JP2789949B2 - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JP2789949B2
JP2789949B2 JP4206915A JP20691592A JP2789949B2 JP 2789949 B2 JP2789949 B2 JP 2789949B2 JP 4206915 A JP4206915 A JP 4206915A JP 20691592 A JP20691592 A JP 20691592A JP 2789949 B2 JP2789949 B2 JP 2789949B2
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scanning light
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバーコード読取装置の改
良に関する。POSシステム等で使用される定置型のバ
ーコード読取装置において、商品に添付されたバーコー
ドラベルを読み取らせる際、バーコードラベル面が光ビ
ームに照射されるように商品を手で持って走査しなけれ
ばならない。このため、商品を持つ方向によっては読取
り不能が生じる場合があり、この不都合を解消するた
め、複数のスキャナを、その走査空間が互いにクロスオ
ーバするように配置した多方向走査読取装置が検討され
ている。
【0002】しかし、この多方向走査読取装置において
は、同時に複数の光ビームが走査されるから、各スキャ
ナでは他スキャナから発せられる光ビームの反射光が重
畳されて受光される可能性があり、バーコードが読取れ
なくなったり、誤って読取ってしまう危険性がある。こ
のため、複数のスキャナを備えたバーコード読取装置に
おいて、他スキャナの光による誤読を解消する必要があ
る。
【0003】
【従来の技術】図11は多方向走査読取装置例を表す図、
図12は従来例を表す図である。図11はスキャナを2組設
けて2方向から光ビームを走査する2方向走査読取装置
の外観例を示したもので、縦方向および横方向の読取窓
a,bを持ち、読取窓a,bからそれぞれ出射される走
査光A,Bが互いにクロスオーバするようにそれぞれの
スキャナが配置されている。このため、オペレータが商
品を手で隠したり、商品のバーコードラベルの面が図示
手前の面、または上方の面に向かない限り、走査/読取
りが行なえるようになっており、著しく操作性が向上す
る。
【0004】図12は、2方向走査読取装置の構成例を示
したものである。スキャナSC-Aにおいて、レーザダイオ
ードLD1 から出射した走査光Aはポリゴンミラー, 三面
鏡等で構成される光学系1によりバーコードラベル50を
複数回走査する。そして、それぞれの反射光は出射光と
同じ光路を通り、且つ集光されて受光センサS1に受光さ
れて電気信号に変換される。
【0005】この変換された電気信号は、増幅器2 によ
り増幅された後、2値化回路3により2値化される。こ
の2値化された信号は、さらに、デコーダ4で白/黒バ
ーのバー幅データに変換された後図示省略したメモリに
格納されるとともに、プロセッサCPU35により、この
信号がバーコードであるか否かが検証され、バーコード
であると認識された場合は、数値データに変換(復調)
される。
【0006】一方、光学系11, 増幅器12,2値化回路1
3, デコーダ14等で構成されるスキャナSC-Bも同時にSC-
Aと同じ読取り動作を行っており、CPU35は、このス
キャナSC-Bで受信されたデータも同時に復調し、各復調
データの正常性, 複数データの一致等を検証した後、正
常ならば読取りOKとしてPOS端末装置に復調データ
を出力する。
【0007】なお、図12では、複数のスキャナSC-A, SC
-Bとして、それぞれに光源, ポリゴンミラーを備えたス
キャナ例を示したが、1つのポリゴンミラーに対して複
数の異なった方向からビームを照射して複数の走査光を
得るようにしたスキャナ、および1つの光源から出射さ
れる光を分光し、且つそれぞれ走査光を得るように構成
したスキャナ等も、複数のスキャナとして定義される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の複数のスキャナ
