JP2789225B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2789225B2
JP2789225B2 JP1172947A JP17294789A JP2789225B2 JP 2789225 B2 JP2789225 B2 JP 2789225B2 JP 1172947 A JP1172947 A JP 1172947A JP 17294789 A JP17294789 A JP 17294789A JP 2789225 B2 JP2789225 B2 JP 2789225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像形成方法に関し、とりわけ混色性の良好
なフルカラーの画像形成方法に関する。
[従来の技術] 現在、カラー複写機は徐々に市場に浸透しはじめ、モ
ノクロ複写機からカラー複写機への置き換えも進みはじ
めている。しかしテレビ、写真、カラー印刷物のよう
に、より美しく加工されたカラー画像を見なれた人々に
とっては、現在実用化されているフルカラー電子写真画
像は必ずしも満足しうるものとはなっていない。
なるほど「電子写真学会誌第26巻第一号(1987)」な
どでは電子写真の高画質化へ向けての技術的なアプロー
チもなされており、該技術のカラー複写への応用も検討
されている。しかし、現状のレベルは写真、印刷に近づ
きつつはあるが、匹敵する所までには到っていない。電
子写真法におけるカラー複写の最大の関心時は、いかに
完全な混色をなし、かつ忠実な細線の再現が得られるか
にある。
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は一般に
3原色であるイエロー、マゼンタ及びシアンの3色のカ
ラートナーを用いて色の再現を行うものである。
その方法は、原稿からの光をトナーの色と補色の関係
にある色分解光透過フィルターを通して光導電層上に静
電潜像を形成する。次に現像,転写工程を経てトナーは
支持体に保持される。次いで前述の工程を順次複数回行
い、レジストレーションを合せつつ、同一支持体上にト
ナーは重ね合せられ一回の定着によって最終のフルカラ
ー画像が得られるものである。
電子写真法と印刷の決定的な相違の一つは、電子写真
法では、画像支持体として普通紙を用いることに主眼が
置かれているのに対し、印刷においては印刷原稿に応じ
て画像支持体を選択することができることにある。特に
グラビア印刷や高級オフセット印刷を用いる多色刷のカ
ラー印刷では慎重に印刷用紙は選択され、多くは紙表面
の凹凸を著しく減少せしめた、いわゆるコート紙を用い
るのが通例である。
電子写真法で一般に用いられる普通紙は、ベック平滑
度が20〜50(秒)前後の比較的表面に凹凸が多く、繊維
密度が小さく、繊維間の空隙の多いものである。そのた
め転写後のトナーは繊維の空隙に落ち込んだり、繊維の
凹凸のために不均一に配列したりする。
さらに3色又は墨用トナーを含んだ4色のトナーを重
ね合せたカラー複写の場合は、紙繊維の凹凸や繊維間の
隙間の影響をより受けやすく、充分な重ね合せができず
好ましい混色を得ることができない。
すなわち、画像面であるトナー層が平滑であれば、入
射光は乱反射を生ぜずにトナー層内に入り、該トナー層
で特定の波長のみ吸収,透過し、その後望ましい特定の
波長を有した光となって我々の目に入ることになる。だ
がトナー層が粗面であると、入射光としては散乱が多く
なり、トナー層内部への十分な光量が得られず、画質上
は混色不十分と表現される鮮明性の乏しい、くすんだ画
像となる。
従来、これらの不具合に対処するため、特開昭63-929
64号公報、特開昭63-92965号公報には画像支持体上に透
明樹脂層を設ける技術が開示されている。これらの方法
において注意すべきは、選択される透明樹脂の軟化点で
ある。該樹脂の軟化点が前記公報のごとくトナーのそれ
よりも低いと、定着装置、とりわけ加熱ロール定着装置
通過時、トナー自身は高温オフセットは生じないもの
の、支持体に設けられた樹脂層が高温オフセットを発生
するなど不都合が生じやすい。特開昭62-232671号公報
においてはトナー受容層とトナーを同一の熱可塑性樹脂
を用いることが提案されている。
前記方法は、トナーと受容層がそれぞれ別々にオフセ
ットを生ずることは防止しうるが、加熱ロール定着時、
受容層内部にトナーが取り込まれ、特にトナーの少ない
部分である画像中の文字やライン部などの細線が周囲の
受容層を構成する樹脂と相溶し見掛け上文字のにじみや
太り、はては鮮鋭さの減少となって画像欠陥が生じるこ
とになる。
前記公報では、トナーがトナー受容層に圧入埋没しう
ることがより好ましい態様であるがごとく述べられてお
り、これらは本発明者等が不適当の例示として挙げた所
からも該公報は本発明とは大きく意図を異にしている。
また、特開昭48-81539号公報、特開昭50-81339号公報
などにはプラスチックフィルム上に樹脂層を有するトナ
ー転写用電子写真フィルムの技術が開示されているが、
これらは全て該樹脂層中にマット化剤を含有せしめたも
