JP2786912B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2786912B2
JP2786912B2 JP1313051A JP31305189A JP2786912B2 JP 2786912 B2 JP2786912 B2 JP 2786912B2 JP 1313051 A JP1313051 A JP 1313051A JP 31305189 A JP31305189 A JP 31305189A JP 2786912 B2 JP2786912 B2 JP 2786912B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、光沢、記録走行性、保存性に優れ、記録濃
度が高く、しかも、印刷適性の良い感熱記憶体に関する
ものである。
「従来の技術」 従来、感熱ヘッドの熱エネルギーにより発色可能な感
熱記録体は良く知られている。かかる感熱記録体は比較
的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつその保
守も比較的容易であるためファクシミリや各種計算機等
の記録媒体としてのみならず感熱ラベル等巾広い分野に
おいて使用されている。しかし、耐指紋性、耐溶剤性に
難があり、例えば記録層に人の皮脂あるいは溶剤が接触
すると記録濃度の低下を来したり、地肌カブリと称する
不要な発色を生ずる欠点がある。
このような欠点を解消する方法として、感熱記録層上
に、フィルム形成能を有し、かつ耐薬品性のある樹脂の
水性エマルジョンを塗布する方法(特開昭54−128347
号)、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合物を
塗布する方法(実開昭56−125354号)等が提案されてい
る。しかし、改良に伴い新たな欠点が付随し、また必ず
しも満足すべき結果が得られていないのが現状である。
例えば、感熱記録層上に水性樹脂コーティングを施す
場合には、高温乾燥に伴う記録層の発色を避けるため乾
燥温度を制限する必要があり、必然的に樹脂層の硬化が
不充分となり、記録時に記録ヘッドと樹脂層とが粘着す
る現象などが発生する。そのため、顔料、潤滑剤、硬化
剤などを添加することにより記録走行性の向上を計って
きた。
一方、近年写真調の高品位な画像を提供するビデオプ
リンター等の各種プリンターが使用されるようになり、
プリントアウトのための感熱記録体についても、より優
れた記録濃度や諧調性が要求されている。そのため支持
体としてプラスチックフィルムや合成紙や高平滑の塗工
紙を用いた諧調性表現に優れた感熱記録体の開発が進め
られているが、このような感熱記録体においても記録像
の保存性を改良するために、記録層上に水性樹脂等の上
塗り層を設ける試みが試されている。しかし、水性樹脂
より成る上塗り層を設けた記録体を、特に高湿度条件下
で感熱プリンターにより記録すると、上塗り層が記録ヘ
ッドや紙送りガイドに粘着する傾向がみられ、紙づまり
を起こしたり、また従来の上塗り層では記録濃度自体も
必ずしも満足すべき状況ではない。
更に、従来の水性樹脂コーティングによるオーバーコ
ート層では、油や塩化ビニルフィルムに含まれる可塑剤
に対する耐性が必ずしも充分では無い。
また最近、感熱記録紙に、凸版、グラビヤ、オフセッ
トなどの方式により印刷を施すことが盛んになってお
り、印刷適性にも優れた性能を要求されている。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、上記の如き難点が解消され、極めて優れた
記録走行性及び保存性を有し、記録濃度が高く、しかも
印刷適性にも優れた感熱記録体を提供するものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、支持体上に少なくとも発色剤及び該発色剤
を熱時発色せしめる呈色剤を含有する感熱記録層、及び
オーバーコート層を設けた感熱記録体において、該オー
バーコート層中に分子内にケイ素原子を含む変性ポリビ
ニルアルコール、及び該変性ポリビニルアルコール1重
量部に対して水酸化アルミニウムを0.17〜2重量部含有
せしめたことを特徴とする感熱記録体である。
「作用」 本発明において感熱記録層に含有される材料について
は特に限定されるものではなく、感熱ヘッドからの熱エ
ネルギーにより呈色反応を起こすような組み合わせなら
何れも使用可能であり、例えば無色ないし淡色の塩基性
染料と無機ないし有機の酸性物質との組み合わせ、ステ
アリン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食子酸のよう
なフェノール類との組み合わせや、ジアゾニウム化合
物、カプラー化合物および熱溶融時に塩基性雰囲気を呈
する化合物の組み合わせ等が例示される。
しかし、記録層上に設けられる本発明の特定のオーバ
ーコート層は、特に塩基性染料と酸性物質との組み合わ
せに適用すると、記録特性の極めて優れた感熱記録体が
得られるため、とりわけ好ましい。かかる無色ないし淡
色の塩基性染料としては各種のものが公知であり、例え
ば下記が例示される。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−
ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド3,3−ビス(2−フェニルイン
ドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロ
ール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等のト
リアリルメタン系染料、4,4′−ビス−ジメチルアミノ
ベンズヒドリルベンジルエーテル、N−ハロフェニル−
ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイ
ルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコ
メチレンブルー等のチアジン系染料、3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベ
ンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト
(6′−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル
−スピロ−ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミ
ン−B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロア
ニリノ)ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)
ラクタム等のラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7
−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メト
キシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−
N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−N−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエ
チルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7
−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ
−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N
−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフ
ェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等。
また塩基性無色染料と接触して呈色する無機ないし有
機の酸性物質も各種のものが公知であり、例えば、活性
白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイト、コ
ロイダルシリカ、珪酸アルミニウム等の無機酸性物質、
4−tert−ブチルフェノール、4−ヒドロキシジフェノ
キシド、α−ナフトール、β−ナフトール、4−ヒドロ
キシアセトフェノール、4−tert−オクチルカテコー
ル、2,2′−ジヒドロキシジフェノール、2,2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−tert−イソブチルフェノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4′−sec−ブチリデンジフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノール(ビスフェノールA)、2,2′−メチレ
ンビス(4−クロルフェノール)、ハイドロキノン、4,
4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4−ヒドロキ
シ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジ
メチル、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ノボラッ
ク型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノール
性化合物、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリ
クロル安息香酸、テレフタル酸、3−sec−ブチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−
tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3
−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5
−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジ
メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベ
ンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸、およびこれら
フェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マ
ンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸
性物質等が例示される。
本発明の感熱記録体において、記録層中の発色剤と呈
色剤の使用比率は用いられる発色剤、呈色剤の種類に応
じて適宜選択されるもので、特に限定するものではない
が、例えば塩基性無色染料と酸性物質を用いる場合に
は、一般に塩基性無色染料1重量部に対して1〜50重量
部、好ましくは1〜10重量部程度の酸性物質が使用され
る。
これらの物質を含む塗布液の調製には、一般に水を分
散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドグライ
ンダー等の撹拌・粉砕機により発色剤と呈色剤とを一緒
に又は別々に分散し、塗液として調製される。
かかる塗液中には、接着剤としてデンプン類、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレ
イン酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アク
リル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマ
ルジョン等が全固形分の10〜40重量%、好ましくは15〜
30重量%程度用いられる。
さらに、塗液中には各種の助剤を添加することがで
き、例えば、ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム、
ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラウリルア
ルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギン酸塩、
脂肪酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系、トリアゾ
ール系等の紫外線吸収剤、その他消泡剤、螢光染料、着
色染料等が挙げられる。
また必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラ
フィンワックス、エステルワックス等の滑剤、カオリ
ン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸
化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の
無機顔料、及びステアリン酸アミド、ステアリン酸メチ
レンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、抹香オレイン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、1,2−
ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフ
ェノキシ)エタン等の増感剤を添加することもできる。
本発明の感熱記録体では支持体として紙、プラスチッ
クフィルム、合成紙等が使用される。記録層の塗布方法
は特に限定されるものではなく、従来から周知慣用の技
術に従って形成することができ、例えばバーコーティン
グ、エアーナイフコーティング、ロッドブレードコーテ
ィング、ピュアーブレードコーティング、ショートドゥ
エルコーティング等により塗液を塗布・乾燥する方法等
によって形成される。なお、支持体としてプラスチック
フィルムを使用する場合には、表面にコロナ放電、電子
線照射等の処理を施すことによって、塗布効率を高める
こともできる。また塗液の塗布量についても特に限定さ
れるものではないが、通常乾燥重量で2〜12g/m2、好ま
しくは3〜10g/m2程度の範囲である。
本発明の感熱記録体では、かくして得られた感熱記録
層上に、特定のオーバーコート層を設けるものであり、
水溶性樹脂としてケイ素原子を含む変性ポリビニルアル
コール、無機顔料として水酸化アルミニウムを選択的に
使用するところに重大な特徴を有するものである。
従来、ケイ素原子を含む変性ポリビニルアルコールを
使用したオーバーコート層が、耐油性や耐可塑剤性等に
優れた性能を示すことは知られている(特開昭58−1931
89号)。
しかし、本発明者の検討結果によれば、ケイ素原子を
含む変性ポリビニルアルコールとカオリン、クレー、タ
ルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻
土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の一般の無機顔料
を組み合わせたオーバーコート層では、保存性、白色
度、走行性、さらにはオフ輪、凸版、グラビヤなどの印
刷適性の全てに優れた感熱記録紙が得られなかった。と
ころが、水酸化アルミニウムを無機顔料として選択的に
組み合わせると、耐水性、耐溶剤性、耐可塑剤性に優れ
るのみならず、白色度、不透明度、平滑性、光沢度、さ
らには印刷適性にも優れた高性能の感熱記録体が得られ
ることを見出したものである。
本発明で使用するケイ素原子を含む変性ポリビニルア
ルコールは、分子内にケイ素原子を含有するものであれ
ば特に限定するものではなく、通常分子内に含有される
ケイ素原子がアルコキシル基、アシロキシル基あるいは
加水分解により得られる水酸基またはそのアルカリ金属
塩等の反応性置換基を有しているものを使用するのが望
ましい。
また、水酸化アルミニウムは、ボーキサイトを原料と
して、バイヤー法で製造される微粒水酸化アルミニウム
(化学式Al2O3・3H2OまたはAl(OH))が用いられ
る。
本発明の感熱記録体におけるケイ素原子を含む変性ポ
リビニルアルコールと水酸化アルミニウムとの配合比率
については、特に限定するものではないが、ケイ素原子
を含む変性ポリビニルアルコール1重量部に対して水酸
化アルミニウムが0.05〜10重量部、好ましくは0.2〜2
重量部の範囲となるように調整するのが望ましい。
本発明の感熱記録体においては、オーバーコート層中
に本発明の効果を阻害しない範囲で、各種の水溶性樹脂
を併用することもできる。かかる水溶性樹脂としては、
例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
のセルロース誘導体、カゼイン、アラビヤゴム、酸化澱
粉、エーテル化澱粉、ジアルデヒド澱粉、エステル化澱
粉等の澱粉類、完全ケン化または部分ケン化ポリビニル
アルコール、各種の官能基で変性されたポリビニルアル
コール、具体的にはアセトアセチル変性ポリビニルアル
コール、カルボキシル変性ポリビニルアルコール、スル
フォン酸変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポ
リビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコー
ル、アミド変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性
ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、オーバーコート層の耐水化及び耐可塑剤性をよ
り一層高めるためにオーバーコート層を形成する塗料中
に硬化剤を添加してもよい。かかる硬化剤としては、グ
リオキザール、メチロールメラミン、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二鉄、塩化
マグネシウム、ホウ酸、ミョウバン、塩化アンモニウム
等が挙げられる。
オーバーコート層を形成するための塗液は、一般に水
性系塗液として調製され、必要に応じてミキサー、アト
ライター、ボールミル、ロールミル等の混合・撹拌機に
よって十分混合分散された後、各種公知の塗布装置によ
り感熱記録層上に塗布・乾燥される。塗布後、紫外線や
電子線を照射して乾燥することもできる。
かかる塗液中には、必要に応じてステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アミド、ポリエ
チレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、
エステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルフォコハク
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、
アルギン酸塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ベンゾフ
ェノン系、トリゾール系等の紫外線吸収剤、消泡剤、螢
光染料、着色染料等の各種助剤を適宜添加することもで
きる。
オーバーコート層を形成する塗液の塗布量は、特に限
定されるものではないが、0.1g/m2未満では本発明の所
望の効果を充分に得ることができず、また、20g/m2を超
すと感熱記録体の記録感度を著しく低下させる恐れがあ
るため、一般には乾燥重量で0.1〜20g/m2、好ましくは
0.5〜10g/m2程度の範囲で調節される。
また、必要に応じて感熱記録層塗工後やオーバーコー
ト層塗工後にスーパーキャレンダー処理を施し、画質、
画像濃度を一層向上させることもできる。
また、支持体として原紙を使用する場合、接着剤と白
色顔料からなる下塗り層を設け、この上に感熱記録層及
