JP2800066B2 - 少なくとも2つの部材を接合するための装置 - Google Patents

少なくとも2つの部材を接合するための装置

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    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/02Releasable fastening devices locking by rotation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/0817Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping due to rotation along an eccentric surface, e.g. arcuate wedging elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V19/00Fastening of light sources or lamp holders
    • F21V19/006Fastening of light sources or lamp holders of point-like light sources, e.g. incandescent or halogen lamps, with screw-threaded or bayonet base

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、請求の範囲第1項に記載のような少なくと
も2つの部材を接合するための装置に関する。
この種の装置として、例えば、スナップ式締結具やね
じ、ねじ付きボルト、ロック式や継手式の連結具または
接続具が周知である。これらの周知の装置は、さまざま
な問題を有している。例えば、半径方向や軸方向に部分
的に一定限度の力しか受けることができず、また設計が
複雑なため製造費が高くなってしまう。
本発明の目的は、少なくとも2つの部材を接合する接
続するための装置において、単純かつ費用効果的な態様
で生産可能であるとともに、取扱いが容易であり、かつ
軸方向と半径方向とに大きな力を受けうる装置を提供す
ることにある。
前記問題は、請求の範囲第1項に記載の特徴により解
消される。
これにより、本発明の装置は、ねじ部を有さず、しか
も摩擦係合や積極係合を超える大きさのトルクが加わる
と、常に抜脱が可能となる。軸方向および半径方向両側
に伝達される力は、材料とキー面または楔面の表面状態
とによって異なり、特に協動するキー面または楔面が接
触状態となってからピンと受け具とに加えられる相対的
なねじりまたはひねりまたは回転の大きさによって決定
される。2つの物体を接合するには、協動するキー部ま
たはスプライン部が互いに対面接触するように、ピンを
受け具に挿入する。ピンを受け具に挿入した時に対面す
るキー部間またはスプライン部間に隙間が生じる場合
は、協動するキー面を接触させるように、ピンと受け具
とに第1の相対的なねじりを加えて隙間を閉じなければ
ならない。次に、どの程度の力を伝達すべきかによっ
て、ピンと受け具とに再び相対的なねじりを加えて、所
望のかみ合い摩擦係合状態にすることが必要になる。回
転方向にかかわりなく、多大な力を加えても、半径方向
および軸方向に空隙が生じることはなく、この場合は、
部材が互いに離脱することはない。キー面の軌跡をなす
対数螺旋の座標極点または原点は、それぞれピンの軸上
および受け具の軸上に位置している。本装置は、テーパ
または勾配および/または空隙を基本として、ピンと受
け具との間に加わる力が特定の大きさになった時点でピ
ンが受け具内において空転しはじめ、以て材料の損傷が
防止されるように設計される。空転が不可能になるよう
な装置設計であれば、発生したトルクの大きさがピンと
受け具との摩擦係合を超えなくなった時点で、相対的な
動きができなくなってしまう。楔面の曲面を対数螺旋状
にすることにより、対面する楔面が接触すると、楔面の
全ての点が同時に接触して力を担いはじめる。断面にお
いて、接触部分は、単なる点状ではなく、線状をなす。
好ましくはピンと受け具とに、並列に配置された各3
つの楔部またはスプライン部を設ける。これにより、ピ
ンと受け具とが相対的に動いた場合、両部材が心合わせ
される。これに関連して、各部材の楔部を縁部方向に密
着状態または離間状態に配置することができる。少なく
とも2つの部材からなる本発明の装置と別な物体とを一
緒に使用して、本発明の装置により、前記部材間におい
て前記物体が接合されるようにしてもよい。また、2つ
の部材の一方、特に受け具を前記物体の一方に一体化さ
せて、本発明の装置がピンと受け具を有する物体とによ
って構成されるようにすることもできる。ピンについて
も同様であり、ピンや受け具を前記物体と接続、特に一
体的態様に接続することができる。
ピンや受け具の少なくとも軸方向部分上において、楔
部を区分状に配置する構成も有効である。
ピンと受け具とを係合させやすくするために、ピンと
受け具とを係合させた時に、対面する楔面間に隙間がで
きるようにしてもよい。この隙間を閉じて対面する楔面
を当接させるには、ピンと受け具とに相対的な動きやね
じりまたはひねりを加えるだけでよい。この場合、対面
する楔面の一部分が接触しなくなる。この部分でのかみ
合いは起こらなくなるが、全体として作用が大きく低下
することにはならない。
対数螺旋は、数理的に厳密な曲線状をなし、対面する
楔面の全ての点において所望の接触状態がもたらされ
る。実際には、対数螺旋に略近い曲線でも楔面全体を接
触させることができる。些細な偏差は、楔面材料の弾性
的変形能や塑性的変形能によって補完可能である。その
限りにおいて、対数螺旋曲線はまた、ピンおよび受け具
の軸に対してそれぞれ中心が変位した曲率の数個の円に
より形成可能である。したがって、半径と中心と中心角
とが、対数螺旋の軌跡にほぼ準じた楔面を形成しうる円
弧を用いてもよい。
所望のかみ合い摩擦係合を実現する上で好ましい楔面
のテーパまたは勾配は、1:5〜1:500、好ましくは1:20〜
1:100である。テーパが前記範囲を上回るまたは下回る
と、受け具内においてピンの空転が早期に起こり、また
はそれ以降は相対的な動きが全くできなくなるため、所
望のかみ合い摩擦係合が実現不能となる。
ピンは、頭部、ブシュ、中高部または類似の突出部
等、放射状凸部を設けたもの、任意で外側にねじ部を備
えたもの、または把持リング、把持座金や類似の部材等
が取り付けられるものであってもよい。また、ピンを板
状物や構成部材等に一体的に取り付け、または接続する
こともできる。
ピンの放射状凸部の受け具に対面する下側と受け具の
対面部分とに、ひとつ以上の楔部またはテーパが一定な
楔部を設けてもよい。これにより、ピンに予圧または圧
縮応力を与え、すなわち受け具とピンとの間においてピ
ンの長手方向に予圧または圧縮応力を与える効果が得ら
れる。前記放射状凸部が円形頭部として形成される場合
は、前記放射状凸部の受け具に対面する下側は円形リン
グとなる。この場合、テーパが一定な前記楔部は、それ
