JP2785107B2 - 流し台 - Google Patents

流し台

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JP2785107B2
JP2785107B2 JP6244848A JP24484894A JP2785107B2 JP 2785107 B2 JP2785107 B2 JP 2785107B2 JP 6244848 A JP6244848 A JP 6244848A JP 24484894 A JP24484894 A JP 24484894A JP 2785107 B2 JP2785107 B2 JP 2785107B2
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JP
Japan
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sink
top plate
cabinet
shelf
plate
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祐一 小泉
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SANUEEBU KOGYO KK
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  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、利用者が車椅子や椅
子に座ったままでも、食器などの洗い作業や調理材料の
切断・盛り付け或は加熱調理器への搬送等の様々な作業
を体を回転させるだけで容易に行なうことができる人に
優しい流し台に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】周知のように、流し台を利用す
る作業は、食器類を洗浄したり、調理材料を洗浄し切断
したものをカゴ等に盛り付けたり、この盛り付けたもの
を加熱調理器へと運んだり、という具合に、流し台の左
右方向に沿って体を円滑に移動させて行なう作業が多
い。
【0003】しかしながら、従来の流し台は、天板やシ
ンクが平面矩形状に形成されているものが殆どであるた
め、例えば、利用者が車椅子に座った状態で上記洗い作
業や調理を行なおうとする場合、利用者が手を伸ばして
水平回転させた軌跡内で上記全ての作業を円滑に行なう
ことが難しく、このため、従来では、左右方向への移動
が難しい車椅子を操作しながら体を移動させて上記各作
業を行なう他はなく、かかる作業が非常に煩雑である、
という問題を有していた。
【0004】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、例えば、利用
者が車椅子に座った状態で上記洗い作業や調理を行なお
うとする場合、利用者が手を伸ばして水平回転させた軌
跡内で上記全ての作業を円滑に行なうことが容易な流し
台を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にあっては、ニースペースが形成されたキ
ャビネット本体と、このキャビネット本体の上部に配設
された天板と、上記ニースペースの上部に位置する天板
の開口周縁部に装着されたシンクと、上記天板の上部に
並設された複数個の吊戸棚と、流し台を構成し、上記シ
ンクの前縁部に沿う上記天板の前縁部を奥行方向に緩や
かに凹設すると共に、上記シンクは、凹設された上記天
板の前縁部に沿って平面形状が湾曲形成され、かつ、上
記各吊戸棚の前方側下部が奥行方向に傾斜させて形成す
ると共に、これら各吊戸棚を開閉する扉は、水平方向に
スライド自在に配設されており、該扉は、上記各吊戸棚
の少なくとも一つを常態において開放するように形成し
たことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基づき、こ
の発明を詳細に説明する。
【0007】図1と図2には、この実施例に係る流し台
Kが設置されたシステムキッチンが示されており、この
システムキッチンは、上記流し台Kと、この流し台Kの
シンク3の左側に配設された加熱機器Hと、この加熱機
器の真上に配設されたレンジフードFと、上記流し台K
の上部に配設された吊戸棚Tと、上記流し台Kの右手前
