JP2787944B2 - 動き補償動ベクトル探索方法 - Google Patents

動き補償動ベクトル探索方法

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JP2787944B2
JP2787944B2 JP340788A JP340788A JP2787944B2 JP 2787944 B2 JP2787944 B2 JP 2787944B2 JP 340788 A JP340788 A JP 340788A JP 340788 A JP340788 A JP 340788A JP 2787944 B2 JP2787944 B2 JP 2787944B2
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    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第8図〜第13図) 発明が解決しようとする問題点 問題点を解決するための手段(第1図) 作用 実施例(第2図〜第6図) 変更例(第7図) 発明の効果 〔概要〕 可変ブロックサイズによる動画像の予測符号化におけ
る動き補償動ベクトル探索方法に関し, 動き補償予測の動ベクトル探索の計算量の削減を図る
ことを目的とし, 符号化を行うブロックのブロックサイズを複数種類予
め定め,各ブロックサイズのブロックについて少なくと
も動き補償予測を含む所要の予測方法で予測誤差を求
め,求められた予測誤差を評価することによって符号化
に適したブロックサイズを動画像の各部位毎に決定して
ブロック単位で符号化する動画像の予測符号化方法にお
いて,或るブロックサイズのブロックの各々について動
ベクトルの探索を行って各ブロック毎に動ベクトルを算
出し,他のブロックサイズのブロックの動ベクトルの探
索を,該算出された動ベクトルに基づいて決定される探
索位置から開始して所定条件を満足する動ベクトルがあ
れば探索を打ち切るように構成した。
〔産業上の利用分野〕
本発明は可変ブロックサイズによる動画像の予測符号
化における動き補償動ベクトル探索方法に関する。
〔従来の技術〕
テレビ会議システム等を実現する動画像帯域圧縮符号
化方式として予測符号化方式があり,これにはフレーム
内予測,フレーム間予測,動き補償予測等がある。
動き補償予測はフレーム間の相関を利用して動きの検
出を行うことにより時間軸方向の冗長性を大きく削減す
る方式であり,画面を複数のブロックに分割してブロッ
ク単位で符号化を行い,各ブロックにつき動ベクトルを
算出して予測の補正を行う。このブロックのサイズにつ
いて検討してみると,一般にブロックサイズは小さくな
るほど伝送情報量は増大するのでビットレートの低減化
の観点からはブロックサイズは大きくとったほうがよ
い。この場合,静止領域については予測のブロックサイ
ズを大きくして伝送情報量を小さくしても,復元された
画面と原画との誤差は小さい。一方,動領域ではブロッ
クサイズを大きくすると予測誤差が大きくなり,復元画
像の品質が劣化する。このためブロックサイズを小さく
して予測誤差を小さくする必要があるが,この場合,伝
送情報量が大きくなり,ビットレートの低減を図れな
い。
このように動き補償予測方式では符号化を行うブロッ
クサイズは画面のどの部分でも一定であり,画面の静止
領域でも動きの激しい動領域でも同一のサイズで符号化
を行っている。このため,例えばブロックサイズを一様
に小さくした場合の動きの激しい部分では誤差が大きく
なる。一方,ブロックサイズを一様に小さくした場合の
動きの激しい部分での誤差を小さくできるが,半面,静
止部分に対しての伝達情報量が増大し,余分な情報を伝
送しなければならなくなる。
このような問題を解決するために,本出願人にかかる
発明の名称「可変ブロックサイズ動き補償方式」と称さ
れる昭和62年9月22日付けの特許出願においては,動画
像の静止部分や動部分等の各部位の性質に応じて適応的
に予測方式とブロックサイズを選択して画像符号化を行
うことにより,動画像全体に対して誤差の小さい的確な
符号化を行いつつ全体として伝送効率の向上を図ること
ができる画像符号化方式が提案される。以下にこの画像
符号化方式について更に詳細に説明する。
この画像符号化方式は,動画像信号をブロック単位で
