JP2792813B2 - 新規な白血球インターフェロン - Google Patents

新規な白血球インターフェロン

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JP2792813B2
JP2792813B2 JP5218449A JP21844993A JP2792813B2 JP 2792813 B2 JP2792813 B2 JP 2792813B2 JP 5218449 A JP5218449 A JP 5218449A JP 21844993 A JP21844993 A JP 21844993A JP 2792813 B2 JP2792813 B2 JP 2792813B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、新規で明確な、ヒト白
血球インターフェロンタンパク質系列(ファミリー)[本
明細書中ではHuIFN−αIIまたはHuIFN−αII
称し、その個々のものを、例えば、HuIFN−αII.1
またはHuIFN−αII1の如く表す]であって、ウイル
ス性疾患および新生物疾患の治療に有用なタンパク質系
列、並びにその様にインターフェロンタンパク質の製造
方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、組
換えDNA技術により、新規な独特のヒトインターフェ
ロン系列、並びにその製造方法を見出したことに基くも
のである。 【0002】本発明の技術的背景を明らかにすると共
に、特殊な場合には、その実際面での詳細部分を補充す
るのに役立つと思われる刊行物等を明細書中で引用し、
便宜上、番号を付すと共に、添付の文献目録にまとめて
示した。 【0003】 【従来の技術】ヒト白血球インターフェロンは、最初、
天然起源から極めて不純な沈澱物の形で得られた(1)。
この仕事に続いて、ヒト白血球インターフェロンは、実
質上、全てが密接なホモロジィ関係を示し、同じ抗ウイ
ルス活性の程度を異にする1クラスの、即ち1系列の物
質であることが見出された。この仕事は後に、いくつか
の文献で証明された(2、3、4、5)。この白血球イン
ターフェロンの系列(一般に省略してHuIFN−αと称
する)は、抗ウイルス活性の程度を異にする15または
それ以上の個々の物質で構成されているということが報
告された。このヒト白血球インターフェロン種は、その
成熟型のものが約165〜166アミノ酸からなってい
ること、およびそれぞれの配列の基礎となるDNA配列
並びにグリコシル化部位および報告されている動物種で
の抗ウイルス活性、などにより特性化されて来た。実
際、これらのヒト白血球インターフェロンタンパク質の
内、少くとも1個は、公認のヒトにおける臨床試験にお
いて成功を収めている。これらのインターフェロン種は
組換えDNA技術、とりわけ当該技術分野で用いられて
いる、トランスフェクトされた大腸菌(E.coli)を利用
して生産されて来たし、現在も生産されている。即ち、
これらの先行技術により、今日、臨床研究面での使用に
必要であることが分っている極めて高純度のタンパク質
をトランスフェクトされた宿主系を用いた組換えDNA
技術を介して大量に回収し、充分量のヒト白血球インタ
ーフェロン種を生産することができるようになった。そ
の様な従来技術は既述の文献並びに今日の技術に関する
その他の文献に記載されている。 【0004】広範な研究がなされ、様々な人々がヒト白
血球インターフェロン系列の研究に労力を費した。これ
までに発見され、研究されたヒト白血球インターフェロ
ンは疑いもなく、特性上のホモロジィ、アミノ酸長さお
よび抗ウイルス活性において共通したものを有する単1
のタンパク質系列にまとめられる。同様の研究は、動
物、特にウシのインターフェロンに関しても成功を収め
ている(6)。 【0005】第2のヒトインターフェロン類は、いわゆ
るヒト線維芽細胞インターフェロン(β−インターフェ
ロンまたはHuIFN−βと称する)である。この化合物
に関しても広範な研究がなされており、驚くべきこと
に、上記の如く、ヒト白血球インターフェロンが一般に
15またはそれ以上の種からなると定義されるのと対照
的に、単一のポリペプチドまたはタンパク質であると思
われている(7)。 【0006】第3番目のヒトインターフェロン類はヒト
ガンマインターフェロン(HuIFN−γ)と称される
(8、9)。ヒトガンマインターフェロンは白血球および
線維芽細胞に由来するヒトインターフェロンの特性であ
る抗ウイルス活性および抗増殖作用を示すことが報告さ
れているが、これらと対照的に、白血球およびβインタ
ーフェロンよりも、より短いアミノ酸配列を有し、pH
2において不安定であるという特徴を有することが明ら
かにされた(10)。このことから、ヒトガンマインター
フェロンが実質上、がん患者の治療に有用であることを
示す様な、上記抗増殖作用に関する特徴についてもっと
主張されるべきであると考えられている。そこで、ヒト
ガンマインターフェロンに関して集中的に、あるいは個
々別々に研究がなされて来た。 【0007】ヒト線維芽細胞インターフェロン(HuIF
N−β)とヒト白血球インターフェロン(HuIFN−α)
に関しては、その構造(アミノ酸長さおよびホモローガ
