JP2799616B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2799616B2 JP786390A JP786390A JP2799616B2 JP 2799616 B2 JP2799616 B2 JP 2799616B2 JP 786390 A JP786390 A JP 786390A JP 786390 A JP786390 A JP 786390A JP 2799616 B2 JP2799616 B2 JP 2799616B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に対し、特に積層磁性層を有す
る該媒体の構成に関する。
〔従来技術〕
情報処理機器に於る磁気記録媒体は、記録・再生素子
として甚だ有用でありその需要は大きいが、同時に記録
媒体として、電磁変換特性が高度、精密であること、記
録容量が豊かで高密度であること、走行性、耐久性、耐
用性を保証する好適な組成物性であること、廉価である
こと更に生産面からは生産技術上にトラブルがないこと
等が要求され、その要求に沿って様々の技術的努力が拂
われて来た。
一般に良好な電気変換特性をうるためには磁性層中の
磁性粉を高密度に充填させ、また薄層であることが好ま
しく、バインダなしの気相堆積した磁性層が賞用される
由縁であるが、コスト高でありまた生産量の確保に難が
ある。
また良好な電磁変換特性とするには磁性層側の構成層
表面を平滑に加工する必要があり、磁性粉及びフィラー
類の粒度の選定及びカレンダ処理が施される。
しかしながら表面が平滑すぎることによる摩擦係数の
増大、走行性不良をもたらし、一方粗面すぎるとスペー
シングロス、粉落ち、ヘッド摩耗が酷くなる。
従って磁性層表面の平滑性もしくは粗さは充分に検討
すべき問題であるが、従来磁気記録媒体(以後磁気テー
プの呼称で総括する)に用いられる非磁性支持体の面
は、一般に磁気テープ表面に電磁特性上問題になる程度
の凹凸を派生する表面粗さを有しており、実用に供され
て来た磁気テープの多くが単層磁性層で構成されている
ことと相俟って、多少の下引層を設けたことも該表面粗
さを吸収しうるまでには到らず、ドロップアウト等の頻
度の高い原因となっている。
この支障は磁性層を厚くして救済にあたって来たが、
厚膜故の電磁変換特性の低水準は免れえない。
一方微小突起を有する接触挙動及び摩擦面の損傷につ
いてはトライボロジィ(摩擦学)の面からかなりの解析
が可能になっているが、微小突起の受ける変形はその形
状により弾性変形と塑性変形の2つが考えられ、そのい
づれかを受けるかの指標として、下記定義の塑性指数
(plasticity index)ψが与えられる。
ψ=(E′/H)(σa/γm)1/2 1/E′=(1−ν1 2)/E1+(1−ν2 2)/E2 ここにE1及びE2は接触面材料の縦弾性係数、Hは硬
さ、ν、νはポアッソン比、σaは突起頂点高さの
標準偏差、γmは突起先端の平均半径である。
前記E′/Hは表面材料の物性に依存する項であり、σ
a/γmは突起形状に由来する項である。
前記式において、ψ<0.6の時は弾性変形をうけ、ψ
>3の時には塑性変形をうける。
E′/Hは使用する素材によってほぼ一定であり、一方
当技術分野ではσa>γmが一般的であってσa/γmが
相当に数値として揺れるとすると、ψの値如何によって
面間の接触挙動、面損傷状態が異なって来る。
突起形状(表面粗さ)は、磁気テープの走行性、表面
摩擦、スページングクロスに直接影響を与え忽せにでき
ない問題であり、単に中心線平均粗さRaのみではこれ以
上の技術的伸展は望みえない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、非磁性支持体表面粗さに基因する性
能劣化がなく良好な電磁変換特性を有し、更に高、低周
波両域の記録再現性の良好な電磁テープの提供にある。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は、非磁性支持体上に厚さd1
第一磁性層を設け、更に厚さd2の第二磁性層を重ねた積
層磁性層を有する磁気記録媒体において、前記第一磁性
層の厚みd1を、前記非磁性支持体の磁性層側表面の中心
線平均粗さRaと最大粗さRmaxに対し、 4×10-3≦(Ra/d1)≦1.8×10-2 4×10-2≦(Rmax/d1)≦4.5×10-1 ならしめ、かつ第二磁性層の厚みd2を、 d2≦10μm ならしめたことを特徴とする磁気記録媒体によって達成
される。
尚本発明の態様において、Ra及びRmaxの好ましい範囲
としては、 4.5×10-3≦(Ra/d1)≦1.0×10-2 7.0×10-2≦(Rmax/d1)≦3.0×10-1 また第二磁性層の厚みd2の範囲としては、 0.1≦d2≦1.0 (μm) である。更に第一磁性層の厚みd1の範囲としては、 1.0≦d1≦3.0 (μm) が好ましい。
〔作用効果〕
本発明の構成要件を与えることによって、仕上がり磁
性層の面粗さRa:0.001〜0.018μm、Rmax;0.030〜0.150
μmとすることができ、磁性層厚みを4.0μm以下、更
に3.0μm以下に抑えて高電磁変換特性をあたえること
ができ、更に第一及び第二磁性層の保磁力を整えて高、
低周波域記録に最適に振当て両周波帯域の記録再生に適
した磁気テープを提供することができる。
本発明に於ては従来磁気テープ製造に用いられる装置
及び素材技術が流用される。
本発明に用いられる磁性材料としては、例えばγ−Fe
