JP2780953B2 - 線形相関回路 - Google Patents

線形相関回路

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JP2780953B2
JP2780953B2 JP7163194A JP16319495A JP2780953B2 JP 2780953 B2 JP2780953 B2 JP 2780953B2 JP 7163194 A JP7163194 A JP 7163194A JP 16319495 A JP16319495 A JP 16319495A JP 2780953 B2 JP2780953 B2 JP 2780953B2
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英憲 関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像の位置決めに
用いる線形相関回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基準となる基準画像を予め画像メ
モリに登録しておき、基準画像と検査画像との相関演算
を行うことにより、多値画像の位置決めを行う技術がよ
く用いられている。
【0003】図8は、従来の線形相関回路の構成を示す
ものである。図9は、基準画像の検索領域を示すもので
あり、図10は、検査画像の検索領域を示すものであ
る。カメラ11により基準となる物体(ウェハなど)が
写され、N×M(例えば、400×400)画素の検索
領域を有する基準画像が画像メモリ12に登録される。
次に、カメラ11により被検査物体(ウェハなど)が写
され、例えば、400×400画素の検索領域を有する
検査画像が画像メモリ12に登録される。
【0004】なお、カメラ11は、CCDカメラ、ビデ
オカメラ及びデジタルカメラのいずれであってもよい。
積和演算部13では、検査画像の検索領域と基準画像の
検索領域について積和演算を行い、その演算結果から相
関値を算出する処理が、以下の手順で繰り返し実行され
る。
【0005】まず、検査画像の検索領域と基準画像の検
索領域について積和演算を行い、その演算結果の相関値
を算出する。次に、検査画像の検索領域をX方向に1画
素ずらした新たな検索領域と基準画像の検索領域につい
て積和演算を行い、その演算結果の相関値を算出する。
これをN´(例えば、40)画素ずれるまで繰り返し、
N´個の相関値を算出する。
【0006】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域をY方向に1画素ずら
した新たな検索領域を作成する。この新たな検索領域と
基準画像の検索領域について積和演算を行い、その演算
結果の相関値を算出する。また、検査画像の検索領域を
X方向に1画素ずらした新たな検索領域と基準画像の検
索領域について積和演算を行い、その演算結果の相関値
を算出する。これをN´画素ずれるまで繰り返し、N´
個の相関値を算出する。
【0007】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域をY方向にさらに1画
素ずらした新たな検索領域を作成し、同様の処理を行
う。Y方向には、例えば、M´(例えば、40)画素ず
れるまで繰り返し相関演算が行われる。これにより、N
´×M´個の相関値が得られる。
【0008】最大値検出部14では、積和演算部13で
得られた相関値のうち、最も大きな相関値を検出する。
相関値が大きいということは、基準画像と検査画像の一
致度が高いということであり、相関値の最大値を検出す
ることにより、物体の位置合せを行うことができる。
【0009】上述の線形相関回路によれば、1回の積和
演算の回数は、基準画像又は検査画像の検索領域内の画
素数に等しく、400×400=160000回とな
る。また、積和演算の繰り返し回数は、X方向にN´
回、Y方向にM´回であるため、例えば、N´=M´=
40とすると、40×40=1600回となる。
【0010】従って、多値画像の位置決めを行うに当っ
て、掛け算の総数は、160000×1600=256
000000となる。このように、従来の線形相関回路
を用いて多値画像の位置決めを行う場合、高精度に位置
決めを行うことができる反面、画像の大きさに比例して