スな配列部分)および生物学的な特性(抗ウイルス活性)
は類似しているので、ヒト線維芽細胞の場合は、これま
で唯1個の遺伝子が存在するだけであるのに、ヒト白血
球インターフェロンは、複数個の物質からなる一系列の
ものからなるということは奇妙なことに思われる。これ
は、ヒト白血球インターフェロンの場合には、白血球系
列の進化論的な分枝および拡張があって複数の遺伝子が
存在することになり、一方、ヒト線維芽細胞インターフ
ェロンの場合には、唯一個のはっきりした遺伝子が保持
されたことを示している。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記の点
に興味を抱き、HuIFN−β遺伝子について詳しく研
究を行った。この研究は、既知のHuIFN−β遺伝子
の成熟した暗号領域にまたがったフラグメントから調製
したDNAプローブを用いて、低いハイブリダイゼーシ
ョン・ストリンジエンシィにおいてヒトゲノムDNAラ
イブラリィ(11)をスクリーニングすることにより行っ
た。その結果、思いがけず、これまでその存在が知られ
ていなかった、新規で明確なヒト白血球インターフェロ
ン系列の発見という驚異的な成果をあげることができ
た。本発明は、この新規で明確なヒト白血球インターフ
ェロンの発見に基いて完成された。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明はヒト白血球イン
ターフェロン化合物群の間に見出された新規かつ明確に
他と区別し得る系列または群(グループ)に関するもので
ある。この新しいヒト白血球インターフェロン系列また
は群は、これまでに報告されたヒト白血球インターフェ
ロン系列の遺伝子と実質上ホモロジィ(例えば、約70
%)な暗号領域を有するが、そのホモロジィは上記の値
以上ではなく、またそのアミノ酸残基の長さもこれまで
に報告されたヒト白血球インターフェロンの系列に属す
るものよりも長いことが分った。即ち、従来知られてい
るヒト白血球インターフェロン系列は、その成熟型にお
いて約165〜166個のアミノ酸から成っている。本
発明に係るヒト白血球インターフェロン、即ち、この第
IIのヒト白血球インターフェロン系列の代表的なもの
は、約172個のアミノ酸から成ることが分った。同様
に生物学的な抗ウイルス活性に関しても、本発明のヒト
白血球インターフェロンの抗ウイルス活性は、従来から
のヒト白血球インターフェロンの内の幾つかのものの活
性と比較したとき、それらと重複する活性を有し、さら
に広い活性スペクトルを有することがわかった。 【0010】本発明はこれまでに報告されたヒト白血球
インターフェロンから明確に区別される、新規なヒト白
血球インターフェロンの新系列に関し、さらに、その製
造方法を開示するものである。本発明は、その様な新規
で独特なヒト白血球インターフェロンを組換えDNA技
術を利用して、それらを、あるいはそれらの各々を直接
成熟型で、あるいは融合タンパク質中間体の形を介し、
市場化の前段階として必要な臨床試験を行うのに必要な
量を生産することを可能ならしめるものである。本発明
の生産物は、そのあらゆる型が、ヒトに対する予防また
は治療、とりわけウイルス感染症および悪性腫瘍、並び
に免疫抑制または免疫欠損症状の治療に用いるのに適す
る。その様な型には、様々なオリゴマーが含まれ、さら
に、グリコシル化されたものやアレル変異体、または個
々のメンバーまたは種のその他の誘導体をも含む。本発
明においては、これらの生産物を、一般的に取扱われて
いる微生物または細胞培養システムにより生産する。 【0011】本発明はこの様にして生産された新規で独
特なヒト白血球インターフェロン、並びにそれを生産す
る方法および手段に関するものである。本発明はまた、
新規で独特なヒト白血球インターフェロンの遺伝子配列
を発現し得る形で含有している複製可能なDNA発現ビ
ヒクルを提供するものである。更にまた、本発明は、上
記の発現ビヒクルによってトランスフェクトされた微生
物株または細胞培養、並びにその様なトランスフェクト
された株または培養であって本発明の新規で独特なヒト
白血球インターフェロンを生産し得る株または培養を含
む発酵培地を提供するものである。 【0012】さらにまた本発明は、該インターフェロン
遺伝子配列、DNA発現ビヒクル、微生物株および細胞
培養の様々な調製方法、並びにそれらの特殊な態様に関
するものである。さらにまた本発明は、該微生物および
細胞培養のための発酵培地に関するものである。また、
ある宿主系では、所望のインターフェロンを生産し、そ
れを成熟型で宿主から分泌させる様にベクターを工夫す
ることもできる。なお、本明細書で用いる「アレル変異
体」とは、同一遺伝子座に起こったDNA配列の差に基
づく、個体差レベルで認められる変異体をいう。 【0013】本発明の態様の一般的記述 本発明は、本発明に係る特に新規で独特なヒト白血球イ
ンターフェロンの遺伝子配列を担った発現ベクターによ
ってトランスフェクトされ得る、様々な細菌、酵母、あ
るいは哺乳類または脊椎動物の細胞培養系を用いて実施
することができる。その様な系は当該技術分野で良く知
られており、数多くの文献がある。例えば、本発明にお
いては、微生物大腸菌K−12株294(ATCC No.
