JP2795168B2 - 現像ローラ及び現像装置 - Google Patents

現像ローラ及び現像装置

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JP2795168B2
JP2795168B2 JP6077964A JP7796494A JP2795168B2 JP 2795168 B2 JP2795168 B2 JP 2795168B2 JP 6077964 A JP6077964 A JP 6077964A JP 7796494 A JP7796494 A JP 7796494A JP 2795168 B2 JP2795168 B2 JP 2795168B2
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喜夫 滝沢
原島  寛
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等の
電子写真装置や静電記録装置などにおいて、静電潜像を
非磁性一成分現像剤で可視化するための現像ローラ及び
該ローラを用いた現像装置に関し、更に詳述すると、耐
汚染性に優れ、長期使用においても良好な画像を確実に
得ることができる現像ローラ及び該ローラを用いた現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等の電子写真装
置や静電記録装置などにおいて、潜像を保持した感光体
等に非磁性一成分現像剤を供給し、感光体の潜像に該現
像剤を付着させて潜像を可視化する現像方法として、加
圧現像法が知られており(米国特許第3152012
号、同第3731146号等)、この方法によれば、磁
性材料が不要であるため装置の簡素化、小型化が容易で
あると共に、トナーのカラー化が容易である。
【0003】この加圧現像法は、トナー(非磁性一成分
現像剤)を担持した現像ローラを感光ドラム等の静電潜
像を保持した潜像保持体に接触させて、トナーを該潜像
保持体の潜像に付着させることにより現像を行うもの
で、このため上記現像ローラを導電性を有する弾性体で
形成する必要がある。
【0004】即ち、この加圧現像法では、例えば図2に
示されているように、トナーを供給するためのトナー塗
布用ローラ4と静電潜像を保持した感光体5との間に、
上記現像ローラ1が感光体5と接触した状態でかつトナ
ー塗布用ローラ4とは若干離間して配設され、これら現
像ローラ1、感光体5及びトナー塗布用ローラ4がそれ
ぞれ図中矢印方向に回転することにより、トナー6がト
ナー塗布用ローラ4により現像ローラ1の表面に供給さ
れ、このトナーが成層ブレード7により均一な薄層に整
えられ、この状態で現像ローラ1が感光体5と接触しな
がら回転することにより、薄層に形成されたトナーが現
像ローラ1から感光体5の潜像に付着して、該潜像が可
視化するようになっている。なお、図中8は転写部であ
り、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写するよう
になっており、また9はクリーニング部であり、そのク
リーニングブレード10により転写後に感光体5表面に
残留するトナーを除去するようになっている。
【0005】この場合、現像ローラ1は、感光体5に密
着した状態を確実に保持しつつ回転しなければならず、
このため図1に示されているように、金属等の良導電性
材料からなるシャフト2の外周にシリコーンゴム、NB
R、EPDM等の弾性ゴムやウレタンフォームなどに導
電剤を配合して導電性を付与した弾性体からなる弾性層
3を形成した構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像ローラには、その弾性層の特性から以下の欠点
がある。 1.シリコーンゴム、NBR等の弾性ゴムで弾性層を形
成した場合、良好な密着性を得るために低硬度化する
と、感光体の汚染が発生する場合がある。 2.ウレタンフォーム等のスポンジ体で弾性層を形成し
た場合、トナーが弾性層内部に侵入して長期的に使用す
ると、トナーの目詰りによってローラが固くなってしま
ったり、トナーの帯電不良が生じて画質が低下する場合
がある。
【0007】また、一般に単層の弾性層からなる現像ロ
ーラは、ローラ上のトナーの帯電立上り特性が十分でな
く、トナーの帯電不良によるかぶり選択現像によるクリ
ーニング不良、印刷濃度低下などの問題を生じやすく、
長期の連続印刷により印刷品位が著しく低下してしま
う。この現象は高温高湿環境下において特に顕著であ
る。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、低硬度で良好な密着性を有すると共に、感光体等を