処理時間が顕著に増大するという欠点がある。
【0011】なお、現在、縮小画像によって概略の位置
決めを行い、その縮小画像の一部を拡大して詳細な位置
決めを行う技術が開発されているが、かかる技術は、2
度の位置決めが必要であるため、処理時間が多大となる
欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
多値画像の位置決めに際し、画像の大きさに比例して処
理時間も増大するという欠点がある。本発明は、上記欠
点を解決すべくなされたもので、その目的は、多値画像
の位置決めを行う場合に、画像の大きさにかかわらず、
高速かつ高精度に位置決めを行うことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の線形相関回路は、位置が定まった円板状物
体の画像を取り込み、基準画像として画像メモリ部に登
録する手段と、位置が定まっていない円板状物体の画像
を取り込み、検査画像として画像メモリ部に登録する手
段と、前記基準画像の円板状物体の中心から等距離で、
かつ、前記基準画像の円板状物体の中心に対して約90
°の位置関係で、N×M画素の第1及び第2検索領域を
配置する手段と、前記基準画像の円板状物体の中心に対
応する前記検査画像の所定位置から等距離で、かつ、前
記検査画像の所定位置に対して約90°の位置関係で、
N×M画素の第3及び第4検索領域を配置する手段と、
前記第1検索領域と前記第3検索領域の相関値を得る処
理を、前記第3検索領域の位置を移動させながら繰り返
し行って複数の相関値を得る手段と、前記第2検索領域
と前記第4検索領域の相関値を得る処理を、前記第4検
索領域の位置を移動させながら繰り返し行って複数の相
関値を得る手段と、前記第1及び第3検索領域の相関値
と前記第2及び第4検索領域の相関値を掛け合わせた値
に基づいて、前記検査画像の円板状物体の位置合せを行
う手段とを備える。
【0014】本発明の線形相関回路は、位置が定まった
任意の形状を有する物体の画像を取り込み、基準画像と
して画像メモリ部に登録する手段と、位置が定まってい
ない任意の形状を有する物体の画像を取り込み、検査画
像として画像メモリ部に登録する手段と、前記基準画像
の物体の任意の点から等距離で、かつ、前記基準画像の
物体の任意の点に対して約90°の位置関係で、N×M
画素の第1及び第2検索領域を配置する手段と、前記基
準画像の物体の任意の点に対応する前記検査画像の所定
位置から等距離で、かつ、前記検査画像の所定位置に対
して約90°の位置関係で、N×M画素の第3及び第4
検索領域を配置する手段と、前記第1検索領域と前記第
3検索領域の相関値を得る処理を、前記第3検索領域の
位置を移動させながら繰り返し行って複数の相関値を得
る手段と、前記第2検索領域と前記第4検索領域の相関
値を得る処理を、前記第4検索領域の位置を移動させな
がら繰り返し行って複数の相関値を得る手段と、前記第
1及び第3検索領域の相関値と前記第2及び第4検索領
域の相関値を掛け合わせた値に基づいて、前記検査画像
の物体の位置合せを行う手段とを備える。
【0015】本発明の線形相関回路は、位置が定まった
物体のカラ−画像を取り込み、基準画像として画像メモ
リ部に登録する手段と、位置が定まっていない物体のカ
ラ−画像を取り込み、検査画像として画像メモリ部に登
録する手段と、前記基準画像の第1色を表す画像メモリ
の任意の点から一定距離の位置にN×M画素の第1検索
領域を配置する手段と、前記基準画像の第2色を表す画
像メモリの任意の点から一定距離で、かつ、任意の点に
対して前記第1の検索領域と約90°の位置関係でN×
M画素の第2検索領域を配置する手段と、前記基準画像
の第1色を表す画像メモリの任意の点に対応する前記検
査画像の所定位置から一定距離の位置にN×M画素の第
3検索領域を配置する手段と、前記基準画像の第2色を
表す画像メモリの任意の点に対応する前記検査画像の所
定位置から一定距離の位置で、かつ、所定位置に対して
前記第3検索領域と約90°の位置関係でN×M画素の
第4検索領域を配置する手段と、前記第1検索領域と前
記第3検索領域の相関値を得る処理を、前記第3検索領
域の位置を移動させながら繰り返し行って複数の相関値
を得る手段と、前記第2検索領域と前記第4検索領域の
相関値を得る処理を、前記第4検索領域の位置を移動さ
