JP2771264B2 - 水中翼船の浮上高度制御装置 - Google Patents

水中翼船の浮上高度制御装置

Info

Publication number
JP2771264B2
JP2771264B2 JP1186516A JP18651689A JP2771264B2 JP 2771264 B2 JP2771264 B2 JP 2771264B2 JP 1186516 A JP1186516 A JP 1186516A JP 18651689 A JP18651689 A JP 18651689A JP 2771264 B2 JP2771264 B2 JP 2771264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wing
auxiliary
hydrofoil
hull
auxiliary wing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1186516A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0350092A (ja
Inventor
穂高 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP1186516A priority Critical patent/JP2771264B2/ja
Publication of JPH0350092A publication Critical patent/JPH0350092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2771264B2 publication Critical patent/JP2771264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水中翼船の浮上高度制御装置に関し、もっ
と詳しくは、船体の動揺を小さくするようにした水中翼
船の浮上高度制御装置に関する。
従来の技術 典型的な先行技術は、第7図に示されている。第7図
(1)において船体41にはフオワードストラツト42が設
けられ、そのフオワードストラツト42の下部に翼43が設
けられる。船体41にはまた、アフトストラツト44が設け
られ、その下部に翼45が設けられる。波がない平水時の
翼走時には、船体41には動揺が生じない。
第7図(2)で示すように、波があるときには、船体
41に設けられた船体41の上下方向の加速度を検出する加
速度計46の出力に基づいて、翼43,45を駆動し、これに
よって船体41に作用する加速度を減少する。
このような第7図に示される先行技術では、船体41が
運動を始めて、その船体41に加速度が生じた後に、翼4
3,45が駆動されるので、船体41の動きに少し遅れがで
る。
他の先行技術はたとえば特開昭62−289495に開示され
ており、それはまた第8図に示されている。前述の第7
図に関連して述べた先行技術の対応する部分には同一の
参照符を付す。この先行技術では、船体41に補助翼47が
設けられる。この補助翼47は、水面48を滑走し、水面48
に追従して上下動する。この補助翼47に連動して翼43,4
5が駆動され、これによって船体41の水面48からの浮上
高度を常に一定に維持する。
発明が解決すべき課題 このような第8図に示される先行技術では、波がない
平水時に第8図(1)で示すように翼走するときには、
船体41は上下の動揺が生じないけれども、第8図(2)
で示すように波浪があるときには、補助翼47は水面48に
沿って動き、これに応じて翼43,45が駆動されるので、
船体41が水面48に応じて上下動する。そのため乗り心地
が悪い。通常、海面には波が存在するので、このような
第8図に示される先行技術では、乗り心地が悪い。
本発明の目的は、応答性が良好であり、しかも乗り心
地を向上することができるようにした水中翼船の浮上高
度制御装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、水中翼よりも前方の水中に上下動自在に設
けられる補助翼と、 補助翼の変位に応答して、補助翼が上方に変位したと
き、上記水中翼を、その翼に作用する揚力が減少するよ
うに駆動し、補助翼が下方に変位したとき、上記水中翼
を、その翼に作用する揚力が増加するように、駆動する
手段とを含むことを特徴とする水中翼船の浮上高度制御
装置である。
また本発明は、船首の翼よりも前方の水中に設けられ
る補助翼と、 補助翼に作用する上下方向の力を検出する検力センサ
と、 検力センサの出力に応答して、補助翼の上方向の力が
増加したとき、上記翼を、その翼に作用する揚力が減少
するように駆動し、補助翼の上方向の力が減少したと
き、上記翼を、その翼に作用する揚力が増加するように
駆動する手段とを含むことを特徴とする水中翼船の浮上
高度制御装置である。
作 用 本発明に従えば、水中翼船の上記翼よりも前方の水中
に補助翼を設ける。この補助翼に発生する揚力は、波に
よる流向の変化に伴い、変動する。この補助翼に作用す
る揚力が増加するとき、すなわち、翼に流入する流れの
角度が大きくなるとき、上記翼による揚力を減少するよ
うに、上記翼を駆動する。またこの補助翼に作用する揚
力が減少するとき、すなわち、翼に流入する流れの角度
が小さくなるとき、上記翼による揚力を増加するよう
に、上記翼を駆動する。これによつて海面に波が存在し
ていても、船体が上下に動揺が生じることを抑制するこ
とができる。
補助翼は水中翼よりも前方に配置されているので、応
答性が良好であり、船体が上下動を生じることを十分に
抑制することが可能である。
また本発明に従えば、補助翼は上下動自在に設けら
れ、この補助翼が上方(下方)に変位したとき、すなわ
ち補助翼の揚力が増加(減少)したとき、上記翼に作用
する揚力が減少(増加)するように上記翼を駆動する。
これによって船体の上下の動揺を防ぐことができる。
また本発明に従えば、補助翼に作用する上下方向の力
を検力センサによつて検出する。補助翼の揚力が増加
(減少)したことが検力センサによつて検出されたと
き、上記翼に作用する揚力が減少(増加)するように上
記翼を駆動する。こうして船体の動揺を抑制することが
できる。
上記翼の駆動は、船体の船首と船尾とに翼を有する水
平翼船においては船首の翼だけを行つてもよく、あるい
はまた船尾の翼だけを行つてもよく、あるいはまた船首
と船尾の各翼について行つてもよい。補助翼は船首の翼
よりも前方に設けるとともに、さらにその他の補助翼を
船尾の翼よりも前方に設けるようにしてもよい。また、
船体の船尾にしか翼を有さない水平翼船においては船尾
の翼よりも前方の水中に設ければよい。
実施例 第1図は本発明の一実施例の水中翼船の簡略化した側
面図であり、第2図はその水中翼船の簡略化した正面図
である。これらの図面を参照して、水中翼船の船体1の
船首2には、フオワードストラツト3が設けられる。こ
のフオワードストラツト3の下部には、船首2の翼5が
設けられる。船体1の船尾6には、一対のアフトストラ
ツト7,8が設けられ、これらのアフトストラツト7,8間に
わたつて船尾6の翼9が設けられる。船首2の翼5より
も前方(第1図の右方)には、水中に、補助翼51が設け
られる。また船尾6の翼9よりも前方には、右舷および
左舷寄りに補助翼52,53が設けられる。
補助翼と主水中翼のリンク機構はたとえば、再び第1
図および第2図を参照して、船首2の補助翼51は、アー
ム54に取付けられる。このアーム54はフオワードストラ
ツト3に水平軸線を有するピン55によつて揺動可能に設
けられる。アーム54には連結片56がピン57によつてピン
結合され、この連結片56はフオワードフラツプ13,14に