を持つ多方向走査読取装置では複数のビームが同時に走
査されている。このため、商品の形状, 向き等によって
は、他スキャナの光ビームによる反射光が重畳されて受
光される場合があり、バーコードが読取れなくなった
り、誤って読取ってしまう可能性があった。
【0009】本発明は、上記課題に鑑み、複数のスキャ
ナを備えたバーコード読取装置において、他のスキャナ
の反射光受光による読取り精度の低下を防止するバーコ
ード読取装置を提供することを特徴とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1本発明の原理図にお
いて、40は複数組のスキャナで、それぞれ出射手段41と
受信手段42と認識手段43とを備える。45は検出手段で、
複数の該スキャナのうち、バーコードパターンを最初に
認識したスキャナを検出する。44は出射制御手段で、バ
ーコードパターンを最初に検出したスキャナを除く他の
スキャナから出射される走査光を検出時から所定期間停
止する。
【0011】
【作用】複数のスキャナ40を同時に動作させて複数方向
に光ビームを走査させておく。検出手段45は、複数のス
キャナ40のうち、バーコードパターンを最初に認識した
スキャナ40を検出し、出射制御手段44は、その検出した
スキャナを除く他のスキャナの走査光の出射をその検出
時点から所定期間停止する。この結果、最も良い方向か
らバーコードラベルを走査したスキャナからのみ走査光
が出射されるようになり、従って他のスキャナ40の走査
光の反射光を受けることがなく、多方向走査の特徴であ
る操作性の改善が達成される。なお、定置型のスキャナ
はバーコードラベルを複数回走査する。
【0012】バーコードを最初に認識したスキャナを検
出する方法として、バーコードの始まりを表すスター
トパターンを最初に認識したスキャナを検出する、ス
タートパターンを認識し、且つ続く所定のバーコードパ
ターン(複数キャラクタのうちの第1キャラクタ)を認
識した最初のスキャナを検出する等がある。このうち、
の方法は、スタートパターンの誤認による消灯を防止
する効果がある。
【0013】また、消灯する所定期間として、当該バ
ーコードの読取りが完了するまでの期間、バーコード
の終わりを表すストップパターンを検出するまでの期
間、タイマによる一定時間(ストップパターンまでの
走査時間、例えば、走査速度,ラベル長さ等より計算し
た固定の値)、スタートパターンの走査時間を演算し
て予測したストップパターンまでの時間等がある。
【0014】なお、消灯する代わりに、バーコードの読
取り可能な程度に出射光量を低下させる方法がある。こ
れにより、スタートパターンの認識誤りが生じても、光
量が低下した他のスキャナでバーコードを読取ることが
できるため、操作性の低下が防止できる。
【0015】以上は、複数のスキャナにより複数方向に
光ビームを同時に走査させておき、バーコードパターン
を最初に認識したスキャナのみ点灯し、その他のスキャ
ナを消灯する方法であるが、複数のスキャナ40をそれら
の走査光が時間的に互いに重ならないように交互に点滅
しても、他スキャナの走査光の影響が防止できる。
【0016】この場合、最小幅バーの走査時間より狭い
時間間隔(可能な限り高速が望ましい)で切り替えると
ともに、受信した信号を点灯期間と同期してサンプルホ
ールドして元の電気信号に再現する。
【0017】以上のごとく、複数のスキャナを持つバー
コード読取装置において、バーコードラベルに最も良く
面した1組のスキャナのみ走査光が出射されて走査する
か、または時間的に交互に走査するので、互いに他スキ
ャナの走査光の影響を受けることがなく、多方向走査読
取装置における読取り精度の低下が防止できる。
【0018】なお、スキャナ40はそれぞれに光源を備え
ていてもよく、1 個の光源から出射する光ビームを複数
に分割してそれぞれ複数のスキャナ40に供給してもよ
く、いずれにしてもそれぞれのスキャナ40によって複数
方向に走査光が出射され、且つその走査光ごとに反射光
を受信する受信手段42, バーコードを認識する認識手段
43を備えるもので有れば適用することができる。
【0019】