汚染するような不都合を生じることなく、かつ濃度むら
や地かぶり等のない高品位の画像が得られ、しかも長期
の使用においても画質の劣化を生じることのない現像ロ
ーラ及び該現像ローラを用いた現像装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、良導電性
シャフトの外周に導電性を有する弾性層を形成してなる
現像ローラにおいて、前記弾性層を、ポリオールとして
ポリオレフィンポリオールを用いて得られるウレタンエ
ラストマーにpH5以上のカーボンブラックを添加して
形成し、特に該ウレタンエラストマーの抵抗率を10
〜1010Ωcm、硬度をJIS−Aスケールで55°
以下、表面粗さをJIS10点平均粗さで10μmRz
以下に調整することにより、この現像ローラ表面に非磁
性一成分現像剤を担持して該現像剤の薄層を形成し、こ
れを感光体等の潜像保持体に接触させて該潜像保持体の
静電潜像を現像する場合に、現像ローラが良好に潜像保
持体に密着すると共に、潜像保持体を汚染するような不
都合を生じることなく、濃度むらや地かぶり等のない高
品位の画像が得られ、しかも長期の使用においても画質
の劣化を生じることがなく、またこのようなウレタンエ
ラストマーにシリコーン粉体を配合してローラの弾性層
を形成することにより、高温高湿環境下においても上記
の優れた性能を確実に発揮し得ることを見い出し、本発
明を完成するに至ったものである。
【0010】従って、本発明は、良導電性シャフトの外
周に導電性を有する弾性層を形成してなり、前記弾性層
表面に非磁性一成分現像剤を担持して該現像剤の薄層を
形成し、この状態で静電潜像を表面に保持した潜像保持
体に接触して、前記薄層から前記現像剤を潜像保持体表
面の静電潜像に付着させ、該静電潜像を可視化する現像
ローラにおいて、上記弾性層がpH5以上のカーボンブ
ラックを含有するウレタンエラストマーからなり、かつ
このウレタンエラストマーが、ポリオールとしてポリオ
レフィンポリオールを用いて得られたものであることを
特徴とする現像ローラを提供する。
【0011】この場合、本発明は、好適な実施態様とし
て、弾性層を形成するウレタンエラストマーが、抵抗率
が10〜1010Ωcm、硬度がJIS−Aスケール
で55°以下、表面粗さがJIS10点平均粗さで10
μmRz以下である現像ローラ、及び、弾性層を形成す
るものであるウレタンエラストマーがシリコーン粉体を
含有する現像ローラを提供する。
【0012】また、本発明は、表面に静電潜像を保持す
るローラ状又はドラム状の潜像保持体と、外周面に非磁
性一成分現像剤を担時した状態で上記潜像保持体表面に
当接し、該潜像保持体の回転運動に連動して回転するこ
とにより、前記非磁性一成分現像剤を潜像保持体表面の
静電潜像に付着させて該静電潜像を可視化する現像ロー
ラとを具備してなる現像装置において、前記現像ローラ
として上記本発明の現像ローラを用いたことを特徴とす
る現像装置を提供する。
【0013】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の現像ローラは、図1に示すように、良導電性シ
ャフト2の外周に導電性を有する弾性層3を形成したも
のである。
【0014】ここで、上記シャフト2としては、良好な
導電性を有するものであれば、いずれのものも使用し得
るが、通常は金属製の中実体からなる芯金や内部を中空
にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが用いら
れる。
【0015】次に、このシャフト2の外周に形成する弾
性層3は、pH5以上のカーボンブラックを含有したウ
レタンエラストマーからなるものであり、この場合この
ウレタンエラストマーはポリオールとしてポリオレフィ
ンポリオールを用いたものであればよく、その製造方法
はいずれのものでもよい。例えば、カーボンブラックを
ポリウレタンプレポリマー中に配合し、プレポリマー架
橋硬化させる方法、ポリオールに導電性材料を配合し、
このポリオールをワン・ショット法にてポリイソシアネ
ートと反応させる方法等の方法で得ることができる。更
には、熱可塑性ウレタンでもよい。
【0016】本発明において、上記弾性層3を形成する
ウレタンエラストマーは、ポリオールとしてポリオレフ
ィンポリオールを用いるものである。この場合、かかる
ポリオレフィンポリオールとして、具体的には、ポリブ
タジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール例示す
ることができ、これらポリオレフィンポリオールを用い
たウレタンエラストマーと上記pH5以上のカーボンブ
ラックとを組み合わせることにより、濃度むらや地かぶ
り等のない高品位の画像を確実に得ることができるもの
