JP2773394B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、専用の受像体を必要としない熱転写記録装
置に関するものである。
従来の技術 色材として顔料を用いた熱転写シートは、例えば厚さ
が9μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルムやコンデンサ紙等のシート状基体の表面に、バイ
ンダ材としてカルナバワックス20重量部、エステルワッ
クス40重量部、鉱物油10重量部、その他の補助剤10重量
部からなるホットメルト材料を用い、このホットメルト
バインダ材料に顔料色材20重量部を混合したインク材料
からなる厚さが3μm程度のインク層を、ホットメルト
コーティング法で形成した熱転写シートが公知である。
更に、これらの熱転写シートを用いて、インク材料を記
録媒体に溶融転写せしめて記録物を得る熱溶融型の熱転
写記録装置も公知である。(例えば、ワイ トクナガ
アンド ケイ スギヤマ“さーまる インク−トランス
ファ イメージング”アイ イ イ イ トランス オ
ン エレクトロン デバイス ボリュウム イディ ペ
ージ218−222.1980(Y.Tokunaga and K.Sugiyama,“The
rmal Ink−Transfer Imaging",IEEE Trans.on Electron
Devices.Vol.ED−27,pp.218−222,1980.)) 近年の熱転写記録装置としては、熱昇華性染料を色材
に用いた熱昇華型と、前述したように熱溶融性のホット
メルト材料を結着剤として顔料を色材に用いた熱溶融型
がある。これらの熱転写記録装置は、耐熱性基体に構成
されたインク層を受像体に接触させ、耐熱性基体側から
選択的に加熱して、加熱に応じた色材を受像体に転写す
るものである。
第4図は従来の熱溶融型のインクシートを用いた熱転
写記録装置の部分断面構成図を示すものである。以下
に、この熱転写記録装置の動作を詳細に示すと、耐熱性
基体100上にホットメルト材料と色材を含んだインク層1
01を配置して構成したインクシート102と、受像体であ
る記録紙103をサーマルヘッド104とプラテン105との間
に圧接して記録信号源からの信号に応じてサーマルヘッ
ド104の発熱体106を発熱させて溶融したインク材料107
を生じさせると共に、プラテン105の回転108により記録
紙103を矢印109方向へインクシート102を矢印110方向へ
各々送り、サーマルヘッド104と接触後、インクシート1
02を受像紙103から剥離させる。このとき、受像紙103上
にインク層107の少なくとも一部の色材が転写され転写
インク像111を得る。熱昇華型のインクシートを用いた
ときの加熱による色材の転写は、加熱に応じて昇華性染
料を受像体へ熱拡散させて行なっている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら前記のような構成では、以下に示すよう
な問題点を有する。
熱昇華型では、昇華性染料を受容し定着させるための
受容層を予め受像体表面に設けないと実用に耐えるよう
な画像を得ることができない。つまり、上質紙あるいは
OHPなどに転写記録することが困難である。それは、受
像体に熱拡散した染料が十分に染着しないからである。
また、熱溶融型では、紙表面が荒れているとインク材
料と表面が均一に接触できず、加熱に応じた転写が困難
となり、画質が大きく劣化する。なぜならば、サーマル
ヘッドで紙を押圧する場合に、サーマルヘッドの押圧力
に対する耐性が3Kg/cm2程度であり、この程度の圧力で
は平滑性の劣る紙に対して均一にインク材料を押しつけ
ることができないからである。
本発明はかかる点に鑑み、さまざまな受像体を用いて
も、熱昇華型または熱溶融型のインクによる良好な画質
の記録物を得ることができる記録装置を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、少なくともインク層を有するインクシート
と、インク層の少なくとも色材を受容する光透過性の受
容層を中間転写体に担持させる受容層担持手段と、この
中間転写体上の受容層とインク層を圧接しながら選択的
にインク層を加熱する加熱手段と、中間転写体から受容
層を受像体に転写する転写手段とを備えたことを特徴と
する記録装置である。
作用 本発明は前記した構成により、受容層担持手段により
中間転写体に受容層を担持させ、その後、加熱手段によ
りインク層から色材を転写して受容層に一次記録像を形
成し、更に、転写手段により一次記録像を有する受容層
を受像体に転写して記録物を得る。
したがって、加熱による色材の受容層への移行は、常
