JP2797513B2

JP2797513B2 - ガス絶縁開閉装置

Info

Publication number: JP2797513B2
Application number: JP1234967A
Authority: JP
Inventors: 昌男里見
Original assignee: Nissin Electric Co Ltd
Current assignee: Nissin Electric Co Ltd
Priority date: 1989-09-11
Filing date: 1989-09-11
Publication date: 1998-09-17
Anticipated expiration: 2013-09-17
Also published as: JPH0398407A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ガス絶縁開閉装置（以下GISという）に関
する。

〔従来の技術〕

第５図は、配電用変電所に使用される送電線変圧器回
路を構成したGISの単線接続構成を示し、第６図及び第
７図はその外観を示している。

第５図において、（GCB）はガス遮断器、（DS₁）〜
（DS₄）は断路器、（ES₀）〜（ES₄）は接地開閉器、（L
A）は避雷器であり、断路器（DS₁），（DS₂）及び接地
開閉器（ES₁），（ES₂）はそれぞれ連動操作構造になつ
ている。

そして、これらの構成機器は、第６図及び第７図に示
すように、角形容器（１）内に収納され、これにSF₆ガ
ス等の絶縁性ガスが封入されている。

第７図において、容器（１）の右側面には、線路引込
み用ケーブルのケーブルヘツド（２）及び母線連絡用ケ
ーブルのケーブルヘツド（３）がそれぞれ接続されるケ
ーブル接続部（４），（５）が設けられ、容器（１）の
左側面には、接続管路（６）を介してブツシング（７）
が設けられ、これが変圧器の１次側に接続されている。

更に、容器（１）の前面に配設された操作箱（８）に
は、第８図に示すように、ガス遮断器（GCB）を操作す
る操作器（９）、断路器（DS₁），（DS₃），（DS₄）及
び接地開閉器（ES₀）をそれぞれ操作する電動ばね操作
器（10），（11），（12），（13）、接開閉器（E
S₁），（ES₃），（ES₄）をそれぞれ操作する手動操作器
（14），（15），（16）が一括収納されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述した構成のGISにあつては、複数の断路器及び接
地開閉器に対し、これに１対１に対応する操作器（10）
〜（15）を備えて操作箱（８）内に一括収納するため、
操作器の数量が多くなり、高価になるばかりでなく、操
作箱（８）内に大きな収納スペースを必要とする欠点が
ある。

本発明は、前記従来欠点に留意してなされたものであ
り、その目的とするところは、複数の断路器，接地開閉
器等の機器を最小台数の操作器で操作できるGISを提供
しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明のGISにおいて
は、複数の断路器，接地開閉器の機器のそれぞれの動力
伝達軸を操作箱内に配列すると共に、操作器を前記操作
箱内の前記各動力伝達軸の配列位置に移動自在に設け、
前記操作器の出力軸に任意の前記動力伝達軸に着脱自在
に連結する連結する連結手段を設けたことを特徴とする
ものである。

〔作用〕

複数の断路器，接地開閉器等の機器のうち、任意の機
器を操作する場合、操作器を移動してその出力軸を前記
任意の機器の動力伝達軸の位置に配置し、連結手段によ
り出力軸をこの動力伝達軸に連結する。

従つて、操作器の出力軸の回転力が連結手段を介して
前記動力伝達軸に伝達され、任意の機器を開閉動作させ
ることができる。

〔実施例〕

実施例につき、第１図ないし第４図を用いて説明す
る。尚、前記と同一記号は同一もしくは相当するものを
示すものとする。

まず、１実施例を第１図ないし第３図を用いて説明す
る。

第１図は、ガス遮断器（GCB），断路器（DS₁）〜（DS
₄），接地開閉器（ES₀）〜（ES₄）及び避雷器（LA）を
収納した角形容器（１）の側面の操作箱（８）を示した
ものであり、（17），（18），（19）及び（20）はそれ
ぞれ角形容器（１）の断路器（DS₃），（DS₄），（D
S₁）及び接地開閉器（ES₀）にレバー，ロツド等により
機械的に連結された動力伝達軸であり、角軸状先端部が
それぞれ操作箱（８）内にその後壁より導入され、操作
箱（８）内の上部に左右方向に等間隔に配列されてい
る。

