JP2777714B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置

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JP2777714B2 JP62221074A JP22107487A JP2777714B2 JP 2777714 B2 JP2777714 B2 JP 2777714B2 JP 62221074 A JP62221074 A JP 62221074A JP 22107487 A JP22107487 A JP 22107487A JP 2777714 B2 JP2777714 B2 JP 2777714B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブラシレスモータの制御装置に係り、特に
励磁コイルに正弦波電圧を印加する制御装置に関する。 〔従来の技術〕 各種のNC工作機械、ロボット、測定装置等にブラシレ
スモータが多用されている。そして、このブラシレスモ
ータの作動をフィードバック制御するための制御装置
は、目標とする回転速度が設定されると、その目標回転
速度を実現させるようにブラシレスモータの励磁コイル
に方形波、又は、台形波の電流を流してブラシレスモー
タを作動させるようになっている。実開昭60−14677号
公報には台形波の場合が開示されている。 すなわち、目標とする回転速度の指令が与えられると
ブラシレスモータが動作を始め、それに従い駆動部に取
付けられたタコジェネレータ等によりサーボモータの回
転速度をフィードバックしている。 このフィードバック信号とあらかじめ設定された回転
速度指令信号との差を演算し直流の速度偏差信号を出力
する。この直流の速度偏差信号をブラシレスモータの駆
動部に取付けられたホトダイオード等のコミテーション
センサーの磁極位置信号に同期した周波数に変換し、こ
の変換した方形波信号と励磁コイルの励磁電流信号との
差を演算し、方形波の電流偏差信号を出力する。この方
形波の電流偏差信号と基準三角波とを比較して方形波の
パルス信号をドライバに出力しパルス信号に基づき方形
波電圧を励磁コイルに印加して目標の回転速度に到達す
るように制御するのである。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、ブラシレスモータを駆動するために
励磁コイルに印加する電圧が方形波、又は、台形波であ
ったため励磁電流に多くの高調波成分が含まれることと
なりトルク変動や速度変動の原因となっていた。なお、
特開昭60−43089号公報に記載されているように、励磁
コイルに正弦波電流を流す方法を採用することも考えら
れるが、ブラシレスモータの多相励磁コイルに正弦波電
流を単に流しても、ブラシレスモータのトルクを高める
ことは困難である。 本発明の目的は、ブラシレスモータの多相励磁コイル
に適正な位相の正弦波電流を流してトルクを高めること
ができるブラシレスモータの制御装置を提供することに
ある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明は、N極永久磁石
とS極永久磁石を表面上円周方向に交互に配設したロー
タと、該ロータの周囲に設けられた固定鉄心の櫛歯ごと
に1束のコイルを巻いた多相励磁コイルとを備えたブラ
シレスモータにおいて、ブラシレスモータの回転速度を
検出して回転速度信号を出力する回転速度検出手段と、
該回転速度信号と回転速度指令との差を算出し速度偏差
信号を出力する速度比較手段と、前記回転速度信号を入
力しこれに同期した基準正弦波信号として、多相励磁コ
イルのうち1相の各励磁コイルが巻き付けられた各櫛歯
がそれぞれロータの単一の磁極と対向し他の2相の各励
磁コイルが巻き付けられた各櫛歯がそれぞれロータの複
