JP2797416B2 - 吸入器 - Google Patents

吸入器

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JP2797416B2 JP11094589A JP11094589A JP2797416B2 JP 2797416 B2 JP2797416 B2 JP 2797416B2 JP 11094589 A JP11094589 A JP 11094589A JP 11094589 A JP11094589 A JP 11094589A JP 2797416 B2 JP2797416 B2 JP 2797416B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、例えば咽喉等に薬液を吸入する際に使用
される吸入器に関する。
(ロ)従来の技術 第5図は、従来の吸入器を示す断面図である。この吸
入器は、上開口にキャップ体91を嵌着し、内部に水を充
填する給水タンク92と、薬液を充填する吸入液ボトル93
と、給水タンク92内の水を加熱する加熱手段(ヒータ)
94と、給水タンク92で加熱された蒸気を噴射する噴射用
ノズル95と、吸入液ボトル93に連通された薬液吸い上げ
用ノズル96とから成る。噴射用ノズル95は、薬液吸い上
げ用ノズル96に対応位置するように設定されている。こ
の噴射用ノズル(管)95の下端部は、上記キャップ体91
を貫通し、キャップ体91内部のバネ97a付勢された安全
弁97と一体に止着してある。また、安全弁97には給水タ
ンク92の上開口面を閉成する中キャップ91aが一体に取
付けてある。
使用に際しては、給水タンク92内の水を加熱沸騰さ
せ、発生した蒸気をノズル95より噴射させる。このジェ
ット気流は、対応する薬液吸い上げ用ノズル96に対し噴
射する。これにより、薬液吸い上げ用ノズル96近辺に負
圧が生じ、吸入液ボトル93内の薬液が吸い上げチューブ
98内を上昇し、吸い上げ用ノズル96から吐出する。この
吐出した薬液は、ジェット気流と混合し、霧化状態とな
って吸入器体の吸入筒99より外部へ噴射する。
仮に、ノズル95が目詰まりした結果、給水タンク92の
内圧が上昇すると(設定圧以上に上昇すると)、バネ97
aの付勢力に抗して安全弁97が作動(上昇)し、給水タ
ンク92の上開口が開放される。これにより、給水タンク
内の蒸気がキャップ91内へ侵入し、且つ噴射用ノズル95
の外周貫通孔より外方へ逃げ、給水タンク92内の圧が低
下する。つまり、ノズル目詰まりによる給水タンクの爆
発を防止する。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記、従来の吸入器の円筒状キャップ体91は、第5図
で示すように下開口周辺に内向きの係合片91bを複数突
設したもので、給水タンク開口上周辺に突設した係合受
け片92aに対し、係合片91bを嵌合係止させることで、キ
ャップ体91の嵌着状態を固定している。
仮に、ノズルの目詰まりにより給水タンク内が異常な
高圧となった時、安全弁が作動し給水タンク内圧が降下
するが、この内圧が設定圧以下(安全弁のバネ付勢力以
下)になると、再び安全弁が作動し、中キャップが給水
タンクの上開口を閉成する。この状態において、給水タ
ンク内には未だ高圧の蒸気が残存している。従って、安
全弁が動作中或いは安全弁が作動した後、設定圧以下と
なり再び給水タンクを閉成した段階において、誤ってキ
ャップ体を外すと、残存する蒸気が一気に外部へ噴射す
る。つまり、キャップ体の外周部は完全な空間であるた
め、係合片と係合受け片との係合を外す瞬間に、残存蒸
気がキャップ体の下周部から一気に噴出し、使用者が火
傷する等の危険がある。また、圧力安全弁が作動中であ
るか否か不明であるため、仮に圧力安全弁が作動した時
に、電源スイッチを切ると給水タンクの温度が低下し、
タンク内の圧力がキャップ体内の圧力より下がる。つま
