JP2796509B2 - 太陽電池パネル一体型遮音パネル - Google Patents
太陽電池パネル一体型遮音パネルInfo
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- JP2796509B2 JP2796509B2 JP7034276A JP3427695A JP2796509B2 JP 2796509 B2 JP2796509 B2 JP 2796509B2 JP 7034276 A JP7034276 A JP 7034276A JP 3427695 A JP3427695 A JP 3427695A JP 2796509 B2 JP2796509 B2 JP 2796509B2
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池パネル一体型の
遮音パネルに関する。
遮音パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】太陽電池は光エネルギを電気エネルギに
変換するものであり、地球温暖化問題等の地球環境問題
を解消する観点から、太陽電池の普及は、積極的に取り
組まなければならない重要な課題の一つとなっている。
そして、太陽電池の中でも、アモルファス太陽電池が、
エネルギ変換効率が結晶系の太陽電池に較べて若干劣る
ものの、軽量で、量産化に適し、コスト的に安いことか
ら注目を集めている。一方、この太陽電池を利用して電
気エネルギを得ようとする場合、従来では、屋上等に架
台を設置し、この架台に太陽電池を配置するようにして
いる。
変換するものであり、地球温暖化問題等の地球環境問題
を解消する観点から、太陽電池の普及は、積極的に取り
組まなければならない重要な課題の一つとなっている。
そして、太陽電池の中でも、アモルファス太陽電池が、
エネルギ変換効率が結晶系の太陽電池に較べて若干劣る
ものの、軽量で、量産化に適し、コスト的に安いことか
ら注目を集めている。一方、この太陽電池を利用して電
気エネルギを得ようとする場合、従来では、屋上等に架
台を設置し、この架台に太陽電池を配置するようにして
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そのため、太陽電池を
利用して電気エネルギを得ようとすると、太陽電池専用
の架台を必要とし、また、架台を設置するスペースを確
保する必要があり、費用の点やスペースの点で問題があ
った。一方、高架道路等においてその両側を覆うように
遮音壁が設けられ、この遮音壁は、道路の両側に組み立
てられた鉄骨製の支持部材に、多数の遮音パネルが組み
付けられて構成されている。また、トンネル工事におい
て立坑部分には、その周囲に鉄骨製の支持部材が組み立
てられ、この支持部材に多数の遮音パネルが組み付けら
れる。しかしながら、この種の遮音パネルは、全体とし
て大きな面積を備えるものの、単に遮音部材として機能
しているに過ぎない。
利用して電気エネルギを得ようとすると、太陽電池専用
の架台を必要とし、また、架台を設置するスペースを確
保する必要があり、費用の点やスペースの点で問題があ
った。一方、高架道路等においてその両側を覆うように
遮音壁が設けられ、この遮音壁は、道路の両側に組み立
てられた鉄骨製の支持部材に、多数の遮音パネルが組み
付けられて構成されている。また、トンネル工事におい
て立坑部分には、その周囲に鉄骨製の支持部材が組み立
てられ、この支持部材に多数の遮音パネルが組み付けら
れる。しかしながら、この種の遮音パネルは、全体とし
て大きな面積を備えるものの、単に遮音部材として機能
しているに過ぎない。
【０００４】本発明はこのような太陽電池及び遮音パネ
ルに着目して案出されたものであって、本発明の目的
は、太陽電池及び遮音パネルを利用して太陽エネルギか
ら電気エネルギを簡単に得ることができる太陽電池パネ
ル一体型遮音パネルを提供することにある。
ルに着目して案出されたものであって、本発明の目的
は、太陽電池及び遮音パネルを利用して太陽エネルギか
ら電気エネルギを簡単に得ることができる太陽電池パネ
ル一体型遮音パネルを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る太陽電池パネル一体型遮音パネルは、
矩形で薄板状の太陽電池パネルと、前記太陽電池パネル
の少なくとも外周部に配置され前記太陽電池パネルを保
持する矩形枠状のフレームとを備え、前記太陽電池パネ
ルはアモルファス太陽電池パネルであり、前記アモルフ
ァス太陽電池パネルの背面には合成樹脂からなる下地層