【実施例】図2は第1の実施例の構成図、図3はパター
ン認識方法例を表す図、図4は第1の実施例の動作フロ
ーチャート図、図5はその他の実施例の動作フローチャ
ート図、図6は消灯時間決定の他の実施例を表す図、図
7は図6のタイムチャート図、図8は第2の実施例の構
成図、図9は図8のタイムチャート図、図10は光源が1
個の場合の多方向走査読取装置説明図である。 (第1の実施例)本実施例は、図11に示す2方向走査読
取装置において、バーコードを最初に認識した一方のス
キャナのみ点灯状態のままとし、他方のスキャナの光源
を所定時間消灯または光量を低減する例を示す。
【0020】図2のスキャナSC-Aにおいて、LD1 はレー
ザダイオード, S1は受光センサで、図2では省略した
が、図12に示した光学系1により、レーザダイオードLD
1 から出射した光ビームは走査光Aとして装置外部に出
射し、走査光Aによる反射光が受光センサS1で受光され
て電気信号に変換される。23は自動電源制御部APC
で、CPU21からの点灯/消灯指令により、レーザダイ
オードLD1 の点灯/消灯制御を行う。2は増幅器で、受
光センサS1で変換された電気信号を増幅する。3は2値
化回路で増幅器2で増幅された電気信号を2値化する。
デコーダ4の5はバー幅カウンタで、2値化回路3で2
値化された2値信号の黒バー(例えば信号"1" )幅,白
バー(信号"0" )幅をそれぞれ計数し、その値を順次メ
モリ6に格納する。7はSTP(スタートパターン)認
識部で、バー幅カウンタ5で計数された白/黒バーのバ
ー幅データ(以下、バーコードパターンはスタートパタ
ーン,第1〜第6キャラクタ,ストップパターンから構
成されているものとする)によりスタートパターンを認
識する動作を行い、スタートパターンを認識したとき、
シーケンサ10の出力を、例えば"0" より"1" に進める。
8はキャラクタ認識部で、スタートパターンに続くキャ
ラクタを認識する動作を行い、キャラクタ構成が例えば
6桁の場合、第1〜第6番目のキャラクタの認識に従っ
てシーケンサ20の出力を順次"2" 〜"7" に進める。9は
SPP(ストップパターン)認識部で、ストップパター
ンを認識する動作を行い、ストップパターンを認識した
とき、シーケンサ10の出力を"8" に進める。10はシーケ
ンサで、スタートパターン認識による"1" 出力およびス
トップパターン認識による"8" 出力でCPU21に割り込
みを送出する。以上により、シーケンサ10から"8" が出
力されたときは、メモリ6にはバーコードパターンのバ
ー幅データ(以下バーコードデータ) が格納されてい
る。
【0021】ここで、スキャナSC-Bの構成は、スキャナ
SC-Aと同一構成であり、説明は省略する。なお、図2で
はAPC22,APC23の詳細は省略したが、図8を用い
てその概要を説明する。図8において、抵抗R1, R2, R
3、トランジスタTR1, TR2、オペアンプA1は、レーザダ
イオードLD1 の駆動回路を構成する。いま、R2の発振器
28側がローレベルのときTR2 はオフとなり、参照電圧Vr
1 からR1を介して与えられるA1の+入力とA1の−入力
(R3の電圧)とが一致するようにTR1 に電流が流れる。
つまり、LD1 にVr1 に比例した電流が流れて発光する。
LD1 の発光光量はこの電流に比例するから、Vr1 を制御
するか、またはR3の値を切り替えることにより、光量を
制御することができる。また、消灯する場合は、R2の発
振器28側をハイレベルとしてTR2 をオンにすればよい。
従って、APC22の構成は、抵抗R1, R2,R3、トランジ
スタTR1, TR2、オペアンプA1による図8に示したLD1 駆
動回路と、CPU21の点灯/消灯指令により、R2を介し
てTR2 をオフ/オンする信号を供給する回路より構成さ
れる。
【0022】21はプロセッサCPUで、デコーダ4また
はデコーダ14からの"1" 出力(スタートパターン検出)
による割り込みにより、スタートパターンをより速く認
識した一方のスキャナ(以下、SC-Aとする)を検出し、
他方のスキャナSC-Bに消灯指令を出力する。そして、点
灯側スキャナSC-Aの"8" 出力(ストップパターン認識)
による割り込みにより、点灯側のメモリ6よりバーコー