に中間転写体に担持されている状態で行なわれるため
に、受像体の種類に関わらず一次記録像を安定して形成
することができる。特に、担持される受容層が均一な表
面を有するように設定することにより、インク層の受容
層への接触状態が常に均一化され、画質を良好にでき
る。
次に、この一次記録像を受容層と共に受像体に転写す
るとき、サーマルヘッドを用いるとき以上の圧力で中間
転写体に受像体を圧接でき、受容層全体を転写すること
が容易にできる。また、均一な一次記録像が既に受容層
に形成されているために、受像体に依らず画質の高い記
録像を得ることができる。
実施例 第1図は本発明の第1の実施例における記録装置の部
分断面構成図を示すものである。第1図において、1は
シート状基体3に受容層3を形成した受容層シート、4
は受容層2を一次的に担持するドラム状の中間転写体、
5は受容層シート1を加熱しながら圧接して中間転写体
4に受容層2を転写させる受容層担持手段である受容層
転写ローラ、6aは中間転写体4に担持した受容層2に定
着する色材を含むインク層7を表面に配置したインクシ
ート、8はインクシート6aを中間転写体4側に圧接する
と共に選択的にインク層7を加熱する加熱手段であるサ
ーマルヘッド、9は記録物の基体となる受像体、10は中
間転写体4上に担持した受容層2に受像体9を加熱しな
がら圧接する転写手段である受像体圧接ローラである。
以上のように構成されたこの実施例の記録装置におい
て、以下に示すように大きく3つの段階で行なわれる。
まず、受容層シート1を受容層転写ローラ5で中間転
写体4に加熱・圧接し、中間転写体4の矢印11方向の回
転により受容層シート1を矢印12方向に搬送する。この
とき、受容層2が軟化または溶融して中間転写体4の表
面に転写・保持される。一画面分の受容層2が転写され
た後に、矢印13方向に受容層転写ローラ5が移動し、中
間転写体4への受容層シート1の接触が解除される。
次に、この中間転写体4に保持した受容層2に、矢印
14方向にサーマルヘッド8を移動してインク層7を受容
層2に圧接すると共に、選択的に加熱する。中間転写体
4の矢印11方向の回転により、インクシート6aが矢印15
方向に搬送され、加熱に応じた一次記録像が中間転写体
4表面の受容層2上に形成される。カラー記録の場合、
少なくともシアン、マゼンタ、イエロの色材の転写が同
一の受容層2上に重ねて行なわれる。その後に、矢印16
方向にサーマルヘッドを移動し、中間転写体4へのイン
クシート6aの接触が解除される。
最後に、受像体圧接ローラ10の矢印17方向の移動によ
り一次記録像を有した受容層2に受像体9を圧接しなが
ら加熱する。中間転写体4の回転11に従い、受像体9が
矢印18方向に搬送されると共に、一次記録像が受容層2
と共に全面転写され、最終的に記録物を得る。この後、
受像体圧接ローラ10が矢印19方向に移動して中間転写体
4への受像体9の接触が解除される。
以上の過程を繰り返して、一画像毎の記録が行なわれ
る。
以上のようにこの実施例によれば、中間転写体4に受
容層2を一次的に保持させ、この受容層2に熱転写記録
するので、受像体の種類に関わらず、安定した記録特性
を得ることができる。
また、受容層2を受像体9に全面転写して記録するた
めに、受像体の種類に関わらず均一な記録像を得られ
る。特に、昇華型のインクシート6aを用いて一般の受像
体9に記録像を得ることが容易にできる。
また、受容層2で記録像が覆われており、指での擦り
などに対して記録像の画質が劣化されることもない。更
に、受容層2に紫外線吸収剤を添加することにより、特
に染料を色材として用いたときの光による退色をおさえ
ることができ、記録物の耐光保存性も向上させることが
できる。この紫外線吸収剤には、公知のフェニルサリシ
レート、2,4−ジ−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンなどを用
いることができる。
更に、カラー記録では同一の受容層2に色重ね記録す
ることにより行なうが、受容層2がドラム状の中間転写
体4に保持されているために、色ずれなく、重ね記録で
き画質が向上する。
受容層シート1は、少なくとも後に記録される画面以
上の面積を有する受容層2を配置している。受容層2と
しては、昇華性染料を使用したインクシート6aの場合、
例えば染料の染着性の高い熱可塑性飽和ポリエステル樹
脂を主成分として、インク転写時のインクシート6aとの
熱融着を防ぐための耐熱樹脂などからなる。このとき、
光透過性を考慮して、無色透明な樹脂材料で受容層2を
構成することが好ましい。
受容層2の厚さは、通常2μmから100μm、特に10
μmから50μmが好ましい。2μmより薄いと受容層2