数の磁極に対向するタイミングで前記1相の各励磁コイ
ルの励磁電流を0にするための正弦波信号を形成する正
弦波形成手段と、該基準正弦波信号と前記速度偏差信号
とを掛け合せて正弦波速度偏差信号を出力する乗算手段
と、該正弦波速度偏差信号と前記ブラシレスモータの多
相励磁コイル電流信号のうち特定の相の励磁コイル電流
信号との差を算出し電流偏差信号を出力する電流比較手
段と、該電流偏差信号に基づく正弦波相当のパルス信号
として位相が2π/M(M:励磁コイルの極数)ずつ相異な
る多相PWM信号を発生させるPWMパルス発生手段と、該正
弦波相当の多相パルス信号に基づき前記ブラシレスモー
タの多相励磁コイルに正弦波電流を流すドライバ手段と
を有し、前記ブラシレスモータは、mを励磁コイルのセ
ット数で偶数とし、Mを励磁コイルの極数で3以上の整
数とし、前記励磁コイルの配設個数をm×Mとし、前記
永久磁石の配設個数をm×(M+1)としてなるブラシ
レスモータの制御装置を構成したものである。 〔作用〕 前記した手段によれば、永久磁石は多相励磁コイルよ
りも多く配設され、多相励磁コイルのうち1相の各励磁
コイルが巻き付けられた各櫛歯がそれぞれロータの単一
の磁極と対向し他の2相の各励磁コイルが巻き付けられ
た各櫛歯がそれぞれロータの複数の磁極に対向するタイ
ミングで、1相の各励磁コイルの励磁電流が0になると
ともに、多相励磁コイルには、位相が2π/Mずつ相異な
る多相PWM信号に基づいた正弦波電流が流れる。この正
弦波電流は、多相励磁コイルから発生する磁束と永久磁
石から発生する磁束との間に生じる吸引力と反発力が共
にロータの回転方向に作用するように多相励磁コイルに
流れる。このため、各相の励磁コイルに位相の相異なる
正弦波電流が流れ、各相の励磁コイルから磁束が発生す
ると、この磁束と永久磁石の磁束との間には励磁コイル
の磁束の位相と大きさに応じて吸引力または反発力が順
次生じ、しかも、吸引力と反発力は共にロータの回転方
向に作用するので、ロータのトルクを高めることができ
る。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を第1図〜第6図により説明す
る。 第1図は、本発明の一実施例でブラシレスモータの制
御ブロック図である。制御ブロックの構成要素として
は、1は、固定鉄心の櫛歯ごとに1束のコイルを巻き永
久磁石の配設数を励磁コイルより多くしたアキシャルギ
ャップ型のブラシレスモータである。2は、ブラシレス
モータ1の駆動部に取付け回転速度を検出するエンコー
ダ(回転速度検出手段)である。11は、エンコーダ2か
らの回転速度のパルス信号を直流に変換し、ゲイン補正
を行う直流変換器である。12は、この直流変換された回
転速度信号とあらかじめ設定された回転速度指令信号と
の差を算出し速度偏差信号を出力する速度比較部(速度
比較手段)である。9は、エンコーダ2からの回転速度
信号に同期して波高値1の基準正弦波信号を形成するRO
M(正弦波形成手段)である。このROM9には、多相励磁
コイルのうち1相の各励磁コイルが巻き付けられた各櫛
歯がそれぞれロータの単一の磁極と対向し他の2相の各
励磁コイルが巻き付けられた各櫛歯がそれぞれロータの
複数の磁極に対向するタイミングで前記1相の各励磁コ
イルの励磁電流を0にするための正弦波信号生成用デー
タが格納されている。8は、ROM9からの基準正弦波信号
と速度比較部12からの速度偏差信号とを掛け合せて回転
速度に同期した正弦波の速度偏差信号を出力する乗算部
(乗算手段)である。13は、ブラシレスモータ1の励磁
コイルに流れる励磁電流を検出する電流センサである。
7は、この電流センサからの励磁電流信号と前記乗算部
8からの正弦波速度偏差信号との差を算出して正弦波の
電流偏差信号を出力する電流比較部(電流比較手段)で
ある。4は、この電流偏差信号に基づく正弦波のパルス
信号を発生させるPWMパルス発生部(PWMパルス発生手