が設けられていることを特徴とする。
め、本発明に係る太陽電池パネル一体型遮音パネルは、
矩形で薄板状の太陽電池パネルと、前記太陽電池パネル
の少なくとも外周部に配置され前記太陽電池パネルを保
持する矩形枠状のフレームとを備え、前記太陽電池パネ
ルはアモルファス太陽電池パネルであり、前記アモルフ
ァス太陽電池パネルの背面には合成樹脂からなる下地層
が設けられていることを特徴とする。
【０００６】また、本発明は、矩形枠状のフレームと、
前記フレームの一方の面に取着され多数のスリットある
いは孔が形成された金属板と、前記金属板の背面に配置
された吸音材と、前記フレームの他方の面に受光面を外
側に向けて取着された矩形で薄板状の太陽電池パネルと
を備え、前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パ
ネルであり、前記アモルファス太陽電池パネルの背面に
は合成樹脂からなる下地層が設けられていることを特徴
とする。
前記フレームの一方の面に取着され多数のスリットある
いは孔が形成された金属板と、前記金属板の背面に配置
された吸音材と、前記フレームの他方の面に受光面を外
側に向けて取着された矩形で薄板状の太陽電池パネルと
を備え、前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パ
ネルであり、前記アモルファス太陽電池パネルの背面に
は合成樹脂からなる下地層が設けられていることを特徴
とする。
【０００７】
【作用】従来の遮音パネルと同様に太陽電池パネル一体
型遮音パネルを組み立てると、遮音構造が組み立てられ
ると同時に多数の太陽電池パネルが張り巡らされること
になる。
型遮音パネルを組み立てると、遮音構造が組み立てられ
ると同時に多数の太陽電池パネルが張り巡らされること
になる。
【０００８】
【実施例】まず、本発明を高架道路の遮音壁構造に適用
した第１実施例から説明する。図１は高架道路の断面正
面図、図２は高架道路の内側から見た吸遮音壁構造の説
明図、図３は太陽電池パネル一体型遮音パネルの断面側
面図、図４は同正面図、図５は同要部の拡大正面図、図
６はアモルファス太陽電池パネルの断面図を示す。２は
高架道路で、高架道路２の路面２Ａの両側には遮音壁４
が設けられている。前記遮音壁４は、図２に示すよう
に、路面２Ａの両側から立設された支持部材６と、この
支持部材６に組み付けられた多数の太陽電池パネル一体
型遮音パネル８で構成され、遮音壁４の上端間は開放さ
れ、遮音壁４の上端間には道路の長手方向に間隔をおい
て支柱１０が掛け渡されている。
した第１実施例から説明する。図１は高架道路の断面正
面図、図２は高架道路の内側から見た吸遮音壁構造の説
明図、図３は太陽電池パネル一体型遮音パネルの断面側
面図、図４は同正面図、図５は同要部の拡大正面図、図
６はアモルファス太陽電池パネルの断面図を示す。２は
高架道路で、高架道路２の路面２Ａの両側には遮音壁４
が設けられている。前記遮音壁４は、図２に示すよう
に、路面２Ａの両側から立設された支持部材６と、この
支持部材６に組み付けられた多数の太陽電池パネル一体
型遮音パネル８で構成され、遮音壁４の上端間は開放さ
れ、遮音壁４の上端間には道路の長手方向に間隔をおい
て支柱１０が掛け渡されている。
【０００９】前記支持部材６はＨ型鋼等からなり、支持
部材６により横長に矩形の空間部６０１が多数仕切られ
ている。多数の太陽電池パネル一体型遮音パネル８は、
図３及び図４に示すように、枠状のフレーム１２と、ア
ルミニウム板１４と、アモルファス太陽電池パネル１６
と、吸音材１８で構成されている。前記枠状のフレーム
１２は、上下の辺部１２０２と、左右の辺部１２０４と
で前記空間部６０１に対応した横長の矩形に形成され、
道路２側に配置される面側にアルミニウム板１４が取着
され、アルミニウム板１４には、図５に拡大図で示すよ
うに、多数のスリット１４０２が形成されている。そし
て、フレーム１２の内部でアルミニウム板１４の裏面全
面にわたりグラスウール等の吸音材１８が取着されてい
る。従って、実施例では太陽電池パネル一体型遮音パネ
ル８は吸音性能を持っている。
部材６により横長に矩形の空間部６０１が多数仕切られ
ている。多数の太陽電池パネル一体型遮音パネル８は、
図３及び図４に示すように、枠状のフレーム１２と、ア
ルミニウム板１４と、アモルファス太陽電池パネル１６
と、吸音材１８で構成されている。前記枠状のフレーム
１２は、上下の辺部１２０２と、左右の辺部１２０４と
で前記空間部６０１に対応した横長の矩形に形成され、
道路２側に配置される面側にアルミニウム板１４が取着