側に設置された大型パントリーPおよび大型冷凍冷蔵庫
Iと、から構成されている。
【0008】流し台Kは、図3と図4に示すように、ニ
ースペースN(図2参照)が形成されたキャビネット本
体1と、このキャビネット本体1の上部に配設された天
板2と、上記ニースペースNの上部に位置する天板2の
開口周縁部に装着されたシンク3と、から構成されてい
る。
【0009】キャビネット本体1は、図1と図2に示す
ように、ニースペースNの左側に配設されたレードルハ
ンガー4と、このレードルハンガー4の左側に配設され
た鍋やフライパン等を収納する鍋類収納抽斗5と、この
鍋類収納抽斗5の上部に取り付けられた加熱機器Hと、
該加熱機器Hおよび鍋類収納抽斗5の左側に配設された
ボトルラック抽斗6と、から構成されている。
【0010】レードルハンガー4は、柄杓やフライ返し
等を吊持するもので、キャビネット本体1の手前側に引
き出し自在に装着されている。
【0011】鍋類収納抽斗5は、各種サイズの鍋やフラ
イパン等を収納する大きさに形成されており、キャビネ
ット本体1の手前側に引き出し自在に装着されている。
【0012】ボトルラック抽斗6は、ペットボトルや醤
油ボトル等の瓶類を立てたまま収納できるように構成さ
れていると共に、この抽斗6の奥行側には、スプーンや
フォークまたは箸等のカトラリー用のインナートレイ1
5が着脱自在に配設されており、該ボトルラック抽斗6
もキャビネット本体1の手前側に引き出し自在に装着さ
れている。
【0013】加熱機器Hは、例えば、ハロゲンヒータ式
のグリル16と、上面に3個の電熱ヒータ17が配設さ
れて構成されており、該電熱ヒータ17の上面は、上記
天板2の上面と面一に設定されている。これは、シンク
3の左側に形成された水切り部21から食材が盛り付け
られた鍋等を滑らすだけで、該鍋等を電熱ヒータ17に
セットすることができ、或は、電熱ヒータ17で加熱調
理した鍋等を、加熱機器Hの左側に形成され、かつ、該
電熱ヒータ17の上面と面一に形成された天板2の鍋置
き部22へと容易に滑らせることができるようにするた
めであり、身障者等が車椅子に座ったままでも、加熱機
器Hを円滑、かつ、容易に利用することができるように
配慮されている。勿論、上記加熱機器Hは、上記実施例
に限定される者ではなく、公知のガス加熱器や電磁調理
器等を用いてもよい。
【0014】また、上記キャビネット本体1のニースペ
ースNの右側には、ライスストッカー7がスライド自在
に配設され、このライスストッカー7の右側には食器洗
浄機8が引き出し自在に配設されていると共に、該食器
洗浄機8の右側には、上段から順にスライドテーブル9
と小物調理具抽斗10および大物調理具抽斗11が引き
出し自在に配設されている。
【0015】ライスストッカー7は、米を上部投入口1
7から収納し、図示はしないが、所望量の米を、収納部
左側に形成された米供給口から供給できるように構成さ
れており、キャビネット本体1の手前側に引き出し自在
に装着されている。尚、このライスストッカー7の詳細
な構成は、公知のライスストッカーと同様に構成されて
いるので、その詳細な説明をここでは省略する。
【0016】食器洗浄機8は、汚れた食器類を洗浄する
もので、キャビネット本体1の手前側に引き出し自在に
装着されている。尚、この食器洗浄機8の構成も、公知
の食器洗浄機と同様であるので、その詳細な説明をここ
では省略する。
【0017】スライドテーブル9は、例えば、大型パン
トリーPや大型冷凍冷蔵庫Iから取り出した食材や食器
類を一時的に載置するために用いられるもので、キャビ
ネット本体1の手前側に引き出し自在に装着されてい
る。
【0018】小物調理具抽斗10は、例えば、栓抜や缶
切り等の小物類を収納するもので、キャビネット本体1
の手前側に引き出し自在に装着されている。
【0019】大物調理具抽斗11は、例えば、ボウルや
擂り鉢またはタッパー等、比較的嵩張る調理具を収納す
るもので、該抽斗11は、キャビネット本体1の手前側
に引き出し自在に装着されている。
【0020】さらに、上記キャビネット本体1のニース
ペースNの上部右側には、包丁や菜箸等が収納される薄
形の抽斗12が引き出し自在に配設されていると共に、
上記ニースペースNの奥行側を形成する背部13には、
足元温風機14が配設されている。
【0021】抽斗12は、包丁や菜箸等が整理された状
態で収納できるように、各収納部が画成されて形成され
