JP2772822B2 - 車両用エンジンの始動装置 - Google Patents

車両用エンジンの始動装置

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JP2772822B2
JP2772822B2 JP14360689A JP14360689A JP2772822B2 JP 2772822 B2 JP2772822 B2 JP 2772822B2 JP 14360689 A JP14360689 A JP 14360689A JP 14360689 A JP14360689 A JP 14360689A JP 2772822 B2 JP2772822 B2 JP 2772822B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、キックスタータを有する車両用エンジン
の始動装置において、上記キックスタータを他のスター
タに容易に変換できるようにしたものに関する。
(従来の技術) 車両の一例たる雪上車では、そのエンジンの始動装置
に、キックスタータが採用されているものがある(例え
ば、特願昭62−49058号明細書および図面)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、寒冷時には、エンジンは始動しにくいた
め、この始動時には、1回の始動操作で、クランク軸を
4〜5回などできるだけ多く回転させることが好まし
い。しかし、上記キックスタータによると、1回の始動
操作でせいぜい2回程度の回転しかさせることができな
い。よって、上記従来構成では、十分に満足のゆく始動
はできない場合がある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、キックスタータを他のスタータに容易に変換でき
るようにして、寒冷時などの諸条件に合致した始動操作
が容易に選択できるようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、クランク軸と、このクランク軸の動力を伝える動
力伝達系とを覆う伝動ケースを設けた車両において、上
記クランク軸の軸端に対応させて伝動ケースに開口を形
成し、この開口を開閉するカバー体を上記伝動ケースに
着脱自在に設け、同上クランク軸をクランキングするた
めのキックスタータの構成部品を上記カバー体に取り付
けてキックスタータをユニット化し、上記伝動ケースに
対するカバー体の着脱で、同上伝動ケースに対しキック
スタータが一体的に着脱自在となるようにした点にあ
る。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
伝動ケース31に形成された開口54を開閉するカバー対
55が設けられており、クランク軸28をクランキングする
ためのキックスタータ58は上記カバー体55を含んでユニ
ット化されている。そして、上記伝動ケース31からカバ
ー体55を取り外せば、同上伝動ケース31からキックスタ
ータ58が一体的に取り外されるようになっている。
そして、上記キックスタータ58の取り外しにより開か
れた開口54は、クランク軸28の左端部(軸端)36に対応
して形成されており、このため、上記開口54を通してク
ランク軸28の左端部(軸端)36にコイルスタータなどの
他のスタータを容易に連結させることができる。
そして、上記クランク軸28の左端部(軸端)36にコイ
ルスタータを連結した場合には、このスタータの特性
上、1回の始動操作で、クランク軸28を4〜5回は回転
させることができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、1は車両たる雪上車で、この雪上車
1は円形パイプで枠組された車体フレーム2を有してい
る。
上記車体フレーム2の前部には左右一対のフロントア
ーム3が上下揺動自在に枢支され、このフロントアーム
3の揺動端にはスキー4が縦軸回りに操向自在に支承さ
れている。また、上記車体フレーム2の前部には、ステ
アリング軸6がその軸心回りに回転自在に支承され、こ
のステアリング軸6の下端には左右一対のリレーロッド
7により上記スキー4側に連結されている。一方、同士
ステアリング軸6の上端には、バー式のハンドル8が取
り付けられている。また、上記車体フレーム2とフロン
トアーム3の回動端との間には緩衝器9が架設されてい
る。
一方、同上車体フレーム2の前後中途部には、リヤア
ーム10が上下揺動自在に枢支され、このリヤアーム10の
揺動端にスライダー11が枢支されると共に、このスライ
ダー11に前後一対の回転輪12,12が支承されている。
14はエンジンで、このエンジン14の後部には動力伝達
装置15が連設され、これらエンジン14と動力伝達装置15
とは上記車体フレーム2に強固に支持されている。上記
動力伝達装置15の出力軸16には駆動輪17が取り付けら
れ、この駆動輪17と前記スライダー11、および回転輪1
2,12に、無限軌道帯18が巻き掛けられている。
また、上記エンジン14にはキャブケース20で覆われた
気化器が連結され、更に、この気化器にエアクリーナ21
が連結されている。また、上記車体フレーム2の後部に
はライダー用のシート22が取り付けられ、同上車体フレ
