JP2787782B2 - トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置 - Google Patents

トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置

Info

Publication number
JP2787782B2
JP2787782B2 JP10818390A JP10818390A JP2787782B2 JP 2787782 B2 JP2787782 B2 JP 2787782B2 JP 10818390 A JP10818390 A JP 10818390A JP 10818390 A JP10818390 A JP 10818390A JP 2787782 B2 JP2787782 B2 JP 2787782B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
backfill
segment
backfilling
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10818390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH047490A (ja
Inventor
昭 本間
敏夫 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP10818390A priority Critical patent/JP2787782B2/ja
Publication of JPH047490A publication Critical patent/JPH047490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787782B2 publication Critical patent/JP2787782B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a).産業上の利用分野 本発明は、不要になったトンネルを埋め戻す方法及び
シールド埋め戻し装置に関する。
(b).従来の技術 従来、地下の開発はそれほど進んでいなかったため、
新たなトンネルの掘削に際して別の既設のトンネルが障
害となることは殆どなかった。
(c).発明が解決しようとする問題点 しかし、最近、地下の開発が進むにつれ、新たにトン
ネルを構築すべき領域に使用されなくなった古いトンネ
ルが存在する場合が生じる。このような不要なトンネル
が存在する領域において新たなトンネルをシールド掘削
機等によって掘削する場合に、当該新たなトンネルを前
記不要なトンネルと交差等させるときには、新たなトン
ネルの掘削に先立って、古い不要なトンネルを埋め戻し
ておく必要がある。
本発明は、上記の問題点を解消すべく、不要になった
トンネルを好適に埋め戻すことが出来るトンネル埋め戻
し方法及びシールド埋め戻し装置を提供することを目的
とする。
(d).問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、外殻(2、22)により埋め戻すべき
トンネル(10)の外側を包囲し、前記外殻(2、22)の
内側において、遮断手段(3、23)により前記トンネル
(10)の未埋め戻し部分(16)と埋め戻し部分(13)と
を遮断し、前記外殻(2、22)の前方の前記トンネル
(10)の外側の地山(9)を掘削して、前記外殻(2、
22)を前進させ、前記遮断手段(3、23)を未埋め戻し
部分(16)に前進させると共に、当該遮断手段(3、2
3)の後方の埋め戻し部分(13)に埋め戻し材(15)を
充填してゆくようにして構成される。
また、本発明は、埋め戻すべきトンネル(10)よりも
大きな外殻(2、22)を有し、前記外殻(2、22)の内
側に、当該外殻(2、22)の内部の空間を遮断する遮断
手段(3、23)を設け、掘削手段(6a、26a)を、地山
(9)を前記外殻(2、22)の形状に対応した形で環状
に掘削し得る形で、前記外殻(2、22)の前方に設け、
埋め戻し材注入手段(7、27)を、埋め戻し材(15)を
前記遮断手段(3、23)の後方に注入し得る形で設けて
構成される。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素
を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の「(e).