ており、該抽斗12の鏡板12aは、後記する天板2の
前縁部2aの湾曲率と同じ曲率で緩やかに湾曲形成され
ていると共に、この抽斗12は、キャビネット本体1の
手前側に引き出し自在に装着されている。
【0022】足元温風機14は、ニースペースNが形成
されたキャビネット本体1の奥行側背部13の下部に配
設されており、上記キャビネット本体1のニースペース
Nの上部に配設された幕板19に配設された操作スイッ
チSWによりオン・オフ制御される。
【0023】尚、上記キャビネット本体1に配設された
各抽斗5,6,10,11,12およびスライドテーブ
ル9の鏡板とレードルハンガー4,ライスストッカー
7,食器洗浄機8の扉は、同一の材質で形成されている
と共に、汚れがふき取り易いようにフッ素表面加工処理
が施されている。
【0024】また、この実施例において、上記各抽斗
5,6,10,11,12およびレードルハンガー4,
ライスストッカー7,食器洗浄機8,スライドテーブル
9を機本体1の手前側に引き出し自在に構成し、ヒンジ
による回転開閉方式とは異なり、腕の前後操作だけで引
き出しまたは収納作業を行なうことができ、利用者が車
椅子に座ったままままでも、上記各抽斗物品の取り出し
や収納を容易に行なうことができるように構成されてい
る。
【0025】このように構成されてなる上記キャビネッ
ト本体1の上部には、前記天板2が配設されている。
【0026】この天板2は、人造大理石等で平面形状が
略長方形に形成され、シンク3の左側に形成された水切
り部21と加熱機器Hが取り付けられる開口部23の左
側に形成された鍋置き部22は、天板2の凹部に金属片
を嵌合し接合して形成されている。尚、符号24は、シ
ンク3の右側に形成された平滑な面を、符号26は、バ
ックガード部である。
【0027】上記開口部20は、平面形状が緩やかな湾
曲状に形成されていると共に、この開口部20の前縁部
25は、奥行方向に緩やかに凹設されて形成されてい
る。
【0028】また、上記水切り部21は、上記開口部2
0の湾曲率に対応させてその凹凸が緩やかに湾曲され、
かつ、右上がりに形成されている。
【0029】これに対して、上記鍋置き部22は、その
凹凸が水平方向に整然と並設されて形成されている。
【0030】また、上記天板2の左右側に配設されたキ
ャビネット本体1の前面上部には、それぞれ手摺バー2
7,28が配設されている。
【0031】このように構成された上記開口部20に
は、上記シンク3が液密状に配設される。
【0032】このシンク3は、図3に示すように、外形
平面形状が上記開口部20の湾曲率と同一の湾曲率を有
して形成されており、奥行寸法が長い大シンク部30
と、この大シンク部30よりも奥行寸法が短い小シンク
部31と、この小シンク部31の右側に形成され、か
つ、該小シンク部31の奥行寸法と同じ奥行寸法を有し
てやや浅く凹設され、かつ、凹凸状の底面部を有するテ
ーブルシンク部32と、これら大シンク部30と小シン
ク部31及びテーブルシンク部32の周縁部に1段落と
し込まれて形成されたレール部33と、上記小シンク部
31およびテーブルシンク部32の奥行側に形成された
器具取付部34と、から構成されている。
【0033】大シンク部30は、中華ナベなどの大型の
調理具が洗える容量を有して形成されており、その底部
には、例えば、蓋等が着脱自在に嵌装される排水口31
aが開設され、該排水口31aには排水管(図示せず)
が連通接続されている。
【0034】また、この大シンク部30の上部には、図
3に示すように、大まな板40が着脱自在に嵌装され
る。
【0035】この大まな板40は、食材を切ったり、切
った食材を皿や鍋等に盛り付ける場合に用いられるもの
で、奥行部が幅広で手前側が幅狭の平面形状が略台形状
に形成され、かつ、四隅が面取りされて形成されている
と共に、その上部には、水切りや手掛かりとして作用す
る長穴41が開設され、かつ、上記レール部33に嵌装
される上下各辺部には、水切りや不要食材を大シンク部
30へと落とすための切欠42,43が形成されてい
る。
【0036】小シンク部31は、食器類や小物類等を洗
浄できる容量を有して形成されており、また、上記テー
ブルシンク部32は、水切りや料理の下ごしらえができ
るように、やや浅く凹設され、かつ、凹凸状の底面部を
有して小シンク部31に向かって下がり勾配で形成され
ている。
【0037】このように構成された小シンク部31およ