ーム2を前方や左右両側から覆う車体カバー23が設けら
れている。
そして、上記エンジン14を作動させて、この動力が動
力伝達装置15等を介し無限軌道帯18に伝えられると、こ
の無限軌道帯18が雪上面24を回転することにより、雪上
車1が走行可能とされる。
そして、上記ハンドル8を操向操作すれば、これに連
動するステアリング軸6やリレーロッド7を介し各スキ
ー4が操向されるようになっており、この場合、上記緩
衝器9はスキー4から車体フレーム2側に伝わろうとす
る衝撃を緩衝する。
第1図と第2図において、上記エンジン14は4サイク
ルエンジンで、これはクランクケース27に支承されたク
ランク軸28や、これに連結される連接棒29を有してい
る。
一方、前記動力伝達装置15は伝動ケース31を有し、こ
の伝動ケース31は上記クランク軸28の動力を駆動輪17側
に伝える動力伝達系を覆っている。上記伝動ケース31は
クランクケース27に一体成形されるケース本体32を有
し、このケース本体32の後方に延びて左側面が開口して
いる。また、この開口を閉じるケースカバー33が設けら
れ、このケースカバー33はボルト34により上記ケース本
体32に着脱自在にねじ止めされている。
上記クランク軸28の軸端たる左端部36は上記伝動ケー
ス31の前部に収納され、これには駆動プーリー37がナッ
ト38によりねじ止めされている。一方、前記ケース本体
32の後部には内部カバー39がボルト40によりねじ止めさ
れている。この内部カバー39と前記ケースカバー33の後
部とによって中間軸42が支承され、この中間軸42上に従
動プーリー43が相対的に回転自在に支承されている。そ
して、上記駆動プーリー37と従動プーリー43とにVベル
ト44が巻き掛けられている。
上記駆動プーリー37は、増速するにつれ、重り45の作
用によりVベルト44との係合径が増大するよう構成され
ており、一方、従動プーリー43はばね47の付勢力により
同上係合径が増大するよう構成されている。
従って、クランク軸28が低速である場合には、第1図
で示すように、駆動プーリー37に対しVベルト44は小さ
い係合径で係合し、従動プーリー43に対し大きい係合径
で係合し、つまり、大きい減速比となっている。また、
クランク軸28が高速になる場合には、重り45に生じる遠
心力により、ばね47に抗して重り45が駆動プーリー37の
係合径を大きくさせる。このため、従動プーリー43の係
合径は小さくなり、つまり、減速比が小さくなって、従
動プーリー43が増速されることとなる。
上記従動プーリー43と中間軸42の間には遠心クラッチ
48が設けられている。また、前記ケース本体32と内部カ
バー39とで形成された空間には歯車減速手段49が収容さ
れており、この歯車減速手段49の入力歯車50が上記中間
軸42に形成され、一方、出力歯車51に前記出力軸16が取
り付けられている。
従って、クランク軸28の動力は、まず、駆動プーリー
37、Vベルト44、および従動プーリー43を介して遠心ク
ラッチ48に伝えられ、この遠心クラッチ48が所定の角度
に達すれば、これが接続動作し、この動力は、中間軸4
2、および歯車減速手段49を介して出力歯車51に伝えら
れ、更にここから前記出力軸16に伝えられる。
上記構成において、クランク軸28の左端部36に対応さ
せてケースカバー33に開口54が形成されている。また、
この開口54を開閉するカバー対55が設けられ、このカバ
ー体55はケースカバー33に対しボルト56により着脱自在
に取り付けられている。
上記カバー体55には、クランク軸28をクランキングす
るためのキックスタータ58の構成部品が取り付けられて
おり、このキックスタータ58は上記カバー体55を含めて
ユニット化されている。
即ち、上記カバー体55にはキック軸59が支承され、こ
のキック軸59にキックペダル60が取り付けられている。
また、同上カバー体55にはクランク軸28と同軸上で中間
軸61が支承されており、この中間軸61は上記キック軸59
に歯車手段62により連動連結され、また、この歯車手段
62には係合体64が取り付けられている。一方、上記キッ
クペダル60はばね63により上方に向けて付勢されてい
る。
一方、クランク軸28の左端部36には、上記係合体64と
係脱自在とされる被係合体65が前記ナット38により共締
めされている。また、上記係合体64が被係合体65に係合
しないように、この係合体64を付勢するばね66が設けら
れている。
そして、通常は、係合体64は被係合体65から離れてお
り、ばね63に抗してキックペダル60を勢いよく踏動した
ときのみ、係合体64がばね66に抗して被係合体65側に向
って移動し、かつ、この被係合体65に係合するようにな
っている。
従って、クランク軸28側から出力軸16側に向って動力
が伝達されている通常時には、クランク軸28側からキッ
クスタータ58側に向って動力が伝達されることはない。
一方、エンジン14を始動しようとして、キックペダル
60を勢いよく踏動したときには、歯車手段62、係合体6
4、およびこの係合体64と係合した被係合体65を介して
この踏動力がクランク軸28に伝えられ、これによってク
ランキングが行われる。
なお、上記キックペダル60の不使用時には、第1図中
