
    面のうちで、前記両側縁が合わせられた側面と、その側
    面とは反対側の側面との2面においてのみ接着されてお
    り、 更に、前記導電性被覆材にて、その両側縁が合わせられ
    た合わせ部の前記芯材とは反対側の表面には、前記芯材
    の幅よりも幅が狭い両面粘着テープが、前記合わせ部を
    覆うように貼着されており、 当該電磁波シールド用ガスケットは、前記両面粘着テー
    プによって前記導電性筐体の一方側に接着固定されるこ
    と、 を特徴とする電磁波シールド用ガスケット。
JP9166008A 1997-06-23 1997-06-23 電磁波シールド用ガスケット Expired - Lifetime JP2801180B2 (ja)

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