である。
【0017】また、このウレタンエラストマーを得る際
に用いられるポリイソシアネートとしては、特に限定さ
れるものではないが、屈曲した分子構造を有するポリシ
ソシアネートが好ましく用いられ、特に下記一般式
(1)で示されるポリイソシアネートが好適に用いられ
る。このようなポリイソシアネートは、ポリウレタン鎖
の結晶化を妨げるので、低硬度化が図りやすく、更に分
子鎖の絡み合いを容易に形成し、いわば擬似架橋構造を
有せしめるので、脱型も容易である。
【0018】
【化1】 (式中、Rは炭素間結合又はアルキレン基示し、R’は
水素又はアルキル基を示す。)
【0019】このようなポリイソシアネートとして具体
的には、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−
トルエンジイソシアネート、これらの混合物、m−テト
ラメチルキシリレンジイソシアネート、m−キシレンジ
イソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート等が挙げ
られる。これらの中でジフェニルメタン−4,4’−ジ
イソシアネートが特に好ましい。とりわけ、感光体汚染
の低減の点から、ウレトンイミン変性ジフェニルメタン
−4,4’−ジイソシアネートを含む変性ジフェニルメ
タン−4,4’−ジイソシアネートが好ましい。なお、
この含有割合は5〜50重量%が好ましい。また、粗製
ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートも好適
に用いられる。
【0020】本発明の現像ローラは、上記ウレタンエラ
ストマーにカーボンブラックを配合して導電性を付与
し、該導電性ウレタンエラストマーにより上記弾性層3
を形成したものであり、この場合カーボンブラックとし
てpH5以上のものを用いたものである。即ち、カーボ
ンブラックの摩擦帯電特性はpH値が大きくなるに従っ
て正極性になり、逆にpHが小さくなると負極性となる
ことが知られており、この場合本発明の現像ローラにあ
っては非磁性一成分現像剤のトナーを負に帯電させるた
めカーボンブラックのpHを5以上としたものである。
実際、非磁性一成分負帯電性トナーを用いる場合、pH
値が5未満のカーボンブラックを配合したローラ上では
逆極性トナーが増大しトナーチリの発生が見られた。
【0021】本発明の現像ローラに用いられるカーボン
ブラックはpH5以上のものであれば、アセチレンブラ
ック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック等のい
ずれをも使用し得るが、特にpH6以上のファーネスブ
ラックが好適に使用される。
【0022】ここで、カーボンブラックのpHとは、カ
ーボンブラック表面の官能基、特にカルボキシル基等の
数により変動するもので、酸性,塩基性を知る指標とな
るものである。即ち、一般にカーボンブラックの表面に
は、フェノール性水酸基,カルボキシル基,キノン型酸
素などの含酸素官能基が存在し、これらの表面官能基数
はカーボンブラックの種類により異なる。この場合、カ
ーボンブラックでは、主に製造法により表面性状が異な
り、チャネルブラック表面には数多くの官能基があるの
に対して、ファーネスブラックやアセチレンブラック表
面には官能基は少ない。また、このカーボンブラックの
pHは、例えば試料約5gを蒸留水150ccにて5分
間煮沸した後、放置し、室温まで冷却し、遠心分離器に
て3分間遠心分離(2,000RPM)を行い、上澄液
を排除してスラッジを分離し、これを測定試料としてビ
ーカーに入れ、pHメーターでpH測定することによ
り、知ることができる。
【0023】このようにして得られた上記弾性層3は、
特に制限されるものではないが、上記カーボンブラック
の配合により、その抵抗値を10〜1010Ωcm、
特に10〜10Ωcmとすることが好ましい。抵抗
値が10Ωcm未満であると電荷が感光ドラム等にリ
ークしたり、電圧により現像ローラ自身が破壊したりす
る場合があり、一方1010Ωcmを超えると、地かぶ
りが発生しやすくなる。この場合、抵抗値の調整は上記
カーボンブラックと共に金属粉、金属酸化物等の他の導
電性添加剤を併用して行ってもよい。なお、ウレタンエ
ラストマーに対するカーボンブラックの配合割合は、特
に制限されるものではなく、通常弾性層の抵抗値を上記
範囲に調整し得る範囲とされ、具体的にはウレタンエラ
ストマー100部(重量部、以下同じ)に対して0.5
〜50部、特に1〜30部とすることができる。また、
上記抵抗値の調整は、過塩素酸ナトリウム、テトラエチ
ルアンモニウムクロライド等のイオン導電性物質を配合
することにより行ってもよい。