31446)を、他の当該技術分野で既知の大腸菌の菌
株や様々な寄託機関に寄託されている他の公共的な微生
物と同様に、広範囲に用いることができる。これらの他
の微生物には、例えば、バチルス(Bacillus)、サルモ
ネラ(Salmonella)およびセラチア(Seratia)の菌株が
含まれる。さらに、種々の酵母株についても記述されて
おり、それらを本発明に用いることができる。最も注目
されるのは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレク
ション(American Type Calture Collection)にATCC
No.44076の下で寄託されているサッカロミケス
・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の特定の
株、RH218である。同様に、様々な細胞培養系が開
発されて使用されており、それらを本発明の工程に用い
ることができる。例えば、WI38、BHK、T3、C
HOおよびVeroセルライン等の様々な培養物を用いる
ことができる。 【0014】これらの系それぞれについて、機能的に結
合しているヘテロローガスな遺伝子セグメント(本発明
では、新規で独特なヒト白血球インターフェロンをコー
ドしているヘテロローガスな遺伝子セグメント)を発現
させる様に指令する種々のプロモーター系が開発されて
おり、それらを用いることができる。遺伝子と、特定の
発現宿主系内で適切なプロモーターとの機能的な結合
は、本発明の新規で独特なヒト白血球インターフェロン
を、該アミノ酸と結合しているプレ配列または他の人工
的な発現物質を全く含まない、成熟型として発現させ得
る様、結合させることによって行われる。別法として、
本発明の新規で独特なヒト白血球インターフェロンをそ
れ自身の信号配列と機能的に結合させ、細胞膜を通過し
て移送される際に該信号配列が開裂されることにより、
成熟型のものが分泌される様にすることもできる。加え
て、本発明の新規で独特なヒト白血球インターフェロン
遺伝子を、該新規で独特なヒト白血球インターフェロン
のアミノ酸配列と、そのN末端に結合したホモローガス
なタンパク質との融合タンパク質を生産させる様、機能
的に結合させることができる。これらの全ての態様は、
これまでに報告されているヒト白血球インターフェロン
(4)と異る性質および構造を有する、新規で独特なヒト
白血球インターフェロン類または系列の発見、同定、並
びにその生産の可能性に関する基本的な前提条件を満す
ので、本発明の範囲内に含まれるものである。 【0015】好ましい態様についての記述 本発明方法は、遺伝子配列、遺伝子の単離、発現させる
ための連結、精製および生物学的な確認等の手段を介し
て本発明の新規で独特なヒト白血球インターフェロンを
同定するための、代表的な態様によって例示される。こ
の方法では、元々、他のβ遺伝子が存在するか否かを決
定する目的で、ヒトゲノムライブラリィのプローブにヒ
トβインターフェロンの遺伝子を用いた。これらの実験
の結果、最初にβインターフェロン遺伝子ではなく、む
しろ、白血球系列のインターフェロンにより近いと思わ
れる遺伝子が同定された。本発明はこの結論を具体化し
たものである。 【0016】図面の説明 図1は制限エンドヌクレアーゼ・マッピング法に基づく
IFN−αII遺伝子の配列を示す模式図である。この遺
伝子(図2および図3)の配列決定された領域(IFN−
αII.2遺伝子の0.0kb〜0.3kb領域を除く)に含
まれる制限エンドヌクレアーゼ部位も示されている。I
FN−αII.1の地図において、太く描いた部分はIF
Nプレタンパク質の暗号配列に対応する部分である。キ
ロ塩基対(kb)に基くサイズスケールを地図下方に示し
た。IFN−αII遺伝子内の制限エンドヌクレアーゼ部
位を次に示す:AccI(A)、BamHI(B)、BglII(B
g)、EcoRI(E)、HindIII(H)、NcoI(N)、PstI
(P)およびPvuII(Pv)。 【0017】図2および図3はIFN−αII遺伝子間の
DNA配列の関係を示す模式図である。IFN−αII.
1遺伝子の配列を、250塩基からなる5'非翻訳配列
(ウイルス性の誘導に必要であると思われる領域をコー
ドするのに充分な配列)、および推定のポリアデニル化
部分を通過した3'非翻訳領域を含めて詳しく示した。
IFN−αII.2、αII.3およびαII.4遺伝子のヌク
レオチドは、IFN−αII.1のそれと異なるもののみ
を示した。IFN−αII.1配列中の(・・・)で示したギャ
ップは他の遺伝子への挿入適応部位であり;(△−△−
△)、IFN−αII.2、αII.3およびαII.4配列にお
ける欠除は、IFN−αII.1との最大のホモロジィ部
分である;(*)はIFN−αII.1のメッセンジャーR
NAの推定のキャップサイトである;(←)は5'非翻訳
領域であり;(→)は3'非翻訳領域である。IFN−αI
I.4の199位よりも上流の配列は未だ得られていな
い。IFN−αII.4の最初の2つのヌクレオチドは対
応するIFN−αII.1の塩基と同一であるために記載
されていない。 【0018】図4はIFN−αII遺伝子系列によってコ
ードされているポリペプチドのアミノ酸配列を示す模式
図である。IFN−αII.1プレタンパク質の完全なア
ミノ酸配列が示されている。アミノ酸残基中、挿入/欠
失部位についてはアンダーラインを付して示した。IF
N−αII.1のシグナル(信号)ペプチドの残基はS1か