に十分な引っ張り強度を持たせられず、受像体9の種類
によっては、転写時に受容層2が伸びたり、破れたりし
て記録物の画質が大きく劣化する。100μm以上では中
間転写体4に転写するときに大きな熱量を必要とし、ま
た、受容層を通して記録像を見るために厚み方向に透過
する光量が低下して、記録物のコントラストが低下し、
判別しにくいものとなるからである。
シート状基体3は、公知のプラスティックフィルムを
使用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
イミド、ポリアクリレート、ポリエーテルイミド、ポリ
サルフォンなどの耐熱性フィルムやコンデンサ紙などを
用いる、 受容層シート1は、例えば、シート状基体3に受容層
2を構成する材料を溶解した溶液を塗布・乾燥させるこ
とにより光透過性のものを得ることができる。
中間転写体4は、受容層2を一次的に保持できればよ
く、プラスティックまたは金属材料で構成することがで
きる。中間転写体4の表面は、受容層2の保持を容易に
するために、若干凹凸にすることもできる。
受容層転写ローラ5および受像体圧接ローラ10は、例
えば、通電により発熱する発熱体をゴムまたは金属から
なるローラの表面または内部に配置することにより作成
できる。
インクシート6aは、従来の記録装置で用いられていた
公知のインクシートと同組成、同構成のものを使用する
ことができる。
受像体9は、上質紙などのパルプ紙、OHP用紙、シリ
コーンゴム、ポリエチレンテレフタレートなどのシート
状の高分子材料、アルミニウム、鉄、ホーローなどから
なる板材料などを用いることができる。
第2図は本発明の第1の実施例における記録装置に用
いる受容層シートの一構成例であり、その断面構成図を
示すものである。第2図において、図番が第1図と同じ
ものは、同一のものを用いることができる。20は、シー
ト状基体3から受容層2を剥離し易くする離型層であ
る。
受容層2とシート状基体3との間に介在させる離型層
20は、受容層転写ローラ5からの熱エネルギーを受けて
中間転写体4表面への受容層2の剥離転写を容易にす
る。
離型層20としては、例えばシリコーン樹脂、弗素樹脂
などを使用することができる。離型層20の厚さは0.1μ
mから10μm、特に0.5μmから5μmが好ましい。0.1
μmより薄いと十分な離型性が得られ難くなり、10μm
を越えると離難効果に大きな変化がなく、受容層転写ロ
ーラ5からの熱エネルギーが無駄に消費されるからであ
る。
また、本実施例において、受容層2の表面に更に中間
転写体4と受容層2との保持力を強くする接着層などを
配置することもできる。
この接着層は、例えば、石油樹脂、ポリスチレンなど
のホットメルト材料を含んで構成できる。
また、本実施例では、中間転写体4上に受容層2を形
成するために受容層シート1を用いたが、受容層2を形
成する材料を溶解した溶液を用い、公知の塗布方法によ
り中間転写体4上に受容層2を形成することもできる。
第1図の構成における実施例を更に具体的に以下に述
べる。
受容層シート1は、2つの構成を作成した、 1つは、飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バ
イロン200、Tg=67℃):20重量部、飽和ポリエステル樹
脂(東洋紡(株)製、バイロン500、Tg=4℃):2重量
部、シリコーンオイル(信越シリコーン(株)製、KF9
6):2重量部、トルエン:80重量部、メチルエチルケト
ン:20重量部からなる溶液をワイヤーバー#20で、ポリ
エチレンテレフタレート9μmフィルムに塗布し、乾燥
させて約10μm厚の受容層2を有した受容層シート1を
作成した。
他方は、第2図で示した受容層シート1であり、以下
に示すように作成した。
離型層20は、シリコーンオイル(トーレシリコーン
(株)製、SD3502)をワイヤーバー#5でポリエチレン
テレフタレート9μmフィルムに塗布・乾燥して約5μ
m厚さとした。この離型層20上に前述した飽和ポリエス
テル樹脂からなる層(約10μm厚)を形成し、受容層シ
ート1とした。
中間転写体4は、アルミニウムからなる筒の表面に、
シリコーン樹脂(トーレシリコーン(株)製、SH808)
を塗布し、室温で2時間乾燥後、250℃で1時間加熱て
作成(シリコーン樹脂の厚さは約100μm)した。
インクシート6aは、シアン昇華性染料(三菱化成
(株)製、PTB−16):5重量部、アクリロニトリルスチ
レン樹脂(電気化学(株)製、AS−S):5、シリコーン
離型(トーレシリコーン(株)製、SH203):0.2重量
部、メチルエチルケトン:50重量部、トルエン:50重量部
からなる溶液を、ワイヤーバー#10でポリエチレンテレ
フタレート9μmフィルムに塗布・乾燥して約3μm厚
