JP2800669B2 - 産業用ロボット - Google Patents

産業用ロボット

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JP2800669B2
JP2800669B2 JP5328160A JP32816093A JP2800669B2 JP 2800669 B2 JP2800669 B2 JP 2800669B2 JP 5328160 A JP5328160 A JP 5328160A JP 32816093 A JP32816093 A JP 32816093A JP 2800669 B2 JP2800669 B2 JP 2800669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットの組立
異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開平4−315587号に開
示された従来の産業用ロボットの組立異常を検出する検
出装置の説明図である。図中、1は産業用ロボット本体
である。3は産業用ロボット本体1を搭載しリニアガイ
ド2に沿って移動する走行ベース、4はリニアガイド2
を支持する枕台、5は産業用ロボット本体1及び走行ベ
ース3の駆動を制御する制御装置、6は制御装置5の制
御状態・情報を表示する表示ユニットである。7は産業
用ロボット本体1に取り付けられた牽引ロープ、8は牽
引ロープ7に結び付けられたばね秤、9はばね秤8を操
作する検査者である。
【0003】このように構成された検査装置は、図6に
示すように産業用ロボット本体1に取り付けたロープ7
にバネ秤8を介して、検査者9が産業用ロボット本体1
を走行方向に沿って引っ張る。そして、走行ベース3の
走行抵抗をバネ秤8の値の変動から読み取る。かかる検
査によって、産業用ロボット本体1の走行動作の滑らか
さを調べて、走行型ロボットの据え付け異常を確認し、
調整をしている。
【0004】上述の検査により組立異常の内容を、次の
ように具体的に知ることができる。 (1)リニアガイド2の配置が水平でなく、牽引方向に
沿って下り坂であれば走行抵抗が低下してばね秤の牽引
力も低下する。 (2)リニアガイド2の継目に走行方向に沿って走行台
車が乗り上げる状態となる段差があると、瞬間的に走行
抵抗が増加し、一瞬ばね秤の牽引力が高まる。 (3)二本のリニアガイド2の配置が平行でなく、進行
方向に向かって狭くなっていると、走行抵抗は次第に増
加しばね秤の牽引力も徐々に増加する。 このように産業用ロボットの組立に何らかの異常がある
と、産業用ロボット本体1の走行動作に対する走行抵抗
が変動する。この走行抵抗の変動による走行台車の動き
の滑らかさを欠いた状態を検出することによって、走行
型ロボットの組立異常の有無を確認していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の産業
用ロボットの組立異常の検査装置は次のような問題点を
有している。 (1)牽引ロープ7・ばね秤8をその都度準備し、産業
用ロボット本体1あるいは走行ベース3にロープを取り
付けてばね秤8を結び付ける等の準備作業が必要であり
多くの時間を要す。 (2)ばね秤8を介してロボット本体1を牽引する作業
と、牽引中にばね秤8の目盛りを読み取る作業を同時に
行う必要がある。 (3)ばね秤8の変動する値を読み取らなければなら
ず、読み取り誤差を小さくするためには、熟練した検査
者による高度の読み取り技術が必要である。 (4)検査者9が牽引するために牽引速度も一定でな
く、検査者の個人差が大きく検査結果の絶対評価が困難
である。 (5)検査者9による牽引作業は、足場の悪い枕台4の
上で行う。しかも、検査者9の目はばね秤8の目盛りに
集中しているので、危険な作業となる。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、検出準備が簡単で、自動計測によ
り絶対評価を連続的に行い、安全で信頼性の高い検査作
業により組立異常を容易に検出することができる産業用
ロボットの組立異常検出装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体を搭載し
た走行ベースと、上記走行ベースの走行を案内するリニ
アガイドと、上記走行ベースの速度と移動速度指令とを
比較演算して出力指令値を出力する速度制御手段と、上
記出力指令値に基づいて上記走行ベースを走行させる駆
動手段と、上記走行ベースの走行速度を検出する速度検
