JP2775465B2 - 開閉式膜構造体における膜材の開閉方法 - Google Patents

開閉式膜構造体における膜材の開閉方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、膜材を開閉可能なサスペンション膜構造体
における膜材の合理的な開閉方法に関するものである。
(従来技術と発明が解決しようとする課題) 現在、一般的に普及している膜構造の形態としては空
気膜構造、サスペンション膜構造及び骨組膜構造があ
る。
かかる従来の膜構造による構築物では、膜材の材質を
工夫することにより採光条件を良好にするようには改良
されているが、特にスポーツ用の施設として利用する場
合等の空間の開放性の点で問題を有していた。
そこで、最近では膜構造体の屋根面を必要に応じて開
閉可能としたものが提案されているが、膜材自体を折り
畳むことにより開閉する方式のものでは、開閉時に膜材
が不安定な形状となるのを防止し、合理的な開閉方法を
とることが要望されている。
本発明は、上記した従来の課題に鑑み開発されたもの
であり、新規な複合型膜構造を基本とした開閉式膜構造
体における膜材の開閉方法を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明においては、膜材を
折り畳み形式で開閉可能とした開閉式膜構造体におい
て、膜材の開放時には前記サスペンション材の緊張力を
徐々に緩めながら膜材を移動し、膜材の閉鎖時には前記
サスペンション材の緊張力を徐々に高めながら膜材を移
動することにより、開閉時の膜材にしわやたるみが生じ
ないだけの最低限の張力が常に確保されるようにしたこ
とを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明の好適な実施例を図面により説明する。
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示し、本実施
例に係るサスペンション膜構造は、第1図に示すように
サスペンション材としてのサスペンションケーブル10
と、吊下げ材としてのストラットケーブル11と、膜材12
と、押えケーブル13とを備えてなるものである。
サスペンションケーブル10は、所定間隔を画して平行
に配設されており、第1図及び第2図に示すように下方
に湾曲した円弧形状となっている。
各サスペンションケーブル10からは、本実施例では7
本のストラットケーブル11が下方に吊下され、該各スト
ラットケーブル11により、吊り金具11aを介して膜材12
が吊持されている。
また、各サスペンションケーブル10間の中間位置に
は、該サスペンションケーブル10と平行に押えケーブル
13が膜材12上に配設されている。
また、第1図乃至第3図において、14はサスペンショ
ンケーブル10の両端位置で桁行方向に配設された支持部
材としての大梁材、15は構造体の桁行方向両端部に配置
された、水平力に対抗するトラス形式の補剛材、16は各
サスペンションケーブル10の両端部位置に配置された柱
材であり、柱材16からは横架材17及び補助柱材18が外方
に突出配置され、これに第1補強ワイヤー19及び第2補
強ワイヤー20が配設されて第4図に示す如くトラスを形
成している。
また、押えケーブル13の両端部位置には柱体16、16間
に架設された支持部材としての梁材21が配設されてい
る。
さらに、第3図に示すように、押えケーブル13の両端
部位置の梁材21と前記横架材17の先端との間に各々ワイ
ヤー材24が張設されている。
また、本実施例では各サスペンションケーブル10の両
端部及び各押えケーブル13の両端部は、図示しない所定
の滑動装置により両端の支持部材に沿って桁行方向に滑
動可能となっており、かつ、各サスペンションケーブル
10の両端部に電動ジャッキ等の所定の緊張装置を配置し
て、膜材12に所定の張力を導入したり、あるいは該張力
を解除しうるようになっている。
即ち、本実施例では第4図及び第5図に示すような膜
材12への張力導入手段を備えている。
サスペンション材10に沿って連続する一本の線条材30
を配設し、前記各ストラットケーブル11の上端には、回
動軸31及び軸支持ロッド32を介して各々第1プーリ33が
回動自在に配設されている。
また、各ストラットケーブル11の直上位置には、支持
部材34が各々サスペンション材10に固定されており、該
支持部材34に一体に形成された一対の軸受プレート35と
回動軸36により一対の第2プーリ37が回動自在に配置さ
れている。
前記線条材30は、各ストラットケーブル11の位置にお
いて、図示の如く前記各第2プーリ37の一方に係合した
後に垂下されて前記各第1プーリ33を介して他方の各第
2プーリ37に係合するように順次延設されており、ま
た、該線条材30の端部は、前記サスペンション材10の両
端に配設された所定の図示しない巻上げ装置に連結され
ている。
なお、該巻上げ装置は、例えば図示しない正逆回転可
能なモータとその回転軸に沿って同軸状に配設された巻
上げプーリとからなり、前記線状材30の端部をプーリの
巻上げ面に連結してあり、モータは地上位置から遠隔操
作可能となっている。
よって、第4図に示すように前記巻上げ装置により前
記線条材30を図中矢線方向に巻取ることにより、該線条
材30が各第1プーリ33を介して前記各ストラットケーブ
ル11を同時に各々所定距離だけ上方に引き上げると、サ
スペンション材10及び押えケーブル13に緊張力を付与す