ぞれ、この円形リングの周縁方向と半径方向とに延在す
る。ピンの放射状凸部の下側に当接する受け具部分に
も、前記放射状凸部の下側にある楔部に対応する一定の
テーパの楔部が、前記放射状凸部の下側の楔部に対応す
る数だけ設けられる。受け具にピンを挿入すると、対面
する前記下側の楔部と前記受け具の楔部との両楔面が互
いに完全に当接する。受け具内においてピンに相対的な
ねじりが作用すると、前記楔部の楔面が互いに空転し、
ピンと受け具とが軸方向に相対的に変位して、ピンが受
け具から外れる。しかし、同時にかみ合い摩擦係合も前
記態様でもたらされる。こうしたかみ合い摩擦係合によ
り、ピンと受け具とが軸方向の力を受け止めるのであ
る。ピンおよび受け具の楔部と前記放射状凸部の下側お
よび受け具の対面部分に設けられる楔部とについては、
ピンとねじとの間に特定の相対的なねじりを作用させる
ことにより、所望のかみ合い摩擦係合をもたらせる一
方、ピンと受け具との間に所望の予圧が得られるよう
に、互いに調節する。
このように、本発明の装置においては、前記楔部のテ
ーパを一定にするという前記構成により、ねじ部を設け
なくても、ピンと受け具との間において予圧または圧縮
応力または初張力が得られる。周知のように、従来のね
じ式接合具においては、ねじまたはボルトが対応するね
じ部に停止部まで螺入され、一定のトルクでその位置に
固定された時に、初張力が得られる。こうした別な装置
では、楔部のテーパを一定にして、対面する楔面を全面
的に当接させることが必要となる。
しかし、ピンをボルトまたは植込みボルトとして形成
してもよく、受け具をナットとしてもかまわない。した
がって、ねじ部のないボルトおよびねじ部のないナッ
ト、すなわち従来のねじ式接合具またはねじとナットと
の接合具のねじ部をなくしたものと言える。また、この
好ましい具体例は、ねじまたはねじとナットとの接合具
が有する周知の全ての特性を備えている。特定の頭部形
状により、初張力を与えることも可能である。
本発明の装置は、ねじ部を有する一般のねじ式接合具
の固定装置、すなわちねじの緩み止めとして利用するこ
ともできる。これらの周知の接合具が振動にさらされる
と、ナットがねじから脱落する危険がある。こうした脱
落を防止するために、一般のねじ付きナットに本発明の
ピンをショルダとして、好ましくは一体的な態様で接続
するとともに、この場合は前記ピンに、前記ねじ付きナ
ットに対応するねじ部を有した貫通穴を設けてもよい。
次に、受け具、特にナット状の受け具を所定のトルクで
前記ピン上に取り付けて、貫通穴のねじ山をねじのねじ
山に圧接する。別の方法として、一般のねじまたはねじ
付きボルトの自由端部に、本発明にしたがった受け具を
軸方向に設けて、対応する楔部を備えたピンを前記受け
具に挿入するという方法で固定することもできる。ピン
を回転させることにより、ねじの自由端部が拡大または
拡張され、この部分にあるねじ山が外方に付勢されて、
その部分にあるてねじ付きナットのねじ山に食い込んで
前記ナットが固定される。この固定装置は、前記固定装
置の原理を逆にしたものである。
受け具については、弾性的または可塑弾性的な拡幅性
やすり割りを有するスリーブとして製作することもでき
る。この場合、スリーブの外縁部は、原則的にいかなる
形状であってもよく、特に円筒状とすることができる。
締結の際には、スリーブを構成部材等に挿入して、スリ
ーブと構成部材とを離間状態または密着状態とする。ス
リーブ内にピンを挿入し、楔面の接触と同時にピンとス
リーブとを再び相対的に動作させると、弾性的拡幅性や
スリーブに設けられたすり割りにより、穴内においてか
み合い的に締結されるような態様で、スリーブは直ちに
その位置に固定される。スリーブは、自身の軸に平行な
いくつかのすり割りを有するものとすることができる。
また、ケース全長に沿ってすり割りを延在させてもよ
い。
ピンと受け具との相対的な変位を制限するために、ピ
ンと受け具とに、協動する回転ボスを設けてもよい。こ
うした回転ボスは、材料の破壊を防止したり、受け具に
対してピンを所定の位置につける上で役に立つ。
ピンがはめ合いピンまたは止めピンとして、受け具が
はめ合い穴として形成される場合には、本発明の装置を
心合わせやはめ合い接合の装置として利用することもで
きる。この場合、受け具は、前記の場合に対応するはめ
合いダウエル・スリーブとして製作可能である。
ピンをダウエル・コアとして製作し、受け具をダウエ
ル・スリーブとして形成すると、本発明の装置をストラ
ドル式ダウエルとして利用することができる。ダウエル
・スリーブ自体は、基本的に前記の場合と同じ態様に製
作可能である。心合わせやはめ合い接合は、ピンと受け
具とに相対的なねじりを加えることによって実現され
る。
特に、ピンを対応する柄または把手に取り付け、受け
具を把手支持部に取り付けると、本発明の装置を対象物
の柄または把手の着脱可能な締結具として利用すること
ができる。前記柄や把手としては、例えば扉の把手や食
卓で用いる鍋の手や鍋蓋のつまみ、窓の把手の他にも、
工具の把手や家具の把手等、その他あらゆる把手があげ
られる。
ピンは、電球の口金や類似の照明部材の電気的接点を
なす部分として利用することもでき、受け具は、電球を
機械的かつ電気的に接続する保持部として利用可能であ
る。
以下の図面を参照しながら、本発明の装置についてよ
り詳細に説明する。
第1図は、受け具の斜視図である。
第2図は、ピンの斜視図である。
第3図は、ピンが受け具内に挿入された状態にあるピ
ンと受け具との断面図である。
第4図は、第3図のピンと受け具とを相対的に変位さ
せた状態を示す断面図である。
第5〜10図は、本発明のさまざまな具体例を示す縦断
面図である。
第11図は、ねじ付きナットを固定する本発明の装置の
具体例を示す断面図である。
第12〜14図は、位置決め接合具の形態をとる本発明の
装置の3種類の具体例を示す縦断面図である。
第15図は、はめ合いダウエル接合を示す縦断面図であ
る。
第16図は、はめ合いダウエル接合の別な具体例を示す
縦断面図である。
第17図は、ダウエル・スリーブとして製作された受け
具の斜視図である。
第18図は、はめ合わされたダウエル・スリーブとダウ
エル・コアとを示す断面図である。
第19図は、第18図のダウエル・スリーブとダウエル・
コアとを相対的に変化させた状態を示す断面図である。
第20図は、ダウエル・スリーブの具体例を示す縦断面
図である。
第21図は、第20図のダウエル・スリーブの平面図であ
る。
第22図は、第20図のダウエル・スリーブの線A−Aに
おける断面図である。
第23図は、第20図のダウエル・スリーブの線B−Bに
おける断面図である。
第24図は、第20図のダウエル・スリーブ用ダウエル・
コアを示す線図である 第25図は、第24図のダウエル・コアの平面図である。
第26図は、それぞれ接着および糊付け可能なストラド
ル式ダウエル部材の取付状態を示す縦断面図である。
第27図は、鍋の手の取付具として形成された本発明の
装置の一部切欠線図である。
第28図は、また別の鍋の手の取付具として形成された
本発明の装置の一部切欠線図である。
第29図は、鍋蓋のつまみの取付具として形成された本
発明の装置の一部切欠線図である。
第30図は、フライパンの柄の取付具として形成された