出手段とを備えた産業用ロボットにおいて、一定の出力
指令値を出力する出力一定司令手段を備え、組立異常検
出時、上記駆動手段は、上記一定の出力指令値に基づい
て上記走行ベースを走行させるものである。
【0008】また、本体を搭載した走行ベースと、上記
走行ベースの走行を案内するリニアガイドと、位置司令
と上記走行ベースの位置とを比較演算し速度指令値を出
力する位置制御手段と、上記速度指令値に基づいて上記
走行ベースを走行させる駆動手段と、上記駆動手段の駆
動電流を検出する電流検出手段とを備えた産業用ロボッ
トにおいて、一定の速度指令値を出力する速度一定司令
手段を備え、組立異常検出時、上記駆動手段は、上記一
定の速度指令値に基づいて上記走行ベースを走行させる
ものである。
【0009】また、本体の関節を支点にして回転する回
転腕と、上記回転腕の回転角を検出する回転検出手段と
を備えたものである。
【0010】また、検出手段の検出信号を表示する警告
表示手段を備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は、走行ベースを一定出力(トルク)値
によって走行させ、この走行ベースの速度変動により、
走行ベースの走行抵抗の変化を推定し、組立異常を検出
する。また、本発明は、一定速度によって駆動する走行
ベースの駆動電流の変動により、走行ベースの走行抵抗
の変化を測定し、組立異常を検出する。また、本発明
は、走行ベースの走行時に回転腕のブレーキを解放し、
無駆動状態での回転腕の振れにより、走行ベースの傾き
や振動を測定し、組立異常を検出する。
【0012】
【実施例】実施例1. 図1は、本発明の一実施例の産業用ロボットの構成を示
す説明図である。なお、第6図に示した従来のものと同
様の部分については、同符号を付けて説明を省略する。
図中10は走行ベース3の駆動手段であるモータであ
る。11はモータ10に接続されたエンコーダであり、
12はモータ10に接続されたピニオンギャである。1
3はピニオンギャ12と歯合されたラックギャであり、
枕台4に固着されている。5aは産業用ロボット本体1
および走行ベース3の駆動を制御するとともに、本発明
の組立異常検出装置の検出制御を行う制御装置である。
【0013】14は制御装置5aに取り付けられた電流
検出器であり、モータ10の駆動電流を検出する。6a
は制御装置5aの制御状態・情報を表示するとともに、
組立異常検出装置の検出結果を表示する表示ユニットで
ある。15は一端が産業用ロボット本体1の支持部に取
り付けられた回転腕である。16は上記回転腕15の他
端にブレーキ付きのモータ18を介して回転自在に取り
付けられた回転腕であり、このモータ18には回転検出
器であるエンコーダ19が取り付けてある。17はこの
回転腕16の先に取り付けられた治具である。
【0014】図2は、このように構成された産業用ロボ
ットおよび組立異常検出手段の説明図である。図中21
は位置指令器であり、走行ベース3を作動する際の所定
位置を指示するものである。この位置指令器21の出力
である位置信号は、位置制御器22に入力される。位置
制御器22は、位置信号と走行ベース3のエンコーダ1
1の出力とを比較演算し移動速度指令を速度制御器23
に出力する。速度制御器23は、エンコーダ11の出力
をもとに速度信号変換器25で演算された走行ベース3
の速度信号と、移動速度指令とを比較演算して出力(ト
ルク)指令値を出力する。この速度制御器23の出力
(トルク)指令値は切り替えスイッチ27を介して電流
制御器24に入力される。この切り替えスイッチ27
は、速度制御器23の出力(トルク)指令値と出力(ト
ルク)一定指令器26の指令値のいずれかを選択して電
流制御24に出力するようになっている。
【0015】この切り替えスイッチ27で切り替えられ
た、いずれかの出力(トルク)指令値を電流制御器24
に入力することによって、電流制御器24は駆動モータ
10を回転させる駆動電流を演算し出力する。駆動モー
タ10を駆動して走行ベース3をリニアガイド2に沿っ
て走行させると走行抵抗28が発生し、走行ベース3の
走行に影響を与え、その移動量がエンコーダ11により
検出される。エンコーダ11の出力と速度信号変換器2
5の出力である走行ベース3の速度信号は組立異常演算
器29に入力される。組立異常演算器29の演算結果は
図3に示す表示ユニット6aに表示される。
【0016】図3の6a1は、表示ユニット6aの表示
画面の一例である。縦軸は走行ベース3の走行速度を示
し、横軸は走行ベース3の位置を示している。図中41
