JP2799543B2 - 貯蔵スラリ撹拌装置 - Google Patents
貯蔵スラリ撹拌装置Info
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Description
関し、さらに詳しくは、酪農、畜産農家において飼育さ
れる多数の牛豚等の家畜の糞尿をいったん貯蔵している
槽内における糞尿、いわゆるスラリを熟成させるための
貯蔵スラリ撹拌装置に関する。
牛、豚等の家畜からは毎日大量の糞尿が***されが、そ
の処分が難問題であること周知のことであって、古くは
畜舎外に汲み出し、これを圃場に散布して肥料として土
壌に還元するのが極一般的であった。
糞尿を処理するには、糞尿を有機栽培用肥料として田や
畑等の圃場に撒布するか、あるいは、糞尿のうち、固形
分を除いて液状分は汚水処理装置により無害化した後、
河川等に放流したり、液状分は自然蒸発による処理方式
が採用されている。
***物である糞尿、いわゆる、スラリを圃場に散布する
ことは最も簡単であり、コスト安すな処理形式である
が、圃場に散布されたスラリは蒸発に伴い極めて不快な
悪臭を放ち、そればかりか、最近では土壌に浸透したス
ラリ、とくに尿成分が地下水を汚染するという環境問題
まで引き起こし、この処理方式による尿処理を継続する
ことは極めて難しい状況にある。
ては、糞尿を一旦蓄積する設備が必要になり、さらに処
理設備が必要となることから設備費用を個人が負担する
にはあまりにも高額であり、この処理方式を普及させる
には資金的な補助が必要になる問題がある。
農業においては、前記スラリを有効に利用することが、
効果的であることは多くの人々に理解されているところ
であるが、貯留槽内に溜った糞尿をそのまま汲み上げて
圃場に撒布したのでは、前述のような悪臭などの問題を
惹き起こし、また、多く撒き過ぎると土壌を過塩基土壌
にしてしまうなどの問題を惹き起こすことになる。この
問題を解決するには、スラリを十分に発酵分解させた後
に撒布する必要があるが、貯留槽内において自然発酵さ
せるのでは時間的に数カ月もかかり、特に、冬期におい
ては自然発酵は遅々として進まず、雪解けどきに圃場に
散布しようとしてもにも未発酵のものを散布することに
なり問題の解決になっていないのが実状である。
酵処理させる場合であっても、時間の経過と共に、糞等
の固形物が硬く固まった上層部の固形層と、尿成分を中
心とする中間部の水分層と、糞などを含む雑物が沈殿し
た下層部の重い固形層との三層に分離し、上層の固形層
が中間の糞尿と空気との接触を遮蔽する状態になり、自
然発酵の妨げになっている。
糞尿を、効率良く畜舎外に搬出しようとしてポンプで吸
い上げても、貯留層内の中間部に溜った水分のみが汲み
上げられて、上層部の固形層と下層部の重い固形層とが
槽内に堆積し、この堆積した固形層を除去する作業が極
めて大変であった。
ける諸問題を解決するために多数の牛豚等の家畜から排
泄される糞尿を効果的に発酵させることはもちろん、畜
舎から排出される藁屑や、餌中に含まれ消化されないで
糞となった比較的長い繊維などを切断して、ポンプなど
による搬出作業を容易にしたスラリ攪拌装置を提供する
ことを目的とするものである。
するために、本発明は、スパイラル状の羽根をもつスク
リュウと、このスクリュウの外周に沿って、かつ、軸心
と平行に配置された複数本のブレードと、前記スクリュ
ウを定められた時間毎に正逆回転させる駆動機構とを備
え、前記スクリュウと前記ブレードとが相対的に逆回転
するよう構成したことを特徴とし、また、前記糞尿撹拌
装置のスクリュウはその軸部が軸心に沿って中空状にな
っていて、この軸部の周面には外部と連通する多数の空
気孔があり、前記軸部内部に加圧空気を供給する供給パ
イプの端部が接続されて、エアタンクからの空気を空気
孔からスラリ中に供給することができるように構成した
ことを特徴とするものである。
ことにより、貯留槽内に溜った糞尿がスクリュウにより
撹拌されると共に、糞尿内に混じっている藁屑や餌中の
繊維等がスクリュウにの絡み付いても、これを除去し、
貯留槽内に溜った糞尿内に圧縮空気を導入することによ
り、冬期中であっても自然発酵が大幅に促進される等、
貯留槽内の糞尿を効果的に撹拌することができる。
て説明する。まず添付図面の図1は、本発明によるスラ
リ攪拌装置の第1の実施例の要部を示す概略断面図、図