らS23までであり、成熟タンパク質の残基は1から1
72までである。 【0019】図5はHuIFN−αII1遺伝子を含有し
ているファージ組換え体の構造を示す模式図である。暗
号領域を交叉した斜線で示し、プレ配列(左側の斜線で
陰影を付けた部分)と分け、さらに、HuIFN−αII
遺伝子および組換えファージλ24.1の非翻訳領域の
制限地図をも示した。 【0020】図6はヒトIFN−α遺伝子系列のサザー
ン・ブロット分析の結果を示す写真の模写図である。高
分子量のヒトゲノムDNA(5μg)を、表示されている
様に種々の制限エンドヌクレアーゼで消化し、0.8%
アガロースゲル電気泳動に付し、ニトロセルロース濾紙
上に移した。次のIFN−α暗号領域、即ちHuIFN
−αI1(レーンa)およびHuIFN−αII1(レーンb)か
ら導かれたプローブを用い、ストリンジエント条件下で
ハイブリダイゼーションを行った。分子量標準には、E
coRI消化バクテリオファージλシャロン30A DN
AおよびpBR322 DNA、並びにRsaI消化pBR
322 DNAを用いた。 【0021】図7および図8はHuIFN−αII1とHu
IFN−αI1のヌクレオチド配列、並びにHuIFN−
αII1でコードされたタンパク質およびクラスIのHu
IFN−αI1遺伝子系列のタンパク質を対比させて示
した図である。HuIFN−αI1のアミノ酸残基中、下
線を施したものは今日までに報告されている、クラスI
のHuIFN−αI1種の全てに見出されている残基であ
る。HuIFN−αII1DNA配列の下方のアミノ酸残
基は、HuIFN−αII1とHuIFN−αI1との相違
部分を示している。星印は、コードされているアミノ酸
配列には変化をもたらすことのない、ヌクレオチド配列
上の変化を示している。HuIFN−αI1のポリアデニ
ル化信号(AATAAA)にはオーバーラインを付した。
提案し得るHuIFN−αII1のポリアデニル化信号(A
TTAAA)にはアンダーラインを付した。垂直な矢印
は、HuIFN−αI1のメッセンジャーRNAのキャッ
プサイトを示している。中空の三角形で示した部位は、
5'末端と、最長のHuIFN−αII1 cDNAクローン
に見出された、ポリ(A)付加に係る3'部位を示してい
る。 【0022】図9はウイルス的に誘導されたクラスIお
よびクラスIIのIFN−α転写物の分析結果を示す図で
ある。各レーンは、それぞれ5μgのポリA(+)RNA分
析に係る。図中、(A)はクラスI(IFN−αI2)プロ
ーブ、(B)はクラスII(IFN−αII1)プローブを用い
たハイブリダイゼーションの結果を示す。レーン1、2
および3は供与者1から、レーン4、5および6は供与
者2からの試料を用いた結果である。レーン1および4
は非誘導対照であり、レーン2および5はニューキャッ
スル症ウイルス(Newcastle Disease virus)、レーン
3および6はセンダイ・ウイルス(Sendai virus)によ
り、それぞれ誘導されたものである。分子量マーカーは
pLeIFA25のEcoRI+PstI消化(3.6kbおよび
0.9kb)およびpHuIFN−αIItrpのEcoRI+Hind
III消化(4.3kbおよび1.2kb、図11)によって誘導
された。0.9kb pLeIFA25フラグメントは、IF
N−αI2の暗号領域を含有しており、また、1.2kb p
HuIFN−αIItrp1フラグメントはIFN−αII1の
暗号領域を含有している。 【0023】図10は、大腸菌内で成熟IFN−αタン
パク質を合成するためのプラスミドの構造を示す模式図
である。巾の厚くなっている部分がIFN−α挿入部分
であり、成熟暗号領域は、陰影を付けて示されている:
HuIFN−αII1trp。 【0024】 【実施例】詳しい説明:実施例 ヒトIFN−α遺伝子(HuIFN−αII)の同定 ヒトゲノムDNAライブラリィ(11)を、HuIFN−
β遺伝子の成熟暗号領域にまたがるフラグメントから調
製したプローブを用い、低いハイブリダイゼーションス
トリンジエンシィ下においてスクリーニングした。この
スクリーニング法で回収された7個の陽性クローンの
内、4個が、制限マッピング、サザーン分析、およびH
uIFN−βプローブを用いた、高ストリンジエンシィ
下でのハイブリダイゼーションの結果、HuIFN−β
遺伝子を含有していることが分った。残る3個の組換え
体はヒトゲノムの重複セグメントであって、低いストリ
ンジエンシィ下においてのみ、HuIFN−βプローブ
とハイブリダイズする、関連性の薄い遺伝子を含有する
ものと思われる。これらのクローンの内の1個(λ24.
1)から得たハイブリダイズし得る領域を含む4.1キロ
塩基のHindIIIフラグメントをpBR322にサブクロ
ーンし、制限エンドヌクレアーゼマッピング(図5)、お
よびヌクレオチド配列決定による特性化を行った。 【0025】このフラグメントのDNA配列分析の結果
(図7および図8)、インターフェロン遺伝子は、その暗
号領域のヌクレオチド配列において、HuIFN−βと
のホモロジィ(48%)よりも、HuIFN−α遺伝子と
のホモロジィ(例、HuIFN−αI1と70%、表1)を
多く有していることが明らかになった。同様に、HuI
FN−αI1タンパク質およびλ24.1の遺伝子産物
は、いずれもHuIFN−βと30%のアミノ酸ホモロ
ジィを示すにすぎないのに対し、それらは相互に、約5
2%のホモローガスな関係を示した。従って、λα2