作用」の欄についても同様である。
(e).作用 上記した構成により、トンネル(10)の外側の地山
(9)が掘削されて、外殻(2、22)、遮断手段(3、
23)が前進すると、トンネル(10)が埋め戻し材(15)
により埋め戻されて行くように作用する。
(f).実施例 以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明によるシールド埋め戻し装置の一実
施例を示す断面図、 第2図は、本発明によるシールド埋め戻し装置の別の
実施例を示す断面図、 第3図は、第2図に示すシールド埋め戻し装置のIII
矢視図、 第4図及び第5図は、第2図に示すシールド埋め戻し
装置によるトンネル埋め戻し方法を示す図である。
本発明によるシールド埋め戻し装置1は、第1図に示
すように、埋め戻すべきトンネル10の外径TOよりも大き
な内径SI1の円筒状に形成された外殻2を有しており、
外殻2には、隔壁3が、外殻2内部の空間を図中左右方
向に遮断する形で外殻2に固定して設けられている。
そして、外殻2の内側の図中左方の前端部2aには、掘
削機6のカッタ6aが、複数個、外殻2に沿った形で軸心
CTを中心にして円環状に配列設置され、外殻2の前方、
即ち図中左方に向けて設けられている。該カッタ6aに
は、駆動軸6bが外殻2と埋め戻すべきトンネル10のセグ
メント11との間隙14に挿入される形で接続されており、
該駆動軸6bには、図示しない駆動手段が接続されてい
る。
また、隔壁3には、油圧ジャッキ5が、複数個、埋め
戻すべきトンネル10のセグメント11に対応する形で軸心
CTを中心に円環状に配列設置されており、油圧ジャッキ
5にはラム5aが矢印A、B方向に突出後退自在に設けら
れている。
また、隔壁3には、埋め戻し材注入管7が、吐出口7a
を隔壁3の後方、即ち図中右方に連通させる形で、装着
されており、該埋め戻し材注入管7には、所定の埋め戻
し材15を圧送する図示しないポンプ等が接続されてい
る。
また、埋め戻すべきトンネル10は、1リングの長さが
Lのセグメント11が、地山9の土圧・水圧に対抗する形
で、軸心CT方向及び軸心CTを中心にした円周方向に、ボ
ルト接合されることにより、分割可能な形で円筒状に組
み立てられており、セグメント11の内側には、二次覆工
12が形成されている。
シールド埋め戻し装置1、埋め戻すべきトンネル10
は、以上のような構成を有するので、該シールド埋め戻
し装置1により、既設のトンネル10を埋め戻すに際して
は、まず、立坑等からトンネル10のセグメント11の外側
の地山9を、手堀り又は機械堀りによって、シールド埋
め戻し装置1の外殻2の外径に対応し得るように掘削す
る。そして、シールド埋め戻し装置1を、第1図に示す
ように、掘削されたセグメント11の外側に外殻2の前端
部2a及び掘削機6のカッタ6aを挿入する形で、トンネル
10の図中右端、即ち矢印B方向の端に設置する。
即ち、シールド埋め戻し装置1は、外殻2が、掘削機
6のカッタ6aをセグメント11の外側に配置する形で、埋
め戻すべきトンネル10のセグメント11の外側を包囲する
形で設置される。この際、隔壁3によってトンネル10が
図中左右方向に遮断される形となる。そして、隔壁3に
円環状に配列設置された各油圧ジャッキ5のラム5aを、
矢印A方向に突出させて、ラム5aと、トンネル10の最後
方、即ち図中最右方のセグメント11の後端部11aとを当
接させる。
シールド埋め戻し装置1がトンネル10に設置される
と、トンネル10のセグメント11の内側の二次覆工12を先
行して破砕撤去し、シールド埋め戻し装置1の外殻2及
び隔壁3によって地山9及び埋め戻し部分13の圧力に対
抗した形で、外殻2内部において、残りのボルト接合さ
れたセグメント11をエレクタ等により解体撤去し、更
に、シールド埋め戻し装置1の後方の埋め戻し部分13に
埋め戻し材15を圧入しつつ、その反力を利用して、カッ
タ6aによりセグメント11の外側の地山9を掘削すると共
に、シールド埋め戻し装置1を二次覆工12及びセグメン
ト11が撤去されたトンネル10の未埋め戻し部分16に前進
させて、トンネル10を埋め戻してゆく。
即ち、シールド埋め戻し装置1の前方の掘削機6のカ
ッタ6aを回転させると共に、埋め戻し材注入管7から埋
め戻し材15を、隔壁3の後方、即ち図中右方のセグメン
ト11が既に撤去された埋め戻し部分13に圧入する。する
と、隔壁3の後方の埋め戻し部分13の埋め戻し材15の圧
力により、シール埋め戻し装置1は隔壁3を介して矢印