【0024】弾性層3の硬度は、特に制限されるもので
はないが、JIS−Aスケールで55°以下、特に25
〜45°とすることが好ましい。この場合、硬度が55
°を超えると感光ドラム等との接触面積が小さくなり良
好な現像が行えなくなるおそれがあるが、逆にあまり低
硬度にすると圧縮永久歪が大きくなりなんらかの理由で
現像ローラに変形や偏心が生じた場合、画像の濃度むら
が発生することとなる。このため、弾性層の硬度を低硬
度に設定する場合でも圧縮永久歪をなるべく小さくする
ことが好ましく、具体的には20%以下とすることが好
ましい。
【0025】また、弾性層3の表面粗さ、即ち本発明現
像ローラの表面粗さは、特に制限されるものではない
が、JIS10点平均粗さで10μmRz以下、特に1
〜8μmRzとすることが好ましい。表面粗さが10μ
mRzを超えると非磁性一成分現像剤(トナー)のトナ
ー層の層厚や帯電の均一性が損なわれる場合があるが、
10μmRz以下とすることによりトナーの付着性を向
上させることができると共に、長期使用時でのローラの
摩耗による画像劣化をより確実に防止し得る。
【0026】本発明の現像ローラは、ポリオールとして
ポリオレフィンポリオールを用い、pH5以上のカーボ
ンブラックを配合した上記ウレタンエラストマーで弾性
層3を形成し、好ましくは該ウレタンエラストマーから
なる弾性層3の抵抗値、硬度及び表面粗さを上記の如く
調整したものであるが、更にこのウレタンエラストマー
にシリコーン粉体を添加して弾性層3を形成することが
でき、これにより高温高湿環境下での性能劣化を効果的
に防止し得、特に高温高湿環境下でのカブリの発生を効
果的に低減することができる。
【0027】即ち、一般的にウレタンエラストマーは吸
湿性が高いため、高温高湿下においてローラ表面のトナ
ー帯電能が低下する。このことは、ローラ表面上のトナ
ー層において弱帯電トナーの増加につながり、カブリ発
生の原因となる。一方、シリコーン粉体は撥水性に優
れ、ウレタンエラストマー中に分散させることにより、
特にローラ表面の吸湿を抑制することが可能である。従
って、シリコーン粉体をウレタンエラストマーに添加し
てローラの弾性層を形成することにより、像担持体を汚
染することなく、高温高湿下におけるトナー帯電性低下
を防止し、カブリのない鮮明な画像が高温高湿下でも確
実に得られるものである。
【0028】シリコーン粉体としては、シリコーン樹脂
を微粒子化したもの、シリコーンゴムを微粒子化したも
の、シリコーンオイルを無機担持体に担持させたものな
ど、いずれのものでもよいが、特に粉砕法、重合法によ
り粒径0.1〜20μm、更には0.5〜5μmとした
ものが好ましく用いられる。この場合、シリコーン粉体
の粒径が20μmを超えると、ローラ表面の平滑性が不
均一となると共にトナーの帯電性も不均一となり、画質
低下の原因となる場合がある。また、シリコーン粉体の
配合量は、特に制限されないが、通常ウレタンエラスト
マー100部に対して0.1〜30部程度、特に1〜1
0部程度とすることが望ましい。更に、上記ウレタンエ
ラストマーを用いたローラ表面のトナー帯電量をコント
ロールする目的で、各種の荷電制御剤を加えることがで
きる。加えられる荷電制御剤はトナー帯電制御用に用い
られている染顔料等であり、例えばニグロシ、トリアミ
ノトリフェニルメタン系染料、カチオン系染料、ジオキ
サジン、アゾ系顔料、アゾクロム錯体、キナクリドン等
が挙げられる。これら荷電制御剤の配合量は、通常ウレ
タンエラストマー100部に対して、0.1〜20部程
度、特に1〜5部程度とすることが望ましい。
【0029】本発明の現像ローラは、非磁性一性分現像
剤を用いる通常の現像装置に組み込むことができ、具体
的には図2に示すように、トナーを供給するためのトナ
ー塗布用ローラ4と静電潜像を保持した感光ドラム5と
の間に、本発明現像ローラ1を感光ドラム5と接触した
状態で配設し、トナー塗布用ローラ4によりトナー6を
この現像ローラ1に供給し、これを成層ブレード7によ
り均一な薄層に整え、更にこの薄層からトナーを感光ド
ラム5に供給し、該感光ドラム5の静電潜像にトナーを
付着させて潜像を可視化することができる。なお、図2
の詳細については、従来技術において説明しているので
その説明を省略する。
【0030】
【実施例】以下、実施例,比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。 [実施例1] 分子量2500のポリイソプレンポリオール(OH基=
47.1)100部(重量部、以下同じ)にアセチレン
ブラック(デンカ社製、pH6.9)を3.32部配合
し、30分間撹拌してポリオール組成物を調製した。そ
の後、クルードMDI(NCO%=31.7)を13.
