JP2781629B2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JP2781629B2
JP2781629B2 JP1336068A JP33606889A JP2781629B2 JP 2781629 B2 JP2781629 B2 JP 2781629B2 JP 1336068 A JP1336068 A JP 1336068A JP 33606889 A JP33606889 A JP 33606889A JP 2781629 B2 JP2781629 B2 JP 2781629B2
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浩明 遠山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば家具などの扉に用いるヒンジに関す
る。
(従来の技術) 従来のヒンジは、例えば特開平1−247679号公報に記
載されているように、家具本体の側壁などの固定部材に
取付けられるベース体と、扉などの可動部材に取付けら
れるカップを複数のリンクアームを介して本体部材に回
動自在に連結したヒンジ本体と、このヒンジ本体の本体
部材が取付けられ上記ベース体に着脱可能に被着嵌合さ
れる連結部材とを備えている。
上記ベース体には、一端に引掛爪が一体に設けられて
いるとともに他端に係止レバーが設けられ、一方、ヒン
ジ本体の本体部材が取付けられる連結部材には、ベース
体の引掛爪に引掛けられるピンが一端に設けられている
とともにベース体の係止レバーに係脱される係脱部が他
端に設けられている。
そして、ヒンジ本体をベース体に取付けるには、ヒン
ジ本体の本体部材が取付けられた連結部材をベース体に
被せつつ、連結部材の一端のピンをベース体の引掛爪に
引掛けてから、連結部材の他端の係脱部をベース体の係
止レバーに係止させることにより、ベース体に連結部材
を介してヒンジ本体を取付けることができる。
また、ヒンジ本体をベース体から取外すには、取付時
とは逆に操作すればよく、すなわち、係止レバーを押動
操作してから、連結部材の他端側をベース体から離反さ
せて係止レバーの係止を解除し、ついで、連結部材を一
端方向に移動させてピンをベース体の引掛爪から外すこ
とにより、ベース体から連結部材と一緒にヒンジ本体を
取外すことができる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、従来のヒンジでは、ヒンジ本体をベー
ス体に取付けるのに、ヒンジ本体の本体部材が取付けら
れた連結部材をベース体に被せていく過程で、連結部材
の一端のピンをベース体の引掛爪に引掛けてから、連結
部材の他端の係脱部をベース体の係止レバーに係止させ
る必要があり、また、ヒンジ本体をベース体から取外す
には、取付時と逆の操作を行う必要があり、ヒンジ本体
の着脱操作に手間がかかる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、ヒ
ンジ本体を連結部材を介してベース体に被着嵌合するだ
けで、ヒンジ本体の本体部材をベース体に簡単に連結で
き、かつ、ベース体からヒンジ本体の本体部材を簡単に
取外すことができるヒンジを提供することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の発明は、ベース体1に対し着脱可能に被着
嵌合される連結部材2を介してヒンジ本体3の本体部材
51を取付けるヒンジにおいて、上記ベース体1は、上記
連結部材2を被着嵌合状態に係止するための係止部15を
有し、上記連結部材2は、上記ベース体1の係止部15に
係脱可能に係合する係止軸42を前後方向に移動可能に挿
通した前後方向のガイド長孔40を有するとともに、上記
係止軸42に一体的に連結されこの係止軸42を前後方向に
移動させて上記係止部15に対して係脱させる操作部を形