本発明の装置の一部切欠線図である。
第31図は、2つの把手を有したドアロックの形態をと
る本発明の装置の一部切欠平面図である。
第32図は、2つの把手を有する別なドアロックの形態
をとる本発明の装置の一部切欠平面図である。
第33図は、回転式ロックを有する本発明の装置の縦断
面図である。
第34図は、第33図の装置の線VII−VIIにおける断面図
である。
第35図は、回転式ロックの別な具体例を示す断面図で
ある。
第36図は、第35図の具体例の平面図である。
第37図は、第36図の一部断面図である。
第38図は、ピンが受け具に挿入された状態にある回転
式ロックの別な具体例を示す断面図である。
第39図は、第38図の装置においてピンと受け具とを相
対的に変位させた状態を示す断面図である。
第40図は、第41図の電球の口金を示す平面図である。
第41図は、電球における本発明の装置の図である。
第1および2図は、本発明の装置の2つの構成部材、
すなわちピン1(第2図)と受け具2(第1図)とを示
す斜視図である。受け具は、六角ナットとして製作され
た対象物3内に設けられている。受け具2内に挿入され
るピン1には、少なくとも一部分において仮想円筒面ま
たは仮想円筒コア4に対して、楔面6が徐々に高さを増
していって最上点から隣接するカム5の最下点かつ/ま
たは円筒コア4へと急激に下降する3つの同等なカム5
が円筒コア4より外方に突出形成されている。このよう
に、カム5は凸状の楔部をなしている。受け具2には、
仮想円筒面または仮想円筒穴7に対して、楔面9がそれ
ぞれ徐々に深さを増すとともに最下点から隣接する溝8
の最上点および円筒穴7へと急に浅くなる3つの溝8が
設けられている。このように、溝8は凸状の楔部をなす
とともに、溝8の数とカム5の数とが対応している。カ
ム5と溝8との楔面6、9はそれぞれ、断面において、
それぞれピン1および受け具2の軸上に原点が配置され
た対数曲線を描いて延在する。このため、これら楔面
6、9のテーパまたは傾斜またはピッチは一定であり、
かつ自身の曲線または軌跡に沿った全ての点において一
定に保たれることになる。
第3図は、ピン1が受け具2内に挿入された状態にあ
るピン1と受け具2との断面図である。組合せ容易にす
るために、ピン1と受け具2との対面する楔面6、9間
にそれぞれ隙間10を設けている。隙間10は、ピン1およ
び受け具2の共通の長手軸11を基本として、ピン1の楔
面6の最上点の距離と受け具2の楔面9の最上点の距離
との差よりもはるかに小とする。楔部や楔面6、9のテ
ーパと数と楔面6、9の半径方向重なり寸法とが、隙間
10の幅によって決まり、これによって、ピン1と受け具
2とを相対的に変位させてはめあい摩擦係合状態にする
時に、溝8とカム5とを保護するか脱落させるかが本質
的に決まる。例えばピン1の剪断防止策として脱落を望
む場合は、特に楔部の弾性を考慮することも必要にな
る。ピン1と受け具2とを接合するには、まずピン1を
受け具2に挿入する。次に、回転によりピン1と受け具
2とを相対的に変位させて、まず最初に対面する楔面
6、9間の隙間10を閉じる。この状態において、対面す
る楔部の楔面6、9は接触しており、ピン1は、各3つ
の連続する楔部の作用で受け具2内において間隙のない
状態で心合わせされている。
その後、ピン1と受け具2とをさらに相対的に変位さ
せて取付位置まで回転させると、楔部が接合圧または隙
間圧により弾性的に変形して、第4図に示すようにピン
1と受け具2とがはめ合い摩擦係合状態となる。弾性的
な変形を図示することはできないので、第4図は、隙間
10を閉じてからはめ合い摩擦係合状態に至るまでの過渡
的な状態を表しているとも言える。弾性的変形後の連結
状態は、こうして得られた摩擦係合状態または積極係合
状態を圧倒しうる逆方向の回転の緩みモーメントが加わ
った時に再び解除される。楔面6、9を接触させる際の
回転角または相対変位角は、対面する楔面6および9間
の空隙、すなわち隙間10の幅と材料のパラメータと楔部
の材料の弾性と作用するトルクと楔部のテーパおよび数
と場合によってその他のパラメータとによって左右され
る。こうして得られた接合装置、は一般に、回転角にわ
たって緩やかなモーメント曲線を描くことから、十分な
摩擦係合状態または積極係合状態にある限り、回転角が
所定の角度より大または小の時に負荷モーメントが所定
の値から懸け離れた値になるといったことは起こらな
い。以下に説明する全ての具体例にも、こうした基本的
な新規開発事項が適用されている。
第5図に、ピン1を回転させるための選択自由な動力
伝達形態の工具、例えば六角レンチ等を適用する頭部12
がピン1に設けられた本発明の具体例を示す。本発明の
装置の受け具は、頭部12から離間した態様でピン1の自
由端部に取り付けられる楔状ナット13の形に構成されて
おり、前記ナットの周縁部も、工具を適用しうる形にな
っている。接合対象となる例えば板状の2つの部材14、
15は、頭部12とナット13との間に配置される。このた
め、部材14、15は、上下に整合する楔部のない穴を有し
ている。ねじとナットとからなる接合具とちょうど同じ
ように、ピンの自由端部に楔状のナット13が取り付けら
れて、ピン1が前記穴を貫通把持する。対応する工具を
用いてピン1とナット13とに相対的なねじりを加えて、
楔部により所望の連結摩擦係合状態に到らしめる。この
場合、部材14、15は、頭部12とナット13との間において
間隙のある状態またはない状態に配置可能である。
第6および7図は、例えばリベット17によって固定対
象の部材15に取り付けられた部分構成部材16内に本発明
の装置の受け具が構成された具体例であって、受け具2
となる部分構成部材16をリベットとして製作することも
可能である。ピン1は、実質的に、第5図において説明
したものに対応する。第6図は、内側に楔部を備えたス
ナップリングにより、ピン1が部材14に抜脱不能に固定
される様子を示す。第7図の止め座金19により、これと
同じ効果を得ることができる。第7図にはまた、ピン1
の頭部12と部材14との間に挿入されるカップばねによっ
て部材14および15が互いに弾性的に圧接状態に維持され
る様子が示されている。
第8図に、受け具2を有する別の部材を用いなくても
よいように、ピン1の頭部12と離間対面する接合対象の
部材15内に本発明の装置の受け具が構成されている具体
例を示す。ピン1は、部材14の円滑穴と受け具を内蔵し
た部材15の穴とを貫通把持するとともに、ねじの場合と
同様に、例えばすり割り21、すなわち回転工具が適用さ
れる部分を利用して、連結摩擦係合状態がもたらされる
まで回転せしめられる。
第8図にしたがった受け具の楔部が接合対象の部材1
4、15の一方に直接形成可能であるように、ピン1の楔
部についても、このような直接形成が可能である。第9
図の具体例によれば、ピン1とその楔部は、例えばプラ
スチック製の部材14に形成される。この場合、他方の部
材は、第5〜8図の前記部材に対応する。
第10図に、ピン1を含む部分構成部材25と相補的な部
分構成部材23のケース状ショルダ22内に受け具の楔部が
設けられた本発明の装置の具体例を示す。緩やかな曲面
をなす部分構成部材23、24の端面には、例えば、2つの
部分構成部材23、24を逆方向に回転させうる回転工具が