ドデータを読み取って数値データに変換する復調を行
う。そして複数回そのスキャナによる走査で復調処理が
完了した時点(読取りOK/NGが判別された時点)
等、後述する所定時点において消灯した一方のスキャナ
SC-Bに点灯指令を発する。その他全図を通じ同一符号
は、同一対象物を表す。
【0023】図3に6桁のキャラクタで構成されている
バーコードパターンの認識方法の1例を示す。図3(a)
はバーコードパターンの構成例を示したもので、左より
レフトガードバーLGB,6桁のキャラクタ,ライトガ
ードバーRGBで構成されている。このバーコードは、
商品を手で持って走査する方向、または光学系1,11等
の構成により、左または右から走査され、LGB側から
走査されたとき(走査光A1, A3)はLGBがスタートパ
ターンとして認識され、RGBがストップパターンとし
て認識される。同様にして、RGB側から走査されたと
き(走査光A2)はRGBがスタートパターンとして認識
され、LGBがストップパターンとして認識される。こ
のように、本バーコードパターンは、UPC(共通食品
コード)と同様に、どちらの方向から走査されてもスタ
ートパターン,ストップパターンの検出条件が同一とな
るように構成されており、走査方向は他のキャラクタと
は検出条件が異なる第1キャラクタの検出位置によって
認識される。なお、UPCは実際には、LGB,6桁の
キャラクタ,センタバーCB,6桁のキャラクタ,RG
Bで構成されており、本実施例はUPCにおいてLGB
−RGB間が走査されたとき復調する場合に相当する。
従って、UPCにおいて、LGB−CB間,RGB−C
B間の走査によってそれぞれ復調し合成する場合はCB
認識部を設ければ同じように実施できる。
【0024】以下、検出条件として、UPC(共通食品
コード)を例として示す。スタートパターンの検出条件
は、図3(b) より、 T0>3.5×T1 で且つ 0.9×T2<T1<1.1×T2 ストップパターンの検出条件は、図3(c) より T2>3.5×T1 0.9×T1<1.1×T1 第1キャラクタ検出条件は、図3(d) より 3×T2<T3<4×T2 第2〜第6キャラクタの検出条件は、図3(d) より 0.75T4<T3<1.25T4 である。よって各認識部は、得られたバー幅データによ
り上記検出条件を適用して、それぞれ自己に割り当てら
れたパターンを認識する。
【0025】以上の構成によって、以下に示すようなス
キャナ光源の点灯/消灯制御が行われる。 (スタートパターンが最初に認識された時点から当該バ
ーコードの読取り動作が完了するまでの期間消灯する
例)図4参照 (1) CPU21はAPC22,23 の両方に点灯指令を送出し
てLD1,LD2 を点灯状態にしておき、走査光A,走査光B
を出射状態にする。図4のステップ (2) 両方のスキャナSC-A, SC-Bでは、それぞれ反射光を
受光し、2値化してバー幅変換を行うが、この間デコー
ダ4,デコーダ14はスタートパターンの認識動作を繰り
返し行っている。そして、スタートパターンを認識した
デコーダ4または14のシーケンサ10の出力は"0" から"
1" となり、CPU21に割り込みが上がる。ステップ (3) この割込みにより、CPU21は、スタートパターン
を先に認識したスキャナ(以下SC-Aとする)を認識し
(ステップ)、他方のスキャナSC-BのAPC23に対し
て消灯指令を送出し(ステップ)、以後LD2 をそのバ
ーコードラベルの読取り処理完了まで消灯状態とする。
これにより、スキャナSC-Bからの走査光Bが停止する。 (4) 点灯側スキャナSC-Aでは、バー幅変換等の読取り動
作が行われ(ステップ)、デコーダ4のシーケンサ10
が順次進んで"8" が出力されると、再びCPU21に割込
みが上がる。これにより、一走査分のデータがメモリ6
に格納されたことになり、CPU21はシーケンサ10をリ
セットするとともに、読取られたこのバーコードデータ
(バー幅データ)をメモリ6から読み取って数値データ
に変換(復調)し、図示省略したメモリに格納する。 (5) 以下、スキャナSC-A側による走査光Aの複数回の走
査により、複数のバー幅データが得られ、それぞれ復調