段)である。3は、この正弦波のパルス信号に基づきブ
ラシレスモータ1の励磁コイルに正弦波の電圧を印加す
るドライバ(ドライバ手段)である。 次に本制御ブロックの作動説明を行う。あらかじめ設
定された直流の回転速度信号とエンコーダ2からの回転
速度パルス信号を直流変換しゲイン補正したブラシレス
モータの回転速度のフィードバック信号との差を速度比
較部12により演算し、第2図(a)の直流の速度偏差信
号を出力する。又、エンコーダ2からの回転速度信号に
同期した第2図(b)の波高値1の基準正弦波信号をRO
M9にて形成し、この基準正弦波信号と速度比較部12から
出力される直流の速度偏差信号とを乗算部8で掛け合わ
せて第2図(c)の正弦波速度偏差信号を出力する。こ
の正弦波速度偏差信号と電流センサ13からのフィードバ
ック信号である励磁電流信号との差を電流比較部7にて
演算し、第2図(d)の正弦波の電流偏差信号を出力す
る。この正弦波の電流偏差信号をゲイン補正した第2図
(e)の正弦波電流偏差信号と基準三角波とを比較して
第2図(f)PWMパルス発生部4で正弦波パルス第2図
(g)を形成する。この正弦波パルス信号をドライバ3
に収納されているパワートランジスタのゲートトリガ信
号として入力してブラシレスモータ1の励磁コイルに正
弦波の電圧を印加する。 次に本制御装置によって駆動されるブラシレスモータ
について述べる。第3図にブラシレスモータの断面図を
示し第4図は第3図のA−A断面の模式図を示す。 励磁コイル1はステータ鉄心3の1つの櫛歯ごとに巻
かれている。この様子をA−A断面を模式的に示した第
4図で説明する。各櫛歯ごとにU相、V相、W相の励磁
コイルが巻かれている。本実施例は36の櫛歯があり、U
相、V相、W相はそれぞれ12個の励磁コイルからなり、
これら12個の励磁コイルは、U相、V相、W相ごとに直
列に接続されている。マグネット2は、N極とS極又は
S極とN極がロータ6の軸方向に沿って配置されている
とともに、ロータシャフト5と一体となったロータ6の
表面上円周方向にN極とS極とが交互に配置されロータ
シャフト5はベアリング4で回転自在に支持されてい
る。マグネット2は励磁コイル1のU相、V相、W相の
3個に対しN極、S極、N極、S極の4個が対応してお
り4×12=48個のマグネット2よりなる。本実施例の場
合、特許請求の範囲に記載された励磁コイルの極数Mは
3であり励磁コイルのセット数mは12で励磁コイルの配
設個数m×M=12×3=36、永久磁石の配設個数m×
(M+1)=12×(3+1)=48となる。ロータシャフ
ト5の出力側と反対側にはカップリング7を介してエン
コーダ8が設けられており、エンコーダ8の回転数は、
本実施例のブラシレスモータの制御部(図示せず)へ出
力される。 第5図は本実施例の作動説明図である。なお、第5図
においては、マグネット2の磁極のうち励磁コイルから
の磁束の影響を受ける磁極(上下に配置された磁極のう
ち一方の磁極)のみを示している。中央部上側は励磁コ
イルU相、V相、W相がそれぞれ1つの櫛歯に巻かれて
おり、この励磁コイルに対面してロータ6の表面上円周
方向にN極、S極が交互に、励磁コイルU相、V相、W
相に対してN極、S極、N極、S極の4極が対応してお
り励磁コイルに対し1極多く配置されている。すなわ
ち、励磁コイルU相、V相、W相に対してN極、S極、
N極の3極、又は、S極、N極、S極の3極を対応させ
ると、各磁極の位置によっては、各励磁コイルによって
形成される磁極とマグネット2による磁極が均等に相対
向して配置され(各櫛歯の中心とロータの各磁極の中心
とが一致するように配置されたとき)、各励磁コイルか
ら発生する磁束による吸引力または反発力が各磁極に均
等に作用する。この結果、吸引力と反発力が相殺され、
各磁極に十分なトルクを発生させることができないこと
がある。これに対して、励磁コイルに対し磁極を1極多