され、アルミニウム板１４には、図５に拡大図で示すよ
うに、多数のスリット１４０２が形成されている。そし
て、フレーム１２の内部でアルミニウム板１４の裏面全
面にわたりグラスウール等の吸音材１８が取着されてい
る。従って、実施例では太陽電池パネル一体型遮音パネ
ル８は吸音性能を持っている。
【００１０】前記アモルファス太陽電池パネル１６は、
外側に臨むフレーム１２の面側に取着され、中央部には
吸音材１８側に窪む凹部１６０２が形成されている。従
って、太陽電池パネル一体型遮音パネル８は、その厚み
方向に、アルミニウム板１４、吸音材１８、アモルファ
ス太陽電池パネル１６が配置されることになり、吸音材
１８とアモルファス太陽電池パネル１６との間には空気
層２０が設けられている。前記アモルファス太陽電池パ
ネル１６は、図６に示すように、ステンレス基板１６０
２を含んでいる。このステンレス基板１６０２は、その
厚さが例えば０．１２５mmであり、−電極としての機能
も果たしている。ステンレス基板１６０２上にはアモル
ファス・シリコン層１６０４が形成され、このアモルフ
ァス・シリコン層１６０４はアモルファス太陽電池を構
成するために必要なＰ層、Ｉ層、Ｎ層を含む公知の多層
構造で形成されている。アモルファス・シリコン層１６
０４の上には透明電極１６０６が形成され、この透明電
極１６０６は＋電極としての機能を果たしている。
外側に臨むフレーム１２の面側に取着され、中央部には
吸音材１８側に窪む凹部１６０２が形成されている。従
って、太陽電池パネル一体型遮音パネル８は、その厚み
方向に、アルミニウム板１４、吸音材１８、アモルファ
ス太陽電池パネル１６が配置されることになり、吸音材
１８とアモルファス太陽電池パネル１６との間には空気
層２０が設けられている。前記アモルファス太陽電池パ
ネル１６は、図６に示すように、ステンレス基板１６０
２を含んでいる。このステンレス基板１６０２は、その
厚さが例えば０．１２５mmであり、−電極としての機能
も果たしている。ステンレス基板１６０２上にはアモル
ファス・シリコン層１６０４が形成され、このアモルフ
ァス・シリコン層１６０４はアモルファス太陽電池を構
成するために必要なＰ層、Ｉ層、Ｎ層を含む公知の多層
構造で形成されている。アモルファス・シリコン層１６
０４の上には透明電極１６０６が形成され、この透明電
極１６０６は＋電極としての機能を果たしている。
【００１１】ステンレス基板１６０２の下と透明電極１
６０６の上にはフッソ樹脂がコーティングされて防護層
１６０８，１６１０が形成され、これら防護層１６０
８，１６１０の厚さは例えば１．０mmであり、透明電極
１６０６の上の防護層１６１０は、光透過性を有するフ
ッソ樹脂で形成されている。透明電極１６０６及び防護
層１６１０の側が、このアモルファス太陽電池パネル１
６の受光面（表面）１６Ａであり、ステンレス基板１６
０２及び防護層１６０８の側が、このアモルファス太陽
電池パネル１６の背面１６Ｂである。前記アモルファス
太陽電池パネル１６の背面１６Ｂには、合成樹脂製の下
地層１６１２が形成されている。アモルファス太陽電池
パネル１６は、下地層１６１２を除いた部分の厚さが３
mm以下であり、ある程度の可撓性を備え、また、下地層
１６１２も可撓性を備えている。透明電極１６０６（＋
電極）とステンレス基板１６０２（−電極）は夫々リー
ド線１６１４を介して図３に示すようにプラグ１６１６
とソケット１６１８に接続されている。
６０６の上にはフッソ樹脂がコーティングされて防護層
１６０８，１６１０が形成され、これら防護層１６０
８，１６１０の厚さは例えば１．０mmであり、透明電極
１６０６の上の防護層１６１０は、光透過性を有するフ
ッソ樹脂で形成されている。透明電極１６０６及び防護
層１６１０の側が、このアモルファス太陽電池パネル１
６の受光面（表面）１６Ａであり、ステンレス基板１６
０２及び防護層１６０８の側が、このアモルファス太陽
電池パネル１６の背面１６Ｂである。前記アモルファス
太陽電池パネル１６の背面１６Ｂには、合成樹脂製の下
地層１６１２が形成されている。アモルファス太陽電池
パネル１６は、下地層１６１２を除いた部分の厚さが３
mm以下であり、ある程度の可撓性を備え、また、下地層
１６１２も可撓性を備えている。透明電極１６０６（＋
電極）とステンレス基板１６０２（−電極）は夫々リー
ド線１６１４を介して図３に示すようにプラグ１６１６
とソケット１６１８に接続されている。
【００１２】以上の構成からなる太陽電池パネル一体型
遮音パネル８について、種々の周波数域において透過損
失を測定したところ下記の表１に示すデータを得た。
遮音パネル８について、種々の周波数域において透過損