2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面
図、図4は撹拌装置の設置状態を示す一部省略した斜視
図、図5は多数の家畜を飼育する畜舎の斜視図である。
容する畜舎を示し、家畜一頭毎の空間がに柵21によっ
て仕切られており、また、畜舎20の床面20aは後方
に向けて低くなる勾配がつけられ、収容空間の後部には
家畜の糞尿を溜める貯留槽22が床面20aより低く、
しかも深く設けられている。
まれる敷き藁など藁屑、さらには、消化されないで排出
された長い繊維等は、貯留槽22の内部に収容支持され
ていて、次に、詳しく説明する撹拌装置10によって攪
拌され、切断される。そして、図示しないバキュームカ
ーにより汲み上げられて所定の場所に搬出される。
すように、モータによって所定時間毎に正逆回転駆動さ
れる軸部13に対して、その周囲にスパイラル状の羽根
14aを設けてスクリュウ14を形成し、スクリュウ1
4の軸心と平行に、かつスクリョウ14の長さ分に対応
して複数本のブレード15が、スクリュウ14の回転軌
跡の外側に配置取付けられている。
方向に沿って刃15aが形成されており、前記スクリュ
ウ14の羽根14aの周縁との間において剪断作用を行
うことができるようになっている。
に軸受17を介して回転自在に支持されており、また、
前記ハウジング16内の軸部3には、図3に示すよう
に、遊星歯車機構のサンギヤ18が固着されており、こ
のサンギヤ18の周囲にはハウジング6に支持された複
数個のプラネタリギヤ19が噛合っている。
は、ハウジング16にベアリング11を介して回転自在
に支持されたリングギヤ20と噛合っており、前記リン
グギヤ10には前記ブレード15の上端部が固定されて
いる。
すように、その下端部が支持部材12に取付けられてい
て、軸部13とは固定関係になく自由に回転することが
できるようになっている。
の上端部には板状の取付部32があって、この取付部3
2の端部は前記軸部13に軸受部32aを介して取付け
られ、軸部だけの回転を許容している。
ブラケット34に支軸35を介して前記取付部32全体
が適当な範囲で回動できるように取付けられていて、前
記取付部32を支軸15を中心に回転させることで攪拌
装置10全体の貯留槽22内での姿勢を変化させること
ができるようになっている。
けられていて、このア−ム36は前記支軸35に対して
自由に回転できる状態になっていて、このアーム36の
先端部には窓穴37が開けてあり、この窓穴37がア−
ム36の回転で描く軌跡に沿って前記ブラケット開けて
ある複数の選択孔34aのひとつと合わせることで、撹
拌措置10の姿勢(図4)を固定することができるよう
になっている。
ところで、モータ38の電源スイッチをオンして撹拌装
置10の軸部13を回転させる。軸部13が回転する
と、軸部13に固着された遊星歯車機構のサンギヤ18
が一体に回転し、このサンギヤ18の周囲に噛み合って
いる複数個のプラネタリギヤ19が自転しながら回転
し、さらにこのプラネタリギヤ19の外周に噛み合って
いるリングギヤ20が回転することで、リングギヤ20
に上端部が固着されたブレード15が回転させられる。
の軸部13がモ−タ38の回転をプ−リ38a、軸部1
3の端部に設けてあるプ−リ13a、その間に懸装され
ているベルト39を介して回転されることで駆動され
る。
るスラリの中で回転すると、スラリはスクリュウ14に
より撹拌されると共に、スラリ中にに混じっている藁屑
や、未消化の繊維等は、軸部3の周囲に固着されたスパ
イラル状の羽根14aと、スクリュウ4の外周に設けら
れた回転方向が逆である複数本のブレード5との間で剪
断される。
回転と逆回転とを交互に繰り返して行われ、部軸13や
スクリュウ14およびブレード15に藁屑や長い繊維等
が絡み付いても、撹拌装置1の逆回転時に除去される。
回転方向の制御は、モ−タを三相モ−タにして電極の切
り換えを周期的に行うことで実施することができる。
運転により、貯留槽22内に溜ったスラリがスクリュウ
14により撹拌され、上層のものは次第に下層に、また
下層のものは上層にゆっくりと移動される。さらに、攪
拌作用と共に、スラリの中の藁屑や、繊維は解きほぐさ
れながら剪断される。
部を示す概略断面図であり、図6において第1の実施例
と共通する構成部材には同一符号を付して説明の一部を
省略してある。