適用されるすり割り21が設けられる。部材14および15を
接合するには、2つの部分構成部材23、24を部材14、15
の穴に挿入するとともに、それに伴ってピン1と受け具
2とをはめ合わせる。次に、摩擦係合状態が得られるま
で、2つの部分構成部材23、24を逆方向に回転させる。
その限りにおいて、ピン1および/または受け具2(第
1〜4図)も接合対象の部材14、15と特に一体的に接合
可能であり、またはピン1および/または受け具2の間
に何らかの部材を配置または接合することもできる。
第11図に、揺れや振動が発生した時に一般のねじ付き
ナットの脱落を防ぐ保護具として本発明の装置を用いる
好ましい応用例を示す。このために、ねじ部112を有す
るねじ付きナット110の前記ねじ部に、ショルダまたは
延長部材114が取り付けられる。ショルダ114は、本発明
の装置のピンに対応するとともに、ねじ部112が全体に
わたって形成されるように、ねじ付きナット110に対応
するねじ部112が設けられた貫通穴を有する。前記楔部
は、ショルダ114の外周縁部に設けられる。ねじ付きナ
ット110は、好ましくは一体的な態様でショルダ114に接
続される。このように形成されたねじ付きナット110
は、通常どおりねじ付きボルトの端部またはそのねじ部
(図示せず)に螺合せしめられる。脱落防止作用は、貫
通穴118を有するスナップリング116によってもたらされ
る。貫通穴118は、本装置の受け具となり、脱落防止の
ためにショルダ114の外周の楔面と協動する楔面が内周
に設けられている。ピンの役割を果たすショルダ114
は、前記態様で受け具の役割を果たす貫通穴118内に挿
入される。次に、対面する楔面が当接するまでスナップ
リング116がショルダ114に対して相対的に回転せしめら
れる。ショルダ114に対してスナップリング116にさらに
相対的なねじりを加えることにより、所望の連結摩擦係
合状態が得られる。この場合は、ショルダ114のねじ部1
12のねじ山が、ねじ付きボルトの図示されていないねじ
山に食い込み、この部分にある全てのねじ山が力を担い
はじめる。大きな揺れや振動によるねじ付きナット110
の緩みが、本発明の設計により確実に防止される。ま
た、ショルダ114の材料をねじ付きナット110の材料と異
ならせて、前記部分における個々のねじ山の当接をさら
に高めることもできる。同じ理由から、ショルダ114
は、長手軸120の方向に長手方向のすり割りを有するも
のとしてもよい。スナップリング116の外周部を例えば
六角形にして、工具を適用できるようにしてもかまわな
い。
第12〜16図に、本発明の装置を心合わせとはめ合い接
合とに用いる応用例を示す。部材は互いに正確に配向さ
れるとともに、はめ合いピンとはめ合い穴との形をとる
はめ合い接合具により心合わせされた状態及び/または
不動に取り付けられた状態となる。これに関して、従来
のはめ合い接合具には心合わせの機能しかなく、取り付
けに用いることはできない。こうしたはめ合い接合具の
場合、はめ合い接合具によって接合される部材は、容易
に分離可能かつ接合時に以前のはめ合い接合位置に再び
正確に配置可能となる。心合わせと取付けとに用いられ
るはめ合い接合具には、心合わせされた部材をはめ合い
ピンによって摩擦係合状態に維持するという作用もあ
る。したがって、こうした点で、はめ合い接合には心合
わせの意味も含まれることになる。心合わせ機能と取付
け機能とを併せ持つはめ合い接合具は、はめ合い的に接
合される部材が接合状態に保たれるとともに、例外的な
場合にのみ分離さされるような設計とされる。以下に説
明するはめ合いピンは、基本的に第2のピン2に対応す
る。
第12図に、2つの部材28、29の心合わせとはめ合い接
合とに用いられる本発明の装置の応用例を示す。この場
合、本発明の装置の受け具は、はめ合い穴27に対応す
る。本発明の装置のピンは、ここでは、はめ合いピン26
に対応する。板状部材として図示される部材28、29の双
方のはめ合い穴27には楔部が同じように設けられ、言い
換えれば、両者の楔部の数やテーパ等が全く同じになっ
ている。楔部は、まず円筒状の穴を袴り貫いてから、相
応な楔形の切削工具を用いて楔部を切削することにより
形成可能である。また別な方法として、部材28、29を数
値制御式の装置で加工、特にフライス加工すると、楔部
を有したはめ合い穴27をはめ合い精度で製作することも
できる。また、研削やプレス加工、押出成形を用いても
よい。はめ合いピン26には、その全長にわたって楔部が
設けられる。はめ合いピンの製作方法としては、棒状の
材料に楔部の形状をならいフライス削りして一定長に切
断する方法は、またはプレス加工による製作が有効であ
る。部材28、29の心合わせを行なう時は、略正確に配置
された部材28、29のはめ合い穴合27にはめ合いピン26を
挿入して、すり割り30に工具を用いて回転させる。これ
により、はめ合いピン26の楔部と部材28、29のはめ合い
穴27の楔状部とが当接し、以て正確なはめ合い位置へと
付勢され、はめ合い的に心合わせされる。はめ合いピン
26をさらに回転させると、はめ合い接合状態がもたらさ
れて、はめ合いピン26が各部材28、29と連結摩擦係合
し、以て部材28、29内に取り付けられるとともに、部材
28、29が互いに固定される。はめ合い穴27内にあるはめ
合いピン26を回転させる手段としては、各種工具、特
に、ねじ回しや六角レンチまたは類似の工具が用いられ
る。
第13図に、はめ合いピン31(本発明の装置の範囲内に
あるピン)を裏側から操作できないので、はめ合いピン
31が裏側から抜脱することができなくなっているはめ合
い接合具を示す。はめ合い穴27は、部材29内に止まり穴
として形成される。両部材28、29のはめ合い穴27内にお
いて、前記同様の心合わせおよびはめ合い的接合状態に
あるはめ合いピン31の連結摩擦係合は、六角部32を取付
け時と反対の方向に逆回転させることにより解消され、
はめ合いピン31の抜脱が可能になる。
第14図に、心合わせ専用に製作されたはめ合いピン33
(本発明の装置の範囲内にあるピン)を示す。このピン
には、部材29内に挿入される長手部分沿いにのみ楔状部
が設けられる。部材28内に挿入される長手部分は、円筒
状またはピン端部に向かって直径が徐々に減少する鈍い
円錐状をなしている。これに対応して、楔部は部材29だ
けに設けられ、部材28には、はめ合い精度の円筒状また
は円錐状の穴34が設けられる。はめ合いピン33は、楔部
により前記態様で取り付けられ、部材29内の摩擦係合に
よって前記部材29内に固定される。このために、はめ合
いピンは部材29から突出しており、対応する楔部を備え
た工具により、部材29内のはめ合い穴27と摩擦係合せし
められる。これによって、部材29から突出するはめ合い
ピン33の円筒状または円錐状のジャーナル部または軸頭
部またはプラグ部上に部材28をはめ合い穴34と正確に心
合わせされた状態に配置することができるのである。
部材28、29が、ひとつ以上の楔部の形成に適していな
い場合は、第15図に示すようなダウエルはめ合い接合具
を用いることができる。このダウエルはめ合い接合具
は、部材28、29の円筒穴34に挿入される外面円筒状のス