される。そして複数の数値データは、一致/不一致等の
検証が行われ、正常ならば読取りOK、異常ならば読取
りNGをオペレータにブザー等により通知するととも
に、APC23に点灯指令を出力してLD2 を点灯させ(ス
テップ)、次のバーコードラベルの走査を待つ。
【0026】なお、スタートパターンを認識したスキャ
ナを検出する方法として割込みによる方法を示したが、
CPU21がシーケンサ10, シーケンサ16の出力を定期的
に読取る(監視する) 方法でもよい。
【0027】以上により、スタートパターンを先に認識
した側のスキャナ(SC-A)の光源(LD1 )のみ点灯して
おき、他方のスキャナ(SC-B)の光源(LD2)を読取り処
理終了まで消灯するため、SC-Aには走査光の反射光
は受光されず、読取りエラーが減少する。 (スタートパターン検出から所定時間消灯する例)図5
参照 スタートパターン検出ごと、つまりバーコードラベルを
一走査するごとに消灯動作を行わせる方法を、以下、図
2および図5を用いて説明する。なお、この方法には、
他方のスキャナの消灯時間を、予め計算した一定時間も
しくは測定によって定めた一定時間を計数して決定する
方法および、スタートパターン認識に使用した走査時間
の計測値を用いて消灯時間を予測する方法(いずれも図
5の−a以下)がある。 (1) スタートパターン検出後、一定時間経過後に消灯し
たスキャナを点灯する方法。
【0028】LD1,LD2 の両方を点灯しておき、最初にス
タートパターンを認識したスキャナ(SC-Aとする)のLD
1 は点灯状態とし、他方のスキャナSC-BのLD2 を消灯す
る。そして、点灯側のスキャナSC-Aで読取り動作を行う
(ステップ〜−aの消灯指令出力まで)。ここまで
は、図4のステップまでと同一である。ここで、CP
U21は予め定められている一定時間をタイマー24に設定
する。タイマー24は、時間経過ごとにダウンカウントさ
れ、その値が"0" となるとCPU21に割込みを発生し、
CPU21は、APC23に対して点灯指令を出力する(ス
テップ)。
【0029】ここで、一定時間としてバーコードラベル
の1走査時間を設定しておけば、1走査ごとに先にスタ
ートパターンを認識したスキャナの検出, 消灯指令の出
力動作が行われる。なお、一定時間は、予め測定により
求めてもよいが、走査光の走査幅, ラベル幅等から計算
により求めることもできる。この際、商品と装置との相
対位置に影響されるので測定値または計算値に対して余
裕を持たせておく。なお、実際の装置でUPC規格のラ
ベルを走査する時間は100マイクロ秒程度である。 (2) スタートパターン検出後、スタートパターン認識時
の時間測定から、予測した所定時間経過後に消灯したス
キャナを点灯する方法。
【0030】一定時間をタイマー24に設定する(1) と同
じ動作を行うが、一定時間をタイマー24にセットする代
わりに、スタートパターンを認識するために計数した時
間を用いて1ラベル走査時間を予測し、その予測値をタ
イマー24にセットする。この予測方法は次のようにして
行う。一般にオペレータが商品を手で持って走査光Aま
たは走査光Bに照らすので、バーコードラベルに対する
走査光の方向は、図3の(a) の走査光A1,A3 のようにそ
の都度相違する。走査光が空間を走査する1走査時間,
角度は一定であるから、ラベル走査時間はA1とA3とで相
違する。このため、本方法では、スタートパターン認識
で測定した時間を用いてラベルの走査時間を予測する。
即ち、STP認識部7は、スタートパターン認識のため
に測定した図3に示すT1またはT2時間(2モジュー
ル分)をレジスタ10a に格納し、CPU21は、スタート
パターン認識の割込み時にこの値を読取って例えば100
モジュール分(UPC規格の場合)の走査時間を演算し
てタイマー24に設定する。以上により、商品の走査方向
に応じた時間を設定することができる。 (スタートパターン検出からストップパターン認識によ
り点灯する方法)図5の−b以下参照 LD1,LD2 の両方を点灯しておき、最初にスタートパター
ンを認識したスキャナ(SC-Aとする)のLD1 は点灯状態
とし、他方のスキャナSC-BのLD2 を消灯する。そして、
点灯側のスキャナSC-Aで読取り動作を開始する(ステッ