予測符号化し,それに際し予測方式としてフレーム間予
測,動き補償予測およびフレーム内予測の何れかを適応
的に選択するとともに,画像の変化の激しい部分に対し
てはブロックサイズを小さくし静止的な部分に対しては
ブロックサイズを大きくするといったように画面の部分
的な状態に応じてブロックサイズを適応的に切り換え
る。
ここで被符号化ブロックのブロックサイズを最大で32
×32(pel)とし,このサイズで以下に説明する処理を
繰り返すものとして説明する。第8図に示されるよう
に,被符号化ブロックの最大サイズは32×32であり,こ
れを数段階に分けて順次に細分割して16×16,8×8,4×
4の計,4種類のブロックサイズを用意する。従って32×
32のブロックは,第9図に示されるように,16×16,8×
8,4×4と順次に小なるブロックに4段階に細分化され
ることになる。
次にこのようにして得られた各階層のサイズのブロッ
ク全部についてブロック毎に,フレーム間予測,動き補
償予測およびフレーム内予測の3種類の予測符号化を行
ってそれぞれフレーム間予測誤差ε(k),動き補償予
測誤差ε(m)およびフレーム内予測誤差ε(n)を得
る。そして各ブロック毎にこれらの予測誤差ε(k),
ε(m),ε(n)を所定の評価関数に従って評価して
そのブロックについての最適の予測方式を決定し,その
予測方式識別情報とともにその予測方式による予測誤差
を当該ブロック対応のメモリに格納する。
このようにして各ブロックサイズの全てのブロックに
ついて予測方式の決定が行われ,その結果選択された予
測方式と予測誤差が各ブロック対応のメモリにそれぞれ
格納されると,次に符号化に最適のブロックサイズの決
定が行われる。このブロックサイズの決定は,まず4×
4のブロックと8×8のブロック間で行われ,次いで8
×8と16×16の間,16×16と32×32の間の順で行われ
る。
すなわち8×8のブロックの予測誤差と,そのブロッ
クを更に4分割した4×4の4つのブロックの各予測誤
差の平均値とを所定の評価関数に従って評価し,画面の
その部位を符号化するには8×8のブロックと4×4の
ブロックとではどちらがより適切であるかを判定する。
このような処理を8×8と4×4のブロック全てにつき
行ったら,次に8×8と16×16のブロックに対して同様
な処理を行うものである。
以上により,画像の各部位に応じて最適なブロックサ
イズが選ばれる。この場合,動きが少ない静止的な部位
に対しては最大のブロックサイズ32×32が選択され,動
きが多くなるに従い順に小さなブロック16×16,8×8,4
×4が選択される。
このようにして32×32のブロックサイズを最大ブロッ
クとして16×16,8×8,4×4の各サイズのブロックの全
てについて予測誤差等のデータを求めると,そのデータ
構造は第10図に示されるような4段4分岐のツリー状の
ものとなり,この中で評価関数に従って順次にブロック
サイズを決定することによって最適な径路が決定され
る。
第11図は処理結果の一例としての最適径路を示すもの
である。図中,細線の長円は最適のブロックサイズとし
て選ばれたブロックを示し,太線の長円は最適のブロッ
クサイズに選ばれなかったブロックを示す。なお各長円
に対応して予測誤差εと予測のための情報量iがデータ
としてメモリに格納されるものとする。
第11図中に〜で示された16×16のブロックは,第
12図に示されるように,32×32のブロックを4分割した1
6×16の各ブロック〜の各位置に対応している。第1
1図において16×16のブロックよりさらに下位階層に分
岐されるブロックの上位階層ブロックに対する位置関係
も第12図の位置関係と同様になっている。したがって第
11図のように決定された径路は,画面上では第13図に示
すように,32×32のブロックが複数種類のブロックで細
分化されたものに対応する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した画像符号化方式では各ブロックサイズの全て
のブロックについてそれぞれフレーム間予測,動き補償
予測およびフレーム内予測を行っている。このためこれ
の予測処理に要する計算量はブロックサイズを固定(例
えば32×32のみ)とした場合と比較すると,ほぼ各ブロ
ックサイズのブロック数の合計倍となる。特に動き補償