のであり、意識的に樹脂層に凹凸をほどこす工夫がなさ
れている。このような方法は本発明者等が考慮するとこ
ろの平滑面を有するトナー層の数種の重ね合せによる混
色性のすぐれたカラー画像形成方法とは目的を異にする
ものである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は前述のごとく、トナーの重ね合せによりフル
カラー画像を形成することに於いて、原稿を忠実に再現
しうる混色性及び鮮鋭性が得られ、かつ加熱ロール定着
装置を用いる場合オフセットが発生しない画像形成方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、表面に透明コート層を有する画像支持体の
該透明コート層上に、イエロートナー、マゼンタトナ
ー、シアントナー及び黒色トナーからなるグループから
選択されるカラートナーを組み合わせてフルカラートナ
ー像を形成し、該フルカラートナー像を該画像支持体に
加熱定着する画像形成方法において、 該カラートナーの見掛け溶融粘度が105ポイズとなる
温度T1と、該透明コート層を形成するためのコート層
部材の見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温度T2とが、
下記関係 3℃<T2−T1<40℃ を満たしていることを特徴とする画像形成方法に関す
る。
加熱ロール定着法において、画像支持体が加熱ロール
を通過する時、支持体上のトナーの見掛けの溶融粘度は
一般に105ポイズ以下になると定着可能であると理解さ
れている。加熱ロールの温度は通紙速度、用紙の大き
さ、トナーの溶融性に合わせて適当に選択されるが、温
度設定が低くトナーの溶融粘度が105ポイズよりも高く
なると画像支持体上にトナーが充分定着せず、弱い摺擦
や折り曲げによって簡単に剥離することによる定着不良
が生じることになる。
しかるに本発明者等はトナーが定着する如何の臨界粘
度と考えられるトナー及びコート層部材の見掛けの溶融
粘度が105ポイズになる温度に着目し本発明を完成する
に到った。
すなわち、本発明においては、カラートナーの見掛け
溶融粘度が105ポイズとなる温度T1と、該透明コート層
を形成するためのコート層部材の見掛け溶融粘度が105
ポイズとなる温度T2とが、下記関係 3℃<T2−T1<40℃ を満たしていることが良い。
カラートナーの見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温
度T1に対して、透明コート層を形成するためのコート
層部材の見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温度T2が3
℃より高くない場合、すなわちT2−T1が3℃以下の場
合には、定着ロール通過時、トナーとコート層部材が相
溶一体化し、既述のごとく細線の再現性を妨げることに
なる。カラートナーの見掛け溶融粘度が105ポイズとな
る温度T1に対して、透明コート層を形成するためのコ
ート層部材の見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温度T2
が40℃以上高い場合、すなわちT2−T1が40℃以上の場
合には、ローラー通過時コート層部材がまったく熱変形
を受けないため、トナーとコート層との十分な接着性が
得られず、爪などの摺擦によって、トナーが剥離してし
まう。特に4色のトナーが層状に重ね合せるフルカラー
像の定着においては著しい。
それゆえ、カラートナーとコート層部材の温度T1,T2
の差の好ましい範囲としては5℃<T2−T1<35℃であ
り、より好ましくは8℃<T2−T1<27℃である。
本発明に用いるカラートナー及びコート層部材として
は、一般の透明性を有する熱可塑性樹脂が使用可能であ
る。
例えばポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α
−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン
−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アク
リル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニ
ル共重合体)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル
酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共
重合体)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステ
ル共重合体の如きスチレンタイプ樹脂(スチレン又はス
チレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化ビニ
ル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マ
レイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロ
ピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂が
ある。とりわけ本発明のカラー用トナーにおいては、特
に好ましい樹脂として、スチレン−アクリル酸エステル
系樹脂、ポリエステル樹脂がある。
特に、次式 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,yは
それぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体
もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上のカ
ルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエステ
ルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリ
メリット酸、ピロメリット酸)とを少なくとも共縮重合
したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有するの
でより好ましい。
画像支持体としては、紙、布帛、又はポリエステルフ
ィルム、塩化ビニルフィルム、ブタジエンフィルム、ポ
リビニリデンフルオライドフィルムなどが使用出来る。
透明コート層の厚みとしては、10〜500μm、好まし
くは25〜300μmの範囲であり、画像支持体として、特
に紙、布帛を用いる場合は支持体の凹凸、細孔を被覆す
る程度の厚みは必要である。
本発明のカラートナーに適合する着色剤としては下記
の顔料又は染料が挙げられる。なお、本発明において耐
光性の悪いC.I.Disperse Y164,C.I.Solvent Y77及びC.
I.Solvent Y93の如き着色剤は、推奨できないものであ
る。
染料としては、例えばC.I.ダイレクトレッド1、C.I.
ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベー
シックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレ
クトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッド
ブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー
7がある。
顔料としては、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、パーマネントイエローNCG、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、
パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウム
塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニンブル
ー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC
がある。
特に、顔料としてはジスアゾイエロー、不溶性アゾ、
銅フタロシアニンが好ましく、染料としては塩基性染料
または油溶性染料が好ましい。
特に好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ
メントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピ
グメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグ
メントレッド7、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメ
ントブルー16又は下記で示される構造式(1)を有す
る、フタロシアニン骨格に置換基を2〜3個置換した銅
フタロシアニン顔料などである。
染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシッ
クレッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシック
レッド3bである。
本発明において見掛け粘度と光沢度は次の方法に従っ
た。
見掛け粘度測定: フローテスターCFT-500型(島津製作所製)を用い
る。試料は60meshパス品を約1.0〜1.5g秤量する。これ
を成形器を使用し、100kg/cm2の加重で1分間加圧す
る。この加圧サンプルを下記の条件で、常温常湿下(温
度約20〜30℃,湿度30〜70%RH)でフローテスター測定
を行い、温度−見掛け粘度曲線を得る。得られたスムー
ス曲線より、見掛け粘度が105ポイズとなる温度を求め
る。