びテーブルシンク部32の周縁部を構成する上記レール
部33には、図3に示すように、小まな板45が着脱自
在、かつ、シンク左右方向にスライド自在に装着され
る。
【0038】この小まな板45は、例えば、テーブルシ
ンク部32で洗った野菜を水切りした後にカットすると
きに用いられるもので、奥行部が幅広で手前側が幅狭の
平面形状が略台形状に形成され、かつ、四隅が面取りさ
れて形成されていると共に、上記大まな板40と相似形
に形成されており、その上部には、水切りや手掛かりと
して作用する長穴46が開設され、かつ、上記レール部
33に嵌装される上下各辺部には、水切りや不要食材を
小シンク部31へと落とすための切欠47,48が形成
されている。
【0039】上記器具取付部34には、図2に示すよう
に、湯水混合水栓35やアルカリイオン整水器用水栓3
6が取り付けられる小孔37,38が形成されていると
共に、洗剤やスポンジ等が収納自在なシンクポケット3
9が形成されている。
【0040】湯水混合水栓35は、センサー(図示せ
ず)を手でタッチ等することで給水や給水停止を自動的
に行なうことができるように構成されている。
【0041】アルカリイオン整水器用水栓36は、アル
カリイオン水を調理などに使用するときに作動させるも
ので、これもセンサー(図示せず)により自動的に供給
できるように構成されている。
【0042】それ故、この実施例に係る流し台Kにあっ
ては、天板2の前縁部25およびシンク3が、奥行方向
に緩やかに凹設されているので、例えば、車椅子に座っ
た状態で上記流し台Kと向かい合った場合には、左右側
に配設されたキャビネット本体1の前面部よりも奥行方
向に入った位置まで入り込むことができ、その結果、洗
い作業や調理を行なおうとする場合、利用者が手を伸ば
して水平回転させた軌跡内で、例えば、大シンク部30
で中華ナベ等の洗浄を行なったり、小シンク部31で食
器類や食材を洗浄したりテーブルシンク32で洗った食
器類や食材の水切りまたは下ごしらえを行ない、さらに
は、大まな板40や小まな板45を用いて食材の切断や
盛り付け等を、車椅子を操作することなく腕を回転させ
る範囲内で円滑に行なうことができる。
【0043】レンジフードFは、上記電熱ヒータ17の
真上に配設されており、フッ素塗装が施されていると共
に、熱をセンサーが感知して、ファンが自動的に作動し
或は停止するように構成されている。
【0044】吊戸棚Tは、この実施例では、図1と図2
に示すように、3個の棚キャビネット50,60,70
が、上記レンジフードFの右側から前記キャビネット本
体1の右側端までの幅寸法となるように組み立てられた
状態で、上記天板2の上方に取り付けられている。
【0045】棚キャビネット50は、図5乃至図7に示
すように、正面形状が縦長に形成されており、その下部
51が奥行方向に傾斜して形成されていると共に、前方
部が開放されて形成されている。
【0046】また、この棚キャビネット50には、棚板
52が止着位置調整自在に配設されており、該棚板52
の下方には、中底板53が配設されており、該中底板5
3の下部には、該中底板53よりも奥行寸法が短い棚板
54が止着位置調整自在に配設されている。尚、図中符
号55は、当該棚キャビネット50の天板を、56は背
板を、57,58は両側板を、59は底板を示してお
り、該底板59は、最下段に配設される上記棚板54よ
りも奥行寸法が短く、かつ、断面形状が略逆L字状に形
成されている。
【0047】一方、同じ構成からなる前記棚キャビネッ
ト60,70は、図5と図6および図8に示すように、
上記棚キャビネット50と同じ高さ寸法と奥行寸法を有
して構成されていると共に、その幅寸法は、上記棚キャ
ビネット50の幅寸法の略2倍の幅寸法を有して構成さ
れ、かつ、その下部61,71が奥行方向に傾斜して形
成されていると共に、前方部が開放されて形成されてい
る。
【0048】そして、これら各棚キャビネット60,7
0のほぼ中間の高さ位置、即ち、上記棚キャビネット5
0の中底板53の配設位置と同じ高さ位置には、底板6
2,72が配設されており、この底板62,72の下面
には、流し台Kの前方に利用者が近付いたときにこれを
自動的に検知して照明を点灯させ、かつ、利用者が流し
台Kから離れたときに上記照明を自動的に消灯させるセ
ンサー付き薄型照明ユニット63,73が夫々配設され
ている。
【0049】また、上記前面部が前記棚キャビネット5