り負圧となる結果、キャップ体(中キャップ)を外し難
くなる等の不利がある。
この発明は、以上のような課題を解消させ、給水タン
クよりキャップ体を取り外した場合に、火傷等の危険が
ない吸入器を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この目的を達成させるために、第1請求項の発明(特
許請求の範囲第1項記載の発明)の吸入器は、キャップ
体を嵌着した給水タンク内の水を沸騰させ、ノズルより
蒸気をジェット噴射させて吸入液ボトルの薬液を吸い上
げ、混合霧化液として吸入筒より外部へ噴射する吸入器
であって、前記キャップ体には、上記給水タンクの蒸気
通路部を開閉する反転可能な弯曲バネ板と、この弯曲バ
ネ板を蒸気通路部方向へ付勢する動作中報知兼用リセッ
トバネ軸とを備えたことを特徴としている。
このような構成を有する吸入器では、圧力安全弁が弯
曲バネ板と動作中報知兼用リセットバネ軸とから構成さ
れている。円板状の弯曲バネ板は、外周縁が止着され、
中央部が下方向(蒸気通路部方向)へ弯曲しており、こ
の中央部が蒸気通路部を閉成している。また、動作中報
知兼用リセットバネ軸は、基端部がキャップ体の底壁に
設けた孔に嵌合した状態で、下方向(弯曲バネ板方向)
へ付勢してある。弯曲バネ板のバネ力は、リセットバネ
軸の付勢力よりも大きく設定してある。常態において、
つまり給水タンクにキャップ体を嵌着した状態におい
て、弯曲バネ板の中央部が蒸気通路部を閉成し、リセッ
トバネ軸の先端が弯曲バネ板の中央部を押圧し、且つ基
端がほぼキャップ体の底壁外面に面一に揃う状態に設定
してある。
例えば、ノズルが目詰まりし、給水タンク内の内圧が
異常な高圧となった場合(弯曲バネ板の付勢力よりも高
圧となった場合)、この高圧により弯曲バネ板が反転す
る。つまり、弯曲バネ板の中央部がキャップ体の底壁方
向へ上昇し、弯曲方向が反転する。この時、弯曲バネ板
によりリセットバネ軸もバネ付勢力に抗して上昇し、蒸
気通路部が開放状態となる。同時に、リセットバネ軸の
基端がキャップ体の底壁より外部へ上昇突出する。これ
により、安全弁が作動中であることを外観でき、蒸気通
路部の開放多で給水タンク内の高圧はキャップ体と給水
タンクとの嵌合間より外部へ逃げる。給水タンクの内圧
が低下し、設定圧以下となっても、反転した弯曲バネ板
は原状へ復帰しない。従って、リセットバネ軸は復帰し
得ず、蒸気通路部は開放された状態のままであり、給水
タンクの内圧は完全に大気圧にまで降下する。つまり、
キャップ体の底壁より上方へ突出するリセットバネ軸の
基端を、使用者が押し下げることで、初めて弯曲バネ板
の中央部が原状に反転復帰し、且つリセットバネ軸も原
状へ復帰する。従って、給水タンクよりキャップ体を外
しても、蒸気が噴射し火傷する等の危険が全くない許か
りでなく、キャップ体の内圧に比し、給水タンク内圧が
負圧となることがない為、キャップを外し難い等の不利
も解消される。
また、第2請求項の発明(特許請求の範囲第2項記載
の発明)の吸入器は、キャップ体を嵌着した給水タンク
内の水を沸騰させ、ノズルより蒸気をジェット噴射させ
て吸入液ボトルの薬液を吸い上げ、混合霧化液として吸
入筒より外部へ噴射する吸入器であって、キャップ体周
面を囲む蒸気噴射防止用壁部を配備したことを特徴とし
ている。
このような構成を有する吸入器では、給水タンクにキ
ャップ体が嵌着した状態において、キャップ体の外周面
は筒状の蒸気噴射防止用壁部内面に、ほぼ接面し囲撓さ
れている。従って、仮に安全弁作動中或いは安全弁が作
動した後、復帰した直後に誤ってキャップ体を取り外し
た場合、給水タンク内に残存する蒸気は、蒸気通路部よ
りキャップ体と蒸気噴射防止用壁部との間隙から、外方
へ逃げようとする。ここに、キャップ体の外周面は蒸気
噴射防止用壁部とほぼ接面し、両者間には僅かな間隙し
か生じないため、蒸気はその間隙から外部に逃げる。従