4.1に含まれている遺伝子は、IFN−βでなくIF
N−αをコードしていると結論される。しかしながら、
このタンパク質の配列は他のHuIFN−α遺伝子産物
とは驚く程、異っている。 【0026】この新規なHuIFN−αは、そのカルボ
キシ末端に5または6個のアミノ酸を付加しており、そ
の内の3個は各タンパク質において同一のものである
(図7および図8)。この様な類似性はヌクレオチドのホ
モロジィ程度にも同様に反映されている(表1)。これら
の観察結果は総合的に、この新規なHuIFN−αが、
既に配列決定された機能的なHuIFN−α遺伝子を含
む、クラスIのIFN−α遺伝子系列と区別される、ホ
モローガスな遺伝子産物であることを強く示唆している
といえる。そこで、本発明者らはこの遺伝子をクラスI
のIFN−α遺伝子と判別するために、HuIFN−α
II1と命名した。 【0027】このHuIFN−αII1配列は78−80
位に潜在的なグリコシル化配列、asn−met−thrを含有
している。興味深いことには、HuIFN−βの同じ位
置に同様の配列が認められ、これは、インビボで炭水化
物の付加により修飾されることが知られている(20)。 【0028】HuIFN−αII1がヒトゲノム内でIF
N−α遺伝子の新しい系列であると定義し得るか否かを
試験するために、HuIFN−αI1およびHuIFN−
αII1暗号領域から導かれたプローブを用い、両遺伝子
のクロスハイブリダイゼーションを起こさせない様なス
トリンジエント条件下、ヒトゲノムDNAのブロットハ
イブリダイゼーション分析を行った。これらの実験の結
果、図6に示す如く、HuIFN−αI1プローブおよび
HuIFN−αII1プローブは別個の遺伝子系列をはっ
きりと示すことが証明された。このHuIFN−αII
プローブで、ヒトゲノム中には6〜7個のクラスII遺伝
子が存在していることが証明された。 【0029】ウイルスによって誘導可能な、クラスIIの
IFN−α遺伝子の発現:HuIFN−αII1タンパク
質またはその近縁のクラスIIのIFN−α遺伝子産物の
いずれも、ウイルス的に誘導されたセルラインからのイ
ンターフェロン標品中に同定されたことがない(21、
22)ばかりか、リンパ芽球様セルラインから調製され
たcDNAライブラリィ(3)またはウイルスによって誘
導された末梢血中リンパ細胞中に見出されるDNA配列
に対応する配列を含有していない。クラスIIのHuIF
N−α遺伝子がウイルス感染に応答して転写されるか否
かを調べるために、センダイウイルスまたはニューキャ
ッスル症ウイルスで誘導された2供与者から得た末梢血
中リンパ細胞からのRNAをブロットハイブリダイゼー
ション法で分析した。ウイルスと一緒に6時間インキュ
ベートした後、培養中からポリA+RNAを単離し、ホ
ルムアルデヒドゲル電気泳動にかけ、ニトロセルロース
濾紙上に移してクラスI(HuIFN−αI2)またはクラ
スII(HuIFN−αII1)プローブを用いてハイブリダ
イズした。図9に見られる様に、クラスI(図9A)およ
びクラスII(図9B)のIFN−α遺伝子の転写は、いず
れもニューキャッスル症ウイルス(レーン2および5)お
よびセンダイウイルス(レーン3および6)の両者によっ
て誘導され、両供与者からの非誘導培養中には検出する
ことができなかった(レーン1および4)。クラスIおよ
びクラスII遺伝子の発現レベルを比較するために、これ
らの各プローブでハイブリダイズした濾紙をHuIFN
−αI2(図9A)またはHuIFN−αII1(図9B)の暗
号領域を含有しているDNAマーカーが等しい強度(デ
ータは表示されていない)のシグナルを示すまでフイル
ムにさらした。この分析の結果、クラスII遺伝子はクラ
スI遺伝子と類似のレベルで転写されることが分った
(図9)。加えて、センダイウイルスはNDVの数倍のク
ラスIおよびクラスIIインターフェロン・メッセージを
誘導すると思われる。このことは、クラスIおよびクラ
スII遺伝子がウイルス感染に対する応答において、同様
な制御を受けていることを示唆するものである。 【0030】IFN−αII1遺伝子が発現されていると
いう結論を確認するため、センダイウイルス−誘導末梢
血中リンパ細胞から単離したポリA(+)RNAから相補
的DNAライブラリィを組立てた。ストリンジェント・
ハイブリダイゼーション条件下、HuIFN−αII1暗
号領域プローブを用いて10,000個のプラークをス
クリーニングした。こうして2個のHuIFN−αII
クローンを回収した。DNA配列決定の結果から、2個
のcDNAクローンの内、長い方はmRNAのポリ(A)か
らHuIFN−αII1の信号ペプチドの暗号配列内に伸
びていることが示された。HuIFN−αII1遺伝子中
の対応する配列を図7および図8に示す。 【0031】抗ウイルス活性を有するタンパク質をコー
ドしているクラスIIのIFN−α遺伝子:クラスIIのI
FN−α遺伝子が活性なタンパク質をコードしているか
否かを決定し、また、それらの宿主域をクラスIのIF
N−αポリペプチドのそれと比較する目的で、HuIF
N−αII1遺伝子の発現のための細菌性ベクターを組立
てた。得られたプラスミドは、trpオペロンプロモータ
ー、リボゾーム結合部位およびメチオニン開始コドン
と、それぞれの成熟IFN−α暗号領域の最初のアミノ
酸残基とが結合したものである。表2から分かる様に、
3つのプラスミドの各々で形質転換された大腸菌株を、
培地中のトリプトファンを消耗する様な条件下で増殖さ
せ、この大腸菌のエキスを調製したところ、このエキス