（21）及び（22）は動力伝達軸（17）〜（20）の上方
及び下方に配置されそれぞれ操作箱（８）の後壁に固着
された軸受（23），（23）及び（24），（24）により回
転自在に支持された左右方向のねじ棒であり、それぞれ
の一端が駆動箱（25），（26）内に収納された電動機に
連結され、両ねじ棒（21），（22）が同時に同一方向に
回転駆動される。

（27）は断路器（DS₃），（DS₄），（DS₁）及び接地
開閉器（ES₀）をそれぞれ操作する１台の電動ばね操作
器であり、第２図に示すように、操作器（27）の後面の
上下にめねじを有する摺動体（28），（29）がそれぞれ
脚部（30），（31）を介して支持されており、この摺動
体（28），（29）にそれぞれねじ棒（21），（22）が螺
通され、両ねじ棒（21），（22）が正逆回転することに
より摺動体（28），（29）がねじ棒（21），（22）を左
右に摺動し、操作器（27）が前記各動力伝達軸（17）〜
（20）の前方において左右移動する。

（32）は操作器（27）の出力軸であり、動力伝達軸
（17）〜（20）と同一高さの位置に配置され、角軸状先
端部が操作器（27）より後方へ導出されている。（33）
は角孔を出力軸（32）の先端部に嵌装させて出力軸（3
2）に軸方向に摺動自在でかつ回転方向に一体に取り付
けられた連結手段としての軸連結金具であり、出力軸
（32）を任意の動力伝達軸に対向させた際、軸連結金具
（33）を後方へ摺動して出力軸（32）と前記動力伝達軸
とに跨がつて嵌装させることにより、前記動力伝達軸が
出力軸（32）に連結される。

（34）は操作器（27）の後面の支軸（35）に回動支持
さればね（36）により回動付勢された復帰レバーであ
り、先端が軸連結金具（33）の跨（33）′に後方から当
接し、軸連結金具（33）を前方へ付勢する。

（37）は操作器（27）内の支軸（38）に回動支持され
た連結用レバーであり、先端に１対の押圧片（37a），
（37a）を有し、これが出力軸（32）の両側より軸連結
金具（33）の前面に当接している。（39）は電磁ソレノ
イドであり、吸引ロツド（40）が連結用レバー（37）の
基部に連結されており、電磁ソレノイド（39）の吸引動
作によりレバー（37）が回動操作され、その押圧片（37
a），（37a）により軸連結金具（33）が後方へ押圧操作
される。

（41），（42），（43）は角形容器（１）内の接地開
閉器（ES₃），（ES₄），（ES₁）にそれぞれレバー，ロ
ツド等により機械的に連結された動力伝達軸であり、そ
れぞれ操作箱（８）内にその後壁より導入され、遮断器
用操作器（９）の右側において上下方向に等間隔に配列
されている。

（44），（45）は動力伝達軸（41）〜（43）の左，右
に配設されそれぞれ軸受（46），（46），（47），（4
7）により回転自在に支持された上下方向のねじ棒であ
り、それぞれ駆動箱（48），（49）内に収納されたで同
期により同時に同一方向に回転駆動される。

（50）は接地開閉器（ES₁），（ES₃），（ES₄）をそ
れぞれ操作する１台の手動操作器であり、電動ばね操作
器（27）の場合と同様に、両ねじ棒（44），（45）に支
持され、両ねじ棒（44），（45）の回転により動力伝達
軸（41）〜（43）の前方において上下移動する。

この手動操作器（50）の後面より導出された出力軸は
手動操作器（50）の上下動により各動力伝達軸（41）〜
（43）に対向するようになつており、この出力軸に軸連
結金具が取り付けられ、手動操作器（50）内の電磁ソレ
ノイドの作動により出力軸が動力伝達軸（41）〜（43）
のいずれかに軸連結金具を介して連結される。

