JP2786965B2 - 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 - Google Patents
鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板Info
- Publication number
- JP2786965B2 JP2786965B2 JP4019357A JP1935792A JP2786965B2 JP 2786965 B2 JP2786965 B2 JP 2786965B2 JP 4019357 A JP4019357 A JP 4019357A JP 1935792 A JP1935792 A JP 1935792A JP 2786965 B2 JP2786965 B2 JP 2786965B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforced concrete
- precast concrete
- wall
- precast
- concrete wall
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート壁用プ
レキャストコンクリート板に関するものである。
レキャストコンクリート板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート壁を構築する場
合は、壁筋を配筋して型枠を形成し、該型枠にコンクリ
ートを打設して構築するか、或いは外型枠をプレキャス
トコンクリート板で形成した型枠にコンクリートを打設
して構築していた。
合は、壁筋を配筋して型枠を形成し、該型枠にコンクリ
ートを打設して構築するか、或いは外型枠をプレキャス
トコンクリート板で形成した型枠にコンクリートを打設
して構築していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような鉄筋コンクリート壁は何れも型枠を形成して構築
しているため、手間がかかり型枠工等の熟練技術者の不
足している近年にあっては施工性の向上を図ることがで
きなかった。本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は型枠を必要とせずに構築できる鉄
筋コンクリート用プレキャストコンクリート板を提供す
ることである。
ような鉄筋コンクリート壁は何れも型枠を形成して構築
しているため、手間がかかり型枠工等の熟練技術者の不
足している近年にあっては施工性の向上を図ることがで
きなかった。本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は型枠を必要とせずに構築できる鉄
筋コンクリート用プレキャストコンクリート板を提供す
ることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの本発明の鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンク
リート板は、別々に形成される所定の広さの２枚のプレ
キャストコンクリート板を、所定の間隔をもって対面さ
せかつ相互にずらした状態にし、各プレキャストコンク
リート板を別々に形成する際に対面位置に複数のトラス
筋を配設して両プレキャストコンクリート板を一体的に
連結したことを特徴とする。
めの本発明の鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンク
リート板は、別々に形成される所定の広さの２枚のプレ
キャストコンクリート板を、所定の間隔をもって対面さ
せかつ相互にずらした状態にし、各プレキャストコンク
リート板を別々に形成する際に対面位置に複数のトラス
筋を配設して両プレキャストコンクリート板を一体的に
連結したことを特徴とする。
【０００５】
【作用】而して、長辺側の側端を互にずらした状態でプ
レキャストコンクリート板を連結して鉄筋コンクリート
壁用プレキャストコンクリート板を形成したことによ
り、この鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を型枠兼用とすることができるので、新たに型枠を
作らなくても鉄筋コンクリート壁を構築することができ
る。また、この鉄筋コンクリート壁用プレキャストコン
クリート板を横方向に接合して鉄筋コンクリート壁を構
築する場合、プレキャストコンクリート板の接合位置を
互にずらした位置に形成できるため、鉄筋コンクリート
壁の有効厚さを大きくとることができる。
レキャストコンクリート板を連結して鉄筋コンクリート
壁用プレキャストコンクリート板を形成したことによ
り、この鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を型枠兼用とすることができるので、新たに型枠を
作らなくても鉄筋コンクリート壁を構築することができ
る。また、この鉄筋コンクリート壁用プレキャストコン
クリート板を横方向に接合して鉄筋コンクリート壁を構
築する場合、プレキャストコンクリート板の接合位置を
互にずらした位置に形成できるため、鉄筋コンクリート
壁の有効厚さを大きくとることができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の一実施を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本発明の鉄筋コンクリート壁の横断
面図、図２は同縦断面図、図３は同斜視図、図５〜図７
は使用状態断面図である。
に説明する。図１は本発明の鉄筋コンクリート壁の横断
面図、図２は同縦断面図、図３は同斜視図、図５〜図７
は使用状態断面図である。
【０００７】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンク
リート板１は長辺側の両端部を互にずらして対向状に配
置したプレキャストコンクリート板２の間にトラス筋３
が配筋され、該トラス筋３の上端側及び下端側がこれら
二枚のプレキャストコンクリート板２に埋設されてこれ
らを連結している。
リート板１は長辺側の両端部を互にずらして対向状に配
置したプレキャストコンクリート板２の間にトラス筋３
が配筋され、該トラス筋３の上端側及び下端側がこれら
二枚のプレキャストコンクリート板２に埋設されてこれ