は細胞変性効果阻止分析(cytopathic effects inhibiti
on assay)による測定の結果、有意量の抗ウイルス活性
を有することが分った。各IFN−αの相対的な抗ウイ
ルス活性を、2個のクラスIHuIFN−αタンパク
質、即ち、HuIFN−αI2およびHuIFN−αI
と、小水胞性口内炎ウイルスにチャレンジさせたウシセ
ルライン(MDBK)セルライン、並びに脳心筋炎ウイル
スにチャレンジさせたヒト肺腫瘍(A549)セルライン
を用いて比較した。両細胞型に対し、HuIFN−αII
1とHuIFN−αI2とは略等しい活性を示した。従っ
て、クラスIIのIFN−αタンパク質の活性は他のセル
ライン同様、これらのセルラインでもクラスIのIFN
−α遺伝子産物の比活性をオーバーラップしていると思
われる。 【0032】さらに、HuIFN−αII1に付随する抗
ウイルス活性を特性化するために、IFN−αおよびI
FN−βに対する抗血清を調製し、そのHuIFN−α
II1活性に対する中和能力を調べた。抗HuIFN−β
はHuIFN−αII1の活性に対して有意な影響を及ぼ
さないが、ヒト白血球培養からのセンダイウイルス誘導
インターフェロンに対して調製された抗血清はHuIF
N−αII1抗ウイルス活性の中和作用を示した(表3)。
後者の誘導法はHuIFN−βでなく、HuIFN−αを
一義的に生産せしめる、ということが既に分っており、
従って、この結果は、タンパク質のホモロジィに基いて
なされたHuIFN−αII1のIFN−α系列への帰属
を確認するものである。 【0033】2個の区別し得るIFN−α遺伝子系列:
これまでの研究では、その暗号領域中に少くとも85%
のヌクレオチドホモロジィ関係を有する約15の非アレ
ル型HuIFN−α遺伝子からなる系列が示されている
(3):明確に言えば、これらの遺伝子はHuIFN−αI
系列に属する。各遺伝子は、大腸菌内で抗ウイルス活性
を発現させる能力に基き、機能的なインターフェロンポ
リペプチドをコードしていると断定された。 【0034】その様な遺伝子はHuIFN−β cDNA
プローブを用いてヒトゲノムライブラリィをスクリーニ
ングすることによって初めて単離されたクローン集団か
ら、HuIFN−αIIであると同定された。しかしなが
ら、DNAホモロジィに関する比較、並びに大腸菌内で
発現されたHuIFN−αII1タンパク質の抗原性の研
究に基き、この遺伝子がHuIFN−βでなく、HuIF
N−αタンパク質をコードしていることが確定的となっ
た。HuIFN−αII1は172アミノ酸残基からなる
成熟ポリペプチドをコードしている。これらの結果は、
ヒトゲノム中に2種のホモローガスであるが別個のIF
N−α遺伝子が存在していることを証明するものであ
る。 【0035】ヒトDNAのサザーン・ブロット分析の結
果は、クラスII HuIFN−α遺伝子系列中に6−7個
の異るメンバーが含まれていることを示唆している。 【0036】クラスI HuIFN−α系列のメンバー並
びにHuIFN−βのメンバーは染色体9の上に存在し
ており(23)、HuIFN−γの遺伝子は染色体12上
に存在している(24)。最近の研究では、クラスII Hu
IFN−α系列のメンバーの大多数(全てではない)もま
た染色体9上に存在していることが指摘されている。 【0037】クラスIIのIFN−α遺伝子の転写コント
ロール:IFN−α mRNAレベルに対する制御の変異
は、ウイルス的に誘導された細胞培養内において個々の
HuIFN−α mRNA配列が見出される頻度の10倍
以上の頻度範囲に及ぶことが示唆された。クラスIおよ
びIIのIFN−α遺伝子に対する転写制御を比較する目
的で、ヒト末梢血中リンパ細胞におけるインターフェロ
ン生成を誘導するために、ニューキャッスル症ウイルス
(NDV)あるいはセンダイウイルスを用いた。ウイルス
誘導の6時間後には、各培養から調製したポリA(+)R
NA中に比較し得るレベルのクラスI mRNAおよびク
ラスII mRNAを容易に認めることができた(図9)。ま
た、センダイウイルスは数倍量のクラスIIおよびクラス
Iの両型のIFN−α転写物を誘導するらしい。このこ
とから、どちらのIFN−αも、ウイルス誘導によって
同様の転写活性化作用を受けることが示唆された。これ
まで、ヒト白血球またはヒト骨髄芽球様セルラインのセ
ンダイウイルス誘導培養から調製したライブラリィ中に
はクラスII cDNAクローンが観察されていないことか
ら、以上の結果は、クラスIIのIFN−α合成がウイル
ス的に誘導される、ということの最初に得られた証拠と
いえる。このことは、IFN−αII1 mRNAの3'末
端、並びにその暗号領域の大部分を含んだ相補的DNA
クローンの単離によって追認された(図7および図8)。 【0038】ハイブリダイゼーションの条件およびプロ
ーブ類:ハイブリダイゼーションは5×SSC(1×S
SCは、0.15M NaCl、0.015Mクエン酸ナト
リウムからなる)、5×Denhardt's溶液(12)、0.1
%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、0.1%ピロリン
酸ナトリウム、50μg/mlの音波処理による変性鮭精
子DNAおよび10%デキストラン硫酸ナトリウム中、
非ストリンジエントおよびストリンジエント条件を与え
るためにそれぞれ20%または50%のホルムアミドを
含有させて行った。42℃でインキュベーションした