プ〜−aの消灯指令出力まで)。ここまでは、図4
のステップまでと同一である。スタートパターンを認
識したスキャナSC-Aは、続いてスキャナSC-Aで第1〜第
6キャラクタを認識し、SPP認識部9が最後にストッ
プパターンを認識する。これにより、割込みがCPU21
に上がり、CPU21はバーコードデータが受信されたと
して上記のごとく復調動作を開始するが、同時に消灯し
た側のAPC23に対して点灯指令を発する。これによ
り、次の走査で再びスタートパターンを認識したスキャ
ナが検出されて、未認識側のスキャナが消灯される。
【0031】なお、時間設定による点灯制御と、ストッ
プパターンによる再点灯制御とを組み合わせることもで
きる。これにより、例えばストップパターンが検出され
ずに消灯されたままの状態を防止することができる。 (消灯時間決定の他の実施例)定置形のバーコード読取
装置は、一般にスキャナごとにポリゴン33と三面鏡(ミ
ラーx,y,z)が使用されて3方向に走査される。こ
の場合図6に示すように、三面鏡の一端に光センサ31を
設け、CPU30はこの光センサー31からの検出信号の時
間間隔(図7参照、Tm0,Tm1,Tm2・・・)をタイマ
32を用いて測定し、光センサ31が検出した時点から検出
時間間隔Tm0/3(但し、Tm0=Tm1=Tm2=・・・
で、且つ各三面鏡の通過時間Tx0=Ty0=Tz0=Tm0/
3とする)の時間に分割して、各ミラーx,y,zを走
査するビームX,Y,Zの走査時間(2方向走査の場合
は2組ある)を予測する。そして、消灯されたスキャナ
に対し、消灯された時点から点灯側の走査時間Tm0経過
後に点灯する。これにより、各スキャナが3方向走査す
るごとに消灯動作が繰り返される。なお、この方法はタ
イマによる所定時間経過による方法等と併用することも
可能である。
【0032】以上の実施例は、先にスタートパターンを
検出した方のスキャナを点灯したままで、他方を消灯す
る例を示し、その中で再点灯制御を行う4方法を述べた
が、バーコードのスタートパターンは非常に簡単なバー
の組合せであるから誤って認識される場合がある。この
誤認によりラベルに対向する側のスキャナの光源が消灯
されると、ストップパターンが検出されず、またタイマ
を用いて点灯しても読取りOKとならない場合が生じ操
作性が低下して、多方向読取装置の利点が得られない。
この対策として、先にスタートパターンを認識し、且
つ第1キャラクタを認識したスキャナを点灯し、他のス
キャナを消灯する方法、消灯する代わりに、バーコー
ド信号が検出ができる程度、例えば所定光量の1/4程
度に光量を低下させる方法がある。
【0033】の方法は、図2において、第1キャラク
タ認識を表すシーケンサ10,16 の出力、即ち、前述の"
1" 出力の代わりに“2”出力でCPU21に割込みを発
生し、CPU21はこの割込みにより消灯制御を行う。
【0034】の方法は、1/4に光量が低下したスキ
ャナの光源による影響は残るが、スタートパターンが誤
認されてラベルに対向する側のスキャナが1/4光量に
低減されても読取りが可能となり、操作性が改善され
る。この場合、1/4光量のスキャナでスタートパター
ン,第1キャラクタが検出されている場合は、点灯側を
消灯する。 〔第2の実施例〕第2の実施例は、最小幅バーの走査時
間より高速(通常3〜10倍程度以上、高速な程精度は
向上する) で点灯/消灯を交互に、且つ互いに重ならな
いようなタイミングで繰り返す、所謂光のチョッピング
制御を行うもので、反射光を変換したアナログ信号を、
サンプルホールド(S/H)回路により、点灯時間に同
期してサンプリングし、そのサンプリングした値を次の
サンプリング時間までホールドして、連続した信号に再
生する方式である。
【0035】図6において、28は矩形波を発生する発振
器で、この矩形波は、図7に示すように、抵抗R1,R2,R
3、トランジスタTR1,TR2 、アンプA1で構成される前述
した駆動回路に供給されてLD1 をオン/オフ(オンで走
査光が出射、図9)するとともに、S/H回路25に供
給されて反射光の電気信号をサンプリングし、且つホ
ールドしてバーコード信号を再生する。