A方向に押圧される。すると、その押圧力により、カッ
タ6aと切羽9aは所定の接触圧力(尚、当該接触圧力は後
述の油圧ジャッキ5を介してのセグメント11からの反力
により前記押圧力より低下する。)で接し、切羽9aはカ
ッタ6aにより掘削され、外殻2の形状に対応した形で、
穴9bがセグメント11の外側に円環状に形成される。
同時に、シールド埋め戻し装置1は、埋め戻し部分13
の埋め戻し材15の圧力により、外殻2がカッタ6aにより
掘削された穴9bに挿入される形で矢印A方向に前進す
る。この際、油圧ジャッキ5のラム5aを、セグメント11
を矢印A方向に押圧して埋め戻し部分13の埋め戻し材15
による押圧力に対抗する矢印B方向の反力をセグメント
11から受けつつ、所定の速度で矢印B方向に後退させ、
シールド埋め戻し装置1の矢印A方向への移動速度を所
定の速度に制御する。また、この際、円環状に配列設置
された複数の油圧ジャッキ5を独立して制御することに
より、シールド埋め戻し装置1の移動速度を制御すると
共に、シールド埋め戻し装置1の移動方向の制御も行
う。従って、埋め戻し作業を安全に行ってゆくことが出
来る。
また、同時に、シールド埋め戻し装置1の後方、即ち
矢印B方向の、トンネル10部分及びシールド埋め戻し装
置1の前進による穴9b部分から成る埋め戻し部分13に、
埋め戻し材注入管7から埋め戻し材15を圧入してゆく。
尚、シールド埋め戻し装置1は、埋め戻し部分13の埋め
戻し材15の圧力により矢印A方向へ前進するので、埋め
戻し部分13が埋め戻し材15により充填されない限りシー
ルド埋め戻し装置1は未埋め戻し部分16側に前進せず、
埋め戻し部分13は空隙を生じることなく埋め戻し材15に
より好適に充填される。
こうして、トンネル10のセグメント11の1リング分の
長さLだけシールド埋め戻し装置1が未埋め戻し部分16
に前進し、埋め戻し部分13に埋め戻し材15が充填され
て、1回分の埋め戻し作業が終了すると、各油圧ジャッ
キ5のラム5aが、第1図に示す油圧ジャッキ5Bのラム5a
Bのように、矢印B方向に後退した状態になる。そこ
で、シールド埋め戻し装置1の前進を停止させ、各油圧
ジャッキ5のラム5aに当接した最後方のセグメント11A
を、軸心CTに対して円周方向に順に選択的に解体撤去し
てゆき、撤去されたセグメント11Aに当接していた油圧
ジャッキ5のラム5aを、第1図に示す油圧ジャッキ5A
ラム5aAのように、矢印A方向へ突出させて、撤去され
たセグメント11Aの更に前方の新たに最後方になったセ
グメント11Bの後端部11aBに順に当接させてゆき、次回
分の埋め戻し作業に備える。即ち、未だ撤去されていな
いセグメント11A又は新たに最後方になったセグメント1
1Bから油圧ジャッキ5を介して埋め戻し部分13の埋め戻
し材15の圧力に対抗する反力を受けつつ、複数の油圧ジ
ャッキ5の内、一部の油圧ジャッキ5のラム5aに当接し
たセグメント11Aを選択的に撤去し(この際、当該油圧
ジャッキ5を介してセグメント11から反力を得ることは
出来ない)、当該撤去されたセグメント11Aに当接して
いた油圧ジャッキ5のラム5aを矢印A方向へ突出させ
て、撤去されたセグメント11Aの更に前方のセグメント1
1Bの後端部11aBに当接させるようにして、シールド埋め
戻し装置1を埋め戻し部分13の埋め戻し材15の圧力に対
抗させながら、最後方のセグメント11Aを撤去する。
そして、最後方のセグメント11Aが全て撤去され、各
油圧ジャッキ5のラム5aが矢印A方向へ突出して新たに
最後方になったセグメント11Bの後端部11aBに当接した
状態になると、前述のように、シールド埋め戻し装置1
の後方のトンネル10部分及びシールド埋め戻し装置1の
前進による穴9b部分からなる埋め戻し部分13に埋め戻し
材15を充填して矢印A方向への押圧力を得つつ、カッタ
6によりセグメント11の外側の地山9を掘削すると共
に、シールド埋め戻し装置1をセグメント11Aが撤去さ
れたトンネル10の未だ埋め戻されていない未埋め戻し部
分16に前進させ、更に、1リング分の長さLだけの埋め
戻し作業を行う。
こうして、シールド埋め戻し装置1によるトンネル10
の埋め戻し作業は、地山9及び埋め戻し部分13の圧力に
対抗した形で進行されるので、セグメント11の撤去作業
等を安全に行ってゆくことが出来ると共に、埋め戻し部
分13に埋め戻し材15を好適に充填してゆくことが出来
る。
上述の実施例においては、埋め戻し部分13から押圧力
を得る形で前進するシールド埋め戻し装置1について述