く配置すると、マグネット2の位置によらず、励磁コイ
ルによる磁極とマグネット2の磁極が全て均等に相対向
して配置されることはない。すなわち、多相励磁コイル
のうち1相の励磁コイルが巻き付けされた櫛歯の中心と
この櫛歯に対向するロータの磁極の中心とが一致したと
きでも、他の2相の励磁コイルはマグネット2の複数の
磁極に対向することになる。このため、マグネット2の
磁極のうち1相の励磁コイルに対向した磁極に吸引力ま
たは反発力が均等に作用したとしても、他の2相の励磁
コイルにはそれぞれ2個の磁極(他の2相の励磁コイル
全体では3個の磁極)が対向し、3個の磁極のうち両側
の磁極には吸引力または反発力が作用し、中間の磁極に
は、相隣接する一方の磁極に反発力が作用したときには
吸引力が作用し、相隣接する他方の磁極に吸引力が作用
したときには反発力が作用し、全体としては、マグネッ
ト2には、吸引力または反発力に伴って回転方向に沿っ
たトルクが作用することになる。横方向の9本の線上に
は、左側に示した各励磁コイルに加わる励磁電流Iによ
って発生する磁束の時間的変化と、ロータ6上のマグネ
ット2が励磁コイル1の1つ分つまり1ピッチ分移動す
る状態を示している。磁束分布は、各励磁コイルにプラ
スの電流が流れたときに、各励磁コイルにN極が形成さ
れ、各励磁コイルにマイナスの電流が流れたときには、
各励磁コイルにS極が形成されることを考慮して表示さ
れており、横線の上方をN極とし下方をS極としてい
る。この磁束分布は各励磁コイルごとに独立しており他
の励磁コイルの磁束の影響を受けないので他の励磁コイ
ルからの磁束による打消しがなく、発生した磁束はマグ
ネット2との反揆・吸引に全て作用磁束となる。9本の
横線の中央部に描かれたマグネット2のS極、N極が励
磁電流Iの変化によって時間的に変ってゆく磁束と吸引
・反揆しながら磁束の変化に同期して移動してゆく。 具体的には、最上位の横線で示されている第1のタイ
ミングt1のときには、U相の励磁コイルの電流は0なの
で、U相の励磁コイルによっては磁極は形成されてな
い。一方、V相の励磁コイルにはプラスの電流が流れる
ので、V相の励磁コイルによってN極が形成され、W相
の励磁コイルにはマイナスの電流が流れるので、W相の
励磁コイルによってS極が形成される。W相の励磁コイ
ルによるS極は、W相の励磁コイルに近接して配置され
たマグネット2のS極とN極のうちS極(S3)には反発
力として作用し、N極(N2)には吸引力として作用す
る。これにより、W相の励磁コイルに近接して配置され
たマグネット2のS極(S3)とN極(N2)には回転方向
に沿ったトルクが作用することになる。また、V相の励
磁コイルによるN極は、V相の励磁コイルに近接して配
置されたマグネット2のS極とN極のうちS極(S2、S
4)には吸引力として作用し、N極(N2、N4)には反発
力として作用する。これにより、V相の励磁コイルに近
接して配置されたマグネット2のS極(S2、S4)とN極
(N2、N4)には回転方向に沿ったトルクが作用すること
になる。 第2のタイミングt2においては、U相の励磁コイルに
プラスの電流が流れるので、U相の励磁コイルによって
N極が形成される。このとき、V相の励磁コイルには、
第1のタイミングt1と同様に、プラスの電流が流れるの
で、V相の励磁コイルによってN極が形成され、W相の
励磁コイルには、第1のタイミング同様に、マイナスの
電流が流れるので、W相の励磁コイルによってS極が形
成される。そして、U相の励磁コイルによるN極は、U
相の励磁コイルに近接して配置されたマグネット2のN
極(N1、N3)には反発力として作用する。このとき、第
1のタイミングt1のときと同様に、W相の励磁コイルに
よるS極は、W相の励磁コイルに近接して配置されたマ
グネット2のS極とN極のうちS極には反発力として作
用し、N極には吸引力として作用する。これにより、W