は出力(トルク)一定で走行ベース3を走行させた時の
速度信号変換器25の出力、つまり走行ベース3の速度
の変化を表したものである。42は走行ベース3の変動
する速度値41が所定値を越えると警報を発する値を表
す表示線を示す。43はこの変動する速度値41がこの
値を下まわると警報を発する表示線を示す。44は走行
ベース3の位置に合わせて、警報を発した区間を表示し
たものである。
【0017】このように構成された産業用ロボットの組
立異常検出装置は、次のように動作する。図2の組立異
常検出装置の制御手段および検出手段の説明図におい
て、産業用ロボットとしての通常使用時には、切り替え
スイッチ27が、速度制御器側Aに接続されると、位置
指令器21の出力とエンコーダ11の出力を位置制御器
22で比較演算して位置帰還が行われる。そして、エン
コーダ11の出力をもとに速度信号変換器25の出力で
ある走行ベース3の速度変換値と位置制御器22の出力
である移動速度指令とを速度制御器23で比較演算する
速度帰還が行われる。また電流検出器14の出力と速度
制御器23の出力である出力指令値とを電流制御器24
で比較演算する電流帰還が行われる。このようにして、
いわゆるフィードバック制御を行っている。
【0018】産業用ロボットの組立異常を検査する時
は、切り替えスイッチ27を電流制御器24側Bに接続
することによって、出力(トルク)一定指令器26から
の指令値のもとに、一定出力でモータ10を駆動させ
る。この時、位置帰還と速度帰還は切り替えられスイッ
チ27により切り放されて無効となり、電流帰還のみが
有効となる。
【0019】何らかの異常で走行抵抗28が変動すると
駆動モータ10に対して外乱となりモータの回転数が変
動し、その結果エンコーダ11の出力が変動するが、位
置帰還及び速度帰還が働かないため、この変動はそのま
ま組立異常演算器29に入力される。そして、速度信号
変換器25に入力された変動する速度信号により組立異
常演算器29に入力される。組立異常演算器29は表示
ユニット6aに対して走行ユニットの位置に対応した速
度の変動として図3の41のようにグラフ化して表示す
ると共に、この速度が警報を発しない上限値42あるい
は下限値43を越えていないかを判断し、その結果越え
ている位置を警報区間44として表示ユニット6a上に
表示する。この走行ベース3の走行抵抗から、産業用ロ
ボットの組立異常を認識することができる。
【0020】実施例2. 図4は、本発明の他の実施例の産業用ロボットの制御手
段および組立異常検出手段を示す説明図である。図中3
1は速度一定の指令値を発生させる速度一定指令器、3
2は速度一定指令器31の出力と位置制御器22の出力
とを切り替えるスイッチである。図3の6a2は、表示
ユニット6aの表示画面の一例で、電流検出器14の出
力を縦軸に示し、横軸に走行ベース3の位置を示してい
る。図中45は速度一定で走行ベース3を駆動するモー
タ10の駆動電流を電流検出器14で検出した値、つま
りモータ駆動電流の変化を表したものである。46はこ
の変動する電流値45がこの値を越えて警報を発する際
の値を示す表示線である。47はこの変動する電流値4
5がこの値を下まわって警報を発する際の値を示す表示
線である。48は走行ベース3の位置に合わせて警報を
発した区間を表示している。
【0021】このように構成された産業用ロボットの組
立異常検出装置は、次のように動作する。図4に示す如
く産業用ロボットとしての通常使用時には、切り替えス
イッチ32は、図中位置制御器側Aに接続され、実施例
1と同様の構成となりフィードバック制御が行われる。
【0022】産業用ロボットとして組立異常を検査する
ときには、まず切り替えスイッチ32を速度制御器側B
に接続することによって、位置帰還制御を無効とし、速
度一定指令器31からの指令値のもとに速度帰還制御と
電流帰還制御を活かした状態でモータ10を一定速度で
駆動する。
【0023】従って、組立異常検出時には、例えば走行
ベース3の走行抵抗28の増加により走行ベース3の速
度が低下するとエンコーダ11の出力も低下するが、速
度帰還により速度制御器23の出力である出力(トル
ク)指令値を増加させ、電流制御器24により駆動モー
タ10の駆動電流を増加させ、駆動モータ10の出力を
上げて一定速度を維持する。また、走行ベース3の走行
抵抗が低下し速度が増速する場合には、上記の機器が各
々逆に作用し、駆動モータ10の駆動電流を下げ、モー
タ出力を下げて一定速度を維持する。この時、速度帰還
制御が有効であるため変化に対する追従は早く、駆動電