リーブまたははめ合いダウエル・スリーブ35を有する。
はめ合いダウエル・スリーブ35は、内面に楔部を有して
おり、したがって本発明の装置の範囲内にある受け具と
なる。はめ合い相手であるはめ合いピ36(本発明の装置
の範囲内にあるピン)は、周面に対応する楔部を有して
いる。ダウエルはめ合いピン36をはめ合いダウエル・ス
リーブ35に対して回転させるために、ダウエルはめ合い
ピン36の少なくとも一方の自由端部に、ダウエルはめ合
いピン36とはめ合いダウエル・スリーブ35とを連結摩擦
係合させるために工具を適用する部分、ここでは六角凹
部37を設ける。これに伴って、はめ合いダウエル・スリ
ーブ35は、外面が部材28、29の精密交差の穴34に圧接さ
れて、はめ合いダウエル・スリーブ35と穴34との間にも
摩擦係合状態がもたらされる程度まで、弾性的または弾
性塑性的態様で拡幅される。はめ合いダウエル・スリー
ブ35の外径と穴34の内径とは、はめ合いダウエル・スリ
ーブ35の弾性的変形による拡幅だけで、はめ合いダウエ
ル・スリーブ35が穴34に対して十分に所望の圧接状態と
なるように、例えば精密公差の研削加工により作成され
る。公差が大きい場合は、拡幅作用を高めて公差の増大
を補償しうる簡単な方法として、はめ合いダウエル・ス
リーブ35の長手部分に、軸方向に平行なすり割りを設け
ることができる。第15図に示す装置は、はめ合い接合に
適している。
第16図に、はめ合いダウエル・スリーブ35(本発明の
装置の範囲内にある受け具)の長手拡幅部分の長さしか
ないダウエルはめ合いピン36(本発明の装置の範囲内に
あるピン)を用いた心合わせ装置の具体例を示す。前記
長手拡幅部分より上の部分の外径は変化しない。したが
って、この部分では摩擦係合状態または圧接状態は生じ
ず、部材28は着脱可能となる。これに代わる方法として
は、はめ合いダウエル・スリーブ36の前記長手拡幅部
分、およびダウエルはめ合いピン36が取り付けられる部
材28、29内においてはめ合いダウエル・スリーブ35と係
合するダウエルはめ合いピン36において、はめ合いダウ
エル・スリーブ35やダウエルはめ合いピン36の楔部を図
示しない態様に制限してもよい。また、はめ合いダウエ
ル・ピン35は、前記ピンの軸と平行なひとつ以上の切込
みを有するとともに、第17〜26図にしたがって下記のダ
ウエル・スリーブの全ての特徴を備えたものとすること
もできる。
第17図〜26図に、またぎ式ダウエルに本発明の装置に
用いる応用例を示す。またぎ式ダウエルは、ダウエルの
外装部をなすダウエル・スリーブが拡幅されることによ
って、ダウエル穴内に固定される。こうした拡幅方法と
して、ダウエル・コアをダウエル・スリーブ内において
ダウエルの軸方向に変位させる方法が周知である。その
ためには、後部方向に直径が増加するねじをダウエル・
スリーブ内に螺入して、ダウエル先端に向かって穴が狭
くなっている場合の多いダウエル・スリーブを拡幅させ
る。また、止めねじを用いてダウエル・スリーブ内にま
たぎ式の楔または楔を圧入してダウエル・スリーブを拡
幅させる場合もある。
第17〜19図は、ダウエル・コア40の形をとる本発明の
装置の範囲内のピンと、ダウエル・スリーブ41の形をと
る本発明の装置の範囲内の受け具との協動原理、特に、
ダウエル・スリーブ41を拡幅させてダウエル穴49の壁面
に当接させるとともに、連結摩擦係合機能に直接関連あ
るダウエル・コア40およびダウエル・スリーブ41の長手
部分に基づいてダウエル・コア40とダウエル・スリーブ
41とを連結摩擦係合させる原理を示す線図である。理解
しやすくするために、ここではすり割り42によって舌状
部43に分割されたダウエル・スリーブ41を基本とする
が、本発明の装置は、ダウエル・スリーブが弾性的に拡
幅可能な態様に製作されている時はダウエル・スリーブ
の全長に満たないすり割り42の有無にかかわらず機能す
る。ダウエル・コア40は、原則的に第2図に示すピン1
のように製作される。
第1図において説明したように内面において、ダウエ
ル・コア40(第18図)の楔部の楔面と協動する楔面46を
仮想円筒穴44上に有した楔部としてカム45が形成された
ダウエル・スリーブ41を第17図に示す。ここでは、それ
ぞれ3つのカム45と3つの楔面46とが形成されている。
前記楔面46の最上点または最下点はいずれも、ダウエル
・スリーブ41のすり割り42の周縁部に位置する。好まし
くは、ダウエル・コア40の仮想円筒コアは、ダウエル・
スリーブ41の円筒穴よりも若干小とする。この直径差に
より、ダウエル・コア40の楔部とダウエル・スリーブ41
の内面の楔部との間において隙間47が形成される。この
隙間47は微小であって、ダウエル・コア40がダウエル・
スリーブ41内において空転せず、かつダウエル・コア40
がダウエル・スリーブ41内に挿入容易となるような寸法
とされる。ダウエル穴49(第18図)内においてダウエル
・スリーブ41を固定し、ダウエル・コア40とダウエル・
スリーブ41とを接続するためには、以下の2段階を経て
両者を効果的な接続状態にする。まず、第18図に示す配
置になるように、ダウエル・コア40をダウエル・スリー
ブ41内に挿入する。次に、ダウエル穴49内に不動状態に
保たれたダウエル・スリーブ41内において、ダウエル・
コア40を右向き、図では時計まわりに回転させる。これ
によって、ダウエル・コア40の楔部とダウエル・スリー
ブ41の楔部とが接近して、最終的に各対をなす全ての楔
部が互いに当接し、隙間47のない状態になる。ダウエル
・コア40をさらに回転させると、ダウエル・スリーブ41
の内面に設けられた楔部により、ダウエル・スリーブ41
の舌状部43がさらに外方に付勢されて、その外面がダウ
エル穴49の壁面に当接する。引き続きダウエル・コア40
を回転させると、ダウエル・コア40の楔部とそれ以上外
側に逃げられなくなったダウエル・スリーブ41の内面と
が弾性的に変形し、第19図に示すと取付位置においてダ
ウエル・コア40がダウエル・スリーブ41の内面に把持さ
れて、ダウエル穴49とダウエル・スリーブ41とダウエル
・コア40とが堅固かつ抜脱自在に結合されるようにな
る。ねじれ角を左右する要因として、特に、隙間47の大
きさと使用材料と楔部の形成状態と舌状部43の外面から
ダウエル穴49の壁面までの距離とがあげられる。
第20〜25図に、前記原理にしたがって製作されたまた
ぎ式ダウエルを示す。ダウエル・スリーブ60(本発明の
装置の範囲内にある受け具)は、図の具体例では3つの
中高部51により接続される環状のつば部50を両端部を有
している。内面に楔部を有する舌状部62は、前記中高部
51に取り付けられる。舌状部62の外面上の軸方向に平行
なリブ52と環状つば部50上の周縁リブ53とにより、ダウ
エル穴内においてダウエル・スリーブ60のねじれや変位
が起こらなくなっている。環状つば部50内に設けられた
放射状の溝54に工具を係合させることにより、ダウエル
・スリーブ60のねじれを防ぐことも可能である。ダウエ
ル・コア61(本発明の装置の範囲内にあるピン)は、周
面に沿ってダウエル・スリーブ60の楔部と協動する楔部
を有する。ダウエル・コア61には、ねじ穴55が設けられ
るとともに、一方の端部に六角凹部56が設けられてい