【0036】一方、発振器28から出力された矩形波はイ
ンバータ29により反転してLD2 の駆動回路に供給されて
LD2 をオン/オフ(オンで走査光が出射)し、この信
号でS/H回路26でその反射光の電気信号をサンプリ
ングし、且つホールドしてバーコード信号に再生する。
この際、サンプルホールド回路(S/H回路)25, 26、
各駆動回路に供給される矩形波はインバータ29により互
いに反転されているので、走査光, は 時間的に重
畳することはない。
【0037】図9は、スキャナSC-Aの発する走査光に
対応する反射光を受光してバーコード信号を再生する
模様を示したものである。なお、スキャナSC-Bの発する
走査光がラベルを照射した場合は、図示点線で表して
いる。
【0038】いま、走査光が図9に示すタイミングで
バーコードラベルを照射すると、反射光が受光センサ
S1に受光される。ここで、図9において、よりハイレベ
ルの信号の方が真の白バー信号である。この反射光に
対応する電気信号をS/H回路25において発振器28の出
力する矩形波の立ち下がり(または立ち上がり)のタイ
ミング(t1)でサンプリングし、そのサンプリングし
た値を次のサンプリング時点(t2)までホールドす
る。これによりS/H回路25より、自己の反射光に対
応するバーコード信号が再生(サンプルホールド)さ
れて出力され、以後第1の実施例と同様に2値化回路3
で2値化された後、デコーダ4でバー幅変換され、CP
U27により復調される。
【0039】なお、通常は一方のスキャナのみから、バ
ーコード認識の割込みがデコーダ4,デコーダ14から上
がるが、商品の走査光に対する向きによっては両方のデ
コーダ4,14から割込みが上がる場合もある。この場合
は、両方のバーコード信号を採用して復調してもよく、
先に割込みが上がった方のスキャナのバーコード信号を
採用して復調してもよい。
【0040】以上第1の実施例、第2の実施例に示した
ごとく、スキャナSC-A,スキャナSC-Bから出射される光
ビームは、少なくともバーコードのデータ部分は時間的
に重畳せず走査されているので、互いに影響を及ぼすこ
とはなく、多方向走査による操作性が向上する。
【0041】なお、スキャナSC-A,スキャナSC-Bは、そ
れぞれ同一の光学系をそれぞれ備えるとしたが、例え
ば、図6に示すように、光源34と光源35とがポリゴン33
を共用したスキャナにも適用できることは明らかであ
る。
【0042】また、上記実施例では2方向走査読取装置
で、且つそれぞれのスキャナに光源を持たせ、この光源
をオンオフすることにより制御した例を示したが、1光
源でも実現できる。例えば、図10に示すように、ハーフ
ミラー等による分光器36により光ビームを分割し、その
2組の光ビームを反射鏡37等を経由させて2方向とし、
それぞれポリゴン, 三面鏡等で構成されるスキャナに光
源として供給する。そして、例えば液晶等で構成される
光シャッタ38, 39を、図示のごとく、それぞれのスキャ
ナの所定光路上に設け、この光シャッタ38,39 に対し
て、第1,第2の実施例で示したのと同様の条件でオン
オフ制御を行えば、バーコードを先に認識したスキャナ
を除く他のスキャナの走査光の出射停止、光量の低減、
および交互走査を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のごとく、本発明は、複数のスキャ
ナにより多方向から走査するバーコード読取装置におい
て、一方のスキャナがバーコードを認識したとき他方の
スキャナの走査光の出射を停止するか、または光量を低
減するように構成する、または交互に光源を点滅するよ
うに構成するもので、互いに走査ビームの影響を受ける
ことなくバーコードを読取ることができるので、複数の
スキャナを持つ特徴を充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 第1の実施例の構成図
【図3】 パターン認識方法例を表す図
【図4】 第1の実施例の動作フローチャート図
【図5】 その他の実施例の動作フローチャート図
【図6】 消灯時間決定の他の実施例を表す図
【図7】 図6のタイムチャート図
【図8】 第2の実施例の構成図
【図9】 図8のタイムチャート図