0の下部51と同じ傾斜角度で傾斜して形成されている
棚キャビネット60,70の上記薄型照明ユニット6
3,73より下方には、水切り棚64,74が夫々着脱
自在に架設されており、かつ、上記棚キャビネット6
0,70の最下部は、開放されて形成されており、水切
り棚64,74に載置された鍋や食器類から滴下する水
滴が、該棚キャビネット60,70の真下に配設された
シンク3や天板2に直接落下するように構成されてい
る。
【0050】尚、図中符号65,75は天板を、66,
76は背板を、67,77および68,78は両側板
を、69,79は天板65,75と上記底板62,72
の前方中央部に配設された補強中仕切り板を示してお
り、上記背板66,76の下端部には、断面略逆L字状
に形成されたレール取付け板材66A,76Aが夫々配
設されている。
【0051】このように下部51,61,71が奥行方
向に傾斜して形成された吊戸棚Tの前面開口部は、スラ
イド装置80によって左右方向にスライド自在に保持さ
れたスライド扉81(この実施例では3枚)によって開
閉されるように構成されている。
【0052】このスライド装置80は、図9に示すよう
に、3枚のスライド扉81と、このスライド扉81の上
下裏面側に配設されたホルダー82,83と、上記各棚
キャビネット50,60,70の天板55,65,75
の上面および底板59,レール取付け板材66A,76
Aの下面に配設されたレール部材84,85と、このレ
ール部材84,85の長手方向に沿って走行する車輪部
材86と、から構成されており、該車輪部材86は、連
結具87を介して上記ホルダー82,83に着脱自在に
連結されている。
【0053】スライド扉81は、図2と図5乃至図8に
示すように、下部81aが、上記各棚キャビネット5
0,60,70の下部51,61,71の傾斜角度と同
じ傾斜角度を有し、かつ、幅寸法が上記棚キャビネット
50の幅寸法、即ち、棚キャビネット60,70の幅寸
法の1/2の寸法と同一に形成されている。尚、このス
ライド扉81には、ガラスが嵌込まれて内部が外部から
視認できるように構成されている。勿論、該スライド扉
81を、透明または半透明なガラス板または合成樹脂板
で形成してもよい。
【0054】ホルダー82は、図9に示すように、上記
スライド扉81の裏面側上部の垂直面に配設されるた
め、その接続面82aが垂直に形成されているのに対し
て、上記ホルダー83は、その接続面83a(図7およ
び図8参照)が、上記各棚キャビネット50,60,7
0の下部51,61,71の傾斜角度と同じ傾斜角度を
有して形成されている。
【0055】レール部材84,85は、図9に示すよう
に、上記車輪部材86が長手方向に沿って移動可能なガ
イド溝88を有し、その両端部には、上記車輪部材86
のレール部材84,85からの脱輪を防止するストッパ
部材89が嵌装されていると共に、該ストッパ部材89
には、上記ガイド溝88と連通する平面形状が略C字状
の係止孔90が開設されている。
【0056】また、上記車輪部材86は、上記レール部
材84,85内を転動する4つの車輪91と、この車輪
91を回転自在に軸支する台座92と、この台座92に
立設されたシャフト93と、このシャフト93の端部に
配設された係止具94と、から構成されており、上記係
止具94は、上記ホルダー82,83に配設された受具
95に嵌合された後、該係止具94のロック体96をバ
ネ部材(図示せず)により係止方向に押圧させること
で、上記ロック体96が受具95の係止溝97と係合
し、容易に離脱しないように構成されている。
【0057】即ち、上記シャフト93は、上記レール部
材84,85のガイド溝88に沿って長手方向に移動可
能に遊嵌されていると共に、該レール部材84,85の
終端部では、上記ストッパ部材89の係止孔90と係合
して、スライド扉81が移動しないように保持される。
【0058】以上説明したように、この実施例に係る吊
戸棚Tにあっては、棚キャビネット50,60,70の
各下部51,61,71を奥行方向に揃えて傾斜させて
形成したので、図10に示すように、車椅子に座ったま
ま頭を上げ下げして流し台Kを使用したとしても、頭が
棚キャビネット50,60,70の下端部と衝突して怪
我をする虞れがなく、安全である。
【0059】また、スライド扉81を、スライド装置8
0を介して左右方向にスライド自在に配設したので、上
記各棚キャビネット50,60,70で形成された左右