らを連結している。
【０００８】これらのプレキャストコンクリート板２は
両端部が互にずれた状態で連結されているため、図５に
示すように横方向に連続的に接合して鉄筋コンクリート
壁Ａを構築する場合は、その接合位置を互にずらして連
結筋４を配筋し、後打ちコンクリート５を打設するもの
である。このことにより、鉄筋コンクリート壁Ａの有効
厚さを後打ちコンクリート部ａにプレキャストコンクリ
ート部ｂの一方を加えた厚さ（ａ＋ｂ）とすることがで
きる。また、鉄筋コンクリート壁Ａの両端部、即ち柱Ｂ
との接合部にはプレキャストコンクリート板２の他端部
のみがずれた鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンク
リート板１を使用する。
両端部が互にずれた状態で連結されているため、図５に
示すように横方向に連続的に接合して鉄筋コンクリート
壁Ａを構築する場合は、その接合位置を互にずらして連
結筋４を配筋し、後打ちコンクリート５を打設するもの
である。このことにより、鉄筋コンクリート壁Ａの有効
厚さを後打ちコンクリート部ａにプレキャストコンクリ
ート部ｂの一方を加えた厚さ（ａ＋ｂ）とすることがで
きる。また、鉄筋コンクリート壁Ａの両端部、即ち柱Ｂ
との接合部にはプレキャストコンクリート板２の他端部
のみがずれた鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンク
リート板１を使用する。
【０００９】前記トラス筋３は二等辺三角形の各頂点に
配筋された一本の上端筋３ａと、二本の下端筋３ｂと、
これら上端筋及び下端筋３ａ，３ｂとの間に配筋された
波形のラチス筋３ｃとにより三角柱状に形成され、プレ
キャストコンクリート板２の長手方向にそって適宜間隔
ごとに３本配筋されている。
配筋された一本の上端筋３ａと、二本の下端筋３ｂと、
これら上端筋及び下端筋３ａ，３ｂとの間に配筋された
波形のラチス筋３ｃとにより三角柱状に形成され、プレ
キャストコンクリート板２の長手方向にそって適宜間隔
ごとに３本配筋されている。
【００１０】また、このトラス筋３は前記のように三角
柱状のものに限らず、図４のに示すように平行配置し
た１本の上端筋３ａと下端筋３ｂとを波形３ｃのラチス
筋で連結して形成したものであってもよい。
柱状のものに限らず、図４のに示すように平行配置し
た１本の上端筋３ａと下端筋３ｂとを波形３ｃのラチス
筋で連結して形成したものであってもよい。
【００１１】図６は鉄筋コンクリート壁用プレキャスト
コンクリート板１を使用して鉄筋コンクリート壁Ａの角
部を構築する場合であり、接合部には双方から突出した
連結筋４を互に重ね合わせるように配筋して構築するも
のである。
コンクリート板１を使用して鉄筋コンクリート壁Ａの角
部を構築する場合であり、接合部には双方から突出した
連結筋４を互に重ね合わせるように配筋して構築するも
のである。
【００１２】図７は鉄筋コンクリート壁ＡをＴ字状に構
築する場合であり、外壁６をプレキャストコンクリート
板２の両端が互にずれた鉄筋コンクリート壁用プレキャ
ストコンクリート板１で構築すると共に、間仕切壁７を
プレキャストコンクリート板２の他端部のみがずれた鉄
筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板１で構
築し、その接合部には連結筋４をＴ字状に配筋する。
築する場合であり、外壁６をプレキャストコンクリート
板２の両端が互にずれた鉄筋コンクリート壁用プレキャ
ストコンクリート板１で構築すると共に、間仕切壁７を
プレキャストコンクリート板２の他端部のみがずれた鉄
筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板１で構
築し、その接合部には連結筋４をＴ字状に配筋する。
【００１３】次に、この鉄筋コンクリート壁用プレキャ
ストコンクリート板１の製造方法及びその使用ついて説
明する。先ず初めに、型枠に縦筋及び横筋を格子状に配
筋し、これら縦横筋上にトラス筋３を長手方向にそって
適宜間隔ごとに配筋してコンクリートを打設することに
より、トラス筋３が逆Ｖ字状に突設されたプレキャスト
コンクリート板２が形成される。
ストコンクリート板１の製造方法及びその使用ついて説
明する。先ず初めに、型枠に縦筋及び横筋を格子状に配
筋し、これら縦横筋上にトラス筋３を長手方向にそって
適宜間隔ごとに配筋してコンクリートを打設することに
より、トラス筋３が逆Ｖ字状に突設されたプレキャスト
コンクリート板２が形成される。
【００１４】次に、このプレキャストコンクリート板２
を、他方のプレキャストコンクリート板２の鉄筋が配筋
された型枠内に、トラス鉄筋３の上端筋３ａを下側に
し、かつ長辺側の両端部をずらした状態で重ね合わせ
る。そして前記型枠内にコンクリートを打設することに
よりプレキャストコンクリート板２が互にずれた鉄筋コ
ンクリート壁用プレキャストコンクリート板１が形成さ
れる。
を、他方のプレキャストコンクリート板２の鉄筋が配筋
された型枠内に、トラス鉄筋３の上端筋３ａを下側に
し、かつ長辺側の両端部をずらした状態で重ね合わせ
る。そして前記型枠内にコンクリートを打設することに
よりプレキャストコンクリート板２が互にずれた鉄筋コ
ンクリート壁用プレキャストコンクリート板１が形成さ
れる。
【００１５】そして、この鉄筋コンクリート壁用プレキ
ャストコンクリート板１を各柱Ｂ間に連続的に建て込ん
で、プレキャストコンクリート板２の間に後打ちコンク
リート５を打設して鉄筋コンクリート壁Ａを構築する。
ャストコンクリート板１を各柱Ｂ間に連続的に建て込ん
で、プレキャストコンクリート板２の間に後打ちコンク
リート５を打設して鉄筋コンクリート壁Ａを構築する。
【００１６】
【発明の効果】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコン
クリート板を型枠兼用とすることにより、新たな型枠を
作ることなく鉄筋コンクリート壁を構築することができ
るので、施工性及び経済性の向上を図ることができる。
クリート板を型枠兼用とすることにより、新たな型枠を
作ることなく鉄筋コンクリート壁を構築することができ
るので、施工性及び経済性の向上を図ることができる。
【００１７】別々に形成される所定の広さの２枚のプレ
キャストコンクリート板を、所定の間隔をもって対面さ
せかつ相互にずらした状態にし、各プレキャストコンク