ピン58によつてピン結合される。こうしてアーム54と連
結片56とを含むリンク機構59によつて補助翼51に連結し
てフオワードフラツプ13,14が変位する。
本件水中翼船の翼5,9が水中を進行して翼走すると
き、波による流体粒子の回転運動によつて翼5,9に入射
する流れの向きが変化し、その結果、翼5,9に発生する
揚力が変動し、船体1が動揺し、乗り心地が悪くなるお
それがある。この問題を解決するために、補助翼51は波
による流向の変化に従つてその補助翼51に作用する揚力
によつて上下動する。この補助翼51が上(下)方に変位
したとき、翼5のフオワードフラツプ13,14はリンク機
構59によつてそのフオワードフラツプ13,14の後端部が
上(下)方に変位するように駆動される。したがつて翼
5に作用する揚力が減少(増加)する。こうして船首2
の上下動が抑制される。
船尾6に関してもまた同様な構成となつており、対応
する部分には同一の数字に添字a,bを付す。翼52の上下
動によつてリンク機構59aはアフトフラツプ18,19を駆動
する。また補助翼53の上下動によつてリンク機構59bは
アフトフラツプ20,21を駆動する。これらの補助翼52,53
によるアフトフラツプ18,19;20,21の変位は、船首2の
補助翼51およびフオワードフラツプ13,14と同様であ
る。こうして船体1の上下の動揺を抑制することが確実
になる。
第3図は、本発明の他の実施例の簡略化した側面図で
ある。この実施例は前述の実施例に類似し対応する部分
には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例で
は、船体1の船首2には支持部材61が固定されて垂下さ
れる。この支持部材61には検力センサ62を介して水中に
補助翼63が固定される。検力センサ62は補助翼63に作用
する上下方向の力を検出する。この補助翼63は翼5より
も前方に配置される。検力センサ62の出力は制御回路64
に与えられる。アクチユエータ65は、制御回路64の出力
に応答して翼5のフオワードフラツプ13,14を角変位駆
動する。補助翼63に上(下)方向の力が作用したとき、
制御回路64によつてアクチユエータ65はフオワードフラ
ツプ13,14を、その翼5に作用する揚力が減少(増加)
するように、フオワードフラツプ13,14の後方の端部が
上(下)方に変位するように駆動する。
また船尾6の翼9に含まれるアフトフラツプ18,19;2
0,21はアクチユエータ66によつて駆動される。アクチユ
エータ66は制御回路64の出力に応答し、前述のアクチユ
エータ65と同様な動作を行い、翼63に上方向の力が増加
(減少)したとき、アフトフラツプ18,19;20,21に作用
する揚力が減少(増加)するように、すなわちそのアフ
トフラツプ18,19;20,21の後方の端部が上(下)方にな
るように角変位駆動する。こうして船体1の動揺を防ぐ
ことができる。
第4図は本発明のさらに他の実施例の簡略化した側面
図であり、第5図は第4図に示される実施例の簡略化し
た正面図である。水中翼船71の船首72には大略的にV字
状の翼73が設けられ、そのフラツプ74は補助翼75に、リ
ンク機構76によつて連動される。また船尾77に設けられ
た翼78のフラツプ79は補助翼80にリンク機構81によつて
連動される。このような構成は、第1図および第2図に
示された実施例に類似する。翼73,78は海面82に部分的
にあり、いわゆる水面貫通形の構成となつている。この
ような構成によつてもまた船体71の動揺を抑制すること
ができる。
第6図は本発明のさらに他の実施例の簡略化した側面
図である。この実施例は第4図および第5図に示される
水面貫通型水中翼船であつて、その基本的構成は第3図
に関連して前述した実施例に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。翼73,78の前方に配置された補助
翼63に作用する上下の力は検力センサ62によつて検出さ
れ、制御回路64はアクチユエータ65,66を制御してフラ
ツプ74,79を駆動する。こうして補助翼63の上方向の力
が増加(減少)したとき、フラツプ74,79はアクチユエ
ータ65,66によつてそのフラツプ74,79に作用する揚力が
減少(増加)するように駆動する。こうして船体71の動
揺を抑制することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、補助翼に作用する揚力
が増加(減少)するとき、船首および船尾の少なくとも
いずれか一方の翼による揚力を減少(増加)するよう
に、その翼を駆動するようにし、これによつて船体の上
下の動揺を抑制することができる。この補助翼は船首の
翼よりも前方に設けられているので、応答性の向上を図
ることができ、翼走する海面の変動に拘わらず、快適な
乗り心地で翼走を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の簡略化した側面図、第2図
第1図に示される実施例の簡略化した正面図、第3図は
本発明の他の実施例の簡略化した側面図、第4図は本発
明のさらに他の実施例の簡略化した側面図、第5図は第
4図に示される実施例の簡略化した正面図、第6図は本
発明のさらに他の実施例の簡略化した側面図、第7図は
先行技術の側面図、第8図は他の先行技術の側面図であ
る。 1……船体、2……船首、3……フオワードストラツ
ト、5,9……翼、6……船尾、7,8……アフトストラツ
ト、13,14……フオワードフラツプ、18,19;20,21……ア
フトフラツプ、51,63,75……補助翼、59,59a,59b,76,81
……リンク機構、62……検力センサ、64……制御回路、
65,66……アクチユエータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中翼よりも前方の水中に上下動自在に設
    けられる補助翼と、 補助翼の変位に応答して、補助翼が上方に変位したと
    き、上記水中翼を、その翼に作用する揚力が減少するよ
    うに駆動し、補助翼が下方に変位したとき、上記水中翼
    を、その翼に作用する揚力が増加するように、駆動する
    手段とを含むことを特徴とする水中翼船の浮上高度制御
    装置。
  2. 【請求項2】船首の翼よりも前方の水中に設けられる補
    助翼と、 補助翼に作用する上下方向の力を検出する検力センサ
    と、 検力センサの出力に応答して、補助翼の上方向の力が増
    加したとき、上記翼を、その翼に作用する揚力が減少す
    るように駆動し、補助翼の上方向の力が減少したとき、
    上記翼を、その翼に作用する揚力が増加するように駆動
    する手段とを含むことを特徴とする水中翼船の浮上高度
    制御装置。
JP1186516A 1989-07-18 1989-07-18 水中翼船の浮上高度制御装置 Expired - Lifetime JP2771264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1186516A JP2771264B2 (ja) 1989-07-18 1989-07-18 水中翼船の浮上高度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1186516A JP2771264B2 (ja) 1989-07-18 1989-07-18 水中翼船の浮上高度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0350092A JPH0350092A (ja) 1991-03-04
JP2771264B2 true JP2771264B2 (ja) 1998-07-02