相の励磁コイルに近接して配置されたマグネット2のS
極(S3)とN極(N2、N4)には回転方向に沿ったトルク
が作用することになる。また、V相の励磁コイルによる
N極は、V相の励磁コイルに近接して配置されたマグネ
ット2のS極とN極のうちS極(S2、S4)には吸引力と
して作用し、N極(N2、N4)には反発力として作用す
る。これにより、V相の励磁コイルに近接して配置され
たマグネット2のS極(S2、S4)とN極(N2、N4)には
回転方向に沿ったトルクが作用することになる。 第3のタイミングt3においては、V相の励磁コイルの
電流が0になるので、V相の励磁コイルによって磁極は
形成されず、V相の励磁コイルに近接して配置されたマ
グネット2のS極とN極には吸引力も反発力も作用しな
い。一方、U相の励磁コイルには、第2のタイミングt2
と同様に、プラスの電流が流れるので、U相の励磁コイ
ルによってN極が形成される。さらに、W相の励磁コイ
ルには、第2のタイミングt2と同様に、マイナスの電流
が流れるので、W相の励磁コイルによってS極が形成さ
れる。そして、U相の励磁コイルによるN極は、移動に
伴ってU相の励磁コイルに近接して配置されたマグネッ
ト2のS極とN極のうちS極(S3)には吸引力として作
用し、N極(N3)には反発力として作用する。これによ
り、移動に伴ってU相の励磁コイルに近接して配置され
たマグネット2のS極(S3)とN極(N3)には回転方向
に沿ったトルクが作用することになる。さらに、W相の
励磁コイルによるS極は、移動に伴ってW相の励磁コイ
ルに近接して配置されたマグネット2のS極とN極のう
ちS極(S3)には反発力として作用し、N極(N2)には
吸引力として作用する。これにより、移動に伴ってW相
の励磁コイルに近接して配置されたマグネット2のS極
(S3)とN極(N2)には回転方向に沿ったトルクが作用
することになる。 このように、永久磁石を多相励磁コイルよりも多く配
設し、多相励磁コイルのうち1相の各励磁コイルが巻き
付けられた各櫛歯がそれぞれロータの単一の磁極と対向
し、他の2相の各励磁コイルが巻き付けられた各櫛歯が
それぞれロータの複数の磁極に対向するタイミングで1
相の各励磁コイルの励磁電流を0にするとともに、各相
の励磁コイルに正弦波の励磁電流を常時流すと、各相の
励磁電流の大きさ及び極性が順次変化する過程では、各
相の励磁電流の極性に応じて各相の励磁コイルにN極又
はS極が形成され、この磁極がマグネット2の磁極に対
して吸引力または反発力として順次作用し、この吸引力
と反発力がマグネット2には回転方向のトルクとして作
用するので、モータの出力トルクを円滑に高めることが
できる。 また、第5図において、左外側は励磁コイル1に加え
るSin波形の励磁電圧Vを示す。励磁電流Iは励磁電圧
Vに対し90度遅れたSin波形となる。右内側は励磁コイ
ル内に誘起される誘起電圧Eを示す。この誘起電圧Eは
励磁電流Iと同相となっておりこのため励磁電圧Vより
90度遅れている。誘起電圧Eは非常にSin波に近くなっ
ている。右外側には励磁コイル1における励磁電圧Vと
誘起電圧Eとの合成電圧V+Eを示す。合成電圧V+E
の一例を第6図に示す。誘起電圧Eは励磁電流Iと同位
相であり励磁電圧Vより90度遅れている。合成電圧V+
Eの励磁電圧Vに対する位相角θは誘起電圧Eの大きさ
により変る。この誘起電圧Eの大きさはロータ6の回転
数に比例する。この誘起電圧Eは、各相の励磁コイルか
ら発生する磁束に対して、マグネット2の磁極から発生
する磁束が横切ったときに発生する。この誘起電圧Eは
励磁電流が0のときには0となり、この誘起電圧Eが最
大となるのは、磁束の変化が最も大きいN極とS極の境
目が励磁コイルまたは櫛歯の中心にきたときである。さ
らに、誘起電圧Eは、励磁コイルによる磁極がSからN
と磁束が増加するときにはプラスとなり、励磁コイルに