予測を行うための動ベクトルの算出は計算量が多いもの
であるが,これが固定ブロックサイズの場合に比較して
格段に増大してしまう。このことは装置化に際して実時
間での処理を行う上で不都合であり,また実時間で処理
しようとすると装置が大型化してしまうという問題点が
ある。
したがって本発明の目的は,可変ブロックサイズによ
る動き補償予測に際し動ベクトル算出の計算量の削減を
図った動き補償動ベクトル探索方法を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明の動き補償動ベクトル探索方法に関す
る原理図である。
本発明に係る動き補償動ベクトル探索方法は,符号化
を行うブロックのブロックサイズを複数種類予め定め
(S1),各ブロックサイズのブロックについて少なくと
も動き補償予測を含む所要の予測方法で予測誤差を求め
(S2),求められた予測誤差によって符号化に適したブ
ロックサイズを動画像の各部位毎に決定して(S3)ブロ
ック単位で符号化する動画像符号化方法において,或る
ブロックサイズのブロックの各々について動ベクトルの
探索を行って各ブロック毎に動ベクトルを算出し(S
4),該或るブロックサイズよりも上位層または下位層
のブロックサイズのブロックの動ベクトルの探索を,上
位層ブロックの場合には該上位層ブロックに含まれる該
或るブロックサイズの複数のブロックについて算出され
た複数の動ベクトルの平均値に応じた開始位置,および
/または,下位層のブロックの場合には該下位層ブロッ
クを含む該或るブロックサイズのブロックについて算出
された動ベクトルに応じた開始位置から探索を開始して
(S5),該検索しているブロックの予測誤差が所定値よ
り小さい動ベクトルがあれば探索を打ち切る(S6)もの
である。
〔作用〕
本発明では、既に動き補償を終えたブロックサイズの
動ベクトルを用いて新たなブロックサイズの動き補償の
探索開始位置を決定し動き補償予測を行うものである。
例えば,最小ブロックサイズN1から予測方式決定の処理
を始めた場合,最小ブロックサイズN1の全てのブロック
に対して動き補償予測を行った後,このブロックサイズ
N1より1段階大きいブロックサイズN2のブロックと同位
置にあるN1サイズの複数個のブロックの動ベクトルの平
均値を求め,サイズN2のブロックの動ベクトル探索はこ
の平均値の位置から始め,予測誤差がしきい値以下にな
ったら探索を止める。この操作を最大ブロックサイズNm
まで繰り返す。
また最大ブロックサイズNmから予測方式決定の処理を
始めた場合,サイズNmで動き補償予測を行った後,サイ
ズNm−1のブロックと動位置を含むサイズNmのブロック
の動ベクトルのサイズNm−1のブロックの動ベクトル探
索を始め,その予測誤差がしきい値以下になったら探索
を止める。この操作を最小ブロックサイズN1まで繰り返
す。
〔実施例〕
以下,本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第2図には本発明の一実施例としての動き補償動ベク
トル探索方法の流れ図が示される。この実施例方法は,
第8図および第9図に示されるような最大32×32(pe
l)のブロックを16×16,8×8,4×4の各ブロックサイズ
に分割してそれぞれのサイズのブロックに対して動き補
償予測の動ベクトルの探索を行い,その結果得られる予
測誤差に基づき画面の各部位の性質に応じて最適のブロ
ックサイズを適応的に選択して符号化する可変ブロック
サイズ動き補償予測符号化に関してのものであり,この
ような処理が1画面中の他の32×32のサイズのブロック
に対しても繰り返されるものである。
ここで32×32のブロックの動ベクトルを としてそのX成分をVx32,Y成分をVy32とし,同様に16×
16のブロックの動ベクトルを そのX成分をVx16(i,j),Y成分をVy16(i,j)とし,8×
8のブロックの動ベクトルを そのX成分をVx8(i,j),Y成分をVy8(i,j)とし,4×4
のブロックの動ベクトルを そのX成分をVx4(i,j),Y成分をVy4(i,j)とする。こ
こで(i,j)は各階層で分割された小ブロックの位置を
表すもので,本例は第3図に示されるような配置関係を
示すものである。したがって,このi,jの取りえる範囲
は,4×4のブロックサイズでは1≦i,j≦8,8×8のブロ