成した操作体43を有し、かつ、この操作体43を上記係止
軸42が係止部15に係合する方向に付勢する弾性体44を有
するものである。
請求項2の発明は、請求項1記載のヒンジにおいて、
ベース体1は、このベース体1の前後の2箇所に係止部
15a,15bをそれぞれ有し、また、連結部材2は、上記ベ
ース体1の2箇所の係止部15a,15bにそれぞれ係脱可能
に係合する2つの係止軸42a,42bをそれぞれ有し、この
2つの係止軸42a,42bに操作体43を一体的に連結したも
のである。
(作用) 請求項1の発明では、ベース体1にヒンジ本体3の本
体部材51に取付けられた連結部材2を被着嵌合すること
により、その連結部材2のガイド長孔40に前後方向に移
動可能に挿通した係止軸42がベース体1の係止部15に係
合し、操作体43を介して係止軸42を係止部15に係合方向
に付勢する弾性体44によって係止部15に係合した係止軸
42の係合状態が保持され、ヒンジ本体3の連結部材2が
ベース体1に係止される。
また、連結部材2の操作体43の操作部45によりこの操
作体43を弾性体44の付勢に抗して係止軸42の係合を解除
する方向に移動させることにより、この操作体43に一体
的に連結された係止軸42が連結部材2のガイド長孔40に
沿って解除方向に移動され、この係止軸42がベース体1
の係止部15との係合が解除され、ヒンジ本体3の連結部
材2がベース体1から取外される。
請求項2の発明では、ベース体1は前後方向の2箇所
に離間した係止部15a,15bをそれぞれ有するとともに、
連結部材2は前記係止部15a,15bにそれぞれ係合する2
つの係止軸42a,42bを有することにより、ヒンジ本体3
の開閉動作に伴って作用するモーメントを、そのモーメ
ントの作用方向に対応してモーメントの作用中心となる
ベース体1と連結部材2との各嵌合部分とは離反した係
止部15aと係止軸42aの係合部分または係止部15bと係止
軸42bの係合部分で受けることにより、モーメントの作
用中心と上記係合部分との距離を大きくとって係合部分
で受ける力を小さくするようにしている。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図を参照
して説明する。
図1において、ヒンジは、ベース体1と、このベース
体1に着脱可能に被着嵌合される連結部材2と、この連
結部材2に被着嵌合して取付けられるヒンジ本体3とを
有して構成されている。
そして、上記ベース体1は、基部11と、この基部11の
両側にそれぞれ突出形成された板状の取付片部12と、を
有して構成されている。この基部11の前端部には、前方
に向かって突出した突片部13が形成され、この突片部13
の前端にこの突片部13よりも高さが高くかつ幅広の位置
決め凸部14が形成され、突片部13の後端に前面に開口し
突片部13と同一幅で上方に向かって突出した係止部15が
形成され、この係止部15の下面に前上方に向かって傾斜
した係止面16が形成されているとともに、係止部15の上
面に前下方に向かって傾斜したガイド面17およびその中
央部に凹部18がそれぞれ形成されている。
また、基板11の両側部には、後端部近傍に係止部15と
同一幅の凸部19がそれぞれ形成され、その前後方向の中
間部に位置決め凸部20がそれぞれ形成されている。ま
た、各取付片部12には、基部11の側部前端部に突片部13
の両側に連通する斜め下方に向かって傾斜したガイド面
21がそれぞれ形成され、その後端部に台部22が突出して
形成され、また、中央部に取付孔23がそれぞれ形成され
ている。
上記連結部材2は、前後方向の上板31とこの上板31の
幅方向両側に折曲された前後方向の側板32とにより断面
ほぼコ字状に形成されている。この上板31には、前端部
に長溝33が前方に開口して形成され、後端部にねじ孔34
が形成されているとともに、一対の取付片35が後方に向
かって突出して形成されている。
また、各側板32には、前端部に突片36が互いに反対方