べたが、シールド埋め戻し装置は埋め戻すべきトンネル
10よりも大きな外殻及び当該外殻に対応する形でトンネ
ル10の外側の地山9を掘削する手段を有していればよ
く、シールド埋め戻し装置を前進させる手段等はどのよ
うに構成してもよい。
即ち、第2図に示すシールド埋め戻し装置21は、埋め
戻すべきべきトンネル10の外形TOよりも大きな内径SI2
の円筒状に形成された外殻22を有しており、外殻22の内
側には、面板23が、外殻22内部の空間を図中左右方向に
遮断する形で外殻22に対して矢印C、D方向に移動自在
に設けられている。
そして、外殻22の図中左方の前端部22aには、掘削機2
6が設けられており、掘削機26には、外殻22の外形に対
応した形で円環状に形成されたカッタ26aが、外殻2の
前方、即ち図中左方に向けて設けられている。該カッタ
26aには、駆動装置26bがカッタ26aを第3図矢印E、F
方向に回転駆動する形で接続されている。
また、外殻22の内側には、第2図に示すように、油圧
ジャッキ25が、複数個、外殻22に沿った形で軸心CTを中
心にして円環状に配列設置されており、油圧ジャッキ25
にはラム25aが、面板23を押圧し得る形で矢印CS、DS
向に突出後退自在に設けられている。
更に、面板23の図中左方には、面板支持装置28が設け
られている。即ち、面板支持装置28は、面板接続器29、
セグメント接続器30等を有しており、面板接続器29は、
埋め戻すべきトンネル10の内部を矢印C、D方向へ移動
自在な形で円筒状に形成されており、面板接続器29に
は、後端部29aが、ピン23bを介して、面板23に固着され
た接続部23と係脱自在な形で設けられている。また、セ
グメント接続器30は、ラム31aが面板接続器29の前端部2
9bに固定された油圧ジャッキ31を介して、面板接続器29
の外周面29c上を矢印CP、DP方向に移動駆動自在に設け
られている。そして、セグメント接続器30には、埋め戻
すべきトンネル10のセグメント11の内周面11aと対応す
る形で円弧状に形成された当接板32が、複数個、油圧ジ
ャッキ33を介して、軸心CTから放射方向である第3図矢
印G、H方向に突出後退自在に設けられている。
また、面板23には、埋め戻し材注入管27が、吐出口27
aを面板23の後方、即ち図中右方に連通させる形で、装
着されており、該埋め戻し材注入管27には、所定の埋め
戻し材15を圧送する図示しないポンプ等が接続されてい
る。
シール埋め戻し装置21は以上のような構成を有するの
で、該シールド埋め戻し装置21により既設のトンネル10
を埋め戻すに際しては、まず、立坑等からトンネル10の
セグメント11の外側の地山9を、手堀り又は機械堀りに
よって、シールド埋め戻し装置21の外殻22の外径に対応
し得るように堀削する。そして、シールド埋め戻し装置
21を、第2図に示すように、掘削されたセグメント11の
外側に外殻22の前端部22a及び掘削機26のカッタ26aを挿
入する形で、トンネル10の図中右端、即ち矢印D方向の
端に設置する。
即ち、シールド埋め戻し装置21は、外殻22が、掘削機
26のカッタ26aをセグメント11の外側に配置する形で、
埋め戻すべきトンネル10のセグメント11の外側を包囲す
る形で設置される。この際、面板23によってトンネル10
が図中左右方向に遮断される形となる。また、面板支持
装置28を面板23の前方、即ち図中左方のトンネル10内部
に設置する。
シールド埋め戻し装置21がトンネル10に設置される
と、以下のようにして、カッタ26aによりセグメント11
の外側の地山9を掘削すると共に外殻22を前進させ、シ
ールド埋め戻し装置21の外殻22及び面板23によって地山
9及び埋め戻し部分13の圧力に対抗した形で、外殻22内
部において、ボルト接合されたセグメント11をエレクタ
等により解体撤去し、更に、面板23をセグメント11が撤
去されたトンネル10の未埋め戻し部分16に前進させつ
つ、面板23の後方の埋め戻し部分13に埋め戻し材15を圧
入して、トンネル10を埋め戻してゆく。
まず、第2図に示すように、面板支持装置28をトンネ
ル10内部を矢印D方向へ移動させ、面板接続器29の後端
部29aをピン23bを介して面板23の接続部23aと連結す
る。そして、油圧ジャッキ33のラム33aを矢印G方向に
突出させ、当接板32をセグメント11の内周面11aに圧着
することによりセグメント接続器30をセグメント11に対
して固定する。すると、油圧ジャッキ31を介して面板接
続器29がセグメント11に対して固定され、面板接続器29