仮想線で示すように、伝動ケース31側に向ってペダル68
を回動させれば、これの収納が可能となっている。
上記構成において、上記ケースカパー33に対するカバ
ー体55の着脱で、同上ケースカバー33に対し、キックス
タータ58が一体的に着脱自在とされている。そして、上
記キックスタータ58を取り外したときには、開口54が開
かれ、この開口54を通して、クランク軸28の左端部36に
他のスタータを取り付けることができるようになってい
る。
第3図と第4図において、上記した他のスタータは手
動式たるコイルスタータ70とされている。このコイルス
タータ70はドラム71を有し、このドラム71は、前記駆動
プーリー37に予め成形されていたねじ孔72と、これにね
じ付けられるボルト73とによりクランク軸28に取り付け
られる。また、上記ドラム71にはロープ74が巻き付けら
れている。
そして、このロープ74を図中矢印のように勢いよく引
っ張れば、ドラム71が回転し、これに伴ってクランキン
グが行われることになる。つまり、上記のようにコイル
スタータ70を取り付けた場合には、1回の始動操作で、
クランク軸28を4〜5回は回転させることができ、つま
り、キックスタータ58によるよりも、多く回転させるこ
とができる。
第1図と第2図において、前記エアクリーナ21を伝動
ケース31に連通させる連通管76が設けられ、この連通管
76の伝動ケース31側端はカバー体55に着脱自在に連結さ
れている。また、前記駆動プーリー37にはファン77が一
体成形されており、駆動プーリー37の回転に伴ってファ
ン77が作動するようになっている。
そして、上記ファン77が作動すると、外気がエアクリ
ーナ21、および連通管76を通して伝動ケース31に導入さ
れ、この空気が駆動プーリー37、従動プーリー43、およ
びVベルト44を冷却するようになっている。また、これ
らを冷却した後の空気は伝動ケース31の後端に形成され
た排出口(図示せず)から排出される。
また、第3図で示したように、キックスタータ58に代
え伝動ケース31にコイルスタータ70を取り付けたとき
で、駆動プーリー37に伴ってファン77が作動したときに
は、開口54の開口縁とドラム71の外周面との間の間隙を
通って、外気78が伝動ケース31に導入され、これが前記
と同じくVベルト44等を冷却させる。
なお、以上は図示の例によるが、この発明は、自動二
輪車等他の車両に適用してもよい。また、コイルスター
タ70は、始動に度にロープ74をドラム71に巻き付ける作
業が必要であって煩雑であるため、コイルスタータ70
を、上記作業が不要であるリコイルスタータとしてもよ
い。
(発明の効果) この発明によれば、伝動ケースに形成された開口を開
閉するカバー体が設けられ、クランク軸をクランキング
するためのキックスタータが上記カバー体を含んでユニ
ット化され、上記伝動ケースからカバー体を取り外せ
ば、同上伝動ケースからキックスタータが一体的に取り
外されるようになっている。このため、このキックスタ
ータの取り外し作業は、このキックスタータの各構成部
分を個々に伝動ケースから取り外すことに比べ、飛躍的
に容易となる。
また、上記キックスタータの取り外しにより開かれた
開口はクランク軸の軸端に対応して形成されているた
め、上記開口を通してクランク軸の軸端にコイルスター
タなどの他のスタータを容易に連結させることができ
る。
そして、上記クランク軸の軸端に、例えば、コイルス
タータを連結した場合には、1回の始動操作で、キック
スタータによるよりも多くクランク軸を回転させること
ができるのであり、つまり、寒冷時などの諸条件に合致
した始動操作が容易に選択できて便利である。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第2図のI−I
線矢視断面図、第2図は雪上車の全体側面図、第3図は
第1図の一部に相当する図でコイルスタータを取り付け
た場合の図、第4図は第3図のIV−IV線矢視断面図であ
る。 1……雪上車(車両)、14……エンジン、28……クラン
ク軸、31……伝動ケース、36……左端部(軸端)、54…
…開口、55……カバー体、58……キックスタータ、70…
…コイルスタータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02N 3/04 F02N 3/02 F02B 67/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸と、このクランク軸の動力を伝
    える動力伝達系とを覆う伝動ケースを設けた車両におい
    て、上記クランク軸の軸端に対応させて伝動ケースに開
    口を形成し、この開口を開閉するカバー体を上記伝動ケ
    ースに着脱自在に設け、同上クランク軸をクランキング
    するためのキックスタータの構成部品を上記カバー体に
    取り付けてキックスタータをユニット化し、上記伝動ケ
    ースに対するカバー体の着脱で、同上伝動ケースに対し
    キックスタータが一体的に着脱自在となるようにした車
    両用エンジンの始動装置。
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