5個の収納部は、上記スライド扉81によって必要な食
器類が収納された2収納部を開放し、その他の3収納部
を閉じることができるので、見栄えを良好に保つことが
できる。勿論、このスライド扉81の枚数は、上記実施
例に限定されるものではなく、吊戸棚Tの幅寸法に対応
させて適宜の枚数とすることができる。
【0060】大型パントリーPは、缶詰や乾麺等の食料
品やストック材を収納するために用いられるもので、こ
の実施例では、直角面を形成する各面に扉100と扉1
01が、図1に示すように、2方向に開くように構成さ
れている。
【0061】また、大型冷凍冷蔵庫Iは、図1に示すよ
うに、扉102が左右両方向に開く公知の機構で軸支さ
れている。
【0062】次に、以上のように構成されてなるシステ
ムキッチンの使用例を図11乃至図16に基づき説明す
る。
【0063】図11は、手摺バー28につかまりながら
大型パントリーPから食材を取り出し天板2に載せる状
態例を示しており、この場合には、左手で手摺バー28
につかまり体を支えながら大型パントリーPの扉10
0,101を開けて食材を取り出した後、体を回転させ
るだけで、取り出した食材を天板2に載せることができ
るので、足腰が不自由な者でも安全に上記作業を行なう
ことができる。
【0064】図12は、野菜をテーブルシンク部32で
水洗いしながら小まな板45で水洗いをした野菜を切断
する状態例を示しており、この場合には、車椅子に座っ
たまま流し台Kに近付くと、これを検知して照明ユニッ
ト63,73が自動的に点灯し、また、野菜を水洗いす
るときには、手を伸ばしてセンサーをオンさせて湯水混
合水栓35を作動させ水を供給する。また、調理にアル
カリイオン水を使用する場合には、アルカリイオン整水
器用水栓36を作動させる。さらに、上記水洗いは、底
が浅いテーブルシンク部32で行なうことができるた
め、水洗い作業が容易であり、しかも、小まな板45は
スライド自在に嵌装されているため、水洗いしたものを
小まな板45に容易に移し換え、そのまま所望サイズに
切断することができる。
【0065】図13は、大まな板40を大シンク部30
にセットし、所望サイズの食器Bを前記吊戸棚Tから出
して上記大まな板40上に用意し、この食器Bに、図1
2で切断した食材を盛り付ける場合を示しており、この
場合には、上記小まな板45を大まな板40に近付ける
ようにスライドさせることで、体を回転させることな
く、容易に上記盛り付け作業を行なうことができる。
【0066】図14は、大まな板40の上の食材を、前
記水切り部22に載せられたフライパンCに入れ、この
フライパンCをスライドさせて加熱機器Hの電熱ヒータ
部17に載せる場合を示しており、この場合における食
材を大まな板40からフライパンCへの載せ換えやフラ
イパンCの電熱ヒータ部17へのスライド操作は、車椅
子の位置を変えることなく、身体を水平方向(左方向)
に回転させるだけで容易に行なうことができる。
【0067】図15は、食後の後片付けをしている状態
例を示しており、この場合には、鍋等の大型の調理器具
は、奥行が広い大シンク部30で洗い、その他の小型の
食器類等は、小シンク部31で洗い、この洗ったもの
は、上記テーブルシンク部32や水切り部21または上
記棚キャビネット60,70の水切り棚64,74にセ
ットされて水切りが行なわれる。これらの作業は、車椅
子を移動させることなく体を水平方向に回転させ手が届
く範囲内で行なうことができる。
【0068】図16は、図15で軽く水洗いした食器類
を食器洗浄機8に入れる場合を示しており、この場合に
は、食器洗浄機8が天板2よりも下の位置に配設されて
いるため、車椅子に座ったままでも簡単に上記食器類を
セットすることができる。
【0069】勿論、上記システムキッチンは、図11乃
至図16の使用例に限定されるものではなく、また、車
椅子に座ったままの利用者に限らず健常者が使用できる
システムキッチとして構成することもできる。
【0070】
【発明の効果】この発明に係る流し台は、以上説明した
ように構成したので、例えば、利用者が車椅子に座った
状態で洗い作業や調理を行なおうとする場合、左右方向
への移動が難しい車椅子を操作することなく、車椅子に
座ったまま体を回転させることで、上記全ての作業を円
滑、かつ、容易に行なうことができると共に、各吊戸棚
の前方側下部が奥行方向に傾斜させて形成すると共に、