る。ダウエル穴内にダウエルを取り付けるには、ダウエ
ル・スリーブ60をダウエル穴内に挿入し、ダウエル・コ
ア61をダウエル・スリーブ内に挿入する。次に、アレン
レンチを用いてダウエル・コア61を回転させる。これに
伴って、ダウエル・コア51の楔部がダウエル・スリーブ
と協動して、ダウエル・コア61の回転につれて舌状部62
を外方に付勢する。これによって、ダウエル・スリーブ
60がダウエル穴内に固定される。そして、ダウエル・コ
ア61は、楔部の連結摩擦係合により、ダウエル・スリー
ブ60内に固定される。その後、機能的要素、例えばねじ
込み式ピンを有するフックをダウエル・コア61のねじ穴
55に螺入させる。ダウエルを取り外す時は、ダウエル・
コア61を逆方向に再び回転させることにより、ダウエル
・コア61とダウエル・スリーブ60との摩擦係合が解除さ
れて、以てダウエル・スリーブ60の舌状部62とダウエル
穴の壁面との摩擦係合も解除される。したがって、ダウ
エル・コア61とダウエル・スリーブ60とをダウエル穴か
ら抜き取って、別の目的に再利用することができる。
第26図に、ダウエル・スリーブ63(本発明の装置の範
囲内にある受け具)がすり割りのない鉢状部材として形
成されたまたぎ式接着固定具の具体例を示す。この鉢状
部材は深絞りによる鋼製または射出成形によるプラスチ
ック製とすることができる。ダウエル・スリーブ63は内
面に楔部を有するとともに、ダウエル穴64が例えば瞬結
充填材65により満たされている場合にはコアの役目を果
たす。充填材65が硬化してから、充填材65の中に保たれ
ている埋設ダウエル・スリーブ63内にダウエル・コア66
(本発明の装置の範囲内にあるピン)を挿入し、前記い
くつかの具体例の場合のように回転させる。その結果、
ダウエル・コア66の楔部とダウエル・スリーブ63の楔部
とが機能的接続状態となるとともに、これに対して弾性
的なダウエル・スリーブ63が拡幅されて、前記ダウエル
・スリーブが充填材65の中に堅固に固定され、以てダウ
エル穴64内に堅固に固定されるようなる。これに伴っ
て、ダウエル・コア66は、機械的要素、ここでは輪状部
材または環状部材67に一体的に接続される。
ダウエル・コアおよびダウエル・スリーブは、第1の
軸方向部分において、ダウエル・スリーブを大きなテー
パ(ピッチ)で拡幅させる楔部を有するものであっても
よく、かつ少なくともひとつの別の軸方向部分におい
て、前記記載のピンおよび受け具の場合のテーパ(ピッ
チ)でダウエル・コアとダウエル・スリーブとを連結摩
擦係合させる楔部を備えたものであってもよい。
第27〜29図に、把手支持部に把手を着脱自在に取り付
けるために本発明の装置を用いる応用例を示す。これ
は、調理具や窓、扉、切換装置等に関する応用例であ
る。これまで、相応の把手は、例えばボルト式締結具ま
たはキャッチスプリング機構によって取り付けられてい
た。従来周知の機構の問題は、多部品設計のために製造
費が高くなる点と、使用しているうちに対応する取付具
が緩んでしまう点とにある。本発明の装置を用いること
によって、把手を把手支持部に堅固に取り付けることが
できる一方、再び取り外すことも可能になる。このた
め、交換が容易になり、または例えば鍋を皿洗い機に入
れて洗う際に簡単に取り外すことができる。
第27図に、鍋75に手を取り付けるための実際の応用例
を示す。ここでは、受け具71の楔部は、射出成形部材と
して製作される手74内に射出成形された挿入部材または
入れ子72に設けられる。鍋75の壁面73には、受け具71の
楔部と協動する楔部を有したピン70が、特に溶接によ
り、取り付けられる。手74を取り付けるには、受け具71
を備えた入れ子72を有する前記手をピン70の上にかぶせ
て、手74が適切な水平位置に配置され、かつ所望の連結
摩擦係合状態になるまで回転させる。これに関連して、
ピン70と受け具71とについては、手74が適正な位置に配
置され、かつ相対的に小角度の回転によって連結摩擦係
合状態になるような構成にしなければならない。手74を
取り出す時は、摩擦係合が解除されて手74が取外し可能
な状態になるように、前記手を逆方向に回転させる。
第28図に、片手ミルク鍋77を取り付けられる手76の取
付具を示す。この具体例において、ピン70は、全体を2
等分した2つの鏡像体からなる手76に挿入される入れ子
78に設けられる。入れ子78に、手76の接合部に埋設され
る耳部79が設けられて、手76内において入れ子78が固定
的態様に保持される。本発明の装置の範囲内にある受け
具は、鍋77に取り付けられるスリーブ80として形成され
る。手76を鍋77に取り付けるには、手76のピン70をスリ
ーブ80内に挿入して、垂直位置まで回転させる。これに
よって摩擦係合状態がもたらされ、手76は鍋77に堅固に
取り付けられることになる。
第29図は、鍋蓋82に取り付けられるつまみ状の手81の
取付具を示す。ピン70は蓋82の穴を下から上に貫通して
挿入され、または、例えば溶接により蓋82上に配設され
る丸頭84のボルト83に取り付けられる。作用する力の点
から見て、受け具71をつまみ状の手81に例えば射出成形
プラスチック部材として直接形成可能であるため、前記
手の中に入れ子を射出成形する必要はない。つまみ状の
手81を取り付けるには、受け具71とともに前記手をピン
70にかぶせて、十分な連結摩擦係合状態になるまで回転
させる。この際、ボルト83の丸頭84にあるすり割り85に
工具を係合させて、ボルト83が同時に回転しないように
するとよい。つまみ状の手81は、一般に、鍋蓋の軸を中
心とする回転対称部材であるため、角位置に対する配慮
は不要である。
第30図は、フライパン86に柄87を取り付ける方法を示
す。この具体例において、受け具71はフライパン86の柄
端部88に形成される一方、ピン70は柄87に取り付けられ
ている。前記ピンは、射出成形部材として形成される柄
87内に射出成形される。柄87を取り付けるには、ピン70
を柄端部88の受け具71に挿入して、連結摩擦係合状態に
なるまで回転させる。柄87が、ピン70の軸を中心とする
回転対称形に形成されている場合は、角位置を考慮する
必要はない。この場合も、ピン70と受け具71との配置を
逆にして、ピン70が柄端部88に、受け具71が柄87に設け
られるようにすることもできる。
第31および32図に、本発明の装置を用いた扉の把手の
取付具を示す。図には、対応する扉の安全ボルト90付き
鎖錠部89のみを示す。楔部を有するピン70は把手91状に
形成され、把手91とピン70との間に矩形部材92が挿入さ
れる。受け具71の楔部は、把手93内に形成される。把手
91および93を取り付けるには、鎖錠部89に把手91のピン
70を貫通させて、鎖錠機構の四角穴に矩形部材92を係合
させる。次に、把手93をピン70をかぶせて、両把手91、
93が平行になるまで両者を互いに逆方向に回転させる。
鎖錠機構が相応の安定性を有する場合は、矩形部材によ
り把手91の回転を抑制して、把手93だけを回転させるよ
うにすることもできる。扉の把手が片側にしかない場合
や、例えば電気流体式ロータリスイッチ部材上に把手を
取り付ける場合は、こうした処置が重要である。第32図
にしたがって、テーパ(ピッチ)が逆向きの楔部を有す