向の外側に向かって折曲形成され、前端下部に上記ベー
ス体1の突片部13の両側に嵌合されるほぼ三角形状の位
置決め片37が下方に向かって突出して形成され、この位
置決め片37の前上方に向かって傾斜する前縁部に上記ベ
ース体1の位置決め凸部14に嵌合する位置決め凹部38が
形成され、また、前後方向の中間部に上記ベース体1の
位置決め凸部20に嵌合する位置決め溝39が形成され、さ
らに、前端部近傍および後端部に斜め上方に向かって同
一角度で傾斜する前後方向のガイド長孔40,41がそれぞ
れ形成され、後端部のガイド長孔41は後方に開口して形
成されている。
また、上記連結部材2には、上記ベース体1の係止部
15に係脱可能に係合する係止軸42と、この係止軸42に一
体的に連結されこの係止軸42を前後方向に移動させて係
止部15に対して係脱移動させる操作体43と、この操作体
43を係止軸42が係止部15に係合する方向に付勢する弾性
体としてのスプリング44と、を有している。
まず、係止軸42は、連結部材2の両側板32のガイド長
孔40に前後方向に移動可能に挿通されている。また、操
作体43は、連結部材2の両側に嵌合される前後方向の一
対の連結部46と、この一対の連結部46の後端部に形成さ
れた操作部45とを有して一体に形成され、その各連結部
46の前端部に係止軸42の両端部を嵌合した嵌合孔47がそ
れぞれ形成されているとともに、各連結部46の後端近傍
の内側に連結部材2の両側板32のガイド長孔41に前後方
向に移動可能に嵌合するガイド軸48がそれぞれ突出して
形成され、操作部45の前面にはスプリング44の端部を保
持する一対の凹部49がそれぞれ形成されている。
さらに、スプリング44は、連結部材2の後端部の各取
付片35に一端が嵌合されているとともに他端が操作体43
の各凹部49にそれぞれ嵌合されている。そして、係止軸
42および操作体43のガイド軸48がそれぞれ連結部材2の
ガイド長孔40,41内を同時に移動して操作体43が斜め前
後方向に平行移動を可能にするとともにスプリング44に
よって後方に向かって付勢されている。
上記ヒンジ本体3は、本体部材51と、扉に取付けられ
るカップ52と、本体部材51とカップ52とを連結するリン
クアーム53,54と、を有して構成されている。
上記本体部材51は、前後方向の上板55およびこの上板
55の幅方向両側に折曲された前後方向の側板56とを有し
て上記連結部材2の外側に被着嵌合可能に下面を開口し
た断面ほぼコ字状に形成されている。また、上板55に
は、前後方向のほぼ中間部にねじ孔57が形成され、後端
近傍部に前後方向に長い長孔58が形成されている。ま
た、両側板56間の前端上下部には、支軸59,60がそれぞ
れ架設されているとともに、その後側に支軸61が架設さ
れている。
そして、上記本体部材51と上記連結部材2とは、本体
部材51のねじ孔57に螺着された調整ねじ62の先端の小径
の溝部63が連結部材2の前端部の長溝33に嵌合され、そ
の溝部63の先端の大径の円盤状部64が連結部材2に下面
に係合されている。また、本体部材51の長孔58に挿通さ
れた止めねじ65が連結部材2の後端近傍部のねじ孔34に
螺着されることにより一体的に固着される。
そして、調整ねじ62のねじ込み具合によって連結部材
2に対する本体部材51の高さを調整できるとともに、止
めねじ65を緩めることによって連結部材2に対する本体
部材51の前後位置を調整するようになっている。なお、
連結部材2の外側に本体部材51が取付けられても、連結
部材2の操作体43は斜め前後方向に移動可能となってい
る。
上記カップ52は、一面を開口したカップ状の埋込部66
が形成されているとともに、この埋込部66の両側部に取
付孔67を有する板状の取付部68が一体に突設されてお
り、埋込部66の内側間に支軸69,70が架設されている。
上記一方のリンクアーム53は、断面ほぼコ字状に形成
され、一端部が上記カップ52の支軸69に回動自在に軸着