失を測定したところ下記の表１に示すデータを得た。
【００１３】
【表１】 尚、アモルファス太陽電池パネル１６の背面１６Ｂ全面
にわたり、あるいは、下地層１６１２の背面全面にわた
りカラー鉄板等の鋼製の板を接着すると、音響特性上の
規格を満たすように、４００Ｈｚと１０００Ｈｚに対し
て透過損失がそれぞれ２５ｄＢと３０ｄＢ以上、吸音率
がそれぞれ０．７以上と０．８以上に設定可能である。
にわたり、あるいは、下地層１６１２の背面全面にわた
りカラー鉄板等の鋼製の板を接着すると、音響特性上の
規格を満たすように、４００Ｈｚと１０００Ｈｚに対し
て透過損失がそれぞれ２５ｄＢと３０ｄＢ以上、吸音率
がそれぞれ０．７以上と０．８以上に設定可能である。
【００１４】遮音壁４の構築は、従来の遮音パネルを用
いる場合と同様に、支持部材６の空間部６０１に太陽電
池パネル一体型遮音パネル８を嵌め込み、支持部材６と
フレーム１２間をボルトで、あるいは、適宜金具を用い
て固定することで行われ、多数のアモルファス太陽電池
パネル１６は、例えば、相互のプラグ１６１６とソケッ
ト１６１８を結合させていくことで電気的に接続され
る。遮音壁４の構築が完了すると、同時に、遮音壁４の
外側全面にアモルファス太陽電池パネル１６が張り巡ら
されることになる。アモルファス太陽電池パネル１６に
より発電された電力の使用方法は任意であり、例えば、
電流の逆流防止のための素子や、過充電防止回路、蓄電
池等からなる蓄電回路に接続し、蓄電池に蓄電するよう
にしてもよいし、あるいは、発電された電力を蓄電池に
蓄電せず、例えばインバータ回路で直流から１００Ｖの
交流に変換して、該インバータ回路から商用電源に流し
てもよいし、あるいは、そのまま直流モータ等に供給し
てこれを駆動させるのに用いてもよい。
いる場合と同様に、支持部材６の空間部６０１に太陽電
池パネル一体型遮音パネル８を嵌め込み、支持部材６と
フレーム１２間をボルトで、あるいは、適宜金具を用い
て固定することで行われ、多数のアモルファス太陽電池
パネル１６は、例えば、相互のプラグ１６１６とソケッ
ト１６１８を結合させていくことで電気的に接続され
る。遮音壁４の構築が完了すると、同時に、遮音壁４の
外側全面にアモルファス太陽電池パネル１６が張り巡ら
されることになる。アモルファス太陽電池パネル１６に
より発電された電力の使用方法は任意であり、例えば、
電流の逆流防止のための素子や、過充電防止回路、蓄電
池等からなる蓄電回路に接続し、蓄電池に蓄電するよう
にしてもよいし、あるいは、発電された電力を蓄電池に
蓄電せず、例えばインバータ回路で直流から１００Ｖの
交流に変換して、該インバータ回路から商用電源に流し
てもよいし、あるいは、そのまま直流モータ等に供給し
てこれを駆動させるのに用いてもよい。
【００１５】従って、従来のような太陽電池専用の架台
は不要となり、また、架台を設置するスペースを確保す
る必要もなくなり、更に、現場において太陽電池パネル
を建物躯体に取り付ける工程を省けるため、簡単にしか
も低コストで太陽電池パネルを設置することが可能とな
る。また、アモルファス太陽電池パネル１６が設けられ
る箇所は、遮音壁４の外側全面であるため、太陽エネル
ギを受ける面積は極めて大きく、大きな発電量を期待で
き、更に、遮音壁４の面積が広いため、デザインに合わ
せて所望の箇所のみにアモルファス太陽電池パネル１６
を配置することも可能である。
は不要となり、また、架台を設置するスペースを確保す
る必要もなくなり、更に、現場において太陽電池パネル
を建物躯体に取り付ける工程を省けるため、簡単にしか
も低コストで太陽電池パネルを設置することが可能とな
る。また、アモルファス太陽電池パネル１６が設けられ
る箇所は、遮音壁４の外側全面であるため、太陽エネル
ギを受ける面積は極めて大きく、大きな発電量を期待で
き、更に、遮音壁４の面積が広いため、デザインに合わ
せて所望の箇所のみにアモルファス太陽電池パネル１６
を配置することも可能である。
【００１６】次に、トンネル工事の立坑部分に組み立て
られる遮音壁について説明する。図７は立坑を囲むよう
に組み立てられた遮音壁の斜視図、図８は太陽電池パネ
ル一体型遮音パネルの断面側面図、図９は同要部切り欠
き正面図、図１０は同断面平面図を示す。図７におい
て、３０は遮音壁で、遮音壁３０は、立坑部分の周囲に
立設された鉄骨製の支持部材３２と、この支持部材３２
に組み付けられた多数の太陽電池パネル一体型遮音パネ
ル３４とで上部が開放された中空の四角柱状に構成され
ている。前記支持部材３２はＨ型鋼等からなり、支持部
材３２により縦長に矩形の空間部３２０２が多数仕切ら