る2つのピン70を矩形部材92を受ける中継ぎ部材または
中間部材94の両側に延在させる時は、受け具71を有する
扉の把手93を一様に使用するだけでよい。所要の安定性
の連結摩擦係合状態を得るために必要な受け具71に対す
るピン70の最低挿入深さは別として、いかなる挿入深さ
であってもこうした連結摩擦係合状態を得ることができ
る。扉の把手の場合、本発明の形式の把手取付具は、幅
広くさまざまな厚さの扉にそのまま使用できることか
ら、こうした特徴が特に有利な点となる。扉の厚さに合
わせて、把手と扉面とが隙間なく当接する相応の深さま
で把手取付具を挿入するだけでよい。連結摩擦係合状態
に達した時に扉の把手や鍋の手が適切な角位置にくるこ
とが重要であるため、ここに記載の扉の把手やその他全
ての装置または特殊用途の場合には、以下の方法により
回転角を制限すると有利である。
第33および34図の具体例において、鍋の壁面に設けら
れたピン70の基礎部95に湾曲した長楕円形の穴96を設け
るとともに、例えば鍋の手に接続されるとともに受け具
71を含むブシュ97にボルト98を取り付けて、前記ボルト
を前記長楕円穴に係合させるとよい。長楕円穴96とボル
ト98とは、第34図に示すようにボルト98が長楕円穴96の
端部に当接した時点で前記手が所定の位置にくるような
相対的な位置に取り付けられる。第34図の右側の、ボル
ト98が長楕円穴96の端部付近にくる位置において、鍋の
手または受け具71をピン70にかぶせる。連結摩擦係合状
態にするために鍋の手を時計まわりに回転させると、長
楕円穴96内においてボルト98が左方向に移動し、長楕円
穴96の端部に当接した時点で十分な連結摩擦係合状態に
達するとともに、鍋の手が所定の位置にくる。その限り
において、互いにはめ合い相手となるピン70と受け具71
とには、ピン70または受け具71に設けられる突出部また
はボルト98と、ピン70および受け具71にそれぞれ設けら
れる溝、またはピン70および受け具71にそれぞれ設けら
れて、所定の挿入深さに対応する長さを有するととも
に、以下の具体例に示すように内端部が周縁溝へと開口
する軸方向平行溝とからなる一対の協動回転停止部が設
けられる。
第35〜37図の具体例において、受け具71には、受け具
71の基礎部においてスリーブ80に形成された短尺周縁溝
100へ至る軸方向平行溝99が内設される。ピン70上に
は、前部において溝39、40に一致するボルト101が配設
される。ボルト101が溝99の全長を移動し終えて溝100の
面に達するまでは、例えばピン70に接続された把手を回
転させて連結摩擦係合させることはできない。したがっ
て、ピン70と受け具71とが所定の全長にわたって確実に
はめ合わされなければ連結摩擦係合状態が得られないこ
とになる。また、溝100の長さにより、第33および34図
における長楕円穴96の作用が得られることになる。この
装置の場合は、ピン101が溝100の端部に当接した時に十
分な連結摩擦係合がもたらされ、かつ把手が所定の位置
にくる。第33〜37図に示す固定具の場合は、これと全く
同じ機能を別な方法で実現することもできる。例えば、
ボルト101をピン70の縁部に配置して長楕円穴96を受け
具71のブシュ97内に設けてもよく、ボルト101の代わり
に溝に係合するカムを設けてもよい。溝99、100をピン
1に設けるとともに、これに対応するボルト101または
突出部を受け具2のブッシュ97上に取り付けてもよく、
溝99、100とボルト101とを複数個設けてもかまわない。
第38および39図に、ピン70と受け具71との回転角を制
限する基本的な方法を示す。例えば第33〜37図において
説明したように、回転角制限機構の前記具体例は、特
に、前記全ての装置と応用例とに適用可能である。この
場合は、ピン70は、受け具71に形成された対応する溝10
3と整合する少なくともひとつの軸方向に平行なボス102
を備えている。この場合、溝103の断面幅は、溝103内に
おいてボス102が最大回転許容角に対応する距離だけ周
縁方向に移動しうるような幅とする。これに関連して、
第38図に、受け具71内にピン70を挿入し終えた状態を示
す。この場合は、ボス102は溝103のフランクまたは側面
に当接している。第39図は、回転後の位置を示す図であ
り、ボス102が溝103の反対側に当接して、それ以上の回
転が防がれている。この位置において、ピン70が受け具
71に対して所望の所定位置にくるだけでなく、所望の連
結摩擦係合状態が実現される。それぞれピン70と受け具
71との軸方向において、ボス102の長さとそれに伴う溝1
03の長さとは、相応の要件に合った長さとすることがで
きる。両者は、ピン70を受け具71に容易に挿入しうるよ
うな長さとする。
最後に、第40および41図に、ガラス球または電球130
のソケットとして本発明の装置を用いる別な応用例を示
す。電球130の口金132は、楔部を有した本発明の装置の
ピンに対応するとともに、白熱フィラメント134の一方
の端部に接続される。白熱フィラメント134の他方の端
部は、従来どおり接触ピン136に接続される。本発明の
装置に対応する受け具の楔部は、薄板金ブシュとして形
成されるソケット138内に設けられるとともに、電源の
一方の電極に接続される。電源の他方の電極は、一般の
接触スタッド140に構成される。電球130を挿入するに
は、接触ピン136が接触スタッド140に当接するまでソケ
ット138内に従来どおり口金132をはめ込むとともに、回
転により、ソケット138と所望の連結摩擦係合状態にす
る。この連結摩擦係合により、電球130が安全な状態に
取り付けられるとともに、口金132とソケット138との確
実な電気的接触とが約束される。
参照番号一覧 1 ピン 2 受け具 3 対象物 4 円筒コア 5 カム 6 楔面 7 円筒穴 8 溝 9 楔面 10 隙間 11 長手軸 12 頭 13 楔状ナット 14 部材 15 部材 16 部分構成部材 17 リベット 18 スナップリング 19 止め座金 20 カップばね 21 すり割り 22 スリーブ状ショルダ 23 部分構成部材 25 部分構成部材 26 はめ合いピン 27 はめ合い穴 28 部材 29 部材 30 すり割り 31 はめ合いピン 32 六角部 33 はめ合いピン 34 穴 35 はめ合いダウエル・スリーブ 36 ダウエルはめ合いピン 37 六角凹部 40 ダウエル・コア 41 ダウエル・スリーブ 42 すり割り 43 舌状部 44 円筒穴 45 カム 46 楔面 47 隙間 48 長手軸 49 ダウエル穴 50 環状つば部 51 中高部 52 リブ 53 周縁リブ 54 溝 55 ねじ穴 56 六角凹部 57 第1の軸方向部分 58 第2の軸方向部分 59 つば部 60 ダウエル・スリーブ 61 ダウエル・コア 62 舌状部 63 ダウエル・スリーブ 64 ダウエル穴 65 充填材 66 ダウエル・コア 67 輪状部材または環状部材 70 ピン 71 受け具 72 挿入部材または入れ子 73 壁面 74 柄または把手 75 鍋 76 手 77 ミルク鍋 78 入れ子 79 耳部 80 スリーブ 81 つまみ状の手 82 鍋蓋 83 ボルト 84 丸頭 85 すり割り 86 フライパン 87 フライパンの柄 88 柄端部 89 鎖錠部 90 安全ボルト 91 柄または把手 92 矩形部材 93 柄または把手 94 中継ぎ部材または中間部材 95 基礎部 96 長楕円穴 97 ブシュ 98 ボルト 99 溝 100 周縁溝 101 ボルト 102 ボス 103 溝 110 ねじ付きナット 112 ねじ部 114 ショルダ 116 スナップリング 118 貫通穴 120 長手軸 130 電灯 132 口金 134 白熱フィラメント 136 接触ピン 138 ソケット 140 接触スタッド