され、他端部が上記本体部材51の前端部の支軸59に回動
自在に軸着されている。上記他方のリンクアーム54は、
一端部がカップ52の支軸70に回動自在に軸着され、他端
部が本体部材51の前端部の支軸60に回動自在に軸着され
ている。
そして、これらのリンクアーム53,54によってカップ5
2が本体部材51に回動自在に連結されており、本体部材5
1の支軸61に取付けられたトーションばね71の弾力によ
って、カップ52の開状態(第1図および第2図に示す状
態)または閉状態(第3図に示す状態)に保持されるよ
うになっている。
つぎに、このように構成されたヒンジを家具の側壁A
と扉Bとの連結に用いた場合について説明する。
まず、家具の側壁Aには、ベース体1の取付孔23を通
じて木ねじを螺着することにより、ベース体1を固定す
る。また、家具の扉Bには、扉Bに形成された凹部bに
ヒンジ本体3のカップ52を埋設し、このカップ52の取付
孔67を通じて木ねじを螺着することにより、カップ52を
固定する。
そして、家具の側壁Aに固着されたベース体1に対し
て、家具の扉Bにカップ52を固着したヒンジ本体3の本
体部材51をこの本体部材51に取付けた連結部材2を被着
嵌合して取付ける。
すなわち、まず、連結部材2をベース体1の基部11の
外側に上方より被着嵌合することにより、連結部材2の
係止軸42がベース体1の係止部15のガイド面17に当接
し、係止部15のガイド面17の傾斜で連結部材2が前方へ
寄せられ、また、連結部材2の位置決め片37の前縁部が
ベース体1の位置決め凸部14に当接し、連結部材2の前
方への移動が規制される。
さらに、その状態から連結部材2をベース体1に押し
付けることにより、連結部材2の位置決め片37の前縁部
がベース体1の位置決め凸部14を摺動し、連結部材2が
後方に移動しながらベース体1に被着嵌合していき、ま
た、係止部15に当接している係止軸42に対して後方に移
動する連結部材2のガイド長孔40の前端側が嵌合してい
き、そのガイド長孔40の縁部で係止軸42をベース体1へ
の被着方向(図中下方向)に押すことによって、係止軸
42がガイド面17の傾斜に沿って係止部15の前端方向に移
動される。このとき、連結部材2が後方に移動し、係止
軸42と一緒に操作体43が前方に移動することにより、ス
プリング44がそれぞれ収縮される。
さらに、連結部材2をベース体1に押し付け、連結部
材2の係止軸42がベース体1の係止部15の先端部を乗り
越えて係止面16に臨むことにより、スプリング44の付勢
によって操作体43を介して係止軸42が連結部材2のガイ
ド長孔40内を後方に移動してベース体1の係止部15の係
止面16に嵌合する。また、その係止軸42が係止部15の係
止面16の傾斜に沿ってベース体1への被着方向(図中下
方向)に移動して連結部材2をベース体1に押し付け、
連結部材2の位置決め凹部38がベース体1の位置決め凸
部14に嵌合し、連結部材2の位置決め溝39がベース体1
の位置決め凸部20に嵌合し、連結部材2の両側板32の後
端部がベース体1の台部22に当接し、ヒンジ本体3の本
体部材51の取付けが簡単に完了する。
そして、このヒンジ本体3の本体部材51をベース体1
に取付けた状態では、連結部材2の位置決め凹部38がベ
ース体1の位置決め凸部14に嵌合するとともに連結部材
2の位置決め溝39がベース体1の位置決め凸部20に嵌合
して前後方向の位置決め係止がなされ、かつ、連結部材
2の両側板32がベース体1の基部11の両側に嵌合して幅
方向の位置決め係止がなされ、さらに、スプリング44で
後方に付勢された係止軸42がベース体1の係止部15に係
合して被着方向の係止がなされ、ベース体1に対して本
体部材51の遊動が確実に阻止された状態でしっかりと固
定されている。
一方、ヒンジ本体3の本体部材51をベース体1から取
外す場合には、操作体43の後端部の操作部45をスプリン
グ44の付勢に抗して前方に向かって押動操作し、係止軸