せながら繰り返し行って複数の相関値を得る手段と、前
記第1及び第3検索領域の相関値と前記第2及び第4検
索領域の相関値を掛け合わせた値に基づいて、前記検査
画像の物体の位置合せを行う手段とを備える。前記第3
及び第4検索領域は、X方向にN´画素の範囲で1画素
ずつ移動し、Y方向にM´画素の範囲で1画素ずつ移動
する。
【0016】
【作用】上記構成によれば、円板状物体や任意の形状の
物体の位置合せを行うに際して、検索領域を2つに分
け、各々の検索領域を円板状物体の中心に対して概ね9
0°の位置関係で配置すると共に、各々の検索領域で得
られた相関値を互いに掛け合わせることにより、位置合
せを行っている。
【0017】これにより、多値画像の位置決めを行う場
合に、画像の大きさにかかわらず、高速かつ高精度に位
置合せを行うことができる。また、カラ−画像のような
場合には、RGBの3色の画像デ−タのうちの1つの特
徴的な部分の位置検出や、RGBを線形結合させた色情
報のうちの1つの特徴的な部分の位置検出などを行うこ
ともできる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の線形相
関回路について詳細に説明する。図1は、本発明の線形
相関回路の構成を示すものである。図2は、基準画像の
検索領域を示すものであり、図3は、検査画像の検索領
域を示すものである。
【0019】カメラ11により基準となる円板状物体
(ウェハなど)が写され、N×M(例えば、40×4
0)画素の検索領域A及びN×M画素の検索領域Bを有
する基準画像が画像メモリ12に登録される。次に、カ
メラ11により被検査物体(ウェハなど)が写され、N
×M画素の検索領域A´及びN×M画素の検索領域B´
を有する検査画像が画像メモリ12に登録される。
【0020】なお、円板状物体は、例えば、400×4
00画素の大きさを有しているものとし、基準画像にお
ける円板状物体の中心点は、予め確認されているものと
する。
【0021】基準画像の検索領域Aと検索領域Bは、図
2及び図4に示すように、円板状物体の中心Oに対して
概ね90°の位置関係で配置され、かつ、円板状物体の
中心Oから等距離の位置に配置されている。また、基準
画像の検索領域Aの中心は、円板状物体の中心Oを原点
とする直交座標のY軸上に存在し、基準画像の検索領域
Bの中心は、円板状物体の中心Oを原点とする直交座標
のX軸上に存在している。
【0022】検査画像の検索領域A´と検索領域B´
は、図3及び図4に示すように、基準画像の円板状物体
の中心Oに対応する検査画像の所定位置に対して概ね9
0°の位置関係で配置され、かつ、検査画像の所定位置
から等距離の位置に配置されている。また、検査画像の
検索領域A´は、検査画像の所定位置を原点とする直交
座標のY軸の近傍に存在し、検査画像の検索領域B´
は、検査画像の所定位置を原点とする直交座標のX軸上
の近傍に存在している。
【0023】なお、カメラ11は、CCDカメラ、ビデ
オカメラ及びデジタルカメラのいずれであってもよい。
積和演算部13では、検査画像の検索領域と基準画像の
検索領域について積和演算を行い、その演算結果から相
関値を算出する処理が、以下の手順で繰り返し実行され
る。
【0024】まず、検査画像の検索領域A´と基準画像
の検索領域Aについて積和演算を行い、その演算結果の
相関値を算出すると共に、検査画像の検索領域B´と基
準画像の検索領域Bについて積和演算を行い、その演算
結果の相関値を算出する 次に、検査画像の検索領域A´,B´をそれぞれX方向
に1画素ずらした新たな検索領域と基準画像の検索領域
について積和演算を行い、その演算結果の相関値を算出
する。これをN´(例えば、40)画素ずれるまで繰り
返し、相関値を算出する。
【0025】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域A´,B´をY方向に
1画素ずらした新たな検索領域を作成する。この新たな
検索領域と基準画像の検索領域について積和演算を行
い、その演算結果の相関値を算出する。また、検査画像
の検索領域をX方向に1画素ずらした新たな検索領域と
基準画像の検索領域について積和演算を行い、その演算
結果の相関値を算出する。これをN´(例えば、40)
画素ずれるまで繰り返し、相関値を算出する。