びオーバーコート層を設け記録濃度、感度、保存性を高
めることもできる。そして特に、裏面からの油、可塑剤
等の影響をなくすため接着剤と白色顔料からなるバック
バリヤー層を記録体の裏面に設け保存性を高めることも
できる。これらの下塗り層、バックバリヤー層に用いる
接着剤としては前記の感熱層に用いるものが使用でき
る。また、白色顔料としては前記のオーバーコート層中
に含有できるものが使用できる。
また、記録体裏面に粘着剤処理を施し、粘着ラベルに
加工する等、感熱記録体製造分野における各種の公知技
術が必要に応じて付加し得るものである。
「実施例」 以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。又、特に断
らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部および重
量%を示す。
実施例1 A液調製 3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6
−メチル−7−フェニルアミノフルオラン 10部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 30部 この組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が3μ
mとなるまで粉砕した。
B液調製 4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 20部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 55部 この組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が3μ
mとなるまで粉砕した。
記録層の形成 A液45部、B液80部、20%酸化澱粉水溶液50部、水10
部を混合、撹拌し塗液とした。得られた塗液を合成紙
(商品名:FPG−80、王子油化社製)に、乾燥後の塗布量
が6g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録体を得た。
オーバーコート層の形成 得られた感熱記録体上に、下記組成よりなる塗液を乾
燥後の塗布量が3g/m2となるように塗布、乾燥し、更に
スーパーキャレンダーで平滑化処理してオーバーコート
層を有する感熱記録体を得た。
ケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R−2105,
クラレ社製)の12%水溶液 100 部 水酸化アルミニウム(商品名:HAL−42、昭和軽金属社
製) 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 実施例2 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R−2105、
クラレ社製)の12%水溶液 100 部 水酸化アルミニウム(商品名:HAL−42、昭和軽金属社
製) 2 部 ステアリン酸亜鉛(商品名:ハイドリンZ−7、中京
油脂社製)の30%分散液 1 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 比較例1 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社
製)の12%水溶液 100 部 水酸化アルミニウム(商品名:HAL−42、昭和軽金属社
製) 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 比較例2 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R2105、ク
ラレ社製)の12%水溶液 100 部 カオリン 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 比較例3 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R−2105、
クラレ社製)の12%水溶液 100 部 酸化珪素 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 比較例4 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R−2105、
クラレ社製)の12%水溶液 100 部 軽質炭酸カルシウム 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 比較例5 オーバーコート層として、下記組成よりなる塗液を塗
布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社
製)の12%水溶液 100 部 カオリン 6 部 グリオキザールの40%水溶液 0.3部 湿潤剤 0.1部 かくして得られた7種類の感熱記録体を用い、PANAFA
X UFP5Eによって画像記録を得、以下の評価を行いその
結果を表1に示した。
(1) 走行性(スティッキング特性) PANAFAX UF−5Eで記録した時の走行性及び記録時の騒
音で評価した。
(2) 記録濃度 得られた記録像の濃度をマクベス濃度計(マクベス社
製、RD−100R型)にて測定した。
(3) 白色度 ハンター白色度計で測定した。
(4)印刷適性 U.V.インキ印加し、その表面をHBの鉛筆で筆記し接着
性を評価した。
(5) 耐油保存性 記録像上に、サラダオイルを滴下し室内に1日放置し
てその褪色の程度を目視評価した。
(6) 耐可塑保存性 記録像上に可塑剤を含む塩化ビニルフィルムを重層さ
せ、室内に3日間放置してその褪色の程度を目視で評価
した。
尚、走行性、耐油保存性、耐可塑保存性の評価基準は
以下の通りとした。
〔評価基準〕
○:実用上問題なし △:実用上やや問題あり ×:実用上問題あり 「結果」 表1の結果から明らかなように、本発明の感熱記録体
は、記録濃度が高く、走行性、印刷適性に優れており、
しかも保存性の良い感熱記録体であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも発色剤及び該発色剤
    を熱時発色せしめる呈色剤を含有せしめる記録層、及び
    オーバーコート層を設けた感熱記録体において、該オー
    バーコート層中に分子内にケイ素原子を含む変性ポリビ
    ニルアルコール、及び該変性ポリビニルアルコール1重
    量部に対して水酸化アルミニウムを0.17〜2重量部含有
    せしめたことを特徴とする感熱記録体。
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