フロントページの続き (31)優先権主張番号 P 42 31 339.2 (32)優先日 1992年9月18日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 P 42 31 360.0 (32)優先日 1992年9月18日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) 前置審査 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 21/00 F16B 21/02 F16B 2/18

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの部材を接合するための装
    置において、一方の部材がピン(1)を含むとともに他
    方の部材が前記ピン(1)に対する受け具(2)を含
    み、前記ピン(1)の少なくとも一部分が、仮想円筒面
    (4)より半径方向に突出する少なくともひとつのカム
    (5)を周縁方向に有するとともに、前記受け具(2)
    が、前記カム(5)に対応する多数の、仮想円筒面
    (7)より半径方向に陥没する溝を周縁方向に有し、カ
    ム(5)と溝(8)とが断面楔形の形状をなし、前記楔
    部の楔面(6、9)が、ピン(1)および受け具(2)
    の軸に対してそれぞれ対数螺旋を描き、協動面(6、
    9)のピッチまたはテーパが、等しい大きさを有すると
    ともに、ピン(1)と受け具(2)とに確定可能な相対
    的な動きにより、協動する楔面(6、9)を接触させる
    と、隙間圧または接合圧が生じて、以て間隙のない態様
    で、回転方向と負荷の方向とにかかわらず、ピン(1)
    と受け具(2)とが半径方向と軸方向とに連結摩擦係合
    状態となるような小なる態様に形成されることを特徴と
    する接合装置。
  2. 【請求項2】前記ピン(1)と前記受け具(2)とに、
    周縁方向に並列に各3つの楔部が設けられることを特徴
    とする請求の範囲第1項に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記楔部が、前記ピン(1)及び/または
    前記受け具(2)の少なくとも軸方向部分に区分状に配
    置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装
    置。
  4. 【請求項4】前記ピン(1)を前記受け具(2)に係合
    させた時に、ピン(1)と受け具(2)との対面する楔
    面間に隙間(10)が生じることを特徴とする請求の範囲
    第1項に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記対数螺旋が、前記ピン(1)の軸と前
    記受け具(2)の軸とに対してそれぞれ中心が変位する
    曲率の数個の円によって形成されることを特徴とする請
    求の範囲第1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】前記楔面(6、9)の前記テーパまたはピ
    ッチが、1:5〜1:500、好ましくは1:20〜1:100であるこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】前記ピン(1)が頭部(12)がブシュ、中
    高部、類似の突出部等の放射状凸部を有するもの、また
    は把持リングや把持座金、類似の部材等の部材が取り付
    けられたものであることを特徴とする請求の範囲第1項
    に記載の装置。
  8. 【請求項8】前記ピン(1)の前記放射状凸部の、前記
    受け具(2)側の下側と、前記受け具の対面部分とに、
    テーパが一定なひとつ以上のキーまたは楔部が設けられ
    ることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の装置。
  9. 【請求項9】前記ピン(1)がボルトとして形成され、
    前記受け具(2)がナットとして形成されることを特徴
    とする請求の範囲第1〜8項のいずれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】ショルダ(114)として形成される前記
    ピン(1)が、ねじ付きナット(110)と接続されると
    ともに、前記ねじ付きナット(110)に対応するねじ部
    (112)のある貫通穴(118)を有することを特徴とする
    請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】前記受け具が、弾性的または弾性塑性的
    に拡幅可能な、及び/またはすり割りを有するスリーブ
    (41)として形成されることを特徴とする請求の範囲第
    1項に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記ピン(1)と前記受け具(2)と
    が、協動する回転ボス(102)を有することを特徴とす
    る請求の範囲第1項に記載の装置。
  13. 【請求項13】前記ピン(1)がはめ合いピン(26)と
    して形成され、前記受け具(2)がはめ合い穴(27)と
    して形成されることを特徴とする請求の範囲第1〜6、
    11または12項のいずれかに記載の装置。
  14. 【請求項14】前記ピン(1)がダウエル・コア(40)
    として形成され、前記受け具(2)がダウエル・スリー
    ブ(41)として形成されることを特徴とする請求の範囲
    第1〜6、11または12項のいずれかに記載の装置。
  15. 【請求項15】前記ピン(1)が把手(74)または把手
    支持部に設けられ、前記受け具(2)が把手支持部また
    は把手(74)が設けられることを特徴とする請求の範囲
    第1〜6、11または12項のいずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】前記ピン(1)が、電球(130)の口金
    (132)または類似の照明部材の一方の電気的接点をな
    す部分として形成され、前記受け具(2)が、前記電球
    (130)を機械的かつ電気的に接続するソケット(138)
    として形成されることを特徴とする請求の範囲第1〜6
    または12項のいずれかに記載の装置。
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