って、キャップ体を取り外しかけたとき、高温の蒸気が
一度に大量に外部に噴出するようなことはないので、使
用者が火傷する等の不利が解消される。
(ホ)実施例 第1図は、第1請求項の発明(特許請求の範囲第1項
記載の発明)に係る吸入器の具体的一実施例を示す断面
図である。
吸入器は、吸入筒11を備えた本体ケース1と、本体ケ
ース1に配備される給水タンク2と、この給水タンク2
に嵌着したキャップ体5及び吸入器ノズル3と、吸入液
ボトル8とから成る。
本体ケース1には、給水タンク2と圧力調整通気路41
と、第2の加熱室4とを区画状に一体に備えるタンクユ
ニット14が配備してある。このタンクユニット14は下
部、つまり給水タンク2、圧力調整通気路41及び第2の
加熱室4の下部は、開口してあり、図示しないヒータ
(正特性サーミスタ)板によって底部が兼用されてい
る。給水タンク(圧力調整通気路41を含む)2の上開口
には、後述するキャップ体5により閉成してある。ま
た、給水タンク2の下部、つまりヒータを底部とする連
通部分には、図示はしないがパッキンで区画され、逆止
弁を備えた第1の小容量加熱室が設けてある。また、圧
力調整通気路41は、上部が給水タンク2と連通し、下部
が第2加熱室4と連通している。更に、図示はしない
が、前記第1の加熱室と第2の加熱室4とは、第2の通
水路(管)を介して連通している。
更に、実施例の吸入器は、本体ケース1の上部に回動
可能な吸入筒11を突出させる窓孔12aを備えたカバー12
を着脱可能に嵌着している。また、本体ケース1適所の
凹部1aには、吸入液ボトル8を挿脱可能に配備してい
る。この吸入液ボトル8には、吸入液チューブ81が嵌挿
配備され、この吸入液チューブ81の先端に後述する吸入
器ノズル3の吸入液ノズル筒を接続するようになってい
る。また、蒸気第2加熱室4の上部には、吸入筒11方向
へ突出する蒸気排出筒部42を突設し、この蒸気排出筒部
42に後述する吸入器ノズル3の蒸気ノズル筒を接続する
ようになっている。
上記吸入器ノズル3は、先端に噴き出し口部31を備え
た蒸気ノズル筒32を貫通突設した円板33と、この円板33
に一体に取付けられ、先端側に前記噴き出し口部31に対
応する弯曲状バッフル部34、基端側に取付部35を備えた
アーム36と、このアーム36の適所を貫通突設し、先端部
37が前記噴き出し口部31に対応位置した吸入液ノズル筒
38とから構成されている。
この吸入器では、給水タンク2より小容量の第1の加
熱室へ流入する水が、ヒータにより沸騰し、第2の通水
路を経て第2の加熱室4へ送られ、第2の加熱室4で蒸
気化し、吸入器ノズル3よりジェット気流となって噴射
する。
この実施例の特徴は、前記キャップ体5に弯曲バネ板
6と、動作中報知兼用リセットバネ軸7を設けた点にあ
る。
キャップ体5は、外キャップ51と、この外キャップ51
に嵌合する内キャップ52とから成る。外キャップ51は、
下開口有底の円筒体で下周辺には複数の係合片53を内向
きに突設している。内キャップ52は、上下開口の筒体
で、筒軸長さ中央に上下を区分する仕切板54を設け、こ
の仕切板54の面内中央に上記給水タンク2の開口面と連
通する蒸気通路部(孔)55を開口している。一方、前記
給水タンク2の上開口外周辺には、嵌合溝21を形成する
と共に、嵌合溝21の上部に内キャップ52の下周縁が嵌る
嵌着溝22が形成してある。キャップ体5を給水タンク2
に嵌着した状態において、つまり係合片53を嵌合溝21に
嵌着した状態において、蒸気通路孔55が後述する弯曲バ
ネ板6により閉成される。
弯曲バネ板6は、第2図で示すように例えば金属製の
硬性円板で、外周部62がキャップ体5の底壁に設けた短
筒56の下周部に止着してある。この弯曲バネ板6の中央
部61は、下方向(蒸気通路孔55方向)へ弯曲させてあ
り、周縁止着部62を固定点として弯曲反転可能に設定し
てある。
また、動作中報知兼用リセットバネ軸7は、短筒56内