Family

ID=16189865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1186516A Expired - Lifetime JP2771264B2 (ja) 1989-07-18 1989-07-18 水中翼船の浮上高度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2771264B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2644008A1 (de) * 1976-02-25 1977-09-01 Boeing Co Steuersystem zum verhindern des auftauchens der tragflaechen fuer ein tragfluegelboot

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0350092A (ja) 1991-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4261278A (en) Gyro-controlled pitch stabilizing system
US2387907A (en) Craft of the hydroplane type
US5168824A (en) Foil suspended watercraft
US8857363B2 (en) Hydrofoil arrangement
US3270699A (en) Hydrofoil craft
EP0545878B1 (en) Multi-hull vessel
US5329870A (en) Watercraft with vertically movable hydrofoils
US4711195A (en) Hydrofoil apparatus
EP0119228B1 (fr) Dispositif d'hydroptere stabilise par empennage et vehicule nautique muni de ce dispositif
JPH0848288A (ja) 船舶の姿勢制御装置
US9809290B2 (en) System and apparatus for outboard watercraft trim control
JP2001500086A (ja) グランドエフェクトビークル
JP2771264B2 (ja) 水中翼船の浮上高度制御装置
JPS59143791A (ja) 水中翼船
US3225728A (en) Hulled body equipped with wave-riding device
US3085534A (en) Aerodynamic control for sailing vessels
JPH1120775A (ja) 水中翼付き船舶
JP3255546B2 (ja) 全没型水中翼付き船舶
JPH03213486A (ja) 水面滑走艇のハンプ低減装置
AU2007500A (en) Foil system device for vessels
JP2694234B2 (ja) 水上高速航行体
US3338202A (en) Mechanical control for submerged hydrofoil systems
KR20240084218A (ko) 하이드로포일 선박
US3364891A (en) Control system for hydrofoil boats
JPS61200079A (ja) 全没型水中翼船