流の変化は急峻となる。
【0024】ここで組立異常検出器29に対し、電流検
出器14により検出した電流値の変動と、エンコーダ1
1の出力を入力するとともに、表示ユニット6aに対し
て走行ユニットの位置に対応した駆動電流の変動として
図3のモータ駆動電流の変化45のように表示すると共
に、この駆動電流が警報を発しない上限値46あるいは
下限値47を越えていないかを判断する。その結果越え
ている場合はその位置を警報区間48として表示ユニッ
ト6a上に表示する。このようにして、走行ベース3の
走行抵抗の状態、即ち産業用ロボットの組立異常とこの
位置情報とを認識することができる。
【0025】実施例3. 図5は、産業用ロボットの制御手段および組立異常検出
手段の他の実施例を示す説明図である。図中33は回転
腕16の駆動制御を行う回転腕駆動制御器、34は回転
モータ18を駆動する回路を解放するスイッチ、35は
回転腕ブレーキ解放指令器、36は回転腕回転モータ1
8に接続され回転腕ブレーキ解放指令器35により解放
されるブレーキ、37は走行ベース3の走行にともない
回転腕に発生する振れの状態を示すものである。
【0026】このように構成された産業用ロボットは、
次のように動作する。図5に示す如く、産業用ロボット
としての通常使用時には、切り替えスイッチ34を投入
することにより、回転腕の回転指令(図示せず)に従っ
て回転腕駆動制御器33が働き、また回転腕ブレーキ開
放指令器35の指令によりブレーキ36が解放されては
じめて、回転モータが回転する。そして、エンコーダ1
9で回転角を回転腕駆動制御器33に帰還して、回転腕
を所定の回転位置に回転させる。
【0027】産業用ロボットとして組立異常を検査する
ときには、まずスイッチ34を開放し、回転腕駆動用回
転モータ18を無駆動状態とし、次いで回転腕ブレーキ
解放指令器35により回転腕の回転腕ブレーキ36を解
放し、回転腕16が回転できるようにする。走行ベース
は通常水平になるようにリニアガイド2と共に据え付け
られるものであるが、組立の異常等の原因で傾くと、産
業用ロボット本体1が傾くことになる。このため、回転
腕16の先端に取り付けた治具7の重みにより、回転腕
の先端が最下点となるように回転腕が回転する。
【0028】ロボット本体の傾きにより回転腕の自重あ
るいは先端の治具重さにより回転腕が回転する状態を、
回転腕のエンコーダ19の出力の変化としてとらえる。
この出力の変化量と走行ベース3のエンコーダ11の出
力とを組立異常検出器29に入力するとともに、図示し
ないが上記実施例のように表示ユニット6aに対して、
走行ユニットの位置に対応した回転腕の回転の変化量を
グラフ化して表示する。この結果、上記実施例と同様に
ロボット本体の傾き状態、つまり産業用ロボットの組立
異常とその位置情報とを認識することができる。
【0029】また、上記実施例1と同様に出力一定で走
行ユニットを駆動させると、組立異常時には走行ユニッ
トの速度が変化し、これが回転腕あるいは先端の治具に
加速度として作用し回転腕の回転が起こり、この変化を
エンコーダによって検出し表示ユニットに表示すること
により、上記実施例と同様に産業用ロボットの組立異常
とこの位置情報とを認識することができる。
【0030】実施例4. 図3は、表示ユニット6aの表示画面の一例で、上記実
施例1および実施例2で示したように、各々計測した値
を画面の横軸の位置を走行ユニット3の位置として揃え
て縦に2段に複数表示したものである。49は計測値を
読み取るためのカーソルであり走行ベース3の位置に対
応している。51は走行ベース3の位置を示す数値、5
2はカーソルの位置の速度41を、53はカーソルの位
置の電流を示す。尚、カーソル49の機能については、
一般にオシロスコープ等で用いるものと同様のものであ
る。また、同図中アからウまでの矢印の表示は走行ベー
スの特定の位置を示す。
【0031】このように構成された産業用ロボットの組
立異常検出装置の表示ユニットは、次のような効果があ
る。図3に示す如く、走行ベース3の位置ア、イ、ウに
対してはいずれも下限値43を越えた速度の低下、ある
いは上限値46を越えた電流値の急上昇がみられ警告表
示44、48が表示されている。従って、これらの場所
では何らかの原因で走行ベース3の走行抵抗が増加する
異常が生じており、産業用ロボットに何らかの組立異常
に対する調整が必要で有ることを示している。
【0032】さらに図中、エに対応する走行ベース3の
位置においては、速度は徐々に上昇しており、駆動電流
ではほぼ一定の低い値となっている。このような場合は