ックサイズでは1≦i,j≦4,16×16のブロックサイズで
は1≦i,j≦2,32×32のブロックサイズではi,j=1であ
る。
まず探索打切りの基準となるしきい値THを設定する
(ステップS11)。
ついで最小サイズの4×4の64個のブロックについて
動き補償予測を行い,それら全てのブロックについてそ
れぞれ動ベクトルを求める(ステップS12)。動ベクト
ルの探索は第4図に示されるような探索順番表に基づい
て行われる。動ベクトルの探索は前フレームの参照画面
REFに対し現フレームの入力画面ORGの位置を探索順番表
に従って順次にずらしてそれぞれの位置において画面の
予測誤差の積算値あるいは平均二乗値等を求め,それら
の値を評価して最適の位置を決定してその位置ベクトル
を動ベクトルとするものであり,この処理を64個の各ブ
ロックについて行うものである。探索順番表の桝目の中
の数字は探索位置の順番を示しており,これらは所定の
探索範囲内において順番付けされている。1番目に指定
された位置を探索しその後,順次に探索位置を遠ざけて
いく。ここで1番目の位置は位置移動をしていない場合
であり,従ってこれはフレーム間予測の場合に相当す
る。なおこの最初の動き補償を行う時の探索方法は上述
のものに限られるものではなく,動ベクトルを求めるこ
とができれば他の方法によっても勿論よい。
次に各ブロック位置を示す変数i,jをそれぞれ1に設
定し(ステップS13,S14),その後,8×8のサイズのブ
ロックの動ベクトルの探索を行う(ステップS15)。こ
の探索は,ある8×8のブロックにつきそれを分割した
4つの4×4の各ブロックの動ベクトルの平均合成ベク
トルを算出し,算出されたベクトル位置を当該8×8ブ
ロックの動ベクトル探索の開始位置として以降,探索表
に従い順次に探索を行い,ある探索位置での予測誤差が
所定のしきい値TH以下となったら探索を終了してその探
索位置の位置ベクトルを当該ブロックの動ベクトルとす
るものであり,この処理を4個の8×8ブロックそれぞ
れについて行う(ステップS13〜S19)。
すなわち,8×8のブロック〔(i+1)/2,(j+
1)/2)〕の探索開始の位置ベクトル のX成分Vsx8〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕および
Y成分Vsy8〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕は下式に
より求められる。
Vsx8〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕=1/4〔Vx4(i,j) +Vx4(i,j+1)+Vx4(i+1,j)+Vx4(i+1,j+1)〕 Vsy8〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕=1/4〔Vy4(i,j) +Vy4(i,j+1)+Vy4(i+1,j)+Vy4(i+1,j+1)〕 この位置から探索を開始し,その予測誤差がしきい値
TH以下になったら探索を打ち切り,その位置ベクトルを
当該ブロックの動ベクトル とするものである(ステップS15)。
4×4以降の各ブロックにおける上述の探索の詳細な
手順が第5図の流れ図に示される。ここで先に求めた探
索開始位置すなわち初めに指定される位置座標をVsx,Vs
yとし,探索順番表における順番番号kの位置座標をSx
(k),Sy(k)とし,現フレームの入力画面をORG(f
x,fy),前フレームの参照画面をREF(fx,fy)とし,ブ
ロックの大きさをBx,Byとし,ブロックの左端の位置座
標をPx,Pyとする。しきい値は前述したTHである(ステ
ップS31)。
まず変数Dに∞を設定する。ここで∞は予測誤差εが
取りえる最大値である(ステップS32)。ついて探索表
における順番を指定する変数kに1を設定する(ステッ
プS33)。
動ベクトルの探索はベクトル の位置,すなわち座標Vcx,Vcyが, Vcx=Vsx+Sx(k) Vcy=Vsy+Sy(k) の位置から開始される(ステップS34)。ここでSx
(1)=0,Sy(1)=0である。まずこの位置(Vcx,Vc
y)が所定の探索範囲内にあるかを調べる(ステップS3
5)。ここでは探索範囲は説明簡単化のため,第6図に
示すように縦軸方向および横軸方向に−a〜+aの範囲