33部、ジブチル錫ジラウレートを0.001部加え、
3分間撹拌した。次に、シャフトを配置し、予め90℃
に加熱したモールドにこの反応混合物を流し込み、90
℃で12時間硬化反応を行い、上記シャフトの外周に弾
性層を形成して図1に示した構造のローラを得た。得ら
れたローラの表面を研摩して表面をJIS10点平均粗
さ7μmRzに調整し、現像ローラAとした。また、上
記ポリオール組成物にシリコーン粉体(東レシリコーン
社製、トレフィルE−500、粒径3μm)1部を添加
し、以下同様にして現像ローラBを製造した。
【0031】[実施例2] クルードMDIに変えてウレトンイミン変性MDI30
重量%を含む変性MDI(NCO%=29.0)を1
3.47部使用したこと以外は実施例1と同様の方法で
現像ローラA(シリコーン粉体未配合)及びB(シリコ
ーン粉体配合)を調製した。
【0032】[比較例1] グリセリンにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイ
ドを付加して、分子量5000としたポリエーテルポリ
オール(旭硝子株式会社のエクセノール828)(OH
価33)100部に、1,4−ブタンジオール1.0
部、シリコン界面活性剤日本ユニカ社製、L−520)
1.5部、ニッケルアセチルアセトネート0.5部、ジ
ブチルチンジラウレート0.01部及びカーボンブラッ
クPRINTEX−U(デグサ社製、pH4.0)30
部を添加し、混合機を用いて予備混合した後、ペイント
ロールで混練してカーボンブラックを均一に分散させ、
ポリオール組成物を調製し、このポリオール組成物を減
圧下に撹拌して脱泡した後、ウレタン変性したMDI
(住友バイエルウレタン社製、スミジュールPF)を1
7.5部加えて2分間撹拌し、次いで110℃に加熱し
た金型に注型し、2時間硬化させた以外は実施例1と同
様にして現像ローラA(シリコーン粉体未配合)及びB
(シリコーン粉体配合)を製造した。
【0033】[比較例2] 1,4−ブタンジオールの添加量を3部、スミジュール
PFの添加量を27.5部とした以外は、比較例1と同
様にして現像ローラA(シリコーン粉体未配合)及びB
(シリコーン粉体配合)を製造した。
【0034】[比較例3] カーボンブラックに代えて、天然グラファイトAOP
(日本黒鉛社製、pH6.3)を15部添加した以外
は、比較例1と同様にして現像ローラA(シリコーン粉
体未配合)及びB(シリコーン粉体配合)を製造した。
【0035】[比較例4] 表面研摩工程において、表面粗さをJIS10点平均粗
さで13μmRzに調整した以外は、比較例1と同様に
して現像ローラA(シリコーン粉体未配合)及びB(シ
リコーン粉体配合)を製造した。
【0036】[比較例5] ウレタン変性MDIに代えて、トリレンジイソシアネー
トを8.3部加えた以外は比較例1と同様にして現像ロ
ーラA(シリコーン粉体未配合)を製造した。
【0037】[比較例6] カーボンブラックに代えてアセチレンブラック(デンカ
社製、pH6.9)1.0部添加した以外は比較例1と
同様にして現像ローラA(シリコーン粉体未配合)を製
造した。
【0038】上記実施例1,2及び比較例1〜6で得た
現像ローラについて、以下の特性試験を行った。結果を
表1に示す。 (1)電気抵抗 各ローラと同一の条件で作成したシート状のサンプルに
つき、抵抗率計Hiresta(三菱油化社製)を用
い、100Vの電圧を印加して測定した。 (2)硬度・圧縮永久歪 各ローラと同一の条件で作成したシート状のサンプルに
つき、JIS−K6301(硬度についてはA型)によ
り測定した。 (3)表面粗さ 各ローラに対し、表面粗さ計ハンディーサーフE−30
A型(東京精密社製)を用いて測定した。 (4)感光ドラムの汚染性 各ローラをリコー社製、プリンタSP−3用の感光ドラ
ムに500g荷重で押し付け、30℃、85%RH下に
72時間放置し、感光ドラム表面の汚染を目視にて確認
した。 (5)トナー帯電量 各ローラを現像ローラとして図2に示した現像ユニット
部に装着し、50mm/secの周速で回転させ、現像
ローラ表面に均一なトナー薄層を形成し、このトナー薄
層をエアーで吸引してファラデーゲージ内に導入し、電
荷量を測定した。 (6)画像出し 各ローラを現像ローラとして図2に示した現像ユニット
部に装着し、反転現像、線速60mm/secの周速で
回転させながら画像出しを行い、初期及び2000プリ
ント後の画像のカブリ、トナーチリの発生を評価した。
また、同時に2000プリント後のローラ表面のトナー
フィルミング状態も観察した。
【0039】
【表1】
【0040】表1の結果から明らかなように、本発明の
現像によれば、感光体等を汚染するような不都合を生じ