後、フィルターを、室温において2×SSC、0.2%
SDS(非ストリンジエント)中で洗浄するか、あるいは
42℃において、0.2×SSC、0.1%SDS(スト
リンジエント)中で洗浄する、のいずれかで処理した。
文献記載の如く32P標識プローブを調製した(13)。ヒ
トDNA中のクラスIおよびII遺伝子を高いストリンジ
エンシィ下で分析するために(図6)、以下のフラグメン
トを用いた(いずれも対応するIFN−α遺伝子の成熟
暗号領域を含む):クラスIのヒト由来、pHuIFN−
αI2/1ハイブリッド(14)の565bp EcoRIフラ
グメント;クラスIIのヒト由来、pHuIFN−αII1の
390bp XbaI−AccIフラグメント(プラスミドにつ
いては図10を参照されたい)。 【0039】ファージライブラリィの組立てとスクリー
ニング:HuIFN−αII1遺伝子は、ローン(Lawn)ら
によって組立てられたヒト胎児の肝臓/バクテリオファ
ージλシャロン4Aライブラリィ(11)から、成熟Hu
IFN−βタンパク質をコードしている501bpのXba
I−BalIIフラグメントから調製したプローブを用いて
単離した。 【0040】DNA配列分析:DNA配列は(16)に記
載の方法により、あるいはDNAをM13mp8およびmp
9ベクター(17)にサブクローンし、ジデオキシ鎖ター
ミネーション法(18)を使って決定した。 【0041】ウイルス誘導RNAの調製および分析:末
梢血リンパ球(2×109)を、5%の(熱で不活性化し
た)牛胎児血清を含むRPMI1640に、4×106
胞/mlとなる様に再懸濁した。培養をT−175フラス
コ(Falcon)中でインキュベートし、誘導した培養を、
25UAU/106細胞のニューキャッスル・ディジー
ズ・ウイルスまたはセンダイウイルスで処理した。ウイ
ルスと共に6時間インキュベートした後、培養を0.0
5%EDTAで処理し、細胞を遠心して集め、氷冷媒質
で1回洗浄し、ポリA(+)RNAを調製した(19)。R
NAをホルムアルデヒド・ゲル電気泳動にかけ、ノーザ
ン・ブロット分析を行なった。2本鎖cDNAをλgt1
0ベクター(25)に結合させたことを除き、末梢血リン
パ球cDNAライブラリィを組み立てた(2)。 【0042】IFN−α遺伝子のための細菌性発現プラ
スミドの組み立て:大腸菌のtrpプロモーターのコント
ロール下で成熟HuIFN−αI1および−αI2を発現
させるプラスミドの組み立ては、既に報告されている
(2および14)。成熟HuIFN−αII1のN−末端ア
ミノ酸残基をイニシエーター(メチオニン)コドン、リボ
ソーム結合部位およびtrpプロモーターに直接隣接させ
る類似の組み立てを以下の様に行なった。XbaI粘着末
端、ATGコドン、成熟タンパクの1−7アミノ酸のた
めのコドンを含有し、NcoI粘着で終っている合成DN
A2本鎖を、HuIFN−αII1暗号配列の残りを含ん
でいる1290bp NcoI−HindIIIフラグメントに結
合させ、trp発現ベクター、pHGH207−1(20)の
XbaIおよびHindIII部位の間に挿入した。 【0043】大腸菌内でのIFN−α抗ウイルス活性の
検出:適当な発現プラスミドを導入した大腸菌K12−
294株の一夜放置培養を増殖させ、収穫し、抽出して
抗ウイルス分析を行なった(15)。インターフェロン活
性は、牛の腎臓細胞(MDBN)またはヒトの肺癌細胞
(A549)(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレク
ション、Rockville MDから入手)を使用し、細胞変性
効果(CPE)阻止分析により決定した。水疱性口内炎ウ
イルスおよび脳心筋炎(EMC)ウイルスを増殖させ、C
PE阻止分析に使用した(14)。この方法で得た値を、
NIH白血球標準G−023−901−527に対する
単位として表わした。HuIFN−αII1の抗原的同一
性は(14)により決定した。 【0044】 【表1】 表1.ヒトIFN−α遺伝子の暗号領域に於けるホモロギーのペア的比較 HuIFN-αI.1 HuIFN-αII.1 HuIFN-αI.1 70.0 ヌクレオチド HuIFN-αII.1 57.7 ホモロギー(%) アミノ酸ホモロギー(%) インターフェロン・プレタンパク対間のアミノ酸配列ホ
モロギー%(左下)および相当する暗号領域間のヌクレオ
チドホモロギー%(右上)が示してある。II型インターフ
ェロンの追加の6個のC−末端アミノ酸残基あるいは1
8個の追加のヌクレオチド(図6および図9)は、I型イ
ンターフェロンとの比較に含まれていない。 【0045】 【表2】 表2.大腸菌抽出物中のIFN−α活性 下記のもので IFN−α活性 比 形質転換され (単位/培養液1L) A549 た大腸菌294 A549-EMC MDBK-VSV MDBK pHuIFN−αI1 2.5×105 1.9×106 0.13 pHuIFN−αI2 1.4×108 1.3×108 1.1 pHuIFN−αII1 5.0×105 4.7×105 1.1 ヒトおよび牛細胞に対するインターフェロン抗ウイルス
活性。適当な発現プラスミドを含んでいる大腸菌K12
(294株)培養を増殖させ、インターフェロン分析用の
溶菌液を調製した。溶菌液中のインターフェロン抗ウイ
ルス活性は、脳心筋炎ウイルスでチャレンジしたMDB
K(牛の腎臓)細胞および水疱性口内炎ウイルスまたはA
549(ヒト肺癌腫)細胞を使って、細胞変性効果阻止分
析によって決定した。550nMに於ける光学密度が1.