とする。従って探索順番の番号は最大4a2となる。次い
で,ブロックが画面からはみ出していないかを調べる
(ステップS36)。すなわち,(Vcx+Px,Vcx+Px+Bx,V
cy+Py,Vcy+Py+By)はそれぞれ画面内にあるかを調べ
る。これらがはみ出していた場合はその位置での探索は
行わない。
これらがはみ出していなければ,次に予測誤差を表す
変数εを0に設定する(ステップS37)。さらに変数I,J
をそれぞれ0に設定した後(ステップS38,S39), ε=ε+|ORG(Px+I,Py+J) −REF(Px+I+Vcx,Py+J+Vcy)| を求め(ステップS40),この処理をブロックの大きさB
x,Byにわたって繰り返す(ステップS39〜S44)。このよ
うにして得られた予測誤差εはブロック内における各画
素点の予測誤差の絶対値の積算値となる。
次いでこの積算予測誤差εがしきい値THより小さいか
を判定する(ステップS45)。小さければ現在探索を行
っている位置(Vcx,Vcy)がブロックの動ベクトルとし
て採用し得るものと決定して処理を終了する(ステップ
S46)。
しきい値TH以上である場合はその予測誤差εがDより
小さいかを判定し(ステップS47),小さければ変数D
の値をいま求めた予測誤差εに設定し直し,求めた位置
(Vcx,Vcy)を(Vtx,Vty)としてメモリに記憶させる
(ステップS49)。かかる操作を探索表の順番4a2まで繰
り返すと(ステップS50,およびステップS34〜S50),そ
の間にしきい値TH以下になった探索位置がない限り,メ
モリに格納された位置(Vtx,Vty)はフルサーチを行っ
て得た動ベクトルと同じになり,この位置をこのブロッ
クの動ベクトルと決定して処理を終了する(ステップS5
1)。なお(Sx,Sy)の次元数は4a2であるが,途中で探
索を打ち切る場合は4a2以下の値をとってもよい 第2図に戻り,以上の手順で16個の8×8のブロック
について動ベクトルをそれぞれ求めると,これら求めら
れた8×8ブロックの動ベクトルを用いて,ステップS1
3〜S19と同じ要領で16×16の4つのブロックについてそ
れぞれ動ベクトルを求め,(ステップS20〜S26),さら
に求められた16×16ブロックの動ベクトルを用いて同様
の要領で32最大ブロック32×32の動ベクトルを求める
(ステップS27)。
なお,この探索におけるステップS22では,16×16のブ
ロック〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕の探索開始の
位置ベクトル のX成分Vsx16〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕および
Y成分Vsy16〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕を, Vsx16〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕=1/4〔Vx8(i,j) +Vx8(i,j+1)+Vx8(i+1,j)+Vx8(i+1,j+1)〕 Vsy16〔(i+1)/2,(j+1)/2)〕=1/4〔Vy8(i,j) +Vy8(i,j+1)+Vy8(i+1,j)+Vy8(i+1,j+1)〕 により求め,この位置から探索を開始し,その予測誤差
がしきい値TH以下になったら探索を打ち切り,その位置
ベクトルを当該ブロックの動ベクトル とするものである。
またステップS27では,32×32のブロックの探索開始の
位置ベクトル のX成分Vsx32およびVsY32を, Vsx32=1/4〔Vx16(i,j)+Vx16(i,j+1) +Vx16(i+1,j)+Vx16(i+1,j+1)〕 Vsy32=1/4〔Vy16(i,j)+Vy16(i,j+1) +Vy16(i+1,j)+Vy16(i+1,j+1)〕 により求め,この位置から探索を開始し,その予測誤差
がしきい値TH以下になったら探索を打ち切り,その位置
ベクトルを当該ブロックの動ベクトル とするものである。
変更例 本発明の実施にあたっては種々の変更態様が可能であ
る。例えば上述の実施例では最小サイズのブロックいつ
いて動き補償予測を行い,その結果に基づいて以降の他
のサイズのブロックの動き補償動ベクトルの探索開始位