2O3,Co含有γ−Fe2O3,Co被着γ−Fe2O3,Fe3O4,Co含有Fe
3O4,Co被着Fe3O4,CrO2等の酸化物磁性体、例えばFe,Ni,
Fe−Ni合金,Fe−Co合金,Fe−Ni−P合金、Fe−Ni−Co合
金,Fe−Mn−Zn合金,Fe−Ni−Zn合金,Fe−Co−Ni−Cr合
金,Fe−Co−Ni−P合金,Co−P合金,Co−Cr合金等Fe,N
i,Coを主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性体が挙
げられる。これらの金属磁性体に対する添加物としては
Si,Cu,Zn,Al,P,Mn,Cr等の元素又はこれらの化合物が含
まれていても良い。またバリウムフェライト等の六方晶
系フェライト、窒化鉄等も使用される。
本発明に用いられるバインダとしては、耐摩耗性のあ
るポリウレタンが挙げられる。これは、他の物質に対す
る接着力が強く、反復して加る応力または屈曲に耐えて
機械的に強靭であり、且つ耐摩耗性、耐候性が良好であ
る。
またポリウレタンの他に、繊維素系樹脂及び塩化ビニ
ル系共重合体を併用すれば、磁性層中の磁性粉の分散性
が向上してその機械的強度が増大する。ただし繊維素樹
脂及び塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬くなりすぎ
るが、これは上述のポリウレタンの存在によって防止で
きる。
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル、
セルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル
等が使用できる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部分
的に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合体
として、好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ
共重合体が挙げられる。
またフェノキシ樹脂も使用することができる。フェノ
キシ樹脂は機械的強度が大きく、寸法安定性にすぐれ、
耐熱、耐水、耐薬品性がよく、接着性がよい等の長所を
有する。
これらの長所は前記したポリウレタンと長短相補つて
テープ物性の経時安定性を著しく高めることができる。
更に前記したバインダの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂との混合物が
使用されてもよい。
本発明の磁気テープの磁性層の耐久性を向上させるた
めに磁性塗料に各種硬化剤を含有させることができ、例
えばイソシアナートを含有させることができる。
芳香族イソシアナートとしては、例えばトリレンジイ
ソシアナート(TDI)等及びこれらイソシアナート活性
水素化合物との付加体などがあり、平均分子量としては
100〜3,000の範囲のものが好適である。
また脂肪族イソシアナートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアナート(HMDI)等及びこれらイソシアナート
と活性水素化合物の付加体等が挙げられる。これらの脂
肪族イソシアナート及びこれらイソシアナートと活性水
素化合物の付加体などの中でも、好ましいのは分子量が
100〜3,000の範囲のものである。脂肪族イソシアナート
のなかでも非脂環式のイソシアナート及びこれら化合物
と活性水素化合物の付加体が好ましい。
上記磁性層を形成するのに使用される磁性塗料には分
散剤が使用され、また必要に応じ潤滑剤、研磨剤、マッ
ト剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させてもよい。本発
明に使用される分散剤としては、本発明に係る燐酸エス
テルの外に、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂
肪酸アミド、高級アルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、スルホ琥珀酸、スルホ琥珀酸エステル、公知の界面
活性剤等及びこれらの塩があり、また、陰性有機基(例
えば−COOH)を有する重合体分散剤の塩を使用すること
も出来る。これら分散剤は1種類のみで用いても、或は
2種類以上を併用してもよい。また、潤滑剤としては、
シリコーンオイル、グラファイト、カーボンブラックグ
ラフトポリマー、二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン、ラウリル酸、ミリスチン酸、炭素原子数12〜16の一
塩基性脂肪酸と該脂肪の炭素原子数と合計して炭素原子
数が21〜23個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステ
ル(いわゆる蝋)等も使用できる。これらの潤滑剤はバ
インダ100重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加さ
れる。
研磨剤としては、一般に使用される材料で熔融アルミ
ナ、炭化珪素、酸化クロル、コランダム、人造コランダ
ム、人造ダイヤモンド、ざくろ石、エメリ(主成分:コ
ランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤は
平均粒子径0.05〜5μmの大きさのものが使用され、特