0になるまで増殖させた細胞培養液1L当たりの抗ウイ
ルス活性の量で結果を表わした。 【0046】 【表3】 表3.HuIFN−αII1活性をHuIFN−αに対する抗体で中和する インターフェロン活性(単位/ml) インターフェロン 対照 +抗IFN−α +抗IFN−β HuIFN−αI2 64 <4(>16) 32(2) HuIFN−αII1 384 <4(>96) 152(2) 天然HuIFN−α 128 <4(>32) ND 天然HuIFN−β 64 ND <4(>16) 表2の脚注に示した様にしてインターフェロンを調製
し、分析した。純化した天然のHuIFN−αでウサギ
を免疫することにより抗IFN−αを調製した。抗IF
N−βは、天然のHuIFN−βで牛を免疫することに
より調製した。( )内の数値は、抗血清処理後の抗ウイ
ルス活性に於ける減少倍率を示す。 【0047】 【表4】 表4.I型およびII型IFN−α暗号領域の修正された ヌクレオチドのずれ% 置換部位(%) 不動部位(%) HuIFN−αI1/HuIFN−αII1 30.27 69.19 ヌクレオチド配列の各ペアの修正したずれ%を計算し
た。ヌクレオチド配列を図2および図3ならびに図5に
示す様に並べた。II型IFN−α遺伝子の最後の18ヌ
クレオチド(167−172のアミノ酸をコードしてい
る)を互いに比較したが、I型対II型の比較では除外し
た。 【0048】本発明のヒト白血球インターフェロンは、
既に報告されているヒト白血球インターフェロン(例え
ば(4)参照)と比較すると、多分より広い生物活性スペ
クトラムを持っているという特性を有する。更に、本発
明の新規な独特の白血球インターフェロンは、既に報告
されているヒト白血球インターフェロン(4)と比較する
と、アミノ酸レベルで、約70%以下のホモロギー(通
常は約50〜60%の範囲)しか持っていないという特
徴を有する。更に、本発明のこの新規な独特のヒト白血
球インターフェロンは、その成熟型では166以上のア
ミノ酸残基、最も普通には約172のアミノ酸を持って
いることで特徴づけられる。 【0049】本明細書には、特定の態様のみを開示した
が、本発明はこれらの特定の態様にのみ限定されるもの
ではない。 【0050】文献 1.イサック(Isaacs)ら、ジャーナル・オブ・プロシー
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【図面の簡単な説明】 【図1】 IFN−αII遺伝子の配列を示す模式図であ
る。 【図2】 IFN−αII遺伝子間のDNA配列の関係を
示す模式図である(前半部)。 【図3】 IFN−αII遺伝子間のDNA配列の関係を
示す模式図である(後半部)。 【図4】 IFN−αII遺伝子系列によってコードされ
ているポリペプチドのアミノ酸配列を示す模式図であ
る。 【図5】 HuIFN−αII1遺伝子を含有しているフ
ァージ組換え体の構造を示す模式図である。 【図6】 ヒトIFN−α遺伝子系列のサザーン・ブロ
ット分析の結果を撮影した写真の模写図である。 【図7】 HuIFN−αII1とHuIFN−αI1のヌ
クレオチド配列、およびHuIFN−αII1でコードさ
れたタンパク質とクラスIのHuIFN−αI1遺伝子系
列のタンパク質の模式図である(前半部)。 【図8】 HuIFN−αII1とHuIFN−αI1のヌ
クレオチド配列、およびHuIFN−αII1でコードさ
れたタンパク質とクラスIのHuIFN−αI1遺伝子系
列のタンパク質の模式図である(後半部)。 【図9】 ウイルス的に誘導されたクラスIおよびクラ
スIIのIFN−α転写体の分析結果を撮影した写真の模
写図である。 【図10】 大腸菌内で成熟IFN−αタンパク質を合
成するためのプラスミドの構造を示す模式図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (56)参考文献 特開 昭58−41849(JP,A) NATURE,〜290! 1981,P. 20−26 SCIENCE,〜209! 1980,P. 1343−1347 SCIENCE,〜212! 1981,P. 1159−1162 矢野 圭二 他1名著 「遺伝子操 作」 共立出版株式会社 (昭56−10− 20),P.32−40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.以下のアミノ酸配列: 【化1】 CDLPQNHGLLSRNTLVLLHQMRRISPFLCLKDRRDFRFPQEMVKGSQLQKAHVMS VLHEMLQQIFSLFHTERSSAAWNMTLLDQLHTELHQQLQHLETCLLQVVGEGESA GAISSPALTLRRYFQGIRVYLKEKKYSDCAWEVVRMEIMKSLFLSTNMQERLRSK DRDLGSS を持つヒト白血球インターフェロンまたはそのアレル変
    異体。 2.以下のアミノ酸配列: 【化2】 CDLPQNHGLLSRNTLVLLHQMRRISPFLCLKDRRDFRFPQEMVKGSQLQKAHVMS VLHEMLQQIFSLFHTERSSAAWNMTLLDQLHTELHQQLQHLETCLLQVVGEGESA GAISSPALTLRRYFQGIRVYLKEKKYSDCAWEVVRMEIMKSLFLSTNMQERLRSK DRDLGSS を持つヒト白血球インターフェロンまたはそのアレル変
    異体と薬学的に許容し得る担体を含んでいる抗ウイルス
    剤。 3.以下のアミノ酸配列: 【化3】 CDLPQNHGLLSRNTLVLLHQMRRISPFLCLKDRRDFRFPQEMVKGSQLQKAHVMS VLHEMLQQIFSLFHTERSSAAWNMTLLDQLHTELHQQLQHLETCLLQVVGEGESA GAISSPALTLRRYFQGIRVYLKEKKYSDCAWEVVRMEIMKSLFLSTNMQERLRSK DRDLGSS を持つヒト白血球インターフェロンまたはそのアレル変
    異体をコードしているDNAを含み、該ヒト白血球イン
    ターフェロンまたはそのアレル変異体を発現することが
    できる発現ベクターでトランスフェクトされた組換え細
    菌宿主細胞中で、該ヒト白血球インターフェロンまたは
    そのアレル変異体を発現させることからなる、該ヒト白
    血球インターフェロンまたはそのアレル変異体を生産す
    る方法。
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