一例として、リニアガイド2がこの変動している区間
で、進行方向に向かって下り坂となっていることが分
る。つまり、一定の傾きの下り坂のため、速度では一定
加速で増速し、駆動電流ではほぼ一定の小さい値となっ
たものと推測される。
【0033】この場合、速度変動では警告表示44がで
ていないが、駆動電流では警告表示48がでており、こ
のように複数のデータを並置することにより、異常の状
況と程度を簡易に絶対評価で判断することができる。ま
た、カーソルの位置と表示されている測定値の値とが表
示画面上に51、52、53と表示されることで具体的
数値を知ることができる。
【0034】産業用ロボットとしては、上述のもののよ
うにロボット本体と走行ベースの分離した形状のものば
かりでなく、様々な形状・構成とすることができる。本
発明の組立異常検出装置は検出器を備えて駆動手段を持
つような産業用ロボットにも適用できることはもちろん
である。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる産業用ロボットによれ
ば、産業用ロボットの通常運用に使用される制御装置に
組立異常検出に使用される機器が組み込まれていること
により、検出準備が簡単で自動計測により絶対評価を連
続的に行い安全で信頼性の高い検査作業により組立異常
を容易に検出することができる等、顕著な効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の産業用ロボットの構成を
示す説明図である。
【図2】 図1の実施例の産業用ロボットの制御手段お
よび組立異常検出手段を示す説明図である。
【図3】 実施例1の表示画面の説明図である。
【図4】 実施例2の産業用ロボットの制御手段および
組立異常検出手段を示す説明図である。
【図5】 実施例3の産業用ロボットの制御手段および
組立異常検出手段を示す説明図である。
【図6】 従来の産業用ロボットの組立異常を検出する
検出装置の説明図である。
【符号の説明】
1 産業用ロボット本体 3 走行ベース 5 産業用ロボットの制御装置 6 表示ユニット 11 エンコーダ 14 電流検出器 26 出力一定指令器 27・32・34 切り替えスイッチ 29 組立異常演算器 31 速度一定指令器 41・45 グラフ 44・48 警告表示
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 5/02 B25J 19/06 B25J 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を搭載した走行ベースと、上記走行
    ベースの走行を案内するリニアガイドと、上記走行ベー
    スの速度と移動速度指令とを比較演算して出力指令値を
    出力する速度制御手段と、上記出力指令値に基づいて上
    記走行ベースを走行させる駆動手段と、上記走行ベース
    の走行速度を検出する速度検出手段とを備えた産業用ロ
    ボットにおいて、一定の出力指令値を出力する出力一定
    司令手段を備え、組立異常検出時、上記駆動手段は、上
    記一定の出力指令値に基づいて上記走行ベースを走行さ
    せることを特徴とする産業用ロボット。
  2. 【請求項2】 本体を搭載した走行ベースと、上記走行
    ベースの走行を案内するリニアガイドと、位置司令と上
    記走行ベースの位置とを比較演算し速度指令値を出力す
    る位置制御手段と、上記速度指令値に基づいて上記走行
    ベースを走行させる駆動手段と、上記駆動手段の駆動電
    流を検出する電流検出手段とを備えた産業用ロボットに
    おいて、一定の速度指令値を出力する速度一定司令手段
    を備え、組立異常検出時、上記駆動手段は、上記一定の
    速度指令値に基づいて上記走行ベースを走行させること
    を特徴とする産業用ロボット。
  3. 【請求項3】 本体の関節を支点にして回転する回転腕
    と、上記回転腕の回転角を検出する回転検出手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    産業用ロボット。
  4. 【請求項4】 検出手段の検出信号を表示する警告表示
    手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の産業用ロボット。
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