【0026】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域をY方向にさらに1画
素ずらした新たな検索領域を作成し、同様の処理を行
う。Y方向には、例えば、M´(例えば、40)画素ず
れるまで繰り返し相関演算が行われ、相関値が得られ
る。
【0027】テ−ブル15は、検索領域A,A´の相関
値及び検索領域B,B´の相関値をそれぞれ格納する。
検索領域AとA´の積和演算は、円板状物体の中心(検
査画像の所定位置)を原点とする直交座標のY軸方向の
物体の位置決めを行うためのものであり、検索領域Bと
B´の積和演算は、円板状物体の中心(検査画像の所定
位置)を原点とする直交座標のX軸方向の物体の位置決
めを行うためのものである。従って、いずれの相関値が
欠けても、十分な位置決めを行うことができない。
【0028】そこで、積算部16により、検索領域Aと
A´の積和演算による相関値と検索領域BとB´の積和
演算による相関値を互いに掛け合わせる。そして、最大
値検出部14では、最終的に得られた相関値のうち、最
も大きな相関値を検出する。相関値が大きいということ
は、基準画像と検査画像の一致度が高いということであ
り、相関値の最大値を検出することにより、物体の位置
合せを行うことができる。
【0029】上述の線形相関回路によれば、1回の積和
演算の回数は、基準画像又は検査画像の検索領域内の画
素数に等しく、N×Mとなり、N=M=40とすると、
40×40=1600回となる。また、積和演算の繰り
返し回数は、X方向にN´回、Y方向にM´回であるた
め、例えば、N´=M´=40とすると、40×40=
1600回となる。また、積算部16での相関値の掛け
算は、相関値の数に等しく、1600回である。
【0030】従って、多値画像の位置決めを行うに当っ
て、掛け算の総数は、1600×1600×1600=
2561600となる。このように、本発明の線形相関
回路を用いて多値画像の位置決めを行う場合、高精度に
位置決めを行うことができると共に、従来の位置決めに
比べて掛け算の総数が1/100に減少する。
【0031】従って、多値画像の位置決めに際して、従
来の処理よりも大幅に処理時間を短縮することができ
る。次に、本発明の線形相関回路の他の例について説明
する。
【0032】図1は、本発明の線形相関回路の構成を示
すものである。図5は、基準画像の検索領域を示すもの
であり、図6は、検査画像の検索領域を示すものであ
る。カメラ11により基準となる任意の形状を有する物
体が写され、N×M(例えば、40×40)画素の検索
領域A及びN×M画素の検索領域Bを有する基準画像が
画像メモリ12に登録される。次に、カメラ11により
被検査物体が写され、N×M画素の検索領域A´及びN
×M画素の検索領域B´を有する検査画像が画像メモリ
12に登録される。
【0033】なお、物体は、例えば、概ね400×40
0画素の大きさを有しているものとする。基準画像の検
索領域Aと検索領域Bは、物体の任意の点Oに対して概
ね90°の位置関係で配置され、かつ、任意の点Oから
一定距離の位置に配置されている。また、基準画像の検
索領域Aの中心は、物体の任意の点Oを原点とする直交
座標のY軸上に存在し、基準画像の検索領域Bの中心
は、物体の任意の点Oを原点とする直交座標のX軸上に
存在している。
【0034】検査画像の検索領域A´と検索領域B´
は、基準画像の物体の任意の点Oに対応する検査画像の
所定位置に対して概ね90°の位置関係で配置され、か
つ、検査画像の所定位置から一定距離の位置に配置され
ている。また、検査画像の検索領域A´は、検査画像の
所定位置を原点とする直交座標のY軸の近傍に存在し、
検査画像の検索領域B´は、検査画像の所定位置を原点
とする直交座標のX軸上の近傍に存在している。
【0035】なお、カメラ11は、CCDカメラ、ビデ
オカメラ及びデジタルカメラのいずれであってもよい。
積和演算部13では、検査画像の検索領域と基準画像の
検索領域について積和演算を行い、その演算結果から相
関値を算出する処理が、以下の手順で繰り返し実行され
る。
【0036】まず、検査画像の検索領域A´と基準画像
の検索領域Aについて積和演算を行い、その演算結果の
相関値を算出すると共に、検査画像の検索領域B´と基
準画像の検索領域Bについて積和演算を行い、その演算
結果の相関値を算出する。
【0037】次に、検査画像の検索領域A´,B´をそ