れている。太陽電池パネル一体型遮音パネル３４は、図
８乃至図１０に示すように、枠状のフレーム３６と、ア
モルファス太陽電池パネル３８と、亜鉛鉄板４０と、吸
音材４２で構成されている。前記枠状のフレーム３６
は、上下の辺部３６０２と、左右の辺部３６０４と、上
下方向の中間部に設けられた中間辺部３６０４とにより
前記空間部３２０２に対応した縦長の矩形に形成され、
立坑側に配置される内面に亜鉛鉄板４０が取着され、亜
鉛鉄板４０には多数の孔４００２が開けられている。ま
た、前記吸音材４２はグラスウール等からなり、亜鉛鉄
板４０の内面に取着され、従って、この実施例でも前記
第１実施例と同様に、太陽電池パネル一体型遮音パネル
３４は吸音性能を持っている。
られる遮音壁について説明する。図７は立坑を囲むよう
に組み立てられた遮音壁の斜視図、図８は太陽電池パネ
ル一体型遮音パネルの断面側面図、図９は同要部切り欠
き正面図、図１０は同断面平面図を示す。図７におい
て、３０は遮音壁で、遮音壁３０は、立坑部分の周囲に
立設された鉄骨製の支持部材３２と、この支持部材３２
に組み付けられた多数の太陽電池パネル一体型遮音パネ
ル３４とで上部が開放された中空の四角柱状に構成され
ている。前記支持部材３２はＨ型鋼等からなり、支持部
材３２により縦長に矩形の空間部３２０２が多数仕切ら
れている。太陽電池パネル一体型遮音パネル３４は、図
８乃至図１０に示すように、枠状のフレーム３６と、ア
モルファス太陽電池パネル３８と、亜鉛鉄板４０と、吸
音材４２で構成されている。前記枠状のフレーム３６
は、上下の辺部３６０２と、左右の辺部３６０４と、上
下方向の中間部に設けられた中間辺部３６０４とにより
前記空間部３２０２に対応した縦長の矩形に形成され、
立坑側に配置される内面に亜鉛鉄板４０が取着され、亜
鉛鉄板４０には多数の孔４００２が開けられている。ま
た、前記吸音材４２はグラスウール等からなり、亜鉛鉄
板４０の内面に取着され、従って、この実施例でも前記
第１実施例と同様に、太陽電池パネル一体型遮音パネル
３４は吸音性能を持っている。
【００１７】前記アモルファス太陽電池パネル３８は、
前記フレーム４２の外側に位置する面に、受光面３８Ａ
を外側に向けて取着され、太陽電池パネル一体型遮音パ
ネル３４は、その厚み方向に、亜鉛鉄板４０、吸音材４
２、アモルファス太陽電池パネル３８が配置されること
になり、吸音材４２とアモルファス太陽電池パネル３８
との間には空気層４４が設けられている。前記アモルフ
ァス太陽電池パネル３８の構成は図６に示される第１実
施例と同様である。遮音壁３０の構築は、従来の遮音パ
ネルを用いる場合と同様に、支持部材３２の空間部３２
０２に太陽電池パネル一体型遮音パネル３４を嵌め込
み、支持部材３２とフレーム４２間をボルトで、あるい
は、適宜金具を用いて固定することで行われ、多数のア
モルファス太陽電池パネル３４は、例えば、相互のプラ
グ１６１６とソケット１８１８を結合させていくことで
電気的に接続される。遮音壁３０の構築が完了すると、
同時に、遮音壁３０の外側全面にアモルファス太陽電池
パネル３８が張り巡らされることになり、前記第１実施
例と同様に、太陽エネルギから電気エネルギを簡単に得
ることができる。
前記フレーム４２の外側に位置する面に、受光面３８Ａ
を外側に向けて取着され、太陽電池パネル一体型遮音パ
ネル３４は、その厚み方向に、亜鉛鉄板４０、吸音材４
２、アモルファス太陽電池パネル３８が配置されること
になり、吸音材４２とアモルファス太陽電池パネル３８
との間には空気層４４が設けられている。前記アモルフ
ァス太陽電池パネル３８の構成は図６に示される第１実
施例と同様である。遮音壁３０の構築は、従来の遮音パ
ネルを用いる場合と同様に、支持部材３２の空間部３２
０２に太陽電池パネル一体型遮音パネル３４を嵌め込
み、支持部材３２とフレーム４２間をボルトで、あるい
は、適宜金具を用いて固定することで行われ、多数のア
モルファス太陽電池パネル３４は、例えば、相互のプラ
グ１６１６とソケット１８１８を結合させていくことで
電気的に接続される。遮音壁３０の構築が完了すると、
同時に、遮音壁３０の外側全面にアモルファス太陽電池
パネル３８が張り巡らされることになり、前記第１実施
例と同様に、太陽エネルギから電気エネルギを簡単に得
ることができる。
【００１８】尚、実施例では、道路の遮音壁４と、立坑
の遮音壁３０に本発明を適用した場合について説明した
が、本発明はこの他の種々の吸遮音構造に広く適用可能
である。また、実施例では、吸音材１８，４２を用いた
実施例について説明したが、吸音材１８，４２を用いな