に好ましくは0.1〜2μmである。これらの研磨剤はバ
インダ100重量部に対して1〜20重量部の範囲で添加さ
れる。
マット剤としては、有機質粉末或いは無機質粉末を夫
々に或は混合して用いられる。
本発明に用いられる有機質粉末としては、アクリルス
チレン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン
系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が好ましいが、ポリ
オレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリ
アミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリ弗化エ
チレン樹脂粉末等も使用でき、無機質粉末としては酸化
珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、α−Fe2O
3、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、酸化硼素、弗
化亜鉛、二酸化モリブデンが挙げられる。
帯電防止剤としては、カーボンブラックをはじめ、グ
ラファイト、酸化錫−酸化アンチモン系化合物、酸化チ
タン−酸化錫−酸化アンチモン系化合物などの導電性粉
末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサ
イド系、グリセリン系、グリシドール系などのノニオン
界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウ
ム塩類、ピリジン、その他の複素環類、ホスホニウムま
たはスルホニウム類などのカチオン界面活性剤;カルボ
ン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステ
ル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸
類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸また
は燐酸エステル類等の両性活性剤などがあげられる。
上記塗料に配合される溶媒或はこの塗料の塗布時の希
釈溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、乳酸エチル、エチレングリコールセノアセテート等
のエステル類;グリコールジメチルエーテル、グリコー
ルモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼン等
のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる。
また、支持体としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロー
ストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセル
ロース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネートなどのプ
ラスチックが挙げられるが、Cu,Al,Zn等の金属,ガラ
ス,窒化硼素BN,Siカーバイド等のセラミックなども使
用できる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は
約3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、デ
ィスク、カード状の場合は30μm〜10mm程度であり、ド
ラム状の場合は円筒状で用いられ、使用するレコーダに
応じてその型は決められる。
上記支持体と磁性層の中間には接着性を向上させる中
間層を設けても良い。
支持体上に上記積層磁性層を形成するための塗布方法
としては、Wet on Wetの場合はエクストルージョン同時
塗布及び逐次塗布、あるいはリバースクロール+エクス
トルージョン、グラビアロール+エスクトルージョンな
どが考えられる。
さらにはエアードクタコート、ブレードコート、エア
ーナイフコート、スクィズコート含浸コート、トランス
ファロールコート、キスコート、キャストコート、スプ
レイコートのうちの何れかを組合せる事も考えられる。
又、Wet on dryの場合は上記塗布方式をどのように組
合せても構わない。
次に、上記した磁気テープの製造装置の一例を第2図
に示す。
この製造装置においては、第1図の磁気テープを製造
するに当たり、まず供給ロール32から繰出されたフィル
ム状支持体1は、押し出しコータ10、11により上記した
磁性層2、4用の各塗料を塗布した後、例えば2000Gaus
sの前段配向磁石33により配向され、更に、例えば2000G
aussの後段配向磁石35を配した乾燥器34に導入され、こ
こで上下に配したノズルから熱風を吹き付けて乾燥す
る。次に、乾燥された各塗布層付きの支持体1はカレン
ダロール38の組合せからなるスーパーカレンダ装置37に
導かれ、ここでカレンダ処理された後に、巻取りロール
39に巻き取られる。各塗料は、図示しないインラインミ
キサを通して押し出しコータ10、11へと供給してもよ
い。なお、図中、矢印Dは非磁性ベースフィルムの搬送
方向を示す。押し出しコータ10、11には夫々、液溜まり
部13、14が設けられ、各コータからの塗料をWet on Wet