れぞれX方向に1画素ずらした新たな検索領域と基準画
像の検索領域について積和演算を行い、その演算結果の
相関値を算出する。これをN´(例えば、40)画素ず
れるまで繰り返し、相関値を算出する。
【0038】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域A´,B´をY方向に
1画素ずらした新たな検索領域を作成する。この新たな
検索領域と基準画像の検索領域について積和演算を行
い、その演算結果の相関値を算出する。また、検査画像
の検索領域をX方向に1画素ずらした新たな検索領域と
基準画像の検索領域について積和演算を行い、その演算
結果の相関値を算出する。これをN´(例えば、40)
画素ずれるまで繰り返し、相関値を算出する。
【0039】次に、検査画像の検索領域を当初の位置に
戻し、かつ、検査画像の検索領域をY方向にさらに1画
素ずらした新たな検索領域を作成し、同様の処理を行
う。Y方向には、例えば、M´(例えば、40)画素ず
れるまで繰り返し相関演算が行われ、相関値が得られ
る。
【0040】テ−ブル15は、検索領域A,A´の相関
値及び検索領域B,B´の相関値をそれぞれ格納する。
検索領域AとA´の積和演算は、検査画像の所定位置を
原点とする直交座標のY軸方向の物体の位置決めを行う
ためのものであり、検索領域BとB´の積和演算は、検
査画像の所定位置を原点とする直交座標のX軸方向の物
体の位置決めを行うためのものである。従って、いずれ
の相関値が欠けても、十分な位置決めを行うことができ
ない。
【0041】そこで、積算部16により、検索領域Aと
A´の積和演算による相関値と検索領域BとB´の積和
演算による相関値を互いに掛け合わせる。そして、最大
値検出部14では、最終的に得られた相関値のうち、最
も大きな相関値を検出する。相関値が大きいということ
は、基準画像と検査画像の一致度が高いということであ
り、相関値の最大値を検出することにより、物体の位置
合せを行うことができる。
【0042】なお、本発明は、同一画像メモリ上でなく
ても、図7に示すように、複数のメモリが3次元的に配
列されている場合、例えばカラ−画像を扱う場合にも応
用することができる。
【0043】即ち、3面の画像メモリにカラ−カメラか
らRGBの3色の画像デ−タを格納して、Bの特徴的な
部分(エリアA)とRの特徴的な部分(エリアB)とで
正確な位置を検出することができる。
【0044】この場合にも、各画像メモリの2次元的な
位置関係は同一なので、それぞれを線形的に評価するこ
とができる。また、RGBの画像に限られず、例えば、
これらから線形結合させて、ある色情報を抽出した場合
にも、部分的に個別の色情報を条件に加えることによ
り、より詳細な検出を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の線形相
関回路によれば、次のような効果を奏する。円板状物体
や任意の形状の物体の位置決めを行うに際して、検索領
域を2つに分け、各々の検索領域を円板状物体の中心に
対して概ね90°の位置関係で配置すると共に、各々の
検索領域で得られた相関値を互いに掛け合わせることに
より、位置決めを行っている。これにより、画像が大き
くなっても高精度かつ高速に円板状物体の位置検出を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線形相関回路の構成を示す図。
【図2】基準画像の検索領域(固定)を示す図。
【図3】検査画像の検索領域(可変)を示す図。
【図4】2つの検索領域の位置関係を示す図。
【図5】基準画像の検索領域(固定)を示す図。
【図6】検査画像の検索領域(可変)を示す図。
【図7】カラ−画像を扱う場合の検索領域を示す図。
【図8】従来の線形相関回路の構成を示す図。
【図9】基準画像の検索領域を示す図。
【図10】検査画像の検索領域を示す図。
【符号の説明】 11 …カメラ、 12 …画像メモリ部、 13 …積和演算部(相関モジュ−
ル)、 14 …最大値検出部、 15 …テ−ブル、 16 …積算部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置が定まった円板状物体の画像を取り
    込み、基準画像として画像メモリ部に登録する手段と、 位置が定まっていない円板状物体の画像を取り込み、検