を介して面板23がセグメント11に対して固定される。次
に、掘削機26のカッタ26aを第3図矢印E(又はF)方
向に回転駆動すると共に、各油圧ジャキ25のラム25a
を、第2図に示す油圧ジャッキ25Bのように、矢印DS
向に突出させて面板23を押圧し、セグメント11に対して
固定された面板23から反力を得る形で、外殻22を介して
カッタ26aを切刃9c方向、即ち矢印C方向に押圧する。
すると、その押圧力により、カッタ26a切羽9cは所定の
接触圧力で接し、切羽9cはカッタ26aにより掘削され、
外殻22の形状に対応した形で、穴9dがセグメント11の外
側に円環状に形成される。それと同時に、外殻22は穴9d
に挿入される形で矢印C方向に前進する。
そして、トンネル10のセグメント11の1リング分の長
さLだけ外殻22が前進した状態では、油圧ジャッキ25の
ラム25aは、第4図に示すように、矢印DS方向に突出し
た状態となっており、また、セグメント11に対して固定
された面板23が外殻22の後端部22bに位置する状態とな
っている。この状態で、外殻22の前進を停止させ、油圧
ジャッキ33のラム33aを矢印H方向に後退させて、当接
板32とセグメント11との係合を解除すると共に、ピン23
bを介しての面板接続器29の後端部29aと面板23の接続部
23aとの係合を解除した後に、面板支持装置28をトンネ
ル10内部を矢印C方向へ、面板23の反対側へ移動させ
る。
面板支持装置28の移動によって、面板支持装置28と面
板23との間に作業空間が形成されると、最後方、即ち図
中最右方のセグメント11Cを、エレクタ等により軸心CT
に対して円周方向に解体撤去する。そして、解体撤去さ
れたセグメント11Cを、クレーン35等を介して、面板接
続器29の内部29dを矢印C方向へ移動させて、トンネル1
0内部から搬出する。
最後方のセグメント11Cが撤去されると、第5図に示
すように、面板支持装置28を、トンネル10内部を矢印D
方向へ移動させ、再び、面板接続器29と面板23とを、後
端部29a、ピン23b、接続部23aを介して連結する。この
際、面板支持装置28の面板接続器29とセグメント接続器
30間の油圧ジャッキ31のラム31aを矢印DP方向へ後退さ
せ、セグメント接続器30が面板接続器29の図中前方、即
ち面板23の反対側に位置する状態にしておく。
そして、第2図に示すように、油圧ジャッキ33のラム
33aを矢印G方向に突出させ、当接板32をセグメント11
の内周面11aに圧着することによりセグメント接続器30
をセグメント11に対して固定すると共に、油圧ジャッキ
31、面板接続器29を介して面板23を支持する。次に、面
板23を押圧していた各油圧ジャッキ25のラム25aを、第
2図に示す油圧ジャッキ25Aのように、矢印CS方向に後
退させて面板23と離反させる。そして、面板接続器29と
セグメント接続器30間の油圧ジャッキ31のラム31aを矢
印CP方向に突出させて、セグメント11及びセグメント接
続器30に対して面板接続器29を矢印C方向へ移動させ、
面板接続器29と連結された面板23を、セグメント11C
撤去されたトンネル10の未だ埋め戻されていない未埋め
戻し部分16に前進させる。面板23の前進と略同時に、面
板23の後方、即ち図中右方のセグメント11が既に撤去さ
れたトンネル10部分及び外殻22の前進による穴9d部分か
ら成る埋め戻し部13に、埋め戻し材注入管27から埋め戻
し材15を圧入して行く。
こうして、面板23が未埋め戻し部分16に前進し、面板
23の後方の埋め戻し部分13に埋め戻し材15が充填され
て、トンネル10のセグメント11の1リング分の長さLだ
け埋め戻し作業が終了すると、面板23は、第2図に示す
油圧ジャッキ25Aの25aAのように、各油圧ジャッキ25の
後退したラム25aの近傍まで前進した状態となる。
そして、再び、各油圧ジャッキ25のラム25aを、第2
図に示す油圧ジャッキ25Bのラム25aBのように、矢印DS
方向に突出させる。そして、前述のようにして、当接板
32、セグメント接続器30、面板接続器29を介してセグメ
ント11に対して固定された面板23から反力を得る形で、
カッタ26aによりセグメント11の外側の地山9を掘削す
ると共に、外殻22を前進させて、更に、1リング分の長
さLだけの埋め戻し作業を行う。
こうして、シールド埋め戻し装置21によるトンネル10
の埋め戻し作業は、地山9及び埋め戻し部分13の圧力に
対向した形で進行されるので、セグメント11の撤去作業