（51）は手動操作器（50）の位置を選択する押釦スイ
ツチである。

このように構成されたGISにおいて、その構成機器で
ある、断路器（DS₁），（DS₃），（DS₄），接地開閉器
（ES₀）のうち、任意の機器，例えば断路器（DS₁）を操
作する場合、図外の制御装置にその情報を入力すると、
当該機器の情報が動作指令として駆動箱（25），（26）
内の電動機に与えられ、両ねじ棒（21），（22）が回転
し、電動ばね操作器（27）が該当機器，すなわち断路器
（DS₁）の動力伝達軸（19）のポジシヨンへ移動する。

次いで、電磁ソレノイド（39）が作動し、軸連結金具
（33）により出力軸（32）が動力伝達軸（19）に連結さ
れ、この状態で操作器（27）が動作し、断路器（DS₁）
が開閉動作する。

又、接地開閉器（ES₁），（ES₃），（ES₄）のうち任
意の機器，例えば接地開閉器（ES₁）を操作する場合、
押釦スイツチ（51）でこの機器を選択すると、両ねじ棒
（44），（45）の回転により手動操作器（50）が該当機
器である接地開閉器（ES₁）の動力伝達軸（43）のポジ
シヨンに移動し、続いてその出力軸と動力伝達軸（43）
とが連結される。

そして、操作器（50）を手動で操作することにより、
接地開閉器（ES₁）を開閉動作させることができる。

従つて、前記実施例の構成によれば、複数の断路器
（DS₁）〜（DS₄）及び接地開閉器（ES₀）〜（ES₄）を動
力源の異なる電動ばね操作器（27）と手動操作器（50）
との２台だけで開閉操作できることになり、つまりこれ
ら機器の操作器として動力源毎に各１台ずつあればよい
ことになる。

尚、前記実施例において、電動ばね操作器（27）用の
ねじ棒（21），（22）を個々に回転駆動するのではな
く、両者間を連結して１台の電動機により同時に回転駆
動するようにしてもよく、手動操作器（50）用のねじ棒
（44），（45）においても同様である。

次に、他の実施例を示した第４図について説明する。

この実施例は、電動ばね操作器（27）の出力軸（32）
と任意の動力伝達軸（17）〜（20）とを連結する連結手
段として電磁クラツチ（52）を用いた場合を示してお
り、出力軸（32）に軸着された第１板（53）と動力伝達
軸（17）〜（20）にそれぞれ軸着された第２板（54）と
をコイル（55）への通電によつて得られる電磁力により
着脱自在に連結するようにしたものである。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているため、
次に記載する効果を奏する。

操作器を移動してその出力軸を複数の機器のうちの任
意の動力伝達軸に連結し該機器を操作できるため、複数
の機器に対し操作器を共用でき、操作器を最小台数に減
少できるものであり、大幅なコストダウンを図ることが
できる上、操作箱内における必要スペースを縮小化で
き、しかも、操作器に対する保守も簡単になる等の効果
が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明によるガス絶縁開閉装置の
実施例を示し、第１図ないし第３図は１実施例を示し、
第１図は操作箱の正面図、第２図及び第３図は出力軸と
動力伝達軸との連結部分を示す切断側面図及び切断平面
図、第４図は他の実施例の第２図に対応する切断側面
図、第５図ないし第７図は一般のガス絶縁開閉装置を示
し、第５図は単線接続図、第６図及び第７図はそれぞれ
全体の側面図及び正面図、第８図は従来例を示す操作箱
の正面図である。（DS₁）〜（DS₄）……断路器、（ES₀）〜（ES₄）……接
地開閉器、（17）〜（20），（41）〜（43）……動力伝
達軸、（27）……電動ばね操作器、（33）……軸連結金
具、（50）……手動操作器、（52）……電磁クラツチ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の断路器，接地開閉器等の機器のそれ
ぞれの動力伝達軸を操作箱内に配列すると共に、操作器
を前記操作箱内の前記各動力伝達軸の配列位置に移動自
在に設け、前記操作器の出力軸に任意の前記動力伝達軸
に着脱自在に連結する連結手段を設けたことを特徴とす
るガス絶縁開閉装置。