置を決定したが,これに限らず例えば最大サイズのブロ
ックについてまず動き補償予測を行い,その結果に基づ
いて他の順次に小になるブロックについて動き補償動ベ
クトルの探索開始位置を決定していくことも可能であ
り,さらに任意のサイズのブロックについてまず動き補
償予測の行い、その結果に基づき他の順次に大あるいは
小になるブロックについて動き補償動ベクトル探索開始
位置の決定を行ってもよい。
この最大サイズから動き補償予測を行う変更例が第7
図の流れ図に示される。前述同様,32×32のブロックの
動ベクトルを としてそのX成分をVx32,Y成分をVy32とし,16×16のブ
ロックの動ベクトルを そのX成分をVx16(i,j),Y成分をVy16(i,j)とし,8×
8のブロックの動ベクトルを そのX成分をVx8(i,j),Y成分をVy8(i,j)とし,4×4
のブロックの動ベクトルを そのX成分をVx4(i,j),Y成分をVy4(i,j)とする。
まず探索打切りの基準となるしきい値THを設定する
(ステップS61)。ついで最大サイズの32×32のブロッ
クについて動き補償予測を行い,その動ベクトルを求め
る(ステップS62)。動ベクトルの探索は前述した通り
である。
次に各ブロック位置を示す変数i,jをそれぞれ1に設
定し(ステップS63,S64),その後,16×16のサイズのブ
ロックの動ベクトルの探索を行う(ステップS65)。こ
の探索は,(Vx32,Vy32)の位置から16×16のブロック
の動ベクトルの探索を行い,算出された予測誤差がしき
い値TH以下になったら探索を打ち切り,そのブロックの
動ベクトル を求めることによる(ステップS65)。この操作を4個
の16×16のブロックそれぞれについて行う(ステップS6
4〜S69)。
次に16×16のブロックについて求められた動ベクトル を用いて8×8のブロックの探索開始位置を決める。す
なわち,8×8のブロックサイズでの探索は, Vx16(INT(i+1)/2,INT(j+1)/2) Vy16(INT(i+1)/2,INT(j+1)/2) の位置から開始し,予測誤差がしきい値TH以下になった
ら止め,動ベクトルの位置〔Vx8(i,j),Vy8(i,j)〕
を求める(ステップS72)。なおここでINTは小数点以下
を切り捨てて整数化する操作を表している。このような
操作を8×8の16個のブロックについて行う(ステップ
S70〜S76)。
同様の要領で4×4の64個のブロックについても動ベ
クトルの探索を行う(ステップS78〜S83)。4×4のブ
ロックの探索開始位置は, Vx8(INT(i+1)/2,INT(j+1)/2) V816(INT(i+1)/2,INT(j+1)/2) の位置からであり,予測誤差がしきい値TH以下になった
ら止め,動ベクトルの位置〔Vx4(i,j),Vy4(i,j)〕
を求める(ステップS79)。
〔発明の効果〕
本発明によれば,或るサイズのブロックについて動ベ
クトルの探索を行うに際し,前回行った動き補償の結果
を用いて動ベクトルが選ばれる確率の高い位置から探索
を開始することができるから,動ベクトル算出の計算量
を大幅に削減することができ,それにより装置の実時間
処理化および小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の動き補償動ベクトル探索方法に関する
原理図, 第2図は本発明の一実施例としての動き補償動ベクトル
探索方法を説明する流れ図, 第3図は各サイズのブロックの配置位置を説明する図, 第4図は探索順番表の一例を示す図, 第5図は探索方法の詳細な一例を示す流れ図, 第6図は探索範囲の一例を示す図, 第7図は本発明の動き補償動ベクトル探索方法の変更例
を示す流れ図, 第8図および第9図はブロック分割の例を説明する図, 第10図は可変ブロックサイズ予測符号化によるデータ構
造の一例を示す図,および 第11図〜第13図は可変ブロックサイズ予測符号化による
処理結果の一例を示す図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化を行うブロックのブロックサイズを
    複数種類予め定め(S1), 各ブロックサイズのブロックについて少なくとも動き補
    償予測を含む所要の予測方法で予測誤差を求め(S2), 求められた予測誤差によって符号化に適したブロックサ