に配備され、軸部71の基端がキャップ体5の底壁(天
板)に設けた孔部57に嵌合された状態で、下方向(弯曲
バネ板6方向)ヘバネ72付勢してある。このバネ軸7の
バネ72付勢力は、上記弯曲バネ板6の弯曲バネ力(弯曲
反転力)よりも小さく設定している。常態において、弯
曲バネ板6の中央部61が前記蒸気通路孔55を閉成すると
共に、蒸気通路部55外周に配備するパッキン58を押圧
し、且つリセットバネ軸7の先端が弯曲バネ板6を付勢
すると共に、リセットバネ軸7の基端がキャップ体5の
底壁(天板)外面に面一に揃っている。
このような構成を有する吸入器を使用中、仮に吸入器
ノズル(噴き出し口部31)3が目詰まりした結果、給水
タンク2の内圧が異常に高圧となった場合、つまり弯曲
バネ板6のバネ力及びリセットバネ軸7のバネ力よりも
高圧となった場合、この高圧により弯曲バネ板6が反転
する。つまり、弯曲バネ板6の止着外周部62を固定点と
して中央部61がキャップ体5の底壁方向へ上昇し、弯曲
方向が反転する。この時、逆方向へ弯曲反転した弯曲バ
ネ板6により、リセットバネ軸7もバネ72付勢力に抗し
て上昇し(押し上げられ)、蒸気通路部55が開放する。
同時に、リセットバネ軸(軸部71)7の基端がキャップ
体5の底壁より外部へ上昇突出する。これにより、圧力
安全弁(弯曲バネ板6)が作動中であることを外観でき
る(第3図参照)。この状態において、蒸気通路部55が
開放し給水タンク2内の高圧はキャップ体5と給水タン
ク2との嵌合間より外部へ逃げる。仮に、給水タンク2
の内圧が低下し、設定圧以下となっても、反転した弯曲
バネ板6は原状へ復帰しない。従って、リセットバネ軸
7は復帰し得ず、蒸気通路部55は開放された状態のまま
であり、給水タンク2内の内圧は完全に大気圧にまで降
下する。つまり、キャップ体5の底壁より上方へ突出す
るリセットバネ軸7の基端を、使用者が押し下げること
で、初めて弯曲状バネ板6が原状へ反転復帰し、且つリ
セットバネ軸7も原状へ復帰する。従って、給水タンク
2よりキャップ体5を外しても、蒸気が噴射し火傷する
等の危険は全くない許かりでなく、キャップ体5の内圧
に比し、給水タンク2内圧が負圧となることがない為、
キャップ体5を外し難い等の不利も解消される。
第4図は、第2請求項の発明(特許請求の範囲第2項
記載の発明)に係る吸入器の具体的な一実施例を示す断
面図である。
この吸入器の全体構成は、第1請求項の発明の吸入器
の実施例(第1図に示す吸入器)とほぼ同様な構造であ
る。つまり、吸入筒11を備えた本体ケース1と、本体ケ
ース1に配備される給水タンク(タンクユニット14)2
と、この給水タンク2に嵌着したキャップ体5及び吸入
器ノズル3と、吸入液ボトル8とから成り、各構成の構
造が同一構成に設定してある。ただ、キャップ体5の圧
力安全弁5aが、キャップ体5の底壁(天板)に設けた短
筒5b内に配置され、下方(蒸気通路孔55方向)ヘバネ5c
付勢されている点で異なる。
この実施例の特徴は、キャップ体5の外周を囲む蒸気
噴射防止用壁部14aを設けた点にある。
蒸気噴射防止用壁部14aは、本体ケース1の上壁面1
3、つまり前記タンクユニット14の蒸気排出筒部42を上
方へ貫通突出させる上面壁(吸入液ボトル8の吸入液チ
ューブ81を貫通突設させる上壁面)の給水タンク2対応
位置に、下方向(給水タンク方向)へ円筒状に突設して
形成してある。従って、給水タンク2に対しキャップ体
5を嵌着した状態において、キャップ体(外キャップ5
1)5がこの円筒状の蒸気噴射防止用壁部14a内に嵌合
し、蒸気噴射防止用壁部14aの内面と、外キャップ(キ
ャップ体5)51の外周面とがほぼ接面し、囲撓されるよ
うに設定している。
このような構成を有する吸入器では、給水タンク2に
キャップ体5が嵌着した状態において、キャップ体5の
外キャップ51の外周面は蒸気噴射防止用壁部14a内面
に、ほぼ接面し囲撓されている。