さとした。つまり、シアン色のインク層7を有するイン
クシート6aである。
受像体には、PPC用紙(松下電器産業(株)製、パナ
コピー用紙FQ−P5A4M)を用いた。
前述した受容層シート1から受容層2を中間転写体4
に圧接しながら100℃で加熱し、中間転写体4上に受容
層2を保持させた。第2図で示した離型層20を有する受
容層シート1を用いた方が、中間転写体4上で平滑な表
面とすることができた。
この受容層2に対して、試作したシアン色のインクシ
ート6aをサーマルヘッド8で押圧(2Kg/cm2)した。画
像信号をパルス幅変調し、この信号に応じてサーマルヘ
ッド8を通電発熱(最大8J/cm2)させ、受容層2に連続
階調を有する一次記録像を形成した。更に、この受容層
2にPPC用紙を圧接(7Kg/cm2)しながら130℃に加熱し
たところ、PPC用紙に受容層2を全面転写でき、シアン
色の連続階調記録像を得た。この記録像は、第2図で示
した受容層シート1を用いた方が画質が良好であった。
第3図に、本発明における第2の実施例である記録装
置の部分断面構成図を示す。第2図までと同じ図番は、
同一のものを用いることができる。
6bはシート状基体3上にインク層7と受容層2が面順
次に形成されているインクシートである。
以上のように構成されたこの実施例の記録装置におい
て、以下その動作を説明する。
まず、インクシート6bをサーマルヘッド8で中間転写
体4に圧接しながら、中間転写体4の矢印30方向の回転
により、インクシート6bを矢印35方向に搬送している。
このとき、サーマルヘッド8でインクシート6b上の受容
層2を加熱して、中間転写体4に全面転写させる。
次に、サーマルヘッド8が矢印31方向に移動して、イ
ンクシート6bの圧接が解除され、中間転写体4に保持さ
れている受容層2とインクシート6bのインク層7が重な
るように、中間転写体4を回転させる。再度、サーマル
ヘッド8で受容層2とインク層7を圧接した状態で、中
間転写体4の30方向への回転で矢印35方向にインクシー
ト6bを搬送しながら、選択的に加熱して一次記録像を受
容層2に形成する。このとき、カラー記録では、受容層
2へ少なくともシアン、マゼンタ、イエロ色の3種類の
インク層を圧接・加熱する。
最後に、サーマルヘッド8を31方向に移動させてイン
クシート6bの圧接を解除した後、受像体圧接ローラ10を
矢印32方向に移動させて受像体9を加熱しながら圧接
し、中間転写体4の30方向の回転により、受像体9を33
方向に搬送させる。このとき、受像体9に一次記録像を
形成した受容層2を全面転写させて記録物を得る。
本実施例では、第1図で示した記録装置と同様に、受
像体9の種類に関わらず、均一な記録像を得ることがで
きる。また、第3図に示す本実施例では、加熱手段であ
るサーマルヘッド8を、受容層2の中間転写体4への受
容層担持手段としても用いるため、第1図の実施例と比
べて、構成が簡単であり、記録装置の小型化と低コスト
化ができる。
また、本実施例では、受容層2の中間転写体4への転
写にサーマルヘッド8を用いたが、第1図の実施例で述
べた受容層転写ローラ5のような他のヒートローラを用
いたり、中間転写体4側から加熱することもできる。
第3図に示す本実施例を更に具体的に以下に述べる。
インクシート6bは以下に示すように作成した。
インクシート6bは、第2図で示したように離型層20を
受容層2とシート状基体3との間に介在させた。シート
状基体3は、ポリエチレンテレフタレート9μmフィル
ムを用いた。前述したように離型層20、受容層2とイン
ク層7は、各種ワイヤーバーで塗布・乾燥させて形成し
た。約5μm厚のシリコーンオイル(トーレシリコーン
(株)製、SD3502)を硬化させた離型層20を形成した
後、この離型層20上に前述した飽和ポリエステル樹脂か
らなる受容層2(約10μm厚)を形成している。更に、
この受容層2を形成したシート状基体3の同一面上に、
シアン昇華性染料(三菱化成(株)製、PTB−16)とア
クリロニトリルスチレン樹脂(電気化学(株)製、AS−
S)を含んだ約3μm厚さのインク層7を形成する。
これらの構成および組成比は、第1図の具体的な説明
で述べたものと同一である。
中間転写体4は、受像体圧接ローラ10は第1図で試作
したものを用いた。
試作したインクシート6bの受容層2を中間転写体4に
圧接(2Kg/cm2)しながらサーマルヘッド8で加熱(5J/
cm2)し、中間転写体4上に受容層2を保持させた。こ
の受容層2に対して、シアン色のインク層を圧接して、
サーマルヘッド8でパルス幅変調により加熱(最大8J/c
m2)して受容層2に一次記録像を形成した。更に、この
受容層2にPPC用紙を圧接(7Kg/cm2)しながら130℃に