    査画像として画像メモリ部に登録する手段と、前記基準画像の円板状物体のエッジ部分に、前記基準画
    像の円板状物体の中心に対して約90°の位置関係で、
    それぞれ第1及び第2検索領域を配置する手段と、 前記検査画像の円板状物体のエッジ部分に、前記基準画
    像の円板状物体の中心に対応する前記検査画像の所定位
    置に対して約90°の位置関係で、それぞれ第3及び第
    4検索領域を配置する手段と、 前記第1検索領域と前記第3検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第3検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第2検索領域と前記第4検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第4検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第1及び第3検索領域の相関値と前記第2及び第4
    検索領域の相関値を掛け合わせた値に基づいて、前記検
    査画像の円板状物体の位置合せを行う手段とを具備する
    ことを特徴とする線形相関回路。
  2. 【請求項2】 位置が定まった任意の形状を有する物体
    の画像を取り込み、基準画像として画像メモリ部に登録
    する手段と、 位置が定まっていない任意の形状を有する物体の画像を
    取り込み、検査画像として画像メモリ部に登録する手段
    と、前記基準画像の物体のエッジ部分に、前記基準画像の物
    体の任意の点に対して約90°の位置関係で、それぞれ
    第1及び第2検索領域を配置する手段と、 前記検査画像の物体のエッジ部分に、前記基準画像の物
    体の任意の点に対応する前記検査画像の所定位置に対し
    て約90°の位置関係で、それぞれ第3及び第4検索領
    域を配置する手段と、 前記第1検索領域と前記第3検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第3検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第2検索領域と前記第4検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第4検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第1及び第3検索領域の相関値と前記第2及び第4
    検索領域の相関値を掛け合わせた値に基づいて、前記検
    査画像の物体の位置合せを行う手段とを具備することを
    特徴とする線形相関回路。
  3. 【請求項3】 位置が定まった物体のカラー画像を取り
    込み、基準画像として画像メモリ部に登録する手段と、 位置が定まっていない物体のカラー画像を取り込み、検
    査画像として画像メモリ部に登録する手段と、 前記基準画像の第1色を表す画像メモリ第1検索領域
    を配置する手段と、 前記基準画像の第2色を表す画像メモリに任意の点に
    対して前記第1検索領域と約90°の位置関係となる
    2検索領域を配置する手段と、前記検査画像の第1色を表す画像メモリに、前記第1検
    索領域に対応する 第3検索領域を配置する手段と、前記検査画像の第2色を表す画像メモリに、前記第2検
    索領域に対応する 第4検索領域を配置する手段と、 前記第1検索領域と前記第3検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第3検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第2検索領域と前記第4検索領域の相関値を得る処
    理を、前記第4検索領域の位置を移動させながら繰り返
    し行って複数の相関値を得る手段と、 前記第1及び第3検索領域の相関値と前記第2及び第4
    検索領域の相関値を掛け合わせた値に基づいて、前記検
    査画像の物体の位置合せを行う手段とを具備することを
    特徴とする線形相関回路。
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