ここで、吸入器ノズル3が目詰まりし、給水タンク2
の内圧が異常に高圧になった場合、高圧により安全弁5a
が作動し、蒸気通路部55が開放して、給水タンク2内の
高圧はキャップ体5と給水タンク2との嵌合間(即ち、
外キャップ51と内キャップ52との嵌合間及び外キャップ
51と蒸気噴射防止用壁部14aとの接面間の僅かな隙間)
より外部に逃げる。
又、仮に安全弁5aの作動中或いは安全弁5aが作動した
後の復帰直後等の給水タンク2の内圧が高いときに、誤
ってキャップ体5を取り外しかけた場合、給水タンク2
内の高温蒸気は、蒸気噴射防止用壁部14aに当たった
後、蒸気通路部55よりキャップ体5と蒸気噴射防止用壁
部14aとの間隙から、外方へ逃げようとする。ここで、
キャップ体(外キャップ51)5の外周面は蒸気噴射防止
用壁部14aとほぼ接面しており、両者間には僅かな間隙
しか生じないため、その間隙から蒸気が外部に徐々に逃
げる。従って、キャップ体5を取り外しかけたとき、高
温の蒸気が一度に大量に外部に噴出することはなく、使
用者が火傷する等の不利が解消される。
(ヘ)発明の効果 第1請求項の吸入器では、給水タンクの内圧が異常な
高圧となることで、弯曲バネ板が反転して蒸気通路部を
開放し給水タンク内の高圧を外部へ逃がすと共に、動作
中報知兼用リセットバネ軸の基端が、キャップ体より突
出することで圧力安全弁作動中であることを報知する。
従って、圧力安全弁作動中であることが、一見して確認
でき圧力安全弁作動中に誤ってキャップ体を取り外すこ
とがない。また、弯曲バネ板は給水タンク内圧が大気圧
状態となっても、原状には復帰せず、リセットバネ軸を
押し下げることで、初めて原状へ復帰するから、給水タ
ンク内圧は完全に大気圧状態となる。従って、キャップ
体の取り外しによる蒸気噴出の危険、及び給水タンク内
が負圧になることでキャップ体の取り外し困難等の不利
が完全に解消される。
また、第2請求項の吸入器では、キャップ体周面を囲
む蒸気噴射防止用壁部を配備したから、圧力安全弁の作
動中、安全弁の復帰直後等の給水タンクの内圧が高いと
きに、誤ってキャップ体を取り外しかけても、高温の蒸
気が蒸気噴射防止用壁部に当たることがあっても一気に
外部に噴出することがなく、使用者が火傷する等の危険
を解消し得、安全である等、発明目的を達成した優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1請求項に係る実施例吸入器を示す断面
図、第2図は、第1図に示した実施例吸入器の要部拡大
断面図、第3図は、同じく第1図に示した他の動作状態
の実施例吸入器の要部拡大断面図、第4図は、第2請求
項に係る実施例吸入器を示す断面図、第5図は、従来の
吸入器を示す断面図である。 2:給水タンク、3:吸入器ノズル、 5:キャップ体、6:弯曲バネ板、 7:動作中報知兼用リセットバネ軸、 14a:蒸気噴射防止用壁部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャップ体を嵌着した給水タンク内の水を
    沸騰させ、ノズルより蒸気をジェット噴射させて吸入液
    ボトルの薬液を吸い上げ、混合霧化液として吸入筒より
    外部へ噴射する吸入器において、 前記キャップ体には、上記給水タンクの蒸気通路部を開
    閉する反転可能な湾曲バネ板と、この湾曲バネ板を蒸気
    通路部方向へ付勢する動作中報知兼用リセットバネ軸と
    を備えたことを特徴とする吸入器。
  2. 【請求項2】キャップ体を嵌着した給水タンク内の水を
    沸騰させ、ノズルより蒸気をジェット噴射させて吸入液
    ボトルの薬液を吸い上げ、混合霧化液として吸入筒より
    外部へ噴射する吸入器において、 キャップ体周面を囲む蒸気噴射防止用壁部を配備したこ
    とを特徴とする吸入器。
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