い場合には、従来の遮音パネルと同様に太陽電池パネル
一体型遮音パネルにより遮音効果が発揮される。
の遮音壁３０に本発明を適用した場合について説明した
が、本発明はこの他の種々の吸遮音構造に広く適用可能
である。また、実施例では、吸音材１８，４２を用いた
実施例について説明したが、吸音材１８，４２を用いな
い場合には、従来の遮音パネルと同様に太陽電池パネル
一体型遮音パネルにより遮音効果が発揮される。
【００１９】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る太陽電池パネル一体型遮音パネルは、本発明に係る
太陽電池パネル一体型遮音パネルは、矩形で薄板状の太
陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの少なくとも外周
部に配置され前記太陽電池パネルを保持する矩形枠状の
フレームとを備え、前記太陽電池パネルはアモルファス
太陽電池パネルであり、前記アモルファス太陽電池パネ
ルの背面には合成樹脂からなる下地層が設けられている
構成とした。また、本発明は、矩形枠状のフレームと、
前記フレームの一方の面に取着され多数のスリットある
いは孔が形成された金属板と、前記金属板の背面に配置
された吸音材と、前記フレームの他方の面に受光面を外
側に向けて取着された矩形で薄板状の太陽電池パネルと
備え、前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パネ
ルであり、前記アモルファス太陽電池パネルの背面には
合成樹脂からなる下地層が設けられている構成とした。
そのため、太陽電池パネル一体型遮音パネルを用いて遮
音構造が組み立てられると同時に、多数の太陽電池パネ
ルが張り巡らされることになり、太陽エネルギから電気
エネルギを簡単に得ることが可能となる。
係る太陽電池パネル一体型遮音パネルは、本発明に係る
太陽電池パネル一体型遮音パネルは、矩形で薄板状の太
陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの少なくとも外周
部に配置され前記太陽電池パネルを保持する矩形枠状の
フレームとを備え、前記太陽電池パネルはアモルファス
太陽電池パネルであり、前記アモルファス太陽電池パネ
ルの背面には合成樹脂からなる下地層が設けられている
構成とした。また、本発明は、矩形枠状のフレームと、
前記フレームの一方の面に取着され多数のスリットある
いは孔が形成された金属板と、前記金属板の背面に配置
された吸音材と、前記フレームの他方の面に受光面を外
側に向けて取着された矩形で薄板状の太陽電池パネルと
備え、前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パネ
ルであり、前記アモルファス太陽電池パネルの背面には
合成樹脂からなる下地層が設けられている構成とした。
そのため、太陽電池パネル一体型遮音パネルを用いて遮
音構造が組み立てられると同時に、多数の太陽電池パネ
ルが張り巡らされることになり、太陽エネルギから電気
エネルギを簡単に得ることが可能となる。
【図１】高架道路の断面正面図である。
【図２】高架道路の内側から見た遮音壁構造の説明図で
ある。
ある。
【図３】太陽電池パネル一体型遮音パネルの断面側面図
である。
である。
【図４】太陽電池パネル一体型遮音パネルの正面図であ
る。
る。
【図５】太陽電池パネル一体型遮音パネルの要部の拡大
正面図である。
正面図である。
【図６】アモルファス太陽電池パネルの断面図である。
【図７】立坑を囲むように組み立てられた遮音壁の斜視
図である。
図である。
【図８】太陽電池パネル一体型遮音パネルの断面側面図
である。
である。
【図９】太陽電池パネル一体型遮音パネルの要部切り欠
き正面図である。
き正面図である。
【図１０】太陽電池パネル一体型遮音パネルの断面平面
図である。
図である。
４，３０ 遮音壁 ６，３２ 支持部材 ８，３４ 太陽電池パネル一体型遮音パネル １２，３６ フレーム １６，３８ アモルファス太陽電池パネル １８，４２ 吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−194009（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−101607（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E01F 8/00 E01F 8/02
Claims (2)
- 【請求項１】 矩形で薄板状の太陽電池パネルと、 前記太陽電池パネルの少なくとも外周部に配置され前記