は、中空状、例えば、パイプ45がにより形成し、この
パイプ45の外周には、羽根14a間に多数の空気孔4
5aが穿設されている。
5の上端部には、エアタンク42からの加圧された空気
が供給されるエアパイプ47が接続されていて、また、
前記エアタンク46にはコンプレッサ48により圧縮さ
れた空気が貯えられており、エアタンク46内の圧縮空
気が、所定の時間毎に開閉制御される制御弁49を介し
て撹拌装置10のパイプ45に供給され、スラリ中に空
気を供給できるようになっている。
ば、撹拌装置10が運転されることにより、貯留槽22
内に溜ったスラリをスクリュウ4により撹拌すると共
に、スラリ中に空気(酸素)を供給して、スラリの発酵
を促進している。
0のスクリュウ14が回転することにより、貯留槽22
内に溜ったスラリが撹拌されるもちろん、糞尿内に空気
を供給することによりスラリの発酵が促進され、熟成し
た有機肥料に置き換えることができる。
による貯蔵スラリ攪拌装置によれば、貯留槽内のスラリ
を確実に攪拌することができ、しかも、藁屑などの比較
的長い繊維質のもの剪断することもでき、さらには、ス
ラリ中に空気を積極的に供給することで確実に発酵させ
ることができるなどの効果がある。
の断面図である。
図である。
装置の要部を示す概略断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 スパイラル状の羽根をもつスクリュウ
と、このスクリュウの外周に沿って、かつ、軸心と平行
に配置された複数本のブレードと、前記スクリュウを定
められた時間毎に正逆回転させる駆動機構とを備え、前
記スクリュウと前記ブレードとが相対的に逆回転するよ
う構成したことを特徴とする貯蔵スラリ攪拌装置。 - 【請求項2】 前記糞尿撹拌装置のスクリュウはその軸
部が軸心に沿って中空状になっていて、この軸部の周面
には外部と連通する多数の空気孔があり、前記軸部内部
に加圧空気を供給する供給パイプの端部が接続されて、
エアタンクからの空気を空気孔からスラリ中に供給する
ことができるように構成したことを特徴とする請求項1
記載の貯蔵スラリ撹拌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34169693A JP2799543B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 貯蔵スラリ撹拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34169693A JP2799543B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 貯蔵スラリ撹拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163256A JPH07163256A (ja) | 1995-06-27 |
JP2799543B2 true JP2799543B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18348071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34169693A Expired - Fee Related JP2799543B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 貯蔵スラリ撹拌装置 |
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CN101779600B (zh) * | 2010-03-12 | 2011-11-09 | 山东省农业科学院畜牧兽医研究所 | 一种省水省力的畜禽发酵床制作方法 |
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-
1993
- 1993-12-10 JP JP34169693A patent/JP2799543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07163256A (ja) | 1995-06-27 |
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