等を安全に行ってゆくことが出来ると共に、埋め戻し部
分13に埋め戻し材15を好適に充填してゆくことが出来
る。
(g).発明の効果 以上、説明したように本発明は、外殻2、22により埋
め戻すべきトンネル10の外側を包囲し、前記外殻2、22
の内側において、隔壁3、面板23等の遮断手段により前
記トンネル10の未埋め戻し部分16と埋め戻し部分13とを
遮断し、前記外殻2、22の前方の前記トンネル10の外側
の地山9を掘削して、前記外殻2、22を前進させ、前記
遮断手段3、23を未埋め戻し部分16に前進させると共
に、当該遮断手段3、23の後方の埋め戻し部分13に埋め
戻し材15を充填してゆくようにして構成したので、外殻
2、22及び遮断手段によりトンネル10の未埋め戻し部分
16におけるセグメント11等の撤去作業現場が包囲され、
地山9及び埋め戻し部分13の圧力に対抗した形で、安全
にセグメント11等の撤去作業を行うことが出来る。そし
て、トンネル10の外側の地山9を掘削することにより、
外殻2、22及び遮断手段をセグメント11等が撤去された
未埋め戻し部分16に前進させることが出来、前進した遮
断手段の後方の埋め戻し部分13に埋め戻し材15を充填す
ることにより、不要なトンネル10を好適に埋め戻すこと
が出来る。
また、本発明は、埋め戻すべきトンネル10よりも大き
な外殻2、22を有し、前記外殻2、22の内側に、当該外
殻2、22の内部の空間を遮断する隔壁3、面板23等の遮
断手段を設け、カッタ6a、26a等の掘削手段を、地山9
を前記外殻2、22の形状に対応した形で環状に掘削し得
る形で、前記外殻2、22の前方に設け、埋め戻し材注入
管7、27等の埋め戻し材注入手段を、埋め戻し材15を前
記遮断手段の後方に注入し得る形で設けて構成したの
で、外殻2、22によって埋め戻すべきトンネル10を包囲
すると共に、遮断手段によってトンネル10の未埋め戻し
部分16と埋め戻し部分13とを遮断することにより、未埋
め戻し部分16におけるセグメント11等の撤去作業現場が
包囲され、地山9及び埋め戻し部分13の圧力に対抗した
形で、安全にセグメント11等の撤去作業を行うことが出
来る。また、掘削手段によってトンネル10の外側の地山
9を掘削することにより、外殻2、22及び遮断手段をセ
グメント11等が撤去された未埋め戻し部分16に前進させ
ることが出来、また、埋め戻し材注入手段によって前進
した遮断手段の後方の埋め戻し部分13に埋め戻し材15を
充填することが出来る。従って、不要なトンネル10を埋
め戻し材15によって好適に埋め戻すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるシールド埋め戻し装置の一実施
例を示す断面図、 第2図は、本発明によるシールド埋め戻し装置の別の実
施例を示す断面図、 第3図は、第2図に示すシールド埋め戻し装置のIII矢
視図、 第4図及び第5図は、第2図に示すシールド埋め戻し装
置によるトンネル埋め戻し方法を示す図である。 1……シールド埋め戻し装置 2……外殻 3……遮断手段(隔壁) 6a……掘削手段(カッタ) 7……埋め戻し材注入手段(埋め戻し材注入管) 9……地山 10……トンネル 13……埋め戻し部分 15……埋め戻し材 16……未埋め戻し部分 21……シールド埋め戻し装置 22……外殻 23……遮断手段(面板) 26a……掘削手段(カッタ) 27……埋め戻し材注入手段(埋め戻し材注入管)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外殻により埋め戻すべきトンネルの外側を
    包囲し、 前記外殻の内側において、遮断手段により前記トンネル
    の未埋め戻し部分と埋め戻し部分とを遮断し、 前記外殻の前方の前記トンネルの外側の地山を掘削し
    て、前記外殻を前進させ、 前記遮断手段を未埋め戻し部分に前進させると共に、当
    該遮断手段の後方の埋め戻し部分に埋め戻し材を充填し
    てゆくようにして構成したトンネル埋め戻し方法。
  2. 【請求項2】埋め戻すべきトンネルよりも大きな外殻を
    有し、 前記外殻の内側に、当該外殻の内部の空間を遮断する遮
    断手段を設け、 掘削手段を、前記外殻の形状に対応した形で環状に地山
    を掘削し得る形で、前記外殻の前方に設け、 埋め戻し材注入手段を、埋め戻し材を前記遮断手段の後
    方に注入し得る形で設けて構成したシールド埋め戻し装
    置。