【図10】 光源が1個の場合の多方向走査読取装置説明
【図11】 多方向走査読取装置例を表す図
【図12】 従来例を表す図
【符号の説明】
1 光学系 2 増幅器 3 2値化回路 4 デコーダ 5 バー幅カウンタ 6 メモリ 7 STP認識部 8 キャラクタ認
識部 9 SPP認識部 10 シーケンサ 10a レジスタ 11 光学系 12 増幅器 13 2値化回路 14 デコーダ 21 プロセッサC
PU 22 自動電源制御部APC 23 自動電源制御
部APC 24 タイマ 25 S/H回路 26 S/H回路 27 プロセッサC
PU 28 発振器 29 インバータ 30 プロセッサCPU 31 光センサ 32 タイマ 33 ポリゴン 34 光源 35 光源 36 分光器 37 反射鏡 38,39 光シャッタ 40 スキャナ 41 出射手段 42 受信手段 43 認識手段 44 出射制御手段 45 検出手段 R1〜R6 抵抗 LD1 〜LD2 レーザダイオード S1〜 S2 受光セ
ンサ A1〜 A2 オペアンプ TR1 〜TR4 トラ
ンジスタ X ,Y ,Z ミラー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査光を出射する出射手段(41)と、該走
    査光に基づく反射光を受光し電気信号に変換する受信手
    段(42)と、該電気信号よりバーコードパターンを認識す
    る認識手段(43)とをそれぞれ有する複数のスキャナ(40)
    を備え、該スキャナにより複数方向に、且つ並行的に該
    走査光を出射してバーコードを読取るバーコード読取装
    置であって、 複数の該スキャナのうち、前記認識手段によりバーコー
    ドパターンを最初に認識したスキャナを検出する検出手
    段(45)と、 検出された該スキャナを除く他のスキャナの走査光の出
    射を前記検出時点から所定期間停止する出射制御手段(4
    4)とを備えることを特徴とするバーコード読取装置。
  2. 【請求項2】 走査光を出射する出射手段と、該走査光
    に基づく反射光を受光し電気信号に変換する受信手段
    と、該電気信号よりバーコードパターンを認識する認識
    手段とをそれぞれ有する複数のスキャナを備え、該スキ
    ャナにより複数方向に、且つ並行的に走査光を出射して
    バーコードを読取るバーコード読取装置であって、 複数の該スキャナのうち、前記認識手段によりバーコー
    ドパターンを最初に認識したスキャナを検出する検出手
    段と、 検出された該スキャナを除く他のスキャナから出射され
    る走査光の光量を前記検出時点から所定期間低下させる
    出射制御手段とを備えることを特徴とするバーコード読
    取装置。
  3. 【請求項3】 該検出手段は、バーコードパターン中の
    所定のスタートパターンを最初に認識したスキャナを検
    出するか、もしくは該スタートパターンを認識し、且つ
    続く所定のバーコードパターンを認識した最初のスキャ
    ナを検出するものであることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のバーコード読取装置。
  4. 【請求項4】 走査光を出射する出射手段と、該走査光
    に基づく反射光を受光し電気信号に変換する受信手段
    と、該電気信号よりバーコードパターンを認識する認識
    手段とをそれぞれ有する複数のスキャナを備え、該スキ
    ャナにより複数方向に、且つ並行的に走査光を出射して
    バーコードを読取るバーコード読取装置であって、 少なくともバーコードの最小幅バーを走査する走査時間
    よりも短い時間で、且つ互いに重ならないタイミングで
    各走査光を交互に出射する出射制御手段と、 各走査光に対応して設けられ、変換した前記電気信号の
    うちより、自己の走査光に対応する電気信号を前記タイ
    ミングで検出してサンプルホールドする受信手段とを
    スキャナに設けたことを特徴とするバーコード読取装
    置。
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