RATE TEMP 6.0D/M(℃/1分) SET TEMP 70.0DEG(℃) MAX TEMP 200.0DEG INTERVAL 3.0DEG PREHEAT 300.0SEC(秒) LOAD 20.0KGF(kg) DIE(DIA) 1.0MM(mm) DIE(LENG) 1.0MM PLUNGER 1.0CM2(cm2) 光沢度測定: VG-10型光沢度計(日本電色製)を用い、色度測定に
用いた各ベタ画像を試料画像として、測定を行う。
測定としては、まず定電圧装置により6Vにセットす
る。次いで投光角度,受光角度をそれぞれ60°に合わせ
る。
0点調整及び標準板を用い、標準設定の後に試料台の
上に前記試料画像を置き、さらに白色紙を3枚上に重ね
測定を行い、標示部に示される数値を%単位で読みと
る。この時S,S/10切替SWはSに合わせ、角度,感度切替
SWは45-60に合わせる。
画像濃度1.5±0.1の試料を使用する。
以下、実施例をもって本発明を詳細に説明する。
[実施例] 実施例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得
られたポリエステル樹脂100重量部に対し、下記の処方
量の着色剤及び荷電制御剤を用いカラートナーを得た。
上記の各成分を所定量有する混合物を充分ヘンシェル
ミキサーにより予備混合を行い、3本ロールミルで少な
くとも2回以上用溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用
いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット
方式による微粉砕機で40μm以下の粒径に微粉砕した。
さらに得られた微粉砕物を分級して、平均粒径8μとな
るように主に2〜20μを選択して分級品を得た。流動向
上剤としてヘキサメチルジシラザンで処理したシリカ微
粉末を各分級品100重量部に0.5重量部外添添加しカラー
トナーとした。
このカラートナー4〜6重量部に対し、ビニリデンフ
ルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体(共重合
重量比8:2)とスチレン−アクリル酸2−エチルヘキシ
ル−メタクリル酸メチル(共重合重量比45:20:35)を5
0:50の重量比率で約0.5重量%コーティングした、Cu-Zn
-Fe系フェライトキャリア(平均粒径48μm;250メッシュ
パス350メッシュオン79重量%;真密度4.5g/cm3)を総
量100重量部になるように混合し二成分現像剤とした。
色調再現性、トナーの飛散を考慮してイエロー,マゼン
タ,シアン,黒色の各カラートナーの現像剤濃度はそれ
ぞれ、4重量%,5重量%,6重量%,5重量%にした。
第1図及び第2図に示すOPC感光ドラムを有したカラ
ー電子写真装置及び補給−現像系を用いて複写試験を行
った。
各色トナーの現像及び転写はマゼンタトナー,シアン
トナー,イエロートナー,黒色トナーの順で行った。転
写の際、転写コロトロンに流す転写電流をマゼンタトナ
ーの場合は200mA,シアントナーの場合は250mA,イエロー
トナーの場合は300mA,黒色トナーの場合は350mAで行っ
た。
トナー搬送ケーブル4中の供給スクリュー16によって
送られた補給トナーは、トナー補給口15で現像器2−2
と接続され、現像器内に供給された。該現像器が回転し
感光ドラム1と対向した位置に来た時、混合−搬送スク
リュー12により、きわめて短時間の内に補給トナーは現
像剤と均一混合せしめられ、一定現像剤濃度の二成分現
像剤となった。該現像剤は、現像スリーブ13上で現像剤
規制ブレード14により一定量の現像剤量となり、負荷電
性静電潜像を有する感光ドラム1の対向部でJ/B現像法
を使用した反転現像法により感光ドラム上に負荷電性ト
ナーが移行した。
次いで、あらかじめ紙カセットから搬送された転写ド
ラム6に静電吸着された透明コート層を有する画像支持
体に転写帯電器8を介して、感光ドラム1上に有するト
ナー像を転移せしめた。該支持体はさらに加熱定着ロー
ラー10を経由して最終フルカラー複写物となった。
実施例に用いるトナー及びコート層部材の温度−見掛
け粘度曲線を第3図に示す。
画像支持体としては比較的密度の高い上質紙を用い、
コート層部材は、テレフタル酸、トリメリット酸、プロ
ポキシルビスフェノール、及びエトキシ化ビスフェノー
ルよりなるポリエステル樹脂10gをメチルエチルケトン1
00gに溶解し、No.14のバーコーターを使用し、前記上質
紙上に塗布した。
得られたフルカラー複写物はカラー原稿の色調及び文
字部の再現性にすぐれたものであった。その時の色度図
を第4図に示す。
色度測定に用いたイエロー,マゼンタ,シアンの単色
画像のグロスはそれぞれ27%,32%,25%であった。
前述の透明コート層を有する画像支持体を用い5000枚
くり返し複写を行なったが、加熱定着ロールにはまった
くオフセットが発生しなかった。
実施例2 コート層部材としてスチレン、メチルメタアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレートよりなるスチレン
−アクリル共重合体を用い、マゼンタ用着色剤をC.I.ピ
グメントレッド122 4.0部、C.I.ソルベントレッド49 1.