よる磁極がNからSと磁束が減少するときにはマイナス
となる。そして、Sin波形の励磁電圧Vと非常にSin波形
に近い誘起電圧Eとの合成電圧V+EもSin波形に近い
ためこの合成電圧V+Eによって生じる磁束の時間的変
化もSin波形に近くなり、非常に滑らかなトルクが得ら
れる。この励磁電圧Vが本実施例のブラシレスモータ制
御装置によって励磁コイルに印加される正弦波の電圧で
ある。 〔発明の効果〕 本発明によれば、永久磁石を多相励磁コイルよりも多
く配設し、多相励磁コイルのうち1相の各励磁コイルが
巻き付けられた各櫛歯がそれぞれロータの単一の磁極と
対向し他の2相の各励磁コイルが巻き付けられた各櫛歯
がそれぞれロータの複数の磁極に対向するタイミングで
1相の各励磁コイルの励磁電流を0にし、多相励磁コイ
ルに、位相が2π/Mずつ相異なる多相正弦波電流を流
し、各相の励磁コイルから発生する磁束と永久磁石の磁
束との間に生じる吸引力と反発力を共にロータの回転方
向に順次作用させるようにしたため、ブラシレスモータ
の回転トルクを円滑に高めることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例のブラシレスモータの制御ブ
ロック図、第2図は第1図の各ブロックにおける発生信
号の波形図、第3図は、本発明を適用するブラシレスモ
ータの断面図、第4図は第3図のA−Aの断面の模式
図、第5図はブラシレスモータの作動説明図、第6図は
励磁電圧と誘起電圧の合成説明図である。 1……ブラシレスモータ、2……エンコーダ、 3……ドライバー、4……PWMパルス発生部、 7……電流比較部、8……乗算部、 9……ROM、11……直流変換器、 12……速度比較部、13……電流センサ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.N極永久磁石とS極永久磁石を表面上円周方向に交
    互に配設したロータと、該ロータの周囲に設けられた固
    定鉄心の櫛歯ごとに1束のコイルを巻いた多相励磁コイ
    ルとを備えたブラシレスモータにおいて、ブラシレスモ
    ータの回転速度を検出して回転速度信号を出力する回転
    速度検出手段と、該回転速度信号と回転速度指令との差
    を算出し速度偏差信号を出力する速度比較手段と、前記
    回転速度信号を入力しこれに同期した基準正弦波信号と
    して、多相励磁コイルのうち1相の各励磁コイルが巻き
    付けられた各櫛歯がそれぞれロータの単一の磁極と対向
    し他の2相の各励磁コイルが巻き付けられた各櫛歯がそ
    れぞれロータの複数の磁極に対向するタイミングで前記
    1相の各励磁コイルの励磁電流を0にするための正弦波
    信号を形成する正弦波形成手段と、該基準正弦波信号と
    前記速度偏差信号とを掛け合せて正弦波速度偏差信号を
    出力する乗算手段と、該正弦波速度偏差信号と前記ブラ
    シレスモータの多相励磁コイル電流信号のうち特定の相
    の励磁コイル電流信号との差を算出し電流偏差信号を出
    力する電流比較手段と、該電流偏差信号に基づく正弦波
    相当のパルス信号として位相が2π/M(M:励磁コイルの
    極数)ずつ相異なる多相PWM信号を発生させるPWMパルス
    発生手段と、該正弦波相当の多相パルス信号に基づき前
    記ブラシレスモータの多相励磁コイルに正弦波電流を流
    すドライバ手段とを有し、前記ブラシレスモータは、m
    を励磁コイルのセット数で偶数とし、Mを励磁コイルの
    極性で3以上の整数とし、前記励磁コイルの配設個数を
    m×Mとし、前記永久磁石の配設個数をm×(M+1)
    としてなるブラシレスモータの制御装置。
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