42を係止部15の先端部まで移動させれば、係止軸42と係
止部15との係合を解除でき、そのまま連結部材2をベー
ス体1から離脱させることにより、ヒンジ本体3の本体
部材51をベース体1から簡単に取外すことができる。
なお、係止軸42に一体的に連結した操作体43によって
その係止軸42を係脱方向に移動させるため、係止軸42の
係止部15に対する係脱動作を確実に行わせることができ
る。
次に、本発明のヒンジの他の実施例を第4図および第
5図を参照して説明する。
まず、ベース体1は、基部11の上面前後方向の2箇所
に離間した突出部81a,81bがそれぞれ上方に向かって突
出して形成され、この各突出部81a,81bの前面に係止部1
5a,15bがそれぞれ突出して形成され、前側の突出部81a
の両側には位置決め凸部20が形成され、後側の突出部81
bの上面には凹部18が形成されている。また、基部11の
前部両側に位置決め凹溝82が形成され、基部11の前端部
に位置決め凸部14が上方に向かって突出して形成されて
いる。
また、連結部材2は、上板31の後端に突起83を有する
取付片84が折曲して形成され、また、両側板32の前後部
に前後方向に長いガイド長孔40a,40bがそれぞれ形成さ
れ、両側板32の前端下部にベース体1の位置決め凹溝82
に嵌合される位置決め片37が突出して形成されている。
そして、両側板32の各ガイド長孔40a,40bに係止軸42
a,42bがそれぞれ前後方向に移動可能に挿通され、その
係止軸42a,42bの両端部が操作体43の一対の連結部46の
前端部および中間部に形成された嵌合孔47a,47bにそれ
ぞれ嵌合され、操作体43にて2つの係止軸42a,42bを一
体的に前後方向に移動させて上記前後方向の2箇所の係
止部15a,15bに対して係脱させるようになっている。
また、取付片84の突起83と操作体43の後端部の操作部
45の前面に形成された突起85との間に弾性体としてのス
プリング44が嵌合され、このスプリング44にて操作体43
を係止軸42a,42bが係止部15a,15bに係合する方向の後方
に向かって付勢されている。
つぎに、ヒンジ本体3の本体部材51をベース体1に取
付けるには、まず、連結部材2をベース体1の基部11の
外側に上方より被着嵌合することにより、連結部材2の
各係止軸42a,42bがベース体1の各係止部15a,15bのガイ
ド面17にそれぞれ当接し、係止部15a,15bのガイド面17
の傾斜で連結部材2が前方に寄せられ、また、連結部材
2の位置決め片37の前縁部がベース体1の位置決め凸部
14に当接し、連結部材2の前方への移動が規制される。
また、その状態から連結部材2をベース体1に押し付
けることにより、連結部材2の位置決め片37の前縁部が
ベース体1の位置決め凸部14を摺動し、連結部材2が後
方に移動しながらベース体1に被着嵌合していき、ま
た、係止部15a,15bに当接している係止軸42a,42bに対し
て後方に移動する連結部材2のガイド長孔40a,40bの前
端側が嵌合していき、そのガイド長孔40a,40bの縁部で
係止軸42a,42bをベース体1への被着方向(図中下方
向)に押すことによって、係止軸42a,42bがガイド面17
の傾斜に沿って係止部15a,15bの前端方向に移動され
る。このとき、連結部材2が後方に移動し、係止軸42a,
42bと一緒に操作体43が前方に移動することとにより、
スプリング44が収縮される。
さらに、連結部材2をベース体1に押し付けることに
より、連結部材2の位置決め片37がベース体1の位置決
め凹溝82内に嵌合し、連結部材2の位置決め凹部38がベ
ース体1の位置決め凸部14に嵌合し、連結部材2の位置
決め溝39がベース体1の位置決め凸部20に嵌合し、連結
部材2の両側板32の後端部がベース体1の上面に当接す
る。
その時点で、連結部材2の係止軸42a,42bがベース体
1の係止部15a,15bの先端部を乗り越えるため、スプリ
ング44の付勢によって操作体43を介して係止軸42a,42b