0部に変更した以外、実施例1と同様にしてマゼンタ単
色による複写テストを行なった。
明度及び彩度にすぐれ、光沢度(グロス)の高い画像
が得られた。ちなみにこの時のグロスは38%であった。
比較例1 本発明の透明コート層を有する画像支持体の替りに、
上質紙による普通紙を用い、フルカラー複写を行なっ
た。
その時の色度を第4図に示す。実施例1と比較して色
相として近似しているが、彩度は明らかに低下している
ことが分かる。イエロー,マゼンタ,シアンのグロスは
15%,18%,16%であった。
実施例3 トナー用結着樹脂としてスチレン−ブチルアクリレー
ト−マレイン酸−2エチルヘキシルアクリレートよりな
るスチレンアクリル共重合体に替え、シアン用着色剤を
C.I.ピグメントブルー15の6.0重量部に変更し、イエロ
ー用着色剤をC.I.ディスパースイエロー54の2.3重量部
にした以外は実施例1と同様に試験した。好ましい明
度,彩度のすぐれた、グロスの高いカラーバランスの良
い画像が得られた。使用したトナーの温度−見掛け粘度
曲線を第3図に示す。
実施例4 透明コート層部材をポリエステル樹脂からなるスチレ
ン−ブチルメタアクリレートよりなるスチレンアクリル
共重合体に替えた以外は、実施例1と同様にしてフルカ
ラー複写を行なった。比較例1よりもグロスの高い、彩
度にすぐれたフルカラー画像が得られた。コート層部材
の温度−見掛け粘度曲線を第3図に示す。
実施例5 透明コート層部材をエポキシ樹脂にし、画像支持体を
200μmの厚みを有するポリエチレンフィルムにした以
外実施例1と同様にしてフルカラー複写を行なった。OH
P画像として、イエローの透明性にすぐれたものであっ
た。
比較例2 透明コート部材として実施例3で用いたトナー用結着
樹脂を用いた以外実施例1と同様にフルカラー複写を行
なった。得られた画像は文字の太り、にじみが目立つも
のであり、特に5ポイント以下の活字に対して、にじみ
が多く、文字部の細線の区切りが不明瞭となるものであ
った。
この画像支持体を用い、くり返し複写を行なった所、
わずか1200枚複写したところで、加熱ローラーへのオフ
セット多く、画像上全面オフセットとなった。
[発明の効果] 本発明はトナー及びコート層部材の見掛け溶融粘度が
105ポイズとなる温度の差を適切な範囲に規定すること
によって、原稿を忠実に再現しうる混色性及び鮮鋭性が
得られ、加熱ローラーへのオフセットもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はOPC感光ドラムを有したカラー電子写真装置の
概略図を示し、第2図は第1図装置の補給−現像系の概
略図を示し、第3図はトナー及びコート層部材の温度−
見掛け粘度曲線を示し、第4図はカラー原稿の色度図を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 13/20 G03G 15/20 - 15/20 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に透明コート層を有する画像支持体の
    該透明コート層上に、イエロートナー、マゼンタトナ
    ー、シアントナー及び黒色トナーからなるグループから
    選択されるカラートナーを組み合わせてフルカラートナ
    ー像を形成し、該フルカラートナー像を該画像支持体に
    加熱定着する画像形成方法において、 該カラートナーの見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温
    度T1と、該透明コート層を形成するためのコート層部
    材の見掛け溶融粘度が105ポイズとなる温度T2とが、下
    記関係 3℃<T2−T1<40℃ を満たしていることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】該画像支持体は、紙又は布帛の表面に該透
    明コート層を形成したものであることを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】該画像支持体は、ポリエステルフィルム、
    塩化ビニルフィルム、ブタジエンフィルム又はポリビニ
    リデンフィルムの表面に該透明コート層を形成したもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方
    法。
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