加熱したところ、PPC用紙に受容層2を全面に均一に転
写でき、シアン色の連続階調記録像を得た。
なお、本実施例では、熱昇華型のインクシートを用い
る場合に付いて述べているが、熱溶融型のインクシート
に付いても同じようにできる。このとき、受容層は、イ
ンクを保持できればよく、例えば、ブチラール樹脂、ポ
リスチレン、アクリル樹脂などのホットメルト材料を含
んで構成することができる。
また、本実施例ではシアン色のみによる記録像につい
て示しているが、カラー記録では同一の受容層に各色を
重ね記録した後に、受容層を受像体に転写することによ
り容易に得ることができる。
また、中間転写体としてドラム状の物を用いている
が、耐熱性のシート状のものを用いてもよい。この耐熱
性シートには、例えばポリイミドなどを用いることがで
きる。
また、本実施例では受容層転写ローラまたは受像体圧
接ローラから加熱する場合を示しているが、中間転写体
の表面または内部に発熱体を設け、中間転写体側から受
容層の転写時に通電発熱させることもできる。
更にまた、中間転写体または受像体への受容層の転写
に、必ずしも加熱させる必要はない。中間転写体への転
写の場合、例えば、第2図で示した剥離層の剥離効果で
押圧力を上げることにより、非加熱で受容層を転写させ
ることができる。受像体への転写の場合、例えば、受容
層の柔軟性により、押圧だけで受像体表面に受容層をめ
り込ませ、非加熱で転写させることもできる。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、さまざまな受
像体を用いても、熱昇華型または熱溶融型のインクによ
る良好な画質の記録像を得ることができ、その実用的効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における記録装置の部分
断面構成図、第2図は第1の実施例に用いる受容層シー
トの一実施例の部分断面構成図、第3図は本発明の第2
の実施例における記録装置の部分断面構成図、第4図は
従来の記録装置の部分断面構成図である。 1……受容層シート、2……受容層、 3,100……シート状基体、4……中間転写体、 5……受容層転写ローラ、 6a,6b,102……インクシート、 7,101……インク層、 8,104……サーマルヘッド、9……受像体、 10……受像体圧接ローラ、20……離型層、 103……記録紙、105……プラテン、 106……発熱体、107……溶融したインク材料、 111……転写インク像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41M 5/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともインク層を有するインクシート
    と、前記インク層の少なくとも色材を受容する光透過性
    の受容層を中間転写体に担持させる受容層担持手段と、
    この中間転写体上の受容層と前記インク層を圧接しなが
    ら選択的に前記インク層を加熱する加熱手段と、前記中
    間転写体から前記受容層を受像体に転写する転写手段と
    を備え、前記受容層担持手段により担持している前記受
    容層に、前記加熱手段により加熱に応じて前記インク層
    から色材を転写して一次記録像を形成し、前記転写手段
    により前記一次記録像を有する前記受容層を前記受像体
    に転写して記録物を得ることを特徴とする熱転写記録装
    置。
  2. 【請求項2】シート状基体表面に受容層を配置した受容
    層シートを用いることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】インクシートが、インク層と受容層が面順
    次に配置されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の熱転写記録装置。
JP15904090A 1990-06-18 1990-06-18 熱転写記録装置 Expired - Fee Related JP2773394B2 (ja)

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JP2755118B2 (ja) * 1993-09-01 1998-05-20 松下電器産業株式会社 熱転写記録方法及び中間転写体

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JPH0449056A (ja) 1992-02-18

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