が連結部材2のガイド長孔40a,40b内を後方に移動して
ベース体1の係止部15a,15bの係止面16に嵌合し、ヒン
ジ本体3の本体部材51の取付けが簡単に完了する。
そして、このヒンジ本体3の本体部材51をベース体1
に取付けた状態では、連結部材2の位置決め凹部38がベ
ース体1の位置決め凸部14に嵌合するとともに連結部材
2の位置決め溝39がベース体1の位置決め凸部20に嵌合
して前後方向の位置決め係止がなされ、かつ、連結部材
2の両側板32がベース体1の基部11の両側に嵌合すると
ともに連結部材2の位置決め片37がベース体1の位置決
め凹溝82に嵌合して幅方向の位置決め係止がなされ、さ
らに、スプリング44で後方に付勢された係止軸42a,42b
がベース体1の係止部15a,15bに係合して被着方向の係
止がなされ、ベース体1に対して本体部材51の遊動が確
実に阻止された状態でしっかりと固定されている。
つぎに、ヒンジ本体3の本体部材51をベース体1から
取外す場合には、操作体43の操作部45をスプリング44の
付勢に抗して前方に向かって押動操作し、係止軸42a,42
bを係止部15a,15bに先端部まで移動させれば、係止軸42
a,42bと係止部15a,15bとの係合を解除でき、そのまま連
結部材2をベース体1から離脱させることにより、ヒン
ジ本体3の本体部材51をベース体1から簡単に取外すこ
とができる。
つぎに、第5図に示すように、扉Bの開閉に伴ってこ
の扉BにF1の力が作用した場合、ヒンジには、ベース体
1の前端部の位置決め凸部14と連結部材2の位置決め凹
部38との嵌合部分を中心としてF1×L1のモーメントが作
用し、そのモーメントをベース体1の後側の係止部15b
と連結部材2の係止軸42bとの嵌合部分で受け、その係
止部15bと係止軸42bとの嵌合部分に作用する力はf1
(F1×L1)/l1となる。
そのため、f1の値を小さくしてヒンジに作用する力を
小さくするには、l1の値を大きくすればよく、上記第1
図ないし第3図に示した実施例では係止軸42が前端側に
あってそのl1の値が小さくf1の値が大きいのに対し、こ
の実施例では前端側の係止軸42aの他に後端側にも係止
軸42bを備えているので、l1の値を大きくすることがで
きる。
一方、扉Bの開閉に伴ってこの扉BにF2の力が作用し
た場合、ヒンジには、ベース体1の後端部と連結部材2
の両側板32の後端部との当接部分を中心としてF2×L2
モーメントが作用し、そのモーメントをベース体1の前
側の係止部15aと連結部材2の係止軸42aとの嵌合部分で
受け、その係止部15aと係止軸42aとの嵌合部分に作用す
る力はf2=(F2×L2)/l2となる。
そのため、f2の値を小さくしてヒンジに作用する力を
小さくするには、l2の値を大きくすればよく、後側の係
止部15bと係止軸42bで力を受けたのではl2の値が小さく
f2の値が大きいのに対し、前側にも係止部15aと係止軸4
2aを備えているので、l2の値を大きくすることができ
る。
したがって、ベース体1の前後に2つの係止部15a,15
bおよび連結部材2の前後に2つの係止軸42a,42bをそれ
ぞれ備えることにより、扉Bの開閉に伴ってヒンジに加
わる力を小さくすることができ、ヒンジの耐久性を向上
させることができる。
(発明の効果) 請求項1の発明によれば、ベース体にヒンジ本体の本
体部材に取付けられた連結部材を被着嵌合するだけで、
その連結部材のガイド長孔に前後方向に移動可能に挿通
した係止軸がベース体に設けられた係止部に係合し、そ
の係止軸と係止部との嵌合係止状態を弾性体によって確
実に保持することができ、これにより、ベース体に連結
部材を介してヒンジ本体の本体部材を確実に連結するこ
とができ、また、操作部にて操作体を弾性体に抗して操
作することにより、この操作体に連結した係止軸を移動
してベース体の係止部との係合を簡単に解除することが
でき、したがって、ベース体に連結部材を介して取付け