    イズを動画像の各部位毎に決定して(S3)ブロック単位
    で符号化する動画像符号化方法において, 或るブロックサイズのブロックの各々について動ベクト
    ルの探索を行って各ブロック毎に動ベクトルを算出し
    (S4), 該或るブロックサイズよりも上位層または下位層のブロ
    ックサイズのブロックの動ベクトルの探索を,上位層ブ
    ロックの場合には該上位層ブロックに含まれる該或るブ
    ロックサイズの複数のブロックについて算出された複数
    の動ベクトルの平均値に応じた開始位置,下位層のブロ
    ックの場合には該下位層ブロックを含む該或るブロック
    サイズのブロックについて算出された動ベクトルに応じ
    た開始位置から探索を開始して(S5), 該検索しているブロックの予測誤差が所定値より小さい
    動ベクトルがあれば探索を打ち切る(S6)ことを特徴と
    する動き補償動ベクトル探索方法。
  2. 【請求項2】符号化を行うブロックのブロックサイズを
    複数種類予め定め(S1), 各ブロックサイズのブロックについて少なくとも動き補
    償予測を含む所要の予測方法で予測誤差を求め(S2), 求められた予測誤差によって符号化に適したブロックサ
    イズを動画像の各部位毎に決定して(S3)ブロック単位
    で符号化する動画像符号化方法において, 或るブロックサイズのブロックの各々について動ベクト
    ルの探索を行って各ブロック毎に動ベクトルを算出し
    (S4), 該或るブロックサイズよりも上位層のブロックサイズの
    ブロックの動ベクトルの探索を,該上位層ブロックに含
    まれる該或るブロックサイズの複数のブロックについて
    算出された複数の動ベクトルの平均値に応じた開始位置
    から検索を開始して(S5), 該検索しているブロックの予測誤差が所定値より小さい
    動ベクトルがあれば探索を打ち切る(S6)ことを特徴と
    する動き補償動ベクトル探索方法。
  3. 【請求項3】符号化を行うブロックのブロックサイズを
    複数種類予め定め(S1), 各ブロックサイズのブロックについて少なくとも動き補
    償予測を含む所要の予測方法で予測誤差を求め(S2), 求められた予測誤差によって符号化に適したブロックサ
    イズを動画像の各部位毎に決定して(S3)ブロック単位
    で符号化する動画像符号化方法において, 或るブロックサイズのブロックの各々について動ベクト
    ルの探索を行って各ブロック毎に動ベクトルを算出し
    (S4), 該或るブロックサイズよりも下位層のブロックサイズの
    ブロックの動ベクトルの探索を,該下位層ブロックを含
    む該或るブロックサイズのブロックについて算出された
    動ベクトルに応じた開始位置から検索を開始して(S
    5), 該探索しているブロックの予測誤差が所定値より小さい
    動ベクトルがあれば探索を打ち切る(S6)ことを特徴と
    する動き補償動ベクトル探索方法。
  4. 【請求項4】上記或るブロックサイズとして最小ブロッ
    クサイズのブロックから探索を行い,該最小ブロックよ
    りも上位層のブロックサイズのブロックについては,動
    ベクトル検索せんとするブロックに含まれる1つ小さい
    ブロックサイズの複数のブロックの動ベクトルの平均値
    を開始位置として探索を行い,所定のしきい値より小さ
    い動ベクトルがあれば探索を打ち切る,特許請求の範囲
    第1項または第2項に記載の動き補償動ベクトル探索方
    法。
  5. 【請求項5】上記或るブロックサイズとして最大ブロッ
    クサイズのブロックから探索を行い,該最大ブロックよ
    りも下位層のブロックサイズのブロックについては,動
    ベクトル検索せんとするブロックより1つ大きいブロッ
    クサイズのブロックの動ベクトルを開始位置として探索
    を行い,所定のしきい値より小さいベクトルがあれば探
    索を打ち切る,特許請求の範囲第1項または第3項に記
    載の動き補償動ベクトル探索方法。
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