るから、ストラットケーブル11により膜材12に所定の張
力を導入することができる。
さらに、本実施例では桁行方向の一方の端部に配設さ
れた前記補剛材15を駆動部材として、図示しない所定の
駆動装置により該補剛材15を桁行方向に駆動することに
より、各サスペンションケーブル10及び押えケーブル13
とともに前記膜材12を開閉自在としている。
かかる構成からなる、本実施例に係るサスペンション
膜構造体では、膜材12を開放状態にする際には、第6図
(a)に示す膜材12の閉鎖状態位置から、各サスペンシ
ョンケーブル10、ストラットケーブル11、押えケーブル
13を上記した滑動手段により図中例えば左方向に移動さ
せてゆき、第6図(b)及び第6図(c)に示すように
膜材12が順次折り畳まれた状態にしてゆく。
しかして、本実施例では各サスペンションケーブル1
0、ストラットケーブル11、押えケーブル13の移動速度
に応じて各サスペンションケーブル10の端部に配置され
た前記巻上げ装置による緊張力を徐々に緩めてゆくよう
にしている。
即ち、サスペンションケーブル10等の移動に先だって
巻上げ装置による緊張力を一挙に弛緩させた状態にする
と、膜材12には移動時に折畳み状態に近づくにつれてし
わやたるみが生じてくるが、前記巻上げ装置による緊張
力を移動速度に応じて所定の割合で徐々に緩めるように
すれば、膜材12には移動時にしわやたるみが生じないだ
けの最低限の張力が常に確保されていることとなる。
そして、第6図(a)乃至第6図(c)に示すよう
に、前記吊点位置11aと押えケーブル13との鉛直距離L
が徐々に大きくなりつつ膜材12が移動していくことにな
る。
このように、折畳み状態に応じて膜材12に最小限の導
入を残しておき、膜材12にしわやたるみが発生するのを
防止しながら、最終的な折畳み状態に移行させることが
できる。
また、膜材12を開放状態から閉鎖状態へと移行させる
際には、上記したのとは逆にサスペンションケーブル10
の緊張力を所定の割合で徐々に高めながら膜材12を第6
図(a)に示す閉鎖位置へと移動することにより、同様
に膜材12のしわ、たるみの発生を防止することができ
る。
このように、本実施例では開閉時に膜材12にしわやた
るみが発生するのを確実に防止して、開閉時における膜
材12が不安定な形状となるのを防ぐことができるもので
ある。
なお、本実施例では補剛材15に駆動装置を取付けた例
を示したが、設計条件によって該補剛材15がない場合な
どには、これにかえて桁行方向の一方の端部に配置され
たサスペンションケーブル10及び押えケーブル13のいず
れか一方もしくはその両方に前記駆動装置を取付けて、
これらを駆動部材とすることもできる。
さらに、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、各サスペンション材間の間隔やスパン、ストラット
ケーブルの配設本数などは設計条件に応じて適宜変更可
能である等、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変形例が可能であることは言うまでもない。
(発明の効果) 本発明は上述した如く構成されており、膜材の開放時
にはサスペンション材の緊張力を徐々に緩めながら膜材
を移動し、膜材の閉鎖時には前記サスペンション材の緊
張力を徐々に高めながら膜材を移動することにより、開
閉時の膜材にしわやたるみが生じないだけの最低限の張
力が常に確保されるようになっているため、開閉時に膜
材が不安定形状になるのを有効に防止して、長期的な耐
力を確実に確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示し、第1図は
本実施例に係る膜構造体の要部斜視図、第2図は該膜構
造体の基本構造を示す概念図、第3図は膜構造体の平面
図、第4図及び第5図は各々張力導入装置の説明図、第
6図(a)乃至第6図(c)は各々膜材の開閉時の状態
を示す説明図である。 10……サスペンション材、 11……吊下げ材(ストラットケーブル)、 12……膜材、 13……押えケーブル、 15……補剛材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平行もしくは略放射状に配設されたサス
    ペンション材と、該各サスペンション材の複数個所から
    吊下げ材により下方に吊下された膜材と、前記各サスペ
    ンション材間の中間位置で各サスペンション材と同方向
    に膜材上に配設され該膜材に緊張力を付与する押えケー
    ブルとを備えてなり、各サスペンション材及び各押えケ
    ーブルは各々の両端の支持部材に沿って滑動可能とし、
    桁行方向の一方の端部に配設された駆動部材を所定の駆
    動装置により桁行方向の他方の端部に向けて駆動するこ
    とにより、各サスペンション材及び押えケーブルととも
    に前記膜材を折り畳み形式で開閉可能とした開閉式膜構
    造体において、膜材の開放時には前記サスペンション材
    の緊張力を徐々に緩めながら膜材を移動し、膜材の閉鎖
    時には前記サスペンション材の緊張力を徐々に高めなが
    ら膜材を移動することにより、開閉時の膜材にしわやた
    るみが生じないだけの最低限の張力が常に確保されるよ
    うにしたことを特徴とする開閉式膜構造体における膜材
    の開閉方法。
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