るヒンジ本体を簡単に着脱することができる。
また、ベース体の係止部に係脱する係止軸を連結部材
のガイド長孔に前後方向に移動可能に挿通し、この係止
軸に操作体を一体的に連結したので、この係止軸にて連
結部材と操作体とのガイド作用を兼ねた連結および連結
部材とベース体との連結に兼用することができ、扉取付
部材に固定するプレートのロック部材に移動プレートを
係合する移動プレートの前後の掛止ピンとは別に、プレ
ートにロック部材をスライド自在に組付け、前後にガイ
ドピンを設けるものに比べ部品点数が少なく、構成が簡
単で、組付け操作も容易である。
また、係止軸に一体的に連結した操作体は操作部を有
するので、この操作部にて操作体に連結した係止軸を直
接操作して係止部との係合を確実に解除することがで
き、解除レバーを回動操作してこの解除レバーにてロッ
ク部材を後退させて掛止ピンとのロックを解除するもの
に比べ部品点数が少なく、構成が簡単で、解除操作も容
易である。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加
え、ベース体の前後方向の2箇所に離間した係止部をそ
れぞれ設けるとともに、連結部材に上記2箇所の係止部
に係合する2つの係止軸をそれぞれ設けたことにより、
ヒンジ本体の開閉動作に伴って作用するモーメントを、
そのモーメントの作用方向に対応してモーメントの作用
中心となるベース体と連結部材との各嵌合部分とは離反
した係止部と係止軸の係合部分で受けることにより、モ
ーメントの作用中心と上記係合部分との距離を大きくと
って係合部分で受ける力を小さくすることができ、ヒン
ジの耐久性を向上させることができる。
また、連結部材にベース体の前後方向の2箇所の係止
部に係合する2つの係止軸をそれぞれ設けても、扉取付
部材に固定するプレートのロック部材に移動プレートを
係合する移動プレートの前後の掛止ピンとは別に、プレ
ートにロック部材をスライド自在に組付け、前後にガイ
ドピンを設けるものに比べ部品点数が少なく、構成が簡
単で、組付け操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヒンジの一実施例を示す分解状態の斜
視図、第2図はその組立状態の断面図、第3図はその平
面図、第4図は本発明のヒンジの他の実施例を示す分解
状態の斜視図、第5図はその組立状態の断面図である。 1……ベース体、2……連結部材、3……ヒンジ本体、
15,15a,15b……係止部、40,40a,40b……ガイド長孔、4
2,42a,42b……係止軸、43……操作体、44……弾性体と
してのスプリング、45……操作部、51……本体部材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース体に対し着脱可能に被着嵌合される
    連結部材を介してヒンジ本体の本体部材を取付けるヒン
    ジにおいて、 上記ベース体は、上記連結部材を被着嵌合状態に係止す
    るための係止部を有し、 上記連結部材は、上記ベース体の係止部に係脱可能に係
    合する係止軸を前後方向に移動可能に挿通した前後方向
    のガイド長孔を有するとともに、上記係止軸に一体的に
    連結されこの係止軸を前後方向に移動させて上記係止部
    に対して係脱させる操作部を形成した操作体を有し、か
    つ、この操作体を上記係止軸が上記係止部に係合する方
    向に付勢する弾性体を有する、 ことを特徴とするヒンジ。
  2. 【請求項2】ベース体は、このベース体の前後方向の2
    箇所に離間した係止部をそれぞれ有し、連結部材は、上
    記ベース体の2箇所の係止部にそれぞれ係脱可能に係合
    する2つの係止軸をそれぞれ有し、この2つの係止軸に
    操作体を一体的に連結した ことを特徴とする請求項1記載のヒンジ。
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