方式で重ねる。
第3図には、押出しコータの例を示した。同図(A)
は第2図に示したものと同様のもの(2ヘッドで逐次We
t on Wet重層塗布用)、同図(B)は1ヘッドのもの
(逐次Wet on Wet重層塗布用)、同図(C)は1ヘッド
で両磁性塗料2′、4′をヘッド内部で交差方向に重ね
て吐出するもの(同時Wet on Wet重層塗布用)である。
上記の方法は、Wet on Wetの塗布方法であるから、下
層上に最上層を塗布し易くなり、特に膜厚の薄い最上層
を均一に塗布でき、複数層を再現性良く重層塗布でき
る。
なお、上記の重層塗布に用いる装置は必ずしも押し出
しコータでなくてもよく、他の公知の塗布装置を使用で
きる。
〔実施例〕
本発明を実施例を用いて具体的に説明する。
実施例1〜4及び比較例(1)〜(5) 下記の磁性塗料処方A及びB、並びに下引塗料処方C
に従って磁気テープ試料を作成し特性測定を行った。
実施例中の「部」は全て重量部を示す。
磁性塗料処方A Co−γ−Fe2O3 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/ ビニルアルコール共重合体 15部 ポリウレタン樹脂 5部 α−Al2O3 3部 カーボンブラック 10部 ミリスチン酸 2部 ステアリン酸 2部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 160部 磁性塗料処方B Co−γ−Fe2O3 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/ ビニルアルコール共重合体 13部 ポリウレタン樹脂 4部 α−Al2O3 2部 カーボンブラック 13部 ミリスチン酸 1部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 2部 シクロヘキサノン 200部 メチルエチルケトン 200部 トルエン 160部 下引処方C 塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体 10部 シクロヘキサノン 90部 上記処方の塗料を14.5μmのポリエチレンテレフタレ
ート支持体上に、表1のごとく塗布し、実施例及び比較
例とした。
得られた試料について性能評価を行い,表2に結果を
掲げた。
表2に明らかなように実施例のビデオテープは電磁変
換特性に優れ、ドロップアウトも少ないテープを提供す
る。
又、RFエンベロープは、ビデオテープのデッキのヘッ
ドへのあたりの良さを表しており、一般に、テープの摩
擦係数やStiffnessに関係が深い事が知られている。し
かし我々は、このRFエンベロープが磁性層の乾燥膜厚に
よっても大きく変化する事を実験的に知った。従って表
面の粗さを平滑にする為に磁性層厚を厚くしすぎても良
くなく、適当な膜厚が必要であるという事である。実施
例1〜4は、膜厚が適当でありRFエンベロープの良いも
のに対し、比較例−2では膜厚が厚すぎて、RFエンベロ
ープ不良を起こしている。比較例−1では、下層の膜厚
に対し非磁性支持体の粗さが大きすぎ、D/0の増大、電
磁特性の低下(特に、低周波数特性であるクロマの出力
が悪い)を招いている。
同様に上層及び下層単層である比較例−3,4もD/0、電
磁特性が極めて劣っており、下引き層を用いた比較例−
5においてもこれを向上させる手段にはなり得ない事が
わかる。
日本ビクター社製ドロップアウトカウンターVD−5Mを
使用し、1500μsec以上長く、かつRFエンベロープの出
力20dB以上低下した出力をドロップアウト1個として、
全長測定し、1分間あたりの平均値を求めた。
(4)ルミS/N カラービデオノイズメーター Shibasoku 925D/1によ
り測定した。
(5)C−Cut エヌエフ回路設計ブロック製、交流電圧計 M−170
により測定した。 (単位:dB) (6)RFエンベロープ 各ビデオテープをVHDデッキ(JVC製S−7000)で走行
させ、オシロスコープ(HITACHI製)にRFエンベロープ
を映し出す。そのオシロスコープ画面を写真に撮りエン
ベロープの最大値と最小値を読み、その比率を調べた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気テープの断面図である。第2
図は磁気テープの製造装置の一例の概要図、第3図は押
出しコータのヘッドの形状を示す図である。 1……支持体、2……第一磁性層、 3……バックコート層、4……第二磁性層、 10及び11……コードヘッド、37……カレンダ、 2′及び4′……磁性塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/716 G11B 5/704

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に厚さd1の第一磁性層を設
    け、更に厚さd2の第二磁性層を重ねた積層磁性層を有す
    る磁気記録媒体において、前記第一磁性層の厚みd1を、
    前記非磁性支持体の磁性層側表面の中心線平均粗さRaと
    最大粗さRmaxに対し、 4×10-3≦(Ra/d1)≦1.8×10-2 4×10-2≦(Rmax/d1)≦4.5×10-1 ならしめ、かつ第二磁性層の厚みd2を、 d2≦10μm ならしめたことを特徴とする磁気記録媒体。
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