太陽電池パネルを保持する矩形枠状のフレームとを備
え、 前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パネルであ
り、 前記アモルファス太陽電池パネルの背面には合成樹脂か
らなる下地層が設けられている、 ことを特徴とする太陽電池パネル一体型遮音パネル。 - 【請求項２】 矩形枠状のフレームと、 前記フレームの一方の面に取着され多数のスリットある
いは孔が形成された金属板と、 前記金属板の背面に配置された吸音材と、 前記フレームの他方の面に受光面を外側に向けて取着さ
れた矩形で薄板状の太陽電池パネルとを備え、 前記太陽電池パネルはアモルファス太陽電池パネルであ
り、 前記アモルファス太陽電池パネルの背面には合成樹脂か
らなる下地層が設けられている、 ことを特徴とする太陽電池パネル一体型遮音パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034276A JP2796509B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 太陽電池パネル一体型遮音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034276A JP2796509B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 太陽電池パネル一体型遮音パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08199512A JPH08199512A (ja) | 1996-08-06 |
| JP2796509B2 true JP2796509B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12409648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7034276A Expired - Lifetime JP2796509B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 太陽電池パネル一体型遮音パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2796509B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3644075B2 (ja) * | 1995-05-30 | 2005-04-27 | 日東紡績株式会社 | 遮音壁用太陽電池付板状体構造 |
| KR20000060707A (ko) * | 1999-03-18 | 2000-10-16 | 명호근 | 경량기포콘크리트를 사용한 흡음형 방음패널 |
| JP4981839B2 (ja) * | 2009-04-13 | 2012-07-25 | 有限会社サクラ工業 | 太陽光発電装置 |
| JP5520060B2 (ja) * | 2010-01-21 | 2014-06-11 | 積水樹脂株式会社 | 吸音パネル |
| DE102010024156A1 (de) * | 2010-06-17 | 2011-12-22 | Sehnix Gmbh | Lärmschutzwandelement mit Solarkollektor |
| KR101414227B1 (ko) * | 2011-09-07 | 2014-07-03 | 에스에이 주식회사 | 태양광발전이 가능한 방음벽 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63101607U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 | ||
| JPS63194009A (ja) * | 1987-07-29 | 1988-08-11 | 三洋電機株式会社 | 交通騒音防止機能を有する太陽電池システム |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7034276A patent/JP2796509B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08199512A (ja) | 1996-08-06 |
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