JP10818390A 1990-04-24 1990-04-24 トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置 Expired - Lifetime JP2787782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10818390A JP2787782B2 (ja) 1990-04-24 1990-04-24 トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10818390A JP2787782B2 (ja) 1990-04-24 1990-04-24 トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH047490A JPH047490A (ja) 1992-01-10
JP2787782B2 true JP2787782B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=14478102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10818390A Expired - Lifetime JP2787782B2 (ja) 1990-04-24 1990-04-24 トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2787782B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5960786B2 (ja) * 2014-12-18 2016-08-02 植村 誠 オープンシールド工法におけるシールド機回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH047490A (ja) 1992-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2787782B2 (ja) トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置
JP2814438B2 (ja) トンネル埋め戻し方法
JP2935467B2 (ja) トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置
JP2876339B2 (ja) シールド埋め戻し装置
JP2876338B2 (ja) シールド埋め戻し装置
JP2648051B2 (ja) トンネル先受工におけるアーチシエルの構築方法
JP2808373B2 (ja) シールド埋戻機
JP2808371B2 (ja) 既設管路の解体方法
JP2001234700A (ja) トンネル埋め戻し装置及びトンネル埋め戻し方法
JP2965986B2 (ja) シ―ルド埋め戻し装置
JP2766352B2 (ja) シールド掘進機
JPH0369438B2 (ja)
JPH07109157B2 (ja) シールド掘進機を利用する地盤改良方法
JPH0571298A (ja) トンネル埋戻工法
JP3028037B2 (ja) 地下空間の外殻構造体及びトンネル掘削装置
JP3535943B2 (ja) 埋め戻し掘進機およびそれを用いる埋め戻し工法
JPH08284583A (ja) トンネル掘進機
JP2712686B2 (ja) シールド掘進機
JP2645361B2 (ja) シールド機およびシールド工法
JPH05311995A (ja) じゃばら鋼板を用いた坑道構造物の構築方法
JPS62206198A (ja) トンネル覆工の構築方法
JP2676691B2 (ja) シールド及びシールドを用いた覆工の構築方法
JP3137743B2 (ja) 既設トンネル撤去シールド機
JPH0213698A (ja) 矩形断面トンネルの構築工法及びそれに用いるシールド掘進機
JPH0545759B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090605

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090605

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100605

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term