これら各吊戸棚を開閉する扉は、水平方向にスライド自
在に配設されており、該扉は、上記各吊戸棚の少なくと
も一つを常態において開放するように形成したので、例
えば、車椅子に座ったまま頭を上げ下げしても、頭が吊
戸棚に衝突して怪我をする心配がなく、また、吊戸棚の
開け閉めは勿論、収納物の収納・取り出しも容易である
等、幾多の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る流し台が適用された
システムキッチンの平面図である。
【図2】同システムキッチンの正面図である。
【図3】同流し台の平面図である。
【図4】同流し台の断面図である。
【図5】同システムキッチンに配設された吊戸棚のスラ
イド扉を除いた状態の正面図である。
【図6】同吊戸棚の平面図である。
【図7】図5A−A線断面図である。
【図8】図5B−B線断面図である。
【図9】同吊戸棚のスライド扉に配設されたスライド装
置の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図10】同流し台の使用例を示す説明図である。
【図11】同システムキッチンでパントリーから食材を
取り出す状態を示す平面説明図である。
【図12】同流し台に小まな板をセットして、食材を水
切り部で水洗いしながら調理作業を行なう状態を示す平
面説明図である。
【図13】同流し台に大まな板をセットして、食材を切
りながら盛り付ける状態を示す平面説明図である。
【図14】同流し台にセットされた大まな板上の食材を
フライパンに入れ、このフライパンをスライドさせて加
熱調理器に載せるまでの作業を示す平面説明図である。
【図15】同流し台で食器類を洗浄している状態を示す
平面説明図である。
【図16】同流し台で洗浄した食器類を食器洗浄機にセ
ットしている状態を示す平面説明図である。
【符号の説明】
F レンジフード H 加熱機器 K 流し台 N ニースペース 1 キャビネット本体 2 天板 3 シンク 25 天板の前縁部 30 大シンク部 31 小シンク部 32 テーブルシンク部 40 大まな板 45 小まな板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニースペースが形成されたキャビネット
    本体と、このキャビネット本体の上部に配設された天板
    と、上記ニースペースの上部に位置する天板の開口周縁
    部に装着されたシンクと、上記天板の上部に並設された
    複数個の吊戸棚と、から構成されてなり、上記シンクの
    前縁部に沿う上記天板の前縁部を奥行方向に緩やかに凹
    設すると共に、上記シンクは、凹設された上記天板の前
    縁部に沿って平面形状が湾曲形成され、かつ、上記各吊
    戸棚の前方側下部が奥行方向に傾斜させて形成すると共
    に、これら各吊戸棚を開閉する扉は、水平方向にスライ
    ド自在に配設されており、該扉は、上記各吊戸棚の少な
    くとも一つを常態において開放するように形成されてい
    ることを特徴とする流し台。
JP6244848A 1994-09-14 1994-09-14 流し台 Expired - Lifetime JP2785107B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT403354B (de) * 1996-06-20 1998-01-26 Lederhilger Johann Verfahren zum herstellen einer einbauöffnung od. dgl. in einer deckseitig beschichteten platte, insbesondere küchenarbeitsplatte
JP2004279904A (ja) 2003-03-18 2004-10-07 Fujitsu Display Technologies Corp 液晶表示装置及びその製造方法
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JPH0568611A (ja) * 1991-09-11 1993-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 厨房装置

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