ることなく、かつ濃度むらや地カブリ等のない高品位の
画像が得られ、しかも長期の使用においても画質の劣化
を生じることがないこと、またシリコーン粉体の添加に
より、高温高湿下でも性能の劣化を防止し得ることが確
認された。また、荷電制御剤の添加によりトナー帯電量
が向上することが認められた。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像ロー
ラによれば、低硬度で良好な密着性を有すると共に、感
光体等を汚染するような不都合を生じることなく、かつ
濃度むらや地かぶり等のない高品位の画像が得られ、し
かも長期の使用においても画質の劣化を生じることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明現像ローラの一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明現像装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 シャフト 3 弾性体 4 トナー塗布ローラ 5 感光ドラム(潜像保持体) 6 トナー(非磁性一成分現像剤) 7 成層ブレード 8 転写部 9 クリーニング部 10 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 F16C 13/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 良導電性シャフトの外周に導電性を有す
    る弾性層を形成してなり、前記弾性層表面に非磁性一成
    分現像剤を担持して該現像剤の薄層を形成し、この状態
    で静電潜像を表面に保持した潜像保持体に接触して、前
    記薄層から前記現像剤を潜像保持体表面の静電潜像に付
    着させ、該静電潜像を可視化する現像ローラにおいて、 上記弾性層がpH5以上のカーボンブラックを含有する
    ウレタンエラストマーからなり、かつこのウレタンエラ
    ストマーが、ポリオールとしてポリオレフィンポリオー
    ルを用いて得られたものであることを特徴とする現像ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 弾性層を形成するウレタンエラストマー
    が、抵抗率が10〜1010Ωcm、硬度がJIS−
    Aスケールで55°以下、表面粗さがJIS10点平均
    粗さで10μmRz以下である請求項1記載の現像ロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックがファーネスブラック
    である請求項1又は2記載の現像ローラ。
  4. 【請求項4】 ウレタンエラストマーが、イソシアネー
    トとしてウレトンイミン変性ジフェニルメタン−4,
    4’−ジイソシアネートを含む変性ジフェニルメタン−
    4,4’−ジイソシアネートを用いて得られたものであ
    る請求項1乃至3のいずれか1項記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 ウレタンエラストマーが、イソシアネー
    トとして粗製ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
    ネートを用いて得られたものである請求項1乃至3のい
    ずれか1項記載の現像ローラ。
  6. 【請求項6】 弾性層を形成するウレタンエラストマー
    が、シリコーン粉体を含有するものである請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載の現像ローラ。
  7. 【請求項7】 弾性層を形成するウレタンエラストマー
    が、荷電制御剤を含有するものである請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の現像ローラ。
  8. 【請求項8】 表面に静電潜像を保持するローラ状又は
    ドラム状の潜像保持体と、 外周面に非磁性一成分現像剤を担時した状態で上記潜像
    保持体表面に当接し、該潜像保持体の回転運動に連動し
    て回転することにより、前記非磁性一成分現像剤を潜像
    保持体表面の静電潜像に付着させて該静電潜像を可視化
    する現像ローラとを具備してなる現像装置において、 前記現像ローラとして請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載の現像ローラを用いたことを特徴とする現像装置。
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