リート板を別々に形成する際に対面位置に複数のトラス
筋を配設して両プレキャストコンクリート板を一体的に
連結したことにより、これらを横方向に連結して鉄筋コ
ンクリート壁を構築する場合に、その接合位置を互いに
ずらした位置に配置できるので、鉄筋コンクリート壁の
有効厚さを大きくとることができる。また別々に形成さ
れる所定の広さの２枚のプレキャストコンクリート板
を、所定の間隔をもって対面させかつ相互にずらした状
態にして鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を形成したことにより、例えば柱との接合部におけ
る壁や間仕切壁の端部等にも使用することができる。
キャストコンクリート板を、所定の間隔をもって対面さ
せかつ相互にずらした状態にし、各プレキャストコンク
リート板を別々に形成する際に対面位置に複数のトラス
筋を配設して両プレキャストコンクリート板を一体的に
連結したことにより、これらを横方向に連結して鉄筋コ
ンクリート壁を構築する場合に、その接合位置を互いに
ずらした位置に配置できるので、鉄筋コンクリート壁の
有効厚さを大きくとることができる。また別々に形成さ
れる所定の広さの２枚のプレキャストコンクリート板
を、所定の間隔をもって対面させかつ相互にずらした状
態にして鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を形成したことにより、例えば柱との接合部におけ
る壁や間仕切壁の端部等にも使用することができる。
【図１】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板の横断面図である。
ト板の横断面図である。
【図２】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板の縦断面図である。
ト板の縦断面図である。
【図３】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板の斜視図である。
ト板の斜視図である。
【図４】トラス筋の斜視図である。
【図５】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板の使用状態断面図である。
ト板の使用状態断面図である。
【図６】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を用いた鉄筋コンクリート壁における角部の断面図
である。
ト板を用いた鉄筋コンクリート壁における角部の断面図
である。
【図７】鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリー
ト板を用いたＴ字状の鉄筋コンクリート壁の断面図であ
る。
ト板を用いたＴ字状の鉄筋コンクリート壁の断面図であ
る。
Ａ 鉄筋コンクリート壁 Ｂ 柱 １ 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 ２ プレキャストコンクリート板 ３ トラス筋
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 2/86 ６１１Ｍ
Claims (1)
- 【請求項１】 別々に形成される所定の広さの２枚のプ
レキャストコンクリート板を、所定の間隔をもって対面
させかつ相互にずらした状態にし、各プレキャストコン
クリート板を別々に形成する際に対面位置に複数のトラ
ス筋を配設して両プレキャストコンクリート板を一体的
に連結したことを特徴とする鉄筋コンクリート壁用プレ
キャストコンクリート板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4019357A JP2786965B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4019357A JP2786965B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05187081A JPH05187081A (ja) | 1993-07-27 |
| JP2786965B2 true JP2786965B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=11997126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4019357A Expired - Lifetime JP2786965B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2786965B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100370587B1 (ko) * | 2000-08-26 | 2003-02-05 | 주식회사 청운 피 엠 | 크럭스 구조용 복합 와이어 패널 및 그 제조방법 |
| CN103628594B (zh) * | 2013-12-16 | 2016-05-11 | 长沙远大住宅工业集团有限公司 | 预制夹心叠合剪力墙连续钢筋等同现浇剪力墙结构 |
| CN104878860A (zh) * | 2015-05-05 | 2015-09-02 | 合肥工业大学 | 自保温叠合板混凝土剪力墙 |
| CN107938891B (zh) * | 2017-12-12 | 2024-03-12 | 长沙远大住宅工业集团股份有限公司 | 叠合墙体结构及其制作方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6134539A (ja) * | 1984-07-26 | 1986-02-18 | Kuraray Co Ltd | 感光性組成物 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4019357A patent/JP2786965B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05187081A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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